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一 教育研究員研究報告書

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Academic year: 2021

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全文

(1)

高等学校

成13年

教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー

(2)

平成13年

簿

都 立忍 岡高等 学校 佐知 子

都 立足 立工 業高等 学校 由紀子 都立片倉 高等学校 都立昭和高等学校 都 立小 平 南高等 学校

担 当 東京 都教 職員研 修 セ ンター指 導 主事 倉 持 眞 由美

(3)

1研 …2

研 究 の 内 容

1「 生 活 課 題 を 主 体 的 に 解 決 で き る 生 徒 」 と は ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …2 2家 庭 科 の 学 習 で 「生 活 課 題 を 主 体 的 に 解 決 で き る 生 徒 」 を 育 成 す る 意 義 ・ ・ …3 3「 生 活 課 題 を 主 体 的 に 解 決 で き る 生 徒 」 を 育 成 す る 指 導 の 工 夫 ・ ・ ・ ・ ・ ・ …3 4評 価 の 基 礎 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ ・ …4

σ …5

N全 …6

V指 導事例 指導事例1 指導事例2 指導事例3 指導事例4 指導事例5

私 の 、 僕 の 人 生 と 家 族 ・ ・ … 食 生 活 と 健 康 の か か わ り を 知 ろ う

ま だ 先 の こ と か も し れ な い け れ ど 安 ら ぎ の 住 ま い ・ ・ ・ ・ ・ …

さ あ 困 っ た 、 ど う し よ う ・ …

・7

・i1

・15

・18

・22

VI研 の ま と め と 今 後 の 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …24

指 導 事 例1

私 の 、僕 の 人 生 と家 族 」

ク イ ズ 形 式 で 生 徒 の 興 味 ・関 心 を 喚 起 しな が ら 、 現 代 の 家 族 ・家 庭 に つ い て 学 び 、 さ ら に プ レー ンス トー ミ ン グ に よ る 発 表 を 取 り入 れ た 事 例

指 導 事 例3

「ま だ 先 の こ とか も しれ な い け れ ど」

全 生 徒 が 体 験 で き る 簡 単 な 高 齢 者 疑 似 体 験 を 通 し て 、 高 齢 者 の 生 活 を 身 近 な 問 題 と して と らえ る事 例

指 導 事 例2

食 生活 と健 康 の か か わ り を知 ろ う」

ア ン ケー ト調 査 の 実 施 や 自分 の 体 に つ い て の 調 べ 学 習 を 通 して 、 自 分 の 食 生 活 にか か わ る 問 題 に 気 付 き 、 問 題 点 を 調 査 ・実 験 ・実 習 に よ り解 決 した 事 例

指 導 事 例4

安 らぎ の住 ま い」

平 面 図 の 描 き 方 や 住 環 境 の 整 備 の 基 礎 を も と に 、 生 活 要 求 に 適 した 住 ま い の 設 計 を す る と い う 課 題 を グ ル ー プ ご と に 解 決 し た 事 例

指 導 事 例5

「さ あ 困 っ た 、 ど う しよ う 」 将 来 に起 こ り う る 問 題 を 生 徒 自 身 が 設 定 し 、 そ の 解 決 方 法 を探 る 問 題 解 決 的 な 学 習 を 取 り入 れ た 事

(4)

生 活課 題 を主体 的 に解決 でき る生徒 が育つ授 業の 創造

1主 題 設 定 の 理 由

21世 紀 が ス タ ー ト し た 。 豊 か な 人 間 性 を は ぐ く む 教 育 や 、 生 徒 一 人 一 人 の 個 性 や 能 力 を 伸 ば す 教 育 を推 進 し 、生 涯 に わ た っ て 学 び 続 け る こ と が で き る 生 徒 の 育 成 が 求 め ら れ て い る 。 新 教 育 課 程 で は 、 生 徒 に 自 ら 学 び 、 自 ら考 え る 力 な ど 「生 き る 力 」 を 育 成 す る こ と を 基 本 的 な ね ら い と して い る 。 家 庭 や 地 域 社 会 の 教 育 力 が 低 下 して い る と言 わ れ る 今 、 学 校 教 育 に お い て 、 生 徒 に 自 分 自 身 で 考 え 創 造 す る 力 、 自 分 で 率 先 して 行 動 す る 力 、 他 者 へ の 思 い や りな ど の 力 を 育 む 教 育 や 、 男 女 共 同 参 画 社 会 の 推 進 や 少 子 高 齢 化 等 へ の 適 切 な 対 応 も重 視 さ れ て い る 。

調 理 に携 わ る 経 験 は 、 学 校 の 授 業 の 調 理 実 習 の み で あ る と い う 生 徒 も 多 く 、 生 活 技 術 の 低 下 が 見 られ る な ど 、 一 人 一 人 の 生 徒 の 生 活 経 験 や 学 習 歴 な ど が 違 っ て い る 。 さ ら に 、 基 礎 的 な 生 活 習 慣 を 身 に 付 け て い な い 生 徒 、 児 童 虐 待 な ど に よ り心 に 深 い 傷 を 負 っ た 生 徒 な ど も 増 え て き て い る 。 そ こ で 改 め て 家 庭 科 教 育 に お い て 、 ど の よ うな 生 徒 を 育 て た い か を 考 え た 。 具 体 的 に は 、① 生 活 の 自 立 性 を 高 め る ② 一 人 一 人 の 個 性 や 能 力 を 伸 ば す ③ 生 活 の 問 題 に 気 付 き 、問 題 を解 決 す る ④ 他 者 と の か か わ りを 大 切 に す る 等 、目 指 す べ き 生 徒 像 を 考 え た 。

そ の た め に は 、 生 徒 一 人 一 人 の 関 心 ・意 欲 を 喚 起 し 、 生 活 を 見 つ め 、 生 活 の 主 体 者 と な っ て 考 え る こ と の で き る 指 導 方 法 及 び 学 習 内 容 を 検 討 し て い く こ と が 必 要 とな る 。 ま た 、 生 涯 に わ た っ て 学 び 続 け る 力 を 身 に 付 け る こ と が 大 切 で 、 「学 び 方 を 学 ぶ 」 こ と を 学 習 活 動 の 中 で 積 極 的 に 取 り上 げ て い く必 要 が あ る 。 さ ら に は 、 他 者 を 思 い や る こ と が で き る 生 徒 を 育 成 し て い く こ と を 念 頭 に 置 き 、 一 人 一 人 の 学 習 意 欲 を 高 め る こ と の み な らず 、 グ ル ー プ 学 習 な ど集 団 で 学 ぶ 喜 び と充 実 感 を 体 得 で き る 、 学 習 集 団 の モ ラ ー ル を 高 め て い く。

家 庭 科 に お い て は ホ ー ム プ ロ ジ ェ ク トや 学 校 家 庭 ク ラ ブ 活 動 な ど 、 教 育 課 題 に 迫 る 実 践 が 見 られ る が 、 生 徒 の 多 様 化 、 学 習 集 団 の 規 模 や 生 活 技 術 ・経 験 の 不 足 等 の 問 題 の た め 生 活 課 題 を 主 体 的 に解 決 す る 学 習 の 実 施 に は 更 な る 工 夫 が 必 要 で あ る 。 今 後 、 急 激 な 環 境 の 変 化 、 生 活 の 変 化 が 予 想 さ れ る 。 予 想 で き な い 変 化 に遭 遇 し て も 、 自 ら解 決 し 力 強 く 生 き 抜 く 生 徒 の 育 成 を 目指 し て い く こ と が 急 務 で あ る 。 そ こ で 、 本 研 究 で は 生 徒 一 人 一 人 が 生 涯 に わ た っ て 、主 体 的 ・意 欲 的 に 生 活 課 題 を解 決 で き る 能 力 を 培 う 授 業 を 創 造 す る こ と を ね ら い と し た 。

II研 究 の 内 容

1生 活 課 題 を 主 体 的 に 解 決 で き る 生 徒 と は

家 庭 科 」 は 変 化 の 激 し い 社 会 的 事 象 を も 家 族 ・家 庭 の 視 点 で 学 ぶ 教 科 で あ る 。 家 庭 経 営 の 例 を あ げ れ ば 、 介 護 保 険 制 度 の 導 入 、 年 金 制 度 の 変 化 、 民 法 改 正 案 な ど 、 半 年 前 の 知 識 で さ え も 古 く な っ て し ま い 、 役 に 立 た な くな っ て し ま う こ とが あ る 。 こ の よ う な 社 会 に 対 応 し て い く た め に は 生 徒 の 学 習 へ の 興 味 ・関 心 、 自 ら学 ぶ 意 欲 を 喚 起 し 、 生 活 に 必 要 な 知 識 と 技

(5)

術 を 習 得 さ せ 、 学 習 し た 知 識 と 技 術 を 生 か し て 、 生 活 を 見 直 し、 課 題 を 見 い だ して そ の 解 決 を 図 る な ど、 主 体 的 な 学 習 の 仕 方 を 身 に 付 け さ せ る こ とが 不 可 欠 で あ る 。

そ こ で 、 本 研 究 で は 「生 活 課 題 を 主 体 的 に解 決 で き る 生 徒 」 を① 生 活 課 題 に 気 付 き 、 問 題 意 識 を も つ 生 徒 ② 興 味 ・関 心 を 生 か して 主 体 的 に 学 習 で き る 生 徒 ③ 家 庭 科 に 関 す る 基 礎 的 な 知 識 と 技 術 を 習 得 し、 活 用 で き る 生 徒 ④ 人 と の か か わ り を 重 視 し 、 協 力 し合 え る 生 徒 の4点 と と ら え た 。

2家 庭 科 の 学 習 でr生 活 課 題 を 主 体 的 に解 決 で き る 生 徒 」 を 育 成 す る 意 義

『新 学 習 指 導 要 領 』 に 示 さ れ た 「家 庭 科 」 の 目 標 は 「人 間 の 健 全 な 発 達 と 生 活 の 営 み を 総 合 的 に と らえ 、 家 族 ・家 庭 の 意 義 、 家 族 ・家 庭 と 社 会 と の か か わ り に っ い て 理 解 さ せ る と と

も に 、 生 活 に 必 要 な 知 識 と 技 術 を 習 得 さ せ 、 男 女 が 協 力 して 家 庭 や 地 域 の 生 活 を 創 造 す る 能 力 と実 践 的 な 態 度 を 育 て る 」 で あ る 。

家 庭 科 で は 、 生 活 を よ り よ くす る た め に主 体 的 に実 践 で き る 能 力 と 態 度 を 育 成 す る こ と を 目 指 し、 小 学 校 で は 家 族 の 一 員 と して の 視 点 、 中 学 校 で は 自 己 の 生 活 の 自立 を 図 る 視 点 が 重 視 され 、 さ ら に 高 等 学 校 で は 社 会 と の か か わ りの 中 で 営 ま れ る 家 庭 生 活 へ の 関 心 を 高 め 、 生 活 を創 造 す る 主 体 と して の 視 点 が 重 視 され て い る 。 す な わ ち 、 自分 が 生 活 を 営 む と い う立 場 で 生 活 の 現 状 を 見 つ め 、 な ぜ そ うす る の か 、 ど う し た らよ い か と い う 課 題 意 識 を も つ と と も に 、 実 践 的 ・体 験 的 な 学 習 を通 して 、 家 庭 生 活 の 様 々 な 事 象 の 根 底 に あ る 原 理 ・原 則 を 科 学 的 に 理 解 し 、 そ れ ら に か か わ る 知 識 と技 術 を 実 際 の 生 活 上 の 意 思 決 定 や 問 題 解 決 に 生 か して い く こ と で あ る 。

しか し 、 これ ま で の 高 等 学 校 家 庭 科 の 学 習 指 導 は 、 と も す る と基 礎 的 な 知 識 や 技 術 の 習 得 に 力 点 が お か れ 、 知 識 伝 達 に 傾 倒 し が ち で あ っ た 。 一 方 で 、 実 践 的 な 態 度 の 育 成 に つ い て は 家 庭 学 習 に 委 ね 、 学 校 に お け る 学 習 の 中 で 行 わ れ る こ と が 少 な か っ た 。 こ う し た 状 況 を 踏 ま え た 時 、 自 ら の 意 欲 で 学 習 活 動 に 取 り組 む こ と が で き る 題 材 の 開 発 や 指 導 の 工 夫 を 通 して 、

生 活 課 題 を 主 体 的 に 解 決 で き る 生 徒 」 を 育 成 す る こ と は 、 今 日の 高 等 学 校 家 庭 科 の 学 習 指 導 に 求 め られ て い る 重 要 な 課 題 で あ る と考 え 、 生 徒 が 学 習 の 中 心 と な る よ う な 授 業 を 創 造 す る 。

3生 活 課 題 を 主 体 的 に 解 決 で き る 生 徒 を 育 成 す る 指 導 の 工 夫

先 行 研 究 〈技術 ・家庭科 の学 力構 造(r中 等 教育資 料』平 成8牢8目 号)〉 に よ る と 、 生 活 課 題 解 決 能 力 の 基 礎 能 力 と して は 問 題 解 決 能 力 が あ げ られ る 。 さ ら に そ の 基 礎 部 分 と して 生 活 の 科 学 的 認 識(知 識 ・理 解)、 生 活 技 術 の 習 得(技 術 ・表 現)、 生 活 重 視 の 価 値 形 成(関 心 ・意 欲 ・ 態 度 〉 な ど が あ る 。

そ こで 、 問 題 解 決 的 な 学 習 を 取 り入 れ 、 問 題 解 決 能 力 を 育 成 す る こ と及 び 、 そ の 基 礎 と な る 生 徒 の 生 活 へ の 関 心 ・意 欲 を 喚 起 す る こ と 、 生 活 を 充 実 向 上 す る た め に 必 要 な 基 礎 的 ・基 本 的 な 事 項 に つ い て 理 解 し 、 知 識 を 身 に 付 け る こ と 、 生 活 を 充 実 向 上 す る た め に 必 要 な 生 活 技 術 を 身 に 付 け る こ と が で き る 指 導 方 法 を 工 夫 す る こ と に よ り、 生 活 課 題 解 決 能 力 を は ぐ く む こ と が で き る と考 え る 。 具 体 的 に は 、 実 践 的 ・体 験 的 な 学 習 を 指 導 に 取 り入 れ る な ど の 工

(6)

夫 を し て い く 。

匪i活課題 の解 決能 力1

↑ ・ 工夫 思考糊

匡活の科学的認調 → 匡麺

(知識 ・理 解)

↑ ㈱ 意欲 ・鍍

技 術 ・家 庭 科 の 学 力 構 造(『 中 等 教 育 資 料 』 平 成8年8目 号1>

4評 価 の 基 礎

生 活 課 題 を解 決 す る 力 を 育 成 す る 授 業 に お け る 評 価 は 、 単 に 知 識 ・理 解 や 技 術 な ど の 成 果 の み に 重 点 を 置 く の で は な く 、 教 師 の 観 察 記 録 、 生 徒 の 自己 評 価 ・相 互 評 価 、 レポ ー ト ・感 想 文 な ど の 提 出 物 に よ り生 徒 一 人 一 人 の 学 習 状 況 を 把 握 す る こ と が 重 要 で あ る 。 そ こ で 指 導 計 画 に 合 わ せ て 評 価 計 画 を 作 成 した 。 評 価 の 観 点 は ① 関 心 ・意 欲 ・態 度 ② 思 考 ・判 断 技 能 ・表 現 ④ 知 識 ・理 解 の4つ で あ り、 評 価 規 準 は 下 図 の と お りで あ る 。 こ の 評 価 規 準 を 基 に 、 各 題 材 ご と に 、 各 評 価 の 観 点 に 照 ら し合 わ せ た 目標 及 び 評 価 規 準 を 設 定 し 、 評 価 方 法 、 評 価 の 場 面 、 判 定 の 尺 度 な ど を 明 確 に して 、 評 価 を 行 う 。

関fV1・ 意 欲 ・態 度 思 考 ・判 断 技 能 ・表 現 知 識 ・理 解

家 庭 や地 域 の生活 家庭や地域社会 に 家庭 や地 域 の 生活 家庭 生活 の意義や に つ い て 関 心 を も ち 、 つ い て 見 直 し 、 課 題 を充 実 向 上す る ため 役 割 を 理 解 し 、 家 庭 そ の充実 向 上 を 目指 を 見 付 け 、 そ の 解 決 に 必 要 な 基 礎 的 ・基 や地域 の生活 を充実 して 意欲 的 に取 り組 を目指 して思考 を深 本的 な 技術 を身 に付 向上するため に必要 む と と も に 、 実 践 的 め 、 適 切 に 判 断 し 、 け て い る 。 な 基 礎 的 ・基 本 的 な な 態度 を身 に付 けて 工夫 し創造す る能力 知識 を身に付 けてい

い る 。 を 身 に 付 け て い る 。 る 。

生 徒 指 導 要 録 の 解 説 と記 入 上 の 留 意 点(『 中 等 教 育 資 料 』 平 成13年4月 号)〉

(7)

III研 究 の 構 想

研 究 の 背 景 社 会 の 要 請 を 受 けた 新 教 育 課 程

完 全 学 校 週5日 制 の 下 で 、 各 学 校 が[ゆ と り]の 中 で 「特 色 あ る 教 育 」 を 展 開 し 、 豊 か な 人 間 性 や 基 礎 ・基 本 を 身 に 付 け さ せ 、 個 性 を 生 か し 、 自 ら学 び 、 自 ら考 え る 力 な ど

「生 き る 力 」 を 培 う こ とが 大 切 で あ る 。 新 教 育 課 程 の 家 庭 科 の 改 普 の 基 本 方 針(ウ)

基 礎 的 ・基 本 的 な 知 識 ・技 術 を確 実 に 身 に付 け さ せ る た め に 、 実 践 的 ・体 験 的 な 学 習 を 一 層 重 視 す る と と も に 、 環 境 に配 慮 し て 主 体 的 に 生 活 を 営 む 能 力 を 育 て る た め 、 自 ら 課 題 を見 い だ し 解 決 を 図 る 問 題 解 決 的 な 学 習 の 充 実 を 図 る こ と が 大 切 で あ る 。

生 徒 の 実 態

生 活 技 術 ・生 活 経 験 の 不 足 。 ま た 、 学 習 経 験 の 差 な ど に よ り一 人 一 人 の 生 徒 の 知 識 ・ 技 術 の 差 が 大 き い 。

Z

一 一 一 ・一 一 ・一 ・一 ・一 一 ・一 一 一・ 目 指 す 生 徒 像 一 一 一 ・一 一 一 一 一 一 一 ・一 一 「

● 生 活 を 実 感 し 生 活 に 関 心 を も っ て 、 主 体 的 に 学 習 で き る 生 徒1

● 生 活 課 題 に 気 付 き 、 問 題 意 識 を も ち 、 進 ん で 学 習 す る 生 徒

● 生 活 に必 要 な 基 礎 的 な 知 識 と技 術 を習 得 し、 活 用 で き る 生 徒

● 人 と の か か わ り を 重 視 し 、 協 力 し 合 え る 生 徒

L.響..匿..r.̲」r̲.̲..r.躍.一..」r.̲.躍.冨.̲.」r,π,..7.一.,8.̲.置..r.置,」..」..一7.5̲.̲.」7.」

轟.

全体指導計画の作成

実践的 ・体験 的な学習、問題解決的な学習 を取 り入れた指導の工夫

評価計画 と評価規準 の明確化

(8)

lV全 体 指 導 計 画

設 定 科 目は 「家 庭 総 合 」 と し、 第1年 次 と第2年 次 に2単 位 ず つ4単 位 と して 全 体 指 導 計 画 を作 成 した 。 配 当 時 間 は 、1学 期26時 間 、2学 期28時 間 、3学 期16時 間 と す る 。

t年 2年

時間 時間

○ オ リエ ンテー シ ョンとホ ー ムプ ロジェクトと学 校 家 庭 ク 2 ○ 衣 生活 の科 学 と 文 化(14時 聞配 当) 14

ラブ 1服 か ら見え てくる もの1

目指 せ フ ァ ッシ ョ ン リー ダ ー

○ 人 の 一 生 と 家族 ・家 庭(1 8時 間 配 当) 18 アパ レル産 業 を の ぞ い て み よ う 1 1私 の 、 僕 の 人 生 と 家 旋 i 1 オ リジ ナル 作 品 を 作 ろ う

作 品 を 売 り出す と した ら

期 〔家族 ・家庭の中の私 一私 の考 える家族 〕

法律 の中で生活す る ○ 子 ど も の発 達 と保 育(12時 間配 当) 12

自分 の生 活 を デ ザ イ ン しよ う 1子 ども好 き?1

26 未 来 の家 族 関係 に っ い て 話 し合 って み よ う 26 赤 ち ゃ ん を抱 っ こ した こ とあ る?

児童虐待 ってなぜ起 こる

0消 費 生活 と 資源 ・環境(20時 間 配 当) 社会で育て よう

1自 立 した消費 生活 … 未来のため に1 4 お 金 につ い て知 っ て お き た い こ と

変化す る買い物 方法

Oホ ー ム プ ロ ジ ェ ク ト(6時 間 配 当)

PLAN→DO→SEE(夏 休 み の 課 題) 2

発表 しよ う 4 0ホ ー ム プ ロ ジ ェ ク ト(4時 間 配 当) 4

発表 しよう

(消 費 生活 と 資源 ・環 境) 26

生活情報 のよ りよい活 用 を考えよ う ○高齢者の生活 と福祉(12時 間配当) 12

グ リー ン コ ン シ ュ ー マ ー にな ろ う 1ま だ先の ことか もしれな いけどi

2 2

学 ○食生活の科 学と文 化(24時 間配当) r 高 齢 者 にな って み よ う一簡単な

期 1食 生活と健蟻のかかわりを知ろう1 8 高齢者疑似体験 一'

食 べ る って どう い う こ と? 高齢社会 って何?

何 をどれ だけ食 べればい いの? 年 金 も らえ な くな っ ち ゃ うの?

28 コ ン ビニ で 昼 食 を 買 お う zs 介護保険が始 まった

食品 に添加物 は必 要? 社会 福祉施設 に行 ってみ よう

あた ると恐 い食 中毒 介 護 を受 け る身 に な って 見 え て くる こ と

O住 生活の科学 と文化(16時 間配当) 16 1安 らぎの住まい1

私たちの暮 らす住 まいとは お 部 屋 を リ フ ォー ム

だ か ら借 りま す 」 「そ れ で も 買 い ま す 」

〔■ らしやすい住 まいの提案 〕

調 理 実 習1「 調 理 の基 本 」 16 み ん な の ま ち づ く り 栄養 素って何?

3 糖分 のと りすぎ に ご用心 3

〔 さ あ 困 った ど う しよ う 12

' 生活習慣病は大丈夫?

自分 の体 を 調 べ よ う!

自分 の食 生活 を見直そ う 献 立 を立 て て み よ う 一一 食 分 一

16 調 理 実 習2「 献 立 作 成 」 16

献 立 を立 て て み よ う 一一 日分 一 パ ソ コ ン で らく ら く栄 養 計 算 食の 自立 はできたかな?

(9)

M指 導事例

私 の 、 僕 の 人 生 と家 族 一私 の 考 え る 家族 一

i題 材 設 定 の 理 由

家 庭 は 、 毎 日 を 過 ご す 生 活 の 場 で あ る と 同 時 に 、 そ こ で 子 ど も が 成 長 、 発 達 して い き 、 や が て 創 り 上 げ て い く創 造 的 な 場 で あ る 。しか し、そ の 家 庭 や そ の 場 で 生 活 を 営 む 家 族 の 姿 は 、 大 き く 変 化 し 固 定 的 な イ メ ー ジ で と ら え る こ と は で き な く な っ て い る 。 ま た 、 新 学 習 指 導 要 領 で は 、 人 の 一 生 を 生 涯 発 達 の 視 点 で と ら え 、 家 族 ・家 庭 の 意 義 、 家 族 ・家 庭 と社 会 と の か か わ り に つ い て 理 解 さ せ て い く こ と と あ る 。 そ れ 故 、 生 徒 が 現 在 の 自 分 躰 どの 発 達 段 階 に あ る か を 知 り、 将 来 ど の よ うな 家 族 ・家 庭 を 創 造 し た い の か を 考 え る こ と が 重 要 で あ る 。 そ こ で 、 「家 庭 総 合 」 の 導 入 の 段 階 で 、 生 徒 が 自 分 の 家 族 ・家 庭 を 見 つ め 、 今 ま で 以 上 に 、 自 分 の 生 活 に 関 心 を も ち 、 こ れ か ら の 家 庭 科 の 学 習 に 意 欲 的 に 取 り組 む こ と が で き る こ と を 目的

と し て 、 この 題 材 を 設 定 し た 。

2目

(1)家 族 ・家 庭 に つ い て 関 心 を も ち 、 よ りよ い ラ イ フ ス タ イ ル を描 く こ とが で き る 。 (2)様 々 な デ ー タ か ら課 題 な ど を 発 見 し 、 そ の 解 決 を 目指 して 思 考 を 深 め 、 自 分 の 意 見 を ま

と め る こ とが で き る 。

(3)必 要 な 資 料 等 収 集 し 、 調 べ た こ と を ま と め 、 発 表 す る方 法 を 工 夫 す る こ とが で き る 。 (4)現 代 の 家 族 の 特 徴 、 家 族 に 関 す る 基 本 的 な 法 律 等 を理 解 し 、 新 し い 制 度 な ど に つ い て の

知 識 を 身 に 付 け る 。

3指 導 計 画(18時 間)

1」・題 材 名 時間

私の考える家 2 ・現 代 の 家 族 ・家 庭 に つ い て知 る 。 くク イ ズ 》 ・関 連 す る 内 容 を ク イ ズ 形

体 時〉 ・自 分 に と っ て 家 族 と は 何 か 考 え る 。 式 に ま と め て お く。

〈ブ レ ー ン ス トー ミ ン グ 》 ・様 々 な 暮 ら し 方 の 例 を 用 意 す る 。

法律 の中で生 4 ・社 会 制 度 と して の 家 族 に つ い て 知 り、 家 族 に ・正 答 を 示 し な が ら板 書 し

活する 関 す る法 律 にっ い て 基 本 的 な 理 解 をす る 。 時 代 と と も に 変 化 して い

法律 の基礎Q&A> く こ と に気 付 か せ る 。

・デ ー タ か ら見 て 結 婚 を考 え る。 ・各 条 件 を 黒 板 に 貼 っ て お

〈サ イ レ ン ト ・オ ー ク シ ョ ン 〉 く 。

自 分 の 人 生 を 6 ・男 女 で 創 る 家 庭 生 活 、職業 生活 を考 え る(職 ・シ ナ リ オ の 一 部 を 用 意 し

デザイ ンしよ 業 労 働 ・家 事 労 働)〈 ロー ル プ レイ ン グ〉 て お く 。

・独 立 して 暮 ら す た め に 必 要 な こ と に っ い て 考 え ・新 聞 の 読 者 登 壇 の 記 事 を

(10)

る 。 投 書 へ の 返 事 〉 集 め て お く 。

未来の家族関 6 ・男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 につ い て 理 解 し、 これ ・ グ ル ー プ を 作 り 、 協 力 し

係 に つ い て 話 か ら の 家 族 の 在 り方 及 び 生 活 上 の リス ク を想 定 て 調 べ 、 発 表 さ せ る 。

し合 っ て み よ し 、 そ れ ら に 対 して ど の よ うな 社 会 保 障 制 度 や 社 会 福 祉 が あ る か 調 査 ・研 究 し 、発 表 す る 。 〈

ル ー プ 研 究 〉

4指 導 展 開 例r私 の 考 え る 家 族 」(2時 間) (1)本 時 の ね ら い

現 代 の 家 族 ・家 庭 に つ い て の 基 本 的 な デ ー タ を 読 み と る こ と が で き る 。(知 識 ・理 解)

自 分 に と っ て 、 家 族 は ど の よ う な 存 在 か 考 え 、 ま と め る こ と が で き る 。(技 能 ・表 現) (2)本 時 の 学 習 の 流 れ(関 心 ・意欲 ・態度 ・【関】 思考 ・判 断 ・【思 】 技 能 ・表 現 ・【技 】 知識 ・理解 ・【知】)

教師 の支援 と留意点

評価項 目 評価方法

家族 ・家庭に関す る問題常識 クイズを解 いてみよ う!

・家 族 に 関 す る ク イ ズ を 解 ・選 択 形 式 の ク イ ズ を ・積 極 的 に ・観 察(授 ・ク イ ズ

く 。 用 意 し 、全 員 が 取 り組 ク イ ズ に 業 へ の 取 ・プ リ ン ト

・ク イ ズ に よ り現 代 の 家 族 に め る よ う にす る 。 答 え て い り組 み 方)

つ い て の 特 徴 を 理 解 す る 。 る か 。 ・記 録 用 紙

・家 族 は 過 去 か ら未 来 へ つ な 【関 】 の確 認

が っ て い る こ と に 気 付 く 。 ・現 代 の 家

族 に つ い て理解 で

きたか

知 】

・具 体 的 な 家 族 の 形 態 に つ い ・ い ろ い ろ な 家 族 の 例 ・ 自 分 の 考 ・観 察 ・プ リ ン ト

て 考 え る 。 を 示 す 。 え を ま と

・自分 が 考 え る 家 族 の 範 囲 を ・現 代 家 族 の 問 題 点 な ど め る こ と

表 に し て み る 。 把 握 さ せ る 。 が で き た

か 。 【思 】

ブ レ ー ン ス トー ミ ン グ で い ろ い ろ な 生 き 方 ・暮 ら し方 に つ い て 考 え を 深 め よ う1

・ブ レ ー ン ス トー ミ ン グ に よ ・ブ レ ー ン ス ト ー ミ ン グ ・ ブ レ ー ン ・観 察(グ ・プ リ ン ト る 話 し合 い を す る 。 の 注意 点 を確 認 す る。 ス ト ー ミ ル ー プ 活

・グ ル ー プ で 出 た 意 見 を 整 理 ・グ ル ー プ を 編 成 させ ン グ に 積 動 へ の 参

す る 。 る 。 極 的 に参 加状況)

・分 か っ た こ と を ま と め る ・ブ レ ー ン ス ト ー ミ ン グ 加 し て い に よ る話 し合 い を さ せ る か 。

(11)

意 見 を ま とめ 、発 表 さ 【関 】

せ る 。 ・工 夫 し て ・観 察 及 び

・意 見 を補 足 修 正 させ 発 表 で き 記録用紙

る 。 た か 。 の確認

技 】

(3)評 価 の 観 点

現 代 の 家 族 ・家 庭 の 特 徴 を 理 解 す る こ と が で き た か 。

自 分 の 思 い描 く家 族 を 工 夫 して ま と め 、 グ ル ー プ 内 で 発 表 す る こ と が で き た か 。

グ ル ー プ の 他 の メ ン バ ー の 発 表 及 び 、 他 の グ ル ー プ の 発 表 を 聞 き 、 自 分 の 意 見 を 補 足 修 正 す る こ と が で き た か 。

5生 徒 の 感 想

r家 族 に つ い て 考 え る 授 業 』

・こ ん な に 深 く家 族 の こ と を 考 え た の は 初 め て だ っ た 。 最 も身近 な 問題 な の に とて も難 しい も の が あ っ た 。 人 に よ っ て こ ん な に もFI(Fam皿yIdentity)が 違 う こ と に驚 い た 。

・こ の 授 業 で 、個 人個 人が 考 え る家 族 は 、 それ ぞ れ 違 って いる こ とに気 付 いた 。 も し、 家族 の 中 で 、 自分 は 家 族 だ と思 っ て い て も 、 相 手 が 家 族 だ と思 っ て い な か っ た ら 、 悲 し い 。

・私 は 家 族 が 少 な い け れ ど、広 く見 て い け ば結 構 多 い と言 え るか も しれ な い と思 った 。叔 父 、 叔 母 の こ と を き ち ん と知 らな い か ら(お 年 玉 を も ら う く らい で)誰 と 血 縁 関 係 に あ る か 、 今 度 調 べ て み よ う と 思 っ た 。 生 徒 の ワ ー ク シ ー ト記 入 例 〉

・い ろ ん な 家 族 の 「幅 」 が あ る こ と を 知 り、 少 し驚 い た 。 従 兄 弟 や 叔 父 ・叔 母 な ど も 家 族 と考 え て い る 人 は 、 よ っ ぽ ど身 近 に い る の で は な い か と思 っ た 。

そ れ ぞ れ の 家 庭 で 、 親 戚 な ど と の 付 き 合 い 方 も違 う か ら、 この よ う な 考 え の 違 い が 出 て く る の だ と思

う。 私 が 一 番 大 切 な の は 、 一 緒 に 住 む と い う こ との み で な く、 家 族 一 人 一 人 の 気 持 ち を 分 か っ て あ げ て 、 和 ま せ る 雰 囲 気 を つ くれ る こ とだ と 思 う 。 「家 族 」 に つ い て 改 め て 考 え て 、 とて も い い 勉 強 に な

っ た 。

rブ レ ー ン ス トー ミ ン グ 』

・普 段 一 緒 に 生 活 し て い る 家 族 の こ と を 考 え る と い う こ と は 、 め っ た

4.あ な星にとつての寧8醐L配れζ廻れ?め な魔ζと7て 繊 はどのdう な響駅 弓う.

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(12)

に しな い 気 が す る の で 、 今 日か ら始 ま っ た 授 業 で 、 家 族 の こ と を い ろ い ろ 理 解 して い け れ ば い い と 思 う 。 み ん な 、 そ れ ぞ れ 意 見 が 違 う の で 、 み ん な の 意 見 も参 考 に した い と 思 う。

・み ん な い ろ ん な こ と を 考 え て い る な っ て 思 っ た 。 今 日 、 一 番 強 く 思 っ た こ と は 、 一 人 一一 人 が ち ゃ ん と し た 自 分 の 意 見 を も っ て い て 、 中 に は ち ょ っ と 変 わ っ た 意 見 も あ っ た け ど 、 そ の こ と を ち ゃ ん と 言 え て 、 や っ ぱ り高 校 生 と も な る と違 う と い う こ と だ っ た 。 こ 一 や っ て み ん な 自立 して い く ん だ と思 っ た 。

6考

本 事 例 は 、 自 分 の 家 族 ・家 庭 を み つ め 、 これ ま で 以 上 に 、 自 分 の 生 活 に 関 心 を も ち 、 「家 庭 総 合 」 の 導 入 と して 、 こ れ か ら の 家 庭 科 の 学 習 に 意 欲 的 に 取 り組 む こ と が で き る こ と を 目 的 と し て 実 践 した も の で あ る 。現 代 の 家 族 ・家 庭 の 特 徴 を 理 解 す る た め に ク イ ズ を 取 り入 れ 、 生 徒 の 興 味 を 喚 起 さ せ る と と も に 、 自 分 の 思 い 描 く 家 族 を も と に 、 自 分 の 意 見 を ま と め 発 表

し、 さ ら に 人 の 意 見 を 聞 く ブ レー ン ス トー ミ ン グ を 実 施 し た 。

こ う し た 、 最 も 身 近 な 家 族 に 関 心 を も ち 、 自 分 の 考 え る 家 族 を ま と め 発 表 し、 人 の 意 見 を 聞 き な が ら 自分 の 意 見 を 補 足 修 正 す る 力 が 、 生 活 課 題 解 決 に お い て 重 要 で あ る 。 授 業 中 の 生 徒 の 取 り 組 み 状 況 や 授 業 後 の 生 徒 の 意 識 調 査 か ら、 以 下 の よ う に 整 理 で き る 。

ブレーンス トーミングを取 り入れた授業に対する生徒 の取組みは意欲的で ある。

ブ レ ー ン ス トー ミ ン グ を 取 り入 れ た 授 業 は 、 今 回 が 初 め て で あ っ た 。 そ の た め 、 作 成 し た プ リ ン トを 活 用 し な が ら 各 グ ル ー プ で 進 め て い っ た 。

右 表 の よ う に 、 ほ ぼ8割 の 生 徒 が 「大 変 よ く取 り組 ん だ 」 と 自 己 評 価 し て い る 。 そ の 理 由 と し て 、

生徒の取組み状況 大変よ く取 り組んだ 7si

まあ取 り組 んだ 22%

全然取 り組 んで いない of (1年 生3ク ラ ス 分121名)

「人 に よ っ て 考 え 方 が 様 々 で 意 見 を 真 剣 に 聞 い て い た 」 「人 の 意 見 を 聞 く の が お も しろ か っ た 」 「み ん な で 発 表 し合 う の が 楽 しか っ た 」 と い う 回 答 が 多 か っ た 。

家族に関する授業(特 に自分の思 い描 く家族)に 対する生徒の興味は高い。

現 代 の 家 族 の 特 徴 を 理 解 す る た め に 、 ク イ ズ 形 式 を 取 り 入 れ た 。 基 礎 的 な デ ー タ を 理 解 す る た め に 、 生 徒 が 興 味 を も っ て 取 り組 め る よ う 、 出 題 方 法 も 工 夫 し た 。ま た 、自 分 が 考 え る 家 族 を 用 い て 、 意 見 を ま と め 、 発 表 す る こ と に よ り、 家 族 に 関 す

る 意 識 が 高 ま っ た 。 さ ら に 、 他 人 の 意 見 を 聞 く こ と に よ り 、 家 族 に 関 す る 考 え が 広 ま っ た と い え る 。

1授 業 へ の 興 味1 大変興味が もてた 65%

まあ興味が もてた 23%

全 然興 味 が もて な い 12%

(1年 生3ク ラ ス 分121名)

(13)

食生活 と健 康のか かわ りを知 ろ う 一生活習慣病は大丈夫?

1題 材 設 定 の 理 由

年 々 、 生 活 習 慣 病 の 若 年 化 が す す ん で お り、 そ の 要 因 の 一 つ と して 食 生 活 の 問 題 が あ る 。 本 校 で は 「だ る い 」 「眠 い 」 「朝 食 を と っ て い な い 」 「ジ ュ ー ス を 毎 日飲 ん で い る 」 な ど の 生 徒 の 言 葉 を よ く耳 に す る が 、これ ら も基 本 的 生 活 習 慣 や 食 生 活 の 乱 れ が 主 な 原 因 と 考 え られ 、 食 生 活 の 自己 管 理 が で き て い な い こ とが 伺 え る 。

そ こ で 、 授 業 に 集 中 で き な い 生 徒 が 多 い 中 、 生 徒 間 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 りな が ら、

調 査 ・実 験 ・実 習 な ど の 実 践 的 ・体 験 的 な 活 動 を 通 し て 、 食 生 活 と健 康 の か か わ り に つ い て 生 活 習 慣 病 の 視 点 か ら 学 ば せ 理 解 させ た い 。 そ し て 、 そ の 上 で 自 分 の 食 生 活 を 振 り返 ら せ 、 生 徒 一 人 一 人 の 食 生 活 の 問 題 点 を 明 確 に させ 、 健 康 な 食 生 活 に な る よ う に 問 題 を解 決 す る た め の 方 法 や 知 識 ・技 術 を 身 に 付 け さ せ た い と考 え 、 本 題 材 を 設 定 した 。

2目

(1)毎 日の 食 生 活 に つ い て 関 心 を も ち 、 自立 し た 食 生 活 を 営 も う と す る 。

(2)自 分 の 食 生 活 を 見 直 し 、 自分 な りに 食 生 活 を 工 夫 し て 改 善 す る こ とが で き る 。 (3)調 理 に 関 す る 基 礎 的 ・基 本 的 な 技 術 を 身 に 付 け る 。

(4)栄 養 、 食 品 、 調 理 に つ い て 科 学 的 に 理 解 し、 食 生 活 の 充 実 に 生 か す 。

3指 導 計 画(24時 間)

時間

食 べ る っ て ど う い う こ と?

何 を どれ だ け 食 べ れ ば い い の?

2 ・食 文 化 や 食 べ る こ と に つ い て 知 り、

朝 食 の 必 要 性 や 各 自 の 栄 養 所 要 量 、 栄 養 価 に つ い て 考 え る 。

コ ン ビ ニ で 昼 食 を 買 お う 2 ・コ ン ビニ エ ン ス ス トア で 用 意 で き る 食 事 の 問 題 点 に 気 付 く 。 食品に添加物は必要? 2 ・問 題 点 と し て 挙 げ ら れ る 栄 養 の バ

ラ ン ス 、 食 品 添 加 物 、 食 中 毒 な ど に っ い て 考 え る 。

VTR

「添 加 物 表 示 の 見 方 ・選 び 方 」 添 加 物 調 査 あたると恐 い食中毒 2 ・ビ デ オ を 見 て 、 食 中毒 の注 意 や 説

明 を 聞 き 理 解 す る 。 調 理 実 習 に 生 か す こ と を知 る 。

VTR

「こ う して お こ っ た 食 中 毒2」

調理実習1

調理の基本

2 ・チ キ ン ピ ラ フ、 ス ー プ 、 サ ラ ダ を 作 る 。

(14)

栄養素 って何? 1 ・栄 養 素 の 種 類 や そ の 働 き に つ い て

理 解 す る 。 ま た 、 栄 養 素 と 生 活 習

慣 病 と の か か わ り を 知 る 。

糖分の取 りす ぎにご用心 2 ・糖 分 測 定 の 実 験 を 行 い 、 清 涼 飲 料 糖度測定実験

水 等 に含 ま れ る 糖 分 の 量 を 知 る 。

生活習慣病 は大丈夫? 1 ・ビ デ オ を 見 る 。 生 活 習 慣 をチ ェ ッ チ ェ ッ ク シ ー ト

ク す る 。 VTR

自 分 の 体 を 調 べ よ う! 1 ・BMIの 計 算 や 体 脂 肪 率 を 測 定 し、 「危 な い太 め は

(本 時) 自 分 の 身 体 に つ い て 調 べ る 。 ど の タ イ プ?」

体脂肪率測定 食 生 活 チ ェ ッ ク 2 ・事 前 に行 っ た ア ン ケ ー トの 結 果 や ア ン ケ ー ト集 計

『自 分 の 食 生 活 を 見 直 そ う』 自 分 の 食 生 活 を 振 り返 っ て 点 検 し 、チ ェ ッ ク シ ー ト 実 行 で き る 食 生 活 目標 を 決 め る 。

献立作成 1 ・各 自 で 一 汁 三 菜 の 食 事 の 副 菜 を 選

r献 立 を 立 て て み よ う び 、 一 食 分 の 献 立 を 立 て る 。

一 一 食 分 一 』

調理実習2 2 ・『献 立 を 立 て て み よ う 一 一 食 分 一 』 各 ク ラ ス ご と 献 立作成の中か ら で多 く選ばれた献立で調理実習を

す る 。

献 立作成 1 ・各 自 で 既 習 事 項 か らテ ー マ を 決 め r献 立 を 立 て て み よ う て 、 一 日 分 の 献 立 を 立 て る 。

一 一 日 分 一 』

『パ ソ コ ン で ら く ら く 2 ・パ ソ コ ン を 用 い て 、各 自が 立 て た パ ソ コ ン 実 習 栄養計算』 一 日分 の 献 立 の 栄 養 計 算 を し 、 レ ANEW

o

一 ダ ー チ ャ ー トか ら 栄 養 の バ ラ ン HEALTHY ス を 知 る 。

ま と め 1 ・再 度 食 生 活 を チ ェ ッ ク し 、 食 生活 チ ェ ッ ク シ ー ト r食 の 自 立 は で き た か な?』 目標 が 実 行 で き た か 、 問 題 点 を 改

善 で き た か 、 食 の 自 立 は で き た か を 考 え る 。

4指 導 展 開 例 生 活 習 慣 病 は 大 丈 夫?自 分 の 体 を 調 べ よ う!」(2時 間) (1)本 時 の ね ら い

生 活 習 慣 病 や 肥 満 に つ い て 正 し く理 解 し 、 食 生 活 と 健 康 の か か わ り に つ い て 知 る 。

②BMIな ど の 計 算 や 体 脂 肪 率 を 測 定 し 、 自 分 の 体 の 肥 満 度 に つ い て 調 べ 、 生 活 習 慣 や 食 生 活 の 問 題 点 を 見 い だ す こ とが で き る 。

(15)

(2)本 時 の 学 習 の 流 れ(2時 間)

教師 の支援 と留意点 評価項 目 評価方法 資料 ・本 時 の 学 習 内 容 を確 認 す る ・生 活 習 慣 の チ ェ ッ ク ・積 極 的 に ・観 察

チ ェ ッ ク

・チ ェ ッ ク シ ー ト で 生 活 習 慣 に

を さ せ 、 ○ が13個 記入でき シ ー ト

10 つ い て チ ェ ッ ク す る 。 以上の生徒 を挙手 さ た か 。

せ る 。

・ビ デ オ 「危 な い 太 め は ど の タ ・生 活 習 慣 病 の 知 識 を ・プ リ ン ト ・プ リ ン ト ワ ー ク

イ ブ?」 を 視 聴 し、 生 活 習 慣 確 認 す る 。 に 記 入 で の確 認 シ ー ト

40 病 と肥 満 に つ い て 理 解 す る 。 ・ビ デ オ を 視 聴 し プ リ き た か 。

ン ト に 記 入 さ せ る 。

・本 時 の 学 習 内 容 を 確 認 す る 。 ・電卓 を持 って い るか ・肥 満 度 の 計 算 や 測 定 方 法 に っ を 確 認 す る 。

5 い て 説 明 を 聞 く 。

・自分 の 肥 満 度 を 計 算 す る 。 ・計 算 方 法 を 確 認 す ・肥 満 度 を ・観 察 ワ ー ク

・体 脂 肪 計 で 体 脂 肪 率 を 計 る 。 る 。 計算 した ・プ リ ン ト シ ー ト

(交 代 で 行 う の で 、 待 っ て い ・体 脂 肪 計 の 使 い 方 を

か 。 の確 認

30

る 生 徒 は プ リ ン トの 考 察 を 記

入 す る) 灘 ト羅 糖 蝿 灘

なことなので 抽

測定は教師がi籍

付き添う)1譲

一 ・

・考 察 の 答 え 合 わ せ を す る 。 ・自 分 の 生 活 習 慣 の 問 ・ 自 分 の 問 ・プ リ ン ト

ワ ー ク

・調 査 の 結 果 や 判 定 か ら 自分 の 題点を食 生活 とのか 題点 をま の確認 シ ー ト

生 活 習 慣 等 を 振 り返 り 、 問 題 か わ り で 考 え る よ う とめ る こ 15 点 を 考 え 、 ま と め る 。 助 言 す る 。 と が で き

た か 。

(3)評 価 の 観 点 ① 生 活 習 慣 病 や 肥 満 に つ い て 正 し く 理 解 で き た か 。

調 査 結 果 か ら 自分 の 生 活 習 慣 の 問 題 点 を 見 い だ せ た か 。 5生 徒 の ま と め か ら

・過 体 重 な の で 正 常 に な りた い と思 っ た 。体 脂 肪 が 計 れ て よか った 。減 らして い き た い。

・こ の 授 業 を や っ て 自 分 の 体 の 状 態 や これ か らの こ と を 考 え さ せ られ た

・大 切 な の は 健 康 な 生 活 を す る こ とで あ る 。 ジュ ース 類 はな るべ く避 けて お茶 を飲 む 。 おや じ に な っ て も肥 満 に な らな い で 若 く い た い と思 っ た 。

・肥 満 の 体 じ ゃ な く て よ か っ た 。 肥 満 にな らな い よ う に3食 きち ん と と り、 適度 な運 動 をす

(16)

る よ う心 が け る 。

・ち ょ っ と体 重 が 多 す ぎ る か も しれ な い 。 この 授業 を もと に、 食 生活 を改 善 した い と思 う。

・肥 満 は い ろ い ろ 恐 い 病 気 を 引 き 起 こす の で 恐 ろ し い と 思 っ た。 自 分 の 体 脂 肪 率 が 分 か っ た の で よ か っ た 。 〈生 徒 の ワ ー ク シー ト例 〉

自 分 の 体 を 調 べ よ う!

☆ あなたは自分の体 のことをどの くらい知っていますか?生 橘習慣病の原因となる 肥満について胴べてみ ましょう。

0肥 満の鵯定を しよう。(下線やカッコに自分の数値を入hiし よう)

〔調査1〕 標準体重による方法(ブ ローカーの変法)

式1(賊 ・m‑1。0)・0.9=(A65.E)kg

式2璽 ∂毎k̲Ab、 フkx100=(ZI)%

(A6ヌ7)kg

判定(Qで 睡 もう}

‑20%以 一10〜20%±10%+iO〜20%0%以

や せ 体重減少 正 常 過体重

〔調査2〕 体籟緬腰髄こよる方法(BMI)

踏・概̲)

劉定̀oで 膿もう)

20来 瀧20以 上̲24未 漕24‑2s4未 満64以

や 慧 過体霜 肥 満

資斜1'一

醐{W!険 勘 ♂

嶋 醐2とtiM圃 幽匹

●■繍伽 七●●鰺璽 の憂回 腿oゆ

卜G甑5 555鵠 鱒5■D 7● 亀●

75臓

ert 腸75暑

■07腸

秘 蝋

o瓢    四 監

㈹ 副腰 鯨 ▼8㎜ 臨 縦 御 。鵜 ⊂和 グラム,7【服 〔距 ト剛 塗紛 翫

・ともに曝禽曝瑠■騨旧■函に̀る

調査3〕 エネルギーの翻 食Na10 式1(身 長/一'13)m・(身 長/・q3)m・zz=(A16)k。

式 ・(・̀6)・ 。・⊥ ⊥.(Zう%)、 。a1

」レ下 豪 て ま 霞字を入れる 生活活動 強慶別 体■当たりエネルギー所要量 生活活幽強慶の目安

っくウした鳳 腱農の歩 行のほか 大塵分は鰹位で睦8.

勉強、悶 など.

●∬{蝿 い,・適動、仕6ζど で2剛闘曜醒の歩行や藁駄 燈躍.

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溺査4〕 リンゴ型肥満?洋 ナシ型尾満?(a定 で肥満がでた人}

ウェス ト ヒツブ(/03

判定(0で 囲もう)

̀一一=cog3)cm cm

標 以 翻i鵡

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〔爵査5)体 盈肪寧を漏定す る方法

眈 結果(罰 》%

(oで 囲もう}

適 住 範 囲1

満30趣未 満30趣以 上 男 性

14〜20%17〜23%25%以 ̲ヒ 17‑24%20‑27%30%以

6考

「自分 の 体 を 調 べ よ う!」 と い う題 材 名 を 提 示 す る と 、 生徒 は 自分 自身 の ことな の で 、興 味 ・関 心 を も ち 、 授 業 に 積 極 的 に 取 り組 ん だ 。 さ ら に 、 生 活 習 慣 や 食 生 活 に つ い て 、 ビ デ オ を 視 聴 し た り 、 計 算 機 を 使 っ て 肥 満 度 を 計 算 した り、 体 脂 肪 率 を測 定 した り と体 験 的 ・実 践 的 な 活 動 を 多 く 取 り入 れ た の で 日頃 授 業 に 集 中 で き な い 生 徒 も 積 極 的 に 活 動 し 、 生 徒 一 人 一 人 が 自 分 の 生 活 を 振 り返 り、 問 題 点 を 把 握 出 来 た と思 わ れ る 。 特 に 、 実 際 に測 定 し た 体 脂 肪 率 の 調 査 に つ い て は 、 調 べ て み て よ か っ た と の 意 見 が 多 く 、 健 康 な 生 活 習 慣 へ の 意 識 を 高 め る こ とが で き た 。

題 材 の 指 導 で は 、 先 に 知 識 を 身 に 付 け さ せ 、 食 生 活 と 健 康 の か か わ り を 知 っ た 上 で 自 分 自 身 の 食 生 活 や 生 活 習 慣 を チ ェ ッ ク し 、 こ こで 自 分 の 課 題 が 把 握 で き た わ け で あ る 。 さ ら に 、 一 日分 の 献 立 を 各 自 が 既 習 した 事 項 か らテ ー マ を 決 め て 作 成 し

、 栄 養 計 算 を パ ソ コ ン を 用 い て 行 い 、 レー ダ ー チ ャ ー トか ら栄 養 バ ラ ン ス を確 認 し、 献 立 を修 正 した 。 最 後 に 、 食 生 活 の 自 立 が で き た か ど うか 再 度 チ ェ ッ ク を し、 各 自 の 課 題 が 改 善 さ れ た か ど う か を ま と め た 。 こ の 学 習 の 流 れ の 中 に 調 理 実 習 を2回 組 み 込 み 、 調 理 の 知 識 や 技 術 を 身 に 付 け る こ とで 、 食 生 活 の 自 立 が 図 れ る よ う に し た 。 今 回 の 授 業 全 体 を 通 して 、 生 徒 は 自 分 の 食 生 活 に 興 味 ・関 心 を も ち 、 自 ら 生 活 課 題 を 把 握 し 、 改 善 す る た め の 知 識 や 技 術 が 身 に 付 き 、 改 善 へ の 意 欲 を も つ こ と が で き た と 考 え られ る 。

参照

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