地球防災工学
2010 年 5 月 31 日
第7回 CIP ( 1 )水
CIP の相互関係
• 生命のための水
• 食料のための水
• 環境のための水
• その他の水
安全な飲料水を継続的に利用できない人々
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全世界で 8 億 8400 万人
日本の水資源(平成
21年版)
基礎的な衛生施設を継続して利用出来ない人口
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日本の水資源(平成
21年版)
全世界で 25 億 3300 万人
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日本の水資源(平成
21年版)
統合水資源管理の「統合」について【コラム】
統合水資源管理の「統合」とは,次の①〜③を意味している。
①自然界を統合的に考慮する
Snow and ice 23.8 million ㎦Evaporation from land 74,200 ㎦
Precipitation over land 119,000 ㎦
Precipitation over sea 458,000 ㎦
Evaporation from sea 502,800 ㎦
Oceans
1,350 million ㎦
Runoff from land 42,600 ㎦ Runoff from
qroundwater 2,200 ㎦ Lakes and rivers
900,900 ㎦
Groundwater 10.4 million ㎦
水資源と土地資源,水量と水質,表流 水と地下水など,自然界での水循環にお ける水のあらゆる形態・段階を統合的に 考慮する
統合
生命の ための 水
食料の ための 水
環境の ための 水
その他 の水
②従来別々に管理されていた水に関連す る様々な部門を統合的に考慮する
(河川(治水),上下水道,農業用水,
工業用水,環境のための水,等)
中央政府 地方政府
NGO,市民団体
民間セクター
学会・研究機関
住民
(女性,子どもを含む)
③様々な利害関係者の関与を図る
中央政府,地方政府,民間セクター,
NGO,住民などあらゆるレベルの利害 関係者を含む参加型アプローチ(ジェン ダーの視点は特に重要)
(注)日本水フォーラムホームページ
−48−
日本の水資源(平成
20年版)
水の利用
• 一人当たり水資源賦 存量
• 世界平均:約
8,400 ㎥/人・年
• 日本:約 3,200 ㎥
/人・年
日本の水資源(平成
21年版)
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統合水資源管理の「統合」について【コラム】
統合水資源管理の「統合」とは,次の①〜③を意味している。
①自然界を統合的に考慮する
Snow and ice 23.8 million ㎦Evaporation from land 74,200 ㎦
Precipitation over land 119,000 ㎦
Precipitation over sea 458,000 ㎦
Evaporation from sea 502,800 ㎦
Oceans
1,350 million ㎦
Runoff from land 42,600 ㎦ Runoff from
qroundwater 2,200 ㎦ Lakes and rivers
900,900 ㎦
Groundwater 10.4 million ㎦
水資源と土地資源,水量と水質,表流 水と地下水など,自然界での水循環にお ける水のあらゆる形態・段階を統合的に 考慮する
統合
生命の ための 水
食料の ための 水
環境の ための 水
その他 の水
②従来別々に管理されていた水に関連す る様々な部門を統合的に考慮する
(河川(治水),上下水道,農業用水,
工業用水,環境のための水,等)
中央政府 地方政府
NGO,市民団体
民間セクター
学会・研究機関
住民
(女性,子どもを含む)
③様々な利害関係者の関与を図る
中央政府,地方政府,民間セクター,
NGO,住民などあらゆるレベルの利害 関係者を含む参加型アプローチ(ジェン ダーの視点は特に重要)
(注)日本水フォーラムホームページ
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日本の水資源(平成
20年版)
岡山水道局の配水管破裂事故に おける臨時給水所
岡山市水道局の配水管破裂事故における破裂した配水管
(口径1000㎜)(出典;田町一丁目地内漏水事故報告書
(平成19年7月20日岡山市水道局))
海上保安庁巡視船による給水車への清水の給 水(第九管区海上保安部ホームページより)
中越沖地震における給水所での応急給水状況
(出典「国民生活を作る安心な水道づくり」,
(平成19年10月日本水道協会)
図Ⅰ−1−15 災害・事故等の緊急時における状況(1)
汚水の流出(処理場) マンホールの突出
新潟県中越地震における下水道施設の被害状況
図Ⅰ−1−16 災害・事故等の緊急時における状況(2)
このことから,大規模地震が発生する危険性の高まりや建設後年数の経過する施設の増大等 を受けて,震災・事故時の水資源開発施設や水供給及び排水施設の損壊・故障等による水供給 及び排水機能の低下が懸念される。また,テロ等による施設損壊や有害物質の投入等による水 供給機能の低下も懸念され,大規模な渇水時も含めて,これら緊急時のリスクへの対応策を講 じることが不可欠となっている。
−17−
岡山水道局の配水管破裂事故に おける臨時給水所
岡山市水道局の配水管破裂事故における破裂した配水管
(口径1000㎜)(出典;田町一丁目地内漏水事故報告書
(平成19年7月20日岡山市水道局))
海上保安庁巡視船による給水車への清水の給 水(第九管区海上保安部ホームページより)
中越沖地震における給水所での応急給水状況
(出典「国民生活を作る安心な水道づくり」,
(平成19年10月日本水道協会)
図Ⅰ−1−15 災害・事故等の緊急時における状況(1)
汚水の流出(処理場) マンホールの突出
新潟県中越地震における下水道施設の被害状況
図Ⅰ−1−16 災害・事故等の緊急時における状況(2)
このことから,大規模地震が発生する危険性の高まりや建設後年数の経過する施設の増大等 を受けて,震災・事故時の水資源開発施設や水供給及び排水施設の損壊・故障等による水供給 及び排水機能の低下が懸念される。また,テロ等による施設損壊や有害物質の投入等による水 供給機能の低下も懸念され,大規模な渇水時も含めて,これら緊急時のリスクへの対応策を講 じることが不可欠となっている。
−17−
水道の年間給水量
水道水源の状況
水道の年間取水量と水源別 構成比の推移
水道水源の種別(平成19年度)
(上水道+用水供給事業の合計)
http://www.jwwa.or.jp/
水道システムの施設
• 貯水施設:原水を貯留するためのダムなどの貯水施設
• 取水施設:原水を取り入れるための取水堰、取水塔、井戸などの施設
• 導水施設:取水施設で取り入れた水を浄水施設へ導くための管路
• 浄水施設:原水を飲用に適する水(浄水)に浄化するための施設
• 送水施設:浄水を配水施設に送るための管路
• 配水施設:需要に応じて必要な水を供給するための配水池、管路
• 給水装置:配水管から分岐して家庭などに引き込まれた給水管、給水用具
日本の上水道システム
配水支管 472,557 km 送水管総延長 29,713 km
配水本管 97,051 km 導水管総延長 10,752 km
配水管総延長 569,608 km
浄水場数・配水池数 5,482 箇所
ライフラインの地震被害と波及
地震と都市ライフライン
ライフライン地震災害による生活支障
1983 日本海中部地震の例
地震と都市ライフライン
既往の地震災害と水道の被害
水道施設の被害
ニテコ池中堤の崩壊(西宮市水道局)
Φ800mm CIP の破損(神戸市水道局)
Φ700mm SP 水道橋の落橋(神戸市水道局)
阪神・淡路大震災調査報告
配水管の被害
人と防災未来センター図録
Φ800mm DIP 継手の離脱(神戸市水道局)
破断箇所からの漏水
阪神・淡路大震災調査報告
配水管の被害
配水管被害の分布
小倉(
1996)水道の被害状況と復旧活動、都市政策、
vol.83水源水量,貯水量と通水量の変化
阪神・淡路大震災調査報告
消火用水としての水道
消火栓が使用できないことによる火災の延焼
震度 5 を想定していたために消火栓が利用できるとの前提で防火水槽の配置が少なかった
医療用水としての水道
医薬品の不足 電気の供給不能 施設・設備の損壊 医療従事者の不足 ガスの供給不能 電話回線の不通及び混乱 上水道の供給不能
0 20 40 60 80
74.4%
47.9%
51.8%
40.9%
49.3%
37.8%
20.4%
73.6%
60.1%
54%
44.2%
41.7%
33.1%
20.9%
医療活動に支障をきたした要因
医療用水、ボイラー用水、コンプレッサー・自家用発電機等の冷却水 阪神・淡路大震災調査報告
病院 診療所
既往の地震による水道機能支障
地震 水道事業体 断水戸数 罹災率 累積断水戸数 断水解消日数
1964 新潟 新潟市 59,000 1.0 1,131,040 46
1978 宮城県 沖
仙台市 7,000 0.034 21,640 10
1978 宮城県 沖
塩竃市 18,000 1.0 85,556 10
1978 宮城県
沖 泉市 17,673 0.993 68,840 7
1978 宮城県 沖
石巻市 32,000 0.964 33,023 8
1983 日本海 中部
男鹿市 6,909 0.946 14,211 6
1983 日本海
中部 能代市 12,959 1.0 89,701 16
1995 兵庫県 南部
神戸市 650,000 1.0 11,011,898 91
1995 兵庫県
南部 西宮市 157,000 0.959 3,113,496 71
1995 兵庫県 南部
芦屋市 33,400 1.0 773,805 65
応急給水
• 県内、県外の水道事業体に対して 給水車の手配
• 自衛隊、他都市、ボランティアに よる給水支援
• タンク車による応急給水(人工透 析病院、一般病院、小学校、避難 所)
• 交通渋滞によるタンク車移動困 難、海上輸送による給水
• 給水場所情報に関する広報の困難
応急給水
阪神・淡路大震災調査報告
従事者数:延 7 万 1155 人
18 〜 20L ポリタンク: 30 万個以上
1 〜 2L ボトル: 50 万本以上
ポリ袋: 21 万枚以上
応急復旧
阪神・淡路大震災調査報告
従事者数:延 10 万 9126 人
配水幹線の通水・修繕
小ブロックごとの通水・修繕
阪神・淡路大震災調査報告
阪神淡路大震災時の神戸市水道局における復旧曲線
(実績)
阪神淡路大震災の実績に基づく応急給水の目標設定
(標準型)
1人あたりの䈊 目標水量
目標日数 使用用途 内容
3㍑/人・日 地震発生〜3日 飲料用 生命維持のための水
20㍑前後/人・日 10日 飲料用、水洗トイレ用、洗 面
日周期の生活に最小限必要
100㍑前後/人・日 21日 飲料用、水洗トイレ用、洗 面、風呂、炊事
数日周期の生活に最小限必 要
250㍑/人・日 28日 通常量䈊
(1人平均使用水量)
出典:「水道の耐震化計画等策定指針の解説」、(財)水道技術研究センター、2008.10
0 時間軸
目標䈊 水量
3日 10日 21日 28日
20! 3!
100!
250!
水道事業者における復旧曲線のイメージ
復旧
①震災対策(耐震化・䈊 応急給水等)の拡充
復旧 目標復旧時間の前倒し
②事業継続䈊 計画策定
復旧
水道事業者の事業継続マネジメント
水道事業者にとっては、「給水」が一番重要な業務となるので、「給水」が中断しな
いこと、または「給水」が中断した場合に、目標復旧時間内に「給水」を再開するマ
ネジメント計画を、1つの事業継続計画と考えることができる。
BCP 策定のポイント
大阪市水道局
27
大阪市水道䈊
グランドデザイン 上位計画
大阪市災害対策本部水道部業務実 施基本計画書[震災対策編]
通称:災害対策マニュアル䈊
(赤本)
大阪市水道
震災対策プラン21䈊
地域防災計画に相当
災害時にも必要な通常業務 通常業務
災害時に発生する業務䈊
:従来の災害対策マニュアル(赤本)
執務環境の整備
8つの基本施策に基づく震災対策の推進
1.基幹施設の耐震性強化
2.給・配水拠点ネットワークの整備 3.配水系統間の相互融通性向上
4.停電対策
5.資材保有体制の拡充
6.人工島への安定給水ルート確保 7.情報通信システムの信頼性強化
8.地震対策に係るヘッドクォーター施設の耐震性強化
非常時業務 大 阪
市 水 道 震 災 対 策 強 化 吮 呀 呉 21 (
基 本 構 想 ) 大
阪 市 水 道 呍 吇 呀 呉 吠 吞 名 叻 呉 䈊 危 機 管 理
戦 略
(
上 位 計 画 )
事 業 継 続 計
( 画 吵 吤 吏 吸 呉 吟 計 画 )
災害対策 マニュアル
に追加
防災訓練・教育 行
動
計
画 (
吔 听
吟 面 )
施 設
整 備 (
否 ー
吠 面 )
大阪市水道局における事業継続計画の策定手順
• ①業務優先度分析
• ②業務プロセス分析
• ③応急対策活動体制・指揮命令系統に関する検討
• ④人的資源の配分方針の策定
• ⑤図上型訓練による検討結果の検証
事業継続計画策定におけるワークショップの活用
• 目的
• 大阪市水道局の災害時事業継続計画をワークショップを通じて、職員自身 で作成する
• 理由
• 使用者である職員が使用する際の利便性が向上
• 全庁のステークホルダーの合意形成と合理的な結果が導出可能
• 全庁的な対応能力の向上
• ワークショップメンバーの策定参加によって、災害時対応業務及び事業継 続計画内容の理解が向上
• 構成
• 全所属から、係長級職員を一名ずつ輩出して構成
「ワークショップのちから」
• 主なステイクホルダーが皆集まる
• 会社の全体に関わる計画だから、会社の関係各課が参集
• 顧客、取引先、株主へとひろげる
• 自分のアイディア、自分でまとめる、主体意識
• 適切な情報提供がある
• 各テーブルの専門家を配置する
• 「はみご」カードの処理に専門性を発揮する
• 時間的なプレッシャーがある
• 時間をかけたから、良いものができるとは限らない
• 「まとめなければ」という切迫感が力の源泉
• → 自ら合理的な結果に至る
• 最後の発表を聞くと、「なるほどな、賢いな」という結論にまとまる
水道局事業継続計画 WS
• ①災害時業務優先度分析
• ワークショップ
• 平成 20 年 7 月 4 日
• ②業務プロセス分析
• ワークショップ
• 平成 20 年 8 月 18 日、 9 月 11 日、 10 月 24 日、 11 月 17 日
• 補習ワークショップ
• 平成 20 年 10 月 6 日、 10 月 16 日、 11 月 10 日、 11 月 11 日、 11 月 20 日、 11 月 21 日
• ③応急対策活動体制、指揮命令系統に関する検討
• (机上訓練)
• ワークショップ
• 平成 20 年 12 月 1 日、 12 月 15 日
①業務優先度分析
災害時も䈊 継続すべき
業務
災害時には䈊 中断してもよい
業務
応援が可能な 業務
応援が不要・不可 能な業務 災害時に䈊
新たに実施する 業務
外部応援
内部応援
専従
災害時に実施
すべき業務
大阪市水道局の業務の洗い出し
水道局の業務 (全752業務)
• 1 )水道局事務分掌 ( 609 業務)
• 技術監、担当課長、研究主幹、担当課長代理、研究副主幹、副参事、担当 係長及び主査の担任事務 (平成 20 年 3 月 31 日改正)
• 2 )災害時に発生する業務 ( 85 業務)
• 「大阪市災害対策本部水道部業務実施基本計画書 [ 震災対策編 ] 」に規定す る分掌事務
• 3 )事前の各所属への照会に基づき抽出した業務 ( 58 業務)
• 1 ) 2 )に規定されておらず、災害時に新たに発生すると思われる業務
作業① 災害発生後、いつまでに必要か分類
!! 規程
!! 規程
!! 規程
○○に
関すること
!! 規程
!! 規程
!! 規程
!!
に
関すること
水道局の業務
(全752業務)䈊
作業② 応援の必要・不要(不可能)を分類
38 H21.1.16 災害対策セミ
ナーin神戸 比較防災学 ワークショップ