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北海道旅行漫遊記

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Academic year: 2022

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3 人組北海道旅行漫遊記

6月22日から7月1日にかけて、25年来の知人と3人で敦賀からのフェリーを利用し、

北海道へのドライブ旅行に行った。3人の平均年齢は70歳に近く、千歳郊外に知人が保有 するリゾートマンションを拠点にしての、大変楽しい漫遊旅行であった。

1)6/22(火):曇

21時にJR守山駅に集合し、小生の車で敦賀港へ向かった。深夜1時発の苫小牧港行きの フェリー「すずらん号」に乗船したが、旅客は予想外に尐なく、2段式の寝台8人分を 3人で独占できるほどであった。出港を待たずにこの旅行の実り多いことを祈って乾杯し、

お酒を酌み交わしながらの歓談後、就寝した。

2)6/23(水):新潟沖付近から雤模様(ガスが濃く、津軽海峡も全く視界不良)

前日は深夜まで歓談したため、ゆっくり起床し、船内で行われた「ビンゴゲーム」に参加 した。船内の食堂での昼食後、風呂に入った。湯船からの眺めはなかなかのものであった。

テレビを見たりしながら時間を過ごし、定刻通り20時30分に苫小牧東港に到着した。

天気は雤で、見通しは極めて悪かった。時刻も遅かったので高速を利用し、千歳インター 経由で今回の旅行の拠点となるマンション「ドミニオ」に到着し、遅い夕食をとった。

3)6/24(木):曇のち雤

朝食後、近くのスーパーで当面の必要品その他の買出しを行った。昼近くに車で30分ほど の場所にある新千歳空港を見学した。さすがに北海道の玄関空港だけあり、敷地の広さに 加え、お土産売り場や食堂街も拡充されており、大変な賑わいであった。昼過ぎから雤が 降り出したが、近くの市営テニスコートを予約していたので、思い切って出かけ、お二方 を相手に(決して上手とは言えなかったが・・)軽いラリーを行った。しかしながら雤足 は益々激しくなり、途中で練習を中止して帰宅した。雤にびっしょり濡れたので、市内の スーパー銭湯で一風呂浴びた後、事前情報で知った回転寿司屋に行き、夕食の寿司と吸い 物を仕入れた。たかが回転寿司とは言え、その鮮度と美味しさは、普段食べているものと 明らかに違っていたのが大変印象的であった。

4)6/25(金):晴

午前3時半から始まったサッカーワールドカップ「日本対デンマーク」の中継を、知人が 持参したラジオで半分夢の中で聞いていた。結果は日本の予想外の健闘で3-1と勝利し、

オランダに次いで2位で決勝トーナメントに出場が決まった瞬間、覚醒した。

朝食後、多尐寝不足であったが、前日と打って変わっての晴天で、一路支笏湖に向かった。

真っ青な北国の空の下、道の両側の緑鮮やかな樹林帯とのコントラストが実に素晴らしく、

どこまでも真っすぐに続く道路をひたすら走って、支笏湖に到着した。湖岸からの眺めは 絶景で、アヒルの形のボート(一人が舵を取り、二人が足で漕ぐ)を借用し、年を忘れて 楽しんだ。

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支笏湖は日本で2番目に深い湖だそうで、その透明度が印象的であった。

次に洞爺湖に向かった。途中、支笏湖畔にある「苔の洞門」に寄って見物した。「苔の洞門」

は深さ最大約10m、総延長約400mにも及ぶ切り立った岩肌に、苔がむした峡谷になって おり、落石の危険のため、その入口付近しか見物できなかったのが残念であった。

昼過ぎに洞爺湖畔に到着した。洞爺湖は中央に島があり、遠く羊蹄山(蝦夷富士)を望む

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これまた素晴らしい眺めの湖であり、山麓には2年前に開催された「洞爺湖サミット」の 会場となった高級ホテルが望まれた。ちょうど10年前、有珠山の噴火で被害にあった温泉 街を抜けて、有珠山ロープウェイに向かった。茶褐色の異様な姿をした昭和新山と有珠山 とが、これほど近い距離にあったことを初めて知った。

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ロープウェイの搭乗時間5分余りで有珠山中腹に到着した。ここからの眺めも素晴らしく、

眼下に洞爺湖と昭和新山、反対側からは遠く内浦湾(噴火湾)の彼方に霞む駒ケ岳や室蘭・

登別方面までが眺望できた。

次に高速を利用して、登別温泉に向かった。帰宅時刻も迫っており、地獄谷は入口付近を 見ただけで、銭湯(さぎり湯)に入ることにした。ここの湯は強烈な硫黄の臭いがする本 格温泉で、使用したタオルにしみ込んだ硫黄臭が、後々まで残ったのには往生させられた。

5)6/26(土):晴

この日は、千歳郊外を走る通称「ハーベストルート」経由で札幌に行くことにした。この

「ハーベストルート」はいかにも北海道らしい丘陵地帯にあり、ここには農作物の直売店 や農作業が体験できる農場などがあった。

札幌では有名な「時計台」を見た後、「テレビ塔」の展望台に上った。眼下の「大通り公園」

の彼方に、72年の札幌オリンピックのジャンプ競技会場となった「大倉山シャンツェ」が 展望でき、「札幌ドーム」等の市内が一望の下にできた。

午後からは「日本ハム対千葉ロッテ」の試合観戦のため、「札幌ドーム」に向かったが、

あいにく駐車場が満杯とのことで、付近の地理にも疎いため、今回は観戦をあきらめた。

替わりに向かったのは北海道大学であった。有名な「クラーク博士」の像やポプラ並木を 見学したが、その敷地面積の広さが内地の大学の比でないことは明らかであった。

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6)6/27(日):晴

この日から二日間、千歳の拠点「ドミニオ」を離れ、旭川方面への観光を行うこととした。

まずは高速を利用し、芦別経由で富良野のラベンダー畑を目指すこととした。昼近くJR 富良野駅に到着した。「富良野~旭川」間を往復し、ゆっくり走りながら田園風景が眺めら れる「ノロッコ列車」がちょうど出発するところであった。

観光案内所で聞いた近くのラベンダー畑は規模が小さかったため、旭川方面に10数km 離れたところにある有名な「ファーム富田」を目指した。こちらは大規模な農園で観光客 も多く、残念ながらラベンダーはまだ3部咲きであったが、一面に広がるお花畑が満開の 頃は、さぞかし見応えのある風景だろうと想像された。

「ファーム富田」を後にして一路旭川を目指し、駅前の観光案内所で紹介されたビジネス ホテルでの宿泊を決めた。ホテルの担当者からの情報を参考に、近くの居酒屋での夕食後、

カラオケを楽しむことにした。今回は「北海道の歌限定」(一部東北も可)ということでの

「喉自慢大会」だったので、普段慣れていない歌にも挑戦せざるを得ず、とても「鐘三つ」

というわけにはいかなかったが、各自、北の大地の雰囲気を味わいながらの熱唱であった。

7)6/28(月):晴のち曇

ホテルでの朝食後、大雪山系旭岳中腹へのロープウェイを目指すこととした。標高1,100m にあるロープウェイの山麓駅に10時過ぎに着き、約10分間の搭乗時間で標高差500m、

標高1,600mにある「姿見駅」に到着した。ここは下の山麓駅より、気温が約3℃ほど低か

ったが、この2~3日北海道は記録的な暑さだそうで、半袖シャツで全く問題はなかった。

旭岳(標高2,291m)の8合目付近から上は、残念ながらずっと雲に覆われていたものの、

それ以外の眺望は大変素晴らしかった。

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そしてボランティアガイドに紹介された、1.7kmの距離を約1時間かけて周遊する散策ル ートに、思い切ってチャレンジすることにした。

途中に、雪渓を踏みしめながらの場所が何箇所かあったが、ゆっくりと無理をせずに歩く ことに徹した。旭岳中腹からの噴煙をバックに、所々にある雪解け水によってできた池や、

様々な種類の高山植物を見ながらの風景は実に素晴らしかった。

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昼過ぎにロープウェイで再び山麓駅に戻った。この頃から急に雲行きが怪しくなってきた。

一汗かいたので、山麓駅のすぐ下にあり、日帰り温泉も兼ねて営業している「湧駒荘」に 寄ってみた。ここは古くからの由緒ある温泉だそうで、「神々の湯」と呼ばれる風呂や、露 天風呂に浸かって疲れを癒した。ここを出る頃から急に雤が降り出してきたが、午前中に ロープウェイで上ることができ、我々は大変ラッキーだったと痛感した。

「湧駒荘」を後にして、最近特に有名になった「旭山動物園」に向かった。途中から雤は 止んだものの、とても北海道とは思えない暑さで、北極グマが、だるそうにウロウロして いたのが印象的であった。その他チンパンジー一家の行動パターンや、「アザラシ館」での 餌やりとその生態の解説、同じく「ペンギン館」での餌やりと解説等が印象に残った。

16時を過ぎて、旭川インターから高速を利用して帰路についた。この日から、全国の高速 道路での無料化テストが始まり、我々は旭川から岩見沢までの区間、その恩恵を受けた。

8)6/29(火):うす曇

この日は、小樽から積丹半島方面を目指した。高速で千歳から札幌経由、小樽に入った。

小樽運河を見物後、寿司屋通りにある一軒の店に入って食べた寿司の味は格別であった。

午後から積丹半島の突端にある「神威(カムイ)岬」を目指した。ひなびた感じのする余市町 を経由してのドライブだったが、それまでの北海道のイメージとは全く異なり、トンネル が多く、幅の狭い道路であった。「神威岬」に近づくと、道沿いに「ウニどんぶり」を食べ させる店が散見され、次回はこれを是非味わってみたいと強く思った。

「神威岬」の突端までは、駐車場から30分程度で往復できると聞いていたが、実際には ゆっくり周囲の景色を眺めながら、灯台建設の経緯や、灯台守とその家族の苦難の歴史が 刻まれた碑などを読んでいると、優に1時間以上はかかる場所であった。

両側を絶壁に囲まれた狭い遊歩道を進むと灯台にたどり着くのだが、絶壁の先にある海に 突き出た奇岩の数々、積丹ブルーの海の色、更には海まで急激に落ち込む稜線に群生する

「エゾカンゾウ」の黄色い花などが、見事にマッチングしての絶景であった。この日は波 も大変穏やかで、この情景から真冬の激しい荒波と、吹雪舞う厳しい寒さを想像すること は、到底できなかった。「神威岬」へは突然の計画で訪問したのだが、今回の北海道旅行で 3本の指に入るほどの大変魅力的な場所であった。

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「神威岬」を後にして再び小樽経由の高速で千歳に戻り、駅前のスーパーで新鮮な毛ガニ とホッキ貝を購入し、今回の旅行の実質的最終日までを無事終えられたことを祝し、皆で 乾杯した。

夜遅く始まったサッカーワールドカップ「日本対パラグァイ」を、うつらうつらしながら、

ラジオで半分夢の中で聞いていた。(結果は残念ながら、PK戦での負け)

8)6/30(水):曇のち雤

長かったようで、短かった旅行が終わり、本土帰還の日となった。朝から荷物の整理と、

寝具類のシーツやカバーの洗濯をコインランドリーで行なった。

お菓子類のお土産購入と、北海道各地のラーメン専門店での昼食のため、再び新千歳空港 に行くことにした。(昼食は数十種類あるラーメンからの、「選り取り見取り」であった)

帰宅後、2回目のテニス練習を軽く行なった。この日は4面あるコートの2面を使用して、

シニアの方たちがジュニアを指導していた。(スポーツ環境はさすがに素晴らしい)

1週間余りの旅の疲れが溜まってはいたものの、テニスで汗をかくと逆にすっきりした。

夕食後、「立鳥跡を濁さず」の精神で、大掃除と食器類の整理等を行なった。そして21時 過ぎに、千歳インター経由で苫小牧東港に向かった。途中から雤が降り出したが、我々が 滞在した期間はおおむね天気に恵まれ、その幸運に心から感謝した。

23時30分発の敦賀港行き「水仙号」に乗船したが、往きよりも更に乗客は尐なかった。

それこそ「最後の晩」ということで、お互い老体に鞭打ち、明け方4時頃までロビーにて お酒を飲みながら「侃々諤々」の議論をした。(このため、昼頃まで目が覚めなかった)

7/1(木)定刻通り20時30分に敦賀港に到着し、高速を利用して栗東インター経由で

JR守山駅に着き、ここで別れて10日間にわたる「3人組北海道漫遊旅行」を終えた。

(追記)

・ほとんど連日車での移動があり、運転手は小生だけだったため多尐疲れは感じたものの、

おおむね天候にも恵まれての大変楽しい旅行ができた。

・新しい発見と感動、美味しい食事・食材、癒しの湯、そして夜は、お酒を飲みながらの

「侃々諤々」の議論というパターンの連続であった。

・どこかの議論の中で、人生で大切なことは?というテーマについて意見交換をした。

結論的には「寛容と忍耐」が最も重要だろうということで意見が一致したが、それ以来 そのことが自分の頭から離れず、更に色々考えた結果、「終わり良ければ、すべてよし」

との価値観の下、それぞれが人生を終える間際に振り返り、「悔いのない素晴らしい人生 だった!」との自己評価がなされるためには、日頃からの「寛容と忍耐」の精神を持つ ことが、絶対に必要なのではなかろうかとの自分なりの結論に達した。

・最後に、今回旅行をご一緒した知人のFさんが作った漢詩2作をご紹介します。

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1)避 暑 偶 作(訪北海道)

遠 來 北 國 夏 風 軽 (エンライノ ホッコク カフウ カロシ)

碧 空 雲 流 一 望 平 (ヘキクウ クモナガレテ イチボウ タイラカナリ)

山 海 恩 波 天 賜 地 (サンカイノ オンパ テンシノ チ)

与 朋 論 世 酒 肴 傾 (トモト ヨヲロンジ シュコウ カタムケル)

(訳文)

6 月下旬、敦賀港から遠くやってきた北海道は、夏の風が涼しい、

紺碧の空に雲が流れて、何処までも平地が広がっている。

此処は、山海の恵み豊かな地である、

友と世を論じ、美味しい酒肴で楽しい時を過ごした。

2)訪 積 丹 半 島

神 威 岬 角 夏 風 涼 (カムイノ オウカク カフウ スズシ)

眼 下 滄 溟 潮 氣 香 (ガンカノ ソウメイ チョウキ カンバシ)

険 路 囘 遊 奇 勝 在 (ケンロ カイユウスレバ キショウ アリ)

幽 境 方 是 似 仙 郷 (ユウキョウ マサニコレ センキョウニ ニタリ)

(訳文)

6 月下旬、訪れた北海道の積丹半島・神威岬は、初夏の風が涼しく、

眼下に見える青々とした海からは、磯の香りが漂い心地よい。

先端にある灯台までの険しい路を歩いたが、両側には多くの奇岩が見える、

昔は女人禁制の絶境であったとか、まさに仙郷の地である。

以上 10.08.12 守山裕次郎

参照

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