高等学校
平 成10年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
圃
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成10年 度
教 育 研 究 員 名 簿
氏 名 学 校 名
体
育
伊 東 龍 司 都 立 玉 川 高 等 学 校
小 林 宣 彦 都 立 杉 並 高 等 学 校
◎ 長 船 良 昭 都 立 文 京 高 等 学 校
仙 石 和 義 都 立 八』王 子 高 陵 高 等 学 校
山 口 久 都 立 多 摩 工 業 高 等 学 校
生 田 武 美 都 立 調 布 北 高 等 学 校
保
健
種 村 妙 子 都 立 荒 川 商 業 高 等 学 校
池 上 八 寸 夫 都 立 両 国 高 等 学 校
水 野 昌 行 都 立 葛 西 南 高 等 学 校
猪 狩 祥 司 都 立 立 川 高 等 学 校
野 村 公 郎 都 立 国 分 寺 高 等 学 校
○ 渡 邊 昭 彦 都 立 小 平 南 高 等 学 校
◎ 全体世話入 ○ 副世話人
担 当 体育部体育健康指導 課 指導主事 宇都宮 伸 二 指導主事 石川 恵一郎
目 次
研 究 主 題 「自 ら課 題 を 発 見 し 、 課 題 解 決 が で き る 生 徒 を 育 成 す る 学 習 指 導 の 工 夫 」
〜 「1・2年 生 か ら の 選 択 制 授 業 」 「保 健 の 課 題 学 習 」 を 通 して 〜
11り0004
研究主題 と研 究の方針 主題設定 の理 由 研究 の方針 研究 の経過 研究 の構想 図
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fi研 究 の 内 容
〈 体 育 〉
可⊥049σ4︻ぴR)7
選 択 制 授 業 に 関 す る 意 識 ・実 態 調 査 調 査 結 果 の ま と め と仮 説 の 設 定 研 究の視 点
選択制授業 の学習指導計画例 選択制授業 の指導事例(実 証授業) 実証授業 の結 果 と考察
研 究 の ま と め と今 後 の 課 題
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〈 保 健 〉
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保 健 の 課 題 学 習 に 関 す る 意 識 ・実 態 調 査 調 査 結 果 の ま と め と仮 説 の 設 定
研 究の視点
保健 の課題学 習の学 習指導計画例 保健 の課題学習 の指導事例(実 証授業) 実証授業 の結果 と考察
研 究 の ま と め と今 後 の 課 題
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「自 ら課 題 を発 見 し、課 題 解 決 が で きる生 徒 を育 成 す る学 習 指 導 の 工 夫 」
〜 「1・2年 生か らの選択制授業」 「保健 の課題学習」 を通 して〜
1研 究主題 と研 究の方針
1主 題 設 定 の 理 由
こ れ か ら の 学 校 教 育 に 求 め ら れ る もの と して 、 児 童 ・生 徒 に 「ゆ と り」 の 中 で 「生 き る 力 」 を は ぐ くむ と い う基 本 的 な 方 向 が 示 さ れ て い る 。 こ の 「生 き る 力 」 と は ① 自分 で 課 題 を 見 つ け 、
自 ら 学 び 、 自 ら 考 え 、 主 体 的 に 判 断 し行 動 し、 よ りよ く 問 題 を 解 決 す る 能 力 、 ② 自 ら を 律 し つ っ 、 他 人 と 共 に 協 調 し、 他 人 を思 い や る 心 や 感 動 す る 心 な ど豊 か な 人 間 性 、 ③ た く ま し く生 き る た め の 健 康 や 体 力 の3点 を そ の 要 素 と して い る 。
保 健 体 育 に お い て も 、 生 涯 学 習 社 会 の 中 で 学 習 指 導 要 領 が 示 す 「自 ら学 ぶ 意 欲 と社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 で き る 能 力 の 育 成 を 重 視 す る こ と」 等 の 趣 旨 に そ っ て 、 学 習 指 導 の 工 夫 ・改 善 が 求 め ら れ て い る 。
本 年 度 は 、 激 し く変 化 す る 社 会 の 中 で 、 自 ら の 力 で 課 題 を 発 見 し解 決 す る 能 力 を 養 う と い う 観 点 か ら 、 体 育 で は 、 「1・2年 生 か ら の 選 択 制 授 業 」 を 、 保 健 で は 、 「課 題 学 習 」 を年 間 指 導 計 画 に 位 置 付 け 、 そ の 具 体 的 指 導 方 法 の 研 究 を進 め る た め 、 「自 ら 課 題 を 発 見 し 、 課 題 解 決 が で き る 生 徒 を 育 成 す る 学 習 指 導 の 工 夫 」 と い う 主 題 を 設 定 した 。
2研 究 の 方 針
本 研 究 で は 、1・2年 生 か ら の 選 択 制 授 業 の 指 導 と保 健 の 課 題 学 習 に つ い て 、 体 育 班 と 保 健 班 の2班 に 分 か れ て 、 生 徒 及 び 教 師 の 意 識 ・実 態 調 査 を 行 い 、 そ の 結 果 を も と に仮 説 を 設 定 し た 。 そ の 仮 説 を ふ ま え て 、 そ れ ぞ れ に 指 導 計 画 を立 案 し 、 実 証 授 業 を行 う こ と に よ り検 証 す る
こ と に した 。
(1)体 育 班 で は 、 課 題 解 決 型 の 学 習 形 態 で あ る 選 択 制 授 業 の 趣 旨 を 確 認 す る と と も に 、1・2 年 生 で は 、 選 択 制 授 業 の 実 施 状 況 が 一 割 程 度 で あ る こ と を 踏 ま え 、1・2年 生 で の 選 択 制 授 業 の 実 施 を 研 究 課 題 と し、 学 習 指 導 の 工 夫 ・改 善 に 取 り組 ん だ 。
(2)保 健 班 で は 、 本 年 度 の 研 究 主 題 に も とづ き、 課 題 学 習 に お け る 学 習 指 導 の 工 夫 ・改 善 を 行 い 、 生 徒 が 自 己 の 健 康 に 関 す る 課 題 を 発 見 し、 課 題 解 決 が で き る 能 力 を育 成 す る 学 習 指 導 の 研 究 を 進 め た 。
3研 究 の 経 過 平 成10年4月 〜6月
7月 〜8月 9月 〜11月 11月 〜12日 平 成11年1月 〜2月
研 究 主 題 の 設 定 、 研 究 計 画 、 研 究 構 想 図 の 作 成
意 識 ・実 態 調 査 及 び 集 計 ・分 析 ・考 察 、 仮 説 の 設 定 、 指 導 計 画 の 検 討 指 導 計 画 の 作 成 、 実 証 授 業 、 結 果 の 分 析 ・考 察
報 告 書 の 作 成
研 究 発 表 の 準 備 、 研 究 発 表 の 整 理 と 反 省
4研 究 の 構 想 図
「中央 教 育 審 議会 」、 「教 育 課 程 審 議会 」、「保 健 体育 審 議 会 」 の各 答 申及 び 「学 習 指 導 要 領 」
保 健 体 育 科 の 目標
健 康 ・安 全 や 運 動 に つ い て の 理 解 と 運 動 の 合 理 的 な 実 践 を 通 して 、 計 画 的 に 運 動 を す る 習 慣 を 育 て る と と も に 、 健 康 の 増 進 と体 力 の 向 上 を 図 り、 明 る く豊 か で 活 力 の あ る 生 活 を 営 む 態 度 を 育 て る 。
i
生 涯 体 育 ・ス ポ ー ツ の 観 点
新 し い 学 力 観 ・指 導 観 ・ 評 価 観
「生 き る 力 」
1 1
研 究 主 題 「自 ら課 題 を 発 見 し、 課 題 解 決 が で き る 生 徒 を育 成 す る 学 習 指 導 の 工 夫 」
基 礎 研 究 先 行 研 究
調 査 研 究 生 徒 の 意 識 ・実 態 調 査 教 師 の 意 識 ・実 態 調 査
(1)体 育
② 保健
研 究 仮 説
選 択 制 授 業 を3年 間 の 学 習 指 導 計 画 に 位 置 付 け 、 生 徒 一 人 一 人 の 個 性 や 能 力 を 生 か す 学 習 過 程 や 教 師 の か か わ り方 を 工 夫 す る こ と に よ り 、 自
ら課 題 を 発 見 し 、 課 題 解 決 が で き る 生 徒 を 育 成 す る こ とが で き る 。 生 徒 が 自 ら健 康 や 安 全 に 関 心 を も ち 、 課 題 を 把 握 し、 自 主 的 ・自 発 的 に 学 習 を 進 め 、 課 題 学 習 を行 う こ と に よ り 、 生 涯 を 通 じて 健 康 な 生 活 を 実 践 で き る 態 度 や 意 志 決 定 能 力 を 育 成 す る こ とが で き る 。
実 証 授 業 検証・修正一=】
ll研 究 の 内 容(体 育)
1
・調 査 期 間
・調 査 対 象
選 択 制 授 業 に 関 す る 意 識 ・実 態 調 査 平 成10年6月 〜7月
都 立 高 等 学 校 保 健 体 育 科 教 諭 都 立 高 等 学 校1年 生107名
・調 査 内 容 生 徒 生 徒 教 師 教 師
1・2年 生 実 施 校) 3年 生 実 施 校) 1・2年 生 実 施 校) 3年 生 実 施 校)
選 択制授 業 の 感想 、 問題 点 上 記 内 容 と同 一
選 択制授 業 へ の期待 学 習計 画 の立 案 学 習資 料 の問 題 今 後 の 導 入 計 画1・2年 生 へ の 導 入 の 条 件 、 課 題
102名(1・2年 生 実 施校40名 、3年 生 の み 実施 校62名) 2年 生112名3年 生183名 計392名
教 師 の か か わ り方 自 己 評 価
(1)調 査 結 果 と 考 察
《生 徒 の 意 識 ・実 態 》
A群 …3年 生 実 施 校3年 生 の グ ル ー プ B群 …1・2年 生 実 施 校3年 生 の グ ル ー プ C群 …1・2年 生 実 施 校1・2年 生 の グ ル ー プ ア 選 択 制 授 業 の よ い 点
15。6
23.8%
A群 2.5%3。3%
%0
41
♪
4.9%9.0%
B群 1。3%
2.6%AO9%
15.3%
27.2%
跳
39\⊃/
1,7%11.9%
17.0%
C群
5.7% 口 学 習 意 欲 の 高 ま り 騒 自 分 た ち で 計 画
■ 自 分 で 問 題 を 発 見34
・8%N高 い 技 能 昌 楽 しく能 率 良 く 園 スポ ー ツ を行 え る 自 信 翅 カード、ノートが 良 か った 4・9%團 そ の 他
① ど の グ ル ー プ も 選 択 制 授 業 の よ い 点 を 「学 習 意 欲 の 向 上 」、 「高 い 技 能 が 身 に 付 く」、 「楽 し く 能 率 よ く 行 え る 」 と 回 答 し て い る 。
イ 選択制授業の問題点
A群 B群 C群
19.7器
28.9竃
23.7毘 こ・
・09
.∵.・:・
::::::ジ ニ}:ダ27 .6器
5.6%
,。.8縦 蔭},23・6%
』圏 一一一
・:・:・:・:・
膨…熾
8.2男
̲幽 齢 絶㌔ 農盆糠 燦
剛 齢一 琶継 翫 ・
34。7器 21.9鑑
①A,B群 の 比 較 で は 、 両 者 と も に 「カ ー ド、 ノ ー ト が 面 倒 」 と い う の が 、 最 も 多 い 回 答 で あ る が 、B群 で は2番 目 に 「技 能 向 上 が 物 足 り な い 」 こ と を 問 題 に し て い る 。 こ れ は 技 能 向 上 に つ い て の 教 師 の 指 導 の 工 夫 、 生 徒 の 活 動 の 工 夫 が 必 要 な こ と を 示 し て い る 。
②C群 で は 、 「好 き な 種 目 が 出 来 な い 」 が 最 も 多 い 回 答 で あ り 、2番 目 に は 「自 分 た ち で 活 動 が 大 変 」 で あ る と 回 答 し て い る 。
ウ 教 師 の か か わ り方
21.7%
14.5%
A群
10.8%
13・3%6 .0%
卿7
33ー 31.4X
7.3
B群 1.5%6.6%
5・1%1 .5%
%7
46多 20.3X C群2●7%10 .5%
15.2%
19.9%
ii25…
6.3%
口 活 動 中はか かわ らない 国 要 請 があったときのみ
■ リーダーの み 指導
■ 常 にか かわって欲 しい 冒 学 習 計 画 立案 時 にもっと 皿 技 能 をもっと教えて 翅 その他
① 三 つ の グ ル ー プ と も に 、 も っ と も 望 ん で い る こ と は 、 「要 請 が あ っ た 時 の み 指 導 し て ほ し い 」 で あ り 、 二 番 目 に 「技 能 を 教 え て ほ しい 」 と望 ん で い る 。 こ れ は 、 自 由 に 活 動 さ せ て ほ し い と希 望 す る 一 方 、 技 能 ・技 術 に 関 して は 、 も っ と教 え て ほ し い と 希 望 して い る も の と考 え られ る 。
② ま た 「常 に か か わ っ て ほ しい 」 は 、A群 で は13.3%、C群 で は19.9%と 回 答 率 が 比 較 的 高 い が 、 B群 で は5.1%と 低 い 。 こ れ は 、 選 択 制 授 業 に 対 す る 経 験 の 違 い で あ る と考 え ら れ る 。
工 自 己 評 価 の 問 題(個 人 カ ー ド、 学 習 ノ ー ト の 意 義)
15.0%
16.0%
6.0%
A群
14.0%
6.0%
8.0%
15,0%
19.9
26.1%
B群
8.0%
9%
4.6%
8.8%
3。4%
14.
12.8%
5.8%
C群
16.4%
〔]自 主 的 な意 欲 の 向 上 .1%国 技 能 向 上 の意 欲 を持 つ た め
■ 技 能 の達 成 度 を知 る
■ ル ール 、練 習 法 の知 識 理 解 7.3%目 安 全 に活 動 を行 うた め
皿 効 果 的 、効 率 的 な練 習をす るため 膠 課 題 の発 見 、解 決 のた め9
・5%固 その 他
① 三 つ の グ ル ー プ と も個 人 カ ー ド、 学 習 ノー トの意 義 を十 分 理 解 して い る 。
② 「課 題 の 発 見 、解 決 」 「効 果 的 、 効 率 的 な練 習 をす るた め 」 に関 して は 、B群 が最 も高 い 回 答 率 を示 して い る。 こ れ は選 択 制 授 業 の 導 入 の 成果 で あ る と考 え られ る 。
オ 選択制授業導入 時期 の希望
A群 19.0鴇 転
、 ::' :ii4生4%
36.5%
B群 13.6%
」■翻■一■■一圏
25.2%
鴎の
=:
舞61 .2%
C群 7.5%
25.5%
の
、く ...禽 高
6∩
箇1年 生 か ら
:■2年 生 か ら
、 翻3年 生 か ら
67.0%
匿 ・ ∩・:・:
① 三 つ の グル ー プ と も に1,2年 生 か らの導 入 を望 んで い る回 答 が圧 倒 的 に高 い 。
② 導 入 希 望 の 割 合 が 、A群 とB,C群 とで は か な り相 違 が あ る。 これ は選 択 制 授 業 の経 験 の差 で あ る と考 え られ る。
《教 師 の 意 識 ・実 態 》 ア1・2年 次 実 施 校 の 教 師
(ア)選 択 制 授 業 を 通 じて 生 徒 に 期 待 す る こ と
15或2%T1・2%22.。%
一
19。5%
19.5%
護20・7%
口 生 徒 の 自主的 、主体 的 活 動 騒 課題 発 見 、解 決 能力
■ 技能 、技術 の 向上
● 運 動 、スポーツへ の興 味 農 体力 の向 上 と健 康 維 持 皿 生 涯 スポーツへ の発 展
■ その他
① 選 択 制 授業 に対 す る期待 で は 、 各 項 目 と も差 は な い が 、 「生 徒
の 自主 性 」 「課 題 発 見 、 解 決 能 力 」 の 回 答 率 が 高 い 。
(イ)生 徒 に 毎 時 の 活 動 目標 や 計 画 を 立 案 させ て い る か 、 ま た 立 案 させ な い 理 由
姐%545
① 「活 動 目標 、 計 画 を立 て させ て い る」 は24.2%、 「ど ち ら も立 て させ な い」 は54.5%と 高 い 。
② 「立 て させ な い 」 理 由 と して 、 「活 動 に 時 間 を か け た い 」 とい う の は5%と 低 く、 「指 導 を し て な い 」 「生 徒 の 力 で は 無 理 」 と い う も の を 合 わ せ る と35%と か な りの 割 合 を しめ て い る 。 ま た 「教 師 主 導 だ か ら」 と い う 回 答 は40%あ り 、 選 択 制 授 業 の 学 習 の 進 め 方 は 、 教 師 主 導 と い う学 習 形 態 が 半 数 程 度 あ る こ と を 示 して い る 。
(ウ)個 人 カ ー ド 、 学 習 ノ ー トの 使 用 と そ の 効 果
64.5%
16,1%
幽 、
16.1%
3.2%
ロ カード、ノートを使 用 国 学 習 ノートを使 用
■ 個 人 カードを使 用 昌 どち らも使 用 して い な い
152%
27.3%
3.0%
12.1%
30.3%
2.1%
口 自主 的 、主 体的 な取 り組 み 騒 技能 の不 足 を発 見
■ 勝 手 な生徒 も、協力
● 相 互 に教 え、技 能 向 上 した 目 学 習 の見 通 しが 立った 翅 その他
① 「カ ー ド、 ノ ー トの 両 方 を 使 用 して い る 」 とい う 回 答 は16.1%で あ り 、 「ど ち ら も使 用 し て い な い 」 と い う 回 答 は 、64.5%に も の ぼ る 。
② ノー ト ・カ ー ドを 使 用 す る こ とで 、 「生 徒 が 自 主 的 、 自 発 的 に取 り組 む よ う に な っ た 」 とす る 回 答 は 30.3%と 最 も多 く、 つ いで 、 「お 互 い に教 え 合 い 、 技 能 の 向 上 が 見 られ た 」 とす る 回 答 が27 .5%で ある。
国 自己評価 の内容
23.7%
13.2%
18.4%
23.7%
口 楽 しく積 極 的 に参加 したか 国 協 力 、安 全 の観 点
■ 自分 にあった 目標 を設 定
■ 色 々な工 夫
昌 技 能 向上 に努 力 したか
㎜ 課題 発 見 ・解決 す る活 動をした か 團 その他
① 「協 力 、 安 全 の 観 点 」 と い う 回 答 と 「技 能 向 上 に 努 力 した か 」
と い う 回 答 が23.7%と 多 い 。
② 「課 題 発 見 ・解 決 」 と い う 回 答 は7.9%と イ氏 い 。
イ3年 次 実 施 校 教 師
(ア)今 後1・2年 生 で 選 択 制 授 業 を 導 入 す る か 、 ま た 実 施 を予 定 しな い 学 校 の 予 定 し な い 理 由
口 生 徒 に取 り組 む カ がな い 国 教 師 主導 だか ら 團 時 間割 編 成 上無 理 置 その他
① 「予 定 しな い 」 と い う 回 答 が60%あ り、 「2年 生 」 か ら と い う 回 答 が33.3%で あ っ た 。
② そ の 理 由 で 最 も 多 い 回 答 は 「そ の 他 」 で42.3%で あ り、 次 に 「時 間 割 編 成 上 出 来 な い 」 と い う の が40.4%あ っ た 。 ま た 「教 師 主 導 」、 「生 徒 が 主 体 的 に 出 来 な い 」 と い う 回 答 を 合 わ せ る と17%あ っ た 。 こ れ ら の こ と か ら 「生 徒 に任 せ る こ と は 出 来 な い 」 と い う 教 師 あ 意 識 が 働 い て い る 傾 向 が う か が え る 。
③ 「そ の 他 」 の 理 由 は 以 下 の よ う な 内 容 で あ る 。
・1・2年 で 基 礎 を、3年 で の 実 施 が 継 続 性 が あ る 。
・3年 生 で 実 施 して い る が、 準 備 に 時 間 が か か り現 状 で は 無 理 。
・教 師 主 導 で 授 業 を 行 う こ と が 大 切。
・種 目 の 偏 り、 体 験 さ せ る と い う 意 味 で 必 修 で 行 わ せ る必 要 が あ る 。
・指 導 内 容 ・活 動 が 徹 底 で き な い。
(イ)1・2年 生 で 行 う に は 、 ど の よ う な 課 題 、 条 件 が あ る か
① 施 設 、教 員 数 、 時 間 割 教 科 内 の 了解 な どの 回答 が 多 い 。 そ の 中 で
・主 旨 を徹 底 す るに は そ れ につ い て の理 解 と学 習 を し、担当 した内容 について 自信 を持 って指 導 で きる こ とが 必 要 。
・指 導 内容 、活動 の徹 底、施設、教員 の充足 といった指摘 もあ った。
2調 査 結 果 の ま と め と 仮 説 の 設 定 (1)生 徒
ア 選 択 制 授 業 の 意 義 に つ い て は 、 よ く 理 解 し て い る
イ 教 師 の か か わ り 方 に つ い て は 、 「必 要 に 応 じ て ア ドバ イ ス し て ほ し い 」、 「よ り 高 い 技 能 が 習 得 で き る よ う に か か わ っ て ほ し い 」 と 希 望 し て い る 。
ウ 自 己 評 価 の 意 義 と 、 個 人 カ ー ド ・学 習 ノ ー トの 意 義 に つ い て も よ く 理 解 し て い る 。 エ1・2年 生 か ら 、 選 択 制 授 業 を 行 っ て ほ し い と 希 望 し て い る 。
オ 選 択 制 授 業 は3年 生 か ら で よ い と す る 生 徒 が 、 現 在 の 授 業 で 課 題 と し て い る こ と は 、
「リ ー ダ ー の 問 題 」 と 「技 能 向 上 の 問 題 」 で あ る 。
(2)教 師
ア 選 択 制 授 業 の 趣 旨 を 生 徒 に 理 解 さ せ よ う と 努 力 し て い る 。
イ 自 己 評 価 の 必 要 性 を 感 じ て い る が 、1・2年 生 実 施 校 で も半 数 しか 行 っ て い な い 。 ウ ま た 選 択 制 授 業 を 行 っ て い る の に 、 自 己 評 価 の 観 点 で 「課 題 の 発 見 ・解 決 」 を 掲 げ て
い る 学 校 は 数%し か な い 。
工 自 主 的 、 自 発 的 活 動 を 希 望 し な が ら も 、1・2年 生 実 施 校 で も 約 半 数 が 、 教 師 主 導 で あ る 。
オ1・2年 生 導 入 を 検 討 し て い て も、 施 設 、 カ リ キ ュ ラ ム 、 教 科 ・学 校 の 合 意 、 生 徒 の 力 不 足 を 理 由 に6割 以 上 の 学 校 が 無 理 と 判 断 して い る 。
力 教 師 に は 、1・2年 生 で は 「教 師 主 導 」、3年 生 で は 「選 択 制 授 業 」 と い う 固 定 的 な 考 え 方 が あ る 。
意 識 ・実 態 調 査 か ら生 徒 と教 師 とで は 以 下 の 点 が 鮮 明 に な っ た 。
【生 徒 】 【教 師 】
◎1年 生 か ら 実 施 した い 。
① 学 習 意 欲 が 高 ま る か ら 。
② 楽 し く能 率 良 く授 業 が 行 え る か ら。
③ 高 い 技 能 が 獲 得 で き る か ら 。
ノ ー ト 、 カ ー ド の 記 入 が 大 変 。 計 画 を 立 て る の が 大 変 。
◎1年 生 か らで は 実 施 で き な い 。
① 生 徒 の 力 で は 計 画 を 立 て る の は 無 理 だ か ら。
教 師 主 導 の 授 業 だ か ら 。
生 徒 へ の か か わ り方 を工 夫 す る 。 生 徒 の 希 望 を し っ か り把 握 す る 。
個 人 カ ー ド、 学 習 ノ ー トの 活 用 に よ っ て 自 主 的 ・ 自 発 的 に 活 動 が で き る よ う に な っ た 。
友 達 と の 教 え 合 い で 、 技 能 の 向 上 が 見 ら れ る よ う に な っ た 。
生 徒 が 自主 的 ・自発 的 授 業 を 展 開 す る よ う に な る に は 、 教 師 が ど れ だ け 「支 援 す る こ と が で き る か 」 に よ る 。 直 接 的 に 指 導 す る こ と も大 切 だ が 、 そ れ で は生 徒 の 主 体 的 な 様 々 な 活 動 が 生 ま れ に くい 。 教 師 が 「い つ 」 「ど こ で 」 「ど の よ う な 」 か か わ り方 を し な け れ ば な ら な い か に つ い て は 、 生 徒 の 活 動 を し っ か り観 察 す る こ と が 大 切 で あ る 。
以 上 の 結 果 か ら次 の よ う な仮 説 を設 定 し た 。
選 択 制授 業 を3年 間 の学 習 指 導 計 画 に位 置付 け 、生 徒 一 人 一 人 の 個 性 や 能 力 を生 か す 学 習 過 程 や 教 師 の か か わ りを工 夫 す る こ と に よ り、 自 ら課 題 を発 見 し、 課 題 解 決 で きる 生 徒
を育 成 す る こ とが で きる 。
3研 究 の 視 点
仮 説 の 検 証 を 行 う に あ た り、 上 記 の 意 識 ・実 態 調 査 か ら 明 ら か に な っ た 内 容 を 踏 ま え て 、 生 徒 の 活 動 欲 求 を 満 た し、 生 徒 が 自主 的 ・自 発 的 に活 動 を展 開 し 、 自 ら課 題 を 発 見 し 、 解 決 す る 能 力 を 育 成 す る た め に は 、 「教 師 が ど の よ う な か か わ り方 を す べ き か 」 を 視 点 と して 研 究 を 進 め る こ と と し た 。
(1>学 習 指 導 に 関 して
ア 生 徒 に よ る 自 主 的 ・自発 的 授 業 の 重 視 。
イ 生 徒 一 人 一 人 の 運 動 に対 す る 興 味 ・関 心 、 種 目 の 経 験 、 使 用 可 能 な 施 設 を 考 慮 し 、 希 望 種 目 の ア ン ケ ー トを 取 り生 徒 に 決 定 さ せ た 。
(2)学 習 過 程 に 応 じ た 教 師 の か か わ り方
単 元 を 「オ リ エ ン テ ー シ ョ ン 」 「自立 的 、 自発 的 活 動 」 「ま とめ 」 の3段 階 で 構 成 し た 。 教 師 は 生 徒 の 活 動 に 対 し て 、 支 援 者 的 立 場 を と り、 活 動 意 欲 の 高 揚 に つ な が る 発 問 や 課 題 提 示 を 行 う 。
オリエンテーション
◎ 選 択 制 授 業 の 理 解 を促 す 支 援
① 選 択 制 授 業 実 施 の 趣 旨 ・ね ら い を 説 明 し 、 正 し く理 解 す る よ う に 促 す 。
② 学 習 の 進 め 方 に つ い て 正 し く理 解 す る よ う に 促 す 。
③ 学 習 資 料(個 人 カ ー ド、 学 習 ノ ー ト、 授 業 計 画 書 、技 術 解 説 書 、 練 習 方 法 マ ニ ュ ア ル 、VTR)を 活 用 し、 授 業 の 見 通 しを 具 体 化 す る よ う に 促 す 。
④ 計 画 や 目標 を 作 成 し 、 相 互 に 発 表 し活 動 を 具 体 化 す る よ う に 促 す 。
⑤ 活 動 を 自 己 評 価 す る こ とで 、 課 題 や 目標 が 何 か を 理 解 す る よ う に 促 す 。
⑥ 運 動 種 目 の 特 性 を 理 解 し、 安 全 に 実 施 す る 態 度 を 理 解 す る よ う に 促 す 。
自主的自発的活動
◎ 生 徒 に 気 付 か せ る 支 援
① 個 人 カ ー ド、 学 習 ノ ー トの 活 用 が 自 分 や チ ー ム の 課 題 を 解 決 す る 手 段 で あ る こ と を 理 解 させ 、 細 か く 目 を 通 し必 要 に応 じ て ア ドバ イ ス を す る 。
② 課 題 や 目標 達 成 の 活 動 が で き て い る か 巡 回 し 、 円 滑 に で き て い な い グ ル ー プ へ 発 問 や 課 題 提 示 を 行 う 。
③ 学 習 活 動 の 課 題 を 明 確 に す る 学 習 資 料 の 活 用 を 促 す 。
④ 自 己 評 価 は 、 評 価 項 目 に 従 っ て 客 観 的 に 記 入 す る よ う 促 す 。
⑤ 新 た な 課 題 や 目標 を 個 人 カ ー ド、 学 習 ノ ー トに 記 入 す る 。
◎ 生 徒 の 自 主 的 ・自 発 的 な 活 動 を促 す 支 援
① 生 徒 の 自 主 的 活 動 を 見 守 り、 必 要 に 応 じ て ア ドバ イ ス を 行 う 。
② 互 い に 教 え 合 う こ と で 、 技 能 の 向 上 が み ら れ る こ と に 気 付 か せ る 。
③ 技 能 や 技 術 の 向 上 、 ル ー ル を 理 解 す る こ と に よ り、 楽 し く活 動 で き る こ と に 気 付 か せ る よ う に す る 。
④ 個 入 カ ー ドや 学 習 ノ ー トに 疑 問 点 や 改 善 点 を記 入 す る こ と で 、 課 題 発 見 の 方 法 を理 解 さ せ る よ う に す る 。
ま と め
◎ 課 題 解 決 の 方 法 の 理 解 と定 着 を進 め る 支 援
① 計 画 → 活 動 → 評 価 を く り返 す こ と に よ っ て 、 課 題 解 決 の 筋 道 を 理 解 す る よ う に 促 す 。
② 課 題 発 見 ・解 決 の 筋 道 の 理 解 を 進 め 、 活 動 の 楽 し さ を 求 め る よ う ア ドバ イ ス を 行 う 。
(3)学 習 資 料 の 活 用 の 工 夫 に 関 し て
ア 個 人 カ ー ド、 学 習 ノ ー トの 活 用 を 十 分 に 指 導 す る 。
① 個 入 カ ー ドに は 、 自分 の 課 題 や 目標 を 具 体 的 に 書 き、 活 動 す る こ と に よ っ て 課 題 の 達 成 度 や 疑 問 点 を 記 入 す る 。 こ れ に 対 して 教 師 は 、生 徒 か ら の 問 題 点 や 疑 問 点 に は カ ー
ドで 具 体 的 に 答 え 、 課 題 解 決 の 手 が か りを 与 え る 。
② 学 習 ノ ー トは 、 グ ル ー プ の 課 題 や 目標 、 学 習 計 画 及 び 役 割 分 担 を 記 入 し、 全 員 が 同 じ課 題 や 目標 に 向 か っ て い る こ と を確 認 す る 。 学 習 ノ ー トを 必 要 に 応 じて 活 用 す る よ う に ア ドバ イ ス す る 。
グ ル ー プ 活 動 で 発 生 し た 問 題 点 や 疑 問 点 が 記 入 さ れ て い る場 合 は 、 そ れ に つ い て の ア ドバ イ ス を 必 ず 記 入 し 、 意 欲 的 活 動 に つ な が る よ う に す る 。
イ 学 習 資 料 に つ い て 十 分 に 指 導 す る 。
学 習 資 料 に は 、 個 人 カ ー ドや 学 習 ノ ー トの 他 、 各 単 元 の 授 業 計 画 書 、 技 術 説 明 書 、 練 習 方 法 マ ニ ュ ア ル 、VTR、 ス ラ イ ドな ど の 視 聴 覚 機 器 が あ り、 課 題 解 決 に 有 効 な 手 段
と な る 。
① 授 業 計 画 書 は 、 単 元 の 計 画 を 立 て る 段 階 で 、 生 徒 の 学 習 の 見 通 し を具 体 化 さ せ る よ う 活 用 す る 。
② 技 術 解 説 書 は 、 自分 や グ ル ー プ の 課 題 や 活 動 中 に 生 じた 疑 問 、 今 あ る 技 能 よ り さ ら に 高 度 な技 能 を 身 に付 け た い と考 え た 時 な ど に 活 用 し、 技 能 の 向 上 や 課 題 解 決 の 方 法 を 知 る た め に は 効 果 的 で あ る 。
③ 練 習 方 法 マ ニ ュ ア ル は 、 練 習 内 容 や 練 習 方 法 を 決 め る と き や グ ル ー プ 活 動 が 停 滞 し て い る と き 、 今 あ る 技 能 よ り さ ら に 高 度 な 技 能 を 身 に 付 け た い と 考 え た と き な ど に 活 用 す る 。
④VTR、 ス ラ イ ドな どの 視 聴 覚 機 器 は 、 自分 や チ ー ム の 技 能 を 把 握 す る と き 効 果 的 で あ り、 技 能 の 向 上 や 課 題 を 修 正 す る と き に も活 用 す る 。
特 に 技 術 解 説 書 ・練 習 方 法 マ ニ ュ ア ル は 、 施 設 ・設 備 の 状 況 や 生 徒 の 実 態 に あ わ せ て 、 市 販 の も の だ け で な く教 師 自 らが 作 成 した も の を 用 意 す る と 、 一 層 生 徒 の 意 欲 を 引 き 出 す こ と が で き る 。
以 上 の よ う に 、 生 徒 の 自 主 的 ・自 発 的 活 動 を補 助 す る た め に 、 学 習 資 料 を効 果 的 に 活 用 す る こ と で 課 題 の 発 見 と 解 決 す る た め の 能 力 を 身 に 付 け る こ と が で き る 。
4選 択制授 業の学習指導計画例
1にー
1 2 3 〜 12 13〜15
学 習 の 深 ま り ・高 ま り
教
面臼
の か か わ
)卜自主的自発的な学習活動
評 価
選択制授業の理解 を深め る支援
→ 生徒に気付 かせる支援
→ 1自主的 ・自発的活動 ・促 す瑚
オ リエ ンテ ー シ ョン
☆ 選 択 制授 業 の趣 旨 。
☆ 授 業 の 方 法(流 れ)。
☆ 自 己評 価 の方 法
☆ 個 人 カ ー ドの記 入 。
☆ 学 習 ノー トの記 入 。
☆ 単 元 計 画 の立 案 。
☆ 毎 時 の 計 画 の 立案 。
→ 課 題解 決の方 法 を理解 し定着 させる支援
課 題 発 見 ・ 解 決 の プ ロ セ ス
團 一
⇒
授 業 計 画 の立 案
☆ 個 人 、 グ ル ー プ の課 題 を考 慮 し 毎 時 の計 画 を 立 て る 。
☆ 「め あ て」 とな る具 体 的 な 数値 ゲ ー ム を設 定 す る 。
活 動 の 展 開
☆ 計 画 内 容 を確 認 す る 。
☆ 課 題 を明 確 にす る。
☆ 計 画 通 りに活 動 を行 う 。
☆ 相 互 に 協 力 して 活 動 す る 。
☆ 簡 易 ゲ ー ム 等 、 自己 評 価 で き る 内 容 を 積 極 的 に 行 う
☆ グル ー プ ミー テ イ ン グ。
☆ 個 人 、 グル ー プで の 評 価 。
カー ドの 記 入 。
⇒
計画 の見直 し
ま とめ
☆個人カード・学習ノートの整理
☆目標や課題の達成度を確認する
⇒
・選 択 制授 業 の趣 旨 ・方 法 を理 解 し て い る か 。
・自 己評 価 の大 切 さを理 解 して い る か 。
・具 体 的 数 値(回 数 、時間等)や 、簡単 なゲームを 設 定 し、 自 己評 価 の基 準 が 作 れて い るか 。
・安 全 に活 動 して い る か 。
・自 己評 価 を繰 り返 す 中で課題 が具 体 的 、鮮明になっ て い る か 。
・毎 時 間 の評 価 を十 分 に行 い 、次 の活動 の計画 に反映 して い る か 。
・自己評 価 が 、 より具体的 な 目標 、課題 に発展 しているか。
・技 能 、ルールにつ いての知識 を理解 しているか。
・自主 的 、自発的に活動 しているか。
自ら課題を発見し・課題解決ができる生徒の育成
5選 択 制 授 業 の 指 導 事 例(実 証 授 業)
(1)単 元 名:選 択 制 授 業(男 女 共 習 、 生 徒 の 希 望 種 目 を 設 定) (2)時 間:16時 間 中 の4時 問 目
(3)学 年:第2学 年D・E組 男 子38名 女 子33名 計71名
(4)本 時 の ね ら い
ア 個 人 、 グ ル ー プ の 課 題 を 把 握 し 、 学 習 目標 の 達 成 を 図 る 。 イ 個 人 カ ー ド、 学 習 ノ ー ト 、 学 習 資 料 を 活 用 し課 題 の 解 決 を 図 る 。 ウ グ ル ー プ 内 で の 役 割 を 自 覚 し 、 責 任 を 果 た す 。
工 自 己 評 価 を 行 う 。 (5)種 目 の ね ら い
ア ソ フ ト ボ ー ル ー 投 、 捕 、 打 の 基 本 的 技 能 を 身 に つ け る 。
イ ア ル テ ィ メ ッ ト フ ラ イ ン グ デ ィ ス ク の 操 作(投 、 捕)に 慣 れ 、 戦 術 を 理 解 す る 。
ウ バ ド ミ ン ト ン ー 基 本 的 ラ ケ ッ ト操 作 、 ス ト ロ ー ク 、 ド ラ イ ブ 、 本 的 技 能 を 身 に つ け る 。
エ バ レ ー ボ ー ル パ ス 、 ス パ イ ク の 基 礎 的 技 能 を 身 に つ け る 。 (6)用 具:個 人 カ ー ド 、 学 習 ノ ー ト、 学 習 資 料 、 各 種 目 の 必 要 用 具 (7)学 習 指 導 計 画
ゲ ー ム を 通 し て
ス マ ッ シ ュ の 基
展 開
ま̀
じ
め
な
か
おわり
学 習 内 容 ・ 活 動
◎ 学 習 計 画 の 確 認
・学 習 内 容
・個 人、 グ ル ー プ の 目標
・役 割 確 認
◎ グ ル ー プ 活 動
(課 題 、 目 標 達 成 の た め の 活 動)
・ソ フ トボ ー ル
・ア ル テ ィ メ ッ ト
・バ ド ミ ン ト ン
・バ レ ー ボ ー ル
◎ 活 動 の 評 価
・個 人 、 グ ル ー プ の評 価
・カ ー ド、 ノー トの記 入
・新 た な 課 題 、 目標 の設 定
教 師 の か か わ り
★ 学 習 内 容 が 課題 解 決 、 目標 の 達 成 にそ って い る か確 認 す る
よ うに促 す 。
★ ゲ ー ム を実 施 す る場 合 は 、 め あ て を明確 にす るよ うに促 す 。
★ 施 設 設 備 の 安 全確i認を徹 底 す る よ う に促 す 。
★ 今 あ る技 能 で 活動 を楽 しみ な が ら、運 動 技 能 を把 握 す る よ
うに促 す 。
★ ゲ ー ム を楽 しむ た め に必 要 な 技 能 は何 か を気付 か せ る よ う にす る 。
★活 動 の状 況 を把 握 す るた め に 細 か く観 察 し、 ノ ー トや カー ドを通 して課 題 解 決 の 方 法 に 気付 かせ る よ うにす る。
★ 必 要 に応 じて学 習 資 料 の 活 用 を促 す 。
★ 課 題 解 決 の た め の評 価 が で き て い るか確 認 を促 す 。
★ 評 価 を も とに 、新 た な課 題 、 目標 や 活動 計 画 を 立 て る よ う に促 す 。
評 価
☆ 個 人 、 グ ル ー プ に あ っ た 目標 、 活 動 計 画 を 立 て て い る か 。
☆ 役 割 分 担 を基 に活 動 して い る か 。
☆ 自主 的 ・主 体 的 に活 動 して い るか 。
☆ 各 種 目の特 性 に応 じた技 能 を 身 につ け た か 。
☆ 技 能 を 身 につ け 、 ゲ ー ム の 中 で い か して い る か 。
☆ 各 種 目に必 要 な ル ー ル を理 解 して い る か 。
☆ 安 全 に留 意 して 活 動 して い る か 。
☆ 自己 の役 割 の 責任 を もって 実 施 して い る か 。
☆ ノ ー トや カ ー ドに 活 動 の 達 成 度 や 疑 問 点 、 次 の 課 題 、 目標 を 書 き 込 ん で い る か 。
☆ 課 題 解 決 の 筋 道 を 理 解 し て い る か 。
6実 証 授 業 の 結 果 と 考 察
仮 説 を 検 証 す る た め 、 実 証 授 業 後 に 、 生 徒 を 対 象 に し た 「選 択 制 授 業 に つ い て の ア ン ケ ー ト 調 査 」 を 実 施 し た 。 そ の 調 査 結 果 と 考 察 は 、 以 下 の 通 り で あ る 。
(1)選 択 制 授 業 に つ い て の ア ン ケ ー ト
(対 象:都 立 高 等 学 校 第2学 年 男 子37名 女 子27名 計64名) ア 選 択 制 授 業 を 実 施 し て
「楽 し か っ た し 、 満 足 し て い る 」 … …48名(75%)
「ま あ ま あ だ っ た 」15名(23%)
以 上 の 結 果 か ら 、 生 徒 は 、2年 生 で 選 択 制 授 業 を 実 施 し て も 、 充 実 感 が 得 ら れ る 。 イ 選 択 制 授 業 を 楽 し く 行 う た め に 必 要 な こ と
「自 ら 進 ん で や ろ う と す る 意 欲 や 課 題 意 識 」 … …37名(57%)
「友 達 と の 協 力 」26名(40%)
以 上 の 結 果 か ら 、 自 己 の 能 力 に あ っ た 課 題 の 設 定 、 課 題 の 解 決 に 向 け た 工 夫 や 意 欲 等 が 、 選 択 制 授 業 を 充 実 さ せ 、 ま た 選 択 制 授 業 を 実 施 す る に あ た っ て 、 生 徒 は お 互 い の 協 力 を 重 視 し て い る 。
ウ 教 師 の か か わ り 方 に つ い て
「活 動 中 は 、 申 し 出 の あ っ た 時 だ け 指 導 し て ほ し い 」 … …38名(59%)
「活 動 中 は 、 常 に か か わ っ て ほ し い 」7名(10%)
「技 能 を も っ と 教 え て ほ し い 」7名(10%)
以 上 の 結 果 か ら 、 選 択 制 授 業 で は い ろ い ろ な 場 面 で 支 援 ・指 導 を 使 い 分 け 、 教 師 の か か わ り 方 を 工 夫 す る こ と が 必 要 で あ る 。
工 個 人 カ ー ド ・学 習 ノ ー ト に つ い て
大 部 分 の 生 徒 が 、 個 人 カ ー ド や 学 習 ノ ー トで そ の 日 の 学 習 を 反 省 し 、 新 た な 課 題 を 設 定 す る 上 で 必 要 で あ る と 認 め て お り 、 教 師 に よ る カ ー ド で の ア ドバ イ ス は 、 好 評 で あ っ た 。
オ 選 択 制 授 業 の 実 施 時 期 に つ い て 1年 生 か ら … …35名(54%)
2年 生 か ら … …25名(39%)
1年 生 か ら 実 施 し た い と い う 生 徒 が54%、2年 生 か ら と い う 生 徒 も39%あ っ た こ と か ら 、 生 徒 は1・2年 生 か ら 選 択 制 授 業 を 行 な い た い と い う 希 望 を も っ て い る 。
…・選 択 制 授 業 実 施 後 に お け る 主 な 生 徒 の 感 想
○ 個 人 カ ー ド で 、 先 生 と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン す る の が 楽 し い 。
○ で き な い こ と も 、 自 分 の ペ ー ス で 解 決 で き る 。
○ 友 達 と 協 力 し な い と で き な い の で 、 関 係 が よ り 深 く な っ た 。
○ 充 実 し た 学 習 内 容 で な く て も 、 常 に 目 標 意 識 を も っ て い る の で 達 成 感 が あ る 。
○ 一 斉 授 業 の 時 よ り も 、 教 師 が 自 分 た ち を よ く 見 て く れ て い る 感 じ が す る 。
7研 究 の ま と め と 今 後 の 課 題 (1)研 究 の ま と め
本 研 究 に お い て 、 選 択 制 授 業 を 通 して 研 究 を 進 め て き た 結 果 、 次 の こ とが 明 らか に な っ た 。 ア 選 択 制 授 業 を1・2年 生 か ら実 施 す る た め に は 、 オ リ エ ン テ ー シ ョ ン を重 視 し、 生 徒 の
学 習 経 験 を 生 か して よ り豊 か な 選 択 制 授 業 が で き る よ う に 、 授 業 の 趣 旨 や ね ら い を 十 分 理 解 させ た 。 そ の こ と に よ っ て 、 合 理 的 ・計 画 的 に 自 ら進 ん で 積 極 的 に 運 動 を実 施 す る 態 度
を 育 成 す る こ と が で き た 。
イ 生 徒 は 自 ら運 動 種 目 を 選 択 す る こ と に よ っ て 、 そ の 種 目 に対 して 自分 の 能 力 ・適 性 、 興 味 ・関 心 を よ く理 解 し 、 計 画 的 に 運 動 す る こ と の 大 切 さ を 身 に つ け る こ と が で き た 。 ウ 個 人 カ ー ドに は 、 必 ず 授 業 中 に 感 じた 個 人 の 問 題 点 や 改 善 点 な ど を記 入 した り、 自 己 評
価 を し た りす る よ う に した 。 ま た 、 学 習 を 支 え る 学 習 ノ ー トで は 生 徒 の 課 題 解 決 に つ な が る ア ドバ イ ス を 積 極 的 に 行 っ た 。 そ の こ と に よ り、 課 題 を 設 定 し課 題 解 決 で き る 能 力 が 身 に つ き 、 次 の 授 業 へ の 意 欲 的 な 取 り組 み に つ な が る こ とが で き た 。
工 教 師 は 、 生 徒 が 困 っ て 関 わ っ て 欲 しい と い う要 望 が あ る と き以 外 は 、 出 来 る だ け 支 援 者 の 意 識 を持 ち 、 生 徒 が 中 心 に な っ て 自 主 的 ・自発 的 に 学 習 活 動 が で き る よ う に し た 。 そ の 結 果 、 課 題 を 設 定 し課 題 を解 決 し て い く能 力 が 身 に つ い て い っ た 。
オ 教 師 の 多 くが 選 択 制 の 授 業 は 、1・2年 生 の 生 徒 に は ま だ 「計 画 的 に 運 動 す る 能 力 や 習 慣 が 身 に つ い て い な い の で 無 理 」 と考 え て い る 。 し か し 、 学 習 過 程 や 教 師 の か か わ り 方 を 工 夫 す る こ と に よ っ て 、1・2年 生 か らの 選 択 制 授 業 の 実 施 は 可 能 で あ る こ とが 明 ら か に な っ た 。
(2)今 後 の 課 題
ア 生 徒 の 活 動 を 中 心 に 据 え た 、 教 師 の か か わ り方 の 一 層 の 工 夫 と評 価 に 対 す る 工 夫 。 イ 生 徒 の 希 望 に 応 え られ る よ う な 、 教 師 の 幅 広 い ス ポ ー ッ 種 目 の 理 解 と学 習 資 料 の 提 供 。 ウ 教 師 の 選 択 制 授 業 に つ い て の 理 解 と教 科 内 で の 共 通 理 解 。
工 中 学 校 か らの 一 貫 し た 選 択 制 授 業 の 計 画 。
II研 究 の 内 容(保 健)
1保 健 の 課 題 学 習 に 関 す る 意 識 ・実 態 調 査
・調 査 期 間
・調 査 対 象
・調 査 内 容
平 成10年6月 〜7月
都 立 高 等 学 校 保 健 体 育 科 教 諭138名
都 立 高 等 学 校1年228名2年224名 計452名
教 師 ア 課 題 学 習 の 実 施 状 況 、 実 施 理 由 、 課 題 の も た せ 方 、 解 決 方 法 イ 課 題 学 習 で 重 点 を 置 く内 容
ウ 保 健 の ね ら い
生 徒 授 業 の 内 容 ・方 法 に 対 す る 希 望 (1)調 査 結 果 と 考 察
《教 師 に 対 す る調 査 結 果 》
ア 課 題 学 習 の 実 施 状 況 ・実 施 理 由 ・課 題 の も た せ 方 ・解 決 方 法 (ア〉 課 題 学 習 の 実 施 に つ い て
・課 題 学 習 を 実 施 して い る 学 校 は49 .3%で 、他 の調 査 と比 較 す る と年 々増 加 傾 向 にあ る。
・実 施 して い る 学 年 は2学 年 が 多 い 。
・課 題 の もたせ 方 につ い て は 、生 徒 の興 味 ・関心 が大 事 だ と考 えている教 師 が約 半 数である。
(イ)実 施 して い る理 由 実 施 して い な い理 由
イ ウ エ オ
(ア)学 習効 果 が期 待 で き る (イ)生 徒 の実 態 に合 う (ウ)教 科 として行 って い る (エ)生 徒 との 関 わ りがふ え る (オ)そ の他
イ ウ エ オ カ
(ア)学 習 効 果が 期待 で き ない (イ)生 徒 の 実態 に合 わ ない (ウ)教 科 と して 取 り入 れて い な い (エ)時 間や 手間 が かか る (オ)実 施 方 法が よ くわ か らな い (カ)そ の 他
・実 施 し て い る 理 由 で は 「学 習 効 果 が 期 待 で き る 」 が69 .1%で3分 の2以 上 を 占 め る 。 実 施 し て い な い 理 由 の 「学 習 効 果 が 期 待 で き な い 」 が18.6%と 低 い 数 値 で あ る こ とか ら も、 課 題 学 習 の 効 果 は あ る 程 度 認 め ら れ て い る と考 え ら れ る 。
・実 施 し て い な い 理 由 で は、 「生 徒 の 実 態 に 合 わ な い 」 が50.0%で 一 番 高 く、 「ど の よ う に 実 施 し て よ い か よ く分 か ら な い 」 は 、8.6%と 一 番 低 い 。 実 施 方 法 は わ か る が 自 校 の 生 徒 に は 合 わ な い と と ら え て い る と考 え られ る 。
(ウ)課 題 の もた せ 方 に つ い て
(ア)教 師 力 あ る課題 を提 示 し、 それ に つ いて 生 徒 力学 習 を進 め る。
(イ)教 師 力複数 の 課題 を提示 し、そ の 中か ら 生 徒 力選択 して学 習 を進 め る。
(ウ)教 科書 等 の 中か ら、生徒 が 自 ら課題 を 発 見 し、 それ につ い て学 習 を進 め る。
(エ)生 活 の 中で、 生徒 が 自 ら課題 を発 見 し、
そ れ につ いて 学習 を進 め る。
(オ)そ の他
・課 題 の も た せ 方 は、 「教 師 が 複 数 の 課 題 を提 示 し 、 そ の 中 か ら 、 生 徒 が 選 択 して 学 習 を 進 め る 」 が48.
5%で 一 番 高 い 。 ま た 、 「生 活 の 中 で 、 生 徒 が 自 ら課 題 を 発 見 し、 そ れ に つ い て 学 習 を進 め る 」 は 、41.
2%で あ る 。 生 徒 が 自 ら 課 題 を 見 つ け る過 程 を取 り入 れ て い る 教 師 も 少 な くな い こ と が わ か る 。
〔勾 課 題 解 決 の 学 習 方 法
(ア 〉 文 献 研 究
(イ)関 連 教 科 の 教 師 や 専 門 家 に 聞 く (ウ)調 査 研 究
(エ)実 験 ・実 習
(オ)討 議 法(デ ィ ベ ー トな ど) (カ)シ ナ リオ ・ロー ル プ レイ (キ)ワ ー ク シー ト
(ク)そ の 他
・課 題 を 解 決 す る 方 法 は 文 献 研 究 が83 .3%で 一 番 多 く、
心 で あ る こ と が 分 か る 。
続 い て 調 査 研 究 が73.5%で あ る 。 調 べ 学 習 が 中
イ 今 後 、課 題 学 習 で 重 点 を置 きた い 内容
(ア)喫 煙 、飲酒 、薬物 乱用 と健康 (イ)食 事 、運動 、休養 と健康 (ウ)思 春期 と健康
(エ)環 境汚 染 と健 康 (オ)結 婚 と健康 (カ)医 薬 品 と健康 (キ)環 境 の調和 と健康
・い ず れ も生 活 に密 接 に関 係 す る内容 で あ る。 この こ とか ら課 題 学 習 は 「身 近 で 、 日常 生活 に直接 つ な が りや す く、 扱 いや す い 内 容 に重 点 を置 きたい 」 と考 え て い る教 師 が 多 い 。
ウ 保 健 の ね らい を どこ に置 くか
(ア)知 識 ・理解 の習 得 (イ)資 料 ・文 献等 の活用
(ウ)討 輪を した り、意見 を発表 す るカ (エ)学 習活動 にお ける意欲 や協 力
(オ)課 題を発 見 し、解決 して い こ うとす るカ (カ)日 常生活 にお いて健康 や安 全 に
留意 し、実践す る力
(キ)学 習活動 を 自己及 び相互 に評価 す るカ
・ 「課 題 を 発 見 し、 解 決 し て い こ う と す る 力 」 は 、61.8%で 、 「日常 生 活 に お い て 健 康 や 安 全 に 留 意 し 、 実 践 す る 力 」 は63%で あ る 。
・ 「資 料 ・文 献 等 の 活 用 」 は19% 、 「学 習 活 動 を 自 己 及 び 相 互 に 評 価 す る 力 」 は16.8%と 低 い 数 値 で あ るQ
以 上 の こ と か ら 、 多 くの 教 師 は 「課 題 を 発 見 し、 解 決 して い こ う とす る 力 」 や 、 「実 際 の 日 常 生 活 に お い て 、 健 康 や 安 全 に 留 意 し、 そ れ を 実 践 し て い く力 」 を 身 に つ け させ る こ と を 重 点 的 な ね ら い と 考 え て い る こ と が わ か る 。
《生徒 に対 す る調 査 結 果 》 ア 授 業 の 内容 に対 す る希 望
(ア)応 急 処 置 (イ)運 動 と健 康 (ウ)精 神 の 健 康 (エ)食 品 の 安 全 (オ)飲 酒 と健 康 (カ)伝 染 病 とそ の予 防 (キ)休 養 と健 康 (ク)性 感 染 症 とエ イ ズ (ケ)食 事 と健 康 (コ)喫 煙 と健 康
(サ)ご み 問 題 と リサ イ クル (シ)薬 物 乱 用 と健 康