研 究 論 文
llJJlllJll)HIJl]lmlllllllllJtl)Jl
火薬塀の分解 ・発火転移に関す る研究 ( 第
2報) 熱重畳分析に よるダブルベース系無塵火薬 の分解 ・発火
木村潤一書 ,清水俊彦+
最近発射薬や爆弾の火災や術軽に対する安全性
(LOVA:Low
Vulnerabilit y)が韮妻祝 され てお り,簡易で正確な安全評価法の確立が望まれている。本報告は,ダブルベース系無塵火薬 の発火故稗を.主に熱分析法の一つである熟澄丑分析
(TG/DTG)を用いて研究 した結果を 述べるものである。熱分析義政内での熱発火を支配する痕 も盛事な田子は,加熱速度 と駄科盃 丑である。 ダブルベース系無煙火薬は.加熱速度 と妖科盃丑の垂異により,主成分のニ トt ,〆
I
)セ リン
(NG)とニ トpセルp‑ス
(NC)の各々の熱分解に基づ く二種類の発火を起す こと を見出 した。駄科韮丑を一定 として加熱速度を上げた場合は
,NCの熱分解に基づ く高温側の 発火から低温側の
NGの熱分解に基づ く発火へ連続的に遜移 した。 このような特異な発火現象 は,駄科が二段階で発魚 し,低温側の発熱 ビ‑クが高温側の発熱 ピークより小さな場合に起 こ る現象であ り.熱発火理轟に基づきモデル化 した。本乗鼓条件下で,ダブルベース系無塵火薬 の発火の開始は.気相での可能性が理絵的にないことと.穿田気の圧力に依存 しない英教卒乗 から浜椿相で起 こると結論 した。熱分析法は,データ取得 と解析並びに分解と発火の鼓別 も容 易であることか ら.火薬類の発火特性 と発火搬樵の解明に非常に有効であることを確放 した。
I . 緒 輸
.火昏 ・弾薬及び誘導武鰐の分野における共通の殊項 として,発射薬や爆薬の熟や衝撃に対する低感度化が 盤現 されてきている。 ニ トpグリセ l J.
/ (NG)とニ トp. t =ル p‑ス
(NC)は長 きにわた り.無塵火薬の 主成分として発射薬や pナット推進薬 として使用 され てきた。今後 も無塵火薬は,無塵性の特赦を活か し, 性能向上や安全性の向上が回られてい くものと思われ る。 したがって,無塵火薬の熱分解特性 と発火特性の 正確で定丑的データの取得 と,両特性の理陰的な解釈 は正賓である
。・
本研究の目的は,一定加熱速度で就料を昇直 して変 化を脚定す る動的熱分析法を発火特性の研究に応用す ることである。熱分析を危険物の安全性の評価に適用 す る研究については多 くの報告があ り,絵
脱) )に紹 介されている。 しか しなが ら.発火性. o廉価や発火蛾 稗の解明に応用 した例は少な い2 ・ 3 ) .熱分析裳位は妖
1995
年
12月
8日受理
● 防衛庁技術研究本部 辞 1 研究所 弟 1 部弾薬 弊 4 研究室
〒
153目黒区中日
具 2‑ 2‑ 1 TELO3T5721‑7005(Ext.6419) FAX 03‑3713‑6077科室の雰囲気ガスや圧力など発火に影響を及ぼす田子 を容易に変えられることから,発火故椀の解明に有用 であると思われる。
前報では.主に単体
(NCと熊伝化
NC)を用いて,
DSCに よる発火特性の評価法について報告 した。本 報告では
,NGと
NCの二成分混合体であ る無煙火薬 の発火特性について述べる。無塵火薬の発火には.
NG
の尭熱分解に より起こる場合 と
.NCの分解か ら 起 こる場合があることを見出 した。 また.駄科盈丑を 一定 として加熱速度を増大すると.高温個の
NC発火 から低温仰の
NG発火へ連続的に遷移す る特異な発火 特性が改められた 。 この特異な発火特性を,熟発火理 論に基づきモデル化することを耽みた。
Fプルペース系無煙火薬の発火の開始は,一般には 気相反応によると考えられている。 しか しながら,熱 分析条件下では理姶的に気相発火の可能性は低 く.乗 敦により駄科の兵火特性が圧力や客用気の酸粟分圧に 依存 しないことが確かめられたことか ら.発火の開始 は浪曲相内で起こることが確旺 された。 これまで,叔 椿相内で硝酸エステルが発熱するメカニズムについて は不明であったが.当研究室では硝酸エステルが過酸 化物を反応中間体 とする赦弱な発光を伴 う掛 、 先知反
‑ 28‑
火薬学会箆
Table 1 CompositionofDoubleZiasePropdlants Material,wt% PROP.1 PROP.2 PROP
.3 Nitr∝ellulose(NC) 51.8 71.2
79.2 Nitroglycerine(NG) 36.5
24.1 16.0 Diethylphthalate(DEP)
9.6 2.6 2.6 2‑NDPA+ 2.1 2.1 2.
1 NC/NG 1.4 3̲0 5.0 2‑ND PA●
:2‑Nitrodiphenylan ine
0 2
8■ 一
■ ′ 一
■ ′ 一 O J I
I O ー 5 ざ 6 0
80 TG ■ ●
DTG fo.ド Sq ,.hnfn
‑
拓C
苧.
諾 :E2::.CP:NOlPN.:‑ .\ .畠S O 1 0 0 1 S
D 200250 TEKPtRATU旺.+C
Fig.1 TG/DTGandDSCcurvesforadouble base prope批mt
w i 血
aNC/NG=1・4
応を見出 し,研
究を進めているところである。
2
. 垂 験
2.1試 料
実験 に使 用 した g・ プル<' ‑ス系無塵 火薬 は
.NC
と
NGの比
(NC/NG)が約
1か ら
5の唯田で大 きく
異 なる三雀炉であ り
,Tablelに組成 と
NC/NG
比を示 す。試料の寸法は,すべて直径
1m.高 さ
1mで,形 状は中葉の円柱である。
2.2装 置
使用 した熱分析装匿は,アナ t '〆赦分装位付 き熟天.
秤
(TGAl20B)1 )と示差走査熟丑計
(DSC‑20B)
であ り,両機種 とも島幹製作所( 珠) である。駄科は
直 径
5.8皿,高 さ
1.8d t Dのアル ミ製の駄科皿に解放状態で 入れ,約
0.2t q s か ら
10J Z q S の範田で生血を
変えて彫噂を 詞べた。熟天秤は白金吊 り下げ型の天秤で
あ り,最新 の
TG‑50型 と基本的構造は同 じである。
温度校正は ニ ッケルの蔽気転移点
(353℃)軸定に よ り
行 った。
予備武臣{・ 発火に及ぼす酸乗分
Jfの紺 を
開べた結果, 試料の発火が酸
素の影響を受けないことか ら,湘定は
すべて静止空気中で行 った。
A.H..2○C/ NtN●AlR.1ATM
TG ‑、、、、 pROP.3 5.q
1q
. ( N C P I N O G
P: 1 了. 〜 . i h t
("C/"6‑
I
D T G ヽ
ド
一一一一一一 t M ヽ
^ヽ
、、、l l I
50 1
00TEPERAT15U0RE 200 250 ,.C
Fig.2 TG/DTGctm csfordoublebasewi th diL‑
ferentNC/NGrados
3
.
結果 と考察
3
こ
.1熱分解特性 と熟発火性の関連
れ まで, ダブルベース系無塵火薬の示差熱分析
(DTA)
や示差走査熟丑計
(DSC)による魚的湘定か らは ダ
ブルべ‑スの主成分である
NGと
NCに よる分 解 ピー
クは分灘 されていない
518). この原田について は
,第‑に両者の熟分解温度が接近 していること,第 二
に熱分解速度特性が類似 していること,第三には熟 分析装
置の応答性が不足 していることが考えられる。
本研究
でl 羊
,NCと
NGの比がほぼ Iに近い標準的な 組
成の他に,この比が
3と
5の駄科を用いて,特に7 ナ ログ
徴舟券に よる重畳減少速度
(DTG)曲線か ら
NCと
NGの分
解 t = ' ‑クの分離を拭みた。その結果,
Fig.1
の脚定例に示 されるように
.DTG曲線か らは二 つの ピークが明確に分離できた。再現性には劣るが,
DSCることが 曲線に も低温個に発熱の シ 9ル 〆‑が改め られ
あ り
,Fig.1に初茸例を示 した。
異なる
NC/NG
比の試料に対 してI i
,Fig.2にみ ら れ
るように
DTG曲線の第‑ ピークと弟ニ ビ‑クの比 が
NC/NG
比に反比例す ることか ら.第一 ピー クは
NGの分解に,第二 ビ‑ クは
NCの分解に
1 5 0
UB S J L
一3U A9
tluN
30)Ntl
uN10
VG 0紬200150toO紺B
/
L3・(1NV)NOH1HSOJ喜
u三〇トV)HTENPERATURE.'C
〜00 250
30
SJb.ULきSSOI IS SVN
50一 ■一 〇
O11
150 200 250 TEMPERATURE..C
Fig.3DeterminadonofheatofNGandNC血omthe composi血mofm GandDSCcuryesofadoth blebasepropelhnt
明らかになった。
DTG
曲線 と
DSC曲線の比較か ら.発熱丘が熱発生 速度 と立見減少速度の比例定款であると佐定 して
NGと
NCの発熱丑を求めることができる。すなわち.荏 意の温度における発熱
丑 (AHT:C a
t/g)紘.式 ( 1 ) ● に 示す ように
DSC曲線の高 さと
DTG曲線の高 さの比例 定敦であると促定 した。
A
H,
=蒜 ‑DS,m*LI, C oo T s
'諾 慧 '( I ,
Fiig.3に標準的なダブルベース系無塵火薬 ( 釈科 目 の
DTGと
DSCカープ及び計井結果の例を示す。計井 の結果
,NGの先負丘は約
50‑60c al /
g.NCの先負 丑は約
200d /
gと求められた
。NCの汲縮相内苑熟丑 は約
200C a l/
gとい う値が報告 されてお り9) .本研究 で得 られた
NCの甜定借はこの報告億に一女 している。
SAMPLE :PROP.1.A.〜.I20●C/N川.AIR.1ATN
TG
0.65
ド
q m 警 硬 豊 .
ドI q/dn7 S
二 軍 "a.
仰 ー
l t ● l
50 100 150
200 250 TEN
PEAATU旺.●c Fig.4 TG/DTGcurye90fadoublebase
prOpeuaZlt w
ithdifferentSampleweight;ignitionoc
cureda8the sampleweigh
tincreased NG
の分解発熱丑の測定値は
.蒸発による吸魚が発熱 的分解と同時に起 こるため.
見かけ上低い億になって いると考えられる。蒸発を伴
う尭熱分解の場合は,両 者を分# して各々の魚丑を求
めることは困難である。
密封セルを用いて無為を抑制
しても,気相尭熱分解の 影響が入るために洪縮相の発
熱丑を直捷求めをことは できない。 このような赦 しさの
ためか.
NGの故縮相 における分解熱丑に関する報
告は見あたらない。ちな みに,我 々は
TGを用いた
動 力学的 な手法に より,
NGの燕発の活性化エネルギーを
23kcal/mol.
蒸発魚 を約
105caJ/gと求
め報告 しているl O ) . これまでシングル ピークと
して報告 されてきたダブ ルベース系無煙火薬の
DTAやDSC
の発熱 ピークを, 本研究でI
IDTG(散分熱盤
丑分析)に よ り初めて明 瞭な
2つの ど‑クに分稚するこ
とができた
。DSC軸 定で見掛け上 シl /〆ル ビー
クと観軸 された原軌 土,
NCの大 きな先魚 ピークが隣
凄 している小 さな
NGの ピ
ークを隠すためである。
熱分解特性 と熟発火他の的
連を,駄科直見と加熱速 度を変えることにより明らか
に した。発火の生砂 王, 発火時に一瞬みかけ上の韮丑
増加が現れ
(DTG曲線 では上向きの小 さなスパイ ク
),挽いて急故な盤丑波 少がみられることから明瞭に
曲別可能である。定性的 には.
Fig.4に示す ように発
火は熱分解の
2つの ピー クに近い温度付近で毎こり,
加熱速度が一定の場合に は丑丑を増加すると,高温佃
の弟二 ビ‑ク発火
(NC発火)から低温佃の昇一 ピーク発火
(NG発火)へ遷
移することを見出 した。
3屯所の駄科の発火時の庇量減少率 と発火温度の飼
..51‑。Mu〇.叫喜JTtZLk0111NDH
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 PRACTZOWDECOMPOSEDATZCtlITIOII Fig.5 Fracdonalwdght‑1鵬Satthedoublep
e a k
ignidonofthreedoublebasep
r o
pdz L nt S
COn・ taining differentaJnOultOfNG and phsticizer(DEP)係を
Fig.5に示す。発火時の盃丑減少率が
NC/NG比に大 きく依存 していることが分かる。薪ニ ピーク発火 か ら昇一 ピー ク発火への遷移は,液体成分である
NGと可世
湘 (DEP)の捻和に性ば等 しい正丑減少率で 起 きている。
NC/NG
混合物が駄科丑によって.
2段階の発火が 起 こることを見出 したが.この現象を熟発火理卸 こ基 づ くモデルに よ り脱明する。魚発火理路では,発火は 熱発生速度が熱損失速まを上回った場合に起こると考 える。いま.必軸に温度畠,横軸に温度をとると.熱 損失速射
土Fig.6のように原点を通る直線で来 される。
この直線の債 さは熱分析裳庇に固有であ り.取得の方 法については前報で述べている。一九 熱発生速射 土,
NC
と
NGの
2つの ピークを有す る曲牡で哀 される。
ここでは
Fig.1の
DSC曲線の . tうに.低温例の尭熟 ピーク( 昇 lt t ' ‑ク)の高さが高温佃の発熱 ピーク( 蘇
2ピーク)の高 さより低い場合の発熱曲線を示す。 し たが って,加熱速度を一定 として飲料虚丑を変えると, 熱損失直線 と熱発生曲線の相対位軌 土.
Fig.6に示す
ように
3ケースが考えられる。
妨 1 のケースでは駄科最が W Lで少な く.熱発生曲 線が熱損失直線 より下側にある場合で発火は起 こらな い。 妨2 のケースは駄科丑が
W2と増大 し,熱損失直 線が払発生曲線の
弟2ピークと安生 しこの付近で発火 が起 こる場合である。第
3のケ‑スは駄科丑が
W3と さらに増大 し.魚折失直線が
井 1ピークと交差 しこの 付近で発火が起 こる場合である。
31 Y
XSSO7 ‑ LY
7HA0 3I YY NO TI YV 3'8 9
J.Yn I
Fig.6 Aerpretadonofdoubleipidonofdoubleb modelfori
7即 肌
nt aPEAKTEMPERATUREOFMASS‑LOSSRATE〉Oc
2 0 0 1
901 8 0
00
Lrt
21tLTIZJJUot凹LVV D J4 ILVHH
2.15103/Tpe
か
2.20OK‑1 2.25 Fig.8 1gnidontransitionfromNCtoNGash飽ting ratein
creased
では第 1ピーク発火‑避移 した。第
2ピ
ーク発火から 第
1ピーク発火への遷移が起こる重畳損失は約
30%
で あ り,この値は
NGとDEPの含有免の線
虫 (26.5%)
にほぼ一致 し
,Fig.5に示 した結
果 と同様である。
次に試料丑 を
3n sと一定に して,加熱速度 を
1℃/min
か ら
20℃/miAの範囲で増大す ると
,Fi g.8に示 す ように.発火は
NCの分解 t = ' ‑ク直線上で加熱速
度 が
7.5℃/min以上の場合に起 こ り
,10℃/min
で連続 的に
NGの分解 ビ‑ク線上に移行 した
。なお, ダブル ベース系無煙火
薬中の
NCと
NGの熱分解特性に関 し ては,既報日 を
参照 されたい。
二点発火に及ぼす試料重畳 と加熱速
度の影響の大 き さを明らかにするために,試料重畳 と加熱速度
の両対 数を と‑ 'てプ. ,ッ トした結果を
Fig.9に示す
。 この結 果から,発火が起 こるタライチ 1 )7ほほ挿 直
線であ り, 傾 きは約 ‑ 1であるo この結果は.就
料重丑 と加熱速 度は発火に対 してほぼ同等の影響を及
ぼ し.反比例の 関係にあることを示唆する。 したがって,
発火をさけ て火薬類の熱分解特性を求めるF .
̲紘,加熱速度を下げ るか試料
丑を減少させればよいことが分かる。
3.3
圧力
及び酸素の影響
本項では,発火が妖鮪相内で起こる
ことを確認する ために行った圧力の影響に関する理論的検討 と実験括
NfNJU..uI孟望‑1V)H OIGNITtONSAMPLE: PROP.1
+ NO.ZGNtT10X AIR.1
ATN
0S.A5MPLEW
1
EI釧T .
MG S 10 Fig.9 Effectsofboth heating rate aJld sam ple weightonthedecompositionandig
nitionby TG/DTG
固 R.C漂 牢
記
・ 匝垂 司 NO,HCHO NZ.N20 RONOZ } NOZl +
HCO.Col2.HzO+ HZ,HZOCO.Col FIzzZorto DarkZbne FfameZone
監T . r L g
【GASPJIASE) Scheme l Schematicofcombutionmodelandreac‑ ti
ons
果について述べる。 ダブルベ‑ス系無塵火薬の燃焼に つ
いてはこれ まで多 くの研究がなされ,燃焼法の構造 と主要な反応は一般的に.以下のS
chemelに示
され るものであることが明らかにされている
12㌧ここで,反応
lは硝酸エステJ
L,(RONO2)の 酸素 一 窒素結合の均等解裂であ り,凝縮相内で起こる
2
は生成 した二酸化窒素
(NO皇)と7ル デ ヒ 。反応
(RCHO)との発熱反応であ り,凝縮相に撞め ド構
て近い 気相で起 こる。反応
3は生成 した酸化窒素
(NO)
と 燃料成分の輝炎を発生する燃焼反応であ り,大
気圧で は起 らない。従って.熱分析を用いた大気圧下で
の発 火に関する実験では,反応
2のみを考慮すれば よ
いと 考えられる。簡単化のため
,NGの
1モルか ら
3モル の二酸 化窒素
(HCHO)が生成 し.等モ
(NOB)と同点 の ホル ム7ルデ ヒ ド
ルの反応 と仮定する。ホル ムアルデ ヒ ドと二酸化窒素
の気相反応は古 くか ら研究
されてお り
.2次反応で反応速度バラメ‑? ( 活
特性時間
(Tch)を半減期 (I)J2)とし,円盤状飲料の 中心まで雰囲気ガス ( 本実験では空気)が拡散する時 間を拡散の特性時間 (
TD)とす る。Tc hは反応定数を
A(bmo1‑1・sec‑1),初浪度を
a(moIA‑1
)として次の ように求められる。
T。=
Tl / 2 ‑1 / k・ a
(2)ここで
.A‑1010e‑け・000/JtT(
9m01‑Isec‑1)(T>160
℃)であるか ら.発火点 ( 約
200℃)における
kの 値は約
17(bmollsec‑I)と求め られ る。生成 ガス の大気E E下で
200℃におけるモル浪度は
a=2.5×102(moIA‑I)
であるか ら
.Tchの値は約
2secとなる。
一方,拡散の特性時間 (
rD)は試料の峠をd(也),紘 散定数を
D(cJsec‑1)として.分子拡散の場合は次式 で表される
15).TL)=82/BD (3)
圧力が低下す ると
(2)式のaは小さくな り
Tc hは大 きくなる。一方. (
3)式のDの値は大 きくな り.TDの値は小 さ くなる。従 って,Tc
b/TDの億は圧力の低 下に伴い圧力の
2乗に比例 してさらに増大 し,大気圧 以下の気相発火の可能性は一層減少する。 ここで,秦 乗敦 で用 いた試料 の直径
(d=0.2c n) と拡散定数
(D=0.5cJsec‑I)を代入すると,
TD‑1012
secと求 め られる。大気圧での気相反応の特性時間は拡散の特 性時間 よ り約
200倍 も長いことが分 った。すなわち.
N
02 に よるホルムアルデ ヒ ドの気相における発熱的酸 化反応
(Shemelの反応
2)が起 こる前に空気が速 やかに拡放 して反応を抑制 し.気相発火が起こらな く なるものと考えられる。
これを証明す るため,試料重丑の異なる駄科を用い てこ点発火の特性に対する圧力の形轡を減圧下で求め た。乗験結果を
Fig.10に示すが,発火特性は圧力に 依存せず,発火が気相ではな く洗掩相で起こるとする 以上の理絵的考察の結果を支持するものであった。
4.
着 l 論
勲分析装置を,火薬類の発火改構の解明に用いる可 能性を研究 し,熱分析叢庇が火薬類の熱分解特性 と発 火特性を定丑的に関連づける上で撞めて有効であるこ とを確乾 した。また,本研究では
NC/NG比の異なる 無塵火薬を用いて,以下の新たな串乗を見出 した。
( 1 )熱盤丑分析
(TG/DTG)に より, ニ トF 'グ l ) 七 I )
ソ (NG)とニ ト。セル p‑ス
(NC)の 熱分解 ピークを初めて明確に分離 した
。DSCで分離できない原田は,高温側の
NCの大 きな 発熱 t = ' ‑ クが,低温例に隣披す る
NGの発熱
ピークを隠すためである。
O一〇▲「
'‑ o
UuSr 望
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「 . 4 △
tl;r2q‑
0A
ーo
SAWLE:PROP U
.1 R.
M
..20.C/MlN.AIRl l l l
0.25 0.50 0.75
1.0 PRESSUR
E●AlM
Fig.10 Presstlreeffectontheigmitionofa double baseprope
uant
(2)
低速加熱時 (
1℃/min〜20℃/min)
のダブル べ‑ス推進薬の発火は故縮相内
で起 こる。発 火は加熱速度 と拭料重丑に依存 し
, 特異な
2点 発
火を呈する。
( 3) 試料重丑一定の条件で加熱速度を上
昇させると, 発火は
NCの分解 ビ‑ク温度付近
で起 こ り,逮 続的に約
10℃低い
NGの分解 ピー
ク付近の発火 へと遜移する。
文 献
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nantfactorsondecompositiontoigmitiontransition(DIT)
w i t h t h
erTnalanalyzerhavebeen conBrmedtobeheatingrateandsam pleweight.Wefotlndthatdoublebasepropelh tsex・hibittwodifferenttypesofignitionoriginatedfrom theexothemi cdecompositionof nitrocelldose (NC)andniteroglycerine(NG).Underaconditionofconstzmt組mple weight.NC‑initiatedignitionshiftedtoNG‑initiatedignitionash
e a
tingratewasincriased.Thistlnlqueignitiontransitioncanbeseenonlyinthecasewherethepeakheightofthe firstexothermislowerthanthatofthesecondexotherm.Wehavealsocon丘rmedthatthe ignitionofthedoublebasepropenantsoriginatesfromthecondensedphasebutnotfrom t
hegasphaseundertheexperimentalconditionemmined.Thernogravimetrictedhnique hasbeenprovedtobeapromisingdiagnosticmethodtocharacterizeignitionofpropeuants byvirtuedthesimplicityofdataacquisitionanddataanalysis.
('PropellantsandExplosivesLaborato
r y
,1StDivision,lstResearchCenter,
ResearchandDevelopmenths
ti
tute・Japan DefenseA甲C y
・2‑211・
N血 meguro,Megur
o‑ k n
,Tokyo,153,Japan)‑ 34‑