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自分の意見を形成する主権者教育の取組

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Academic year: 2021

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教育さいたま31号 19

学 校 の 風 景

特色ある取組<主権者教育研究開発モデル校>

自分の意見を形成する主権者教育の取組

南区 大谷場中学校 教諭  色 摩 大 輝

1 はじめに

 本校は平成29年度のさいたま市主権者教育 研究開発モデル校として、授業実践を中心に学 校行事等との関連も図りながら主権者に求めら れる現実社会の諸課題について多面的・多角的 に考察し、公正に判断する力の育成に取り組ん できた。選挙権年齢が18歳に引き下げられた ことにより、生徒が主体的に社会の形成に参画 しようとする態度を養うことは今日の重要な課 題である。本校では主体的な社会参画・課題解 決に向けた前段階として、根拠を基に自己の意 見を形成させる取組を行った。

 以下、その内容について紹介する。

2 具体的な取組

(1)授業実践

 論理的思考力・現実社会の諸課題について多 面的・多角的に考察し、公正に判断する力の育成 のため、第1学年の社会科地理的分野「世界の 諸地域」の単元でディベートの学習を実施した。

 本授業実践では、「日本とEUとのEPAの締 結」という現実社会の課題を論題に設定し、その 是非について「農業」「工業」「貿易」などの視 点から多面的に考察し、立論した。考察する際 には、事前に準備した資料から有用な情報を読 み取ることで論理的に自己の意見を形成するこ とにつながった。討論後に行ったまとめでは、「グ

ローバル化が進む中で、大切にしていきたいこ とは何か」を個人で考えた。この活動によって、

現実社会における課題を自己の課題として捉え ることができた。

(2)生徒会活動を通した取組

 生徒会活動では、生徒の実生活における課題 解決に向けた意見の形成に力を入れた。

(ア)生徒総会

 生徒総会では、各クラスから出された意見を 集約し全体に提示することで、学校全体に問題 意識が生まれ活発な議論につながった。

(イ)生徒会役員選挙

 生徒会役員選挙では、実際に使用されている 投票箱を活用した。これにより選挙への関心が 高まり、意欲的に自分たちの代表を選出するこ とができた。

3 おわりに

 主権者として、自分の考えをもち主体的に社会 の形成に参画するためには、現実社会の課題を

「自分たちの課題」としてとらえることが大切で ある。しかし、普段の生活の中で現実社会の課題 と生徒の実生活とが結び付く機会は多くはない。

現実社会の課題を「自分たちの課題」であるとと らえることが主権者教育の始まりであるという 考えに立ち、今後も現実社会の諸課題について 多面的・多角的に考察し、その中で自己の意見を 形成する力の育成に努めていきたいと考える。

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