次世代自動車・燃料
次世代自動車・燃料
イニシアティブについて
イニシアティブについて
平成21年2月13日
経済産業省製造産業局自動車課
経済産業省製造産業局自動車課
目 次
目
1.自動車環境・エネルギー制約
2.大気汚染問題への対応
3 地球温暖化問題への対応
3.地球温暖化問題への対応
4.エネルギー制約への対応
5.おわりに ~次世代自動車・燃料イニシアティブは「美しい星50」への一里塚
新興国
1.(1)拡大する自動車市場
その他 312万台 8% 日本 602万台 北米 新興国 1割 日米欧 9割 ○ 1980年代まで日米欧3極の時代。 (日米欧:その他=9:1) 北米 1,930万台 その他 2 900万台 新興国 4割 日米欧 6割 602万台 15% 欧州 万台 1,697万台 43% 1987年 4,000万台 (日米欧:その他=9:1) ○ 中国、ASEAN4など新興国の伸 びにより、4極へ。 (日米欧:新興国=2:1) ,930万台 27% 欧州 日本 2,900万台 41% 7,100万台 2007年 1,381万台 35% (万台) 欧州 1,718万台 24% 日本 535万台 8% 新興市場 この20年で3000万台増 どこで生じているのか? (万台) 日本 新興市場 北米 欧州 41.(2)国際エネルギー市場の構造変化
○本年6月 原油価格は最高値を記録したものの 最近は40 50ドル前後で推移 しかし 過去に比べ 140 (単位:ドル/バレル) 【図 原油価格の長期的な推移と国際原油市場の構造変化】 ○本年6月、原油価格は最高値を記録したものの、最近は40~50ドル前後で推移。しかし、過去に比べ、 原油価格は高止まりの状況。 100 110 120 130 140 ア ラ ビアンライト価格 2008年6月現在の価格: 138.54ドル/バレル(史上最高値) 60 70 80 90 100 第二次オイルショック時の 最高値:34ドル/バレル 2001.9.11 米国同時多発テロ事件 80.9 イラン・イラク戦争勃発 10 20 30 40 50 第一次オイルショック時の 最高値:11.65ドル/バレル 湾岸戦争時の最高値: 32.49ドル/バレル 79.2.11 イラン暫定革命政府樹立 0 10 1971 1974 1977 1980 1983 1986 1989 1992 1995 1998 2001 2004 2007 2003.3 米国主導のイラク攻撃開始 90.8.2 イラクのクウェート侵攻 73.10 第4次中東戦争勃発 安定期 ドル/ ゙レル時代 第一の構造変化 石油シ ク の対応 安定期 ドル/ ゙レル時 第二の構造変化 構造的な需給逼迫 1~2ドル/バレル時代 ・OPEC諸国が石油産業を国営化、価格 引上げを実施。 ・非OPEC諸国による生産拡大など、供 給源は多様化。 ・市況は安定 ・上流への投資が鈍化し ・一次エネルギーに占めるシェ アで石油が石炭を逆転 ・安価な石油と大型タンカー普 ・中国、インドなどのエネル ギー需要急増、OPECの供 給余力の低下等による構造 石油ショックへの対応 13~19ドル/バレル時 代 構造的な需給逼迫 給源は多様化。 ・原子力、天然ガス等石油代替や省エネ 推進が本格化。 ・消費国側で国際エネルギー機関(IEA)設 立、国家備蓄の開始 ・上流への投資が鈍化し、 油田開発は停滞気味 ・エネルギー消費は再び増 加傾向 及によって、石油の安定的か つ低廉な供給が実現。石油は 高度経済成長の原動力に。 給余力の低下等による構造 変化により、世界のエネル ギー需給は構造的な逼迫 局面に。1.(3)環境・エネルギー制約に必要な対応は3つ
(1)大気汚染問題への対応
排出ガス中の有害物質の抜本的削減
( )地球温暖化問題
対応
CO2排出量の抜本的削減
(2)地球温暖化問題への対応
過度に石油に依存した運輸部門のエネルギー対策(石油代替燃
(3)エネルギー制約への対応
過度に石油に依存した運輸部門のエネルギー対策(石油代替燃
料利用等)
バランスをとりながら3つの問題を解決することが必要
2.(1)排ガス規制の歴史
○ 大気汚染問題の深刻化に伴い、排ガス規制が強化されてきた。 ○ 90年代以降は、主にディーゼル自動車を中心として排ガス規制が強化 デ ガ 自動車 ディーゼル自動車 排出ガス規制 ガソリン自動車 排出ガス規制 1973年 ・米・マスキー法の制定 1974年 イベント 1990年以前 S48規制 ・米・マスキー法の制定 ・光化学スモッグなどの 大気汚染問題の表面化 1978年 S53規制 S49規制 1986年 S61規制 1990年代前半 ・加州・ZEV法の導入・大気汚染公害訴訟の増加 1993年 短期規制 1997年 大気汚染公害訴訟の増加 2000年 1997年 長期規制 2000年 年 新短期規制 2005年 新長期規制 ・東京都による ディーゼル車NO作戦 1990年代後半 年 新短期規制 2005年 新長期規制 ~ 2009年 09年規制 ・尼崎公害訴訟和解 2009年 09年規制 2000年代前半2.(2)国際的に収斂する傾向にある排ガス規制
○ 我が国の09年規制(ポスト新長期規制)、米国のTier2bin5規制など2010年頃に世界的に排 ガス規制が強化される見込み。排ガス規制は収斂の傾向。 NOx(g/km) PM(g/km) 0.9 1 日 米 欧 NOx(g/km) 0.2 日 米 欧 PM(g/km) Euro1 短期 0.7 0.8 0.15 Euro2 0.5 0.6 Euro3 短期Tier0 Tier1 Euro1
Tier0 0.3 0.4 0.1 E 4 長期 新短期 Euro2 長期 0.1 0.2 0.05 Euro4 Euro5 新長期 ポスト新長期 Tier2Bin9 EURO6 Euro3 Euro4 Tier1 Tier2Bin9 Tier2Bin5 新短期 新長期 0 1994 1999 2004 2009 2014 年 0 1994 1999 2004 2009 2014 年 ホ スト新長期
Tier2Bin5 EURO6 新長期 Euro5Tier2Bin5 EURO6
3 (1)京都議定書目標達成計画の目標
3
. (1)京都議定書目標達成計画の目標
○ 京都議定書において、我が国は2010年までに温室効果ガスを1990年比で6%削減することを約束。 ○ 目標達成のためには エネルギー起源CO2を1990年比で0 6%増に抑える必要あり ○ 目標達成のためには、エネルギ 起源CO2を1990年比で0.6%増に抑える必要あり。 ○ 2002年度時点で、運輸部門のCO2排出量はエネルギー起源CO2全体の22%を占めており、2010年 度までに排出量を更に4.2%減らすことが求められている。 6%削減の内訳 各部門のCO2削減目標 産業部門 民生部門 運輸部門 -0.6% CO2, メタン, N2O +0.6% エネルギー起源CO2 2002年度実績468
363
261
-4 2% -16 8% -7 1% 3 9% -0.3% -0.9% 非エネルギー起源CO2 メタン, N2O 森林吸収 (22%) (31%) (40%) 2010年度目標435
302
250
4.2% -16.8% -7.1% -3.9% +0.1% -1.6% 森林吸収 代替フロン3ガス 京都メカニズムなど (単位 100万トン-CO2)3.
(2)新燃費基準の概要
3.
(2)新燃費基準の概要
○ 2004年度を基準として、2015年度を目標としたもの。 ○ 乗用車、小型バス、小型貨物車を対象としている。 ○ 乗用車の燃費改善率は、2004年度出荷台数ベースと比較して23.5%。 2004年度実績に対する燃費改善率 自動車の種別 2004年度 実績値 2015年度 推定値 2004年度実績 からの燃費改善率 乗用車 13.6(km/L) 16.8(km/L) 23.5% 小型バス 8 3(km/L) 8 9(km/L) 7 2% 小型バス 8.3(km/L) 8.9(km/L) 7.2% 小型貨物車 13.5(km/L) 15.2(km/L) 12.6% 車種の一例 ※JC08モードによる数値 小型バス 小型トラック 小型バン 乗用車3.(3)燃費基準のポイント
トップランナー方式 ○ 目標年度における平均燃費値を、基準年度においてもっとも燃費が良いものと同じ水準にする。 ○ 実在する最も燃費の良い自動車を基準とするため、高レベルであるが実現可能性が証明されている基準値を設定 特定機器(21機器) ト プランナ 方式の例 することが可能。 特定機器(21機器) 1.乗用自動車 2 貨物自動車 12.ストーブ 13 ガス調理機器 燃費 (km/L) 19km/L トップランナー方式の例 2.貨物自動車 3.エアコンディショナー 4.テレビジョン受信機 13.ガス調理機器 14.ガス温水機器 15.石油温水機器 18km/L 17km/L 15km/L 16 5.ビデオテープレコーダー 6.蛍光灯器具 7.複写機 16.電気便座 17.自動販売機 18.変圧器 15km/L 15km/L 14km/L 13km/L 製品区分ごとに加重 ※ト プ ナ 方式とは 8.電子計算機 9.磁気ディスク装置 10 電気冷蔵庫 19.ジャー炊飯器 20.電子レンジ 21 DVDレコーダー 基準設定時 目標年度 12km/L 製品区分ごとに加重 平均で達成を判断 ※トップランナー方式とは 自動車の燃費基準や電気製品等の省エネ基準を、それ ぞれの機器において現在商品化されている製品のうち 最も優れている機器の性能以上にするという考え方 10.電気冷蔵庫 11.電気冷凍庫 21.DVDレコ ダ3.(4)大きな燃費改善を生んだインセンティブ
○ 燃費基準や排ガス規制をベンチマークに燃費性能や排ガス性能の良さを評価する税制インセンティブを実 施(グリーン税)。 ○ 定期的に税制優遇対象車を絞り込むことで排ガスのクリーン化、燃費向上に大きく貢献。特に、燃費につい 全社 均 年基準を前倒 達成 ては、全社平均で2010年基準を前倒し達成。 16.0 前倒し達成 ガソリン乗用車の燃費値の推移 税制優遇対象車の絞り込み 15.0 前倒し達成 15.1 15.1 14.0 2010年度 燃費目標 13.0 12.0 燃費基準策定 11.0 1998年 2005年 2010年3.(5)運輸部門におけるCO2削減について
○日本の運輸部門では、21世紀に入り、CO2排出量がピークアウトして減少基調になっている。 (百万トン) 1)自動車燃費の改善9
(百万トン) 260 270 263 265 264 266 265 268 264 262 262 2)交通流の改善11
11
3) エコドライブ・走行量低下 (自動車の効率的利用を含む) 260 250 240 250 258 257 254 230 220 229 233 238 240~243 210 200 1990 1995 2000 2006 217 2010年見込み3.(6)
CO2排出量削減 には、統合的な対策が必要
○道路交通部門の省エネ、省
CO2には自動車燃費の向上だけでは十分でない。経済との両
立を図りつつ、自動車燃料の多様化(バイオ等)や政府による交通流の改善、自動車利用の
効率化を統合的 実施
く とが必
効率化を統合的に実施していくことが必要。
○ すべての関係者が協力し合い、その責任において最善の努力を行っていくべきである。
自動車メ カ
/
政府
/
燃料供給者
/
自動車燃費の 自動車燃費の 向上 向上 自動車燃料の 自動車燃料の 多様化 多様化自動車メーカー
/
政府
(燃費基準、インセ
ンティブ ・・・
)
燃料供給者
/
自動車メーカー
(バイオ燃料、・・・)
向上 向上 多様化多様化ンティブ、・・・
)
政府
運輸事業者/
自動車ユーザー
/
政府
交通流の 交通流の 改善 改善 自動車利用 自動車利用 の効率化 の効率化政府
(ITS, 道路インフラの
整備、路上駐車の削
減、・・・
)
政府
(エコドライブ, カーシェア
リング、トラック輸送の効
率化 モ ダルシフ
減、
)
率化、モーダルシフ
ト、 ・・・
)
4.(1)日本の自動車・燃料の環境エネルギー戦略のポイント
( )日本の自動車 燃料の環境 ネルギ 戦略のポイント
日本の戦略
3つのキーワード(業界横断、省庁横断、ベンチマーク共有)により 3つの革新(自動車 燃料 インフラ)を実現し 3つの革新(自動車、燃料、インフラ)を実現し 3つの課題(エネルギー安全保障、環境、競争力)を解決する 自動車 燃料 インフラ 「統合的」に組み合わせ 自動車 自動車 燃料燃料 インフラインフラ 「統合的」に組み合わせ 2010年 2015年 5~10年毎のベンチマークを 幅広い関係産業界、関係省庁 間で共有 2020年 経営戦略、政策戦略の同期 効率的競争によりイノベーショ 運輸部門の 石油依存度80% 運輸部門の 石油依存度80% エネルギー効率 30%改善 エネルギー効率 30%改善 2030年 ンを効果的に加速 0次世代自動車・燃料イニシアティブ(1)
次世代自動車・燃料イニシアティブ(1)
○自動車業界、石油業界、経済産業省の三者により、包括的な戦略を構築。
5つの戦略により
→3つの革新を実現
①バッテリー
②水素・燃料電池
自動車
④バイオ燃料
②水素 燃料電池
③クリーンディーゼル
燃料
⑤世界一やさしいクルマ社会構想
インフラ
エネルギー安全保障、環境、競争力の一石三鳥を狙った先進的ビジョン
②水素 燃料電池