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農山村の特種環境が血液中二,三の成分に及ぼす影響に関する研究

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Academic year: 2022

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(1)613:. 農 山 村 の 特 種 環 境 が 血 液 中 二,三. 612.. 124. の成分 に. 及 ぼす 影 響 に関 す る研 究 第1編 各 種 条 件 下 に お け る 血 清 蛋. 白 像 に つ い て. 岡山大学医学部第一内科教室(主 任:小 坂教授) 篠. 原. 敏. 〔昭 和34年9月30日. 緒. 夫 受稿 〕. り,蛋 白の 分劃 測 定 に は濾 紙電 気 泳 動 法 に よつ た. 言. 泳 動装 置 は 小林 式 水平 濾紙 電 気 泳動 装 置 を用 い,濾. 諸種 疾患 時に お け る体 蛋 白,血 清 蛋 白 質 に種 々の. 紙 は東 洋 濾紙No.. 51,緩 衝 液 に は ベ ロナ ー ル,ベ. 変化を生 ず るこ とは夙 に諸 学 者 に よ り研究 されて い. ロ ナー ル ソー ダ緩 衝 液 を 用 い.濾 紙 巾1cmに. る処であ り,現 在 ま で多 数 の研 究 発表 が な さ れて い. 0.2〜0.3mAの. る.. は8〜10時 間 で,そ の後100℃,. 1937年Tiseliusに. よ り電 気 泳 動 に よ る蛋 白の 分. 電 流5〜10. Voltを. 染 色 に はbromphenolblueを. つき. 用 い た.泳 動. 10分 加 熱,乾 燥 し,. 用 い,泳 動 濾 紙 は パ. 屑に関す る研究 が 発表 され て か ら,こ の方 面 の躍 進. ラ フ ィ ンにて半 透 明 とな し,型 の如 く小 林 式 光度 計. 的研究 が初 め られ た.特 に1948年 濾 紙 電 気 泳動 法 が. にて 定 量,グ ラフを つ くり,各 図形 は 垂線 法 に て分. この方 面 の研究 に 導入 され て か ら,臨 床 的 研究 面 で. ち,プ ラニオ メー ター で その面 積を 測定 して 決定 し. の検討 も数多 くな されつ つ あ る.. た.な お各 血 清 につ い て は少 くと も3ケ の泳 動図 を. 著者は農 山村 の特 種 環 境 が生 体 に及 ぼ す 影響 に注 意しつつ疾 病 の治 療 に当 つ て来 たが,た. 作 製 し,そ の 平均 値 を求 めて そ の値 と した.. また ま上 記 実. の蛋白特 に血清 蛋 白 の研 究 が 濾紙 電 気 泳 動 法 に よ り 容易に実施 しえ られ るよ うに な つ た機 会 に 上記 の影 響を血清 蛋白 の面 よ り検 討 し,興 味 あ る成 績 を うる ことが出来 たので報 告 す る.. 験. 成. 績. 1.農 閑 期,農 繁 期 に お け る血 清 蛋 白 につ い て 健 康 で農 作 業 に従 事 中 の農夫(婦)成. 人 の 農繁 期. 及 び農閑 期 に お け る血 清蛋 白 量及 び そ の分 屑 の成 績 は表1の 通 りで あ る.. 実 験 対 象 並 び に 方 法. 即 ち血 清蛋 白 量 は 農閑 期 で は6.8〜8.1g/dl,平. 実験対象並 び に期 間. 均7.5g/dlで,農. 石川県能登 地方 の 農山 村 の住 民 で,既 往 に著 患 な. 7.1g/dlを. 繁 期 て は6.5〜8.2g/dl,平. 均. 示 し,蛋 白分 屑で は 農閑 期 に比 し農繁 期. く,又 現在何 ら病 気 を有 しな い 男女 成 人20例 につ き,. で は α1, α2, β 分 屑 の比 較 的 増 加 を み とめ たが,. 単作農作業 の農 繁 期(4〜6月),農. γ分 屑 で は殆 ん ど変 化 を み と めな かつ た.. 翌2月)に. 閑 期(12月 〜. おけ る血 清及 び 同 地 区 の住 民 の 肺結 核 症. 2.栄 養 失 調 症例 につ い て. 42例,高 血圧 症52例 ,狭 心 症 乃 至冠 不 全5例,胃 癌 14例,胃 及 び十 二 指 腸潰 瘍20例 ,肝 硬 変 症3例,妊. 原 因で 本症 を 招 来 した と思 われ る栄養 失 調症 例3名. 婦60例の血 清を 用い た .. に つ いて の血 清 蛋 白 量及 び その 分屑 は 表2の 如 くで. 農繁 期 に お いて嗜 好,調 理 等 の関 係 及 び経 済 的 の. 実験方法. あ る.即 ち 血 清 蛋 白 量 は6.0〜6.4g/dl,. 被検者及 び患者 か らの採 血 は総 て空 腹 時 に行 い,. の低 下, α1‑, α2‑, β‑globulinの 比 較 的 増 加 を み. 型の如 く血 清の分 離 後,そ の蛋 白 量及 び 蛋 白 の分 劃 を測定 した, 蛋 白量の測定 は 日立 製 蛋 白計 を 用 い,屈 折 法 に よ. albumin. と めた. この 際 蛋 白食 投 与及 び 重労 働 よ り2週 間解 放 す る ことに よ り速 か に 全身 一般 状 態 良好 とな り.同 時 に.

(2) 664. 篠. 表1. 表2. 原. 敏. 健 康 農(婦)の. 夫. 血 清 蛋 白 像. 栄 養 失 調 病 例 の 血 清 蛋 白 像. 血 清蛋 白量 及 び そ の分 屑 も正 常化 した.. 表3. 重 症肺 瘍 の 血 清蛋 白像. 3.肺 結 核 症例 に つい て 肺結 核 患 者42例 につ きそ の血 清 蛋 白 量及 び そ の分 屑 の測 定 を 行 つ たが,そ の うち重症 で,所 謂 肺癆 と も称 す べ き型 で,両 側 肺野 に強 度 の 浸潤 を 認 め,種 々 の 抗 結 核 剤 に 対 し高 度 の 耐 性 を有 し,肺 活 量 1,400cc以. 下,而. も全 例 に 於 て心電 図 に肺 性Pを 証. 明 す る例5例 及 び恢 復 期,軽 症 の10例 を選 び,そ の 成 績 を 表 示 す れ ば表3,表4の. 如 くな る.即 ち重 症. 例 で は 血 清 蛋 白 量 の増 加, albuminの. 減 少, glo. bulinの 著 明 な増 加 が認 め られ,特 に α1, α2及 び γ分 屑 の 増加 が顕 著 で あ る.軽 症 及 び恢 復 期 肺結 核. の患 者 に つ い ては 血 清蛋 白 量及 び全 分屑 ともに殆ん ど変 化 を み とめな か つ た..

(3) 農山村 の特種環境が血液中二,三 の成分 に及ぼす影響に関す る研究 表4. 軽症結核症 の血清蛋白像. 表5. 665. 重 症 高血 圧 症の 血 清蛋 白像. 4.高 血 圧症 例 に つ いて 高血圧 症,特 に重 症 例 で,心 電 図 に変 化 を み とめ, 又何 らかの 臨床 的 変化 が 認 め られ る もの(脳 軟 化, 脳動脈 硬 化 に よ る症 候 群 及 び眼底 所見 がKeith‑ Wagenerの2度. 以上 の もの)の. 6.狭 心 症,冠 不 全症 候 群 及 び心筋 梗 塞症 例 に つ. 血 清 蛋 白量及 びそ. いて. の分屑 は表5の 通 りで あ る.. 狭心 症 発 作 を繰 返 し,心 電 図 に よ り相 当著 る しい. 即 ち 正 常 平 均 値 に 比 し,血 清 蛋 白 量 は正 常,. 冠 不 全症 候群 を有 す る5例 及 び 心筋 梗 塞症 例2例 に. albuminの 減 少, α1分 屑 の 増 加, α2は 大 体 正 常 値. つ きそ の初 発時 及 び恢 復 後 の血 清 蛋 白量及 び そ の分. を示 し, β分 屑 の軽 度 の 増加 をみ とめ るが, γ分 屑. 屑 は表6,表7の. は正常 であ る.. 通 りで あ る.. 即 ち冠 不 全 症候 群 を呈 す るに 至つ た 例 では いず れ く自覚 症を 欠 き,普 通 日常. も眼 底 に相 当高度 な所 見 があ り,発 作時 には心 電 図. の 農作業 に従 事 中の40例 につ き実施 した成 績 は 全 く. なお高血 圧症 例 で,全. 上 冠 不 全 を呈 して い るが,心 筋 梗 塞所 見 を 認 めな か. 正常で あつ た.. つ た症 例 で,発 作 時 に はalbuminの 表6. 表7. 狭. 心 筋梗 塞 症 の 血 清蛋 白像. 心. 症. の. 血. 清. 蛋. 白. 軽 度 の減 少 を. 像. み,発 作恢 復 後 に はそ の正 常 化 が み られ た, γ‑glo bulinは 恢 復期 に 比 し発 作時 に 多 少 の増 加 傾 向が み られ た が,有 意 の差 は み られ なか つ た.血 清蛋 白 量 に は有 意 の差 は な い. 心 筋梗 塞 症 例で は 血清 蛋 白 量は軽 度 の 減 少に過 ぎ な いが, albuminの. 減 少 は 著 明 で, β特 に γ‑glo. bulinの 比 較 的増 加 は著 しか つ た..

(4) 666. 篠. 原. 敏. 夫. 7.心 臓 弁 膜症 例 につ いて. の認 め られ る も の 及 び 膵 に転 移 の あ るものは特 に. 心 臓 弁 膜 症 例42例 につ いて,代 償 時 と非 代 償 時 を. α‑globulinの 増 加 が 平 均 値 の約2〜3倍. 分 け て検 討 す れ ば,表8の 表8. 通 りで あ る.. にも達す. る.赤 血 球 沈降 速 度 と 胃 癌 に お け る γ‑globulin量 とは必 ず しも規 則 正 し い 相 関 を示 さな い ようであ. 心 臓 弁膜 症 例 の 血 清 蛋 白像. る. 9.胃 並 び に 十二 指 腸 潰瘍 症 例 につ いて 胃潰 瘍 並 び に十 二 指 腸潰 癌 患者20例 につ いて行 つ た成 績 は表10の 通 りで あ る.即 ち全 例 にお いて 胃又 表10 即 ち心 臓 弁 膜 症代 償 時 に お いて はalbuminの. 胃 並に 十二 指腸 潰 瘍 の血 清 蛋 白像. 減. 少 と γ‑globulinの 増 量 が あ るが,非 代 償 時 の もの に於 て はそ の 度 が 著 し くな り, α1及び β分 屑 には 著 変 を み と め られ な い.而. して非 代 償 時 の ものが 治. 療 に よ り代 償 状 態 と な る と,徐 々にalbuminの 量 及 びglobulinの. 増. 減 少 を来 す.. 血 清蛋 白 量で は殆 ん ど変化 をみ な い. 8.胃 癌 症 例 に つ いて 胃癌 特 に 重 症手 術 不 能 例14例 につ き実施 した成績 は表9の 通 りで あ る.即 ち腫 瘍 を ふ れ,全 身 衰 弱高 表9. 胃 癌 の 血 清 蛋 白 像. は 十 二 指 腸 にX線 者 で,血. 清 蛋 白 量 は 区 々 で あ るが,蛋. albuminの. 減 少,. α1‑globulinは の 増 加 で, 度 で あ り,種. 々 の 条 件 よ り考 え て,手. に つ い て 行 つ た も の で,血 少 は み と め ら れ な い. bulin特. 術不 能 の もの. 清 総 蛋 白 量 は 著 る しい 減. albuminの. 著 し い 減 少,. glo. に γ分 屑 の 増 加 が 顕 著 で あ る. α1‑globulin. の 増 加 も正 常 値 に 比 し約1.6倍, 1.2〜1.3倍,. β‑globulinも. の も あ る が,や. α2‑globulinの. 増加. β1, β2と 分 離 を 示 す も. は り軽 度 に 増 加 して い る.又. 肝転移. 上 多 少 な り と も 潰 瘍 所 見 の あ る患. α1, α2‑globulinの. 正 常 の 約1.3倍,. β及 び γ‑globulin分. 白 分屑で は. 増 量 を 認 め た.. α2‑globulinは1.4倍 屑 に は 大 し た増 減. は み られ な か つ た. 10.妊. 娠 例 につ い て. 妊 娠 時 に は 血 清 蛋 白 の 変 化 が 推 定 せ られ る処 で あ る が,正. 常 な 妊 婦 及 び 妊 娠 中 毒 症 の60例 に つ い て 検. 索 す る と,表10の. 通 りで あ る.. 即 ち 正 常 妊 娠 の5ケ albumin及. びglobulin共. 月 以 前 の20例. について は. に 健 康 な 非 妊 婦 と何 ら差.

(5) 農 山村 の特種環境が血液中二,三 の成分に及 ぼす影響 に関する研究 表11. 妊 娠 時 の 血 清 蛋 白 像. に お い て も,. albuminの. 減 少,. 667 globulinの. 全 体 的の. 増 加 特 に α1の 著 明 な 増 加 が あ り,重. 症 妊 娠 中 毒症. の 場 合 に は 著 しいalbuminの. globulinの. 加,特. 減 少,. に α1, α2の 増 加 が 顕 著 で あ る.こ. 例 は 何 れ も眼 底 に 所 見 が あ り,血 以 上,最. 低90mmHg以. 増. の 重 症7. 圧 最 高180mmHg. 上 の も の で,全. 例 人 工 中絶. を 実 施 し た. 11.肝. 硬 変 症 例 につ いて. 肝 硬 変 症3例. で は 表12の 通 り で,血. 異 を認 め ない. 5ケ 月 以 後 とな る と α1, α2, β の. 少 と, albuminの. 軽度 の増 加, albuminの. な 増 加 が み られ た.. 減少 を み と め る.妊 娠 中毒. 高 度 の 減 少,. 清蛋 白 量の 減. γ‑globulinの. 著明. 時 のそれ は人 工妊 娠 中 絶 を必 要 と しな い程 度 の もの 表12. 肝 硬 変 症 の 血 清 蛋 白 像. 蛋 白像 と して記 載 され た もので は,例 え ば藻 田,幾 総 括 並 び に 考 按 健 康農夫(婦)成. 人 の農 繁 期 及 び農 閑 期 の変 動 を. 島,堀 らに よれ ば総 蛋 白 量の減 少, albuminの. 減 少,. β及 び γ‑globulinの 軽度 の 増加 が み とめ られ て い. 比較 してみ ると,農 繁 期 で は 農 閑期 よ り血 清総 蛋 白. るが, Krebsら. 量の軽度 の減 少 と, α1‑, α2‑, β‑分屑 の増 加 が み ら. γ‑globulinの 低下, α‑globulinの 軽 度 の 上 昇, β‑. は重 症栄 養 失 調 症 にお いて 著 しい. れた.農 閑 期 で の成 績 は 日本 人 の成 人 血 清 に つ いて. globulinの 正 常値 を認 め た と報 じた.即 ち著 者 らの. 調査 した平 井 ら,向 井,金 上,吉 沢,福 井,三 好,. 3例 は γ‑globulinの 低 下 な く, α1‑, α2‑, ‑glo. 藤田,五 味,土 屋,金 上,有 賀,和 智,村 越,近,. bulinの 比 較 的増 加 の あ る点 が 特 異 的 で,先 の農繁. 福武,吉 田,斉 藤 らの 成績 と大 差 が な い.又 季節 に. 期 の 農夫(婦)の. よる血清 蛋 白へ の 影 響 を 検 討 した杉本 らに よ ると. に近 似 した.従 つ て 農繁 期 の血 清 蛋 白像 の変化 は季. albuminは 概 に夏 に低 く,冬 に高 い.又globulinは. 節 的影 響 も無 視 出来 な いが,更 に 栄養 障 碍 に よ る影. 夏 に高 く,冬 に 低 く,就 中 そ の傾 向 は γ‑globulin. 響 が重 要 で,こ の際 単 な る栄 養失 調状 態 とい うよ り. 血 清蛋 白像 も軽度 では あ るが これ. に著 るしいと い う.松 岡 らは血 清 蛋 白 量 は季 節 に よ. も,農 村 の もつ農 繁 期 の特 殊条 件 即 ち栄養低 下,過. り変動 が あ り,夏 期 に低 く,冬 期 に高 い が これは主. 労 等 の諸条 件 の加 つ た 結 果 と 考 え な けれ ば な らな. としてalbuminの. い.. 変動 に負 う と こ ろが 大 きい とい. う.然 し濃度 の変動 は循 環 血漿 量の 変 動 に左 右 され. 次 に 肺 結 核 症 で 重 症 例 で は血 清 蛋 白 の増 加,. るので循環 量 と して計 算 す れ ば総 蛋 白量,分 屑 と も. albuminの. に季節に よ る影 響 は認 め られ な い とい う.処 で著者. 明 か に注 目され,軽 症 例及 び 恢復 例 で は殆 ん ど健康. の検査 した農繁 期 は4〜6月. 例 と変 らな かつ た.従 来肺 結 核症 には 多数 の報 告 が. で あ り,農 閑 期 は1〜. 減 少, α1, α2及 び γ‑globulinの増 加 が. 2月 であ るか ら,著 者 の成 績 には 季 節 的変 動 の影響. あ り,血 清 蛋 白量 で は藤 田 は初感 染 例 に却 て 増加 を,. を無視 出来 な いが,蛋 白分 屑 で は γ分 屑 に影 響 な く,. 金 上 は各 型 ともに 増 加を,向 井 は粟 粒 結核 に却 て 減. α1,α2,β 分 屑に 変化 をみ とめ て い る.. 少 を,五 味,藤 山 らは異 常を 認 めず,土 屋 らは藤 田. 又農繁期 中 に認 め た栄 養 失 調症3名 で は血 清蛋 白 量の減少 と, albuminの. と同 様 に初感 染 例 に却 つ て増 加 を み とめ た。 著者 の. 低 下, α1‑, α2‑, β‑globulin. 重 症 例 は肺活 量 も少 く,従 つて症 候 性 赤血 球 増 多症. の比 較的増加 を認 め て い る.従 来 栄養 失 調 症 の血 清. を も伴 い特異 像 と も考 え る.次 に 蛋 白分 屑 で は軽症.

(6) 668. 篠. 原. 敏. 夫. 例 に は僅 か に γ‑globulinの 増加 をみ る のみ で あ る. 増,. が,重 症 例 で はalbuminの. は 濾 紙 電 気 泳 動 法 に よ つ た た め に φ波 を み と め る こ. 減 少, γ‑globulinの 著. γ 増 の 順 に 現 わ れ る こ と を の べ た,著. 明 な 増 加 を み と め,金 上,向 井 は軽症 例 には 異 常 を. と が 出 来 な か つ た.. み とめ ず,重 症 例 には 藤 田 と同 一 成績 を えて い る. 一方 ,三 好,五 味 らは 一 定 の所 見 を え て い な い.即. α2‑globulinの. ち著 者 の成 績 は金 上,向 井 らの成 績 に 一 致す るが,. の 軽 度 の 増 加 を,播. これ らは α1, α2分 屑 を分 劃 して お らず,著 著 の成. め た.. 績 とは 若干 この 点 に相 異 した.. 胃,十. 二 指 腸 潰 瘍 で はalbuminの 増 加 を 認 め た が,藤. い が,. 度 の 増 加,. を認 め,脳 軟 化,脳 動 脈硬 化 乃 至眼 底 所 見 に異 常 の. 時 に は そ の 程 度 が 特 に 著 し く,重. あ る等 合併 症 の あ る重 症 例 で はalbuminの. globulinの. albuminの. 増 加を みと. 月 までは 変化 はな. 5ケ 月 以 後 で は α1‑, a2‑,. には 血 清 蛋 白像 に異 常 を認 め な い が,心 電 図 に変 化. 減 少,. 減 少, α1‑, 田 は α2‑globulin. 磨 は α1‑globulinの. 次 に 妊 娠 時 の 血 清 蛋 白 像 は5ケ. 次 に本 態 性 高 血圧 症 で合 併 症 の ない 良 性型 の もの. β‑globulinの. 減 少 を み と め,特. 増 加 が 著 し か つ た.正. 者 の方 法. 症 ほ ど α1‑, α2‑ 常妊 娠時 の妊 娠 日. αl‑globulinの 増 加, β‑globulinの 増 加 を み とめ た.. 数 の 経 過 に 応 じ 検 索 し た も の は 福 井 ・鍋 倉,片. 荒 木 は 良 性本 態 性 高 血圧 症 で はA/G比. が あ る が,著. の減 少, α‑,. 者 の 成 績 と ほ ぼ 等 し い が,こ. β‑globulinの 軽 度 の 増 加 を,脳 出血 を伴 う高 血圧. ず れ も α1‑globulinの. 症 で はalbuminの. 中 毒 症 の 検 索 は 大 橋,平. 減 少, α‑, β‑globulinの 軽度 の. 軽. に妊娠 中毒. 山ら. れ らは い. 消 長 を 追 及 し て い な い.妊. 娠. 井 ら に な さ れ て い る が,妊. 増 加 を み とめ た.境 もほ ぼ 同様 の所 見 をみ とめ たが,. 娠 末 期 の 変 化 と 大 差 な く,た. 軽 度 例 で は殆 ん ど異 常 を み とめ なか つ た.. は 肝 ・腎 障 害 時 の 血 清 蛋 白 像 が 現 わ れ る と し た が,. 次 に冠 不 全 を伴 う狭 心 症 ではalbuminの. 軽度の. 減 少, γ‑globulinの 軽 度 の 増 加傾 向 を認 め,い ずれ も発 作 が な く恢 復 期 に 向 う と正 常 化 す るのが み られ. 彼 等 も α‑globulinと. し て の み 検 討 し, α1の 変 化 は. 検 索 し て い な い. 最 後 に 肝 硬 変 症 例 で は 低 蛋 白 量,. た.一 方 心 筋 梗 塞 を起 した場 合 は血 清 蛋 白 量の 軽度. γ‑globulinの 増 加 を 認 め,諸. の 減 少 と, albuminの. つ た.. 著 明 な 減 少 及 び β特 に γ‑. だ 中 毒症 の高 度 の場合. albuminの. 減 少,. 家 の 報 告 例 と 変 らな か. globulinの 比 較 的増 加 を み と めた.荒 木 に よ れば冠 不 全 症,心 筋 変 性 で はalbuminの. 結. 中 等 度 の 減少,. α‑, β‑, γ‑globulinの 増 加 を み,特 に β‑globulin. 論. 北 陸 の 一 農 山 村 の 住 民 を 対 象 と し,そ. の特 種環境. の軽 度 又 は 中等 度 の増 加 と, γ‑globulinの 中等 度 又. が 血 清 蛋 白 像 に 及 ぼ す 影 響 を 検 討 し,次. の結 果をえ. は 高度 の 増加 を み とめ て お り,こ れ らの変 化 には 年. た.. 令 的 変化 を考 慮 すべ きで あ ると した,藤 田 は 狭心 症 例 に蛋 白 量 の 軽 度 の減 少 と, albuminの. 減 少, γ‑. globulinの 比 較 的 増 加 をみ とめ た。 著者 らの成績 も. 1.農 少,. 繁 期 で は 農 閑 期 よ り血 清 蛋 白 量 の 軽 度 の 減. α1‑, α2‑β‑globulinの. 2.農. ほ ぼ同 様 で あ るが,狭 心症 例 の場 合,恢 復 期 に お い. の 減 少 と, albuminの. て正 常 値 に 復 してお り,荒 木 のい う如 く年 令 的要 因. の 比 較 的 増 加 を み と め た.. の介 在 は考 え られな か つ た.. 3.農. の滅 少 と γ‑globulinの 増 加 が あ るが,非 代償 期で. あ る.. は そ の度 が 著 しい.荒 木,藤 田,和 智 らの成 績 もほ. 4.肺. 次 に 胃癌特 に その 末 期癌 で は血 清蛋 白量 の著 しい 低 下, albuminの. 著 しい減 少, globulin特 に γ‑glo. bulinの 増 加 及 び α1, α2, β 各 分 屑 の 比 較 的 増加. 減 少,. 5.本. 増加. 態性 高 血 圧症 で は 合 併 症 の あ る重症 例にの. たが,三 好 は特 に消 化 器 癌 に β‑globulinの 増 加 を. と め た.. α. α1‑, α2‑及 び γ‑globulinの. 症 乃 至 恢 復 期 で は γ‑globulinに. 僅 か の 増 加 を み と め た.. を認 め た.大 場,藤 田,三 好 らも同様 の所 見 を のべ. 重 要 視 し,癌 の 進 展 に伴 い φ 増, albumin減,. 養 障 害 と 疲 労 に よ る影 響 が 重 要 で. を み と め た が,軽. みalbuminの. 注 目 した.赤 弁 は癌 の 血清 蛋 白 像 で は年令 的原 因を. α1‑, α2‑, β‑globulin. 結 核 症 で は 重 症 例 に お い て 血 清 蛋 白 の 増 加,. albuminめ. ぼ 同様 であ つ た.. 低 下,. 繁 期 の血 清蛋 白像 の変 化 は 季節 的変 動に よ. る影 響 よ り も,栄. 次 に 心 臓 弁 膜 症 例 で は代 償 期 の もの はalbumin. 比 較 的 増 加 が み られ た.. 繁 期 にみ られ た栄 養 失 調症 では 血清 蛋白 量. 6.冠 少 と,. 減 少,. α1‑, β‑globulinめ. 不 全 を 伴 う 狭 心 症 で はalbuminの γ‑globulinの. 増 加をみ. 軽 度の減. 軽 度 の 増 加 を み とあ るが,恢. 復.

(7) 農山村の特種環境が血液 中二,三 の成分に及 ぼす影響に関す る研 究 期 では 消 失 す る.心 少 と, albuminの. 筋 梗 塞 で は血 清 蛋 白 の軽度 の 減. α2‑globulinの 10.妊. 著 明 な 減 少 及 び β‑特 に γ‑globulin. の比 較 的 増 加 を み と め た.. 増 加 を み と め た.. 娠5ケ. 月 ま で は 変 化 が な い が,. は α1‑, α2‑, β‑globulinの. 7.心 臓 弁 膜 症 で は 代 償 期 で はalbuminの γ‑globulinの 増 加 を み と め,非. 減少と. 代 償 期 で は そ の程 度. 669. の 減 少 を み と め,特. 5ケ 月 後 で. 軽 度 の 増 加,. albamin. に 妊娠 中 毒時 には そ の傾 向が 著. し か つ た.. が強 くな る. 8.胃. 癌 特 に 末 期 癌 で は 血 清 蛋 白 量 の 著 し い 低 下,. albuminの 著 し い 減 少,. globulin特. に γ‑globulinの. 増加 及 び α1‑, α2‑, β‑各 分 屑 の 比 較 的 増 加 を み と め た. 9.胃. ・十 二 指 腸 潰 瘍 で はalbuminの. 減 少,. α1‑,. 主 1) 小 林,藤. 田:診. 2) 藤 田:慶. 応 医 学,. 断 と 治 療,. 3) 藤 田:診. 断 と 治 療.. 4) 平井,島. 尾:生. 5) 向 井:生. 物 物 理 化 学,. 29,. 6) 金 上,榊:生. 448(昭26). 1(昭27).. 42,. 化 学,. 39,. 要. 621(昭29).. 21,. 54(昭24).. 1, 30(昭26).. 物 物 理 化 学,. 1,. 39(昭26).. 文. 献. 22). 武 藤:生. 物 物 理 化 学,. 23). 松 岡:最. 親 医 学,. 14, 786(昭34).. 24). 幾 島:最. 新 医 学,. 10, 2211(昭30).. 25). Krebs:. J.. 26). 中 沢:日. 内 会 誌,. Lab.. a Clin. 40,. 27). 境:日. 物 物 理 化 学,. 1, 47(昭26).. 28). 播 磨:生. 物 物 理 化 学,. 8) 福 井:生. 物 物 理 化 学,. 1,. 29). 藤 田:日. 本 血 液 学 会 誌,. 9) 三 好:血. 液 学 討 議 会 報 告,. 30). 荒 木:最. 新 医 学,. 31). 藤 田:血. 漿 蛋 白 の 臨 床,. 32). 大 場:日. 消 誌,. 33). 三 好:医. 学,. 10) 藤 田,田. 中:日. 本 臨 床,. 11) 五 味:生. 物 物 理 化 学,. 5輯(昭28).. 11,. 115(昭28). 1, 149(昭28). . .. 17,. Med.. 383(昭29). 5,. 143(昭33). 17,. 10, 281. 46,. 199(昭29).. (1955).. 123. (1956).. 29(昭24).. 12) 土 屋:生. 物 物 理 化 学,. 1, 161(昭28).. 13) 有 賀;生. 物 物 理 化 学,. 1,. 181(昭28). 34). 赤 井:生. 物 物 理 化 学,. 14) 和 智:生. 物 物 理 化 学,. 2,. 53(昭29). .. 35). 金 上:結. 核,. 15) 村 越:生. 物 物 理 化 学,. 2,. 61(昭29). .. 36). 福 井:日. 産 婦 誌,. 6,. .. 37). 鍋 倉:最. 近 医 学,. 10, 2224(昭30).. .. 38). 大 橋:日. 産 婦 誌,. 5,. 16) 近:生. 物 物 理 化 学,. 2,. 10,. 199(昭30) 2237(昭30). .. 17) 福 代:最. 新 医 学,. 18) 吉 田:高. 橋:生. 19) 斉藤:生. 物 物 理 化 学,. 5, 7(昭33). .. 20) 杉 本:最. 新 医 学,. 2144(昭30). .. 21) 江 口:京. 都 府 立 医 大 誌,. 物 物 理 化 学,. 10,. 55,. 5,. 25,. 195(昭25). 5,. 83(昭33).. 487(昭25). 123(昭29).. 653(昭28).. 39) Wuhrmann, F. & Wunderly: Die BluteiweiB. 61(昭33).. 843(昭29). 10,. 31, 85 (1946).. 487(昭26).. 7) 吉 沢:生. 71(昭26).. 血 会 誌,. 1, 135(昭27).. korper des Menschen, Benno Schwabe & Co., Basel (1947). ..

(8) 670. 篠. Studies. on Particular. Components Part. 原. 1.. 敏. 夫. Environmental. Influences. of Blood in Mountainous. Serum. Protein. Fractions. to a Feu. Farm. Village. in Various. Conditions.. By Toshio The First. Department. SHINOHARA. of Internal. Medicine,. (Chief:. Prof.. Okayama. K.. University. Medical. School.. Kosaka). Conclusions Studying. the. influences. Hokuriku-district. to. 1. decrease. In. the. in. total. In. the. 2. serum. poor. in. protein. cases. of. and. in. and. contrast. a. the. a. farm. results. leisure. the. and. mountainous were. seasons. in ƒ¿1, ƒ¿2. during. fraction,. the. following. increase. seen. albumin. in the. to. relative. malnutrition,. especially. The. changes. nutrition 4.. and. of. and. In. the. mild. or. 5.. cases. of. the. red. In. group. the. and in. total. a. the. cases. for. farmers,. and ƒÀ-globulin. farming. relative. seasons,. increase. village. of. obtained. a. slight. were a. noted.. decrease. in ƒ¿1, ƒ¿2. in. total. and ƒÀ-globulin. were In. ƒÁ-globulin. marked. in. increase. the pectoris. In. seasons. were. was. rather due. to. of. the. albumin. other. hand,. in. observed.. albumin. and. insufficiency,. seen,. however,. an. and. a. these. myocardial. albumin. decreased on. increase. in ƒ¿1. complications.. coronary. cases in. cases,. in. with. were. the. protein,. severe. decrease. cases with. decrease. total. the. of ƒÁ-globulin a. severe. in ƒÁ-globulin. stages. a. noted. hypertension,. angina. increase. farming. infarction, a. slight. slight. changes a. increase. decrease were. slight. in ƒÀ. in. disappea decrease. and. in. especially. observed.. the in. slight. in. the. increased. were a. only. during climates.. tuberculosis,. essential. of. slight. protein,. ƒÁ-globulin. become. of noted. convalescent. serum. 7:. cases,. were. 6.. proteins. seasonable. pulmonary. convalescent. In. serum. than. and ƒÁ-globulin. and ƒÀ-globulin. albumin. the. fatigue. increased ƒ¿t, ƒ¿2. the. cases the. of. valvular. compensated. heart. diseases,. phase,. and. a. in. the. decrease. in. albumin. decompensated. phase. and these. an. increase in. tendencies. have. evident. 8.. total. increase. In. the. serum. cases. 9.. 10.. In. the. In. cases. changes. were. peptic. globulin. pregnant. slight. cancer in. globulin. of. and ƒ¿2. the a. stomach especially. and ƒÀ. in ƒ¿1,. thereafter. of. protein,. in ƒ¿1, ƒ¿2. increase. These. seasons,. serum. envireronment. fractions,. noted. 3.. in. particular. protein. farming. protein,. were. of. serum. especially. albumin,. were. females,. a. its. terminal. moderate. stage, increase. a. marked. in ƒÁ,. and. decrease a. relative. noted.. ulcer,. gastric. were. of and. and. duodenal,. a. decrease. in. albumin. and. an. observed. no. changes. in. increase. in ƒ¿1, ƒ¿2. and ƒÀ-globuin. evident. especially. in. the. cases. serum. protein. and of. an. increase. hyperemesis.. fractions in. by albumin. 5th. month were. but noted..

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