点 鐘:岸 厚子 会 長 合 唱:「旅愁」 ゲスト: 和佐 徹哉 様(日本経済新聞社編集局デジタ ル編集本部 NIKKEI STYLE 副編集長) 半澤 剛 様(第7G ガバナー補佐 横浜南央 RC) 東田 啓汰 様(2018-19 年度 R 青少年交換学生) 東田 良彦 様(お父様) 東田 暁子 様(お母様) 佐々木太陽 様(横浜南ローターアクトクラブ 会長) 片山 宥那 様(横浜南ローターアクトクラブ 副会長) 大久保彩音 様(横浜南ローターアクトクラブ 直前会長) 今井 明 様(横浜南ローターアクトクラブ 地区 RA 会計) ビジター: 倉知 恒久 様(横浜西 RC 地区幹事) 戸川 俊雄 様(川北 RC) ◎今週メークアップへ行った会員 11 / 28 横浜南ローターアクトクラブ (岸・川﨑・青木 各会員) 12 / 2 ローターアクト委員会(青木会員) 12 / 3 米山年末パーティー(岸・蒲 各会員) 12 / 5 クラブ戦略計画委員長会議(蒲会員) 12 / 7 横浜港北ロータリークラブ(石田会員) 12 / 8 留学生会館ウィンター・パーティー (岸・槇・角井 各会員) 12 / 8 チャリティーマラソン説明会 (松井・青木 各会員)
第 2 7 0 5 回( 第 2 0 回 )例 会
2017 年 12 月 16 日(土) 1. 点 鐘 岸 厚子 会 長 2. 合 唱 「埴生の宿」 合 唱 委 員 会 3. ゲ ス ト の 紹 介 岸 厚子 会 長 4. ビジターの紹介 親 睦 活 動 委員会 5. スマイルの発表 親 睦 活 動 委員会 6. 出 席 報 告 出 席 委 員 会 7. 会 長 報 告 岸 厚子 会 長 8. 幹 事 報 告 槇 俊徳 幹 事 9. 卓 話前回 2704 回例会記録
平成 29 年 12 月 9 日(土)
会 員 数 本日出席数 49(41)名 29(26)名 本日出席率 11/18分修正出席率 66.66% 82.05% ◆次回(2017 年 12 月 23 日)例会予告◆ 「君といつまでも」 本日の B G M 《合唱歌詞》 クリスマス家族会 “絆” KIZUNA プロジェクト 2017 ご報告NPO 法人 PEACE FIELD JAPAN 理事 村橋真理 様
埴生の宿
埴 はにゅう 生 の宿も わが宿 玉の 装 よそお い 羨 うらや まじ のどかなりや 春の空 花はあるじ 鳥は友 おお わが宿よ 楽しとも たのもしや≪会長報告≫
岸 厚子 会長 1.本日、入会式を迎えられました、下村 高司様おめ でとうございます。これからも末永くよろしくお願 い致します。 2.12 月 2 日に開催されました、「おみせサンタ」には、 たくさんの皆様に手伝いいただきました。藤田社会 奉仕委員長をはじめ、ご参加いただきました会員の 皆様ありがとうございました。 3.12 月 3 日にロータリー米山奨学生・学友年末パー ティーが、西区にありますホテルキャメロットジャ パンにて開催されました。蒲会員と R 青少年交換 学生のケビン君と私とで行ってまいりました。 4.12 月 5 日(火)、ソシア 21 にて、クラブ戦略計画 委員長会議が開催されました。蒲戦略計画委員長に ご出席いただきました。ありがとうございました。 5.昨日、12 月 8 日(金)ソシア 21 にて、2018 年 2 月 10 日に行われます、チャリティーマラソン大会の 説明会が行われました。松井広報・公共イメージ向 上委員長にご出席いただきました。ありがとうござ いました。 6.同じく昨日 12 月 8 日、弘明寺の留学生会館にて、 平成 29 年度留学生会館ウィンター・パーティーが 開催されました。R 青少年交換学生のケビン君と槇 幹事、角井会員と私とで行ってまいりました。≪幹事報告≫
槇 俊徳 幹事 1.本日例会前に、親睦活動委員会が、開催されました。 ご出席いただきました委員の皆様、ありがとうござ いました。 2.本日例会後、地区研修・協議会準備特別委員会が開 催されます。ご出席いただきます関係各位の皆様宜 しくお願い致します。 3.他クラブより例会変更のご案内が届いております。 詳細は事務局までお願いします。 4.本日お配りいたしましたタウンニュースに、先日の 「おみせサンタ」が、掲載されております。ご確認 ください。≪委員会報告≫
・米山記念奨学委員会 北島 達也 委員長 岸厚子会員よりご寄付頂きました。≪卓話≫
みんな知らないオリパラの現実
日本経済新聞社 編集局 デジタル編集本部 NIKKEI STYLE 副編集長 和佐 徹哉 様 みなさまこんにちは。ご紹介にあずかりました和佐で す。本日は歴史と伝統のある横浜南ロータリークラブで お話しさせていただく機会をいただき、大変光栄に感じ ております。タイトルは「みんな知らないオリパラの現 実」。みなさんがあまりご存じない 2020 年東京大会の最 新のムーブメントとその影響についてお話をさせていた だきます。 電子新聞とは その前にちょっと新聞の話をさせて下さい。紙の新聞 は危機的な状況が続いています。この 10 年間で全国紙、 地方紙、スポーツ紙合わせて 1000 万部減りました。現在、 4000 万部ちょっとです。毎年北海道新聞クラスの新聞 が消えている計算となります。こうした中で報道機関と して読者にどう伝えればいいか。その取り組みの一つが 電子新聞です。日経電子版の一月の購読料は 4200 円と 紙の新聞の 4900 円に近い価格です。「ニュースはタダ」 が普通だったネット業界では「絶対失敗する」と言われ ていましたが、現在では 55 万人の方に有料会員になっ ていただいております。 それでも若い読者の確保が難しくなっています。そこ で無料の電子新聞で新しい若い読者に日経グループの記 事を読んでもらおうということで昨年誕生したのが NIKKEI STYLE です。私はこのサイトで副編集長を務 めております。デジタル機器や健康、お金の増やし方、 芸 能 ニ ュ ー ス な ど 柔 ら か め の 記 事 を 中 心 に 扱 い、 Yahoo !や Google など大手サイトにも記事を配信して います。 そのサイトの中に、「オリパラ」というチャンネルが あります。私はこの春までこのチャンネルの編集長をし ていました。オリンピックとパラリンピック。ここでは 合わせて「オリパラ」。このキーワードにかかわるニュー スを集めて読者に提供しております。オリパラというムーブメントがもたらす効果 NIKKEI STYLE では、競技そのものの話はあまり扱っ ていません。日経電子版ではスポーツ専門チャンネルが あり、競技の結果だけでなく、アスリートの舞台裏など を詳しく報じています。では何を伝えるのか。かつての ロサンゼルス五輪のような商業主義でもなく、メキシコ やソウルのような発展途上国の国威発揚の舞台でもな い。世界中の観光客をもてなし、国際的な大会ボランティ アや訪日客を受け入れ、共生社会の実現をめざす、そん な理念が次の大会の中心と考え、その活動を伝えていき たいと考えています。 オリンピックとパラリンピックの位置づけについても う少しお話しします。前回 1964 年の時に読売新聞の記 者がオリンピックの和訳として「五輪」と名付けました。 新聞の見出しにオリンピックと入れると、それだけで文 字数を使ってしまうために考え出された略称でしたが、 日本に根を張る言葉となりました。実はこの大会でもパ ラリンピックは開催されていたのですが、戦後間もない 社会で強調されたのは国際協調。五大陸の平和がメッ セージだったことから、オリンピックの旗とともに象徴 的な言葉として使われてきました。 時代は変わりました。今度の大会で日経は、競技以外 で「五輪」という言葉をなるべく使いません。「オリパラ」 という言葉を定着させたいと組織委員会や政府とともに 思っています。なかなか定着しませんが。二つの大会を 滞りなく開催できて初めてこのスポーツイベントを開催 する理念を提示できるのだと思います。オリとパラは密 接不可分な関係になっています。ここまで力を入れてい るマスメディアは日経だけ。NHKと読売が同じような 考え方でオリパラということばを積極的に使い始めてい ますが、現在、グーグルで「オリパラ」という言葉を検 索すると、組織委員会よりも NIKKEI STYLE のサイト が上に来ます。 オリンピックと障害者の競技であるパラリンピック。 その2つの大会をスムーズに開催させることによって、 宗教や民族の多様性と同様にハンディキャップを負った 人たちも敬遠することなく受け入れる社会、「多様性= ダイバーシティ」という文化が根付くという考え方が国 際的にも定着しつつあります。競技を見に来る海外の人 たちのおもてなしだけでなく、バリアフリーのインフラ、 ハイテク技術を応用した翻訳技術、警備システムなども 進歩して新たな未来へ道筋をつける。オリパラという ムーブメントにはこうした効果があります。金メダルを 何個取ったかどうかとは別の意味を持っています。 ボランティアの共通言語は英語です 今回の東京でも、大会運営のボランティアが使う共通 語は英語です。ロンドンやリオデジャネイロでも開催国 以外の国から1万人のボランティアがやってきます。 二十数カ国語の通訳や選手村と会場を結ぶバスの運転 手、会場誘導、医療サポートなどを担当します。写真を ご覧下さい。リオで行われたゴルフ会場でのボランティ アの記念写真です。7人のうち、5人はブラジル以外か ら来た人です。スイス、チリ、英国、日本だそうです。 東京大会では9万人を超えるボランティアがこのス ポーツイベント支えます。訪日客に観光や交通案内をす る都市ボランティアなども募集しますから、大半は日本 人かもしれませんが、組織運営に関する部分は英語で行 われることになります。大会会場のボランティアの間で は日本語は通じないかもしれません。 海外組は渡航の飛行機代も宿泊費も自費です。リオ大 会に行った日本人ボランティアの方の何人かに話を伺い ましたが、現地のホームステイ先などを日本から探すの にかなり苦労されたようです。東京大会を支えようと来 日する海外の人たちをどのように迎えるのか。これもオ リパラの理念として問われることになりそうです。 最近、民泊の規制緩和が行われる一方で東京の大田区 や世田谷区で民泊を規制する条例を制定しようという動 きもあります。大会の成功を願って自費で来るボラン ティアや観光客の受け入れを事実上拒否する動きは、国 際社会にどのように映るでしょうか。非常に残念な話で す。 横浜のホテルは供給過多 最後に大会後の景気についてお話しします。横浜のホ テル建設ラッシュを例にとります。横浜のホテル建設は 明らかにバブル状態になっています。 確かに現在の横浜のホテルは満室状態が続いていま す。ベイシェラトン、ニューグランド、インターコンチ、 ロイヤルパークなど既存主要ホテルの客室稼働率はほぼ 満室とされる 89%。 こうした事情からか、非常に多くのホテル建設計画が 集中しています。高級ホテルの計画が3件(カハラリゾー ト、オークウッド、ハイアットリージェンシー)で 774 室。 このほか馬車道に APA ホテルが 2311 室、東急REI ホテルが高島駅前に 230 室、地元企業が新港地区に建設 予定のホテルが約 200 室など、計画中のホテルだけで ざっと大小 4000 室になります。これには大規模な再開 発が計画されている山下ふ頭のカジノを含めた統合型リ ゾート整備に伴うホテルは入っていません。 さきほど申し上げた横浜の主要ホテルはざっくり 2500 室。高い客室稼働率に惹かれて「ウチも数字が取れるだ ろう」と次から次へと建設計画が発表され、だれもチキ ンレースをやめようとしません。 大会開催後の景気停滞を予測する声は多いですが、そ の象徴となるのが横浜のホテル建設バブルになるかもし
れません。 さらに危機感を強めているのは、横浜には新たな観光 資源がないことです。赤レンガから山下公園を通って中 華街、港の見える丘公園までの眺望は確かにすばらしい。 しかし、歩いて行くには結構タフなコースですし、交通 アクセスもあまりよくない。1日横浜で遊んで、翌日に 行くのは鎌倉や箱根になるのではないでしょうか。 ここで都市間のアクセスが課題となって浮かび上がり ます。みなさんご存じのように、横浜港は徳川幕府が外 国人を隔離するために、流通の主要ルートである東海道 を避けてつくられた人工都市。関内、桜木町、みなとみ らいから、他の観光地に行くには、横浜駅を経由しなけ ればなりません。都市間競争では大きなハンディとなる かもしれません。 私は今、戸塚に住んでいます。戸塚駅前に相鉄フレッ サイン横浜戸塚。今や鉄道運行より、ホテル運営がメー ンとなった感のある相鉄 HD ですが、総客室数 160 ちょっ との中規模ビジネスホテルが相鉄ホテルの中でトップラ ンクの稼働率を挙げています。しかも、利用客の多くは 中国人を中心とした訪日客だそうです。 正直戸塚にこれといった観光名所はありません。では、 ここのビジネスホテルに訪日客が集中する理由は何か。 アクセスです。駅徒歩2分の立地に加え、外国人がめざ す観光スポットへ電車1本で行けます。鎌倉まで 12 分、 横浜中華街まで 22 分、箱根観光の起点となる小田原ま で 45 分、東京へも 36 分で行けます。コロワイドさんが 経営する訪日客が大好きな居酒屋北海道もあります。 居酒屋北海道のカニを楽しみ、表参道や渋谷でナイキ やアディダスのスポーツグッズを喜んで買っていくよう な層が幅広く、末永く日本のインバウンド観光を支えて いくのかもしれません。「2019 年のラグビーワールドカッ プに来る観戦客はスイートから埋まってくるらしいぞ」 といった浮ついた考えだけでなく、普通の訪日客を見極 めて、彼らやその知人らの再訪を促すことこそ、大会後 に求められる観光振興への姿勢だと思います。オリパラ 後の横浜の観光業界はこうした柔軟性を持てるかどうか が、観光立地のカギとなると考えております。 話をまとめます。成熟した日本が迎える2回目の国際 スポーツイベント。もはや半世紀前の五輪ではなく、オ リパラです。宗教や民族を超えた外国人のおもてなし、 障害者への対応、ボランティア社会の構築などを国際社 会が求める新しい理念の実現が始まります。大会開催は そのスタートに過ぎません。開会式まであと 957 日。 1000 日を切りました。メダル獲得の熱狂が過ぎ去った 後にやってくるかもしれない五輪後の景気停滞を乗り越 えて、今なお残る種々の偏見を解消して、成熟したニッ ポンの姿を模索して下さい。 本日はご清聴ありがとうございました。