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会議参加記

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Academic year: 2021

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Vol.19 No.2

原子力バックエンド研究

会議参加記

69

日本原子力学会 2012 秋の大会 バックエンド部会企画セッション

「地層処分事業の着実な実施に向けて」参加報告

バックエンド部会運営委員 川上進*1

9

20

日(木),広島大学にて開催された日本原子力学 会

2012

秋の大会において,「地層処分事業の着実な実施に 向けて」と題するバックエンド部会企画セッションが開催 された.

本セッションは,バックエンド分野で活躍されてきた新 堀雄一教授(東北大学)が座長を務め,セッションの開催 趣旨説明があった後,2 件の講演が行われた.最後には,

講演者をパネリストとして総合討論が行われた(開催プロ グラムは末尾の通り).

はじめに,田村明男氏(

NUMO

)より,これまでの

NUMO

における地層処分の技術的信頼性と安全確保に関する取り 組みの経緯や,東日本大震災後の

NUMO

における検討状 況についての講演があった.前者については,第

2

次取り まとめの評価における

OECD/NEA

の指摘による断層シナ リオ検討の取組みや,NUMOの

2010

年レポートで技術の 進展状況を提示するとともに安全確保の考え方を示し,事 業の段階的な進展における意思決定の情報を残すことが重 要であることが報告された.後者の震災後においては,

2010

年レポートでの安全確保の考え方について追加検討を行い,

想定を超える外部事象への対応を検討し,施設の総合的頑 健性が確保でき,万が一の事故対応も可能である見通しが 得られていることを示し,また合意形成に関する取り組み として,技術面からの方策を示すとともに不確かさへの対 応策として回収性や可逆性を検討しておくことが重要であ ると報告した.

2012

9

月に日本学術会議より原子力委員 会に出された「高レベル放射性廃棄物の処分に関する取組 みについて(回答)」についても触れられ,暫定保管や総量 管理について全体量が把握できないと一般からの理解が得 られないだろうとのこと.地層処分場の選定作業と同様で あるが,福島第一原発事故における中間貯蔵,最終処分場 の選定プロセスにおいても国民的コンセンサスを得ること が必要であろう.

続いて,杤山修氏(原安協)より,地層処分の実施に向 けて進むべき道として講演があった.講演では,地層処分 における処分の専門家に与えられた課題は,時間的(閉鎖 後未来永劫)にも空間的(深さ数百

m

,数平方

km

)にも 経験のないレベルのもので,前代未聞の難題であり,処分 の専門家ではない一般の国民が簡単に理解できるわけがな いこと,ステークホルダーの懸念は不信感であり,また分

業化社会においてはリスクが不平等に分配されていること が指摘された.このように不信関係にあるステークホルダ ー間の信頼関係の構築のためには,一般の国民が廃棄物を 今後どうするのがよいかを冷静に判断してもらう必要があ る.そのため,関係のあるステークホルダーが,プロセス の意思決定に参加してもらうことが必要であり,事業主体 は地元を対等のパートナーとして認めることが必要である と指摘している.最後には,処分の専門家に対して,相手 のいる問題として実践的に解決することが必要であり,処 分の専門家は「狭い専門の蛸壺から飛び出せ」,また社会科 学を勉強しないとだめ,との言葉が印象的であった.

講演後の総合討論では,高レベル廃棄物だけではなく福 島第一原発の廃棄物の中間貯蔵や最終処分場などの施設建 設などにおいても同様に地元の理解を得ることが困難な状 況に直面しており,国民的コンセンサスが必要となるとの 意見が出されていた.

セッションでは,会場のほぼ半数以上の席が参加者で埋 められ,質疑も活発に行われ盛況であった.

開催プログラム

座長 (東北大学)新堀雄一

(1) 地層処分事業の実施に向けた技術的取組み-東日本

大震災を踏まえて

(NUMO)田村明男

(2) 地層処分の実施に向けて進むべき道

(原安協)杤山修

(3) 総合討論「地層処分事業の実現に向けて,我々は何を

すべきか」

Report on the session of the NUCE in 2012 AESJ Spring Meeting, “For the steady implementation of geological disposal project”, by member of J. NUCE publishing committee, Susumu KAWAKAMI ([email protected])

*1 株式会社IHI 原子力セクター 溶融炉プロジェクト部 Vitrification Technology Group, Melter Project Department, Nuclear Power Operations, IHI Corporation

〒235-8501 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地

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原子力バックエンド研究

December 2012

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参照

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