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* ③『なぜアメリカはこんなに戦争をするのか

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③ 『 なぜアメリカはこんなに戦争をするのか 』ダグラス・ ラミス

比較 日本研究会 石積 2003年12月27日 9.11か らイラク戦争 まで

今回のイラク侵攻の本質 :「テロ攻撃 を計画 した人々は大 きな間違いを犯 し た」 (ブ ッシュ)その とお り。 しか しテロに対 して 「戦争」 をしようとしてい るブ ッシュはさらに大 きな間違いを犯 している。マイナス ・サム ・ゲームに 入っている。唯一の希望はテロにも報復戦争 にも反対す る第三勢力 にある。

<第‑勢力の問題 > ;

*テロに威厳 を与 え、一種の正当性 を与 えた。戦争 は国際法の下で許 されて いる正当な行為だ。

国際法は ‑戦争法に従 う行為が戦争。そ うでなければ犯罪。 としている。

9.11は実は大量殺人罪である 戟争 をやっていない相手 に対 して宣戦布 告 している。

*米政府 は国際法 を守っていないだけでな く、戦争の慣習 も戦争法 も軍事戦 略の法則 も当てはまらない領域 に入 って しまう。「敵」 には国民 も領土 も 政府 もない。そんな戦争で勝利 とは何 なのか。 この戦争 にどうやって勝て るか、 どうやって終わ らせ るかはっきりしない。 (34)

敵は宣戦布告 していない し、宣戦布告で きる ぐらいの権限ある組織 もない ようだ(34)

*ザ ・テロリス トとい う社会的 ・法的範時 を作 ろうとしている。戟争だ とい いなが ら捕虜の資格 を与 えない。新 しい範噂が必要 となる。テロリス トは 犯罪者のように 「間違った道 を選んだ人間」で もない。芯 まで悪 になって いるもの :イープルは政治法律用語ではない。宗教用語だ。悪魔 の勢力。

テロリス トに対する態度は人種差別 に共通する。現在1000人以上の在米外 国人がテロリス ト容疑者 として逮捕 されているが、 どの牢屋 に入れ られて いるかす ら公表 されない。1700万人の外国人は事実上戒厳令下で生活。

*テロル :フランス革命 ジヤコバ ン派の暴力的弾圧。基準がない。次に誰が 選ばれるかわか らない(39)恐怖‥反政府活動家がテロリス トと呼ばれるよ うになったのは19世紀 ロシアの革命状態。以来、英語の辞書では①反政府 の手当た り次第の暴力②政府 による暴力による統治 となる。

最近では⑦が消 えているケースが 目立つ。角川国語辞典では①恐怖②恐喝

③革命の手段 としての暴力 とな り、国家テロは概念 として存在 しないこと になる

(2)

<テロと戦争 は どう違 うか >

戦争 ・正戦論 :「正 しい戦争」 わ ざ と普通 の市民 を殺 す と戦争犯罪 になる。

市民 は どうすれば身の安全 を守れるかわか る。軍隊 に入 らない、戦場 に近づ かない

テロ :安全 だ とい う方法 ない

*テロルは弱者の戦略 といわれているがそれは間違い。20世紀以降飛行機の 登場以降 じつはテロルは主 に強者、つ ま り国家が使 ったや り方(41)

*20世紀の恐 ろ しい遺産のひとつ :国家 テロに対 して鈍感 になって しまった こと。1911年 イタリア軍の トリポ リ、 イギ リス軍の1915年 イン ド、16年エ ジプ ト19年 アフガニス タン37年ゲルニカ空襲。その後 ドイツ、 日本の空襲

*湾岸戦争 はクエ‑ トとイラクに限定 されたが、今度のテロに対す る戦争 は 世界中まで広が りそ うだ。言葉 としてではな く厳密 な政治用語 として これ は世界規模 の恐怖政治 ‑テロだ。

*米国は 自らを帝国 と意識 しない帝 国。外交政策は覇権ではな く自由 と正義、

国際政策 は搾取 ではな く援助、軍事戟略 はテロルではな く防衛 と強弁す る。

*こうい う自己欺臓 を数十年続 けると心の中に抑圧 された罪悪感が爆発状態 になって くるのは当然。 自分がやった と自分 には意識す らで きないほ ど耐 えられないこと、それ と同 じことをや っている他者 を見つけた ら、 自分の 中に溜 まった恐怖 と怒 りか ら、その他者 を攻撃す る。悪 なのは私で な く、

あいつ なのだ と信 じこめば、精神的に楽になる。米国が攻撃 しようとして いる 「ザ ・テロリス ト」は米国の他我がであって影である。 自分の影 を攻 撃すればす るほ どその影 は大 きくなるばか り。

*これ に関す るブ ッシュの重要 な二つ の発 言① 「この紛争 に中立領域 はな

」:積極 的に支持 しない国はテ ロリス トとみ なす ・・・世界 はテロ リス トとみなされる国であふれるだろ う② 「この戦争 は21世紀最初の戦争 だ

」 :

「これは戦争 を終わ らせ る戦争 だ」 (ウイルソン)と対照的。

*ブ ッシュの言葉が当たってい るだろう。今後 た くさんの戦争 を生むことに なるだろう

<無 限の正義 > :神の領域 ・無 限の暴力

第二勢力 :「ざまあみろ」論。

*

彼 らはなぜ あんなに憎 まれているかわかっていない」(9,13ガーデ ィア ン、 シ ョウマス ・ミルヌ労働部長)世界 の金銭や貿易制 限を書 き直 し、世 界の隅々にまで軍隊 を送 り、アフガン、ユー ゴ、スー ダン、イラクを空燥

(3)

し ・・・9,11は怒 りと憎 しみにあふれた文章 を書 く適切 な好機。

アメリカを憎 んでいるのは彼ではな く、ほかの人だ。 といって も彼の文章 には一行一行 憎 しみが しみこんでい る。 自分の怒 りを表 に出さないで人の 怒 りを借 りるのは卑怯。テロリス トの動機や大義名分 はブラックボ ックス なっている

*

「アメ リカの以前 の犯罪 を考 えれば、今度の攻撃 を受 けるに値す る国だ」

と公然 と言 う人は少 ないが、それ よ りも 「アメリカ政府 の外交政策 によっ てテロ行為が生 まれる世界構造がで きた」

「犠牲者はアメ リカ外交政策の犠牲者」 とい う言い方 は広 く流布 している

<

「ざまあみろ」論か らの二つの問題の立て方 >

①世界 に不正が残 っている限 り、正義のために戦 う人が必ず いる。:ブラ ッ クボ ックスの中身が公開された ときがっか りす るだろう。犯人たちの 目的 は第一 :た くさんの人 を殺す第二 :世界 中を戦場 にす る

(ヨアメリカが暴力的であるか ら抑圧 される側 も暴力的になる。 ほ とん どは弱 者 を食い物 に して 自国で凶悪犯罪人になるがた まには 自分 を作 ったアメリ

カに対 して暴力的に攻撃す ることもある

アメ リカの暴力 的外交政策 は暴力 的な政治家や活動家 を次 々に作 って き た。 キューバでバチス タ、ニ カラガで ソモサ、チ リで ピノチオ、 ジェ ム、

マル コス、 ノリエ ガ。今 回のテ ロリス トはチモ シー ・マ クベ イとおな じ。

つ ま り世界の貧 しい人々の怒 りをまった く代表 していない。

第三勢力 :世界の圧倒的多数

<なぜ アメリカは戦争 をす るのか >

*アフガ ン戦争 :国際法 に違反、国際法は正義の戦争 を認めるが、 この戦争 はそれに違反す る。

国際法が元 に戻 らな くなる。犯罪 に対 して戟争 はで きない。(ヨビンラデ ン とテロの証拠い まだな し。(参タリバ ンはテロについて事前 に知 らず(勤テロ の実行犯 にアフガニス タン人いない。

*なぜ アフガ ンと戟争 ? :「ビンラデ ンを引 き渡 さなかったか ら」・・・それ ではフジモ リをペルーに引 き渡 しているか

*タリバ ン政権 は① ビンラデ ンの証拠がほ しい② イスラムの第三国に引 き渡 して も良い といった。(参アフガ ンで裁判 して も良い といった ・‑ ・これ らは外交 として常識

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どうや らアメ リカはビンラデ ンを引 き渡 して欲 しくなかったようだ、なぜ ならテロを犯罪 としてではな く戦争 として扱いたかった。戦争だと面倒 な ことはない(た とえば法廷でアメリカについてビンラデ ンが何 を語 るか)

*この戦争 (アフガン)に反対するために平和主義者 にならな くて も良い。そ の理由 :勝てない戦争 をすべ きでない。勝者のいない戦争だか ら。 アメリ カは世界規模でのイスラエルになろうとしている。

*

「この戦争は私たちが死んだ後 にも続いているだろう」(アメリカ政府高官)

「ポス トベ トナム症候群」。右翼か ら見れば戦争が嫌い とい うのは病気、グ レナダ、パナマは小 さす ぎて治療 にならず。湾岸戦争は短期間過 ぎた。

*アメリカは国内問題 を解決するために、 日本は平和勢力 をつぶすために戦 争 を利用

<新 しい帝国>

アメリカは変わった

*外務省沼田大使がそれが うそだ とわか った上で 「大量破壊兵器 うんぬん」

を言い続けているのか、それ とも米政府の うそを素直 に信 じているのか。

だましているのか政治状況 を把握する能力がないのか。 どうや ら後者 らし い。後者のほうが恐い。

*中宗根沖縄市長の発言 「基地は戦争 を抑止す るためである。戦争 を仕掛け るものであってはな らない」。 どの ような国の政府が、 どうい うつ もりで 嘉手納基地を管理 しているかを、当の沖縄市長はまった く理解 していない

ようだ。その時代はずれ。

*日本政府が 日米安保条約 を結んだ国 とは違 う。ブ ッシュは封 じ込め政策 を 捨てて先制攻撃政策 を選んだ。

<現実主義のすすめ>

*北朝鮮 としては、何 もしな くて も攻撃 されるか もしれない と考えた。それ は妄想でな く、まった く現実的な恐怖。核 の抑止力。このや り取 りか らはっ きりしたメッセージは、やっぱ り小国は核 を持ったほうが安全 だ とい うこ と。

*現実的に今の 日本にとっての もっとも深刻 な脅威 :アメリカが北 を攻撃す ること

*新 ガイ ドライン法 と関連法は北侵略のためにあると公言 しているがこれは 間違いではない(107)

(5)

<保守 について>

*アメリカのネオコン勢力 には保 ち守 る精神 はまった く見 えない :例 えば自 然環境、例 えば法、その延長線上での国連、国際刑事裁判所 ・・・ブ レー ン は自分たちがやっていることが従来の国際法 に違反 している、つ ま り戦犯だ とわかっているのだ。何世紀にもかかった国際法の もろい構造 を破壊 し始め ている。一年半でかな り進んだ 「国家主権尊重

「内政干渉禁止

「平和 に対 する罪」そ して国連その もの。

<正義 と狂気 >

*安保条約が結ばれてか ら米国は変わった。当時は国際法 を守 る、国連 を尊 重、先制攻撃は避ける、封 じ込め政策 を中心 とすべ き、 といっていた。安保 支持者はそのような了解 を前提 に支持。

(1950年60年の安保条約の前文 ・条文 は国連重視。 国連中心主義 と日米同盟 は矛盾 しない構成 となっていた。)

新 しい帝国

比ゆ としてではな く(60年代 に多用 され、その後 も多国籍企業 などの世界支 配 との関連で使 われた)、言葉の正 しい意味での帝国。帝国のイメー ジは19 世紀の大英帝国でな く古代 ローマの帝国。

<戦争 をする国の社会はどうなるか>

*普通の国(普通の大国)の市民は :男の子が大人になるとい うことは人を殺 せる人間になること。アメリカの不可解 な軍国主義の根底 には一人前の人 間教育の動機があるのだ。平和憲法の 日本社会 とは根本的に違 う。囚人が 500万人。なぜ こんなに暴力的になったのか。銃の保持か ?そ うではない。

*

「戦争の暴力が国内に帰 って くる」 ことを考えた くないので軍隊の暴力 を 見ないで社会の暴力化だけを問題 に している。普通の人はよほどの ことがな いと人 を殺せ ない。 しか し軍の教育 :逃げない、考えない、殺せ る。が必須。

*自衛隊派遣はそれで終わ りではな く日本社会その もの ものが変わる。男の 子の生 き方その ものが変わる。

(ここに虜作者者ノ静との.達磨があるO虜稚若者の賓克カ、款好 さ、モラ

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ljアム滞神 を超潜 する層 と農産改葛診者の層カキオーバ ーラップする

題が あるo当の若者にLz

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齢に#会意 諺の高 い若者に rビシッとL/I 社会J を求める空京為 るo粛私 産会 者顔の高 い若 者こそが小# よLの

(6)

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<正義の戦争はあるのか>

*

正義の戟争はない」 と主張することは容易でない。国際法は 「正義の戦 争はある」とい う前提 に立っている。国連憲章 もそ う。戦争犯罪 を裁 く(東 京裁判、ニュー レンベルク、ユーゴ ・ミロシェビッチ)とい うことは逆 に 言 えば犯罪でない戦争はあるということを意味 している

*正戟論 を信 じているのはアメ リカやNATOだけではない。毛沢東、 ホー チ ミン、ゲバ ラ、アラファ ト、マ ンデラみなそ う。 ガンジーのイン ド独立 運動 を除いて帝国主義反対闘争、反植民地闘争すべて正戦論にたつ

*

17世紀キ リス ト教信者か らすべての戦争は犯罪だ とい う声が上が る。 これ に対 して正 しい戦争 と正 しくない戦争 を区別すべ きとい う考え。 グロチウ ス 「国際法の父」正義の戦争の条件 :@目的:防衛OK、植民地独立OK方法 : 宣戦布告、非戦闘員の殺致、残酷な武器の使用

*正義の戦争す ら否定 しようと考えるのな ら きれいな戦争 などない (しか し 正戦論その ものの否定にはな らない)あ らゆる戦争行為 は悪である。 と論

じなければならない。

*しか し正義の戦争があるか らこそ問題は難 しい。正義の戦争はない と言い 切 ることは独立戦争 を戦 っている人たちに 「戟争 をしてはいけない」 とい

うこと。 これ困難。

< 「安全

「安全保障」 を中心 に考 えることで正義の戦争 を論破で きる道が あるか もしれない。 >

*軍隊は人々の安全 を守 らない。かえって危険だ。20世紀1億8千万あるいは 2億の人 々が国家 によって殺 された。大半 は味方の軍隊によって殺 されて

いる。軍隊は自国民 しか殺 さない国 も多い

(フイリッピン、中南米、アフリカ)コス タリカの場合、軍隊は国民の安全 を 守 るために邪魔 になるか ら軍事力 を持たない、 という考 えかた。強い軍隊を 持てばその国の安全 は守 られるか ?

近代の 日本 を例 に検証で きる。

< どこまで もついて行 く日本 >

日本が戦争 をで きるようになるまで

*

「交戦権 はこれ を認めない」:主権者である国民が 日本政府 に対 して認め ない といっている。

交戦権 とは自衛のために戟争する権利である。 これを認めない といってい

(7)

る。改憲 (9条)反対 とは じつはこのことである。 ここの ところをあいまい にしてはいけない。容易ではない。 これが重要。

*兵士 にとって 「人を殺す権利」は重要。 これは国家の命令 によってやった のだか ら犯罪にならない。

法的に起訴 されることがない。社会的に指弾 されることがない。人をた く さん殺 した人は連続殺人犯ではな く、逆 に勲章 をもらえる。交執権 とは不 思議な国家の魔術。

*pKO協力法刑法36条 (正当防衛)37条 (緊急避難)これは 日本国にいる人間 すべてが持 っている権利

*周辺事態法 による後方支援は別 :国際法上は交戦す る一方の国に物資を運 んでいる自衛艦 は参戦 していることになる。民間の貨物船 といえども非戦 闘員の資格 を失 う。

*軍人に人を殺す権利 を与えるか どうか ?与 えれば平和憲法の最後の砦が崩 れる。

*ところで周辺事態法第9条は何か。戦争 になった ら政府 は地方 自治体 と民 間組織 に 「必要な協力 を求めることがで きる」、その意味では、 どちらの9 条に従 うか、中立領域はない。

参照

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