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大阪府立産業技術総合研究所

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OSAKA OSAKAOSAKA OSAKA OSAKA

拘束引張り試験、二軸引張り試験、不織布、織物、編物

01029 0102901029 0102901029 二軸引張り試験機

二軸引張り試験機 二軸引張り試験機 二軸引張り試験機 二軸引張り試験機

機器紹介  機器紹介  機器紹介  機器紹介  機器紹介 

データ処理装置 データ処理装置 データ処理装置 データ処理装置 データ処理装置

つかみ具 つかみ具つかみ具 つかみ具つかみ具

ねじり駆動装置 ねじり駆動装置 ねじり駆動装置 ねじり駆動装置 ねじり駆動装置 計測制御装置

計測制御装置計測制御装置 計測制御装置 計測制御装置 X

XX

XX −−−−− YTYTYTYTYT レコーダレコーダレコーダレコーダレコーダ

M16 M16 M16 M16 M16

───→

───→───→

───→───→ R155R155R155R155R155 概要

概要概要 概要 概要

不織布や織物、編物等の繊維材料は広範な産 業用途に用いられています。それら産業用繊維 材料には、用途に応じて様々な性能が求められ ますが、とりわけ力学的な特性は基本的、かつ 重要な性能の一つです。通常、面状の繊維材料 の力学特性は、単一の軸方向の引張り試験で評 価するのが一般的です。しかし、用途によって は一方の軸方向が拘束された状態で、もう片方 の軸方向に応力を受けたり、あるいは二軸方向 に同時に応力を受ける場合があります。前者の 場合には一軸拘束・他軸引張り時の特性把握が 必要であり、また後者の場合には二軸同時引張 り時の力学特性の評価が求められます。

 二軸引張り試験機は、上述のような特殊な 条件下における面状材料の力学特性を評価する 試験機です。ここでは、試験機の概要ならびに ジオシンセティックス(土木用繊維・高分子材 料)などの試験結果を例示して解説します。

二軸引張り試験機の仕様 二軸引張り試験機の仕様 二軸引張り試験機の仕様 二軸引張り試験機の仕様 二軸引張り試験機の仕様

この試験機は、図1に示すようにX軸・Y軸が 個別にコンピュータ制御されており、X軸を自 動荷重−ひずみ制御で荷重拘束し、Y軸に荷重 をかけて引張る拘束引張り試験(一軸拘束・他 軸引張り試験)、およびⅩ軸・Y軸に均等に同時 に荷重を負荷する二軸引張り試験に対応できま す(図1は拘束引張り試験を例示)。試料のつか み部は正方形試料に対し、試料の 1 辺当たり各 4 個のチャックで均等に把持し、試験時に各 チャックが試験片の自由変形に応じて連動し、

移動できる機構になっています。試験機の主な 仕様は次の通りです。

  有効試験片寸法:最大 200mm × 200mm   最大荷重容量 :X軸、Y軸ともに 49kN   最大測定変位 :X軸、Y軸ともに 400mm   引張り速度範囲:0.1 〜 500mm/min

  試験温度範囲 :‑20 〜 200℃

代表的な試験例 代表的な試験例 代表的な試験例 代表的な試験例 代表的な試験例

土木用途で利用する繊維、高分子材料をジオ シンセティックスと総称します。盛土の補強材 として使用するジオシンセティックスの場合、

材料の引張り強度は設計時に不可欠なパラメー ターです。また単に強度だけではなく、その変 形特性がきわめて重要であり、特に、実際の土 中での挙動を反映しうる方法による評価が必要 です。通常の引張り試験と土中での挙動を比較 した場合、大きな相違は土による拘束の有無で す。土中では土による拘束を受けるので、拘束 状態での引張り特性の考察が重要となります。

表 1 は、粘性土盛土の補強材に使用する立体編 物 と プ ラ ス チ ッ ク コ ア タ イ プ の ジ オ シ ン セ ティックスに関し、通常の引張り試験と拘束引 張り試験の結果を比較したものです。どちらの 試験も試験片寸法 200mm × 200mm、引張り速度 100mm/min の条件で試験を行っています。上記 の 2 材料は、通常の引張り試験ではネッキング 現象が生じ、ひずみ特性はその影響を受けま す。表 1 の結果では、両試験における破断時の 引張り強さに大差はないものの、拘束引張り試 験では伸び率が減少しています。すなわち、拘

図1 二軸引張り試験機の概念図 図1 二軸引張り試験機の概念図 図1 二軸引張り試験機の概念図 図1 二軸引張り試験機の概念図 図1 二軸引張り試験機の概念図

(2)

 作成者  評価技術部 産業用繊維グループ 赤井 智幸   作成者  評価技術部 産業用繊維グループ 赤井 智幸  作成者  評価技術部 産業用繊維グループ 赤井 智幸 

 作成者  評価技術部 産業用繊維グループ 赤井 智幸  作成者  評価技術部 産業用繊維グループ 赤井 智幸 Phone:0725‑51‑2734Phone:0725‑51‑2734Phone:0725‑51‑2734Phone:0725‑51‑2734Phone:0725‑51‑2734  発行日  

 発行日    発行日    発行日  

 発行日  2002200220022002 年2002年年年年 2 2 2 2 2 月月月月月 2828282828 日日日日日

図2 不織布の二軸引張り試験結果 図2 不織布の二軸引張り試験結果 図2 不織布の二軸引張り試験結果 図2 不織布の二軸引張り試験結果 図2 不織布の二軸引張り試験結果

ず ずず ずず 束状態ではネッキング現象が生じず、低ひずみ

時の強度が増し引張り剛性が増大することがわ かります。拘束引張り試験時の両材料の破断時 伸び率は 15%以下であり、一方、乱れた粘性土 が最大強度を示す時の破壊ひずみは約15%なの で、このことから、土中における両材料のひず み特性は粘性土に対して調和のとれた関係にあ ることが考察されます。

図 2 はポリエステル製スパンボンド不織布

(S‑E400)と短繊維不繊布(N‑E400)の二軸引張 り試験における引張り強さ−伸びの関係を示し ます。不織布は、それぞれ厚さ 4mm,、単位面積 質量400g/m2であり、試験片寸法200mm×200mm、

X・Y軸の引張り速度100mm/minの条件で試験を 行っています。試験の状況を図3に示します。図 2 の結果から得られる最大ひずみ値は、通常の 引張り試験時の 30 〜 40%に相当します。元来、

不織布は引張りひずみの大きいことを特徴とす る材料ですが、二軸方向に同時に荷重が作用し た場合には、著しくひずみが低減することがわ かります。

用途 用途用途 用途用途

二軸引張り試験機は繊維材料だけではなく、

厚さ 20mm までの各種面状材料に適用可能です。

こ こ で 紹 介 し た 盛 土 補 強 用 途 の ジ オ シ ン セ ティックス、あるいは港湾の護岸工事に用いる 防砂シートの評価に利用できます。ジオシンセ ティックス分野に関するものでは、廃棄物最終 処分場に用いる遮水シートや保護用マットは、

従来に比べてより一層高度な材料評価が求めら れる傾向にあり、今後この試験機を利用した評 価が考えられます。その他、膜材料やルーフィ ング材料などの建築資材や自動車関連材料、各 種複合材料の力学特性評価に利用されていま す。

参考文献 参考文献参考文献 参考文献参考文献

1)日本繊維機械学会不織布研究会編、不織布  の基礎と応用

通常の引張り試験 拘束引張り試験

引張り強さ 伸び率 引張り強さ 伸び率

(kN/m) (%) (kN/m) (%) 5%伸長時 破断時 5%伸長時 破断時

24.0 79.9 18.1 28.3 68.5 13.1 立体編物

43.5 82.8 32.1 68.3 89.3 12.7 プラスチックコア

表1 拘束引張り試験例 表1 拘束引張り試験例 表1 拘束引張り試験例 表1 拘束引張り試験例 表1 拘束引張り試験例

図3 二軸引張り試験の状況 図3 二軸引張り試験の状況 図3 二軸引張り試験の状況 図3 二軸引張り試験の状況 図3 二軸引張り試験の状況

参照

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