ナウル共和国における拘禁刑の代替策
その他のタイトル Criminal Sanctions in lieu of Imprisonment in the Republic of Nauru
著者 永田 憲史
雑誌名 關西大學法學論集
巻 57
号 6
ページ 1057‑1084
発行年 2008‑03‑15
URL http://hdl.handle.net/10112/12235
ナウル共和国における拘禁刑の代替策
000
人で
︑
ナウル共和国は︑我が国の南東に位置し︑ ナウル共和国
( R e p u b l i c o f N a
u r u )
は じ め に
一
. は じ め に
︱一
.刑 事裁 判制 度
︱︱
‑. 一九 九九 年刑 事司 法法 四
. お わ り に
九 ( J o h n F e a r n )
が初めてであり︑(1 )
一九九九年刑事司法法
( C r i m i n a
こu s t i c e A c t
199 9)
禁 刑
( i m p r i s o n m e n t )
を他の刑事制裁に積極的に代替する方策が導入された︒マーシャル諸島共和国
( R e p u b l i o c f M a r s h
a =
I s l a n d s )
約︱ 二のナウル島一島からなるミクロネシアの国家で︑世界で三番目に面積の小さな国である︒人口は︑約︱二︑
k m
やはり世界で三番目に人口が少ない国である︒
ナウルにヨーロッパ人が到達したのは︑イギリス人のジョン・フィーン
においては︑
永
ナウル共和国における拘禁刑の代替策
田
( 1
0
五七 ︶
憲
の南にある面積
により︑拘 史
一七 九
資 金 洗 浄 ( m o n y e l a u n d e r i n g )
行した︒その後︑我が国が敗れると︑ なったものの︑ な
っ た
︒
関法
ナウルだけは︑
有をめぐって激しく争った︒
第 五 七 巻 六 号
(2 )
八年のことであった︒
ナ ウ
ル は
︑
オーストラリア︑
一 九
四 七
年 に
︑
地域を無血占領した︒他のミクロネシアの島々は︑
オーストラリア︑
一九六八年に独立 ニュージーランド︑イギリスの
九 一
四 一
二 年
に は
︑ 当
の 時
全 島
民 一
︱
1 0
人を強制連 0 の裁定により︑この地はドイツの保護領と
一 八
六
0 年代以降︑欧米の商社がミクロネシアに進出すると︑
一九︱四年に第一次世界大戦が始まると︑我が国は︑日英同盟を理由にドイツに宣戦布告し︑ミクロネシア 二次世界大戦中の一九四二年︑我が国は︑
国共同の国際連合の信託統治領となった︒その後︑ナウルの憲法制定会議により憲法が制定され︑
(3 )
した︒独立後︑しばらくは燐鉱石の産出︑輸出︑その収入による投資利益で経済的に恵まれていた︒しかし︑近年︑
燐鉱石が枯渇寸前となった上︑投資に失敗し︑経済的な先行きが大いに懸念されている︒この状況を打開するために︑
国籍取得条件を事実上廃止したり︑金融規制のほとんどを撤廃したりして海外からの投資を集めようとしたものの︑
A c t i v i t y a T s k F o r c e ; F A T F ) 見られないとして︑初めて対抗拮置発動を決定した︒これを受けて︑我が国も︑二
0
二年一月︑対抗措置発動の国 0
内措置を実施した︒その後︑
一八八五年の教皇レオ一三戦
( L e o
X i l l )
( 1
0 五
八 ︶
スペインとドイツがこの地の領
一 九
二
0 年の国際連盟の発足と同時に︑我が国の委任統治領と
ニュージーランド︑
ナウルを占領した︒
イギリスの三国共同の委任統治領となった︒第
に利用されるとの批判を受けた︒︱
1 0 0 0
年 六 月
︑ 金 融 活 動 作 業 部 会 ( F i n a c i a l は︑非協力国・地域リストにナウル共和国を掲載し︑二
0 0
一年︱二月には︑改善が
ナウル共和国は︑金融規制に関する方針を撤回したため︑︱
1 0
0 四
年 一
0 月に対抗措置
が解除された︒このような経済の混乱とともに︑政情も不安定化している︒
法分野について見ると︑南太平洋地域は︑無文字文化であったため︑社会秩序に関する準則は︑不文法であって︑
九四
ナウル共和国における拘禁刑の代替策
及 び 法 学 部
( F a c u l t y o f r A t s a n d L a w )
口頭や行動で伝えられるのみであったため︑
国際連盟の委任統治領や国際連合の信託統治領の時期には︑
ナウルの統治を実質的に行なっていたオーストラリアが
(5 )
一般の法令だけでなく︑基本法
( c o n s t i t u e n t l a w )
を制定し︑改正していた︒こうした歴史的経緯もあって︑ナウル 共和国で制定された憲法及び法令︑慣習法だけでなく︑独立時にイングランドで有効であった多くの制定法︑(6 )
ン・ロー
( c o m m o n l a w )
や 衡 平 法( e q u i t y )
が 法 源 と な っ て い る︒ 刑 法 は
︑ 一 八 九 九 年 ク ィ ー ン ズ ラ ン ド 刑 法
(7 )
( Q u e e n s l a n d C r i m i n a l C o d e A c t )
が原型となっている︒これは︑ジェームズ・スティーブン ウェールズでは可決されなかったが︑名をとって︑
( 4)
ナウルでは︑列強諸国が法令を制定するまで︑成文法は作られなかった︒
ィングランド及び
(8 )
ナウルをはじめ︑大英帝国の多くの保護領で制定されたものである︒起草者の グリフィス法典
( G r i f f i t h s C o d e )
このような観点から︑が編纂した草案に基づき︑
が イ ン タ ー ネ ッ ト 上 で 提 供 し て い る デ ー タ ベ ー ス
( S i r S a m u e l G r i f f i t h )
が起草したもので︑と呼ばれることが多い︒
九五
オセアニア諸国のように︑①人口が少なく︑②領土が点在する国家において︑刑事司法がどのように運営されて いるかは典味深い問題である︒人口規模が小さく︑刑事司法運営に費用や手間をかけ難いオセアニア諸国の刑事司法 制度を参考にすることは︑①比較法的関心を満たし︑②刑種の少ない我が国に新たな刑事制裁の可能性をもたらし︑
③将来︑我が国の地方公共団体が犯罪者の処罰や処遇を行なう際に役立つ知見が得られる可能性がある︒
( 9 )
︵1 0 )
トンガ王国︑マーシャル諸島共和国に続いて︑ナウル共和国の一九九九年刑事司法法による 取組みを紹介し︑検討することとしたい︒今回も︑南太平洋大学
( T h e U n i v e r s i t y f o h t e S o u t h P a c i f i c )
の法学科( S c h o o l o f L a w ) ( P a c i f i c I s l a n d s L e
g a l I n f o r m a t i o n I n s t i t u
t e ;
P a c L I I )
サミュエル・グリフィス
の人文科学 の 関 連 施 設 で あ る
︑ 太 平 洋 島 嶼 法 情 報 研 究 所
( 1
五
0
九 ︶
( P a c L I I
( S i r J a m e s S t e p h e n )
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荼く:::::怜噸})心凶ヤ殴°(一)
No. 8 of 1999.
(N)
幽出旦い;化溢,̲̲J'V'
筵rDeklin,
T.,Nauru, In: Ntumy, M.A. (General Ed.), South Pacific Islands Legal Systems (Uni‑ versity of Hawaii Press, 1993), pp. 142, 142‑144 ;
惹堪虚I 「 m
ヘロ怜ぶ卜丑」ヨ社這宣慮『ヤギI'‑‑‑I¥ I'---的(ヨ三壬器~·11000) Iii I
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¥‑J忌畏,‑..J,;jQ竺錢,-..J~°Care, J. C. et al., Introduction to South Pac
げic Law (Cavendish Publishing Li‑ mited, 1999), pp. 4, 17.
(寸)
Care, supra note 3, at 1‑2, 12‑13.
(LD) Care, supra note 3, at 13‑15.
(<D)
Deklin, supra note 2, at 144‑146; Care, supra note 3, at 5, 140‑141. (i:‑‑) Findlay, M., Criminal Laws of the South Pacific‑Text and Materials on Criminal Law and Procedure in the South Pacific Second Edition (Institute of Justice and Applied Legal Studies University of the South Pacific, 2000), p. 12.
終昇ヤー
K
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叫芦ふ平:心心塁恙眺萎旦異~p如~'<:-—入'KI)'‑,¥':.L乏謳喧益写注(Supreme
Court)~ 等Q‑k
ーK,.L. I応::"I'---翌~Q弄忌芯鈴栂旦ゃ菜P~l-0°Deklin,supra note 2, at 145‑152.
(文))
Care, supra note 3, at 5, 140.
(句幸語「,.L.,¥ *'王囲Q~
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00~ く)ギ用血<益ヒ゜( 1 0 )
( 1 1 )
ナウル共和国における拘禁刑の代替策
( b a r r i s t e r )
又はソリシタ
︱一.刑事裁判制度
九七
( 1
0
六一 ︶
拙稿﹁マーシャル諸島共和国の刑事制裁﹂関西大学法学論集五七巻五号︵二
0
0 七︶四七頁以下︒
h t t p : / \
p a c l i i . o r g . v u ¥.ミラーサイトは︑
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w w w . p a c l i i . o r g ¥ .
( 1 2 )
まず︑刑事制裁がどのような手続で科されるかを見ておくこととしたい︒
刑事事件においては︑地方裁判所
( D i s t r i c t C ou rt )
が通常第一審となりうるところであるが︑国家の規模が小さ いこともあって︑刑事事件は全て重大なものと観念され︑現在のところ︑刑事事件についての地方裁判所の管轄は法 律上全く規定されていないため︑地方裁判所では刑事事件は取扱われていない︒
より任命される上級裁判所長官
(C hi ef J u s t i c e )
( 1 4 )
現在︑全ての刑事事件の第一審となっているのが︑上級裁判所
(S up re me Co ur t)
である︒大統領
( P r e s i d e n t )
に
( 1 5 )
により構成される︒上級裁判所の裁判官は︑原 則としてナウル共和国でバリスタ
( 1 6 )
ない︒また︑上級裁判所の裁判官は︑職務執行が不可能となるか︑非行
(m is co nd uc t)
があり︑議会
(P ar li am en t )
の三分の一︱以上の賛成があって罷免されたり︑大統領に辞職願を書面で提出したりしない限り︑六五歳の定年まで職
( 1 7 )
務を執行する︒
上級裁判所は︑
と裁判官
( j u d g e ) ( s o l i c i t o r )
として五年以上活動した者でなければなら
( 1 8 )
ナウル共和国憲法の条項の解釈又は有効性の判断につき︑管轄を有する︒また︑大統領又は内閣の 承認を得た司法大臣
( M i n i s t e r )
か ら
︑ ナウル共和国憲法の条項の解釈又は有効性について︑質問がなされた場合︑
上級裁判所は︑公開の法廷でその質間に対する意見を示さなければならない︒上級裁判所判事一人によりなされた事
実認定や量刑に対して︑議会は︑上級裁判所判事︱一人以上で構成される合議体に上訴することがでぎ︑上級裁判所判 事二人以上で構成される合議休によりなされた事実認定や量刑に対して︑議会は︑
0 ) ( 2
ることがでぎる︒
判所に司法権の行使を委ねる珍しい制度となっている︒国家主権の関係から︑
は︑管轄を有さず︑原則として︑事実認定や法律の解釈に関わる場合にのみ︑管轄を有する︒量刑については︑高等 裁判所だけが上訴の際の管轄を有すると法律上規定されている場合のみ︑管轄を有する︒
( 2 1 )
これら以外に︑家族裁判所
(F am il C y o u r t ) があるが︑家事事件の管轄を有する裁判所であって︑刑事裁判が行な
( 1 2 )
し詳
くは
︑ C a r e , s u p r
a n o t e
3, a t
293 ー
29 6.
( 1 3 )
上級裁判所長官の同意を得て︑大統領により任命された常勤治安判事
( r e s i d e n m a t g i s t r a t e ) に加えて︑三人以上の陪席
治安判事
a y ( l M a g i s t r a t e ) で構成される︒陪席治安判事は︑パラリーガルたる法務代理人
( p l e a d e r ) の資格がなければな
らな
い︒
D e k l i n , s u p r a n o t e
2,
a t
148;
S e e A r t .
56
Th e C s t o n i t u t i o n o f N a u r u
・ 南太平洋地域では︑下級裁判所の概要を憲 法で定めていない国が多い︒
C a r e , s u p r
a n o t e
3, a t 1 8,
1 0 0
.
( 1 4 )
A r t . 4 8T
he Co n i t s t u t i o n o f N a u r u ・
( 1 5 )
A r t .
49
( 1 ) , ( 2 )
T
he Co n s t i t i o u t n o f N a u r u .
( 1 6 )
A r t .
49
( 3 )
T
he Co n s t i t u t i o n o f N a u r u . 法曹資格を得ることができるのは︑ニ︱歳以上で︑イングランド︑アイルランド︑
オーストラリア︑ニュージーランドでバリスタ又はソリシタとして活動した経験があるか︑法律の学位を有する者で︑上級 裁判所長官へ申立書を提出し︑司法大臣の意見を参考にした上級裁判所長官により︑バリスタ又はソリシタとしての活動を
われることはない︒ 上級裁判所からの上訴審となるのが︑
関 法 第 五 七 巻 六 号
ナウル共和国憲法の解釈に関わる場合
オ ー ス ト ラ リ ア の 高 等 裁 判 所 (H ig hC o u r t ) で あ る
︒ 独 立 国 家 が 他 国 の 裁
オーストラリアの裁判所に上訴す
九 八
( 1
0
六二 ︶
ナウル共和国における拘禁刑の代替策
保護観察︵更生保護法四
0 条︑四八条三号︶
一項一号︑更生保護法四八条一号︶
九九
( 1
0
六三 ︶
一九九九年刑事司法法が規定ずる三つの制裁のうち︑
釈放することで︑拘禁刑の刑期を軽減するものであって︑拘禁刑の執行をすることなく︑拘禁刑を代替するプロベー
に類似している︒これに対して︑我が国では︑保護処分︵少年法二四条 としてのものを除いて︑保護観察は︑独立の刑事制裁とされておらず︑社会奉仕 命令も刑事制裁として導入されていない︒そこで︑以下では︑
プロベーションと社会奉仕命令に焦点を当てて︑検討ずることとしたい︒ ションや社会奉仕命令とは異なる︒また︑
パロールは︑我が国の仮釈放︵刑法二八条︶
とそれに引き続いてなされる
( c o m m u n i t y s e r v i c e o r d e r )
パロール
パロールは︑拘禁刑で服役した者を早期に 一九九九年刑事司法法は︑
ー
. 概 要
( 1 7 )
( 1 8 )
( 1 9 )
( 2 0 )
( 2 1 )
拘 禁 刑 の 執 行 を 抑 制 す る た め
︑
許可された場合である︒なお︑
156ー
15 7.
ナウル共和国て教育を受ければ︑法務代理人になることがてきる︒Deklin,
s u p r n o a t e
2,
a t A r t .
5
0,
51
T h e C o n s t i t u t i o n o f N a u r u . A r t .
54T h e C o n s t i t u t i o n o f N a u r u . A r t .
55
T h e C o n s t i t u t i o n o f N a u r u . A r t .
57
T h e C o n s t i t u t i o n o f N a u r u . A r t .
56
T h e C o n s t i t u t i o n o f N a u r u .
一九九九年刑事司法法
プロベーション ( p a r o l e )
を規定した︒このうち︑
( p r o b a t i o n
) ︑
社
会
奉
仕
命
令
裁判所は︑拘禁刑に代えて︑プロベーション命令
( p r o b a t i o n o r d e r )
を科すことができる︒プロベーションの期間
( 2 3 )
は︑一年以上の拘禁刑の場合︑一年以上一二年以下とされ︑一年未満の拘禁刑の場合︑一年を超えない期間とされる︒
( 2 4 )
なお︑後述の社会奉仕命令が科される場合︑社会奉仕命令の終期から一年以内に終了するプロベーションを付しうる︒
この場合︑社会奉仕命令とプロベーションを併科することも︑社会奉仕命令終了後にプロベーションを始めるように
( 2 5 )
することもできる︒
( 2 6 )
また︑拘禁刑をプロベーション命令に代えた場合︑罰金刑
( f i n e )
を併科ずることもできる︒
このように︑
プロベーションに罰金刑を併科することもできる︒軽微事犯のラベリングやスティグマを匝避しつつ︑社会内でプロ
( 2 2 )
武
廿 ハ
なお
︑
科
s s .
36
ー40
Cr im in al J u s t i c e A ct 1 99 9.
( p a r o l e )
( 2 2 )
として︑﹁プロベーション﹂が科されることとなっている︒
このような用語法は︑施設収容なしに社会内で監督などを行なうものをプロベーションとし︑施設収容後に社会内で
アメリカ合衆国などで用いられ︑我が国でも一般に理解されているものと
は異なっている︒そこで︑混乱を回避するため︑本稿では︑パロールとして科されるプロベーションを﹁パロールと
してのプロベーション﹂︑施設収容なしに科されるプロベーションを﹁プロベーション﹂と表記することとしたい︒
ナウル共和国では︑プロベーションを拘禁刑の代替刑として用いることができる︒さらに︑代替した
2
.プロベーション 監督などを行なうものをパロールとする︑ 一九九九年刑事司法法では︑関 法
第 五 七 巻 六 号
゜︑
ロー
レ
J )
1 0
0
( 1
六 0
四 ︶
ナウル共和国における拘禁刑の代替策
プロベーション・オフィサーは︑被告人が拘禁刑により処罰される犯罪で有罪認定された場合︑裁判所が最も適切 ③
賦 科 手 続
( C h i e f r P ob at io n
0
f f i c e r )
とプロベーション・オ
( 2 7 )
い ず れ も
︑ 国 務 長 官
( C h i e f S e c r e t a r y )
が任命する︒また︑プロベーショ
( 2 8 )
ン・オフィサーについては︑司法大臣
( M i n i s t e r )
も任命権者である︒
フィサー
( p r o b a t i o n f f o i c e r )
プロベーションを担うのは︑首席プロベーション・オフィサー
②運 営 主 体
1 0
( 1
0
六五 ︶
ベーションにより犯罪者の監督を行なって社会復帰を促進することが可能となっている︒このことは︑拘禁のための 限られた人的資源や物的資源を拘禁に値する重大で危険な犯罪者に集中でぎるという長所を有している︒これに対し て︑我が国の場合︑前述のように︑保護処分としてのものを除いて保護観察が独立の刑事制裁とされておらず︑自由 刑の代替刑として用いることもできない︒自由刑受刑者のうち︑かなりの割合を占める軽微な財産犯での頻回受刑者 などには︑自由刑よりも保護観察を利用し︑社会復帰を図らせることが︑犯罪者にとって望ましい︒また︑人的資
源•物的資源を拘禁に値ずる犯罪者に集中することができるとともに、不要な費用を削減でき、国民にとっても望ましい︒それゆえ︑
ナウル共和国に倣い︑自由刑を保護観察に代替できるようにするべきである︒また︑自由刑と保護 観察では︑刑量が大きく異なるように感じられやすいため︑ここでもまた︑
ションに罰金刑を併科でぎるようにするべぎである︒
で あ
る ︒
ナウル共和国に倣い︑代替したプロベー
が高まることから︑なおさらである︒ な取扱い方を判断することを手助けするために︑その者の性格
( c h a r a c t e r )
きる︒また︑裁判所から報告を求められた場合は︑報告しなければならない︒これらの報告の際に︑犯罪者がプロ
( 2 9 )
ベーションに適するかどうか︑プロベーションの条件が付されるべきかどうかを助言することができる︒手続保障の 観点から︑裁判所に報告がなされた場合︑プロベーション・オフィサーは︑弁護人
( c o u n s e l )
にその謄本を示さな
( 3 0 )
ければならない︒弁護人がいない場合︑本人に示さなければならない︒弁護人又は本人は︑プロベーションの可否や
( 3 1 )
条件の付加についての判断に供するため︑裁判所に証拠を提出することができる︒裁判所は︑このような報告や証拠 を獣酌して︑拘禁刑に代えて︑
プロベーションを賦科することが適切かどうか︑また︑賦科する場合︑罰金刑を賦科 するかどうか︑条件を付するかどうかを判断する︒裁判所は︑このような判断のために必要があれば︑手続を停止で
( 3 2 )
き る
プロベーションが科された場合︑ ︒
( R e g i s e t r o f t he C o r u t)
こ の
よ う
︑ に
は︑司法長官
( S c e r e t a r y f o r J u s t i c e )
や経歴を書面により報告することがで
ま た
︑ 社 会 奉 仕 命 令 と プ ロ ベ ー シ ョ ン が 併 科 さ れ た 場 合
︑ 裁 判 所 書 記 官
( 3 4 )
にその旨を通知しなければならない︒
ナウル共和国では︑プロベーションの適否を判断するため︑判決前調査を行なうことができる︒この 前提として︑事実認定手続と量刑手続が二分されている︒我が国でも︑よりよい量刑選択のために︑手続を二分すべ きである︒自由刑を保護観察で代替する際には︑社会の安全のために︑社会内処遇に適する者を的確に選択する要請
裁判所の判断に対しては︑
関 法 第 五 七 巻 六 号
( 3 3 )
上訴をすることができる︒
10
( 1
0
六六 ︶
ナウル共和国における拘禁刑の代替策 又 は 特 定 の 集 団 ( c l a s s )
プロベーション対象者は︑
プロベーション期間中︑
( 1
0
六七 ︶
アルコールなどの飲料や人体に
( 3 5 )
プロベーション・オフィサーの監督
( s u p e r v i s
e )
を受ける︒
プロベーション・オフィサーは︑首席プロベーション・オフィサーの指示する業務を遂行するほか︑対象者の社会復 帰を援助し︑再犯を防止するために︑対象者を監督し︑助言し︑援助し︑可能な場合には︑これを扶助
( b e f r i e n d )
( 3 6 )
しなければならない︒プロベーション・オフィサーは︑その権限及び義務の行使の際に︑警察官
( p o l i c e o f f i c e r )
と
( 3 7 )
同様の権限︑権能︑保護︑特権を有する︒
( 3 8 )
対象者は︑全ての対象者に妥当する一般的な条件に従わなければならない︒まず︑プロベーションの始期から二四 時間以内に︑プロベーションに付されたことをプロベーション・オフィサーに報告しなければならない︒また︑プロ ベーション・オフィサーが承認しない住所に居住したり︑プロベーション・オフィサーが承認しない職業に従事した りすることが禁止される︒住所を変更しようとする際には︑その意息をプロベーション・オフィサーに通知しなけれ ばならない︒さらに︑プロベーション・オフィサーが交際しないよう書面により警告した特定の者又は特定の集団 ( c l a
s s ) の者と交際することも禁止される︒以上に加えて︑善行
(g oo d be ha vi ou r) を維持し︑再犯を行なわないこ とにより︑平和
( p e a c e ) を保つという一般的義務を負う︒
( 3 9 )
また︑個々の対象者ごとに設定される追加的な条件が付された場合︑その条件にも従わなければならない︒具体的 には︑いプロベーションが付された犯罪の訴追に要した費用を分割払での支払︑国 有害な薬物の摂取の禁止︑い単独又は共同で特定の物品又は特定の種類の物品を所有することの禁止︑い特定の者
④ 制 裁 内 容
の 者 と の 交 際 の 禁 止
︑ い 特 定 の 教 育 課 程 又 は 訓 練 課 程 の 履 修
︑ い 裁 判 所 が 適 切 と 思 料 す
1 0
三
る居住場所や就労に関連する条件︑①裁判所が必要と思料する善行や犯罪抑止のための条件が挙げられる︒社会奉仕
( 4 0 )
命令が併科される場合︑い︑い︑図の条件に限定される︒①裁判所が必要と思料する善行や犯罪抑止のための条件 としては︑被害者に対する損害賠償の支払などがしばしば求められる︒もっとも︑このような支払がプロベーション の追加的条件として分割払で求められたとしても︑被害者等が民事上の損害賠償で即時の全額支払を求めることは妨
( 4 1 )
げられない︒
( 4 2 )
プロベーション・オフィサーは︑これらの条件を記載した書面を対象者に交付しなければならない︒
犯罪のために︑刑事司法機関が要した費用や被害者への損害賠償がプロベーションの条件として求められうる点が
特徴的である。我が国では、保護観察の遵守事項としてではなく、手続保障を行ないつつ、改善•更生・社会復帰の契機とし︑被害者や国民の納得を得やすくするため︑自己の行為が惹起した結果を認識させるべく︑被害弁償命令と
( 4 3 )
費用支払命令という刑事制裁として︑導人するぺきである︒
5 対象者は︑付された条件の軽減︑延期︑変更をいつでも裁判所に申立てることができ︑さらに︑プロベーション期
( 4 4 )
間の半分が経過した後︑命令の解除を裁判所に申立てることができる︒また︑プロベーション・オフィサーは︑① 条件の軽減︑延期︑変更︑②追加的な条件の付加︑③期間の延長をいつでも裁判所に申立てることができ︑さらに︑
( 4 5 )
プロベーション期間の半分が経過した後︑命令の解除を裁判所に申立てることができる︒これらの申立ては︑プロ ベーションが上級裁判所により賦科された場合︑上級裁判所に行なわなければならず︑プロベーションが地方裁判所
修正手続
関法 第 五 七 巻 六 号
10
四
( 1
六 0
八 ︶
ナウル共和国における拘禁刑の代替策
により賦科された場合や地方裁判所からの上訴により上級裁判所により賦科された場合︑地方裁判所へ行なわなけれ
( 4 6 )
ばならない︒手続保障の観点から︑申立書の謄本は︑裁判所事務所に備え置き︑プロベーション・オフィサーや対象
( 4 7 )
者の閲覧に供しなければならない︒また︑プロベーションの追加的条件として︑い単独又は共同で特定の物品又は 特定の種類の物品を所有することの禁止︑い特定の者又は特定の集団
( c l a s s )
育課程又は訓練課程の履修︑い裁判所が適切と思料する居住場所や就労に関連する条件の軽減︑延期︑変更が申立 てられた場合︑プロベーション・オフィサーは︑聴聞や決定がなされるまで︑その条件の執行を延期することができ
( 4 8 )
る ︒
各裁判所は︑公開又は非公開で聴聞を行ない︑対象者の状況の変化や他のあらゆる情報を阻酌して︑申立てに基づ
( 4 9 )
き︑田条件の軽減︑延期︑変更︑国命令の解除︑口追加的な条件の付加︑い期間の延長を決定することがてきる︒
但し︑田期間の延長の場合︑プロベーションだけが賦科されているときには︑プロベーションの始期から三年を超 えることは許されず︑社会奉仕命令が併科されているときには︑社会奉仕命令の終期から一年を超えることは許され
( 5 0 ) ( 5 1 )
ない︒これらの決定がなされた場合︑裁判所書記官は︑司法長官にその旨を通知しなければならない︒
ナウル共和国では︑
プロベーションの内容が柔軟に変更できることとなっている︒また︑対象者が自らプロベー ションの解除をできるよう巾立てることができるのも特徴的である︒
プロベーションの条件違反又は条件不遵守の場合︑
(6)
違反に対する制裁
1 0
五
( 1
0
六九 ︶
( 5 2 )
プロベーション違反となる︒プロベーション・オフィサーや警
の者との交際の禁止︑い特定の教
( 1
0
七0 )
察官は︑対象者がプロベーションに違反したと信じるに足る合理的理由がある場合︑令状なくして逮捕
( a r r
e s t )
で
( 5 3 )
きる︒裁判所は︑プロベーション違反の情報の提供を受けた場合︑聴間のために召喚令状を発付でき︑宣誓により情
( 5 4 )
報が提供された場合︑即時に逮捕令状を発付できる︒
プロベーション違反があったと裁判所で認定された場合︑対象者は︑三月を超えない拘禁刑又は一
0
0 オーストラ
( A D U )
︵ 約
八 ︑
五
0 0 円 ︒
リ ア ド ル( 5 5 )
ある︒例外的に︑拘禁刑や罰金刑の賦科に代えて︑
‑AUD
八五円で換算︒以下同じ︶を超えない罰金刑に処せられるのが原則で プロベーション期間の延長︑社会奉仕命令の期間の延長︑プロ
( 5 6 )
ベーションの条件の変更︑プロベーションの追加的条件の付加を行なうことができる︒但し︑期間の延長の場合︑プ ロベーションだけが賦科されているときには︑プロベーションの始期から三年を超えることは許されず︑杜会奉仕命 令が併科されているときには︑社会奉仕命令の終期から一年を超えることは許されない︒
追を受けたとき︑プロベーション・オフィサーは︑
罰金刑が併科された場合で︑いプロベーション期間中に別罪で有罪認定されたとき︑
5 プロベーション違反で訴
( 5 7 )
プロベーションを継続するよう裁判所に申立てることができる︒
この申立ては︑
ションが地方裁判所により賦科された場合や地方裁判所からの上訴により上級裁判所により賦科された場合︑地方裁
( 5 8 )
︵5 9 )
判所へ行なわなければならない︒手続保障の観点から︑申立てが行なわれると︑申立ての内容が対象者に通知される︒
申立てに対し︑
プロベーションを命じた裁判官以外の裁判官が︑合理的と考えられる調査を行ない︑関連すると思料
( 6 0 )
する証拠を樹酌しつつ︑対象者の聴聞を行なう︒その上で︑拘禁刑などのプロベーション以外の刑事制裁を賦科する
( 6 1 )
か︑新たに罰金刑を賦科するか︑プロベーションを継続するかが判断される︒
関法
プロベーションが上級裁判所により賦科された場合︑上級裁判所に行なわなければならず︑
第五七 巻 六 号
0 1
六
プロベー
( 6 5 )
プロベーションは︑原則として︑その終期に終了ずる︒但し︑終了後六ヶ月以内にプロベーション期間中のプロ ベーション違反が発覚した場合︑プロベーション期間中にプロベーション違反が発覚したときと同様の取扱いがなさ
( 6 6 )
れ る
︒
(7)ナウル共和国における拘禁刑の代替策
ことができると考えられる︒
10 七
対象者が︑別罪で有罪認定され︑無期又は一年以上の拘禁刑に処せられた場合︑プロベーションは終了ずる︒対象
その残期間︑
一年未満の拘禁刑に処せられた場合︑拘禁中もプロベーション期間は進行し︑釈放後︑
( 6 3 )
プロベーションに付される︒
このようにして︑プロベーションの内容が変更されたり︑別の刑事制裁が賦科された場合︑裁判所書記官は︑司法
( 6 4 )
長官にその
3
日を通知しなければならない︒
ナウル共和国では︑プロベーション違反の場合︑ただちにプロベーションの取消しとなるわけではなく︑様々な選 択肢が提供されている︒このことは︑犯罪者の性質や違反の事情に照らして適切な選択を行なうことができるという だけではないように思われる︒すなわち︑
プロベーションの違反時にプロベーションがすぐさま取消されるとなると︑
取消しを行なうほどではないと判断される軽微な違反である場合に︑違反を不問に付すという判断がなされやすい︒
しかし︑そのような判断は︑
終了及ひ解除
者が︑別罪で有罪認定され︑
ともすれば︑対象者に多少の違反は構わないという感覚を持たせやすい︒
( 1
0
七一 ︶
ナウル共和国 のように︑違反に対して種々の選択肢を用意すれば︑違反の際の手続を進めやすく︑ショック効果を対象者に与える
一方︑対象者又はプロベーション・オフィサーの申立てに基づき︑その終期前に裁判所がプロベーションを解
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啜)
s. 7 (1), (2) Criminal Justice Act 1999.
虞)
s. 8 (1) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)
s. 8 (2) Criminal Justice Act 1999.
(笈)
s. 7 (3) Criminal Justice Act 1999.
(芯)
s. 4 (1) Criminal Justice Act 1999.
(巽)
s. 4 (2) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)
s. 5 (1) Criminal Justice Act 1999.
苓)
s. 6 (1) Criminal Justice Act 1999.
(~)
s. 6 (2) Criminal Justice Act 1999.
啜)
s. 41 (1) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)
s. 7 (5) Criminal Justice Act 1999.
(苫)
ss. 7 (6), 8 (3) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)
s. 10 Criminal Justice Act 1999.
ぼ)
s. 5 (2), (3) Criminal Justice Act 1999.
(捻)
s. 5 (4) Criminal Justice Act 1999.
啜)
s. 11 (1) Criminal Justice Act 1999.
国)
s. 12 (1) Criminal Justice Act 1999.
(等)
s. 12 (2) Criminal Justice Act 1999.
(~)
s. 12 (5) Criminal Justice Act 1999.
心)
s. 11 (2) Criminal Justice Act 1999.
(尊)畔
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s. 13 (1) Crimi
叫Justice Act 1999.
(写)
s. 13 (2) Criminal Justice Act 1999.
ほ)
s. 13 (6) Criminal Justice Act 1999.
(~)
s. 13 (7) Criminal Justice Act 1999.
虞)
s. 13 (8) Criminal Justice Act 1999.
国)
s. 13 (3), (9) Criminal Justice Act 1999.
ほ)
s. 13 (4) Criminal Justice Act 1999.
(~)
s. 13 (10) Criminal Justice Act 1999.
国)
s. 14 (1) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)
s. 14 (2) Criminal Justice Act 1999.
(苫)
s. 14 (3) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)
s. 15 (1) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)
s. 15 (2) (a), (b), (c), (d) Criminal Justice Act 1999.
十令全ギ<忘回旦将
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犀菜I桓手ぷビ並[Ij緊10‑K (10‑¥Jl11)臣坦踪用ギ~~く[]如
(話)
ss. 15 (2) (e), 16 (1) Criminal Justice Act 1999.
(菩)s. 16 (3) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)s. 16 (2) Criminal Justice Act 1999.
忘)
s. 16 (4) Criminal Justice Act 1999.
(~)
s. 16 (5), (6) Criminal Justice Act 1999.
(怨)s. 17 (1) Criminal Justice Act 1999.
(塁)s. 17 (2) Criminal Justice Act 1999. (工 s. 15 (3) Criminal Justice Act 1999.
ぼ)s. 18 (1) Criminal Justice Act 1999.
(忘)
s. 18 (2) Criminal Justice Act 1999.
(0)
s. 13 (5) Criminal Justice Act 1999.
沼)
s. 12 (3) Criminal Justice Act 1999.
(忌)s. 12 (4) Criminal Justice Act 1999.
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字ナウル共和国における拘禁刑の代替策
② 運 嘗 主 体
会奉仕作業を科すことができ︑罰金刑の不払に対して︑社会奉仕命令が科された場合︑未払の罰金額の支払義務は消
( 7 3 )
滅 す
る ︒
こ の
よ う
に ︑
会奉仕命令に罰金刑を併科することもできる︒プロベーションと同様に︑対象者の社会復帰を促進し︑人的資源や物 的資源を拘禁に値する重大で危険な犯罪者に集中することができよう︒確かに︑社会奉仕命令を一九七二年に世界で
( 7 4 )
初めて導入したイングランド及びウェールズでは︑種々の間題が指摘されており︑我が国においても︑作業や監督者 の確保などの難点を解決する必要が予想されるものの︑自由刑受刑者のうち︑
の頻回受刑者などへの賦科を意図して︑社会奉仕命令の導入を検討するべきである︒
スウェーデンのように全額免除を行なうか︑
また︑罰金刑の不払を理由にする拘禁刑の代替刑としても︑社会奉仕命令を利用できる︒罰金刑の不払の場合に︑
( 7 5 )
ドイツのように公益労働で代替させるかは︑難しい問題である︒罰金刑 の目的を再検討しつつ︑一部免除や全額免除がどの程度利用された場合に︑どの程度支払率が変化するか︑試行して 調査を行なう必要がある︒
ナウル共和国では︑有罪認定がなくとも︑社会奉仕命令を科すことができるとされており︑刑事司法機関の負担を
( 7 7 )
減らそうとする目的が看取できる︒しかし︑我が国では︑交通反則金においても見られるように︑裁判を受ける権利
︵ 憲
法 一
︱ ︱
︱ 一
条 ︶
ナウル共和国では︑社会奉仕命令を拘禁刑の代替刑として用いることができる︒さらに︑代替した社
かなりの割合を占める軽微な財産犯て や適正手続保障︵憲法一︱︱一条︶が害されるため︑そのような賦科は妥当でないと考えられる︒
( 1
0
七五 ︶