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慣性力

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Academic year: 2021

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(1)

慣性力

鉛直上向きの加速度 a で等加速度直線運動をするエレベータ内に質量mの物体が乗ってお り、エレベータ内で静止している。この物体を地上で観測する観測者A が見ると、物体は エレベータとともに等加速度直線運動している。物体の運動方程式は、物体がエレベータの 床から受ける垂直抗力の大きさをN、重力加速度の大きさを𝑔とすると、

( )…(1)

と表される。

一方、エレベータの中にいる観測者 B から物体を見ると、物体には加速度の向きと逆向き の力―maがはたらき、物体が静止しているように見える。力のつり合いの式は、

( )…(2)

この見かけ上の力 -ma を( )といい、観測者 A、B の立場をそれぞれ

( )、( )という。

(2)

例1)質量m[kg]の人が静止しているエレベータの体重計に乗ると、体重計は( )

[N]をさす(重力加速度の大きさを𝑔[m/s2]とする)。このエレベータが鉛直上向きで大きさ

a[m/s2]の等加速度運動をしているとき ( a < g とする)、人には大きさ( )[N]の慣性 力が( )向きにはたらくので、体重計の目盛りは( )[N]をさ す。逆に、エレベータが鉛直下向きに同じ大きさの加速度で運動するとき、人には大きさ

( )の慣性力が( )向きにはたらくので、体重計の目盛りは

( )[N]を指す。

遠心力

等速円運動する系(非慣性系)における慣性力を( )といい、その大きさは向 心力の大きさに等しく、向きは向心力と逆向き(円の外側に向かう向き)である。

例題1)摩擦のある面を持つ回転台が角速度ωで回転している。回転の中心からr離れた場 所に質量mの物体が置かれ、台に対して静止している。摩擦力の大きさをfとするとき (1) 慣性系(静止系)における観測者がたてる式(運動方程式)

(2) 非慣性系(台とともに回転する系)における観測者がたてる式(力のつり合いの式)

をそれぞれ答えなさい。

解)(1) mr𝜔2 = f (2) mr𝜔2= f

全く同じ式だが、意味が異なる。(1)は物体にはたらく力の合力fが向心力となって、物体 が等速円運動するという式である。r𝜔2 が加速度(向心加速度)を表す。(2)は、物体には たらく2つの力、遠心力(円の中心から離れる向き)と摩擦力(円の中心に向かう向き)が つり合っているという式である。mr𝜔2 — f = 0と書いてもよい。

例題2)緯度0の地表面(赤道上)における遠心力の大きさと重力の大きさの比を求めなさ い。ただし、地球を球体とみなしその半径をR=6400km, 重力加速度の大きさを𝑔=9.8m/s2 地球の自転周期をT=86400s とする

解) 𝑚𝑅𝜔2

𝑚𝑔 = 4𝜋2 𝑅

𝑔𝑇2= 4 × 3.142× 6.4×106

9.8×(8.64×104)2≅ 3.5 × 10−3(0.35%)

例題3)半径rの円筒形の宇宙ステーション(スペースコロニー)があり、円筒の中心を軸 として角速度ωで自転している。居住者は円筒の側面を(曲がってはいるが)大地とし、中 心軸を天(空)の方向として生活する。遠心力の大きさを地上の重力と同じ大きさとするに

(3)

は、ωをいくらにしたらよいか。地上の重力加速度の大きさ𝑔とrとを用いて答えなさい。

また、r=980m、𝑔=9.8m/s2のとき、自転周期Tを求めなさい。

解) mr𝜔2= 𝑚𝑔 より、ω = √𝑔𝑟

T =2𝜋

𝜔 = 2𝜋√𝑔𝑟= 2 × 3.14 × √980

9.8 ≅ 63 𝑠

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