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福井平野における地名と微地形の対応

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Academic year: 2021

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著者 小林 暉, 山本 博文

雑誌名 福井大学地域環境研究教育センター研究紀要 「日

本海地域の自然と環境」

巻 23

ページ 43‑62

発行年 2016‑11

URL http://hdl.handle.net/10098/10023

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No.23,43‑62,2016

福 井 平 野 にお け る地 名 と微 地形 の対 応

Relationshipsbetweenoldplacenameofsmall‑areaand microtopographicfeatureinFukuiPlane,centralJapan.

小 林 暉*

(越前 市 武 生 第 二 中学 校) 山 本 博 文**

(福井 大 学 教 育 学 部 地 学 教 室)

1.は じ め に

平 成23年 の東 日本 大震 災 以 降,平 成26年8.月 豪 雨 に よ る広 島 市 の 土 砂 災 害,平 成27年9.月 関東 ・ 東 北 豪 雨 に よ り引 き起 こ され た 鬼 怒 川 の洪 水 災 害 な ど大 規 模 な 災 害 が頻 発 し,人 々 の 防 災 意 識 が高 ま っ て きて い る.こ の よ うな 状 況 下 で,日 常 生 活 に な じみ深 い"地 名"が 過 去 の 災 害 の 痕 跡 や 災 害 の危 険 性 を示 す 可 能 性 が あ る と して,注 目を集 め て い る(楠 原,2011;谷 川 ほ か,2013;遠 藤,2013な

ど).ま た 内 閣府 の ウ ェブ サ イ ト内で も,『 地名 が あ らわ す 災 害 の歴 史 』(http://www.gov‑online.gojp!

cam/bousai20151index.htm1)と して,さ らに 中 学校 理 科 の教 科 書 で も コ ラム と して地 名 と災 害 の 関 係 が 取 り上 げ られ て い る(東 京 書 籍,2016).こ れ らの 多 くは,地 名 と地 形(微 地 形)を 関 連 付 け, 言 語 的 な 解 釈 や 歴 史 的 な背 景 を付 け加 え る こ とで,地 名 と災 害 の 関係 を示 し,非 常 に 分 か りや す い 印 象 を受 け る.し か しこれ らの記 述 の 多 く は,都 市 部 や 大 規 模 災 害 の被 害 を受 けた 地 域 の"特 定 の場 所"

の"特 定 の 地 名"を 対 象 と して解 釈 され た もの で あ るた め,無 数 に あ る地 名 に 対 して 一 般 的 に適 応 可 能 な もの とな っ て い な い.ま た,多 くの地 名 に 当 て は ま るか の よ うに記 述 され て い た と して も,い く つ か の 事 例 を挙 げ て説 明 して い る に過 ぎず,ど の程 度 一 般 的 に適 応 可 能 か は 不 明 で あ る.さ らに は, 記 述 に よ って は客 観 的 なデ ー タや 根 拠 が示 され ず,著 者 の 主観 に よ る解 釈 を 非 常 に 多 く含 んだ も の と な っ て い る.

これ らの 問題 点 に対 して,地 名 か ら汎 用 的 に 災 害 の危 険 性 を検 討 す る こ とを 目指 した研 究 と して, 河 合 ほ か(2009)が 挙 げ られ る.河 合 らは,地 名 と地 形 分 類 を対 応 させ る こ とで,地 震 災 害 にお い て 被 害 を大 き く左 右 す る表 層 地盤 の 良否 を,地 名 に含 まれ る文 字(漢 字)か ら7割 程 度 の 精 度 で判 別 す る こ とを可 能 と した 「地 名 に含 ま れ る文 字(漢 字)の 一 覧 表 」を作 成 して い る.し か しこの研 究 で は, 精 度 よ く地 盤 の 良否 を判 別 す る一 覧 表 を作 成 す る こ と を 目的 と して い る た め,地 名 と地 形,地 名 と災 害 等 の 関 係 につ い て は 明 らに され て い ない.

そ こで 本 研 究 で は,地 名 と災 害 の 関係 を示 した記 述 が どの 程 度 信 頼 で き る もの で あ るか を 明 らか に す る こ とを 目的 と して,地 名 と地 形(微 地 形)の 対 応 関係 を解 析 ・検 討 す る こ と と した.対 象 と した 地 域 は,微 地 形 に 関す るデ ー タ,及 び 地 名 に 関す るデ ー タが 統 一 的 に ま とめ られ て い る福 井 平 野 全 域

とす る こ と と した.

(キ ー ワ ー ド:地 名,小 字,微 地 形,福 井 平 野,詳 細 地 形 図)

*

**

HikariKobayashi

(EchizenCityTakefuDai‑niJuniorHighSchool,Fukui,915‑0844) HirofumiYamamoto

(FacultyofEducation,UniversityofFukui,Fukui,910‑8507)

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2.福 井平 野 の地 形概 略

福 井 平 野 は,東 側 を越 前 中 央 山地 お よび 加 賀 越 前 山地,西 側 を 丹 生 山 地 に よっ て 囲 ま れ た 南 北 約 27km,東 西 約14kmの 細 長 い 沖 積 低 地 で あ る.福 井 平 野 に は東 側 か ら九 頭 竜 川,足 羽 川,竹 田川 が, 南側 か らは 日野 川 が流 れ 込 ん で お り,福 井 平 野 は これ らの 河川 が 運 ん だ 土砂 の埋 積 作 用 に よ っ て形 成 され た 沖 積 平 野 で あ る.国 土 地 理 院(2004)は,福 井 平 野 の地 形 を 大 き く扇 状 地,三 角 州 お よび 氾 濫 平 野 に 区分 してい る.国 土 地 理 院 に よれ ば,扇 状 地 は福 井 平 野 の 東 側 の 九頭 竜 川,足 羽 川,竹 田川 が 山地 か ら平 野 に 出 た と ころ に 形 成 され て い る.九 頭 竜川 扇 状 地 は永 平 寺 町 鳴鹿 山鹿 付 近 を,ま た足 羽 川 扇 状 地 は福 井 市 脇 三 ヶ 町付 近 を扇 頂 とす る が,そ れ ぞ れ 平 均 勾 配 は311000程 度 と一 般 的 な扇 状 地 に 比 べ て 緩 や か で あ る.氾 濫 平 野 は これ らの 扇 状 地 の前 面 に広 が っ て お り,標 高 は4〜10mで 西 な い し北 西 に極 緩 く傾 斜 して い る.氾 濫 平 野 に は,九 頭 竜川,足 羽 川,竹 田川 等 の河 川 に よ り形 成 され た と考 え られ る 自然 堤 防や 旧河 道 な どが 多 数 み られ るが,全 体 と して非 常 に 平 坦 で あ る.三 角 州 は,氾 濫 平 野 の 前 面 に あ た る 九頭 竜川 の 河 口付 近 に あ り,標 高 は3〜4rn以 下 で あ る.ま た,足 羽 山以 南 の 日

野川 流 域 も三 角 州 と区分 され て い る.こ の三 角 州 は,前 述 の 九 頭 竜 川 河 口付 近 の 三 角 州 とは異 な り, 九頭 竜 川 に よ っ て形 成 され た 扇 状 地 や 氾 濫 平 野 の埋 め 立 て に よ りせ き止 め られ た湖 沼 の よ うな環 境 下 で 形成 され た 低 地 を 区分 した もの で あ る.

ま た 福 井 平 野 の東 縁 部 に は 多 数 の 活 断 層 が見 られ る,平 野 と山地 の境 界 付 近 に は 南 北 走 行 の剣 ヶ岳 断層 が,ま た これ と並 行 して そ の 西 側 の平 野 東 部 に は 瓜 生 断 層,篠 岡 断層,松 岡 断層 が 認 め られ て い る(活 断 層 研 究 会,1991;廣 内,2003).1948年 の福 井 地震 の 際 に は,福 井 平 野 東 部 に地 割 れ 帯 が み られ,水 準 測 量 や 三角 測 量 か ら 「福 井 地 震 断 層 」,「福 井 東側 地 震 断 層 」 が推 定 され た.活 断 層 研 究 会 (1991)に よれ ば,福 井 地 震 断 層 は福 井 平 野東 部 をNNW‑SSE方 向 に縦 断 す る長 さ25km,左 横 ず れ,東 側 隆 起,福 井 東 側 地震 断 層 は,福 井 地 震 断層 の東 側 約3kmを 福 井 地 震 断 層 と平 行 に 走 る長 さ8 km,西 側 隆起 の 断 層 で あ る.多 田(1970)は,2500分 の1国 土 基 本 図 か ら福 井 平 野 の 地 形 を判 読 し, 九頭 竜 川 扇 状 地 の扇 端 部 で等 高線 が 同心 円 を描 か な い こ とや,7〜9mの 等 高線 が 十郷 用 水 を境 に不 連 続 で あ る こ とを指 摘 し,こ れ らの 断 層 が福 井 平 野 の微 地 形 に影 響 を与 え て い る と述 べ て い る.

3.解 析 手 法

本 研 究 で は,福 井 県 史 資 料 編 第 十 六 巻 下 ・条 里 復 元 図(福 井 県,1992)に 記 載 され て い る小 字 地 名 と詳 細 地 形 図,土 地 条 件 図 『福 井 』(国 土地 理 院,2004)と を対 応 させ る こ とで,地 名 と微 地 形 の対 応 関係 を解 析 す る こ と と した.

土 地 の 地 形 や 特 徴 を表 して い る可 能 性 の あ る地 名 の 条 件 と して は,古 くか ら使 用 され て い る地 名 で あ る こ と,一 つ の地 名 が狭 い範 囲 を示 す こ との2点 が 挙 げ られ る.地 名 は,特 に明 治 以 降,様 々 な理 由で 変 化 して き て お り,よ り古 くか ら使 用 され て い る地名 を用 い る必 要 が あ る.ま た,地 名 が示 す 範 囲 が よ り狭 い ほ うが,そ の 土 地 の 性 質 や 特 徴 を表 して い る可 能 性 が あ る.そ こで 本研 究 で は,こ れ ら の 条件 に 当て は ま る,福 井 県 史 資 料 編 第 十 六 巻 下 条 里 復 元 図(福 井 県,1992)に 記 載 され て い る 「小 字 」 地名 を用 い る こ と と した.

この 条 里 復 元 図 は,条 里 制 が敷 かれ て い た 平 安 時 代 の土 地 区画 を復 元 した 地 図で あ る.2500分 の1 福 井 県 基 本 図 を集 成 した5000分 の1の 地 形 図 上 に,復 元 され た 条 里 制 の 土 地 区 画,条 里 復 元 を行 う

際 の 基礎 デ ー タ の一 部 で あ る明 治9年 の 「地租 改 正 地 引 絵 図 」 を基 に した小 字,明 治19年 の 「地 方 行 政 区画 便 覧 」 を基 に した 大 字,明 治42年 測 量 の20000分 の1地 形 図 を基 に した河 川 な どが記 載 さ

れ て い る.条 里 復 元 図 上 に 記 載 され て い る小 字 は,1962年 ま で 使 用 され て き た 生活 単位 を表 す 地 名 で, 江 戸 時 代 以 前 か ら使 用 され て きた も ので あ る.福 井 平 野 で は,概 ね100rn×100m程 度 の範 囲 に1つ の 小 字 が 割 り当 て られ て お り,福 井 平 野 全 体 で は1万 を超 え る小 字 が分 布 して い る.な お 解 析 に は, 小 字 に含 まれ る 「漢 字1文 字 」に着 目す る こ と と した.こ の理 由 と して は,地 名 の 読 み で あ る 「仮 名 」

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を用 い た場 合,音 節 の 区切 り方 が 無 数 に あ る た め 分 類 が煩 雑 に な る こ と(河 合 ほか,2009),大 量 の 地名 を効 率 よ く処 理 す る こ と を考 慮 した た め で あ る.

ま た,地 名 と微 地 形 の対 応 関係 に 関 して は,作 成 した 詳 細 地 形 図 を 用 い た 「周 囲 との 相 対 的 な高 低 」 の 解 析 と,1:25,000土 地 条 件 図 『福 井 』(国 土地 理 院,2004)を 用 い た 「地 形 分 類 」 の 解 析 を行 っ た.

本研 究 で 作 成 した詳 細 地 形 図 は,国 土 地 理 院 の基 盤 地 図 情 報 数 値 標 高 モ デ ル5mメ ッシ ュ標 高 デ ー タ を使 用 し作 成 した.標 高 デ ー タの 精 度 は,水 平方 向 は標 準 偏 差1.Om以 内,垂 直 方 向 は標 準偏 差0.3 m以 内 で あ る(国 土 地理 院,2014).詳 細 地 形 図 の 作 成 に は,「VectorMapMaker」(森 田,2014)

を使 用 した.

土 地 条 件 図 『福 井 』(国 土 地 理 院,2004)は,2万5千 分 の1の 地 形 図 上 に 分類 した 地 形 の分 布 を 示 した もの で あ る.本 研 究 で は,こ の 分 類 の 自然 地形 の み を利 用 した.

3‑1.周 囲 と の 相 対 的 な 高 低 の 解 析 手 法

詳 細 地 形 図 を用 い た 地名 との 対 応 関係 の解 析 で は,小 字 が 示 す 範 囲 が そ の周 囲 と比 較 して相 対 的 に 高 い か 低 い か を4段 階 で 認 定 し,評 価 した.

ま ず,条 里 復 元 図上 で特 定 の 文 字(漢 字1字)を 含 む 小 字 を抽 出 し,そ の 文 字 を含 む 小 字 の平 均 標 高 値(A)を 算 出す る.次 に,小 字 周 辺 に お け る概 略 的 な 等 高 線 に平 行 に,小 字 の領 域 の 中心 か ら両 側1km(合 計2km)の 直 線 を 引 き,直 線 上 にお け る平 均 標 高値(B)を 算 出す る.そ して,小 字 の平 均 標 高 値(A)と 直線 上 にお け る 平 均標 高 値(B)と の 差 か ら,小 字 の範 囲 の 相 対 的 な高 低(A‑B≦

‑0 .75mは 「低い」,‑0.75m〈A‑B〈Omは 「や や 低 い 」,Om≦A‑B<0.75mは 「や や 高 い 」,0.75 m≦A‑Bは 「高 い 」 の4段 階)を 認 定 した.

な お 本 手 法 で は,山 地 や 扇 状 地 の 急 傾 斜 部 分 で は相 対 的 な 高 低 の認 定 が 困難 で あ る.そ こ で,本 研 究 で は 山地 や 扇 状 地 の急 傾 斜 部 分 で の 相 対 的 な標 高 の解 析 ・認 定 は行 っ て い な い.

3‑2.地 形 分 類 の 解 析

地 形 分 類 の解 析 で は,土 地 条 件 図 に記 され て い る 地形 分 類 を,お お ま か に 「後 背 低 地 」,「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,「現 河 道 ・旧河 道 」,「扇 状 地 」,「自然 堤 防 」,「山麓 堆 積 地 形 」,「台 地 ・段 丘 ・山地 」,「そ の 他(砂 丘 ・浅 い 谷 な ど)」 の8つ に分 類 した.次 に条 里 復 元 図 上 で 特 定 の 文 字(漢 字1字)を 含 む 小 字 を抽 出 し,そ れ らの 地名 が 示 す 範 囲 にお い て面 積 的 に 最 も広 範 囲 を 占め る地形 分 類 を,そ の小 字 に お け る地 形 分 類 と して認 定 した.

福 井 平 野 にお け る各 地形 分類 の 面 積 割 合 は,条 里復 元 図 に小 字 が記 載 され て い る範 囲 で は,約67%

が 「氾濫 平 野 ・三 角州 」,約12%が 「現 ・旧河 道 」,約14%が 「扇 状 地 」,約4%が 「自然 堤 防 」,約3%

が 「台地 ・段 丘 ・山地 」で あ った.「 後 背 低 地 」,「山麓 堆 積 地 形 」,「そ の他 」は1%に 満 た な か っ た(図 2)

4.特 定の文字 を含む地名の微地形の解析結果

本 研 究 で は,「 窪 」,「久 保 」,「池 」,「島 」,「嶋 」,「沼 」,「深 」,「牛 」,「亀 」,「馬 」,「川 」,「河 」,「新 」,

「畑 」,「岡 」,「柳 」,「水 」,「宅 」,「袋 」,「江 」,「屋 」,「垣 」,「鴨 」 の23種 の 文 字 を 含 む 地 名(3670 地 名)が 立 地 し て い る 場 所 の 微 地 形 を 解 析 し,各 文 字 を含 む 地 名 と微 地 形 の 対 応 関 係 を 検 討 した.「窪 」,

「久 保 」,「池 」,「沼 」,「深 」,「牛 」,「新 」,「水 」,「袋 」,「鴨 」 は 相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 し て い る と 考 え られ る 地 名 に 含 ま れ る 文 字 と して,「 川 」,「河 」,「柳 」,「水 」,「江 」 は 河 川 等 の 影 響 を 強 く受 け て い る と考 え られ る 地 名 に 含 ま れ る 文 字 と し て,「 島 」,「嶋 」,「亀 」,「畑 」,「 岡 」,「宅 」,「 江 」,「屋 」,

「垣 」 は 相 対 的 に 高 い 場 所 に 立 地 して い る と考 え られ る 地 名 に 含 ま れ る 文 字 と して,漢 字 の 意 味 や 読 み,イ メ ー ジ に 基 づ い て 選 定 した.

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以 下,各 文 字 を含 む地 名 が 示 す 範 囲 の微 地 形 の解 析 結 果 につ い て記 載 す る.

4‑1.「 窪 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「窪 」 を含 む 地名(小 字)に は,「 西 窪 」,「池 窪 」,「窪 田」,「窪 」 な どが 認 め ら れ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高低 を認 定 で きた111地 名 の うち,15地 名 に あ た る約13%が 「低 い 」, 55地 名 に あた る約48%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「窪 」 を含 む 地名 の 約61%が 相 対 的 に低 い 場 所 に立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を認 定 で きた113地 名 の うち,71地 名 に あた る約63%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,17地 名 に あ た る約15%が 「現 ・旧河 道 」 と認 定 され た.こ の結 果 を福 井 平 野 全 体 の割 合 と 比 較 す る と,「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 と認 定 され た 地名 の割 合 は約4%低 い.ま た,「 現 河 道 ・旧河 道 」 に認 定 され た 地 名 の割 合 は約3%高 い.し か し,こ れ らは 顕 著 な差 とは言 えず,他 の 地 形 分 類 も福 井 平 野 全 体 の 割 合 と類 似 して い る(表2,図2).

4‑2.「 久 保 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「久保 」 を含 む 地名(小 字)に は,「 東 久 保 」,「久保 田」,「久 保 」 な どが 認 め ら れ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な高 低 を認 定 で き た156地 名 の うち,21地 名 に あ た る約14%が 「低 い 」, 88地 名 に あた る約56%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「久 保 」 を含 む 地名 の 約70%が 相 対 的 に 低 い 場 所 に立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を認 定 で きた160地 名 の うち,111地 名 に あ た る約69%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,24地 名 に あ た る約15%が 「現 ・旧河 道 」,2地 名 に あ た る約1%が 「台 地 ・段 丘 ・山地 」 と 認 定 され た.ま た,「 自然 堤 防」 と認 定 され た 地名 は 無 か っ た.こ の結 果 を福 井 平 野 全 体 の割 合 と比 較

す る と,「 氾 濫 平 野 ・三 角州 」 に認 定 され た地 名 の割 合 は 約2%高 い.ま た,「 現 ・旧河 道 」 と認 定 さ れ た 地名 の 割 合 は約3%高 い.対 して,「 台 地 ・段 丘 ・山地 」 に認 定 され た地 名 の割 合 は 約2%低 い.

しか し,こ れ らは顕 著 な 差 とは 言 えず,他 の地 形 分 類 も福 井 平 野 全 体 の割 合 と類 似 して い る(表2, 図2).

4‑3.「 池 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 にお け る 「池 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 鴨 池 」,「池 田」,「池 尻 」 な どが認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な標 高 の高 低 を認 定 で き た191地 名 の うち,22地 名 に あた る約13%が

「低 い 」,116地 名 に あ た る約61%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「池 」 を含 む 地 名 の約74%

が周 囲 と比 較 して相 対 的 に低 い 場 所 に立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を認 定 で き た202地 名 の うち,158地 名 に あ た る約78%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,15地 名 に あ た る約7%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.こ の結 果 を福 井 平 野全 体 の 割 合 と比 較 す る と,「 氾濫 平 野 ・三角 州 」 に認 定 され た 地名 の割 合 は約11%高 い.対 して,「 扇 状 地 」 に認 定 され た 地名 の 割 合 は約7%低 い(表2,図2).

4‑4.「 島 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「島 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 中 島 」,「松 島 」,「 島 田 」 な ど が 認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た131地 名 の う ち,9地 名 に あ た る 約7%が 「低 い 」, 56地 名 に あ た る 約43%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「 島 」 を 含 む 地 名 の 約50%が 周 囲 と 比 較 して 相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た129地 名 の うち,54地 名 に あ た る約42%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,32地 名 に あ た る 約25%が 「現 ・旧 河 道 」,33地 名 に あ た る 約26%が 「扇 状 地 」 と認 定 され

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た.こ の 結 果 を福 井 平 野全 体 の 割 合 と比 較 す る と,「 現 ・旧河 道 」 に認 定 され た 地名 の 割 合 は約13%

高 い.ま た,「 扇 状 地 」 に認 定 され た地 名 の 割 合 も約12%高 い.対 して,「 氾濫 平 野 ・三角 州 」 と認 定 され た 地 名 の割 合 は約25%低 い(表2,図2).

4‑5.「 嶋 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「嶋 」 を 含 む 地 名(小 字)に は,「 中 嶋 」,「 出 嶋 」,「 嶋 田 」 な どが 認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た164地 名 の う ち,12地 名 に あ た る約7%が 「低 い 」, 80地 名 に あ た る 約49%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「 嶋 」 を 含 む 地 名 の 約56%が 周 囲 と 比 較 して 相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た181地 名 の うち,88地 名 に あ た る約49%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,49地 名 に あ た る 約27%が 「現 ・旧 河 道 」,35地 名 に あ た る 約19%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.こ の 結 果 を 福 井 平 野 全 体 の 割 合 と比 較 す る と,「 現 ・旧 河 道 」 に 認 定 され た 地 名 の 割 合 は 約15%

高 い.ま た,「 扇 状 地 」 に 認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 も約5%高 い.対 し て,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 と認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約18%低 い(表2,図2).

4‑6.「 沼 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「沼 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 林 沼 」,「沼 田」,「沼 寺 」,「沼 」 な どが 認 め ら れ る.

詳 細 地 形 図上 で は,相 対 的 な 高 低 を認 定 で き た12地 名 の うち,2地 名 に あ た る約17%が 「低 い」, 10地 名 に あ た る約83%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「沼 」 を含 む 地名 全 て が 周 囲 と比 較 し て 相 対 的 に低 い 場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図上 で は,地 形 分類 を認 定 で き た15地 名 の うち,2地 名 に あた る約13%が 「後 背 低 地 」, 3地 名 に あ た る20%が 「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」,3地 名 に あ た る20%が 「現 ・旧河 道 」,7地 名 に あ た る 約47%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.こ の結 果 を福 井 平 野 全 体 の割 合 と比 較 す る と,「 後 背 低 地 」 に分 類 され た 地 名 の割 合 は約13%,「 現 ・旧河 道 」 に分 類 され た 地名 の割 合 は約8%高 い.さ らに,「 扇 状 地 」 に 分 類 され た地 名 の割 合 は 約33%も 高 い.対 して,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に 分 類 され た 地 名 の割 合 は 約47%低 い(表2,図2).

4‑7.「 深 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 にお け る 「深 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 深 田」,「深 谷 」 な どが認 め られ る.

詳 細 地 形 図上 で は,相 対 的 な 高 低 を認 定 で き た61地 名 の うち,7地 名 に あ た る約11%が 「低 い」, 26地 名 に あた る約43%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「深 」 を含 む 地名 の約54%が 相 対 的 に標 高 の 低 い 場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図上 で は,地 形 分類 を認 定 で き た62地 名 の うち,52地 名 に あ た る約84%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,3地 名 に あた る約5%が 「現 ・旧河 道 」,5地 名 に あた る約8%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.

この 結 果 は,福 井 平 野全 体 の割 合 と比 較 す る と,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に認 定 され た 地 名 の割 合 が 約 17%高 い の に対 し,「 現 ・旧河 道 」 と認 定 され た 地名 の 割 合 は約7%,「 扇 状 地 」 と認 定 され た地 名 の 割 合 は 約6%低 い(表2,図2).

4‑8.「 牛 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 にお け る 「牛 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 牛殺 」,「牛 首 」 な どが認 め られ る.

詳 細 地 形 図上 で は,相 対 的 な 高 低 を認 定 で き た38地 名 の うち,9地 名 に あ た る約24%が 「低 い」, 15地 名 に あ た る約39%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「牛 」 を含 む 地名 の約63%が 周 囲 と 比 較 して 相 対 的 に標 高 が低 い 場 所 に立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図上 で は,地 形 分 類 を認 定 で き た37地 名 の うち,24地 名 に あ た る約65%が 「氾 濫 平 野 ・

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三 角 州 」,3地 名 に あ た る約8%が 「現 ・旧河 道 」,9地 名 に あた る約24%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.

ま た,「 自然 堤 防」 と認 定 され た 地 名 は な か っ た.こ の 結 果 を福 井 平 野 全 体 の割 合 と比 較 す る と,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に認 定 され た地 名 の割 合 は 約2%,「 現 ・旧河 道 」 と認 定 され た 地名 の 割 合 は約4%

低 い.対 して,「 扇 状 地 」 と認 定 され た地 名 の割 合 は約10%高 い(表2,図2).

4‑9.「 亀 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「亀 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 亀 田 」,「亀 ヶ 淵 」 な ど が 認 め ら れ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た40地 名 の う ち,4地 名 に あ た る約10%が 「低 い 」, 22地 名 に あ た る 約55%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「 亀 」 を 含 む 地 名 の 約65%が 相 対 的 に 標 高 の 低 い 場 所 に 立 地 し て い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た42地 名 の う ち,32地 名 に あ た る 約76%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,3地 名 に あ た る 約7%が 「現 ・旧河 道 」,7地 名 に あ た る 約17%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.

ま た,「 自然 堤 防 」,「台 地 ・段 丘 ・山 地 」 は 認 め られ な か っ た.こ の 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の 割 合 と比 較 す る と,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に 認 定 され た 地 名 の 割 合 は 約9%,「 扇 状 地 」 に 認 定 され た 地 名 の 割 合 は 約3%高 い.対 し て,「 現 ・旧 河 道 」 に 認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約5%低 い(表2,図2).

4‑10.「 馬 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 にお け る,「 馬 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 下 馬 」,「馬 田」 な どが認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な標 高 の 高低 を認 定 で きた164地 名 の うち,7地 名 に あ た る約4%が 「低 い 」,84地 名 に あた る約51%が 「や や 低 い 」,62地 名 に あた る約38%が 「や や 高 い 」 と認 定 され た.

つ ま り,「馬 」 を含 む地 名 の 約54%が 相 対 的 に低 い 場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を認 定 で き た181地 名 の うち,106地 名 に あ た る約59%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,34地 名 に あ た る約19%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.こ の結 果 は,福 井 平 野 全 体 の割 合 と比 較 す る と,「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に認 定 され た地 名 の割 合 は 約8%低 い.対 して,「 扇 状 地 」 に認 定 さ れ た 地名 の 割 合 は約5%高 い(表2,図2).

4‑11.「 川 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「川 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 川 田 」,「川 向 」,「古 川 」 な ど が 認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た303地 名 の う ち,19地 名 に あ た る 約6%が 「低 い 」, 152地 名 に あ た る約50%が 「や や 低 い 」 と認 定 さ れ た.つ ま り,「 川 」 を含 む 地 名 の 約56%が 相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 し て い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た334地 名 の う ち,174地 名 に あ た る 約52%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,96地 名 に あ た る約29%が 「現 ・旧 河 道 」,42地 名 に あ た る 約13%が 「扇 状 地 」,15地 名 に あ た る 約4%は 「自 然 堤 防 」 と認 定 され た.こ の 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の 割 合 と比 較 す る と,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に 認 定 され た 地 名 の 割 合 は 約15%低 い.対 して,「 現 ・旧 河 道 」 と認 定 され た 地 名 の 割 合 は 約15%高 く,「 扇 状 地 」,「 自然 堤 防 」 と認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 大 き な 差 が 見 られ な い(表2,

図2).

4‑12.「 河 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「河 」 を 含 む 地 名(小 字)に は,「 河 田 」,「河 和 田」,「古 河 」 な ど が 認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た131地 名 の う ち,8地 名 に あ た る 約6%が 「低 い 」, 69地 名 に あ た る 約53%が 「や や 低 い 」,約37%が 「や や 高 い 」 と認 定 さ れ た.つ ま り,「 河 」 を 含 む 地 名 の 約59%が 相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た164地 名 の うち,53地 名 に あ た る約32%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,60地 名 に あ た る 約37%が 「現 ・旧 河 道 」,39地 名 に あ た る 約24%が 「扇 状 地 」 と認 定 され

(8)

た.こ の結 果 は,福 井 平 野 全 体 の割 合 と比 較 す る と,「現 ・旧河 道 」 と認 定 され た 地 名 の割 合 は約25%

高 く,「扇 状 地 」 と認 定 され た 地名 の 割 合 も約10%高 い.対 して,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 と認 定 され た 地名 の 割 合 は約35%低 い(表2,図2).

4‑13.「 新 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 にお け る 「新 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 新 田」,「新 保 」 な どが認 め られ る.

詳 細 地 形 図上 で は,相 対 的 な 高 低 を認 定 で き た110地 名 の うち,7地 名 に あ た る約6%が 「低 い」, 52地 名 に あた る約47%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「新 」 を含 む 地名 の約53%が 相 対 的 に 低 い 場 所 に立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図上 で は,地 形 分 類 を認 定 で きた127地 名 の うち,73地 名 に あ た る約57%が 「氾濫 平 野 ・ 三 角 州 」,19地 名 に あ た る約15%が 「現 ・旧河 道 」,24地 名 に あた る約19%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.こ の 結 果 は,福 井 平 野全 体 の 割 合 と比 較 す る と,「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」に認 定 され た 地 名 の割 合 は 約10%低 い.対 して,「 扇 状 地 」 と認 定 され た地 名 の割 合 は約5%,「 現 ・旧河 道 」 と認 定 され た地 名 の 割 合 は約3%高 い(表2,図2).

4‑14.「 畑 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「畑 」 を 含 む 地 名(小 字)に は,「 畑 下 」,「桑 畑 」,「東 畑 」 な どが 認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た376地 名 の う ち,12地 名 に あ た る約3%が 「低 い 」, 172地 名 に あ た る約46%が 「や や 低 い 」 と認 定 さ れ た.つ ま り,「 畑 」 を含 む 地 名 の 約49%が 相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 し て い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た416地 名 の う ち,238地 名 に あ た る 約57%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,81地 名 に あ た る約19%が 「現 ・旧河 道 」,34地 名 に あ た る約8%が 「自然 堤 防 」,50地 名 に あ た る 約12%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.こ の 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の 割 合 と 比 較 す る と,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に 認 定 され た 地 名 の 割 合 は 約10%,「 扇 状 地 」 と認 定 され た 地 名 の 割 合 は 約2%低 い.

対 して,「 自然 堤 防 」 と認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約4%,「 現 ・旧 河 道 」 と認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約 7%高 い(表2,図2),

4‑15.「 岡 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 にお け る 「岡 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 丸 岡 」,「岡 田」 な どが認 め られ る.

詳 細 地 形 図上 で は,相 対 的 な 高 低 を認 定 で き た37地 名 の うち,18地 名 に あ た る約49%が 「や や 高 い 」,6地 名 に あ た る約16%が 「高 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「 岡」 を含 む 地 名 の約65%が 相 対 的 に 高 い 場 所 に立 地 して い る(表1,図1).し か し,詳 細 地 形 図 との対 応 に お い て は手 法 の特 性 上,急 傾 斜 地 や 台 地 ・段 丘 な どの相 対 的 な標 高 の高 低 の認 定 は 困 難 で あ る た め,こ の デ ー タは 土 地 条 件 図 で

「台 地 ・段 丘 ・山地 」 に認 定 され た も の の多 くが 除 か れ て い る.そ の た め,相 対 的 に 高 い 場 所 と され る約65%と い う数 値 は,「 台 地 ・段 丘 ・山地 」 とい う明 らか に高 い 場 所 は 除 かれ た数 値 で あ り,実 際 は 約65%以 上 の 割 合 で 相 対 的 に 高 い場 所 に立 地 して い る.

土 地 条 件 図上 で は,地 形 分 類 を認 定 で き た42地 名 の うち,25地 名 に あ た る約60%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,1地 名 に あ た る約2%が 「現 ・旧河 道 」,4地 名 に あ た る約10%が 「扇 状 地 」,11地 名 に あ た る約26%が 「台 地 ・段 丘 ・山地 」 と認 定 され た.こ の 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の 割 合 と比 較 す る と,

「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 と認 定 され た 地名 の 割 合 は約7%,「 現 ・旧河 道 」 と認 定 され た 地名 の割 合 は約 10%,「 扇 状 地 」 と認 定 され た 割 合 は約4%低 い.対 して,「 台 地 ・段 丘 ・山 地 」 と認 定 され た地 名 の 割 合 は 約14%も 高 い(表2,図2).

4‑16.「 柳 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「柳 」 を 含 む 地 名(小 字)に は,「 柳 下 」,「柳 町 」,「 向 柳 」,「柳 」 な ど が 認 め ら

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れ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を認 定 で き た103地 名 の うち,6地 名 に あた る約6%が 「低 い」, 48地 名 に あた る約47%が 「や や 低 い 」,43地 名 に あ た る約42%が 「や や 高 い」 と認 定 され た.っ ま

り,約53%が 相 対 的 に低 い場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を認 定 で き た111地 名 の うち,71地 名 に あ た る約64%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,22地 名 に あ た る約20%が 「現 ・旧河 道 」 と認 定 され た.こ の結 果 を福 井 平 野 全 体 の傾 向 と 比 較 す る と,「現 ・旧河 道 」 と認 定 され た地 名 の割 合 は 約8%高 い.し か し,そ の他 の 地 形 分 類 に 関 し て は 大 き な差 は見 られ な い(表2,図2).

4‑17.「 水 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「水 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 水 道 」,「水 口」,「清 水 」 な ど が 認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た155地 名 の う ち,11地 名 に あ た る 約7%が 「低 い 」, 75地 名 に あ た る 約48%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「 水 」 を 含 む 地 名 の 約55%が 周 囲 と 比 較 して 相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た178地 名 の う ち,108地 名 に あ た る 約61%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,25地 名 に あ た る約14%が 「現 ・旧 河 道 」,29地 名 に あ た る 約16%が 「扇 状 地 」,10地 名 に あ た る 約6%が 「台 地 ・段 丘 ・山 地 」 と認 定 され た.こ の 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の 割 合 と比 較 す る と,

「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に 認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約6%低 い.対 して,「 台 地 ・段 丘 ・山 地 」 と認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約3%高 い.そ の 他 の 地 形 分 類 に 関 して は 大 き な 差 は 見 られ な い(表2,図2).

4‑18.「 宅 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「宅 」 を 含 む 地 名(小 字)に は,「 中 宅 」,「宮 前 宅 地 」,「 北 宅 地 」 な ど が 認 め ら れ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た241地 名 の う ち,86地 名 あ た る 約37%が 「や や 高 い 」,135地 名 に あ た る 約56%が 「高 い 」 と認 定 さ れ た.つ ま り,「 宅 」 を含 む 地 名 の 約93%が 相 対 的 に 高 い 場 所 に 立 地 し て い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た271地 名 の うち,80地 名 に あ た る約30%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,9地 名 に あ た る 約3%が 「現 ・旧 河 道 」,119地 名 に あ た る 約44%が 「自 然 堤 防 」 と認 定 さ れ た.こ の 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の 割 合 と 比 較 す る と,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 と認 定 され た 「宅 」 を 含 む 地 名 の 割 合 は 約37%,「 現 ・旧 河 道 」 は 約9%低 い.対 して,「 自 然 堤 防 」 と認 定 され た 「宅 」 を 含 む 地 名 の 割 合 は 約40%も 高 い(表2,図2).

4‑19.「 袋 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 にお け る 「袋 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 内 袋 」,「袋 」 な どが認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な高 低 を認 定 で き た12地 名 の うち,6地 名 に あ た る50%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「袋 」 を含 む 地 名 の50%が 相 対 的 に低 い 場 所 に立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分類 を認 定 で き た12地 名 の うち,9地 名 に あ た る約75%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,1地 名 に あ た る約8%が 「現 ・旧河 道 」 と認 定 され た.こ の結 果 は,福 井 平 野 全 体 の割 合 と 比 較 す る と,「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 と認 定 され た 地名 の割 合 は約8%高 い.対 して,「 現 ・旧河 道 」 と 認 定 され た 地 名 の割 合 は約4%低 い.ま た,「 扇 状 地 」 に認 定 され た 地名 は 見 られ な か っ た(表2,図

2)

4‑20.「 江 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「江 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 江 尻 」,「江 口」,「 中 江 」 な ど が 認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を 認 定 で き た281地 名 の う ち,17地 名 に あ た る 約6%が 「低 い 」,

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148地 名 に あ た る約53%が 「や や 低 い 」,約39%が 「や や 高 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「江 」 を含 む 地名 の 約59%が 相 対 的 に低 い場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図上 で は,地 形 分 類 を認 定 で き た293地 名 の うち,216地 名 に あ た る約73%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,22地 名 に あ た る約7%が 「現 ・旧河 道 」,45地 名 に あ た る約15%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.こ の 結 果 は,福 井 平 野全 体 の 割 合 と比 較 す る と,「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 と認 定 され た 地 名 の割 合 は 約6%高 い.対 して,「 現 ・旧河 道 」 と認 定 され た 地名 の割 合 は約5%低 い.ま た,「 扇 状 地 」 と認 定

され た 地 名 の割 合 に は 大 き な 差 が 見 られ な か っ た(表2,図2).

4‑21.「 屋 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「屋 」 を 含 む 地 名(小 字)に は,「 古 屋 」,「横 屋 」,「北 屋 敷 」 な ど が 認 め られ る.

詳 細 地 形 図 上 で は,相 対 的 な 高 低 を認 定 で き た270地 名 の うち,114地 名 に あ た る 約42%が 「や や 高 い 」,50地 名 に あ た る 約19%が 「高 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「 屋 」 を 含 む 地 名 の 約61%が 相 対 的 に 高 い 場 所 に 立 地 し て い る(表1,図1).

土 地 条 件 図 上 で は,地 形 分 類 を 認 定 で き た302地 名 の う ち,156地 名 に あ た る 約52%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,22地 名 に あ た る約7%が 「自 然 堤 防 」,56地 名 に あ た る 約19%が 「扇 状 地 」,48地 名 に あ た る 約16%が 「自然 堤 防 」 と認 定 さ れ た.こ の 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の 割 合 と 比 較 す る と,「 氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 と認 定 され た 地 名 の 割 合 は 約15%,「 現 ・旧 河 道 」 と認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約5%低 い.対 して,「 扇 状 地 」 と認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約5%,「 自然 堤 防 」 と認 定 さ れ た 地 名 の 割 合 は 約 12%高 い(表2,図2).

4‑22.「 垣 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 に お け る 「垣 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 大 垣 内 」,「上垣 内 」,「奥 出 垣 」 な どが 認 め ら れ る.

詳 細 地 形 図上 で は,相 対 的 な 高 低 を認 定 で き た202地 名 の うち,68地 名 に あ た る約34%が 「や や 高 い 」,114地 名 に あ た る約56%が 「高 い」 と認 定 され た.つ ま り,「垣 」 を含 む 地名 の 約90%が 周 囲 よ りも相 対 的 に高 い場 所 に 立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図上 で は,地 形 分 類 を認 定 で きた280地 名 の うち,96地 名 に あ た る約34%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,9地 名 に あ た る約3%が 「現 ・旧河 道 」,82地 名 に あ た る約29%が 「自然 堤 防 」,13地 名 に あ た る約5%が 「山麓 堆 積 地 形 」 と認 定 され た.こ の 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の割 合 と比較 す る と,「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 に認 定 され た 地名 の 割 合 は約33%,「 扇 状 地 」 と認 定 され た 地 名 の割 合 は約9%低 い.対 して,「 自然 堤 防 」 と認 定 され た 地 名 の割 合 は約25%高 くな っ て い る.ま た,「 山麓 堆 積 地 形 」

と認 定 され た 地 名 の割 合 も約5%高 くな っ て い る(表2,図2).

4‑23.「 鴨 」 を 含 む 地 名

福 井 平 野 にお け る 「鴨 」 を含 む 地 名(小 字)に は,「 鴨 田」,「鴨 池 」 な どが認 め られ る.

詳 細 地 形 図上 で は,相 対 的 な 高 低 が 認 定 で き た15地 名 の うち,2地 名 に あ た る約13%が 「低 い」, 6地 名 に あ た る約40%が 「や や 低 い 」 と認 定 され た.つ ま り,「 鴨 」 を含 む 地名 の 約53%が 相 対 的 に 低 い 場 所 に立 地 して い る(表1,図1).

土 地 条 件 図上 で は,地 形 分 類 を認 定 で き た16地 名 の うち,11地 名 に あ た る約69%が 「氾 濫 平 野 ・ 三 角 州 」,2地 名 に あ た る約13%が 「現 ・旧河 道 」,2地 名 に あ た る約13%が 「扇 状 地 」 と認 定 され た.

この 結 果 は,福 井 平 野 全 体 の割 合 と比 較 して も大 き な 差 が 見 られ な い(表2,図2).

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5.福 井平 野 に おけ る地名 と微 地 形の 対応 関係 の検 討

地名 が 示 す 範 囲 の微 地 形 の解 析 結 果 か ら,地 名 が 立 地 す る場 所 の微 地 形 に 明 瞭 な傾 向 が 見 られ る場 合 と見 られ な い場 合 が存 在 す る こ とが 判 明 した.

5‑1.相 対 的 に 高 い 場 所 に 立 地 す る傾 向 が 明 瞭 に 見 られ る 文 字

相 対 的 に高 い 場 所 に 立 地す る傾 向が 明瞭 に見 られ る地名 に含 ま れ る文 字 と して は,「宅 」,「垣 」,「屋 」,

「岡 」 が 挙 げ られ る.こ れ らの うち 「宅 」,「垣 」 を含 む 地名 は 「高 い 」,「や や 高 い 」 と認 定 され た割 合 の合 計(以 降 「高 い」+「 や や 高 い 」 割 合 と記 す)が9割 以 上 と非 常 に 明 瞭 な傾 向 を示 して い る.

地形 分 類 で は周 囲 よ りも一段 高 い 場 所 で あ る 「自然 堤 防 」 や 「山麓 堆 積 地 形 」 の割 合 が 非 常 に高 く, 相 対 的 な 高 低 の解 析 結 果 と非 常 に整 合 性 が 取 れ た結 果 とな っ て い る.さ らに,「宅 」,「垣 」 を含 む 地 名

が 立 地 して い る場 所 に は 古 くか らの 集 落 ・住 宅 地 が認 め られ る場 合 が多 い.

「屋 」 を含 む 地 名 は 「高 い 」+「 や や 高 い 」 割 合 が6割 程 度 と 「宅 」や 「垣 」 と比 較 す る と明瞭 な 傾 向 で は ない も の の,「 自然 堤 防 」 の 割 合 が高 い な ど,同 様 の 傾 向 を示 して い る.ま た,「 屋 」 含 む 地 名 が 立 地 して い る場 所 に も古 くか らの集 落 ・住 宅 地 が認 め られ,「 宅 」,「垣 」を含 む 地名 の よ うに選 択

的 に集 落 ・住 宅 地 とな っ て い っ た 場 所 が 含 まれ て い る.

「岡 」 を含 む 地 名 は,「 台 地 ・段 丘 ・山地 」 の割 合 が 非 常 に高 い も の の,「 自然 堤 防 」 と認 定 され た 地名 が 無 い な ど,先 の 「宅 」,「垣 」,「屋 」 とは異 な っ た傾 向 を示 して い た.こ れ は 「岡 」 とい う文 字 の 意 味 や イ メー ジ が地 形 的 特徴 に反 映 され て い る もの とい え る.

以 上 の 相 対 的 に 高 い傾 向 が 明 瞭 に見 られ る文 字 を含 む 地名 は,地 形 分 類 で も周 囲 よ りも相 対 的 に 高 い 地 形 分 類 域 に立 地 して い る割 合 が 高 くな っ て い る.ま た い ず れ の文 字 も,文 字 の 意 味 や イ メー ジ が 地 形 的 特 徴 と比 較 的 良 く一 致 した 結 果 とな っ て い る.

5‑2.相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 す る傾 向 が 明 瞭 に 見 られ る 文 字

相 対 的 に低 い 場 所 に 立 地 す る傾 向 が 明 瞭 に認 め られ る 地名 に含 まれ る文 字 と して,「 池 」,「久 保 」,

「沼 」が 挙 げ られ る.「久 保 」 を含 む 地 名 は,「低 い 」,「や や 低 い 」 と認 定 され た 割 合 の合 計(以 降 「低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 と記 す)が7割 以 上 と明 瞭 な傾 向 を示 して い る.し か し,地 形 分 類 で は福 井 平 野 と比 較 して大 き な差 異 が 見 られ ない 結 果 とな っ て い る.

「池 」 を含 む 地 名 は,「 久保 」 同様 に 「低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 が7割 以 上 と明 瞭 な傾 向 を示 し て い る こ とに加 え,地 形 分 類 で は 「扇 状 地 」の 割 合 が低 く,「氾 濫 平 野 ・三角 州 」の 割 合 が高 くな っ て い る.こ れ らの結 果 か ら,比 較 的 水 は け が 良 い と され る 「扇 状 地 」 に は池 が形 成 され に く く,「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」 で は 自然 状 態 で しば しば三 日.月湖 の よ うな 池 が 形 成 され る こ とを示 して い る可 能 性 が考 え られ る.し か し現 在 の 地形 図 で は,「池 」を含 む 地名 が 立 地 す る場 所 の ほ とん ど に池 が 認 め られ な い.

「沼 」 を含 む 地 名 は ,す べての地名 が 「低 い 」,「や や 低 い 」 と認 定 され,相 対 的 に低 い 場 所 に立 地 す る傾 向 が 非 常 に 明瞭 に 見 られ る.地 形 分 類 で も周 囲 よ りも一 段 低 い 場 所 で あ る 「後 背 低 地 」 の割 合 が 非 常 に高 い.こ の結 果 は,相 対 的 に低 い 場 所 に立 地 す る傾 向 に あ る こ と,「沼 」の 文 字 か ら連 想 され る 「沼 地 」 とい うイ メ ー ジ と一 致 して い る.対 して,一 般 的 に水 は け が 良 い と され る 「扇 状 地 」 に 立 地 して い る割 合 も高 く,文 字 か ら連 想 され る 「沼地 」 とい うイ メー ジ とは合 わ な い.そ こで,こ れ ら の 扇 状 地 に立 地 して い る 「沼 」 を含 む 地 名 につ い て検 討 を行 った.

(12)

153 1

地 名 に含 まれ る文 字 窪 久保 池 島 嶋 沼 深 牛 亀 馬 川 河 新 畑 岡 柳 水 宅 袋 江 屋 垣 鴨

総 地 名 数(個) 111 156 191 131 164 12 61 38 4a 164 3Q3 131 11U 376 37 1U3 155 241 12 281 270 zaz 15

「低 い」と認 定 され た地 名 数(個) 15 21 z2 9 12 z 7 9 a 7 19 8 7 12 2 6 11 1 a 17 5 z 2

「や や 低 い」と認 定 され た地 名 数(個) 53 88 116 56 8p 10 26 15 22 84 152 69 52 172 11 48 75 1fi 6 148 101 18 6

「や や 高 い」と認 定 され た地 名 数(個) 39 42 35 43 45 0 24 8 is 62 113 48 39 155 18 43 61 89 4 109 114 68 1

「高 い」と認 定 され た地 名 数(個) 4 5 18 23 27 0 4 6 4 11 19 6 12 37 6 6 8 135 2 7 5a 114 0

表2:地 形 分 類 の 解 析 結 果

地 名に含まれ る文字 窪 久保 池 島 嶋 沼 深 牛 亀 馬 河 新 畑 岡 柳 水 宅 袋 江 屋 垣 鴨

総 地 名 数(個) 113 160 zoz 129 181 15 62 3? 42 181 334 164 127 416 42 111 178 2?1 12 295 342 280 1fi

「後 背 低 地 」に立 地 す る地 名 数(個) 1 0 1 0 d z D 0 0 D 0 0 0 z d 1 fl d a 3 z 1 0

「氾 濫 平 野 ・三 角 州 」に 立 地 す る地 名 数(個) 71 111 158 54 88 3 52 24 32 1as 174 53 73 zss 25 71 1' 80 9 216 156 96 11

「旧 ・現 河 道 」に 立 地 す る地 名 数(個) 17 24 zz 32 49 3 3 3 3 24 96 60 19 81 1 zz 25 9 1 zz 22 9 z

「扇 状 地 」に 立 地 す る地 名 数(個) 17 23 15 33 35 7 5 9 7 34 42 39 24 50 4 13 29 41 a 45 56 54 z

「自 然 堤 防 」に立 地 す る地 名 数(個) 3 a z fi 8 a 0 0 0 9 15 9 6 34 D 4 3 119 1 3 48 82 1

「山 麓 堆 積 地 形 」に 立 地 す る 地 名 数(個) a a D U a 0 D U 0 a fl U 1 a 4 D 1 7 4 D 1 13 a

「台 地 ・段 丘 ・山 地 」に立 地 す る地 名 数(個) 4 z 4 4 U D 1 1 0 6 7 3 4 10 11 0 1a 14 o 4 1fi 23 0

「そ の 他 」に立 地 す る地 名 数(個) D d 0 0 1 a 1 0 0 2 fl 0 a 1 1 fl z 1 1 z 1 z 0

融#魚躍π銚耳か誉煎伴逡誉訳㊦

(13)

154 1 面

(14)

155 1

急躍π銚qが誉菌伴豫誉訳㊦

(15)

扇 状 地 に位 置 す る 「沼 」 を含 む 地名 の大 半 は,推 定 され て い る福 井 地 震 断層,福 井 東 側 地 震 断 層 沿 い,ま た は これ に挟 まれ た地 区 に位 置 して い る(図3).そ こで,こ れ らの 「沼 」 が 立 地 して い る場 所 を東 西 に切 る地 形 断面 図 を 作成 し,断 層 運 動 との 関連 につ い て検 討 した.地 形 断 面 図 は 「カ シ ミー ル 」 を用 い て,詳 細 地 形 図 作成 と同 様 の 国土 地 理 院 基盤 地 図 情 報 数 値 標 高 モ デ ル(5mメ ッシ ュ標 高 デ ー タ)か ら作 成 した(図4).地 形 断 面 図 か ら 「沼 」 を含 む 地名 が 立 地 して い る場 所 の 周 囲 の地 形 を読 み 取 る と,扇 状 地 の面 上 で あ るに もか か わ らず 逆 傾 斜 も しくは傾 斜 が非 常 に緩 や か に な った 場 所 に立 地 して い る こ とが 明 らか とな っ た.す な わ ち,断 層 の東 側 相 対 隆 起 の活 動 に よ り,緩 傾 斜 又 は逆 傾 斜 と な り,水 は け の悪 い 沼地 の よ うにな った 場 所 で あ る と考 え られ る.

この よ うに,相 対 的 に低 い傾 向が 明瞭 に見 られ る文 字 を含 む 地 名 は,地 形 分 類 で も周 囲 よ りも相 対 的 に 低 い と考 え られ る地 形 分 類 域 に立 地 して い る傾 向 が 見 られ る.ま た,い ず れ の 文 字 も文 字 の意 味 や イ メー ジ と地 形 的特 徴 が,比 較 的 良 く一 致 した結 果 とな っ て い る.

5‑3.河 川 の 影 響 を 強 く受 け て い る 場 所 に 立 地 して い る と 考 え られ る 文 字

河 川 の影 響 を強 く受 け て い る場 所 に立 地 して い る と考 え られ る地 名 に含 まれ る文 字 と して は,「 川 」,

「河 」,「島」,「嶋 」 が挙 げ られ る.こ れ らの文 字 を含 む 地 名 は,い ず れ も 「低 い 」+「 や や 低 い」 割 合 が5割 程 度 で,周 囲 との相 対 的 な 高低 に明 瞭 な傾 向 は 見 られ な か った.

「川 」 を含 む 地 名 は,「 現 ・旧河 道 」 の割 合 が 非 常 に 高 く な っ て い る も の の,そ れ 以 外 の 地 形 分 類 に 大 きな 差 異 は見 られ な い.ま た,「川 」を含 む 地名 は 小 規模 河 川 に沿 っ て分 布 して い る も の が大 半 で あ る.こ れ らの こ とか ら,「川 」 を含 む 地 名 は 小 規模 河 川 の 影 響 を強 く受 けて い る と考 え られ る.対 し て,同 読 み をす る文 字 で あ る 「河 」を含 む 地名 は,「現 ・旧河 道 」,「扇 状 地 」の割 合 が 高 くな っ て い る.

ま た,「 河 」 を含 む 地 名 の分 布 は,小 規 模 河 川 よ りも扇 状 地 を形 成 す る よ うな 大 規模 河 川(九 頭 竜 川, 足 羽川,日 野 川,竹 田川)な どに 沿 っ て 分布 して い る よ うに 見 え る.こ れ らの こ とか ら,「河 」 を含 む 地名 は,大 規 模 河 川 の影 響 を強 く受 けて い る と考 え られ る.し た が っ て,一 般 的 に 小 規模 な河 川 を示 す 「川 」,大 規 模 な河 川 を示 す 「河 」 の文 字 の意 味 を 非 常 に 良 く表 して い る と考 え られ る.

「島 」 を含 む 地名 は,「 河 」 と同様 に 「現 ・旧河 道 」,「扇 状 地 」 に 立 地 してい る割 合 が 高 い.ま た, 大 規模 河 川 に沿 い,現 河 道 と 旧河 道 の 間 に分 布 して い る こ とが 確 認 され た.こ れ らの こ とか ら,「 島」

を含 む 地名 は,河 川 の流 路 が た び た び 変 更 され る扇 状 地 上 の,流 路 変 更 に伴 う中州 の よ うな場 所 に 立 地 して お り,大 規 模 河 川 の影 響 を強 く受 け て い る と考 え られ る.

「嶋 」 を含 む 地 名 は,「 現 ・旧河 道 」,「扇 状 地 」 の割 合 が 高 い が,「 扇 状 地 」 の 割 合 は 「島」 を含 む 地名 ほ ど高 くな い.ま た,一 部 は 大 規 模 河 川 に 沿 い,現 河 道 と旧河 道 の 問 に分 布 して い る こ とが確 認 され る.こ れ らの こ とか ら,「島 」同様 に 大規 模 河 川 の 影 響 を受 け,中 州 の よ うな場 所 で あ っ た こ とが 考 え られ るが,概 ね 「川 」 と同様 の傾 向 を示 す こ とか ら小 規模 河 川 に 関連 した 文 字 と考 え られ る.

この よ うに,河 川 の影 響 を強 く受 けて い る と考 え られ る文 字 を含 む 地 名 は,地 形 分 類 だ けで な く, 地名 の 分 布 に もそ の傾 向 が 明 瞭 に見 られ た

5‑4.明 瞭 な傾 向 が 見 られ な か った 文 字

明 瞭 な傾 向 が見 られ な か っ た 地名 に含 まれ る文 字 と して は,「 水 」,「江 」 な どが 挙 げ られ る.

「水 」を含 む 地 名 は,文 字 の 意 味 や イ メー ジ か ら水 に 関 連 す る,相 対 的 に低 い場 所 や 「現 ・旧河 道 」 に 立 地 す る傾 向 が 見 られ る と考 え られ た.し か し,「低 い 」+「 や や 低 い」 割 合 は5割 程 度 で,地 形 分類 で も福 井 平 野 と比 較 して 大 きな 差 異 は認 め られ な か っ た.

「江 」 を含 む 地 目は,文 字 の 意 味 や イ メー ジ か ら大規 模 な 河 川 の影 響 を 強 く受 け た 場 所 に立 地 す る と考 え られ た.し か し,「低 い 」+「 や や 低 い 」割 合 が5割 程 度 で,地 形 分 類 で は 「現 ・旧河 道 」 の 割 合 が 低 く,そ の他 の割 合 に は 大 き な差 異 は認 め られ な か っ た.そ の た め河 川 の影 響 を強 く受 け て い

る とは 考 え に く く,文 字 の意 味 や イ メー ジ と地 形 的 特徴 との 問 に大 き な 隔 た りが あ った.

この よ うに 「水 」,「江 」 を含 む 地名 のみ に 限 らず,微 地 形 に 明 瞭 な傾 向 が 見 られ な い 文 字 や,意 味 や

(16)
(17)
(18)

北陸 自動車 道

(9) 30

20

000

五 川

'

図4:扇 状 地 に 立 地 す る 「沼 」 を含 む 地 名 の 東 西 方 向 に お け る 地 形 断 面 図

国 土 地 理 院 ・基 盤 地 図 情 報 数 値 標 高 デ ー タ(5mメ ッ シ ュ標 高 デ ー タ)よ り作 成.

断 面 図 の 番 号,「 沼 」 の 番 号 は 図3の 地 図 中 の 番 号 と 同 一.

(19)

イ メ ー ジ と地 形 的 特 徴 が 一 致 しな い 文 字 が あ り,地 名 と微 地 形 の 対 応 関係 を推 定 で きな い 文 字 が多 数 見 られ た.そ の た め,地 名 と微 地 形 の対 応 関係 につ い て は,明 瞭 に推 定 され る もの も あ るが,傾 向 が 明 瞭 で は ない た め対 応 関係 を推 定 で き ない も の も多数 存 在 す る こ とが 明 らか とな っ た.そ こ で,相 対 的 な 高 低 の 割 合 に着 目 し,さ らに詳 細 な検 討 を行 っ た.

5‑5.相 対 的 な 高 低 の 割 合 に よ る 検 討

相 対 的 な 高 低 に 関 し て,よ り詳 細 に 検 討 す る た め に 「低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 を 横 軸,「 低 い 」 割 合 を 縦 軸 と し て 散 布 図(図5)を 作 成 し た.図5を 見 る と,当 然 な が ら 「低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合

が 高 い ほ ど,「 低 い 」 割 合 も 高 く な る 傾 向 に あ る こ と が 認 め られ る.

「久 保 」,「池 」,「 沼 」 を 含 む 地 名 は,「 低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 が70%以 上,か っ 「低 い 」 割 合 が10%以 上 と な っ て お り,相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 す る傾 向 が 明 瞭 に 見 られ る.「 窪 」,「亀 」,「牛 」 を 含 む 地 名 は,「 低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 が60〜70%,か つ 「低 い 」割 合 が10%以 上 と な っ て お り,

「久 保 」,「池 」,「沼 」 を 含 む 地 名 ほ ど で は な い も の の,相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 す る傾 向 が 見 られ る.

中 で も 「牛 」 を 含 む 地 名 は,「 低 い 」 割 合 が20%以 上 と最 も 高 い.「 鴨 」,「深 」 を含 む 地 名 に 関 し て は,

「低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 が50%程 度 に も 関 わ らず,「 低 い 」 割 合 が10%以 上 と な っ て い る.相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 す る 明 瞭 な 傾 向 は 認 め られ な い も の の,場 所 に よ っ て は 相 対 的 に 非 常 に 低 い 場 所 に 立 地 して い る と考 え られ る.対 して,水 に 関 係 し,相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 し て い る とイ メ ー ジ さ れ る 「水 」,「江 」,「新 」,「柳 」 な ど を 含 む 地 名 は,「 低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 が50%程 度,か っ 「低 い 」割 合 が5〜10%と な っ て お り,相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 す る 明 瞭 な 傾 向 は 見 られ な い.ま た,「 宅 」,

「垣 」 を 含 む 地 名 は,「 低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 が1割 以 下,か つ 「低 い 」 割 合 が5%以 下 と な っ て

図5:「 低 い 」+「 や や 低 い」 割 合 と 「低 い 」 割 合 に よ る散 布 図

(20)

図6:1低 い 」 十1や や 低 い 」 割 合 と1局 い 」 署ll合に よ る 散 布 図

「宅 」,「垣 」 を 含 む 地 名 の 「高 い 」 割 合 は 共 に56%と な っ て い る

い る た め,相 対 的 に 高 い 場 所 に 立 地 す る 傾 向 が 明 瞭 に 見 られ る.

一 方,「 低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 を 横 軸,「 高 い 」 と認 定 され た 割 合(以 降 「高 い 」 割 合 と表 記 す る)を 縦 軸 と して 散 布 図 を 作 成 し た(図6).相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 す る傾 向 が 見 られ る 「窪 」,「久 保 」,「池 」,「沼 」,「亀 」 を 含 む 地 名 は,「 低 い 」 割 合 が10%以 上 で あ る の に 対 し,「 高 い 」 割 合 が10%

以 下 で あ る こ と が 読 み 取 れ る.さ ら に,相 対 的 に 低 い 場 所 に 立 地 す る 明 瞭 な 傾 向 が 見 られ な か っ た 「江 」,

「新 」,「柳 」 な ど を 含 む 地 名 も,「 高 い 」 割 合 が 「新 」 を 含 む 地 名 は10%程 度,「 江 」,「柳 」 を 含 む 地 名 は10%以 下 と,高 く な い こ と が 読 み 取 れ る.対 し て,「 高 い 」 割 合 が15%を 超 え る も の と し て は,

「岡 」,「屋 」,「牛 」,「島 」,「嶋 」,「袋 」 を 含 む 地 名 が 挙 げ ら れ る.こ れ ら の う ち 「牛 」 を 含 む 地 名 は,

「低 い 」+「 や や 低 い 」 割 合 が60%以 上 と 高 く,「 低 い 」 割 合 も20%以 上 と高 い に も か か わ らず,「 高 い 」 割 合 は15%以 上 と 高 い 割 合 と な っ て お り,相 対 的 な 高 低 の ば らつ き が 大 き い.ま た 「島 」,「嶋 」

を含 む 地 名 は,「 低 い 」+「 や や 低 い 」割 合 が50〜60%,「 低 い 」 割 合 は10%以 下 で あ る の に 対 し,「 高 い 」 割 合 は15%を 超 え て い る.こ れ は,「 島 」,「 嶋 」 を含 む 地 名 の 一 部 が,周 囲 よ り相 対 的 に 高 く, 洪 水 の 際 に 島 の よ うに 見 え る 場 所 に 立 地 し て い る こ と を 示 して い る の か も しれ な い.

こ れ らの こ と か ら,「 低 い 」,「や や 低 い 」 割 合 が 高 い 場 合 に は 「高 い 」 割 合 が 低 く,「 低 い 」,「や や 低 い 」 割 合 が 低 い 場 合 に は 「高 い 」 割 合 が 高 い 傾 向 が 見 られ る.し か し,そ の よ うな 傾 向 か ら外 れ た も の も認 め られ る.こ れ ら は 地 名 と微 地 形 の 間 に 何 ら か の 関 係 が あ る と思 わ れ る が,明 瞭 な 傾 向 と し て は 認 め られ な い.

(21)

6.ま と め

本 研 究 にお け る,地 名 と微 地 形 の 対 応 関係 の解 析 結 果 とそ の 考 察 か ら,地 名 と微 地 形 の 問 に 明瞭 な 関係 が認 め られ る もの もあ るが,認 め られ な い もの も多 くあ る こ とが 明 らか とな っ た.ま た,地 名 に 含 ま れ る文 字 のイ メ ー ジ,意 味 な ど と整 合 性 の とれ た傾 向 を示 す 場 合 も あ る が,整 合 性 の とれ ない 傾

向 が 見 られ る場 合 もあ り,解 釈 が 困 難 な場 合 も見 られ た.

従 って,地 名 に含 まれ る文 字 と微 地 形 の 問 に 明 瞭 な 対応 関係 が 認 め られ る もの が あ る こ とか ら,こ れ ま で 言 わ れ て き て い る よ うな"特 定 の場 所"の"特 定 の 地名"と 微 地 形 との対 応 関係 や 災 害 の リス ク を検 討 す る こ とは 可能 で あ る と思 われ る.し か し,本 研 究 で 明 らか とな っ た地 名 に含 まれ る文 字 と 微 地形 の 対 応 関係 は,あ くま で も"傾 向"で しか な い た め,す べ て の地 名 に そ の傾 向 が 当て は ま る訳

で は な く,多 くの例 外 が認 め られ る.そ の た め,"特 定 の場 所"の"特 定 の地 名"と 微 地 形 との対 応 関 係 を,世 の 中 に無 数 に存 在 す る地 名 に一 般 的 に 当 て は め る こ とは適 切 とは言 え な い.さ らに,地 名 の イ メ ー ジや 地 名 に含 まれ る文 字 の 意 味 ・イ メー ジ だ け で,地 名 と地 名 が 立 地す る場 所 の 地 形 的 特 徴 を 推 定 す る こ とは非 常 に 困難 で あ る.こ れ らの こ とか ら,地 名 か ら災 害 の危 険性 に つ い て 一 般 的 に言 及

す る こ とは 困難 で あ る と言 わ ざ る を得 ない.

謝 辞

本研 究 を進 め る に あ た り,福 井 大 学 教 育 学 部 地 学 教 室 の 三 好 雅 也 博 士,藤 井 純 子博 士 に は丁 寧 かつ 熱 心 な ご指 導 を い た だ き ま した.ま た 同教 室 の後 輩 の 皆様 に は,地 球 科 学 演 習 や 日常 の 議 論 を通 じて,

多 くの な ご意 見 い た だ き ま した.こ こ に記 して厚 く感 謝 の 意 を表 す る次 第 で あ る.

引 用 文 献

遠 藤 宏 之,2013,地 名 は 災 害 を 警 告 す る 由 来 を 知 りわ が 身 を 守 る.技 術 評 論 社,224p.

福 井 県,1992,福 井 県 史 資 料 編 第 十 六 巻 下 条 里 復 元 図.

廣 内 大 助,2003,福 井 平 野 東 縁 地 域 の 活 構 造 と 地 形 発 達.地 理 学 評 論,vol.76,p119‑141.

活 断 層 研 究 会,1991,新 編 ・日本 の 活 断 層.東 京 大 学 出 版 会,437p.

河 合 真 利 子 ・福 和 伸 夫 ・護 雅 史 ・飛 田潤,2009,地 震 ハ ザ ー ドの 説 明 力 向 上 の た め の 地 名 活 用 に 関 す る研 究 一地 形 に 由 来 す る 分 類 方 法 の 提 案 と活 用 可 能 性 の 検 討 一.日 本 建 築 学 会 構 造 系 論 文 集,

第74巻,409‑416.

国 土 地 理 院,2004,1:25000土 地 条 件 図 『福 井 』.

国 土 地 理 院,2014,基 盤 地 図 情 報(数 値 標 高 モ デ ル)で 提 供 し て い る デ ー タ に つ い て(参 考 資 料).

p.1.

国 土 地 理 院,航 空 レ ー ザ ー 測 量.

http:〃www1.gsi.go.jp/geowww/Laser ̲HP!senmon.htm1,2015年12月10日 参 照 楠 原 佑 介,2011,こ の 地 名 が 危 な い 大 地 震 ・大 津 波 が あ な た の 町 を 襲 う.幻 冬 舎,278p.

森 田 伸 二,2014,VectorMapMaker(Windows用 地 図 作 成 ソ フ トウ ェ ア).

http://www.vector.co.jp/soft/dUwinnt/writing/se479527.htm1,2016年2月17日 参 照 内 閣 府 政 府 広 報,み ん な の カ を 、 防 災 の 力 に.

http:〃www.gov‑online.go.jp/cam/bousai2015/index.htm1,2016年1月5日 参 照

多 田 文 男,1970,国 土 基 本 図 で 微 地 形 を 読 む 一昭 和23年 の 福 井 地 震 断 層 の 追 跡 一.「 地 図 」,vo1.8, p25‑27.

東 京 書 籍,2016,新 編 新 しい 科 学3年.p263.

谷 川 健 一 編,2013,地 名 は 警 告 す る 日本 の 災 害 と地 名.冨 山 房 イ ン タ ー ナ シ ョナ ル,281p.

山本 博 文,2013,福 井 平 野 東 縁 断 層 帯 一そ の 概 要 と最 新 の 調 査 結 果 に つ い て 一.福 井 大 学 地 域 環 境 研 究 教 育 セ ン タ ー 紀 要 「日本 海 地 域 の 自然 と環 境 」,no.20,p.13‑30.

参照

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