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社会参加活動の所属および種類と認知機能の関連

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Academic year: 2021

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(1)

厚生労働科学研究委託費(長寿科学総合研究事業)

委託業務成果報告(業務項目)

社会参加活動の所属および種類と認知機能の関連

担当責任者  藤原佳典  東京都健康長寿医療センター研究所 研究協力者  安永正史  東京都健康長寿医療センター研究所 研究協力者  鈴木宏幸  東京都健康長寿医療センター研究所 研究協力者  深谷太郎  東京都健康長寿医療センター研究所 研究協力者  小川  将  東京都健康長寿医療センター研究所 研究協力者  高橋和也  東京都健康長寿医療センター研究所 研究協力者  村山幸子  東京都健康長寿医療センター研究所

研究要旨

本研究では、1年以内に社会参加活動をしたことがある所属団体の種類や所属数が、高齢 者の認知機能とどのように関連しているか検討した。その結果、社会参加活動を行う団体 に所属している者は所属していない者よりも認知機能が良好であること、知縁団体への所 属が地縁団体の所属より認知機能に関連していることが示唆された。

A.研究目的

趣味や習い事など団体に所属したり社会 参加活動をしたりする人は認知機能が低下 するリスクが低いことが知られている1)。 しかしながら、これまでの研究では活動 内容や所属団体の数と認知機能の関連につ いての検討はあまり見受けられない。地域 住民に適切な社会活動を推奨するためには、

その特徴を把握することが重要である。そ こで本研究では、1年以内に活動したこと がある所属団体の種類や所属数が認知機能 にどのように関連しているかを検討する。

B.研究方法

  本研究では、地域介入によって地域在住 高齢者の心身機能や社会生活機能がどのよ うに変化するのかを継続的に評価するため

に、「豊島区シニア心と体の健康調査」を実 施した。

1. 対象者

豊島区菊かおる園地域包括支援センター 所管地域(西巣鴨1〜4丁目、巣鴨3〜5丁 目、北大塚1〜2丁目)を対象地域とし、こ の地域に居住し、2014年11月1日現在65

〜84 歳の高齢者全員で施設入所者を除く

6,158名を対象者として抽出した。

2. 先行地域・後行地域の設定

本研究では地域介入研究を行うため、対 象地域を先に介入を行う先行地域と、最初 は観察地域とし、後に介入を行う後行地域 とに分けた。対象地域の西側の地域(西巣 鴨1〜4丁目、北大塚2丁目)を先行地域、

(2)

東側の地域(巣鴨3〜5丁目、北大塚1丁目)

を後行地域とした。

3. 郵送調査

対象者に対して性別、年齢、最終学歴な どの基本属性をはじめ、家族や友人との接 触頻度、社会活動状況、社会関係資本など について郵送調査票を発送し回答を依頼し た。調査票回収期間は2014年10月6日〜

2014年12月24日であった。

4. 会場調査

郵送調査発送時に会場調査参加者を募集 した。760名が応募し(応募率12.3%)、こ のうち549名が実際に会場調査へ参加した

(参加率72.2%)。会場調査では、身体組成、

生活問診、運動機能、口腔機能、認知機能 などの詳細な調査を行った。

5. 郵送調査に使用した変数

同居者の有無については、「1人暮らし」、

「夫または妻」、「息子」、「娘」、「子の配偶 者」、「あなたの父母」、「配偶者の父母」、「孫」、

「その他」の9項目から複数回答で求めた が、本研究では基本属性として「同居者の 有無」に置き換え、その回答人数を算出し た。

社会的ネットワークを問う項目として、

別居の家族や親戚との接触頻度と友人や隣 人との接触頻度を用いた。接触の内容は対 面接触、非対面接触の両方を含むもので、

別居の家族や親戚に関して問うものであれ ば、「別居のご家族や親戚と会ったり、電話 で話すことはどのくらいありますか。電子 メールやファックスでのやりとりも含みま す」という文言であった。同様に、友人や

隣人に関して問うものであれば、「友人や隣 人と会ったり、電話で話すことはどのくら いありますか。電子メールやファックスで のやりとりも含みます」という文言であっ た。対象者には「週に6、7回(ほぼ毎日)」、

「週に4、5回」、「週に2、3回」、「週に1 回くらい」、「月に2、3回」、「月に1回くら い」、「月に 1回より少ない」、「まったくな い」の8項目にて接触頻度を尋ねた。

ボランティアの参加意図は「児童館など で子どもと遊んだり、子どもを預かったり する、地域の子育て支援」、「道路や公園の 掃除、町に花や緑を増やす活動、町並みの 保存など、地域環境保全活動」、「地域の交 通安全、防犯、防災等の活動」、「住民の健 康維持・増進のための活動の世話役や手伝 い」、「高齢者や障害者に対するボランティ ア」、趣味や仕事で得た知識・技術を人に教 えたり、講師をしたりする」の6項目にて 尋ねた。対象者はこれらの項目について「こ の1年に活動した」、「していないが、機会 があればやりたい」、「していないし、した いとは思わない」の3段階評定で回答した。

結果の算出にはこれらの項目に逆転処理を 加え、各項目の得点が2点〜0 点の範囲に なるように変換した。記述統計にはこれら を合計したものをボランティアの参加意図 の得点とした。

社会関係資本に関する質問は社会的凝集 性と社会的統制の2つであった。社会的凝 集性は「お住まいの地域の人々は信頼でき る」、「お住まいの地域の人々は結束が強い」、

「お住まいの地域の人々は喜んで近所の手 助けをする」、「お住まいの地域の人々はお 互いにあまりうまくいっていない」、「お住 まいの地域の人々は同じ価値観をあまり共

(3)

有していない」の5項目であった。社会的 統制は「お住まいの地域の人々は、学校を さぼり路上でたむろしている子どもを見た ら注意する」、「お住まいの地域の人々は、

建物に落書きをしている子どもを見たら注 意する」、「お住まいの地域の人々は、大人 に失礼な態度をとる子どもを見たら注意す る」、「お住まいの地域の人々は、自分の家 の前で突然けんかが始まったら止めに入 る」、「お住まいの地域の人々は、最寄りの 集会場が閉鎖されそうになったら廃止され ないように行動する」の5項目であった。

社会的凝集性および社会的統制は「そう思 う」、「どちらかというとそう思う」、「どち らともいえない」、「どちらかというとそう 思わない」、「そう思わない」の 5件法で尋 ねた。「お住まいの地域の人々はお互いにあ まりうまくいっていない」、「お住まいの地 域の人々は同じ価値観をあまり共有してい ない」の2項目以外は逆転処理を行い、合 計得点を算出した。

将来への不安感については藤原ら 2)を参 考に使用した。「泥棒に入られる、詐欺にあ うなど、犯罪に巻き込まれること」、「急に 具合が悪くなったり、けがをして動けない とき、助けを呼べないこと」、「地震・台風 などの災害にあうこと」、「生活費、医療費、

介護費用がかさむこと」、「介護が必要にな ったとき、十分な介護サービスが受けられ ないこと」、「友達や知り合いが少なくなる こと」、「体の状態が悪くなったり、認知症 になること」、「寝たきりや認知症になった りして、家族や周りに人に迷惑をかけるこ と」の8項目であった。「大いに不安がある」、

「やや不安がある」、「あまり不安はない」、

「不安はない」の4件法で尋ねた。結果の

算出にはこれらの項目に逆転処理を加え、

各項目の得点が 0点〜3点の範囲になるよ う変換した。記述統計にはこれらを合計し たものを将来への不安感における得点とし た。

世代性については短縮版Generativity尺 度 3)を使用した。質問項目は「私が死んで も、人は私のことを覚えていてくれるだろ う」、「自分の経験や知識を人に伝えようと している」、「無理の無い範囲で募金がした い」、「私が人のためにしてきたことは、後 世にも残ると思う」、「何かに向かって前進 していると感じる」の5項目であり、「全く 当てはまらない」、「あまり当てはまらない」、

「どちらともいえない」、「やや当てはまる」、

「非常に当てはまる」の5件法で回答を求 めた。

生活機能には手段的日常生活動作能力

(Instrumental activities of daily living;

IADL)4)、JST版活動能力指標5)を用いた。

IADL は「バスや電車を使って一人で外出 ができますか」、「日用品の買い物ができま すか」、「自分の食事の用意ができますか」、

「請求書の支払ができますか」、「銀行預金、

郵便貯金の出し入れが自分でできますか」

の5項目であった。回答者は「はい」「いい え」のどちらかで回答した。

JST 版活動能力指標は「携帯電話を使え ますか」、「ATM を使うことができますか」

などの新機器利用、「外国のニュースや出来 事に関心がありますか」、「健康に関する情 報の信ぴょう性について判断できますか」

などの情報収集、「詐欺、ひったくり、空き 巣等の被害にあわないように対策していま すか」、「生活の中でちょっとした工夫をす ることがありますか」などの生活マネジメ

(4)

ント、「地域のお祭りや行事などに参加して いますか」、「町内会・自治会に参加してい ますか」などの社会参加の4因子構造であ り、各因子4項目であった。回答者は「は い」「いいえ」のどちらかで回答した。

6. 会場調査に使用した変数

会場調査では郵送調査と同様、性別、年 齢、同居者の有無、所属団体の種類と所属 数 数 な ど に 加 え 、 生 活 満 足 度(Life Satisfuction Index-K; LSIK)6)、Lubben Social Network Scale短縮版(LSNS-6)7)、 短 縮 版 高 齢 者 抑 う つ 尺 度(Geriatric Depression Scale; GDS-15)8)、 日 本 語 版

WHO-59)に回答を求めた。生活満足度は、

人生全体についての満足感(4項目)、心理 的安定(3 項目)、老いについての評価(2 項目)の 3因子から構成されており、全 9 項目である。項目ごとに選択肢が異なって いるが、いずれの項目も0点か1点の2値 をとる。そのため合計得点の範囲は0〜9点 であった。

GDS-15 は「はい」または「いいえ」で

回答が求められる。全項目において1点で あり、得点が高いほど抑うつ傾向が高いこ とを示す。カットオフポイントは先行研究

10)を参考に4/5点とした。

日本語版WHO-5は最近2週間のことに

ついて「明るく、楽しい気分で過ごした」、

「落ち着いた、リラックスした気分で過ご した」、「意欲的で、活動的に過ごした」、「ぐ っすりと休め、気持よくめざめた」、「日常 生活の中に、興味のあることがたくさんあ った」の5項目について回答した。「5=いつ も」、「4=ほとんどいつも」、「3=半分以上の 期間を」、「2=半分以下の期間を」、「1=ほん

のたまに」、「0=まったくない」の6段階評 価であり、カットオフポイントは先行研究

11)を参考に12/13点とした。

所属団体の種類や所属数については「町 内会や自治会に入っていますか」、「老人会、

老人(高齢者)クラブに入っていますか」、

「趣味のサークルや団体に入っています か」、「スポーツのサークルや団体に入って いますか」、「ボランティアや市民活動団 体・NPOに入っていますか」、「その他のグ ループや団体(同業者団体、政治や宗教関 係の団体など)に入っていますか」の6項 目にて尋ねた。これらの項目についてそれ ぞれ「入っていない」、「入っているが、こ の1年間は活動に参加せず」、「年に 1〜11 回活動に参加」、「年に 12 回以上(月に 1 回以上)活動に参加」の4件法で回答を求 めた。本研究ではここ1年間での活動と認 知機能検査について検討するため、「入って いない」、「入っているが、この1年間は活 動に参加せず」については所属していない ものとして扱い、「年に 1〜11 回活動に参 加」、「年に12回以上(月に1回以上)活動 に参加」については所属しているものとし てコーディングした。以上のようにコーデ ィングされたものを合計した所属団体数に ついては、認知機能検査における分析の際 に独立変数として使用した。

認知機能検査として Mini-Mental State Examination(MMSE)12)と Trail Making Test Part A(TMT-A)、Trail Making Test Part B(TMT-B) 13)を行った。MMSEは認知 症のスクリーニング検査であり、時間見当 識、場所見当識、3 単語の直後再生および 遅延再生、計算、物品呼称、文章復唱、3 段命令、書字命令、自発書字、図形模写か

(5)

ら構成される。30点満点であり、カットオ フ値は23/24点とした。

TMT は本来視覚的探索検査として使用 さ れ てき た。TMT-A は 選 択的 注意 を 、

TMT-B は分配的注意を要する。TMT-A で

は1枚の紙面にランダムに配置された「1」

から「25」までの数字を、数字の順に進ん でいくことを求める。誤りがあった場合は 検査者が指摘して最後まで遂行を求め、遂 行時間を評価する。TMT-B では「1」から

「13」の数字とひらがなの「あ」から「し」

をランダムに配置して、数字と50音を交互 に順番に線で結んでいくことを求める。本 研究では小数点以下の秒数は切り捨て、300 秒以上を越えての遂行時間については一律 300秒とコーディングした。

(倫理面への配慮)

本研究計画については所属機関の倫理委 員会において審査され、承認を受けた(承 認番号:平成26年度「32」)。

C.研究結果  1. 郵送調査の結果

6,158 名中 2,524 名から有効な返送を得 た(回収率41.0%)。そのうち、転居が3名、

宛所不明が33名、拒否が3名、死亡者が1 名であった。健診会場にて回答した者が 5 名を加えた2,524 名を有効返送数とし、記 述統計の対象とした。表 1〜表 4の有効回 答数と割合は、有効返送数である 2,524 名 のうち、欠損がなく分析において有効であ った人数と割合を示す。質問項目により回 答に欠損があっても、各質問項目に対して 有効であれば各々記述統計の対象とした。

2. 会場調査の結果

会場調査には549 名が参加した。表5〜

表6に各変数の有効回答数とその割合を示 した。アンケート調査においても認知機能 検査においても、完全回答した対象者のみ 記述統計に加えた。

3. 社会参加と認知機能における分析 分析に先立ち、社会参加を行う所属団体 の種類を分けるため因子分析を行った。そ の結果、「町内会や自治会に入っています か」、「老人会、老人(高齢者)クラブに入 っていますか」の2項目、「趣味のサークル や団体に入っていますか」、「スポーツのサ ークルや団体に入っていますか」、「ボラン ティアや市民活動団体・NPOに入っていま すか」の3項目の2因子に分かれた。前者 2項目の因子を「地縁団体」、後者3項目の 因子をいわゆる「知縁団体」と命名した。

「その他のグループや団体(同業者団体、

政治や宗教関係の団体など)に入っていま すか」の項目については因子負荷量が小さ かったため本分析においては除外した。地 縁団体因子のとりうる所属数の範囲は 0〜

2であったが、所属数が 2個である対象者 は 46 名であったため、分析には 0 個と 1 個以上の2水準で分析を行った。同様に、

知縁団体因子のとりうる所属数の範囲は 0

〜3 であったが、所属数が3 個である対象 者は44名であったため、0個、1個、2個 以上の3水準にて分析を行った。

性別、年齢、教育年数、IADL を共変量 とし、地縁団体の所属数について 1要因 2 水準の参加者間計画に基づく共分散分析を 行った。分析の結果、MMSE、TMT-A、

TMT-B のすべてにおいて所属数の主効果

(6)

は見られなかった p=0.2

F(1,461)=2.32

同様に、知縁団体の所属数について 因 3

MMSE なかった については

=8.66

法による多重比較を行ったところ が0個と所属数が

れた(

2 個との間に有意差が見られた また、

たところ た[F(

で、Bonferroni ところ

に有意差が見られた は見られなかった

25; F(1, 461)=2.32、

同様に、知縁団体の所属数について 3 水準に基づく共分散分析を行った。

MMSE において所属数の主効果は見られ なかった[F(1,460

については主効果が見られた

=8.66、p<.01](図

法による多重比較を行ったところ 個と所属数が

(p<.05)。また

個との間に有意差が見られた

、TMT-Bについても たところ、TMT-

F(1,460)=5.52

Bonferroni法による多重比較を行った

ところ、所属数が に有意差が見られた

は見られなかった[それぞれ、

,461)=0.14

、p=0.13](図

同様に、知縁団体の所属数について 基づく共分散分析を行った。

において所属数の主効果は見られ 460)=0.03、p

主効果が見られた

(図3)。そこで 法による多重比較を行ったところ

個と所属数が1個の間に有意差が見ら

。また、所属数 個との間に有意差が見られた

についても同様の検討を行っ -Aと同じく主効果が見られ

=5.52、p<.01]

法による多重比較を行った 所属数が0個と所属数が

に有意差が見られたp<.05)。また

F(1,461)=1 461)=0.14 、 p=0

(図1、2)。

同様に、知縁団体の所属数について 1 基づく共分散分析を行った。

において所属数の主効果は見られ p=0.97]。TMT 主効果が見られた[F(1,460

そこで、Bonferroni 法による多重比較を行ったところ、所属数 個の間に有意差が見ら 所属数0個と所属数 個との間に有意差が見られた(p<.05

同様の検討を行っ 主効果が見られ 01](図4)。そこ 法による多重比較を行った 個と所属数が1個の間

。また、所属数 1.35、

=0.71;

1要 基づく共分散分析を行った。

において所属数の主効果は見られ TMT-A 460)

Bonferroni 所属数 個の間に有意差が見ら 個と所属数 p<.05)。

同様の検討を行っ 主効果が見られ そこ 法による多重比較を行った 個の間 所属数

0個と所属数 られた

D.

本研究の目的は社会参加 団体の種類や所属数

検討することであった。結果から 体に所属している対象者については 数に関わらず認知機能への

かった。しかし れなかったものの ら、

象者の方が認知機能検査の結果 る可能性は否定できない。

に所属している対象者については 無い対象者よりも認知機能 いことが示された。

ら、

が推察される。

個と所属数 2 られた(p<.05

D.考察

本研究の目的は社会参加 団体の種類や所属数

検討することであった。結果から 体に所属している対象者については 数に関わらず認知機能への

かった。しかし れなかったものの

、所属が無い対象者より所属している対 象者の方が認知機能検査の結果

可能性は否定できない。

に所属している対象者については 無い対象者よりも認知機能 いことが示された。

、所属数が認知機能 が推察される。

図4  知縁所属団体における

2個以上との間に有意差が見 p<.05)。

本研究の目的は社会参加

団体の種類や所属数と認知機能との関連 検討することであった。結果から 体に所属している対象者については 数に関わらず認知機能への

かった。しかし、統計的に有意な差はみら れなかったものの、平均値

所属が無い対象者より所属している対 象者の方が認知機能検査の結果

可能性は否定できない。

に所属している対象者については 無い対象者よりも認知機能 いことが示された。平均値

認知機能に関連していること が推察される。

知縁所属団体における TMT

との間に有意差が見

本研究の目的は社会参加活動を行う所属 と認知機能との関連 検討することであった。結果から、地縁団 体に所属している対象者については、

数に関わらず認知機能への関連は示されな 統計的に有意な差はみら

平均値(図1、図 所属が無い対象者より所属している対 象者の方が認知機能検査の結果が良好であ 可能性は否定できない。一方、知縁団体 に所属している対象者については、所属が 無い対象者よりも認知機能検査の結果が良

平均値(図3、図 に関連していること

TMT-B の課題遂行時間

との間に有意差が見

を行う所属 と認知機能との関連を 地縁団

、所属 は示されな 統計的に有意な差はみら 図2)か 所属が無い対象者より所属している対 が良好であ 知縁団体 所属が の結果が良 図4)か に関連していること

の課題遂行時間 

(7)

本研究から所属団体の種類と所属数が認 知機能と関連していることが示唆された。

しかしながら、所属団体ごとの対象者の特 徴については検討できなかった。今後は認 知機能検査内容や対象者の特性を詳細に把 握し、活動内容および活動姿勢との関連を 加味した研究を行う必要がある。それによ り、具体的な知見と社会参加による認知機 能維持・促進の介入における視座を高め、

地域住民に具体的で効率的な介入事業およ び社会参加の推奨へとつなげていくことが 望まれる。

E.結論

本研究では、社会参加活動を行う所属団 体の種類や所属数により認知機能への関連 が異なることが示された。その結果から、

団体に所属していること、知縁団体への所 属がより認知機能に関連していることが示 唆された。

引用文献

1) Shari S. Bassuk, Thomas A. Glass, Lisa F. Berkman: Social

disengagement and incident cognitive decline in

community-dwelling elderly persons.

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2) 藤原佳典, 小林江里香, 深谷太郎, 二 里真理子, 斉藤雅茂, 野中久美子, 稲 葉陽二, 福島富士子, 星旦二, 新開省 二:地域高齢者における年収および暮 らし向きと心理健康指標との関連.老 年精神医学雑誌, 23:211-220, 2012 3) 田渕恵, 中川威, 権藤恭之, 小森昌

彦:高齢者における短縮版

Generativity尺度の作成と信頼性・妥 当性の検討. 厚生の指標, 59(3): 1-7, 2012

4) 古谷野亘, 柴田博, 中里克治, 芳賀博, 須山靖男:地域老人における活動能力 の測定-老研式活動能力指標の開発-.日 本公衆衛生雑誌, 34(3): 109-114, 1987 5) 鈴木隆雄, 吉田英世, 稲垣宏樹, 増井

幸恵,吉田祐子, 岩佐一:JST版活動能 力指標利用マニュアル第1版. 2014.

http://www.ristex.jp/examin/korei/pro gram/pdf/final_houkoku_suzuki-1.pd f (参照:2015/3/12)

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102-116, 1990

7) 栗本鮎美, 粟田主一, 大久保孝義, 坪 田(宇津木)恵, 浅山敬, 高橋香子, 末 永カツ子, 佐藤洋, 今井潤: 日本版 Lubben Social Network Scale短縮版

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community residents. International psychiatry, 19: 77-88, 2007

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Almeida: Short Versions of the Geriatric depression scale: a study of their validity for the diagnosis of a major depressive episode according to ICD-10 and DSM-IV. International journal of geriatric psychiatry,

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(慶応版).脳と神経, 56(7):567-574, 2004

F.研究発表 1. 論文発表

1) Seino S, Shinkai S, Fujiwara Y, Obuchi S, Yoshida H, Hirano H, Kim HK, Ishizaki T, Takahashi R;

TMIG-LISA Research Group:

Reference values and age and sex differences in physical performance measures for community-dwelling older Japanese: a pooled analysis of six cohort studies. PLoS One; 9(6):

e99487. 2014

2) Suzuki H, Kuraoka M, Yasunaga M, Nonaka K, Sakurai R, Takeuchi R, Murayama Y, Fujiwara Y: Cognitive intervention through a training program for picture-book reading in community-dwelling older adults: a randomized controlled trial. BMC Geriatrics; 14: 122, 2014

3) Fujiwara Y, Shinkai S, Kobayashi E, Minami U, Suzuki H, Yoshida H, Ishizaki T, Kumagai S, Watanabe S, Furuna T, Suzuki T: Engagement in paid work as a protective predictor of BADL disability in Japanese urban and rural community-dwelling elderly residents: An 8-year prospective study. Geriatrics

Gerontology International (in press) 4) Murayama Y, Ohba H, Yasunaga M,

Nonaka K, Takeuchi R, Nishi M, Sakuma N, Uchida H, Shinkai S, Fujiwara Y: The effect of

intergenerational programs on the mental health of elderly adults.

Aging & Mental Health; 18: 1-9, 2014 5) Hiroyuki Suzuki, Hisashi Kawai,

Hirohiko Hirano, Hideyo Yoshida, Kazushige Ihara, Hunkyung Kim, Paulo H. M. Chaves, Ushio Minami, Masashi Yasunaga, Shuichi Obuchi, Yoshinori Fujiwara: One-year change in Montreal Cognitive Assessment performance and related predictors in community-dwelling older adults.

Journal of the American Geriatrics

(9)

Society, 2015 (in press)

2. 学会発表

1) 大渕修一, 藤原佳典, 河合  恒, 吉田 英世, 小島基永, 平野浩彦, 荒木  厚, 小山照幸, 杉江正光, 田中雅嗣: 都市 高齢者の不安に影響を与える要因, 第 49回日本理学療法学術集会, 2014 2) Yoshinori Fujiwara, Hiroyuki Suzuki,

Hisashi Kawai,Hirohiko Hirano,

Hideyo Yoshida,Kazushige Ihara,

Paulo H. M. Chaves Shuichi Obuchi:

One-year change in Montreal Cognitive Assessment performance and related predictors in

community-dwelling older men and women, GSA’s 67th Annual Scientific Meeting, 2014

3) Hiroyuki Suzuki,Yoshinori Fujiwara, Hisashi Kawai,Hirohiko Hirano,

Hideyo Yoshida,Kazushige Ihara,

Shuichi Obuchi : Cognitive characteristics of

community-dwelling older people with mild cognitive impairment as assessed by the Japanese version of the Montreal cognitive assessment, GSA’s 67th Annual Scientific Meeting, 2014

4) Ryota Sakurai, Hisashi Kawai, Hideyo Yoshida, Taro Fukaya, Hiroyuki Suzuki, Hunkyung Kim, Hirohiko Hirano, Shuichi Obuchi, Yoshinori Fujiwara: Can you ride a bicycle? The ability to ride a bicycle

in elderly with mobility limitation influences social function, The 25th Annual Scientific Meeting of the Japan Epidemiological Association

(第25回日本疫学会学術総会), 2014 5) 藤原佳典, 鈴木 宏幸, 河合  恒, 安永

正史, 平野浩彦, 吉田英世, 小島基永, 井原一成, 大渕修一: 認知機能低下が 高齢者のソーシャルキャピタル劣化に 及ぼす影響, 第56回日本老年医学会学 術集会, 2014

(10)

有効回答人数 割合

性別 2,435 96.5%

男性 1,018 41.8%

女性 1,417 58.2%

年齢 2,330 92.3%

平均 73.25

標準偏差 5.49

中央値 73.00

最終学歴 2,420 95.9%

小学校 相当(未就学,中退も含む) 28 1.2%

中学校 相当(未就学,中退も含む) 381 15.7%

高等学校 相当(未就学,中退も含む) 1,101 45.5%

大学・短大・専門学校 相当(未就学,中退も含む) 910 37.6%

教育年数 2,346 92.9%

6年未満 25 1.1%

6〜9年未満 438 18.7%

9〜12年未満 959 40.9%

13年以上 903 38.5%

その他 21 0.9%

同居者の有無 2,433 96.4%

独居 584 24.0%

同居 1,849 76.0%

収入を伴う仕事 2,326 92.2%

週に35時間以上働いている 426 18.3%

短時間(週35時間未満),または不定期に働いている 427 18.4%

仕事はしていないが,仕事を探している 114 4.9%

仕事をしておらず,探していない 1,359 58.4%

生計を共にして いる世帯人数 2,397 95.0%

平均 2.13

標準偏差 1.12

中央値 2.00

世代の合計年収 2,291 90.8%

100万未満 210 9.2%

100〜200万未満 413 18.0%

200〜300万未満 521 22.7%

100〜400万未満 307 13.4%

400〜500万未満 218 9.5%

500〜600万未満 106 4.6%

600〜700万未満 71 3.1%

700〜800万未満 56 2.4%

800〜900万未満 34 1.5%

900〜1000万未満 29 1.3%

1000万以上 107 4.7%

DK/NA 219 9.6%

世帯の暮らし向き 2,426 96.1%

非常にゆとりがある 81 3.3%

ややゆとりがある 679 28.0%

どちらともいえない 1,016 41.9%

やや苦労している 494 20.4%

非常に苦労している 156 6.4%

表1 郵送調査における回答者の基本属性(有効返送数:n=2524)

(11)

別居の家族や親戚との接触頻度 2,352 93.2%

週に6,7回(ほぼ毎日) 336 14.3%

週に4,5回 145 6.2%

週に2,3回 291 12.4%

週に1回くらい 423 18.0%

月に2,3回 376 16.0%

月に1回くらい 341 14.5%

月に1回より少ない 326 13.9%

まったくない 114 4.8%

友人や隣人との接触頻度 2,427 96.2%

週に6,7回(ほぼ毎日) 551 22.7%

週に4,5回 324 13.3%

週に2,3回 446 18.4%

週に1回くらい 379 15.6%

月に2,3回 248 10.2%

月に1回くらい 187 7.7%

月に1回より少ない 196 8.1%

まったくない 96 4.0%

心配事や愚痴を聞いてくれる人 2,439 96.6%

配偶者 1,234 50.6%

同居の子ども 493 20.2%

別居の子どもや親戚 776 31.8%

近隣 251 10.3%

友人 1,160 47.6%

その他 165 6.8%

いない 169 6.9%

病気で 数日間寝込んだときに,看病や世話をして くれる人 2,431 96.3%

配偶者 1,319 54.3%

同居の子ども 608 25.0%

別居の子どもや親戚 682 28.1%

近隣 57 2.3%

友人 182 7.5%

その他 168 6.9%

いない 254 10.4%

日常生活の問題や心配事があるとき,どのくらい頼りにな ると思うか

区役所等の公的機関 2,246 89.0%

大いに頼りになる 256 11.4%

ある程度頼りになる 852 37.9%

どちらともいえない 741 33.0%

あまり頼りにならない 270 12.0%

全く頼りにならない 127 5.7%

町会・ 自治会等の地縁団体 2,112 83.7%

大いに頼りになる 71 3.4%

ある程度頼りになる 427 20.2%

どちらともいえない 891 42.2%

あまり頼りにならない 446 21.1%

全く頼りにならない 277 13.1%

ボランティア,NPO,市民活動団体 2,018 80.0%

大いに頼りになる 47 2.3%

ある程度頼りになる 236 11.7%

どちらともいえない 1,027 50.9%

あまり頼りにならない 410 20.3%

全く頼りにならない 298 14.8%

表2 郵送調査における回答者の対人関係(返送数:n=2526)

(12)

外出頻度 2,423 96.0%

毎日2回以上 967 39.9%

毎日1回 964 39.8%

2〜3日に1回以上 314 13.0%

1週間に1回程度 91 3.8%

月に1〜2回程度 70 2.9%

年に数回程度 4 0.2%

ほとんど外出しない 13 0.5%

所属団体 2,270 89.9%

入って いない 704 31.0%

入っている 1,566 69.0%

町内会・自治会 633 40.4%

老人会・老人クラブ 157 10.0%

趣味関係のグループ 772 49.3%

スポーツ関係のグループやクラブ 618 39.5%

ボランティアのグループ 208 13.3%

政治関係の団体や会 77 4.9%

業界団体・同業者団体 159 10.2%

宗教関係の団体や会 169 10.8%

その他のグループや団体 164 10.5%

活動頻度 1,453 92.8%

週に1回以上 708 48.7%

月1〜3回 401 27.6%

月1回未満 171 11.8%

この1年間は参加せず 173 11.9%

高齢者総合相談センター(地域包括センター)の認識 2,378 94.2%

行ったことがある 396 16.7%

知っているが行ったことはない 1,056 44.4%

知らない 926 38.9%

ボランティアの参加意図(範囲=0-12点) 1,880 74.5%

平均値 2.81

標準偏差 2.08

中央値 2.00

社会凝集性( 範囲=5-20点) 2,166 85.8%

平均値 15.25

標準偏差 2.31

中央値 15.00

社会的統制( 範囲=5-20点) 2,182 86.5%

平均値 16.45

標準偏差 4.22

中央値 16.00

短縮版 Generativity尺度( 範囲=5-25点) 2,220 88.0%

平均値 14.332

標準偏差 3.672

中央値 15.00

表3 郵送調査における回答者の外出頻度・団体所属・地域環境意識(返送数:n=2526)

(13)

健康上の問題の有無 2,420 95.9%

問題あり 810 33.5%

問題なし 1,610 66.5%

健康度自己評価 2,314 91.7%

とても健康だ 260 11.2%

まあ健康な方だ 1,586 68.5%

あまり健康でない 353 15.3%

健康でない 115 5.0%

IADL(範囲=0-5点) 2,159 85.5%

平均値 5.19 標準偏差 0.75 中央値 5.00

JST版活動能力指標合計( 範囲=0-16点) 2,009 79.6%

平均値 10.73

標準偏差 3.29

中央値 11.00

新機器利用(範囲=0-4点)

平均値 3.10 標準偏差 1.21 中央値 4.00 情報収集(範囲=0-4点)

平均値 3.41 標準偏差 0.92 中央値 4.00 生活マネジメント(範囲=0-4点)

平均値 3.01 標準偏差 1.12 中央値 3.00 社会参加(範囲=0-4点)

平均値 1.22 標準偏差 1.00 中央値 1.00

将来への不安感(範囲=0-36点) 2,175 86.2%

平均値 16.42

標準偏差 5.58

中央値 17.00

表4 郵送調査における回答者の心身の健康(返送数:n=2526)

(14)

有効回答人数 割合

性別 549 100.0%

男性 187 41.8%

女性 362 58.2%

年齢 549 100.0%

65歳以上69歳以下 134 24.4%

70歳以上74歳以下 171 31.1%

75歳以上79歳以下 135 24.6%

80歳以上84歳以下 109 19.9%

同居者の有無 448 81.6%

独居 140 31.3%

同居 308 68.8%

所属団体 500 91.1%

町内会や自治会

入っていない 256 51.2%

入っているが,この1年間は活動に参加せず 105 21.0%

年に1〜11回活動に参加 85 17.0%

年に12回以上(月に1回以上)活動に参加 54 10.8%

老人会,老人( 高齢者クラブ)

入っていない 442 88.4%

入っているが,この1年間は活動に参加せず 5 1.0%

年に1〜11回活動に参加 26 5.2%

年に12回以上(月に1回以上)活動に参加 27 5.4%

趣味のサークルや団体

入っていない 291 58.2%

入っているが,この1年間は活動に参加せず 3 0.6%

年に1〜11回活動に参加 26 5.2%

年に12回以上(月に1回以上)活動に参加 180 36.0%

スポーツのサークルや団体

入っていない 341 68.2%

入っているが,この1年間は活動に参加せず 2 0.4%

年に1〜11回活動に参加 8 1.6%

年に12回以上(月に1回以上)活動に参加 149 29.8%

ボランティア団体や市民活動団体・NPO

入っていない 420 84.0%

入っているが,この1年間は活動に参加せず 2 0.4%

年に1〜11回活動に参加 16 3.2%

年に12回以上(月に1回以上)活動に参加 62 12.4%

その他のグループや団体( 同業者団体,政治や宗教の団体)

入っていない 439 87.8%

入っているが,この1年間は活動に参加せず 7 1.4%

年に1〜11回活動に参加 15 3.0%

年に12回以上(月に1回以上)活動に参加 39 7.8%

所属の有無

上記のいずれかの団体に入っている 380 76.0%

上記のいずれの団体にも入っていない 120 24.0%

1 年以内の所属団体への参加

ここ1年以内に上記のいずれかの所属団体に参加している 343 68.6%

ここ1年以内に上記のいずれの所属団体に参加していない 157 31.4%

表5 会場調査の回答者における属性と特徴(入場者数:n=549)

(15)

   

生活満足度尺度(LSIK) 541 98.5%

生活満足度( 範囲=0-9点)

平均値 3.12

標準偏差 2.92

中央値 2.00

人生全体について の満足感( 範囲=0-4点)

平均値 2.21

標準偏差 1.24

中央値 2.00

心理的安定( 範囲=0-3)

平均値 1.69

標準偏差 2.00

中央値 2.00

老いについて の評価( 範囲=0-2)

平均値 1.38

標準偏差 0.72

中央値 2.00

Lubben Social Network Scale(範囲=0-30点) 500 91.1%

平均値 17.55

標準偏差 5.02

中央値 18.00

GDS-15( 範囲=0-15点) 526 95.8%

平均値 3.12

標準偏差 2.92

中央値 2.00

WHO-5( 範囲=0-25点) 548 99.8%

平均値 18.71

標準偏差 4.33

中央値 19.0

MMSE(範囲=0-30点) 540 98.4%

平均値 28.76

標準偏差 1.89

中央値 29.00

TMT-A(秒) 546 99.5%

平均値 55.78

標準偏差 29.3

中央値 49

TMT-B(秒) 529 96.4%

平均値 137.32

標準偏差 64.63

中央値 119

表6 会場調査の回答者における精神的健康と認知機能(入場者数:n=549)

参照

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