Hokkaido University of Education
Title 文学模擬裁判『高瀬舟』の実践的研究(Ⅱ) ―「日本語」(インター
ナショナルスクール)での実践より―
Author(s) 札埜, 和男; ヒューレット柳澤, えり子
Citation 国語論集, 19: 298‑319 Issue Date 2022‑03
URL http://s‑ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/12172
Rights
文 学 模 擬 裁 判
『 高 瀬 舟 』 の 実 践 的 研 究
( Ⅱ
)
―
「 日 本 語
」 ( イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ス ク ー ル ) で の 実 践 よ り ―
札埜 和男
・ヒ ュー レッ ト柳 澤え り子 一、 は じめ に 本 論 文 では
、イ ンタ ー ナシ ョナ ルス クー ル「 日 本 語
」で 文 学 模 擬裁 判 を実 施 した こと によ り、 生 徒 の言 語 能 力 や 小 説 の読 解 にど の よう な効 果 を及 ぼし たの か明 ら かに し、 そ の効 果 を もた ら す 要 因 が何 であ った のか 分 析 す るこ とを 目 的 とす る。
「 文 学 模 擬 裁 判
」に つい て説 明 して お く。 国 語 は こ と ば を 通 し て 人 間 と は 何 か を考 え る 教 科 で あ る。 筆 者
(札 埜
)は
「 国 語 的 模擬 裁 判
」 を「 模 擬 裁 判を 通 じ て
、法 の 知 識 や法 的 思 考 力 に 留ま ら ず
、 人間 や 社 会 とい う 不 条 理な 存 在 を 深く 考 え る 姿 勢 を養 う 模 擬 裁判
」 と 定 義し て い る
。「 国 語 的」 模 擬 裁 判と は
、 登場 人 物 に 人格 を 与 え
、そ の 人 間 を目 前 に し て情 と 理 の 間 で 揺れ な が ら 事件 を 考 え る模 擬 裁 判 であ る
。 法 的思 考 力 と と も に、
「 論 理
」は 人 間 と いう 不 合 理 な存 在 を 考 える た め の
、 偏 見と 先 入 観 を排 除 す る 手段 と し て 位置 づ け
、 それ ら を 手 段 と して 人 間 社 会へ の 眼 差 しを 深 め て いく 模 擬 裁 判で あ る
。 社 会 科で の 模 擬 裁判 が 裁 判 の仕 組 み や 論理 的 思 考 力な ど を 養 うこ と を 目 的 とす る の と は異 な る
。 社 会科 で の 目 的は
、 国 語 科で
は手 段 と な る。 国 語 的 模擬 裁 判 の 中で も
、 文 学作 品 を 題 材と した 模 擬 裁 判を
「 文 学模 擬 裁 判
」と 定 義 する
。こ こで い う「 文 学作 品
」と は 具体 的 に は 小説 だ け で な く、 古 典( 古 文
、漢 文
)、 随筆
、詩
、評 論
、口 承 文 芸
、落 語、 演劇 等 の ジ ャン ル を 含 む
。 二
、目 的と 意 義 こ れ ま で主 に 高 等 学校
「 国 語
」に お い て 文学 模 擬 裁 判に 関 す る 実 践 的研 究 を 積 み重 ね て き た。 表 1 は 20 2 1 年 度の 文 学 模 擬 裁 判の 実 施 状 況を 示 す
(
〇数 字 は 通 算回 数 を 示 す。 カ ッ コ 内 の
「改
」 は 改 変型
、「 創
」 は 創 作型 を 示 す
)。
「 日 本 語
」 と い う 科 目で 文 学 模 擬裁 判 を 実 施し た こ と は、 通 算 1 4回 目 と な る 東 北イ ン タ ー ナシ ョ ナ ル スク ー ル
( 以降
「 T I S」 と 称 す
) が 初め て で あ った
。 そ の 時の 実 践 を 振り 返 り な がら 多 様 な 言 語 環境 を 持 つ 生徒 に も 文 学模 擬 裁 判 が有 効 に 働 くこ と を 明 ら か にす る
。 具 体的 に 述 べ ると
、 文 学 模擬 裁 判 を 行う こ と に よ り
、日 本 語 の 能力 に ど の よう な 伸 長 が見 ら れ た のか
、 通 常 T I Sで 行 わ れ る読 解 の 授 業に 比 し て
、ど の よ う な読 み の
深 ま りが 生 徒 に 見ら れ た の か、 明 ら か に した い
。 ま たそ の 効 果 を 促進 し た 要 因は 何 で あ るの か を 分 析 して い く
。 本 研 究 の意 義 を 学 問的 意 義 と 実践 的 意 義 に 分け て 述 べ る。 学 問 的 意義 に つ い ては
、 こ れ まで 文 学 模 擬 裁判 が 日 本 語に 止 ま ら な い他 言 語 を 母語 と す る 生徒 に
、 ど の よう な 効 果 を与 え る こ と がで き る か につ い て の 実践 や 研 究 は 管見 の 限 り 日本 で は 見 当 たら な い
。 本研 究 は そ うい う 意 味 で
、国 語 教 育 や日 本 語 教 育 にお け る ニ ッチ を 埋 め る意 義 が あ る とい え る
。 実践 的 意 義 に つい て は
、 文学 模 擬 裁 判が 多 様 な 言 語環 境 を 持 つ生 徒 の 言 語 能力 を 伸 ば した な ら ば
、そ の 要 因 を 分析 し て 明 らか に す る こ とは
、 今 後 のイ ン タ ー ナシ ョ ナ ル ス クー ル で の 実践 に 役 立 つ こと に な る だろ う
。 な お、 本 論 の 執 筆に あ た っ ては
、 第 四 章
、第 五 章 の
「ユ ニ ッ ト の学 習 ゴ ー ル
」ま で
、 第 七章 及 び 表 2 は実 践 者 の ヒュ ー レ ッ トに よ る
( 表 2は 札 埜 の ほう で 一 部 文 言を 修 正 し た)
。そ れ 以 外 は 札埜 が 執 筆 した
。第 八 章に つ い て は、 ヒ ュ ー レッ ト と 相 談し て 札 埜 がま と め た
。 三、 方 法 実践 を 分 析 しそ の 成 果 を明 ら か に す るた め に
、授 業 を 通 じて 生 徒が 残 し た 作品 や 感 想 等の ポ ー ト フ ォリ オ
、 授業 後 の 振 り返 り 質問 紙 調 査 の回 答 結 果
、模 擬 裁 判 のリ ハ ー サ ルや 本 番 当 日の 様 子、 授 業 担 当者 に よ る 自省
、 研 究 者に よ る フ ィー ル ド ノ ーツ
表1
20 21 年 度の 文学 模 擬裁 判実 施 状況
⑭2021/4 高瀬舟 小説(改) 東北インターナショナルスクール
(Japanese as a Native Language)*英訳あり。
⑮2021/6 羅生門 小説(改) 秋草学園高校 1 年生(現代文)
⑯2021/8 羅生門 小説(創) オンライン高校生模擬裁判交流大会(参加 6 校)
⑰2021/8~9 羅生門 小説(改) 北海道 3 校(帯広北高校、清水高校、白糠高校各 3 年生)オンライン模擬裁判(現代文、国語表現)
⑱2021/9~11 高瀬舟 小説(改) 仁川学院高校 1 年生(探究)
⑲2021/9~11 こころ 小説(改) 中央大学杉並高等学校 3 年生(小説講読)
⑳2021/10 ~11 羅生門 小説(改) 京都府立東宇治高校 3 年生(国語表現)
㉑2021/10~12 藪の中 小説(創) 第2回オンライン高校生模擬裁判選手権
(参加 14 校)
文 学 模 擬 裁 判
『 高 瀬 舟 』 の 実 践 的 研 究
( Ⅱ
)
―
「 日 本 語
」 ( イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル ス ク ー ル ) で の 実 践 よ り ―
札埜 和男
・ヒ ュー レッ ト柳 澤え り子 一、 は じめ に 本 論 文 では
、イ ンタ ー ナシ ョナ ルス クー ル「 日 本 語
」で 文 学 模 擬裁 判 を実 施 した こと によ り、 生 徒 の言 語 能 力 や 小 説 の読 解 にど の よう な効 果 を及 ぼし たの か明 ら かに し、 そ の効 果 を もた ら す 要 因 が何 であ った のか 分 析 す るこ とを 目 的 とす る。
「 文 学 模 擬 裁 判
」に つい て説 明 して お く。 国 語 は こ と ば を 通 し て 人 間 と は 何 か を考 え る 教 科 で あ る。 筆 者
(札 埜
)は
「 国 語 的 模擬 裁 判
」 を「 模 擬 裁 判を 通 じ て
、法 の 知 識 や法 的 思 考 力 に 留ま ら ず
、 人間 や 社 会 とい う 不 条 理な 存 在 を 深く 考 え る 姿 勢 を養 う 模 擬 裁判
」 と 定 義し て い る
。「 国 語 的」 模 擬 裁 判と は
、 登場 人 物 に 人格 を 与 え
、そ の 人 間 を目 前 に し て情 と 理 の 間 で 揺れ な が ら 事件 を 考 え る模 擬 裁 判 であ る
。 法 的思 考 力 と と も に、
「 論 理
」は 人 間 と いう 不 合 理 な存 在 を 考 える た め の
、 偏 見と 先 入 観 を排 除 す る 手段 と し て 位置 づ け
、 それ ら を 手 段 と して 人 間 社 会へ の 眼 差 しを 深 め て いく 模 擬 裁 判で あ る
。 社 会 科で の 模 擬 裁判 が 裁 判 の仕 組 み や 論理 的 思 考 力な ど を 養 うこ と を 目 的 とす る の と は異 な る
。 社 会科 で の 目 的は
、 国 語 科で
は手 段 と な る。 国 語 的 模擬 裁 判 の 中で も
、 文 学作 品 を 題 材と した 模 擬 裁 判を
「 文 学模 擬 裁 判
」と 定 義 する
。こ こで い う「 文 学作 品
」と は 具体 的 に は 小説 だ け で な く、 古 典( 古 文
、漢 文
)、 随筆
、詩
、評 論
、口 承 文 芸
、落 語、 演劇 等 の ジ ャン ル を 含 む
。 二
、目 的と 意 義 こ れ ま で主 に 高 等 学校
「 国 語
」に お い て 文学 模 擬 裁 判に 関 す る 実 践 的研 究 を 積 み重 ね て き た。 表 1 は 20 2 1 年 度の 文 学 模 擬 裁 判の 実 施 状 況を 示 す
(
〇数 字 は 通 算回 数 を 示 す。 カ ッ コ 内 の
「改
」 は 改 変型
、「 創
」 は 創 作型 を 示 す
)。
「 日 本 語
」 と い う 科 目で 文 学 模 擬裁 判 を 実 施し た こ と は、 通 算 1 4回 目 と な る 東 北イ ン タ ー ナシ ョ ナ ル スク ー ル
( 以降
「 T I S」 と 称 す
) が 初め て で あ った
。 そ の 時の 実 践 を 振り 返 り な がら 多 様 な 言 語 環境 を 持 つ 生徒 に も 文 学模 擬 裁 判 が有 効 に 働 くこ と を 明 ら か にす る
。 具 体的 に 述 べ ると
、 文 学 模擬 裁 判 を 行う こ と に よ り
、日 本 語 の 能力 に ど の よう な 伸 長 が見 ら れ た のか
、 通 常 T I Sで 行 わ れ る読 解 の 授 業に 比 し て
、ど の よ う な読 み の
深 ま りが 生 徒 に 見ら れ た の か、 明 ら か に した い
。 ま たそ の 効 果 を 促進 し た 要 因は 何 で あ るの か を 分 析 して い く
。 本 研 究 の意 義 を 学 問的 意 義 と 実践 的 意 義 に 分け て 述 べ る。 学 問 的 意義 に つ い ては
、 こ れ まで 文 学 模 擬 裁判 が 日 本 語に 止 ま ら な い他 言 語 を 母語 と す る 生徒 に
、 ど の よう な 効 果 を与 え る こ と がで き る か につ い て の 実践 や 研 究 は 管見 の 限 り 日本 で は 見 当 たら な い
。 本研 究 は そ うい う 意 味 で
、国 語 教 育 や日 本 語 教 育 にお け る ニ ッチ を 埋 め る意 義 が あ る とい え る
。 実践 的 意 義 に つい て は
、 文学 模 擬 裁 判が 多 様 な 言 語環 境 を 持 つ生 徒 の 言 語 能力 を 伸 ば した な ら ば
、そ の 要 因 を 分析 し て 明 らか に す る こ とは
、 今 後 のイ ン タ ー ナシ ョ ナ ル ス クー ル で の 実践 に 役 立 つ こと に な る だろ う
。 な お、 本 論 の 執 筆に あ た っ ては
、 第 四 章
、第 五 章 の
「ユ ニ ッ ト の学 習 ゴ ー ル
」ま で
、 第 七章 及 び 表 2 は実 践 者 の ヒュ ー レ ッ トに よ る
( 表 2は 札 埜 の ほう で 一 部 文 言を 修 正 し た)
。そ れ 以 外 は 札埜 が 執 筆 した
。第 八 章に つ い て は、 ヒ ュ ー レッ ト と 相 談し て 札 埜 がま と め た
。 三、 方 法 実践 を 分 析 しそ の 成 果 を明 ら か に す るた め に
、授 業 を 通 じて 生 徒が 残 し た 作品 や 感 想 等の ポ ー ト フ ォリ オ
、 授業 後 の 振 り返 り 質問 紙 調 査 の回 答 結 果
、模 擬 裁 判 のリ ハ ー サ ルや 本 番 当 日の 様 子、 授 業 担 当者 に よ る 自省
、 研 究 者に よ る フ ィー ル ド ノ ーツ
表1
20 21 年 度の 文学 模 擬裁 判実 施 状況
⑭2021/4 高瀬舟 小説(改) 東北インターナショナルスクール
(Japanese as a Native Language)*英訳あり。
⑮2021/6 羅生門 小説(改) 秋草学園高校 1 年生(現代文)
⑯2021/8 羅生門 小説(創) オンライン高校生模擬裁判交流大会(参加 6 校)
⑰2021/8~9 羅生門 小説(改) 北海道 3 校(帯広北高校、清水高校、白糠高校各 3 年生)オンライン模擬裁判(現代文、国語表現)
⑱2021/9~11 高瀬舟 小説(改) 仁川学院高校 1 年生(探究)
⑲2021/9~11 こころ 小説(改) 中央大学杉並高等学校 3 年生(小説講読)
⑳2021/10 ~11 羅生門 小説(改) 京都府立東宇治高校 3 年生(国語表現)
㉑2021/10~12 藪の中 小説(創) 第2回オンライン高校生模擬裁判選手権
(参加 14 校)
等を 資 料 と して 利 用 し なが ら
、 内 容を 分 析 す る
。 四、 実 施校 での 様 相 四、 一 実施 校 での 言 語 教育 T I S の授 業は
、日 本 語 クラ ス以 外 はす べて 英 語 で行 わ れて いる
。英 語 が学 校 にお ける 共通 言 語 であ り、 教 室内 はも とよ り、 休み 時 間 や 昼 食の 時 間で も 英語 でコ ミュ ニケ ーシ ョン を取 るよ う にと いう 指導 がな さ れて いる
。 模 擬 裁 判 が行 われ た2 02 0年 から 20 21 学 年 度 の日 本 語 授業 は、 中 高 部 では 45 分 授業 が週 4コ マ、 小 学 部 では 40 分 授 業 が週 3コ マだ った
。生 徒 たち が授 業 中 に日 本 語 に触 れ るの は 総 授 業 時 間 のお よそ 10
% であ り、 90
% の授 業 は英 語
、授 業 以 外の 時 間 も主 に英 語 使 用 と、 いう 言 語 環 境 で過 ご して いる
。 日 本 語 クラ スの 運 営 は、
『 追 加 言 語 とし ての 日 本 語
』ク ラス と、
『 母 国 語 レベ ルの 日 本 語
』ク ラス をそ れぞ れ の教 師 が担 当 して い た。 しか しグ ロー バル 時 代 の人 々 の言 語 レパ ート リー は多 様 化 し てお り
、『 母 国 語
』が 必 ず しも 一 言 語 を意 味 しな くな って いる ため
、2 02 1年 から 20 22 学 年 度 はシ ラバ スか ら『 母 国 語 レベ ル』 と いう 言 葉 を除 き『 日 本 語
』と いう クラ ス名 称 に変 更 さ れ た。 四、 二 日本 語 教育 の目 標
20 15 年 にヒ ュー レッ トが 着 任 した 時 点 では
、T I S の中 高 生 の 日 本 語 クラ スの シラ バス が存 在 して いな かっ たた め、 生 徒 の日 本 語 能 力 と、 保 護 者 の要 望 が反 映 さ れた 暫 定 的 シラ バス を 作り
、高 校 卒 業 時 には 日 本 の中 学 国 語 3年 程 度 の読 み 書 き がで きる
、と いう 目 標 を定 めて 手 探 りの 授 業 を 行 って 来 た
。そ の後
、2 02 1年 秋 から 高 校 2、 3年 生 が国 際 バカ ロレ ア( 以 下「 IB
」と 称 す)
(1
の)
デ ィプ ロマ プロ グラ ム( DP
)(2
で)
学 ぶこ とに なっ たた め、 TI Sの 日本 語 教 育 の目 標 と、 IB の「 言 語 B: 日 本語
」科 目 の学 習 の狙 いが お およ そ一 致 す るシ ラバ ス設 計 をす るこ とと な った
。そ の結 果
、「 日 本 語
」ク ラス は、
「 言 語 B: 日 本 語
」(3
科)
目 概 要 に沿 って
、日 本 語 に「 ある 程 度の 経験 を 有 す る生 徒 のた めの
『 言 語 の習 得』 のコ ー ス」 と定 義 さ れた
。
「 言語 の習 得
」の ため のク ラス であ れば
、高 度 な言 語 習 得 をク ラス の 目 標 と す るの が一 般 的 な解 釈 であ ろう が、 実 はそ う では ない
。「 日 本 語
」と いう 言 語 習 得 クラ ス、 及 び「 言 語 B: 日 本 語
」D Pク ラス では
、 日 本 語 を 使 って
「 アイ デ ンテ ィテ ィー
」、
「 経 験
」、
「 人 間 の創 造 性
」、
「 社 会 の構 造
」、 そし て「 この 地 球 を共 有 す るこ と」 とい う 五 つの テー マに 多 角 的 に取 り組 むの だが
、そ の学 習 の狙 いは 言 語 習 得 の域 を 超 えて 設 定 さ れて いる
。T IS の中 学 3年
、高 校 1年 のシ ラバ スで は、 日 本語 クラ スの 5つ の学 習 の狙 いは 以 下 の通 りで ある
。
〇 日本 語 を 使 い、 ロ ー カ ル、 グ ロ ー バル 両 レ ベ ルで 大 切 な 概念 や 考え を 探 求 する こ と に より
、 様 々 な知 識 を 得 る。
〇自 分 自 身 の文 化 や 個 人の 歴 史 を 理解 す る と 共 に、 他 者 や
、他 のコ ミ ュ ニ ティ ー の 見 解、 価 値 及 び伝 統 に 対 し て心 を 開 く
。
〇情 報 や 人 の考 え を 理 解し
、 創 造 的に
、 様 々 な 方法 で 自 信 を持 って
日本 語 で コ ミュ ニ ケ ー ショ ン す る
。
〇慣 れ て い る事 だ け で なく
、 や り 慣な い 事 で あ って も 計 画 性と 勇気 を 持 っ て行 い
、 新 しい 役 割
、 考え
、 戦 略 を 探求 す る た め、 独立 心 を 持 って 冒 険 す る。
〇自 分 の 学 習を 自 分 で 管理 し
、か つ 学 友や コ ミ ュ ニテ ィ ー の 人々 に 対 し て同 情 心 と 敬う 気 持 ち を持 っ て 接 す る、 責 任 感 のあ る人 に な る
。 TI Sに 於 ける 日 本 語ク ラス では
、言 語の 受 容( 聞 く・ 読 む) スキ ル と、 言語 の産 出
(話 す
・書 く) スキ ル、 及 び言 葉 のや り取 り のス キル を 磨く こと によ り
、生 徒 の日 本 語 能 力が 伸 びる こと を期 待 す る。 と同 時に
、生 徒 が日 本 語を 使 って より 広 く深 い知 識 を 得
、自 己 と他 者 に 心 を開 き、
リス クが 存 在し ても 冒 険 をし
、独 立心 と 思い や りを 持 っ た責 任 感 の強 い人 物 に成 長 す る、 と いう 全 人 格 的 成 長 を 学 習 の狙 いと 定 めて いる
、と いえ るで あ ろう
。 四、 三 生徒 の言 語 背景 と言 語 習得 過 程 さ て、 ここ で焦 点 を在 籍 して いる 生 徒 の言 語 背 景 に移 す
。親 の転 勤や 大 学 での 研 究 等の 理 由で 来 日 し、 始め て日 本 語 に触 れる 生 徒
、
日 本 語 に親 しん でい る帰 国 子 女
、日 本 在 住 の外 国 人 子 女
、保 護 者 や 本 人 が 英 語 の教 育 を 望 ん でい る 日 本 人 生 徒 な ど
、言 語 背 景 は 様 々 で、 生 徒 たち の言 語 の発 達 過 程 は一 人 一 人 異 なる
。幼 少 時 に 日 本語 を母 語 とし て使 って いた 日 本 国 籍 の生 徒 が、 英 語を 学び 使 え るよ う にな るに つれ
、日 本 語 に対 して は苦 手 感 を 抱 くよ う にな り、 日 本 語 の『 自 立 した 言 語 使 用 者
』( CE FR
B1
、B 2)
(4
で)
はあ って も
『 熟 練 した 言 語 使 用 者
』( CE FR
C1
、C 2)
(5
レ)
ベル に到 達 し ない ケー
スは 珍 しく ない
。一 方
、外 国 で生 まれ 育 ち、 日 本 の小 学 校 に短 期 間 在 籍 した 後 TI Sに 入 学 して 言 語 レパ ー トリ ーが 三 言 語 に 増 えて も
、優 れた 言 語 的 セン スで
、 三 言 語 す べて を 高 度 なレ ベル で 使 いこ なす こと がで きる よう にな る生 徒 もい る。 四、 四 参加 生 徒の 様子 20 21 年 2月 から 4月 にか けて
『 高 瀬 舟
』文 学 模 擬 裁 判 に参 加 した 主 な生 徒 は『 母 国 語レ ベル の日 本 語
』中 3、 高 1合 同 クラ スの 8名 であ った
。模 擬 裁 判 のリ ハー サ ルと 本 番 には
、高 校 2、 3年 生 の数 名 が裁 判 官 と 裁 判 員 と して 加 わり
、そ の他 の生 徒 が傍 聴 人 と して 参 加 した
。 20 20 学 年 度 の始 めに
、こ の生 徒 たち に「 日 本 語 と私
」と いう 題 で作 文 を 書 かせ た。
「 好 きこ そ物 の上 手 なれ
」と いう こと わざ にも あ るよ う に、 経 験 知 から
、日 本 語 が「 好 き」
、日 本 語 クラ スは
「 楽 しい
」 と感 じて いる ので あ れば
、そ の生 徒 は日 本 語 クラ スで の学 業 に成 功
等を 資 料 と して 利 用 し なが ら
、 内 容を 分 析 す る
。 四、 実 施校 での 様 相 四、 一 実施 校 での 言 語 教育 T I S の授 業は
、日 本 語 クラ ス以 外 はす べて 英 語 で行 わ れて いる
。英 語 が学 校 にお ける 共通 言 語 であ り、 教 室内 はも とよ り、 休み 時 間 や 昼 食の 時 間で も 英語 でコ ミュ ニケ ーシ ョン を取 るよ う にと いう 指導 がな さ れて いる
。 模 擬 裁 判 が行 われ た2 02 0年 から 20 21 学 年 度 の日 本 語 授業 は、 中 高 部 では 45 分 授業 が週 4コ マ、 小 学 部 では 40 分 授 業 が週 3コ マだ った
。生 徒 たち が授 業 中 に日 本 語 に触 れ るの は 総 授 業 時 間 のお よそ 10
% であ り、 90
% の授 業 は英 語
、授 業 以 外の 時 間 も主 に英 語 使 用 と、 いう 言 語 環 境 で過 ご して いる
。 日 本 語 クラ スの 運 営 は、
『 追 加 言 語 とし ての 日 本 語
』ク ラス と、
『 母 国 語 レベ ルの 日 本 語
』ク ラス をそ れぞ れ の教 師 が担 当 して い た。 しか しグ ロー バル 時 代 の人 々 の言 語 レパ ート リー は多 様 化 し てお り
、『 母 国 語
』が 必 ず しも 一 言 語 を意 味 しな くな って いる ため
、2 02 1年 から 20 22 学 年 度 はシ ラバ スか ら『 母 国 語 レベ ル』 と いう 言 葉 を除 き『 日 本 語
』と いう クラ ス名 称 に変 更 さ れ た。 四、 二 日本 語 教育 の目 標
20 15 年 にヒ ュー レッ トが 着 任 した 時 点 では
、T I S の中 高 生 の 日 本 語 クラ スの シラ バス が存 在 して いな かっ たた め、 生 徒 の日 本 語 能 力 と、 保 護 者 の要 望 が反 映 さ れた 暫 定 的 シラ バス を 作り
、高 校 卒 業 時 には 日 本 の中 学 国 語 3年 程 度 の読 み 書 き がで きる
、と いう 目 標 を定 めて 手 探 りの 授 業 を 行 って 来 た
。そ の後
、2 02 1年 秋 から 高 校 2、 3年 生 が国 際 バカ ロレ ア( 以 下「 IB
」と 称 す)
(1
の)
デ ィプ ロマ プロ グラ ム( DP
)(2
で)
学 ぶこ とに なっ たた め、 TI Sの 日本 語 教 育 の目 標 と、 IB の「 言 語 B: 日 本語
」科 目 の学 習 の狙 いが お およ そ一 致 す るシ ラバ ス設 計 をす るこ とと な った
。そ の結 果
、「 日 本 語
」ク ラス は、
「 言 語 B: 日 本 語
」(3
科)
目 概 要 に沿 って
、日 本 語 に「 ある 程 度の 経験 を 有 す る生 徒 のた めの
『 言 語 の習 得』 のコ ー ス」 と定 義 さ れた
。
「 言語 の習 得
」の ため のク ラス であ れば
、高 度 な言 語 習 得 をク ラス の 目 標 と す るの が一 般 的 な解 釈 であ ろう が、 実 はそ う では ない
。「 日 本 語
」と いう 言 語 習 得 クラ ス、 及 び「 言 語 B: 日 本 語
」D Pク ラス では
、 日 本 語 を 使 って
「 アイ デ ンテ ィテ ィー
」、
「 経 験
」、
「 人 間 の創 造 性
」、
「 社 会 の構 造
」、 そし て「 この 地 球 を共 有 す るこ と」 とい う 五 つの テー マに 多 角 的 に取 り組 むの だが
、そ の学 習 の狙 いは 言 語 習 得 の域 を 超 えて 設 定 さ れて いる
。T IS の中 学 3年
、高 校 1年 のシ ラバ スで は、 日 本語 クラ スの 5つ の学 習 の狙 いは 以 下 の通 りで ある
。
〇 日本 語 を 使 い、 ロ ー カ ル、 グ ロ ー バル 両 レ ベ ルで 大 切 な 概念 や 考え を 探 求 する こ と に より
、 様 々 な知 識 を 得 る。
〇自 分 自 身 の文 化 や 個 人の 歴 史 を 理解 す る と 共 に、 他 者 や
、他 のコ ミ ュ ニ ティ ー の 見 解、 価 値 及 び伝 統 に 対 し て心 を 開 く
。
〇情 報 や 人 の考 え を 理 解し
、 創 造 的に
、 様 々 な 方法 で 自 信 を持 って
日本 語 で コ ミュ ニ ケ ー ショ ン す る
。
〇慣 れ て い る事 だ け で なく
、 や り 慣な い 事 で あ って も 計 画 性と 勇気 を 持 っ て行 い
、 新 しい 役 割
、 考え
、 戦 略 を 探求 す る た め、 独立 心 を 持 って 冒 険 す る。
〇自 分 の 学 習を 自 分 で 管理 し
、か つ 学 友や コ ミ ュ ニテ ィ ー の 人々 に 対 し て同 情 心 と 敬う 気 持 ち を持 っ て 接 す る、 責 任 感 のあ る人 に な る
。 TI Sに 於 ける 日 本 語ク ラス では
、言 語の 受 容( 聞 く・ 読 む) スキ ル と、 言語 の産 出
(話 す
・書 く) スキ ル、 及 び言 葉 のや り取 り のス キル を 磨く こと によ り
、生 徒 の日 本 語 能 力が 伸 びる こと を期 待 す る。 と同 時に
、生 徒 が日 本 語を 使 って より 広 く深 い知 識 を 得
、自 己 と他 者 に 心 を開 き、
リス クが 存 在し ても 冒 険 をし
、独 立心 と 思い や りを 持 っ た責 任 感 の強 い人 物 に成 長 す る、 と いう 全 人 格 的 成 長 を 学 習 の狙 いと 定 めて いる
、と いえ るで あ ろう
。 四、 三 生徒 の言 語 背景 と言 語 習得 過 程 さ て、 ここ で焦 点 を在 籍 して いる 生 徒 の言 語 背 景 に移 す
。親 の転 勤や 大 学 での 研 究 等の 理 由で 来 日 し、 始め て日 本 語 に触 れる 生 徒
、
日 本 語 に親 しん でい る帰 国 子 女
、日 本 在 住 の外 国 人 子 女
、保 護 者 や 本 人 が 英 語 の教 育 を 望 ん でい る 日 本 人 生 徒 な ど
、言 語 背 景 は 様 々 で、 生 徒 たち の言 語 の発 達 過 程 は一 人 一 人 異 なる
。幼 少 時 に 日 本語 を母 語 とし て使 って いた 日 本 国 籍 の生 徒 が、 英 語を 学び 使 え るよ う にな るに つれ
、日 本 語 に対 して は苦 手 感 を 抱 くよ う にな り、 日 本 語 の『 自 立 した 言 語 使 用 者
』( CE FR
B1
、B 2)
(4
で)
はあ って も
『 熟 練 した 言 語 使 用 者
』( CE FR
C1
、C 2)
(5
レ)
ベル に到 達 し ない ケー
スは 珍 しく ない
。一 方
、外 国 で生 まれ 育 ち、 日 本 の小 学 校 に短 期 間 在 籍 した 後 TI Sに 入 学 して 言 語 レパ ー トリ ーが 三 言 語 に 増 えて も
、優 れた 言 語 的 セン スで
、 三 言 語 す べて を 高 度 なレ ベル で 使 いこ なす こと がで きる よう にな る生 徒 もい る。 四、 四 参加 生 徒の 様子 20 21 年 2月 から 4月 にか けて
『 高 瀬 舟
』文 学 模 擬 裁 判 に参 加 した 主 な生 徒 は『 母 国 語レ ベル の日 本 語
』中 3、 高 1合 同 クラ スの 8名 であ った
。模 擬 裁 判 のリ ハー サ ルと 本 番 には
、高 校 2、 3年 生 の数 名 が裁 判 官 と 裁 判 員 と して 加 わり
、そ の他 の生 徒 が傍 聴 人 と して 参 加 した
。 20 20 学 年 度 の始 めに
、こ の生 徒 たち に「 日 本 語 と私
」と いう 題 で作 文 を 書 かせ た。
「 好 きこ そ物 の上 手 なれ
」と いう こと わざ にも あ るよ う に、 経 験 知 から
、日 本 語 が「 好 き」
、日 本 語 クラ スは
「 楽 しい
」 と感 じて いる ので あ れば
、そ の生 徒 は日 本 語 クラ スで の学 業 に成 功
を 収 める 可 能 性 が高 いと いえ る
。一 方 日 本 語 が「 好 き では ない
」、
「 難 しい
」と 感 じて いる 場 合
、日 本 語 クラ スで の成 功 経 験 を 通 じて
、 少し ずつ
「好 き」 とい う感 情 に変 化 して 行 くよ う な配 慮 をし つつ 授 業 をし てき た。 五、 授 業の 様子 五
、 一 学習 目 標と 文学 模 擬裁 判に 至 る授 業 計画 学 習 目 標 と全 体 の 授 業計 画 は
、 実践 者 ヒ ュ ー レッ ト の 資 料に よる と 次 の よう に な る
。 ユニ ッ トの 学習 ゴ ール 1.
『 高 瀬 舟
』に 描 写さ れ て い る 人生 の テ ー マで あ る
、命 の 尊 厳、 人生 の 苦 し みと 生 き る 意味
、 善 と 悪に つ い て
、 様々 な 資 料 に触 れな が ら 多 角的 に 考 察 する
。 2.
『 高 瀬 舟』 の精 読 を 通 し、 文脈 が 示 唆 す る証 拠 に 基 づき
、登 場人 物 喜 助 の行 動 が 日 本の 法 律 の 元で ど の よ う な意 味 を 持 つの か検 証 し
、 それ ぞ れ の 主張 を 模 擬 裁判 を 通 じ て 述 べ る こ とが でき る よ う にな る
。 3. こ の 学 びを 通 じ て
、国 際 バ カ ロレ ア プ ロ グ ラム の 学 習 者と して ど う 考 え行 動 し て いく か
、 具 体的 な ビ ジ ョ ンを 持 つ こ とが でき る よ う にな る
。
20 2 1 年 2月 8 日 か ら1 5 日 に かけ て は
、『 高 瀬舟
』の アニ メ を見 て
、 ル ビを 振 っ た 文章 を 音 読 後、 語 彙 確 認を 行 い
、 3つ の グル ー プ に 分か れ 粗 筋 を書 き 出 す 授業 内 容 で ある
。 1 6
、1 7 日は 参 考 書 やワ ー ク シ ート で 登 場 人物 と そ の 背景 を 確 認 し、 物 語の 一 シ ー ンを 四 コ マ 漫画 に 完 成 させ る 内 容 とな っ て い る。 2 2日 は 四 コ マ漫 画 を 発 表し
、 裁 判 の動 画 を 見 ると い う 授 業で あ る。
。 3月 1 日 は 安楽 死 の 記 事を 読 み
、 2日 に は 手 塚治 虫
『 ブ ラッ ク・ ジ ャッ ク
』第 4 巻 を読 み
、『 高瀬 舟
』の 状 況 にあ て は ま る所 が ある か 書 き 出す 内 容 で ある
。 3 日 は三
〇 年 来 に渡 っ て 緩 和ケ ア や A L S 患 者 の 介 護 を さ れ て い る 東 京 都 東 久 留 米 市 の 看 護 師
・M 氏 に よ る「 難 病 の 苦し み と
、 命の 尊 厳
」 のオ ン ラ イ ン授 業 で あ る
。 8 日 が 筆 者 に よ る
「 高 瀬 舟 の 歴 史 的
・ 文 化 的 背 景
」
(オ ン ラ イ ン 授業
) で あ った
。 9、 1 0 日 には N H K
『昔 話 法 廷
』や 公 民 の 教科 書 を 見 て裁 判 への 理 解 を 深め て い る
(1 5 日 は 渡邊 美 希 氏
(博 士
・ 文 学・ 東 北大 学
)に よ る「
『 翁 草
』と
『 高 瀬 舟
』」 と 題 し た 講演 で あ り
、 森 鷗外 が 作 品 を書 く こ と にな っ た 背 景を 学 ぶ 予 定で あ っ た が、 諸 事情 で 中 止 にな っ た
)。 1 6、 1 7 日は 日 本 社 会で の 貧 困 や生 活 保護 法 に つ いて の 授 業 であ っ た
。 30
、 3 1 日と 模 擬 裁 判の 準 備 を 行い
、 4 月 5日 が 筆 者 によ る リハ ー サ ル で、 1 3 日 に仙 台 弁 護 士会 か ら 弁 護士 を 招 い て模 擬裁
判 を 実 施し た と い う流 れ で あ った
。 翌 1 4 日 は二 か 月 に わた る 学 び で、 自 分 は ど う変 わ っ た か、 これ か ら の 人生 に ど の よう な 影 響 をも た ら す か 分析 し
、 四
〇〇
~六
〇
〇 字 の作 文 を 書 くと い う 振 り返 り を 行 っ てい る
。 学 ぶ 媒 体や 手 段 が
、 漫画
・ 講 演
・ 映像
・ ワ ー クシ ョ ッ プ と 多 様で あ り
、文 学、 医 学( 安 楽死
)、 法律
、文 化
、歴 史
、福 祉 と多 岐に わ た る 方面 か ら の 学習 が プ ロ グラ ム 化 さ れ てい る
。 五、 二 模 擬裁 判 の位 置づ け 森 鷗 外 著『 高 瀬 舟
』を 授 業で 取 り上 げ たの は、 本 作品 が以 前 作 成 した シラ バス に掲 載 さ れて いた から であ った
。し かし これ ま で別 の教 師 がこ のク ラ スを 担 当 して いた ため
、ヒ ュー レッ トが 本 作 品 を 教 え る のは 始 めて だっ た。 授 業 者 が 考 え た こ と は
、 イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル スク ー ル の カ リキ ュ ラ ム で学 ん で い るた め
、 日 本の 歴 史 や 地理 の知 識 が 極 度 に乏 し い 様 々な バ ッ ク ボー ン を 持 つ生 徒 た ち が、 どう した ら、 この 時 代 的 にも 文化 的 にも 異 なる
、江 戸時 代 の京 都 を 舞 台 にし た作 品 に面 白 さ を 感 じる こと がで き る授 業 がで き るか で あっ た。 二
〇 一 九 年 に行 われ た千 葉 東 高 校 での
『 高 瀬 舟
』模 擬 裁 判 の実 践 報 告 を 知 った こと が模 擬 裁 判 の実 践 を構 想 す る契 機 と なっ た。
『高 瀬 舟
』を 現 代 のリ アル な社 会 問 題( 例 えば 介 護 疲 れに よる 殺 人 事 件
、コ ロナ 禍 の若 者 の貧 困 問 題
、 福 祉 問 題
、金 銭 と人 生 の満 足 度
)に 関 連 づけ るこ と によ って
、登 場 人 物 を 多 角 的 に捉 え
、さ ら
に人 間 社 会を 考 える 姿 勢 を養 う こと がで きる ので はな いか と考 え た とい うこ とで あっ た。 五
、三
筆 者 によ る指 導
(リ ハー サ ル) と本 番 筆者 がリ ハー サル 指 導を した のは 四 月 五日
、本 番 の約 一 週 間 前 で ある
。指 導の ポイ ント は、 なり 切 るこ との 重 要性
(ど う や った ら 登場 人 物 にな り切 れる か)
、法 廷 での 立 ち 居 振 る舞 い( 話 す 時 に誰 を 意 識 して 見 て話 す のか
)、 身 体 と言 葉 を一 致 さ せる こと
(演 技 の仕 方
) の意 味 を伝 える と ころ にあ った
。ヒ ュー レッ トに よる と
、褒 める 所 は 褒 め、 厳 しく す る所 は厳 しく
、「 いま どん な気 持 ちで それ を 言 った の か」
、「 弁 護 人
。本 当 に 喜 助 を守 ろう と いう 気 持 ち があ り ます か。 言 葉 に、 命 かけ て守 ろう と 言 う 気 持 ち がこ も って ま す か」 など
、生 徒 に真 剣 に迫 って いた と のこ と であ る。 受 ける う ち に生 徒 の表 情 が 変 わっ てき たと いう こと であ った
。リ ハー サル で、 裁 判 官
、検 察 官
、弁 護 人 はシ ナリ オに ない 質 問 をし ても 良 いこ と
、臨 機 応変 の重 要 性 も 伝 えた
。 本 番 まで の一 週 間 の間 には
、生 徒 から の質 問 メー ルが あ った
。裁 判 長 役 の生 徒 から は「 もし 被 告 人 か証 人 が質 問 に答 えな かっ たら
、 私 は何 を 言 う べき か」
、「 喜 助 と 検 察 官 がも めて いて その 場 合 どの よ う に対 処 す れば よい か」 など 十 個 の質 問 が来 た。
「 生 徒 では な く、 裁 判 長だ とい う 意 識 をし っか りと 持 って 模 擬 裁 判に 励 みた い」 とい う メ ー ルか らは
、な り切 ろう と す る決 意 が窺 えた
。
を 収 める 可 能 性 が高 いと いえ る
。一 方 日 本 語 が「 好 き では ない
」、
「 難 しい
」と 感 じて いる 場 合
、日 本 語 クラ スで の成 功 経 験 を 通 じて
、 少し ずつ
「好 き」 とい う感 情 に変 化 して 行 くよ う な配 慮 をし つつ 授 業 をし てき た。 五、 授 業の 様子 五
、 一 学習 目 標と 文学 模 擬裁 判に 至 る授 業 計画 学 習 目 標 と全 体 の 授 業計 画 は
、 実践 者 ヒ ュ ー レッ ト の 資 料に よる と 次 の よう に な る
。 ユニ ッ トの 学習 ゴ ール 1.
『 高 瀬 舟
』に 描 写さ れ て い る 人生 の テ ー マで あ る
、命 の 尊 厳、 人生 の 苦 し みと 生 き る 意味
、 善 と 悪に つ い て
、 様々 な 資 料 に触 れな が ら 多 角的 に 考 察 する
。 2.
『 高 瀬 舟』 の精 読 を 通 し、 文脈 が 示 唆 す る証 拠 に 基 づき
、登 場人 物 喜 助 の行 動 が 日 本の 法 律 の 元で ど の よ う な意 味 を 持 つの か検 証 し
、 それ ぞ れ の 主張 を 模 擬 裁判 を 通 じ て 述 べ る こ とが でき る よ う にな る
。 3. こ の 学 びを 通 じ て
、国 際 バ カ ロレ ア プ ロ グ ラム の 学 習 者と して ど う 考 え行 動 し て いく か
、 具 体的 な ビ ジ ョ ンを 持 つ こ とが でき る よ う にな る
。
20 2 1 年 2月 8 日 か ら1 5 日 に かけ て は
、『 高 瀬舟
』の アニ メ を見 て
、 ル ビを 振 っ た 文章 を 音 読 後、 語 彙 確 認を 行 い
、 3つ の グル ー プ に 分か れ 粗 筋 を書 き 出 す 授業 内 容 で ある
。 1 6
、1 7 日は 参 考 書 やワ ー ク シ ート で 登 場 人物 と そ の 背景 を 確 認 し、 物 語の 一 シ ー ンを 四 コ マ 漫画 に 完 成 させ る 内 容 とな っ て い る。 2 2日 は 四 コ マ漫 画 を 発 表し
、 裁 判 の動 画 を 見 ると い う 授 業で あ る。
。 3月 1 日 は 安楽 死 の 記 事を 読 み
、 2日 に は 手 塚治 虫
『 ブ ラッ ク・ ジ ャッ ク
』第 4 巻 を読 み
、『 高瀬 舟
』の 状 況 にあ て は ま る所 が ある か 書 き 出す 内 容 で ある
。 3 日 は三
〇 年 来 に渡 っ て 緩 和ケ ア や A L S 患 者 の 介 護 を さ れ て い る 東 京 都 東 久 留 米 市 の 看 護 師
・M 氏 に よ る「 難 病 の 苦し み と
、 命の 尊 厳
」 のオ ン ラ イ ン授 業 で あ る
。 8 日 が 筆 者 に よ る
「 高 瀬 舟 の 歴 史 的
・ 文 化 的 背 景
」
(オ ン ラ イ ン 授業
) で あ った
。 9、 1 0 日 には N H K
『昔 話 法 廷
』や 公 民 の 教科 書 を 見 て裁 判 への 理 解 を 深め て い る
(1 5 日 は 渡邊 美 希 氏
(博 士
・ 文 学・ 東 北大 学
)に よ る「
『 翁 草
』と
『 高 瀬 舟
』」 と 題 し た 講演 で あ り
、 森 鷗外 が 作 品 を書 く こ と にな っ た 背 景を 学 ぶ 予 定で あ っ た が、 諸 事情 で 中 止 にな っ た
)。 1 6、 1 7 日は 日 本 社 会で の 貧 困 や生 活 保護 法 に つ いて の 授 業 であ っ た
。 30
、 3 1 日と 模 擬 裁 判の 準 備 を 行い
、 4 月 5日 が 筆 者 によ る リハ ー サ ル で、 1 3 日 に仙 台 弁 護 士会 か ら 弁 護士 を 招 い て模 擬裁
判 を 実 施し た と い う流 れ で あ った
。 翌 1 4 日 は二 か 月 に わた る 学 び で、 自 分 は ど う変 わ っ た か、 これ か ら の 人生 に ど の よう な 影 響 をも た ら す か 分析 し
、 四
〇〇
~六
〇
〇 字 の作 文 を 書 くと い う 振 り返 り を 行 っ てい る
。 学 ぶ 媒 体や 手 段 が
、 漫画
・ 講 演
・ 映像
・ ワ ー クシ ョ ッ プ と 多 様で あ り
、文 学、 医 学( 安 楽死
)、 法律
、文 化
、歴 史
、福 祉 と多 岐に わ た る 方面 か ら の 学習 が プ ロ グラ ム 化 さ れ てい る
。 五、 二 模 擬裁 判 の位 置づ け 森 鷗 外 著『 高 瀬 舟
』を 授 業で 取 り上 げ たの は、 本 作品 が以 前 作 成 した シラ バス に掲 載 さ れて いた から であ った
。し かし これ ま で別 の教 師 がこ のク ラ スを 担 当 して いた ため
、ヒ ュー レッ トが 本 作 品 を 教 え る のは 始 めて だっ た。 授 業 者 が 考 え た こ と は
、 イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル スク ー ル の カ リキ ュ ラ ム で学 ん で い るた め
、 日 本の 歴 史 や 地理 の知 識 が 極 度 に乏 し い 様 々な バ ッ ク ボー ン を 持 つ生 徒 た ち が、 どう した ら、 この 時 代 的 にも 文化 的 にも 異 なる
、江 戸時 代 の京 都 を 舞 台 にし た作 品 に面 白 さ を 感 じる こと がで き る授 業 がで き るか で あっ た。 二
〇 一 九 年 に行 われ た千 葉 東 高 校 での
『 高 瀬 舟
』模 擬 裁 判 の実 践 報 告 を 知 った こと が模 擬 裁 判 の実 践 を構 想 す る契 機 と なっ た。
『高 瀬 舟
』を 現 代 のリ アル な社 会 問 題( 例 えば 介 護 疲 れに よる 殺 人 事 件
、コ ロナ 禍 の若 者 の貧 困 問 題
、 福 祉 問 題
、金 銭 と人 生 の満 足 度
)に 関 連 づけ るこ と によ って
、登 場 人 物 を 多 角 的 に捉 え
、さ ら
に人 間 社 会を 考 える 姿 勢 を養 う こと がで きる ので はな いか と考 え た とい うこ とで あっ た。 五
、三
筆 者 によ る指 導
(リ ハー サ ル) と本 番 筆者 がリ ハー サル 指 導を した のは 四 月 五日
、本 番 の約 一 週 間 前 で ある
。指 導の ポイ ント は、 なり 切 るこ との 重 要性
(ど う や った ら 登場 人 物 にな り切 れる か)
、法 廷 での 立 ち 居 振 る舞 い( 話 す 時 に誰 を 意 識 して 見 て話 す のか
)、 身 体 と言 葉 を一 致 さ せる こと
(演 技 の仕 方
) の意 味 を伝 える と ころ にあ った
。ヒ ュー レッ トに よる と
、褒 める 所 は 褒 め、 厳 しく す る所 は厳 しく
、「 いま どん な気 持 ちで それ を 言 った の か」
、「 弁 護 人
。本 当 に 喜 助 を守 ろう と いう 気 持 ち があ り ます か。 言 葉 に、 命 かけ て守 ろう と 言 う 気 持 ち がこ も って ま す か」 など
、生 徒 に真 剣 に迫 って いた と のこ と であ る。 受 ける う ち に生 徒 の表 情 が 変 わっ てき たと いう こと であ った
。リ ハー サル で、 裁 判 官
、検 察 官
、弁 護 人 はシ ナリ オに ない 質 問 をし ても 良 いこ と
、臨 機 応変 の重 要 性 も 伝 えた
。 本 番 まで の一 週 間 の間 には
、生 徒 から の質 問 メー ルが あ った
。裁 判 長 役 の生 徒 から は「 もし 被 告 人 か証 人 が質 問 に答 えな かっ たら
、 私 は何 を 言 う べき か」
、「 喜 助 と 検 察 官 がも めて いて その 場 合 どの よ う に対 処 す れば よい か」 など 十 個 の質 問 が来 た。
「 生 徒 では な く、 裁 判 長だ とい う 意 識 をし っか りと 持 って 模 擬 裁 判に 励 みた い」 とい う メ ー ルか らは
、な り切 ろう と す る決 意 が窺 えた
。
模 擬 裁 判 当 日 につ いて
、筆 者 は見 学 でき なか った が、 後 日 録 画 を 見 ると
、シ ナリ オに ない セリ フが 飛 び交 い、 各 人 が役 にな り 切 って お り、 リハ ー サル から 格 段 に進 歩 して いた こと がわ かっ た。 当 日 は仙 台 弁護 士 会 の弁 護 士 によ る指 導 の下 で実 施 さ れた
。 五、 四 最 後の 課 題 学 習 の最 後 は、
『 高 瀬 舟
』を 通 じて
、人 生 で大 切 な物 はな んだ と 思 う よう にな った か、 本 文 の内 容 を 引 用 しな がら 書 いて
、そ れ をク ラス メー トの 前 で発 表 す ると いう 課 題 であ った
。ヒ ュー レッ トの 姿 勢 は作 家 論 でな く、 読 者 論 の立 場 であ る。 TI Sの 日本 語 教 育 領 域 内 では
、言 語 の実 用 性に 比 重 が傾 き、 文 学 作品 の精 読 時 間 が足 りな い こと も背 景 に存 在 した
。生 徒 は模 擬 裁判 を す るに あた り医 療 現 場 から の声
、貧 困 に苦 しむ 若者 の声
、歴 史
、文 化 的 な背 景に 関 す る講 義 など を聞
いて いる ので
、『 高 瀬 舟
』か ら 個 々 にど んな メッ セー ジを 受 け取
った のか 知 り たか った こと や
、一 人 一 人 に相 応 しい 表 現 の場 を提 供 する とい う 意図 であ ると のこ とで あっ た。 六、 生徒 の振 り 返り 授 業 終 了 後 に詳 細 な振 り 返 りの 質 問 紙 調 査
(8 名 対 象
)が 行 わ れた が、 今 回 は「 文 学 模 擬 裁 判 を 行 うこ と に よ り
、 日 本 語の 能 力 にど の よ う な伸 長 が 見 られ た の か
」、
「一 般 的 な 読解 の 授 業 に比 して
、 ど の よう な 読 み の深 ま り が 生徒 に 見 ら れ たの か
」 明 らか
に する た め に
、関 連 す る 質問 箇 所 と 回答 だ け 抜 き出 す こ と にす る
(引 用 の 際
、英 語 に よ る表 記 は 省 く。 わ か り やす く す る ため に 質問 文 の 冒 頭に
「 Q
」 を付 記 す る
。ま た 本 来 資料 と し て 全質 問 項目 を 掲 載 すべ き で あ るが
、 紙 数 の関 係 で 割 愛す る
)。 Q 1 模 擬 裁 判 に 参加 し た こ と は、 日 本 語 の 上 達に ど の 程 度 役 立 ち ま した か
。 1 あ ま り 役 立 た な か った
。~ 5 と て も 役 に 立 っ た
。 こ れ に つ い て は 5 を 回 答 し た 生 徒 が 2 名
、 4 が 3 名
、 3 が 3 名 で あ り
、 肯 定 的 回 答 が 占 め て い る
。 文 学 模 擬 裁 判 が 日 本 語 の 上 達 に 役 立 っ た と 感 じ て い る こ と が わ か る
。 Q 2 模 擬 裁判 に 参 加 し た こと が
、ど う い う 面 で 日本 語 の 上 達 に 役 立 ちま し た か
。 説 明し て く だ さ い
。 こ れ は 1 の 質 問 の 中 身 を 訊 い て い る が
、 次 の よ う な 回 答 に な っ て い る
。
・ 今 ま で 聞 い た こ と が な い 裁 判 の 用 語 な ど を 学 べ て 日 本 語 の 上 達 に 役 立 っ た か な
、 と 思 い ま し た
。
・ 日 本 語 音 読 と 演 技 の ス キ ル が 上 達 し た
。
・ 札 埜 先 生 が 教 え て く れ た
、 相 手 の 目 を 見 な が ら 喋 る と す ご く 伝 わ る こ と を 意 識 し な が ら 参 加 し ま し た
。 こ の 教 え は 将 来 絶 対 の 役 に 立 つ と 思 い ま し た
。
・ 僕 の 日 本 語 の 言 葉 の イ ン ト ネ ー シ ョ ン だ っ た り
、 発 音 に つ い て は 上 達 で き た と 思 い ま す
。
・裁 判 で 使う 言 葉 を 習っ た
。( 中 略
)今 ま で 検 察官 っ て 聞 いて も 誰 な の か、 何 の 役 割を し て い るか わ か ら な かっ た が
、 この 授 業 で よ く理 解 で き た。
・ 新 し い 単語 を ど う 使う か を 学 んだ り
、 法 律 につ い て 考 える チ ャ ン ス とな り ま し た。
・ 敬 語
、 言葉 の 発 音
、強 調 す る とこ ろ な ど 学 べま し た
。
・ 実 際 に 大事 な こ と は強 調 し た り、 小 さ い 声 で言 っ た り した 方 が 相 手 も聞 こ う と する の で 良 いこ と を 学 ん で、 今 後 の 自分 の 日 本 語 に役 立 つ と 思い ま し た
。
「 スキ ル」
、「 役 に立 つ」
、「 ど う 使 う か」 など
、日 本 語 の使 い方 につ いて の回 答 が相 対 的 に多 く見 られ る。 Q 3
.4 月 5日 の 札 埜 和 男 先生 の リ ハ ー サル 授 業 を 受 け て、 効 果 が あっ た こ と す べ てに
✔ し て く だ さい
。 1
. 届 く 声 を 出 せ る よ う に なっ た
。 2
. 動 作 と 言 葉 が 関 係 し て いる こ と が 分 か っ た
3
. 演 じ る そ の 人 ら し く な れ た 4
. 誰 に む か っ て 話 す の か 意 識 で き るよ う に な っ た 5
. 感 情 を セ リ フ に 込 め ら れ る よ う にな っ た 6
.シ ナ リ オ に 書 か れ て い な い こ と を 想 像 で き る よ う に な っ た
。 7
.
( 演 じ る
) そ の 人 の 心 情 が わ か るよ う に な っ た
。 8
. 演 技 を 通 じ て 考 え が 深 ま っ た 3 と 5 に つ い て は 5 名
、 1 と 6 に つ い て は 6 名
、 2
、 7
、 8 に つ い て は 7 名
、 4 に つ い て は 8 名 全 員 が チ ェ ッ ク し て い る
。 Q 2 の
、 日 本 語 の 使 い 方 に つ い て 学 ん だ と い う 意 見 が 反 映 さ れ て い る
。 6
、 7
、 8 に つ い て は
、 各 自 表 現 を 通 じ て 読 解 が 深 ま っ た こ と を 感 じ て い る こ と が 窺 わ れ る
。 Q5
.こ の役 割 を演 じる ため どの よう な準 備 をし まし たか
・ ス ク リ プ ト を 読 ん で
、
『 高 瀬 舟
』 の ス ト ー リ ー を 再 確 認 し て 庄 兵 衛 の 複 雑 な 心 情 を 理 解 し
、演 じ る 準 備 を し ま し た
。
・日 本 語 を 読み な が ら 演技 を す る のは 得 意 で はな い の で
、シ ナリ オ を 音 読し た
。 そ の後
、 お ば あさ ん の よ うに 演 じ る 練習 をし た
。自 分 の 声 は年 寄 り の 声で は な い ので 難 し い と思 っ た
。
・ま ず
、 知 らな い 単 語 など を
、 辞 書や イ ン タ ーネ ッ ト で 調べ まし た
。 そ して 次 に 読 みに く い
、 文章
、 言 葉 など を ひ ら すら 練習 し ま し た。