脚
研 究 産着
N85:6 7 ‑7 6(
2 0 0 2)
デ ジ タ ル 録音 図書 に よ る 読書 困難者 支援 の 現状
坂 田 美 沙 都
* ・森 田 信
一O
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ch i M O R I T A
辛‑ ワ ー ド: 視 覚 障 害 者、 音 訳、 ボランティア、 録
音
図 書、 デジタル録音
図 書、 D A I S Y‑ は じ め に
全
盲
・弱視
な どの読書
困難者
にとって は、晴
眼者
と 同 じ文 字 (
墨字)
か らの情報収集
が難
しい。 そこ で、 点字
ま たは音 訳
によ る耳
か らの音声
、 あるいは弱視者
のため の拡
大文字
が、読書
のため の主 な 手 段 と なっている。 現在
、点字利
用者
の数
が減少
し,音
訳の利用者
が多
く なっている。 そ れは、中途 失
明者
が増加
し、 そ れに伴
って点字
の習得
が 困難
な人 が多
く なっている た めであ る。
音訳
図書
は、 195 8年頃
か らオ
ー プンリ ールの テ ー プレコ ー ダが
利用
さ れ、 その後
カセットテ ー プに移 行
し、 現在
まで長
い間利用
さ れてき た。近
年
のデジタル技術
の進 歩
によ り、読書
困難 者
のため の技 術 的支援
にも進展
が 見 ら れ る よ うになっ た。点字
にお け るコンピュ ー タ
活
用 もし)ろいろ開発
さ れてきている が、音訳
に おいても199 5
年
よ りC Dを利
用 し たD A I S Y録 音
図書 (
デ ジタル録 音
図書)
の規格
の検 討
が始
まっ た。 D A ISY規 格
によるD A ISY録 音
図書
とは、 通常
のオ ー ディオC Dと違
っ て、音声
デー タ 圧縮技術
を利
用 し、 1枚
q)C D に5 0 ‑ 1 0 0時 間
の朗読
の音声
を収録
す る という も・の であ る。 これによ り、検索
、 ペ ー ジ ジャンプ、 大
容 量 化
な ど、 カセットで は得
ら れ な かった便利
な読 書環 境
が実
現 さ れ たム1 9 9 6年
5月
に はD A ISY コ ンソ ナシ ア ム(
D A I S Y国際共
同開 発機構)
が設
立 さ れ た。 これは既存
の国際標 準
をベ ー スと しつ つ、 あ ら ゆ るメ ー カー が参
入でき る、開
かれ
た 国際規格
を開発
す るこ‑
と を 目標
と している. 日本
は設
立当初
か らメン バ ー と して参加
し、今
も中
心的
な活動
を行
っている。
‑
わ が 国で は、 1 9 9 8
年
‑ 2 0 0 0年
にか けて厚
生省 (
現厚
生 労働 省)
の事業
と して, カ セ ットテ ー プ をC D化
す る事業
が実
施 さ れ た。厚
生省
の委託
を受
け た 日本 障害者
リハ ビリテ ー シ ョン
協会
は、 全 国約
9 0ケ甲
の視 覚障害者 情報提
供 施設 (
点字
図書館)
へ のD A I S Y録音
図書製作
用シ ステ ムの導
入、 ボ ランティ アへ の技 術講 習会
とcD変 換
、再
生 用機
器の整備
、 25 80 タイ トル の DAIS Y録 音図書
、 6 01タ イ トル のD AISY法令 図書
の配 布
を行っ た。 これによ り、 全 国の点字
図 書館
に共 通のD A I S Y録 音
図書
の蔵書
が整備
さ れ、 デジタル化
への第
一歩
が進めら れ た。 これ を基 礎 と して今後
は、 点字
図書 館
で の自館
製作
が進 んでVゝくことが期待
さ れている.し か し、 点
字
図書 館
に おけるデジタル化
を さ らに進め ていく ため に は、 パソコ ンを
使
っ た音声編集
の技術
を修得
し、 手間
のか か る仕事
を実行
していか な くて はな ら ない。 こ こに は ど う しても設備
、 人件 費
な どの多額
の予算
が見
込 ま れ る。 現状
の職 員
の構成
で可能
なのだ ろ う か。当然
、 ボランテ ィ ア の協
力 を期待
し な けれ ば な ら な'
い。 こういっ た
条件
を考
える と、点字
図書館
に おける デ ジ タル化
は, その後
、 順調
に進
めら れ てい る のだ ろ う か。点
字
図書館
と 同様
に公 共 図書館
や盲学校
でも、視覚 障害者
のため に、
点字 図書
や録 音図書
を蔵書
している。点字
図書 館
は
厚
生労働省
の所属
であ る が、 公 共 図書館
や盲学 校
は文 部科 学省
の所属
となっている。文部科学 省
で はま だ、 カ セットテ ー プによ る録 音
図書
をC D化
す る とい う普 及
・整 備 事業
を実
施 す るに至っていないため、 公 共 図書館
や盲 学校
への D A I S Y録 音
図書
の普及
は, あ ま り進
んでいる とは思 わ れ ない。読 書
困難者
にとっ て は、 これ らの施設
のデ ジ タル化整備
も知 待
さ れるところであ る が、 公 共 図
書館
や盲学校
で は、実 際
のところD A ISY
録 音
図書
はどの程度 普及
している のだ ろ う か。そこ で
本 研究
で は、 スタ ー ト して間
も ないD A I S Y録音
図書
の
普
及、整備
、利
用状
況 を調査
し、 点字
図書館
と盲学校
に お け る現状
を把握
す ること を ね らいと す る。 そこか ら、図 書
の デジタル化
を進
め るう えで の問題 点
を明 ら かにし、今後
のデ ジ タル化
の方策
を見 出
すこと を 目標
と す る。 ま た、 これ か ら進
め ら れ よ う と している、 よ り広 範
な障 害者
を考 慮
し た新
しい マルチメディア
技術
によ るシ ス テ ム につ いても検討
す る。1 読 書 困 難 者 と そ の 支 援
現
在
、 日本
に は視覚 障害者
が約
31万 人い る。 そのう ち 全盲 者
は約
1 0万 人、弱視者
は約
2 1万 人であ る。視覚 障害者
の読 軍
法 と して は、
一
般
に はまず点字
が連
想 さ れるが、 全盲者 約
1 0 万 人のう ち点字
を習得
しているの は約
3 万 人 といわ れている【1]。
結 果的
に視覚 障害者
の 7 0 ‑8 0% が、点字 解読
が 困難
で あるのが現状
であ る。 そ れは中途 失
明者
が大多数
を占
め ているため、 幼 少 期から 点
字
を 学 習 して おら ず、中途
か らの点字 習得
が大変
困難
な ため であ る 【2】。視覚 障害
に は、 程度
と種
類のう えで様
々な障害
がある。 全盲
、視
力 が 弱い、視
野 が狭
い、視
野の 一部
が欠 けている、暗
い場 所で見 えにくい, 明るい場 所で見 えにくい、 眼 球 活 動が
* 富 山 市立豊田小 学 校
不 安
定
な どである。医学
的に は視 覚障害概 念
と して、 眼疾
患(
visual d is orde r)
、視 機 能 障害 (
vis u al impair m e nt)
、視 覚
的能
力障害 (
vis u al d is ab i l ity)
、社会 的不
利(
vis ua1 ha nd ic ap
)
が ある。学校教 育
に おけ る視覚 障害
児( 者)
の実
態につ いて は、文 部省 ( 現 文部科学 省)
が 昭和
2 3年 度
か ら毎年実
施 している統 計
が あ る。盲学校 在 籍
幼 児、 児 童, 生徒数
は、 昭和
2 3年
の4,4 5 7人 か ら
徐
々た増
加 し、 昭和
3 4年
に は1 0,2 64
人に達 し た。その
後
は年
々減少
す る傾向
が認
めら れ、平 成
3年 度
は 5,2 2 8 人、 そ して現在
の平成
1 3年 度
の統計数 値
は4,0 0 1人(
男 子約
3,00 0人、 女 子
約i
,o o o人)
であっ た【3】[4】
。福祉
に おける視 覚 障害
児(
1 8歳 末満)
ま たは身体 障害 者 (
1 8歳
以 上)
の実態
につ いて は、 昭和
2 6年
か らほぼ5年
ご と に実施
さ れている、厚
生 労働省
の障害保健 福祉部
による身体 障害
児( 者) 実
態 調 査 が あ る。平 成
8年 度
に実
施 さ れ た実態 調査
によ る と,視 覚障害 児 ( 者)
は31 0,6 0 0人(
1 0 0 %)
で、 そのう ち1 8歳 末満
が5,6 0 0人(
I.8 %)
、 1 8歳
以 上 が3 0 5,0 0 0 人(
9 8.2 %)
である( 総 数
に は不詳
も含
む)
。視 覚 障害
児( 者)
を年齢 層
別に分
けて み ると表
1 ようにな る[5]。表1
0 ‑ 9
歳
2,2 0 0人l O′‑1 9
歳
4,Z O O人2 0 ‑2 9
歳
7,0 0 0人3 0 ‑39
歳
1 2,0 00 人 4 0 ‑4 9歳
2 6,0 0 0人5 0 ‑5 9歳 4 3,0 0 0人 6 0 ‑6 9
歳
6 7,0 0 0人 7 0歳
以 上 l 3 8,0 0 0人これ か ら わ か る よ うに、 4 0代 以
後
の視 覚障害者
が9 0 % 近 く を占
め ている。 眼の加齢
は 一般 的
に4 0歳
頃 か ら観 察
さ れ、 器質
的 な変化 ( 縮 瞳化
、水
晶体
の黄
色化
な ど)
は、視機能
の機
能低 下
と してあ ら わ れ る。白内 障
、緑 内障
、網脈 絡膜萎 縮
な どは加齢
にと も ない増加
する眼疾患
であ る といわ れる。高齢 者
の視 覚 障害
は身体 的
に否
めない【3] [5】0 1 8未 満
の視 覚障 害 原
因は、先
天素
因 が2 5 % 、事 故
が 1 4^
.2 % 、疾
患( 角 膜疾
患‑
、 水 晶体 疾
患、網脈絡 膜
・視 神経系疾
患 な ど)
が1 4.2 % 、原 因不
明 が1 2,5 % 、 その他
が1 7.8 % であるo一 方1 8
歳
以 上は
疾 患
が4 8.2 %(
そのう ち 加齢
4.2 %)
、事
故が 1 2.1 % 、先
天素
因 が5.5 % 、原
因不
明 が1 2.7 % 、 その他
が1 4.4 % である[
5]
。 す な わ ち1 8未
満の由 覚 障害者
の 2 5 % が先
天素
因による視 覚障害
である。 そ れに対
して1 8歳
以 上の先
天素
因は 5 % に 過 ぎず
、 ほと ん どが後
天素
因によ る もの である こと が わ かる。視 覚 障 害 者にとっての2大メディア は点
字
と音
声である。点
字
を解
読す
る* 視覚 障害者
が減
少 して0 るという が 現 状であ る が、 点字
は視覚障害者
にとって学
習 や読書
、 そ して社
会参
加 と自
立 を獲得
するため に欠かすことが でき ない文字
でも あ る。 点字
はその価 値が広 く 認めら れ、 文字
と しての地 位 を確 立 している。 その ことは、 点字 投票
、 公 共 施設
等に おける各
種の点字表
示、 点 字 署 名、 点 字 出 版、 点字
受 験 な どから も わ か る。 ま た盲
学校
でも 点字
教 科書
が使 用され、 大 学 入 試、 国 家 試 験等
での試 験 問題
はも ちろ ん のこと、 問題
集 や 参 考 書の はと ん どが点字
で作 成 さ れている. 点字
はプラ イユ(
Br ai l le,L.
)
に よって創 案された。 プライユ は、 1 8 0 9年パリ郊 外に‑
6 8‑
生 ま
Y
L、 3 歳のと きに失 明 し、 2 0歳
のと き 点字
記 号 を公表
した。 日
本
でプライユ点字
が翻案
さ れ たのは明 治2 3年
であった。そ して
視覚 障害者
が読書
する際
の情報
源 と して、音声
の役割
を長
い間担
っ てき たのが、 図書
を朗読
しテ ー プに録 音
し た「
録 音
図書
」 と ボランティアが視覚 障害者
に 1対
1 で本
を読
む 「対面朗読
」 である。 この 「対面朗読
」 は、本
の中
に図 や表
、学術
用語
な どが多
用 さ れていた場合
、利
用者
とコ ミュ ニ ケ ー ショ ンを と り ながら、臨機応 変
に朗 読
できる の で大変 有 効
である。 し か し、好
き な時
に、好
き な場 所
で聞
くこと がで き なv)という不 便
さ か ら、中
心 と なる読書
法に はな り得
ない と考
えら
れる。欧米
で は、 レコ ー ド盤
に朗読
を吹
き 込 ん だ トー キング・ ブック が早
く か ら普及
していた。 しか し、 わが国で視覚 障害者
用の録音
図書
が一般化
し たの は、 オー プンリー ル式
の テ ー プレコ ー ダー が一般
の家庭
に普及
し始
め てか らであ る。 日本
点字
図書館
が本 格
的 なテ ー プ・ ライ ブラリ ー を発
足 させたの は1 9 5 8年
であった。 そ してその翌年
の1 9 5 9年
に日本
ライ トハ ウスが
声
の図書 事業
を開始
し た。当初
か ら読
み 手は無償
ボランティア があ た り、 点字 出版
所のよ うに販売
を 目 的にし た
機 関
は、長
い間存 在
し なかっ た。視 覚障害者
の 7 0 ‑8 0 % は、 点字 解読
が 困難
で音 声情報
に依 存
している と考
え ら れ る。平成
7年
の全 国の点字 解読利用 者
は、
年
々下 降傾
向にあ り、逆
に録 音
図書
の利
用は上 昇傾向
に ある糊
。平 成
2年
の利
用 状 況に対 して、平成
7年
の点字
図書利
用者
は 4 %減少
、録 音
図書利
用者
は1 6 %増加
という結 果
が出
て おり、視 覚障害者
が音声
で障報
を得
てい る比率
の高
さ が 伺 える。 点 訳 がコ ンピュ ー タ製作
にな り、 点字 情報
は比較
的容
易に かつ早 く サー ビスでき る よ うになっ た。 し か し、 入 力、校
正、 プ リントアウ ト、 製本
、 整 理、郵送
という プロセスを
経
な け れ ばならず
、 速報性
に おいて は限度
がある。 ま た、オン ・ ライン ・ ネットワ ー ク や
商業
通信
システ ム に.
よるデー
タ ・ サー ビスが
普
及 しつ つあるが、 現 段階
で はパソコ ン操 作
の できる 一
部
の利
用者
に限
ら れているo多
くの視 覚障害者
が容
易に使
える専
用機
器の開発
が 必要
であ り、 そ れ を期待
す る声
も 大 きい。 けれ ど、 点字識字 率
が 大 き なバリアと してある ため に、 点字 情報
を充 実
させ る 一方で, 圧倒
的多数
の中途 失
明者
のため に は音声情 報
を充実
させる必要
が あ る。2 デ ジタ ル 録 音 ( D A 】S Y ) 図 書 に
つ い て録 音
図書
にも、新
しいデジタル化
の波
が押
し寄
せ てきている。 今 まで の
録音
図書
は、古
くはオ ー プンリー ルテ ー プ、現 在
まで カ セ ットテ ー プが使
わ れてき た が、 C D によ るD A I S Y録 音
図書
という もの が開発
さ れ、利
用 が始
まっ ている。D A ISY とは、
二
視覚
に障害
のあ る 人の国際基準規 格
の C D録 音
図 書シ ステ ムと して 1 9 9 3年にス ウ ェ ー デンで開 発 さ れた「D i g i tal Aud io
‑
ba s ed S Ys t e m(
デジタル音声情報
システ ム)
」 の頭 文字
を取
っ た 呼称であるo つ い先
ごろこれは、 マ ルチメ
ディア
化
に対 応 して 「D i g ital Ac ce ssi b le Info r m atio nS Yste m」
.
に改めら れた. D A I S Y の国
際
共 同開 発
は、 1 9 9 5年の4 月に当 時 国 際 図書
館
連 盟I F L A(
Inte r na tio n al Fede r ationof L i br a ry As s o ciatio n a nd In stitutio n s
)
の盲 人 図書 館
セ クシ ョ ンの議
長 を 務め ていた 河 村 宏 氏(
現 日本障害者
リハ ビリ テ ー ショ ン
協
会情報
セ ンタ ー 長)
が, 「2 年 以内
に次世 代 録
音
図 書の標準
化 をは か る」 「その目標
達成
のため に国 際 共 同 開 発組
織 を発 足さ せ る」 という2 点 を提
唱し て始 まっデ ジ タル録音 図書によ
、
る読 書 困難者 支援の現 状た。 その
年
に3 回にわ たって スウェ ー デン、 イ ギ リス, 日本
の3
国
で協議
を重
ね、 スウェ ーデンが当時開発
していたDAIS Y を も と た次世代 録音
図書
の国際標準 規格
の開
発 を進
め、 どの メ ー カ ーも参
入できるよ うに技術仕様
は公開
と す ること な ど を合意
し た。 こ の合意
を基 礎に, 日本
国内
で は盲
人福祉
の関 係
団体
と( 秩)
シナノケンシと を軸
にD A I S Y の開発 支援
と 国際評価試験
を実施
す る団体
と して、 デ ジタル章 声情報
シ ス テム
促 進委
員会
が結成
さ れ た。 そ して、 スウェ ーデンが録 音編 集
ソ フト(
Si gtu n a)
、 日本
が デ ジタル読書機 ( プ
レクストー クP lex Tal k)
、 イ ギ リスが 図書館 運
用シ ス テ ム の開発
と、そ れ ぞ れ が
分担
す る 国際共
同開発
と な り,開発費
の重複
を 避 ける国際分業体 制
が確
立 し た。1 9 9 6
年
5 月に は、 日本
、 スウェ ー デン、 イ ギ リス, スイス、オラ ンダ, ス ペインの6 カ国で、 D A ISY コ ンソ ー シ ア ム
(
D A I S Y国際共
同開 発 機 構)
が設
立 さ れ た。 既存
の国際標 準
をベ ースと しつ つ、 あ ら ゆる メ ー カー が参
入でき る、開
か れ た 国際規格
を顔 発
すること を 目的
と し た. 国際規格
を公開
す ることによ り、 ハ ー ド ウェ アやソ フトウェアを 手 が け る 企業
は、
一 つに
統合
さ れ た 巨大 なマ ー ケット を見 出
すことになる し、 その利用者
や録音
図書
のサヤ ビ ス提供者
も その恩恵
を得
ること が出来
る わ けであゃ
. ・ほぼ 同時期
に日本
政府
の長 寿社 会福 祉基金
によ るD A ISYと、試 作
プレイ ヤ ー(
プレクストー ク)
の国際評価 試験
への助成
が 決定
し た去 評価 試験実施 委員 会
は日本
国内
と海外
とに分
か れて組織
さ れ た。 国内
で は、点 字 関係者
のボランティアグル ー プ,盲学校関係 者
な ど が製作
し た評価
用の D A I S Y録 音
図書
と( 秩)
シナ ケンシが試 作
した
プレクス トーク を
数百
人の視 覚障害者
が 試用
し た。海外
で は、スウェ ーデン、 イ ギ リス、 オランダ、
世界盲
人連合 (
ウルグアイ
)
の代 表
を含
めた 国際評 価委 員会
を組織
し、 D A ISYコ ンソ ー シ ア ムと
緊密
に提携
し な が ら、世
界32ケ国
で視覚 障害者
によ るD A I S Yと プレクスト ークの
評価
を実施
し た。評価試験 実施 時
に は、 ドイツ、 デンマ ーク、 オー スト ラ リア、 ニ ュ ージ ー ランドが 正
式
なメン バ ー と して D A I s Yコ ンソ ー シ ア ム に 加 入 していた。 そ して、 1 9 9 7年
8月の国際
図書館
連 盟(
I F L A)
のコ ペ ンハ ー ゲン大
会
において、 D A I S Yが 国際基準
と して確
立 さ れ た 【7】。 1 999年
5 月 現在
、 D A I S Y コ ンソ ー シ ア ム の正会員
国は、 日本
、 スウェ ーデン、 イ ギ リス、 オランダ, ドイ ツ、 デンマ ー ク、 オー ストラリア, ニ ュー ジー ランド、
一
ス ペ
イン、 スイス、 ア メリ カの1 1カ
国
であ る。従
って これ らの国
々 とD A ISY録音
図書
の交換
が可能
であ る。 こ のD A I S Y はや がて、W W
情報
サ ー バを利
用 し た システムへ発展
し、視覚 障害者
や その他
の読書 困難者
の アクセ ス でき るマルチメディア情 報 資源
を提供
す ることにな る。スウェ ー デン、 ア メリカ、 日
本
の 3 つの国
と そ れ ぞ れ関連
する企業
が取
り組
ん だ 「S i gt un aプロジェク ト」 が あ る。S i gtun aとは、 1 9 9 7
年
5月
に D A I S Yコ ンソ丁シ ア ム主催
の「
次 世代録 音
図書
の フォ ー マ ットに関
す る 国際 会議
」 が行
わ れ たスウェ ー デンの湖 畔
の小都 市名
であ る。 D A I S Yをインターネットのマ ルチメディア に対 応 する
第
2 世 代D A I SYに進化
さ せることにつ いて最初
に打
ち合
わせし た 地名
にち な んでこ の名
がつけら れ た。 このプロジ ェク トは 3 つの ソ フト ウェアを開
発 すること を 目 的 と している. 1 ら 目は、 テキス ト と音声
を 同期
したマ ルチメディア的 な録音
、一編
集が できる ソ フトウェア である。 2 つ目の ソ フト ウェ ア は、
「S i gtu na ブラ ウザ」 で、
視
覚障害者
のためのD A I S Y録音
図書
の再
生 もできるブラウザ と、
閲覧用
の ソ フト ウェア であ る。 インター ネットにお け る視 覚障害者
の アクセ シ ビリ ティが保 障
さ れ ること,高 齢 者
を含
め て世 界中
の人々がパソコ ンを使
えるよ うにすること が研 究課題
であっ た。特
に、高齢
になると視覚
も聴覚
も 次第
に
衰
えていき、手先
も 器用
に動
かせ な く なること も あ るの で、その人 た ちにも
利用
できるよ うに 工夫
し たソ フト ウェ ア であ る。 ま た、 こ の障害者
の アクセ シ ビリティに関
す る 大 き な国 際
的動
き が ある。 そ れは、 Web Ac c e s si b i l i t y lni t iat ive(
W A I)
という もの であ る.
。 インター ネットの情報 提供
の中
心的
な道具
であ るWo rl d W i de Web(
W W W)
を そのま まにしては、 すべ
て
の障害者
に アクセ ス でき なく なっ てし まい、越
え ら れ ない壁
の向
こうに情 報資
源 が蓄
え ら れてし ま うことにな り か ね ない。 その ことに世界 中
が 気付
き始
め、 インタ ー ネットのマルチメディアを
馬 区使
し た情報 提供
の道
具であるWebを、すべて の
障害者
がアクセスでき る情報源
にしてい こう という動
き が起
こったの である。 日本 障害者
リハ ビリ テ ー ショ ン協
会 がW A I のグル ー プ と緊密
に提 携
し、仕 事
を進
め てき た中
で、一
番
大 き な成果
と さ れているのが、 S M I Lという新
しい規 格
の
成
立である。 S は S yn chr o nized(
同期
さ せ る)
、 M はMult im ed ia
(
マルチメディア) ‑
、 Ⅰ はIntegr at io n( 統合
す る)
、 L は Langu age( 言 語)
を意味
し、 そ れ ぞ れの頭文 字
を組
み合
わ せ たこ のSM I Lが1 9 9 8年
6月
に国際 標準
と して成
立 して いる. SM I L は障害 者
のウェ ブ ・ ア.
9 セ シ ビリ ティに おいて画 期的
な意味
を持
っている。 な ぜ な らS M I L によって、書
か れ た文字
によ る情報
、 いわ ゆるテ キストの情報
、音声
の情報
、 あるいは写真
や絵
、 ビデ オ な どの動画
を全部効率 的
に結
びつけ ることが できる の であ る。 手作
りで字幕
を付
け た り、聴
き な が ら タイミング を計
っ て合
わせた り す る よ う な大変
な作 業
を し ないです むの であ る. S M I L に基
づいて作
ら れ た情 報源
は、互換性
を も ち、交換
しで他
の用途
にも使
える、 そ ういうソ フト が
次
々 に作
ら れ る とい った状態
になったの である。ま たD A ISY はSM I Lを
成
立 させる ため の、 1 つの大
き な原動 力
であっ た と
言
わ れている阿
。 3 つ目の ソ フト ウェア は、普
,
段
に使
っ ている電話機
を利
用 して, インター ネットの情報
に自由
に アクセスす ること ができ る よ うにし た 「テレホン ・ ブ ラウ ザ」 であ るo普段
の電話機
が あれ ば、 コ.
ン ピュ ー タ を
持
た ない人でも、 インタ ー ネットの情報
を聞
くこと ができ るソ フト ウェ ア及
びシステ ムを開発
し た。音 訳
を デ ジタルデー タ化
し、 C D に圧縮
・収 録
し たDAISY録 音
図書
は、 テ ー プ と違
って、任意
の箇所
への ランダム アクセ スが可 能
と な る。 これ まで のテ ー プで は、始
めか ら続
けて聞
いていく よ う な
文学書
な どはよいのだ が、辞書
、 聖書
,解 説 書
や取 扱説
明書
、家庭 医学
、. 料
理雑誌
な どのよ うに、飛
ば し な が ら聞
き たいものや、 ランダム にいろいろ な箇所
へ飛 んで聞
き たいよ う な書物
で は不自由
であっ た。従来
、 と も す れ ば 点字
図書館
や公共
図書 館
の蔵書
は, 小説
に代表
さ れ る「レジャ ーリー ディ ング」 に
偏
っ ていた. その理由
の 一 つは、 テ ー プでこれ ら 生
活情報
や専門情報
を録音
図書
にしても使
い勝 手
が悪
く実
用 的で はないからである。 し か しC Dな ら ば聞
き たいところに