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薬物依存からの回復 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)薬物依存からの回復 キーワード:薬物依存,分化的接触理論,治療共同体,回復,ケア 発達・社会システム専攻 北川 洋平 1. はじめに. 2. 薬物使用のカテゴリー. 薬物問題には大きく 2 つの問題系が存在している。1. 薬物使用と一口にいっても、その使用においては多様. つは規範に関わる問題である。すなわち薬物使用者から. な使用者像が存在する。ここではその薬物使用に対して. 発せられた「なぜ薬物を使用してはいけないのか?」と. 与えられる類型としての「乱用」 、 「嗜癖/依存」 、 「コン. いう問いをめぐって社会がどのように規範を設定し、そ. トロール使用」を整理する。. の正当性を担保しているのかに関わる問題である。これ. 「乱用」とは社会規範から逸脱した目的や方法で薬物. はまた、 「なぜ薬物を使用するのか?」 という薬物使用者. を使用することをさす。主に統制する立場によって使用. へ向けられた問いをも内包する問題である。. される概念である。覚せい剤をはじめとする非合法薬物. 2つめとして、社会内において構成される「逸脱」領. については使用そのものが法によって規制されている。. 域にある者が社会的に回復するとはどういうことかとい. それゆえ、それらを 1 度使用してもそれは「乱用」とさ. う問いである。これは具体的に、薬物使用者が薬物から. れる。また、1 回に1錠を服用するように指示された合. 離れ、依存症の場合は依存からどのように回復するのか. 法の薬(たとえば鎮痛剤や咳止め、睡眠薬)をまとめて. という問題である。そのための関連機関はどのようにケ. 何錠も飲む行為は服用規定に対しての違反であり、これ. アしているのか、あるいは社会に復帰するとはどういう. も自体も乱用とされる。すなわち、 「乱用」とは社会的に. ことかという問いを含んでいる。. 規定された規範をこえた行為、とくに薬物摂取について. この2つの問題系が、薬物問題の中核に位置するもの. 指示された概念と理解できる。. といえる。ここで注記しておきたいのはこの2つの問題. 次に「嗜癖」と「依存」についてみてみよう。依存症. は決して別々に論じられるべき問題ではないという点で. と嗜癖について明確に区別することは困難である。しか. ある。つまり、報告者はこの2つの問題系を互いに通底. し、その違いをあえていうなら、依存症は状態を指して. しているものと捉えている。. おり病気という意味合いが強い概念である。すなわち疾. 社会における規範が当該社会において妥当なものと. 患を指す概念という風に理解できる。一方、嗜癖とは特. 認識される場合、 そこには「善し/悪し」、 「良し/悪し」 、. にその行動面に重点を置いた概念であるといえる。つま. 「正常/異常」の分類軸が生じる。ここにおいても薬物に. り、その特徴的な行為そのものを指す概念として捉えた. 関する使用を禁止しようとするならば、必ずそこには<. い。. 逸脱>するものが現れる。こうした逸脱領域を社会のエ. まず嗜癖についてみてみたい。嗜癖とはその語義に従. コノミーからみて最小のものにしようとすることは、政. えば「悪い癖を繰り返すこと」という風に理解できる。. 策上どの様に行うかは別として、 可能のことと思われる。. また、嗜癖は生活の広い範囲において影響力をもってい. この点に関する考察は私自身の研究を通して考えうるテ. るという点で特徴的である。アメリカのセラピストであ. ーマとなるといえる。しかし、この規範についての問題. り嗜癖概念を明快に紹介しているアン・ウィルソン・シ. はもう一つの問題とつながりを持っている。それは社会. ェフ(Anne Wilson Scheaf)の理解では、嗜癖とは個人. 的なカテゴリーとして<逸脱者>とされた人に関しての. 的な価値や判断をこえて行為や価値判断を行わせる強迫. 「社会への回復」がどの様に確保されているのかという. 的な観念を抱かせるものとされている。つまり、ある種. 点である。. の行為に対する強迫的な観念といえるだろう。またアン. 以上のように互いに交通する2つの問題系が薬物問. ソニー・ギデンズ(Anthony Giddens)によると嗜癖は. 題の中核にある。本報告ではこの2つの問題系にたいし. その人の生活に広範囲に及ぶ影響をもたらしていくもの. て双方向的にアプローチし、社会学的な観点から考察を. とされている。そして、ギデンズによると嗜癖は衝動脅. 進めることになる。. 迫的に没頭する様式化された習慣であり、中断した場合 手におえない不安感を生じさせるものと定義づけられて.

(2) いる。. ー調査を軸に考察を進めている。. 以上から嗜癖を個人のコントロールを超えた強迫的. この概念は乱用、嗜癖、依存といういわば統制の側か. な観念に支配された状態としてイメージすることができ. らのパースペクティブから離れ、より広範な薬物使用者. る。. を考察の対象とする概念であり、薬物使用を包括的に理. このような嗜癖状態を医療化(medicalization)し、. 解するには重要な観測点になるといえる。. 主に精神医療の側からアプローチした際には「依存症」 という観点から考察される。依存性薬物の使用を繰り返 すと、依存状態に陥る。依存とは乱用の繰り返しの結果. 3. 本稿で対象におかれたカテゴリー こうした類型を念頭においた上で、本稿において取り. 生じた 「止めようと思っても簡単にはやめられない状態」. 上げる対象の焦点を定めたい。ここで本稿が依拠する経. と理解される。この依存状態は便宜的に2つに分けると. 験的なレファレンスは報告者が保有する裁判データであ. 理解しやすい。1 つは精神依存、もう1つが身体依存で. る。これは主に覚せい剤取締法違反に関する刑事裁判の. ある。身体依存とは、ある薬物が身体に入っているとき. 傍聴を通じて報告者が検討したものである。. にはさほど問題を生じないが、それがきれてくると様々. その具体的な薬物使用のデータから検討すると、なぜ. な症状が出てくる状態である。そのため薬物が切れると. 覚せい剤を使用したかという問いに対する答えは様々で. その苦痛を避けるために、再度その薬物の摂取を要求す. あった。薬物使用が常習となり、あるいはそのなかには. ることになる。精神依存とはその薬物が切れていても身. 依存症をおこす者もいる。一方、人生の中の様々なトラ. 体的な不調は認められないが、その一方で薬物を欲しい. ブルや日常のストレスを晴らす手段として薬物使用を位. と思う気持ちが強化される状態である。こうした依存状. 置づける者もいる。また、普段つき合う人との関係性の. 態は、それが身体的な依存であれ精神的な依存であれ、. 中に薬物が入り込んでいる事例も確認された。薬物使用. 表面化してくるのはその薬物を欲しいということに起因. 者自身による覚せい剤の位置づけは様々であるといえる。. する探索行動である。 さて、以上の乱用、嗜癖、依存という観点からの把握. しかし、これらの動機も次のように整理することがで きた。ここで検討した「事例1:常習になっていること」. とは異なるパースペクティブの展開がある。近年、日本. と「事例 2:依存症状態に陥っていること」 、これらは覚. においては佐藤哲彦によって紹介されている「コントロ. せい剤を使用する目的が自己目的化しており、この依存. ール使用者」という概念がそれである。この概念の前提. 症的な使用を薬物使用の直接的な動機としてみることは. には「人々は何らかの中毒性物質と付き合いながら,そ. 解釈上、 参考にならない。 これについては常習化する前、. れをコントロールしてきた」という認識があるという。. すなわち最初の覚せい剤使用の動機に注目すべきであろ. すなわち、薬物を使用することで「依存」という状態に. う。. 一方向的に陥ってしまうのではなく、薬物を能動的に扱. その意味で注目したいのは「事例 3:トラブルやスト. い、薬物とともに生活をしているドラッグユーザーが存. レスの解消手段としての使用」と「事例 4;関係性の中. 在することを指摘している。. に組み込まれた使用」についてである。こうした使用に. 佐藤はこれまでの薬物研究における前提を考察し、ド. 対して一般的な見解からは、たとえば事例 3 に対しては. ラッグ使用者はある時期まである程度 1 つのパターンの. 覚せい剤以外のものでもよかったのではないかというこ. 中に収まるのではないかとしている。それは特に「依存」. とが言える。 覚せい剤自身は問題を解決してはくれない。. という考え方に顕著なのだが、それまでの研究はドラッ. また、事例 4 に対しても同様である。薬物の存在しない. グにコントロールされることによってその使用者像が 1. 人間関係は成立しうる。しかし、そこに薬物が入り込ん. つのパターンにあてはまるのではないかという理論上の. でいる。これはなぜか。仮説的に提示するなら、身近な. 前提があったと整理している。また、ドラッグ使用者を. ところにドラッグが存在するという点がうかがえるので. 見てきた多くの研究が,特定の階層のドラッグ使用者に. はないだろうか。すなわち、ドラッグへの入手が容易で. 限定してみてきたとしている。しかし、1970 年代のアメ. ある生活圏で日常を送っているのではないだろうか。. リカにおける施設外(street)における薬物使用者研究. 次に、ドラッグの入手に焦点を当ててデータを整理し. から、そのような依存を念頭においた研究枠組みが非難. た。薬物の入手は対面的なネットワークによる。そのネ. されるようになった。そして、いくつかの研究動向を引. ットワークのつながりにはゆるやかなものもあれば、強. きながら、近年立ち現れてきたパースペクティブとして. 度の強いものもある。ゆるやかなものとしてはパチンコ. の「コントロール使用者」を紹介し、自らもインタビュ. 屋で顔見知りの売人から入手したり、街頭でナンパされ.

(3) た相手にただでクスリをもらったりという匿名性を持っ. の流れ、あるいはイギリス CS では、サブカルチャーは. た中での入手である。また、強い結びつきのネットワー. 社会の支配的な価値を相対化していく契機をはらんだ社. クとしては交際相手や家族、親しい友人に覚せい剤使用. 会集団として理解されるようになった。. 者がいる例がある。また、自身が主に属している共同体. こうした整理を踏まえて暴力団サブカルチャーを中心. 自身が、暴力団という場合もそれにあてはまるだろう。. とした覚せい剤使用を検討すると、 報告者は暴力団を 「適. しかし、ネットワークの強弱に関わらず、そのネット. 応の問題を抱えた集団」として捉え議論を進めることに. ワークをたどっていけばその大元は暴力団に行き着く。. した。後半の議論において薬物依存からの回復を考察す. 日本における覚せい剤は暴力団を通じて流通している。. ることを念頭においたからである。ただし、ここで「適. 一般の企業が流通に関わることはありえない。覚せい剤. 応」の問題として位置づけるための論拠が乏しいことも. の売買は非合法的である。そのためそのやりとりや覚せ. 挙げておかねばならない。適応するための規範群がどの. い剤使用に関する知識の流通はアンダーグラウンドで行. ように構成されているか、そこで担保される正当性の政. われる。表立ったメディアなどを通じて流通することは. 治的妥当性(political correctness)は本当に妥当なもの. なく、 専ら親密な相互行為の中で獲得されている。 また、. かという点は絶えず報告者において今後も繰り返し検討. そのネットワークにおけるコミュニケーションの多くは. を要する点となる。. 対面的なものとなる。売人との接触、折衝、売買、そし. こうして特にアメリカにおけるサブカルチャー論を本. て使用法を知識としてえる場面においては対面的なコミ. 稿の理論枠組みとして位置づけるのだが、そのなかで特. ュニケーションがとられる。. に注目するのがエドウィン・サザーランド(Edwin. 以上の検討から、薬物を使用する要因として暴力団サ. Sutherland ) に よ る 分 化 的 接 触 理 論 ( differential. ブカルチャーに注目し、覚せい剤の使用と暴力団サブカ. association theory)である。サザーランドの議論はシカ. ルチャーが密接である点が指摘した。また、使用者の身. ゴ学派の初期に位置し、後の社会問題論における理論的. 上や経歴をみると特定の社会的位置にその使用が集中し. アイディアをすでに内包しているとされる。. ており、その特定位置のなかで使用者が再生産されつづ. サザーランドによると犯罪は親密な他者のいる集団に. けているのではないかという点を仮説的に提示している。. おいて、相互行為的なコミュニケーションから学習され. こうした事実確認から、薬物使用者の中でも主に暴力団. るものと捉えられる。その意味で、犯罪といえどもその. サブカルチャーに近い位置にある者を念頭におき、そう. 学習過程については一般の社会的行為と同等のものとい. した人びとが薬物から回復するための議論を展開した。. える。つまり、学習される内容、さらには学習をする場 が「問題」とされることで犯罪は起こるのである。. 4. 理論的理解. また、この理論の前提として注目しておきたいのは、. 次に、そうした使用者を理解するにあたっての社会学. 文化葛藤(cultural conflict)についてである。サザーラ. における理論枠組みの検討がなされる。念頭におかれて. ンドは社会状況そのものを、さまざまな社会集団にはそ. いる事実から、理論枠組みとしてサブカルチャー論に注. れぞれ適切な行為の仕方をもっており、そのなかには対. 目することになる。暴力団というサブカルチャーと薬物. 立をはらむ社会集団同士も存在するというものであると. 使用との相関関係を考察の対象とするためである。. 認識する。このように社会が葛藤を前提としたものとし. サブカルチャー概念を「全体社会よりも小さな社会集 団の価値システム」と位置づけた後、先行するサブカル. て捉える認識は、後の構築主義による社会問題論までの 射程を確保したものといえよう。. チャー論を大きく 2 つに整理した。1つはアメリカにお. さて、このサザーランドをふまえたうえで覚せい剤の. ける社会問題論、とりわけ非行ギャング研究の中で論じ. 使用を考察すると、覚せい剤使用そのものは学習された. られてきた流れである。もう1つは 1970 年代から 1980. 行為と位置づけることができ、そしてその学習がなされ. 年代のイギリスにおけるカルチュラル・スタディーズ研. た場がすなわち暴力団サブカルチャー周辺ということに. 究(以下 CS)の中で論じられたサブカルチャー研究の. なる。. 流れである。. そうした理解から、次に第2の問題系である薬物使用. この 2 つの研究視座を明確に次のように区別した。ま. 者の回復についての議論にうつる。ここでまず検討した. ずアメリカ社会問題論における視座は(犯罪)サブカル. のはサザーランドの分化的接触理論を犯罪者に応用し、. チャーを最終的には社会病理的なものとして、社会規範. 非犯罪集団への移行することを論じたドナルド・クレッ. からの逸脱としてそれらの現象を見る。一方、それ以降. シー(Donald R. Cressey)の議論である。.

(4) 彼の議論の前提には行為、態度、信念、価値は社会集. ことから、現在の水準での理解にはとどき得なかった点. 団における産物だという認識がある。その結果、 個人の態. がある。特に治療共同体であるダルクについての解釈に. 度を変更する試みは社会集団のあり方に結びつけるべき. おいて、この点が浮かび上がってきた。そのため、サザ. ということになる。分化的接触理論による犯罪者につい. ーランド、 あるいはクレッシーの展開する理論枠組みは、. ての分析や処遇は、社会集団を変えることによって態度. 依存症についての経験的な事実を拾い上げていく過程の. を変更するということになる。すなわち、 薬物使用におい. 中で、さらに検討されていかねばならない。. て考えると、薬物使用が当該集団の行為、態度、信念、. 次に対象の問題である。本論文で検討の対象としたの. 価値として結びついている時、その集団に属している者. は暴力団周辺における覚せい剤使用者である。その中で. には薬物使用を行う者がある。そして、その使用者が薬. も依存症状態まで陥り、なおかつそうした状況から回復. 物使用から回復しようと欲するならば、薬物使用を文化. しようとする意志のある人たちを念頭に置いた。したが. とする集団から移動することである。そのためには、そ. って、本論分においては以下の人たちを考察から除外し. うした人びとが回復をするための社会的な<場>が必要. ていた。. であり、また、回復を望むものはそうした場に参加して いかなければならないとする。. 第 1 に暴力団とのかかわりがなく、薬物を使用する者 である。特に暴力団というサブカルチャーに関与せず、. また、クレッシーはそうした場についても言及してい. 薬物使用を継続的に行っている人々である。第 2 にコン. る。そうした組織は回復を謳った明確な目的を持たねば. トロール使用者についてである。本論分では依存症とい. ならないこと、集団のまとまりが強いものは回復への意. う薬物使用者の回復をテーマとした。しかし、薬物使用. 欲を高くするだろうということ、そのための集団のあり. において依存症におちいる人は薬物使用者の中の1カテ. 方などを提示している。ここで主張されているのは犯罪. ゴリーである。依存症に陥らず、ドラッグを自らの判断. 集団と異なった、非犯罪的価値観を強調した社会的集団. でコントロールしながら使用する人々が本論では記述さ. (association)の重要性である。. れなかった。第 3 に施設外(street)の知識によって回 復する人びとである。本報告においては回復の場として. 5. 回復の場 この点を確認した上で、日本における回復に関わる機 関を整理した。大きく専門機関と非専門機関に分け、専. 治療共同体、相談機関、医療機関をみてきた。しかし、 そうした施設外で薬物から離れるということについては 検討をおこなっていない。. 門機関としては医療機関、相談機関、そして非専門機関. 以上のような人びとを網羅することで、最初に提示し. としてはセルフヘルプグループ、治療共同体を挙げた。. た問いである「なぜ薬物を使用するか?」が包括的に理. そして、 それぞれの機関における治療内容を把握したが、. 解されるといえる。. とりわけ治療共同体(therapeutic community)に焦点. また、本論での問いに対して明確に答えるために必要. を当てている。日本においては DARC(Drag Addiction. だったデータは、かつて暴力団サブカルチャーに帰属し. Rehabilitation Center)の活動がある。. ており、現在は治療共同体やその他の機関において回復. 本稿ではこの治療共同体を、回復を望む、共通の問題. をとげた人びとに対する質問紙調査、インタビュー調査. を抱えた仲間が互いのライフヒストリーを反省的に語る. であった。実際に回復の道をたどる人びとの、直接的な. 中で、互いに回復への道を模索する社会的な「場」とし. 語りの中から社会と人との関係を捉えることが必要であ. て位置づけた。. ったと思う。こうした捉えかたはハワード・ベッカー (Howard S.Becker)によるマリワナユーザーについ. 6. さいごに 本論文は以上のようなことを論じた。ただし、同時に 以下のような点において限界を持っていることを認めな ければならない。 まず理論枠組みについての検討がなされねばならない。. てのエスノグラフィー、あるいは一部のジャーナリスト 達の仕事を参考にして進めることができると思う。 そうした調査から、社会における規範のあり方、そし て社会における<回復>についての理解を深めていく必 要がある。それはつまり、具体性に依拠して理論を反省. 本論文で依拠した理論枠組みはサザーランドの分化的接. 的に見直しつづけるという、社会学の営みそのものであ. 触理論と、 クレッシーによるその応用であった。 しかし、. る。これを今後の課題としてゆきたい。. 論を進める過程でサザーランドとクレッシーが依存症と いうキータームを理論構成要素として持っていなかった.

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