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独占禁止法の概要と公正取引委員会に おける調査手続 公 正 取 引 委 員 会 事 務 総 局 審 査 局 課 徴 金 減 免 管 理 官 下 津 秀 幸 (注)本資料は発表者個人の責任で作成したものであり, 所属する組織の見解を示したものではありません。
2 0 1 7 年 3 月 1 1 日 ( 土 ) 組織内弁護士研修(於 岡山大学)
「私的独占」とは,事業者が,単独 に,又 は他の 事業者 と結合 し,若 しくは 通 謀し,その他いかなる方法をもつて するか を問わ ず,他 の事業 者の事 業活動 を 排除し,または支配することにより ,公共 の利益 に反し て,一 定の取 引分野 に おける競争を実質的に制限すること をいう 。(独 占禁止 法2 条5項 )
私 的 独 占 私 的 独 占 消費者は価格・品質が優れた 商 品 を 買 え な くな る 。 本日の説明の調査手続・・・1~3の違反行為類型に共通。
1 私的独占 支配型・排除型 2 不当な取引制限 カルテル・談合など 競争を実質的に 制限することと なる 4 企業結合 3 不公正な取引方法
第 1 独 占 禁 止 法 の 概 要 第 1 独 占 禁 止 法 の 概 要
第1 独占禁止法の概要 第2 独占禁止法違反事件における調査手 続 第3 新しい枠組み・制度の見直しの議論
今 日 の 内 容 今 日 の 内 容
スライド7 スライド6 スライド5 スライド4 独 占 禁 止 法 1 0 条 1 項 会社は,他の会社の 株式 を取 得し ,又 は所 有す るこ とに より ,一 定の 取引 分野 にお ける 競争 を 実質的に制限す ること とな る場 合に は, 当該 株式 を取 得し ,又 は所 有し ては なら ず・ ・・ 独 占 禁 止 法 1 3 条 1 項 会社の役員又は従業 員は ,他 の会 社の 役員 の地 位を 兼ね るこ とに より 一定 の取 引分 野に おけ る 競争を実質的に 制限す るこ とと なる 場合 には ,当 該役 員の 地位 を兼 ねて はな らな い。 独 占 禁 止 法 1 5 条 1 項 1 号 ( 注 : 分 割 〔 1 5 条 の 2 〕 , 共 同 株 式 移 転 〔 1 5 条 の 3 〕 も 同 様 の 規 定 振 り ) 会社は,次の各号の いず れか に該 当す る場 合に は, 合併 をし ては なら ない 。 一 当該合併によって 一定 の取 引分 野に おけ る競 争を 実質 的に 制限 する こと とな る場 合 独 占 禁 止 法 1 6 条 1 項 会社は,次に掲げる 行為 (注 :事 業の 譲受 け等 )を する こと によ り, 一定 の取 引分 野に おけ る 競争を実質的に 制限す るこ とと なる 場合 には ,当 該行 為を して はな らず ・・ ・
( 参 考 ) 企 業 結 合 規 制 ( 参 考 ) 企 業 結 合 規 制
「一定の取引分野」 「独禁法2条6項に言う『一定の取 引分野 』は, 特定の 行為に よって 競争の 実質 的制限がもたらされる範囲をいうも のであ り,そ の成立 する範 囲は, 具体的 な行 為や取引の対象・地域・態様等に応 じて相 対的に 決定さ れるべ きもの である 。」 (旭砿末資料(資)による審決取消 請求事 件〔東 京高裁 昭和6 1年6 月13 日〕) 「一定の取引分野を構成する競争に は,顕 在的な 競争の みなら ず,潜 在的な 競争 を含む。」(同上) 「より広い市場において競争が行わ れてい ると認 められ る場合 におい ても, 同時 に,その 市 場におい て 競争が行 わ れている と 認められ る 場合にお い ても,同 時 に, その市場内において細分化された市 場を一 定の取 引分野 として 確定( ママ) する ことは可能であると解される。」( 東日本 電信電 話(株)に よる審 決取消 請求事 件 〔東京高裁平成21年5月29日〕 )
私 的 独 占 等 私 的 独 占 等
「排除」にあたるか否か 「本件行為が独占禁止法2条5 項にい う『他 の事業 者の事 業活動 を排除 』する 行為 に該当するか否かは,本件行為につ き,自 らの市 場支配 力の形 成,維 持ない し強 化という観点からみて正常な競争手 段の範 囲を逸 脱する ような 人為性 を有す るも のであり,他の管理事業者の本件市 場への 参入を 著しく 困難に するな どの効 果を 有するものといえるか否かによって 決すべ きもの である 」(㈱ イーラ イセン スに よる審決取消等請求事件〔最高裁平 成27 年4月 28日 〕)
「支配する」の意義 「2条5項に私的独占を成立せしめ る行為 として 他の事 業者の 事業活 動を支 配す るとは,原則としてなんらかの意味 におい て他の 事業者 に制約 を加え その事 業活 動における自由なる決定を奪うこと をいう ものと 解する のを相 当とす る。」 (野 田醤油㈱に対する審決取消訴訟に係 る件〔 東京高 裁昭和 32年 12月 25日 〕)
私 的 独 占 私 的 独 占
「事業者」 「独占禁止法2条1項は,事 業者とは ,商業 ,工業, 金融業そ の他の 事業を行 う者を いう と規定しており,この事業は なんらか の経済 的利益の 給付に対 応し反 対給付を 反復継 続し て受ける経済活動を指し,そ の主体の 法的性 格は問う ところで はない から,地 方公共 団体 も,同法の適用除外規定がな い以上, かかる 経済活動 の主体た る関係 において 事業者 に当 たると解すべきである。」( 日本食品 ㈱によ る損害賠 償請求上 告事件 〔最高裁 平成元 年1 2月14日〕)
「排除」にあたるか否か 「本件行為が独禁法2条5項 にいう『 他の事 業者の事 業活動を 排除』 する行為 (以下 「排 除行為」という。)に該当す るか否か は,本 件行為の 単独かつ 一方的 な取引拒 絶ない し廉 売としての側面が,自らの市 場支配力 の形成 ,維持な いし強化 という 観点から みて正 常な 競争手段の範囲を逸脱するよ うな人為 性を有 するもの であり, 協業者 のFTTHサービス 市 場への参入を著しく困難にす るなどの 効果を 持つもの といえる か否か によって 決すべ きも のである。」(東日本電信電 話㈱によ る審決 取消請求 事件〔最 高裁平 成22年 12月 17 日〕)
私 的 独 占 等 私 的 独 占 等 私 的 独 占 私 的 独 占
スライド11 スライド10
スライド9 スライド8 日 本 イ ン テ ル 日 本 A M D 日 本 ト ラ ン ス メ タ 国 内 パ ソ コ ン メ ー カ ー ( 5 社 ) 向 け C P U 販 売 分 野
違 反 行 為 前 の シ ェ ア 2 4 % ( 平 成 1 4 年 ) → 違 反 行 為 後 の シ ェ ア 1 1 % ( 平 成 1 5 年 )
①インテル製CPUの割合を100%とし,競争事業者 製CPUを採用しないこと ②インテル製CPUの割合を90%とし,競争事業者 製CPUを10%に抑えること ③生産数量の比較的多い複数商品群のパソコンに 競争事業者製CPUを採用しないことの い ず れ か を 条 件 と し て 割 戻 金 又 は 資 金 を 提 供 す る 。
排 除 行 為
イ ン テ ル 事 件 ( 平 成 1 7 年 4 月 1 3 日 勧 告 審 決 )
私 的 独 占 私 的 独 占
「競争の実質的制限」 「競争を実質的に制限するとは,競 争自体 が減少 して, 特定の 事業者 または 事業 者集団が,その意思で,ある程度自 由に, 価格, 品質, 数量, その他 各般の 条件 を左右することによつて,市場を支 配する ことが できる 形態が 現れて いるか ,ま たは,少くとも現れようとする程度 に至つ ている 状態を いうの であっ て・・ ・」 (東宝(株)ほか1名に対する審 決取消 訴訟事 件〔東 京高裁 昭和2 8年1 2月7 日〕) 「本件行為により,同項(注:独禁 法2条 5項 )にい う『競 争を実 質的に 制限す る こと』,すなわち市場支配力の形成 ,維持 ないし 強化と いう結 果が生 じてい たも のというべきである。」(東日本電 信電話( 株)によ る審決 取消請 求事件 〔最高 裁平 成22年12月17日〕) 私 的 独 占 等 私 的 独 占 等
「独占禁止法2条6項における『一 定の取 引分野 』は, そこに おける 競争が 共同 行為によって実質的に制限されてい るか否 かを判 断する ために 画定す るもの であ るところ,不当な取引制限における 共同行 為は, 特定の 取引分 野にお ける競 争の 実質的制 限 をもたら す ことを目 的 及び内容 と している の であるか ら ,通常の 場 合, その共同 行 為が対象 と している 取 引及びそ れ により影 響 を受ける 範 囲を検討 し て, 一定の取引分野を画定すれば足りる と解さ れる一 方,企 業結合 規制に おいて は, 企業結合が通常それ自体で直ちに特 定の取 引分野 におけ る競争 を実質 的に制 限す るとはいえない上,特定の商品又は 役務を 対象と した具 体的な 行為が あるわ けで はないから,企業結合による市場へ の影響 等を検 討する 際には ,商品 又は役 務の 代替性等の客観的な要素に基づいて 一定の 取引分 野を画 定する のが一 般的と なっ ていることに照らすと,企業結合規 制と不 当な取 引制限 とでは 性質上 の違い があ ることは明らかであって,両者にお いて認 定され る一定 の取引 分野が 原則と して 同一のものになるはずであるという 原告の 主張は ,前提 を欠く もので ある。 」 (サムスン・エスディーアイ(マレ ーシア )・ビ ーイー アール エイチ エーデ ィー による審決取消請求事件〔東京高裁 平成2 8年1 月29 日〕)
私 的 独 占 等 私 的 独 占 等 企 業 結 合 計 画 の 具 体 化
届出前相談(任意)
企業結合計画の届出 審査に必要な報告
等の要請 意見聴取の通知
排除措置命令
論点等の説明
全ての報告等の提出 問題なし(通知)
90日以内
30日以内
問題なし(通知)
意見書等の提出
第2次審査 第1次審査 公取委 届出会社
問題なし
(通知)
( 参 考 ) 企 業 結 合 審 査 手 続 ( 参 考 ) 企 業 結 合 審 査 手 続
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「相互にその事業活動を拘束し,又 は遂行 する」 「第2条第6項の『相互にその事業 活動を 拘束し 』とは ,本来 自由で あるべ き各 事業者の事業活動を相互に制約する ことを いうの であっ て,具 体的な 販売価 格を 定めない限り事業活動の拘束にあた らない とは解 されな い。」 (タキ イ種苗 (株)ほか18名に対する件〔 公取委 審決平 成18 年11 月27 日〕)
不 当 な 取 引 制 限 不 当 な 取 引 制 限
「他の事業者と共同して」 「『・・・一定の取引分野に おける競 争を実 質的に制 限するこ と』( 法2条6 項)に いう 『共同して』に該当するとい うために は,複 数事業者 が対価を 引き上 げるに当 たって ,相 互の間に『意思の連絡』があ ったと認 められ ることが 必要であ ると解 される。 しかし ,こ こにいう『意思の連絡』とは ,複数事 業者間 で相互に 同内容又 は同種 の対価の 引上げ を実 施することを認識ないし予測 し,これ と歩調 をそろえ る意思が あるこ とを意味 し,一 方の 対価引上げを他方が単に認識 ,認容す るのみ では足り ないが, 事業者 間相互で 拘束し 合う ことを明示して合意すること までは必 要でな く,相互 に他の事 業者の 対価の引 上げ行 為を 認識して,暗黙のうちに認容 すること で足り ると解す るのが相 当であ る(黙示 による 『意 思の連絡』 と いわれるの が これに当た る 。)。・・ ・ そして,右 の ような観点 か らすると, 特定の事業者が,他の事業者 との間で 対価引 上げ行為 に関する 情報交 換をして ,同一 又は これに準ずる行動に出たよう な場合に は,右 行動が他 の事業者 の行動 と無関係 に,取 引市 場における対価の競争に耐え 得るとの 独自の 判断によ って行わ れたこ とを示す 特段の 事情 が認められない限り,これら の事業者 の間に ,協調的 行動をと ること を期待し 合う関 係が あり,右の『意思の連絡』が あるもの と推認 されるの もやむを 得ない というべ きであ る。」(東芝ケミカル(株) による審 決取消 請求事件 〔東京高 裁平成 7年9月 25日 〕)
不 当 な 取 引 制 限 不 当 な 取 引 制 限
「この法律において『不当な取引制限』とは,事業者が,契約,協定その他何らかの名義をも つてするかを問わず,他の事業者と共同して対価を決定し,維持し,若しくは引き上げ,又は 数量,技術,製品,設備若しくは取引の相手方を制限する等相互にその事業活動を拘束し,又 は遂行することにより,公共の利益に反して,一定の取引分野における競争を実質的に制限す ることをいう。」(独占禁止法2条6項)
不 当 な 取 引 制 限 不 当 な 取 引 制 限 本来,各企業がそれぞれ決めるべき商 品 の 価 格 を 共 同 し て 取 り 決め , 一 斉 に 値 上げを行うなどする
国や地方公共団体が発注する公共工 事の入札において,企業同士が事前に 相 談 し て , 受 注 す る 企 業 や 金 額 を 決 め る
ex.
価格カルテル
ex.入札談合 消費者は高い商 品を 買わ さ れる 落札価格が高止 まりす る
福井県 福井県内の農業 協同組 合 福井県経済連 ①受注予定者の 決定 ②受注予定者の 入札価 格の 決定 ・指 示 ③他の入札参加 者の入 札価 格の 決定 ・指 示
指名競争入札
A社
B社
C社
D社
E社
福 井 県 経 済 農 業 協 同 組 合 連 合 会 事 件 ( 平 成 2 7 年 1 月 1 6 日 排 除 措 置 命 令 等 ) 施工業者
補助金の交付 施主代行業務(指 名競 争入 札執行の補助等 )の委 託 施主代行者
私 的 独 占 私 的 独 占
スライド19 スライド18
スライド17 スライド16 メーカーが指定 した価格で販売し な い小売業者に対し て,出荷を停止す る などして,指定し た価格を守らせる 行 為
大規模な小売業者等が,取引先に対 して,押し付け販売,協賛金の負担の 強制を行うなど不当に不利益を与える 行為
ex.
再販売価格の拘束
ex.優越的地位の濫用 消費者は高い商品を買わされる 企業の自主的な判断による取引を阻害 (補完法として 下請法 がある)
不 公 正 な 取 引 方 法 不 公 正 な 取 引 方 法 次のような行為
(※)で,公正な競争を阻害する おそれ がある もの。 ◆共同の取引拒 絶 =正当な理由がないのに,同業他社と共同して,特定の事業者と取 引しない ように すること 。 ◆差別対価 =不当に,地域または相手方により差別的な対価で,取引する こと。 ◆不当廉売 =正当な理由がないのに,供給に必要な経費を大幅に下回る価 格で継続 して販 売するな どして, 競争事 業者の事 業 活動を困難にさせるおそれがあること。 ◆再販売価格の 拘束 =正当な理由がないのに,取引先事業者に対して,転売する価格を指示 し,遵 守させる こと。 ◆優越的地位の 濫用 =取引上の地位が優越していることを利用して取引の相手方に不当に不 利益を 与えるこ と。 ◆排他条件付取 引 =不当に,競争事業者と取引しないことを条件として取引し,競争 事業者の 取引の 機会を減 少させ るおそ れがあること。 ◆拘束条件付取 引 =販売形態・販売地域などについて不当に拘束する条件を付けて取 引する こ と。 ◆取引妨害 =競争事業者とその取引の相手方との取引について,契約の成 立の阻止 ,契約 不履行の 誘因その 他いか なる方法 を もってするかを問わず,その取引を不当に 妨害する こと。 ※ 不公正な取引方法としては,全部で15の行為類型が ある。 独占禁止法19条 事業者は,不公正な 取引 方法 を用 いて はな らな い。
不 公 正 な 取 引 方 法 不 公 正 な 取 引 方 法
岡 山 市 所 在 の 私 立 中 学 校 の 修 学 旅 行 を 取 り 扱 う 旅 行 業 者 に よ る 価 格 カ ル テ ル 事 件 ( 平 成 2 1 年 7 月 1 0 日 排 除 措 置 命 令 )
旅行会社5社 でバス料金8万 円以上にする など決定旅行業者5社は,共同し て,市立中学校の修学旅行 について,貸切 りバス代金, 宿泊費,企画料金,添乗員 費用の基準を設け,合意し た。 この行為は,市立中学校 の修学旅行に関する旅行業 務市場の競争を実質的に制 限するものである。
不 当 な 取 引 制 限 不 当 な 取 引 制 限 (1)北陸新幹線消融雪設備工事の入札参加業者らは共同して受注予定者を決 定し,受注予定者が受注できるようにしていた。(平成27年10月9日) 排除措置命令対象事業者:11社 課徴金額合計:7社に対し10億3499万円 (2)東日本高速道路株式会社東北支社が発注する東日本大震災に係る舗装災 害復旧工事の入札参加業者は共同して受注予定者を決定し,受注予定者が受注 できるようにしていた。(平成28年9月6日) 排除措置命令対象事業者:20社 課徴金額合計:約14億951万円
不 当 な 取 引 制 限 ( 最 近 の 入 札 談 合 ・ カ ル テ ル 事 件 の 例 ) 不 当 な 取 引 制 限 ( 最 近 の 入 札 談 合 ・ カ ル テ ル 事 件 の 例 )
スライド23 スライド22 スライド21 スライド20 公正取引委員会では,職 権探知,一般の 方からの報 告(申告)や「課徴金減免制度」の利用な どによって得た情報を端緒 とし て, 独占禁止 法違反被 疑事件 に関する 調査を開始 。 ○ 申 告 独占禁止法に 違反 する事 実 がある と 思 う と き は , 誰で も,公正 取引 委員 会に 対し,その事実 を 報 告(申 告) し,適当 な措置を採るよ う 求 め る こ と が で き る (法 第45 条第 1項) 。 【 申 告 件 数 : 平 成 2 7 年 度 6 , 3 3 1 件 平 成 2 6 年 度 6 , 8 8 6 件 】 受 付 部 門 : 審 査 局 情 報 管 理 室 ○ 課 徴 金 減 免 制 度 に 基 づ く 申 請 【 制 度 導 入 か ら 1 0 年 が 経 過 】 事業者が,自ら の 違反 行為 (談合 ・カ ルテル )に係 る 事実 を 自 主的 に 公正 取引 委員 会に 報告 した場 合に は ,当該 違 反行為に係る 課徴 金を 免除 又は減 額する 制 度( 独占 禁止 法第 7 条 の 2第1 0 項ほ か )。 【 課 徴 金 減 免 申 請 件 数 : 平 成 2 7 年 度 1 0 2 件 平 成 2 6 年 度 6 1 件 】 ( 平 成 1 8 年 1 月 の 制 度 導 入 時 か ら 平 成 2 8 年 3 月 ま で の 累 計 は 9 3 8 件 ) 受 付 部 門 : 審 査 局 課 徴 金 減 免 管 理 官
調 査 の 開 始 ( 端 緒 ) 調 査 の 開 始 ( 端 緒 ) 排除措置命令 課徴金納付命令
実態解明のプロ セス 実態解明のプロ セス 行政処分とその確定ま でのプロセス 行政処分とその確定ま でのプロセス 出 頭命令 ・審 尋・ 報告 命令 ・提 出命 令・ 留置 ・ 立入検査等
※罰則により処分を担保 (いわゆる間接強制)供述聴取・報告依頼・ 提出依頼等 確定 取消訴訟 (東京地裁)
間接強制調査 任意調査
端緒
処分前手続行政処分行政調査
○職権探知 ○一般からの報告 (申告) ○課徴金減免制度に 基づく申請 ○中小企業庁の請求 (中小企業庁設置法)
犯則調査
検事総長への告発
強制調査
臨検・捜索・差押え
※裁判所の許可が必要 任意調査質問・検査・領置
第 2 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 に お け る 審 査 手 続 第 2 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 に お け る 審 査 手 続 意見聴取の通知 意見聴取手続
大 規 模 小 売 業 者 に よ る 優 越 的 地 位 の 濫 用 事 件
特定納入業者が納入する商品の販売促進効果等の利益がない又は当該利益を超える負担となるにもかかわらず,金銭を提供させていた。催事等の実施の際の
協賛金の支払の強要
仕入担当者から,特定納入業者に対し, ①懇親会において申込用紙を配布し最低購入数量を示した上でその場で注文するよう指示する ②特定絵納入業者ごとに購入数量を示す 方法により,クリスマス関連商品を購入させていた クリスマス関連商品の購入強制
自社が独自に定めた「見切り基準」と称する販売期限を経 過した商品について,当該商品を納入した特定納入業者の 責めに帰すべき事由がないなどにもかかわらず,返品していた。【食品課】 ①季節商品の販売時期の終了等に伴う商品の入替えを理由として割引販売を行うこ ととした商品について,当該商品を納入した特定納入業者の責めに帰すべき事由がないにもかかわらず,当該商品の仕入価格に50%を乗じて得た額に相当する額を,当該 特定納入業者に支払うべき代金の額から減じていた。【食品課】 ②全面改装に伴う在庫整理を理由として割引販売を行うこととした商品について,当該商品を納入した特定納入業者の責めに帰すべき事由がないにもかかわらず,当該 割引販売において割引した額に相当する額等を,当該特定納入業者に支払うべき代金の額から減じていた。【食品課,日販品課】
割引販売を行うこととした商品の
納入価格の不当な減額 様 々 な 手 段 を 通 じ た 優 越 的 地 位 の 濫 用
「見切り基準」を経過した商品の不当な返品
特定納入業者が納入する商品以外の商品を含む当該店舗の商品について,当該特定納入業者の従業員等が有する技術又は能力を要しな い商品の移動,陳列,補充,接客等の作業を行わせるため,あらかじめ 当該特定納入業者との間でその従業員等の派遣の条件について合意することなく,かつ,派遣のために通常必要な費用を自社が負担するこ となく,当該特定納入業者の従業員等を派遣させていた。
新規開店等の際の
従業員等の不当使用 大 手 ス ー パ ー 特 定 納 入 業 者 (山陽マ ルナカ事件(平 成
23年
6月
22日排除措置命令)を元に作成)
不 公 正 な 取 引 方 法 不 公 正 な 取 引 方 法
取 引
不 公 正 な 取 引 方 法 不 公 正 な 取 引 方 法 岡 山 県 北 生 コ ン ク リ ー ト 協 同 組 合 に よ る 不 公 正 な 取 引 方 法 事 件 ( 平 成 2 7 年 2 月 2 7 日 排 除 措 置 命 令 ) 岡山県北生コンクリ ー ト 協同組合 非組合員 取引先
取 引
取引先に非組合員から生コンを 購 入 し な い よ う に さ せ て い る 。 非 組 合 員 と の 取 引 先 と の 取 引 を 不当に妨害
生 コ ン の 取 引 に お いて競争関係 取引先が生コンを非組合員から 購入した場合には,現金による定 価販売とする旨を決定し,口頭又 は 文 書 に よ り 告 知
スライド27 スライド26 スライド25 スライド24 公正取引委員会の調査開始日以後の 場合 公正取引委員会の調査開始日以後の 場合
公正取引委員会の調査
( 立入検査等) 開始 事前相談
報告書( 様式第3号)の提出
※
同着を排除するため,FAXに限る 。 違反行為に係る資料の提出
公正取引委員会から通知
調査開始日から20日(休日等を除く。)以内が提出期限
調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 公正取引委員会の調査開始日前の場 合 公正取引委員会の調査開始日前の場 合
違反行為を発見 事前相談
報告書( 様式第1号)の提出
※
同着を排除するため,FAXに限る
。提出の順位及び報告書( 様式第2号)・
資料の提出期限を公正取引委員会から通知 報告書( 様式第2号) 及び資料の提出
公正取引委員会から通知
調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 )
カ ル テル 等の 発見・ 解 明を 容易 にする た めに ,違 反事業 者 が公 正取 引委員 会 に対 して 自らの 違反行為に係る事 実の報告及び資料 の提出を行えば, 一定の要件の下で 課徴金を減免する 制度。 平成17年独占禁止法改正法により導入。
100%免除1番目の申請者 2番目の申請者
公取委の調査開始日後公取委の調査開始日前
最大3社 最大5社 (同一企業グループ内の複数の事業者による共同申請可)
3~5番目の 申請者
50%減額30%減額30%減額30%減額
調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) ○申告はどんな手段でも構いません。 電子メール、FAX、手紙、電話、Website書き込み フォーム・・・ ○ 申告は誰からでも受け付けます。匿名でも大丈夫です。 会社の従業員、取引先、消費者、地方公共団体の職員・・・ ○ 申告は地方事務所でも受け付けます。 公正取引委員会中国支所第一審査課(広島) ○ 申告者・申告内容を外部に明かすことはありません。
調 査 の 開 始 ( 申 告 ) 調 査 の 開 始 ( 申 告 )
スライド31 スライド30 スライド29 スライド28 課徴金減免制度の適用については,従来,当委員会から積極的に公表しな いこととしておりましたが,法運用の透明性等の観点から,今後は,同制 度が適用された事業者について,当該事件の報道発表において免除の事実 又は減額の率を一律に公表することとなりました。また,当該情報は下記 「課徴金減免制度の適用事業者の公表」のページにも掲載されます。ただ し,この新たな公表措置は,平成28年5月31日以前に課徴金減免の申 請を行った事業者には適用されません。(平成28年5月25日 公取委 ホームページより) 課徴金減免制度の適用事業者の公表 につい て(運 用の変 更) 課徴金減免制度の適用事業者の公表 につい て(運 用の変 更)
調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 平成28年2月24日 事務総長定例会見(抜粋) 課徴金減免制度の適用を受けた事業者のう ち,公正取引委員会に よる公表を申し出た事業者につきましては, 事件ごとに事業者の名 称,課徴金免除の事実又は課徴金の減額率等 を当委員会のホームペー ジで公表しているところであります。 この公表ベースでみますと,平成1 8年 1 月 の本制度導入後から平 成27年12月末まで,103のカル テ ル ・ 入 札 談 合 等 事 件 に つ き ま し て課徴金減免制度が適用されております。こ れは,同期間に課徴金減 免制度の対象となり得る事件が全体で130 件でございましたので, この約8割(79.2 % )に上っております。 → 公表を望む事業者のみにとどま っていた(なぜ?)
課徴金減免制度の適用事業者の公表 につい て(従 来の運 用) 課徴金減免制度の適用事業者の公表 につい て(従 来の運 用)
調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 )
課徴金減免制度の適用状況
0510152025 H18年度H19年度H20年度H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度5
17 8
21 79
19 12 470
3 3
1 3
8
1 5 30 課徴金減免制度が適用された法的措置件数課徴金減免制度が適用されなかった法的措置件数
合計109
27
(注) 課徴金減免制度の対象とならない行為類型に係 る法的 措置件数 は除く 。
調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 課徴金減免申請件数の推移
2679748585
131143 102 5061
102 020406080100
120
140
160 H17年度H18年度H19年度H20年度H21年度H22年度H23年度H24年度H25年度H26年度H27年度
(注1) 平成17年度については,課徴金減免制度が 導入さ れた平成 18年 1月4日 から同年 3月末 日までの件数である。 (注2) 平成21年独占禁止法改正法(平成21年法 律第5 1号)に より, 平成22 年1月1 日から 課徴金減免制度が拡充されている。
調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 )
スライド35 スライド34 スライド33 スライド32 1 供述聴取の回数及び時間 措 置 件 数 供 述 人 数 聴 取 回 数 合 計 聴 取 時 間 平均 最多 平均 最多 平成21年度 1 0 575 2.9 2 2 14時間56分 130時間44 分 平成22年度 9 679 3.1 3 4 16時間05分 153時間51 分 平成23年度 1 4 1400 2.8 4 2 14時間56分 234時間55 分 平 均 聴 取 時 間 平 均 休 憩 回 数 平 均 休 憩 時 間 平成21年度 4 時間16分 1.1 0 時間59分 平成22年度 4 時間52分 1.3 1 時間4分 平成23年度 4 時間31分 1.3 0 時間59分
2 1 回当たりの平均聴取時間及び休憩回数等 注1 上記数値は、当該年度に措置が取られた事件に係る供 述人一人 当た りの数値 を集 計したも の。 注2 聴取回数は1日を1回として集計し てい る
。注3 聴取時間には、休憩時間も含まれる。 出典:内閣府 独占禁止法審査手続についての懇談会 第10回公取委提出資料より
事 情 聴 取 事 情 聴 取 事 情 聴 取 ・・・関係者に出頭を求めて供述を聴取し,調書を作成する
CaseX :下 津 建 設 の 営 業 部 長 の 供 述 「部長会」というのは,私(下津建設営業部長),
A工業の建設 部長,
B組の土木部長,
C産業の事業部長の4名が集まって, 建設工事の入札について情報交換を行うための非公式の会 合です。当社の会議室や岡山市内の喫茶店、居酒屋などで定 期的に開催していました・・・
下津建設営業部長事 情 聴 取 事 情 聴 取
立 入 検 査 ・・・
3月11日:下津建設本社の立入検査(これ以外にも、A工業やB組、C産業にも同時に立入検査を実施)違反行為を行っている疑いのある企業の立入検査を行い,関係書類の提出を 命じる 「岡山大学発注の校舎補修工 事について、当社が2100万 円で受注、他の会社には入札 前に部長会で当社の受注意向 と希望価格を伝達予定」
7月4日(月) 15時 ・・・・・ 19時 部長会 (居酒屋タカマツ)
下津建設の営業部長、デスクの営業日報下津建設の営業部長の手帳立 入 検 査 立 入 検 査 社内調査の徹底 課徴金減免管理官と申請者とのコミュニケーション
運用面でのキーワード運用面でのキーワード
調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 ) 調 査 の 開 始 ( 課 徴 金 減 免 制 度 )
スライド39 スライド38
スライド37 スライド36
442.5 233.9301.7 171.4 85.116.80.7
442.5億円 250.7億円
302.4億円 171.4億円 85.1億円
277名 113名
181名 128名 31名 050100
150
200
250
300 0
100
200
300
400
500
600
700
800 23年度24年度25年度26年度27年度
対 象 事 業 者 数(名)
課 徴 金 額(億 円)
課徴金納付命令課徴金の納付を命じる審決対象事業者数
課 徴 金 納 付 命 令 ( 近 時 の 推 移 ) 課 徴 金 納 付 命 令 ( 近 時 の 推 移 )
違反行為に係る期間(最高3年間)における対象商品・役務の売上額又は購入額等に以下 の算定率 を乗じた 額の課徴金の納付を命ずる行政処分。
不当な取引制限,私的独占及び一定の不公正な取引方法が対象。
1 事 件 あ た り の 課 徴 金 納 付 命 令 の 過 去 最 高 額 : 2 6 9 億 9 7 8 9 万 円
(平成26年3月自動車の海上運送業務を行う船舶運航事業者によるカルテル事件) 1 社 当 た り の 課 徴 金 納 付 命 令 過 去 最 高 額 : 1 3 1 億 1 0 7 万 円
(平成24年1月自動車メーカーが発注する自動車用ワイヤーハーネス及び同関連製品の見積り合わせの参加業者らによる談合事件) 支払われた課徴金は,租税法上,必要経費や損金とは認められない。
製 造 業 等 小 売 業 卸 売 業 不 当 な 取 引 制 限
10% (4%)3% (1.2%)2% (1%)私 的 独 占
支配型私的独占10%3%2% 排除型私的独占6%2%1%不 公 正 な 取 引 方 法
不当廉売,差別対価等3%2%1% 優越的地位の濫用1%課 徴 金 納 付 命 令 課 徴 金 納 付 命 令
これら9件の違反行為に係る市場規模は年間総額約1100億円超
5 1 8 5 2
7 4
2 4
5 15 7 2 1 1
5 1 2 2
22件 20件 18件 10件 9件
30 3名 126名
210名 132名 39名 0 200
400 0 5 10 15 20 25 2 3 年 度 2 4 年 度 2 5 年 度 2 6 年 度 2 7 年 度
対象事業者等の数( 名)
法 的 措 置 件 数 ( 件 )
価 格カ ルテ ル 入札 談合 (官公 需) 受注 調整 (民需 ) 私的 独占 不公 正な 取 引方 法
その他 対象
事業 者等 の数
排 除 措 置 命 令 ( 近 時 の 推 移 ) 排 除 措 置 命 令 ( 近 時 の 推 移 )
CaseX :下 津 建 設 3 社 に 対 す る 排 除 措 置 命 令 書 の 作 成
○ 証拠に基づいて,事実(=独占禁止法違反行為が行われたこと)を認定 ○ 違反行為を排除するため,排除措置命令を行う
入札談合排除措置命令 課徴金納付命令 (証拠)(事実認定)(法律の適用) 排除措置命令書
主文 1 下津建設,
A工業及び
B産業の3社 は,岡山大学発注の 建設工事につい て 行っ ていた違反行為を取りやめなければならない。 2 3 社は,今後,同様の行為を行ってはならない。 3 3社は,そ れぞれ,次の事項 を行うために 必要な措置を講じ なければならな い。 (1) 独占禁止法の遵守についての行動指針の作成 (2) 従業員に対する定期的な研修及び法務担当者による定期的な監査
排 除 措 置 命 令 ( そ の 内 容 ) 排 除 措 置 命 令 ( そ の 内 容 )
スライド43 スライド42 スライド41 スライド40 TPP協定競争政策章の概要
•TPP協定競争政策章(第16章)は,競争法令の制定,競争当局間の協 力等について定めており,主な規定内容は次のとおり。 ○ 競争法令の制定・維持,競争当局の維持 ○ 競争法令の執行における手続の公正な実施 ・ 処分前の事業者による意見陳述等の機会の確保 ・ 合意により事件を解決する制度の導入 ○ 競争法令の違反について被害者の民事的救済を求める権利の採用 ○ 競争当局間の協力 ○ 競争法令の執行等の透明性確保 等
第 3 新 し い 枠 組 み - そ の 1 ( 確 約 ( C o m m it m e n t) 制 度 ) 第 3 新 し い 枠 組 み - そ の 1 ( 確 約 ( C o m m it m e n t) 制 度 ) ○ 意見聴取官の位置付け 審判官と異なり、委員会に対して争点 につい ての意 見を述 べるこ とが許 され ていない。あくまでも意見聴取の 状況を 記載し た調書 を作成 すると ともに 、当 事者の主張、審査官の回答を論点 として 整理し 報告書 を作成 するに とどま る (争点についての判断を行うのは合 議体で ある委 員会の み)。 ○ 意見聴取期日の位置付け 審判が原則として公開(傍聴可能)な のに対 して非 公開。 ○ 証拠の閲覧・謄写 旧制度上は、審査官が命令書記載の事 実を基 礎づけ る証拠 を説明 するに とど まっていたところ、現行制度にお いては 公取委 から証 拠品目 録を送 付、当 事者 が品目録記載の証拠を閲覧すると ともに 、自社 証拠に ついて は謄写 を求め るこ とができるようになった。
平 成 2 5 年 改 正 ( 意 見 聴 取 手 続 の 特 徴 ) 平 成 2 5 年 改 正 ( 意 見 聴 取 手 続 の 特 徴 )
意 見 聴 取 官 審査官 命令内容・証拠・ 法令の適用の説明 質問への回答
調 書 ・ 報 告 書 作 成 名宛人となるべき者 公取委作成の証 拠品目 録に基 づ き証拠の 閲覧 自社従業員証拠 につい て の 謄写 証拠の提出 あらかじめ審査官に書面で 質問 ・期 日にて口 頭で質 問 命令書案に対する 意 見書
• (事件調査非関与者)
不 服 申 立 手 続 ( 行 政 処 分 前 の 意 見 聴 取 手 続 ) 不 服 申 立 手 続 ( 行 政 処 分 前 の 意 見 聴 取 手 続 ) 審査 最高裁判所
行政処分案の通 知 事前説明 行政処分 審判
行政処分
審査 意見聴取手続
行政処分案の通 知 東京高等裁判所
東京地裁 最高裁判所
東京高等裁判所
意見聴取官が 主宰
審査官が実施
【 現 行 手 続 】 【 旧 手 続 】
不 服 申 立 手 続 ( 新 旧 制 度 の 比 較 ) 不 服 申 立 手 続 ( 新 旧 制 度 の 比 較 )
スライド47 スライド46
スライド45 スライド44
W国企業
①国際市場分割カルテル
参考事例:平成20年2月22日 マリンホースの製造販売業者に対する課徴金納付命令 「我が国に所 在 する 需要者が発注 する商 品 A」が一定の取引分 野と画定 される場 合,
•当 該 分 野 に お け る 売 上 額 の 存 在 す る 日 本 企業に対 し てのみ 課徴金の 納付が命 じら れることになる。
•合 意 に よ り 当 該 分 野 に お け る 売 上 額 が 存 在しない外国企業に対しては,カルテル の当事者として競争 を実質的に制限して いるにもかかわらず ,一切課徴金が 課さ れない。
例えば,E U や 米国 で は,制裁金 等の 算定 基 礎が柔軟に認定 される た め,EU・米国にお け る売上 額が存 在しない 外国企 業にも制裁 金 が 課 さ れ て い る 。
:一定の取引分野 :違反行為者 :課徴金対象者 :算定対象売上額
W国企業
うち我が国に所 在する需要者が 発注する商品A
X国企業 Y国企業
Z国企業 日本企業
日本企業 W国企業
商 品 A の 製 造 販 売 業 者 は , 需 要 者 が 実 施 す る 商 品 A の 見 積 り 合 わ せ に お い て , 商 品 A を 使用する国に本店を 置く事業者を受注予定 者とする 旨(例え ば, X国で 使用 す る 商品A は, X国 に本店を 置く事 業者を受注 予定者と す る。)を合意した。
世界市場 分割合意
問題点
⼀律かつ画⼀的な現⾏課徴⾦制度の問題点
(課徴金の算定基礎となる売上額の問題)事案例 ○ 法定さ れた算定方式に従って一律 か つ画一 的 に算定・賦課 する制度である ため, 経済活動の グロ ーバル化・多 様 化・複雑化等の 進展に対 応し, 事案に即 し て違反行 為に対応した適正な課徴金の額を柔軟に算定・賦課できない。 ○ 我が 国制度 には,諸外 国 において広く導入 されているよ うな ,事業者 が当局 の調 査に協力するイ ンセンティ ブ 及 び 調査への 非 協力・妨 害への ディスイ ンセン テ ィブを 確保する仕組 み が存在せ ず,事 業者が調 査協 力を行 った とし ても,課徴 金の 額は減 額 さ れ な い 。 ○ 経済活動の グロ ーバル 化が 進展する 中,事 業者の円滑な 事業活動 に資 するた め に は, ル ー ル の国際 的収れ んが重要で ある と こ ろ,我が 国の 課徴金制 度は 主要な 諸外国制度と比べて整合性に欠けている。
3
課 徴 金 制 度 の 見 直 し 課 徴 金 制 度 の 見 直 し
◆ 我 が国 における課 徴金 制 度は, 法 定 さ れ た 算 定 方 式 に 従 っ て 一 律 か つ 画 一 的 に 算 定 ・ 賦 課 するもの(考慮要素が法定 化されて いて 柔軟ではな い
―非裁量) 。
製造業卸売業小売業 原則10%2%3% 中小4%1%1.2%課徴金の額 当該商品 ・役務 の売上額
課徴金減免制度 による減免 10
% (カルテルの場合)・繰返し違反15% ・主導的役割15% ・早期離脱8%算定率増減算定率
算定基礎
。
最長 3年間
算定期間 軽減算定率 違反行為の拘束・ 効果が及んだ商品 役務の売上額・全額免除(事前1位) ・50%減額(事前2位) ・30%減額(その他)
算定率最大
20%
第 3 新 し い 枠 組 み — そ の 2 ( 課 徴 金 制 度 の 非 裁 量 性 ) 第 3 新 し い 枠 組 み — そ の 2 ( 課 徴 金 制 度 の 非 裁 量 性 )
•TPP協定には,競争法の違反の疑いについて競争当局と事業者との合意によ り自主的に解決する制度(確約手続)の導入に関する規定が含まれている。
•上記規定については,現行法上担保されていないと考えている。
調査開始 独占禁止法の規定に
違反する疑いの伝達 被疑事業者が 自ら採るべき措置を
自主的に申出 認 定 排除措置命令・
課徴金納付命令を 行わない
意見聴取手続 排除措置命令・
課徴金納付命令
通常手続 新たに導入する手続
措置を実施しない場合
措置を実施した場合
申出を行わない場合 不服の場合は
訴訟
環 太 平 洋 パ ー ト ナ ー シ ッ プ 協 定 の 締 結 に 伴 う 関 係 法 律 の 整 備 に 関 す る 法 律 案 の 概 要 ( 私 的 独 占 の 禁 止 及 び 公 正 取 引 の 確 保 に 関 す る 法 律 関 係 ( 平 成 2 8 年 3 月 閣 議 決 定 ) )
確 約 手 続 確 約 手 続
スライド48
②入札談合・市場分割
参考事例:平成15年5月2日 日本道路公団四国支社が発注する道路保全土木工事の入札参 加業者に対する課徴金納付命令
「 法人 A の a 地 区支 社が 公募 型指名 競争入 札の方法により発注 する土木工事」が一 定 の取引分野と画定される場 合,
•当 該 分野に おけ る売上 額 の存 在す るX 社 に対 して のみ課 徴金の 納付が 命じら れ る こと にな る。
•合意に よ り前記工事を 受注 していない(売 上 額が存 在 し ない )b地 区企業に 対 し ては, 入札談 合の当事者 とし て競争を 実質的に 制限して いるにもか かわらず,一 切課 徴 金 が 課 さ れ な い 。
:一定の取引分野 :違反行為者 :課徴金対象者 :算定対象売上額 うちa地区支社が公募 型指名競争入札で発 注する土木工事
X社
b地区 企業 b地区 企業
a地区に本店を置く X 社は,有料道路の 建 設 又 は 管 理 等 を 行う 法人 Aの a 地区支 社が公 募型指 名競争入札 を導入 し たこ とを契 機 と して,b 地区 に 本 店を 置く 事業 者と の間 で, 「 法 人 A の a 地 区 支 社 が 公 募 型 指 名 競 争 入 札 の方法に よ り 発注する 土木工 事」につい て,過去の受注 実績 を尊重し,X社が受 注 す る(b地区企業は受注しな い )旨を合 意 した。
A社が受注 する旨合意
法人Aのa地区支社の公募型指名競争入札
受注