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BGモデルを応用した砂嘴の発達予測Model for Predicting Evolution of Sand Spit Applying BG Model

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Academic year: 2022

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(1)海岸工学論文集,第55巻(2008) 土木学会,49‑495. BGモ Model. デ ル を応 用 した砂 嘴 の発 達 予測. for Predicting. Evolution. of Sand Spit Applying. BG Model. 芹 沢 真 澄1・ 宇 多 高 明2 Masumi. SERIZAWA. and Takaaki. UDA. A model for predicting three dimensional topographic changes of a sand spit was developed by applying the BG model proposed Serizawa et al. (2006), which was originally developed based on the study of Bagnold (1964). The model was applied to the experimental results regarding the three dimensional deformation of a compound sand spit by Uda and Yamamoto (1991). Predicted changes were in good agreement with the experimental results, and the effectiveness of the model was confirmed.. 1. ま えが き 砂嘴 に代表 されるよ うな大 きな海岸 線曲率 を持 ち,海 浜変形 に応 じて波浪場 が大 き く変化 す る場 におけ る海浜 変形 予測 は,従 来 の モデルで は予 測が 困難で あ った.3 次元海 浜変 形の予測 は困難な ことか ら,既 往研究 は汀線 変 化 に注 目 した 研 究 が ほ と ん どで あ る.Ashutonら 2001)は,海 岸線 に対 す る沖波 の入射 角が45° ( を超 え る場合海岸線 は不安定 とな り,小 さな擾 乱か ら砂 嘴が発 達す る ことを示 し,砂 嘴の汀線 の平面 的変化予測 を行 っ た.こ の方式 で は海岸 線 をx,y方 向 の微小 なメ ッシュ に区分 し,一 方向的 に土砂 が流 されてい く状況 を再現 し. 図‑1. 実験 に よ る砂 嘴の 汀線変 化. て いる.し か し波浪場 と漂砂量 を決定論 的 に結 び付 けた 嘴が波浪場 の変 化. し,か つ 波 の屈 折 を 促 進 す る た め,波 の 入 射 方 向 と直 角. を伴 いなが ら変形す る場合 の汀線変化 の予測 モデルを開. もので はない.渡 辺 ら(2002)は,砂. 方 向 に1/15勾 配 で 傾 斜 し た海 底 斜 面 を設 けて 移 動 床 実 験. 発 した.こ のモ デルは直交 曲線座標系 を用い,こ の座 標. を行 っ た.実 験 に は 幅10m,長. さ20mの. 平面水槽 が用 い. 系上 で沿岸 漂砂量 を求 めて汀線変化 を予測す る ものであ. られ,中. り,時 間的に変化す る汀線 形状か ら,与 え られ た海浜 勾. 波 板 と平 行 に不 透 過 板 を 設 置 し,そ の 沖 側 に は 砂 の 供 給. 配を もとに海 底地形 を作成 ・更新す る とい う手法 が用 い. 源 とな る矩 形 状 の砂 浜 が 設 け られ た.こ. 央 粒 径0.28mmの. 砂 で 模 型 が 作 られ た.ま. ず造. の砂 浜 の 平 坦 部. られて いる,し か しこの研 究 も3次元 的海浜変 形 を漂 砂. の高 さ は水 面 上8cm,海. 量式か ら決定 論的意味 で予 測す るモデルで はない.そ こ. H′0=3.0cm,T=0.8sの. で,本 研究 は芹 沢 ら(2006)のBGモ. の砂 浜 が ほ ぼ侵 食 され き る ま で約3時 間 波 を作 用 させ た.. デル(BaGnold概. 浜 勾 配 は1/2で あ る.こ の 砂 浜 に 波 を 作 用 さ せ た.実. 験 で は,こ. 念 に基 づ く海 浜変形予測 モデル)を 発 展 させ,宇 多 ・山. 図‑1に は汀 線 変 化 を 示 す.不 透 過 板 前 面 の汀 線 が ほ ぼ平. 本(1991)の. 行 に 後 退 す る一 方 で,早. 複合砂嘴 の形成 に関す る移 動床模型実験 結. く もt=0.5hrに. おいて不 透過板. 果 を検証 デー タと して この種の予測 が可能な モデルを構. 背 後 にお い て鉤 状 砂 嘴 が 形 成 され 始 め,t=1hrで. 築す る.. が さ らに発 達 した 。 こ れ に 伴 い砂 嘴 の先 端 はE1か. らE2. へ と導 波 板 に接 近 して い る.t=1.5hrに. でに. 2.. 複 合 砂 嘴 の形 成 に 関 す る水 理 模 型 実 験 結 果. 宇多 ・山本(1991)は,土. 砂堆積域 の水 深 を十分 浅 く. 形 成 さ れ た 鉤 状 砂 嘴 に お い て,X=80cm付 い 砂 嘴 が 伸 び,E2とE3の2箇 な った.t=2hr20minに. 1正 会 員 2正 会 員. 海岸研究室(有) 工博. (財)土 木研究センター理事なぎさ総合研究室長 兼日本大学客員教授理工学部海洋建築工学科. に さ ら に伸 び た.t=3hrで. はt=1hrま. はそれ. 近 か ら新 し. 所 に 先 端 を 有 す る砂 嘴 と. は分 枝 した砂 嘴 は導 波 板 と平 行 は新 しい 砂 嘴 の先 端 は 導 波 板. 側 へ 屈 曲 し,そ の 先 端 はE,に. 達 し,砂 嘴 先 端 がE,とE,. の2箇 所 に あ る複 合 砂 嘴 が 形 成 さ れ た..

(2) 492. 海. a.l nitial. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). b.0.5hr. 図‑2. d.3hr. c.1.5hr. 初期 地形 を含 む地形 変化. 図‑2に は地 形 変 化 を ま と め て示 す.不 透 過 板 の 沖 側 に. q=(qx,qy):砂. は砂 浜 が あ り,背 後 に は1/15勾 配 斜 面 が 広 が る.こ の 斜. nお よ びs:等. 面 の存 在 に よ り,入 射 波 が 不 透 過 板 背 後 で 回 折 ・屈 折 し. に と っ た局 所 座 標,en:等. て い る こ とが 破 線 で示 す 波 峰 線 形 状 か ら見 て 取 れ る.不 透 過 板 の 沖 側 か ら削 られ た 砂 は,回 折 波 に よ り不 透 過 板 先 端 を回 り込 ん で そ の背 後 へ 運 ば れ て堆 積 し,導 波 板 側 に屈 曲 した鉤 状 砂 嘴 が 形 成 され た.時 間 経 過 と と もに 不 透 過 板 背 後 で の 堆 積 土 砂 量 が 増 加 し,t=3hrで. は複 合 砂. 嘴 が 発 達 した. 3.. 位 ベ ク トル,es:等. の 結 果 と して 波 浪 場 も大 き. く変 わ る.す な わ ち 砂 嘴 の伸 長 と と も に そ の 背 後 の波 の 遮 蔽 域 も時 々刻 々姿 を 変 え る.こ の た め,波 浪 場 の 計 算 と地 形 変 化 の計 算 は繰 り返 し行 う必 要 が あ る.本 研 究 で は この よ う な計 算 が可 能 な モ デ ル を 構 築 した.平 面 座 標 取 り,時 刻tに お け る各 点 の地 盤 高Z(x,y,t). を解 くべ き変 数 と し,地 形 変 化 は,波. (. に よ る地 形 変 化 の. 限 界 水 深hcと バ ー ム高hRの. 間 で 起 こ る と して,漂 砂 式. に は芹 沢 ら(2006)のBGモ. デ ル を発 展 させ た 式(1)〜(5). 向 き)お. 盤 高,. よ び平 行 方 向. 深 線 直 角 方 向(岸 向 き)の 単. 深 線 平 行 方 向 の 単 位 ベ ク トル,. ▽Z=tanβen=(∂Z/∂x,∂Z/∂y):地. 形 の 勾 配 ベ ク トル,. tanβes=(‑∂Z/∂y,∂Z/∂x),ew=(cosθw,sinθw):波 の単 位 ベ ク トル,θw:x軸. 高,C0:水. 底 勾 配,. 岸 漂 砂 量 係 数,Kn:岸. 沖漂砂 ーム. 中 重 量 表 示 か ら体 積 表 示 へ の 換 算 係 数,ρ: の比 重,p:砂. 力 加 速 度,um:波. 式(1)は,漂. の 空 隙 率,h:水. 動 流 速 振 幅,H:波. 岸 流 作 用)の. 力 作 用),等. と の 内 積 を と って,岸. 動 作 用),. 深線 平行方 向成. 和 で 表 して い る.式(1)の. 味 を 調 べ る た め,式(1)のqを. 物理 的意. 式(6)と お き,enお. 沖 漂 砂 成 分qnお. 深,. 高 で あ る.. 砂 フ ラ ック ス を 波 向 方 向 成 分(波. 等 深 線 直 角 沖 向 き成 分(重 分(沿. 向と. に よ る地 形 変 化 の 限界 水 深,hR:バ. 海 水 の 比 重,ρs:砂 g:重. 向. と波 向 の なす 角,α:波. 等 深 線 直 角 方 向 の な す 角,tanβ=│▽Z│:海. 量 係 数,hc:波. 砂 嘴 は上 手 側 か らの 沿 岸 漂 砂 の 供 給 条 件 に依 存 して そ. x,y)を. 深 線 直 角 方 向(岸. tanβc:平 衡 勾 配,Ks:沿. 予 測モデル. れ 自身 の 姿 を大 き く変 え,そ. 輸 送 フ ラ ッ ク ス,Z(x,y,t):地. よ びes. よび沿 岸漂砂 成. 分qsを 求め る と式(7)お よ び式(8)が 得 られ,さ. ら に海 底. 勾 配 が 平 衡 勾 配 に 等 しい と の 条 件 下 で は 式(8)は 式(9)と な る.. を用 い た.. (6) (1) (7). (2) (8) (3) (9) (4). こ れ らの 式 よ り明 らか な よ う に,式(1)は,海 (5). 向 が 等 深 線 直 角 方 向 と な る と き 沿 岸 漂 砂qsが0と 式(D〜(5)の 各 変 数 の定 義 は以 下 の通 りで あ る.. 底勾 配. が 平 衡 勾 配 に一 致 す る と き岸 沖 漂 砂qnは0(式(7)),波. 式(8),(9)),こ. なり. れ らの 条 件 か らの ズ レが あ る と漂 砂 が (.

(3) BGモ デ ルを応 用 した砂 嘴 の発達予 測. 493. 発 生 す る とい う,等 深 線 変 化 モ デ ル(芹 沢 ら,2002)お よ び従 来 のBGモ. デ ル(芹 沢 ら,2006)と. 機 構 を 有 す る.さ 限 で は,波 2006)の. 表‑1. 計算 条件. 同 様 の安 定 化. ら に 式(1)はtanβ →0(水. 平 床)の. 向 方 向 成 分 の み と な る.式(1)と,芹. 極. 沢 ら. 漂 砂 量 式 との 主 な 相 違 点 は,沿 岸 ・岸 沖 漂 砂 (. の 強 度 バ ラ ン ス を考 慮 す るた め に,波 向 反 転 指 数 に 代 え て 沿 岸 漂 砂 係 数Ksと. 岸 沖 漂 砂 係 数Knの. 比 を用 いた こと. で あ る.ま た 式(2)で 表 さ れ る係 数bはDronkers(2005) に な らい導 入 した もの で,重 力 効 果 が 波 起 源 の等 深 線 直 角 方 向流 速 成 分 の強 度 に比 例 す る,と 仮 定 した こ とに 相 当 す る.こ の 係 数 の導 入 に よ り,芹 沢 ら(2006)の. よう. に波 向方 向 に 測 っ た海 底 勾 配 で は な く,斜 面 直 角 方 向 に 測 っ た海 底 勾 配 が 平 衡 勾 配 に一 致 した と き に岸 沖 漂 砂 が 0と な る.し た が ってb=1と 結 局,式(1)の{}内 が 等 しい 場 合(Ks=Kn)の 異 な る(Ks>Kn)場. 置 け ぼ 芹 沢 ら と 同 じ に な る.. 第1項 は,沿 岸 ・岸 沖 漂 砂 の 強 度 漂 砂 を 表 し,第2項. は強 度 が. 合 に 付 加 さ れ る沿 岸 漂 砂 を表 す.. 第2項 は,波 の 往 復 運 動 で 波 向 が 完 全 に 反 転 せ ず ズ レ角 を も っ こ と で 生 じる 沿 岸 漂 砂,つ. ま り第1項 の み で は 不. 足 す る沿 岸 流 の 作 用 に よ る沿 岸 漂 砂 を 表 す. ま た,式(1)の. 参 考 に,各 点 の波 高Hの2.5倍 で 与 え た(式(10))。. 漂 砂 強 度Pは,Bagnoldのenergetics. ap‑. (10). proachの 概 念 よ り,波 の エ ネ ル ギ ー逸 散 率 Φ に比 例 す る と考 え る こ とが で き る.芹 沢 ら(2006)で エ ネ ル ギ ー を 用 い て定 式 化 した が,本 諸 元 と 結 び 付 け る こ と と した.こ Inman(1981)が. れ は,Bailard. and. エ ネ ル ギ ー 逸 散 率 の 瞬 間 値 Φtに 対 し. て,Φt=τut=ρCfUt3(τ:底 流 速,Cf:抗. は砕 波 点 の 波. 研 究 で は局 所 波 浪. 力 係 数)と. 面 せ ん 断 応 力,ut:瞬 して,瞬. 間. 間 流 速 の3乗 に 比 例 し. 海 浜 変 形 の 数 値 計 算 は,(x,y)座 式 と連 続 式(式(11))を. 標 上 で 式(1)の 漂 砂. 解 い て求 め る も の で あ る.安 息. 勾 配 を 越 え た場 合 の 重 力 に よ る土 砂 の落 ち込 み に よ る海 浜 断 面 の 崩 壊 に対 す る漂 砂 量 算 定 法,お. よ び,バ. ー ム近. 傍 とhc近 傍 で の 漂 砂 量 の 扱 い 方 は 芹 沢 ら(2003)と. た 形 を仮 定 して い る こ とに な らっ た もの で あ る.本 研 究 で は,瞬 て,Φ. 間 流 速 の 代 わ り に波 の 底 面 振 動 流 速umを. が 波 の 底 面 振 動 流 速umの3乗. に 比 例 す る と仮 定 に比 例 させ,そ の. 比 例 係 数 は式(1)の 沿 岸 漂 砂 係 数Ksと. 岸 沖 漂 砂 係 数Kn. に含 め る こ と に して 比 例 係 数=1と た,式(4)の. 置 き,Pを. 計 算 に必 要 なumに. (11). 用い. す る こ と と し,漂 砂 強 度Pはumの3乗. え た.ま. 同. 様 で あ る.. 式(4)で 与. つ い て は,砕 波. 4.. 砂 嘴 の変 形 予 測. 宇 多 ・山 本(1991)に. よ る複 合 砂 嘴 の形 成 に関 す る移. 動 水 理 模 型 実 験 と同 様 な条 件 を与 え,本. モ デ ル に よ り複. も含 め た 平 面 波 浪 場 の計 算 よ り得 られ た各 点 の 波 高Hか. 合 砂 嘴 の 形 成 予 測 を 行 っ た.宇 多 ・山本 の実 験 結 果 は小. ら微 小 振 幅長 波 理 論 に よ る関 係 式(5)よ り求 め る. 一 方,平 面 波 浪 場 の 計 算 に はDallyら(1984)の. 規 模 模 型 実 験 で あ る が,本 研 究 で は そ の100倍 ス ケ ー ル 砕波. を 対 象 と した.な お 時 間 の倍 率 は フ ル ー ド則 に従 い10倍. モ デ ル を組 み 込 ん だ エ ネ ル ギ ー平 衡 方 程 式 を用 い,屈 折,. と した.図‑3(a)は. 砕 波 変 形 と,島 や 構 造 物 に よ る波 の遮 蔽 を 考 慮 した 計 算. 過 壁 の 沖 側 に砂 の 供 給 源 を 置 き,不 透 過 壁 の 裏 側 に は波. を 行 う.た. だ し汀 線 お よ び 陸 上 部 で は最 小 水 深h0=1m. 初 期 地 形 を 示 す.実. 験 と 同 様,不. 透. の 入 射 方 向 と直 交 す る勾 配1/15の 斜 面 を 考 え る.こ の条. を 持 っ水 域 と見 な し,ま た バ ー ム高 よ り標 高 の高 い 地 点. 件 の も とで 入 射 波 高3m,周. 期8sの 波 を 入 射 させ る.ま. で は エ ネ ル ギ ー を0と 置 く.こ の 波 浪 場 を 用 いて 漂 砂 式 ・. たhRは2m,hcは2.5H,平. 衡 勾 配 は1/5と し た.ま. 連 続 式 で 地 形 変 化 を計 算 す るが,地. X=400mに は不 透 過 壁 を 置 い た.表‑1に 一 括 して 示 す.. 形 変 化 に伴 う波 浪 場. の 変 化 も大 き い こと か ら,地 形 変 化10ス テ ップ毎 に 波 浪 場 の再 計 算 を行 った.ま 宇 多 ・河 野(1996)に. たhcは 波 高Hに 比 例 さ せ て 与 え, よ るhcと 砕 波 波 高 と の 関 係 式 を. た. は計 算 条 件 を. 図‑3(b)〜 図‑3(g)に は波 作 用 後1000,2000,4000,6000, 8000,10000ス. テ ップ の 計 算 結 果 を 示 す.1000ス. テ ップ.

(4) 494. 海. 図‑3. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻. (2008). 初 期 地 形 お よ び波 作 用 後1000,2000,4000,6000,8000,10000ス. テ ップ の計 算 結 果. に お い て は,不 透 過 壁 の右 端 に お いて 波 の 進 行 方 向 に沿. Y軸 方 向 へ の 等 深 線 の 突 出 と水 深 の 大 き な場 所 へ の砂 の. 岸 漂 砂 が 運 ば れ,不 透 過 壁 の 裏 側 へ と砂 が侵 入 し始 め る. 落 ち込 み が 続 く.ま た 不 透 過 壁 の 右 端 で は 汀線 付 近 の等. 2000ス テ ップ に な る と鉤 状 砂 嘴 が 発 達 し,不 透 過 壁 の延. 深 線 は 不 連 続 に な る.し か し水 面 下 で は砂 移 動 が 可 能 な. 長 線 と砂 嘴 の等 深 線 との 交 点 付 近 が 最 も張 り出 す.こ. れ. た め,砂 嘴 の 発 達 は続 く.4000ス. テ ップ ま で は 全 体 と し. に対 して 不 透 過 壁 の 沖 側 で は砂 が運 び 去 られ た 結 果 侵 食. て 等 深 線 が 半 円状 で あ っ たが,6000ス. 平 坦 面 が 形 成 さ れ る.こ れ と対 照 的 に,砂 嘴 に 沿 って は. 分 で の膨 らみ が 大 き くな って 半 円形 か らず れ る.ま た 砂. 砂 が 深 部 に まで 安 息 勾 配 を 保 ち つ つ 落 ち込 む た め 密 に並. 嘴 先 端 で は2つ の尖 りが 形 成 さ れ,複 合 砂 嘴 の 特 性 を 示. ん だ等 深 線 形 状 と な る.ま たhc付 近 の等 深 線 も ま たY軸. し始 あ る が,こ. 方 向 に 前 進 す る た めhc以 深 へ の 砂 の 落 ち 込 み も生 じ る. ぼ一 致 す る.8000ス. が,こ. 側 の 砂 浜 と砂 嘴 とが 大 き く切 り離 さ れ,不 透 過 壁 と砂 嘴. こに 堆 積 して で きた 部 分 も再 び 侵 食 さ れ る た め,. テ ップ で は 砂 嘴 部. の状 態 は実 験 に お け るt=3hrの. 結果 とほ. テ ップ で は,不 透 過 壁 を 境 と して 沖. 砂 の 落 ち込 み 区 域 の 限 界 線 が 沖 合 に残 され る.こ の線 は. の 間 が 切 れ て砂 嘴 は 島 に な る.10000ス. 砂 嘴 本 体 と斜 め に交 差 して い る.2000ス. に形 成 され た水 路 か ら波 が 侵 入 す る た め,砂 嘴 本 体 の伸. 形 状 は,図‑2に. 示 したt=0.5hrの. 再 現 して い る.4000ス. テ ップ で の砂 嘴. 実 験 結 果 の特 徴 を よ く. テ ップ で は,す で に 砂 の 供 給 域 に. テ ップ で は新 た. 長 方 向 と逆 方 向 に細 長 い小 規 模 砂 嘴 が 発 達 し始 あ る. 図‑4は 計 算 結 果 に 基 づ く汀 線 変 化 を 示 した もの あ る が,. あ った 砂 の大 半 が 不 透 過 壁 の 裏 側 へ と運 ば れ,不 透 過 壁. 6000ス. の 沖側 の 砂 浜 の規 模 は縮 小 す るが,対 照 的 に 砂 嘴 の 規 模. る砂 嘴 の 伸 長 過 程 とよ く似 た変 化 とな って い る .以 上 よ. テ ッ プ ま で の 計 算 結 果 は図‑1に 示 した 実 験 に よ. は増 大 して い る.実 験 結 果 の よ うに 不 透 過 堤 の 背 後 に汀. り,本 モ デ ル に よ れ ば宇 多 ・山本 の 砂 嘴 形 成 に 関 す る模. 線 が完 全 に は張 り付 く点 は再 現 され て い な い が,こ れ を. 型 実 験 の結 果 の 特 徴 を う ま く再 現 で き る こ と が分 か っ た.. 除 け ば4000ス テ ップ の 砂 嘴 形 状 は図‑2に お け るt=1.5hr の砂 嘴 形 状 と よ く似 て い る.6000ス. テ ップ で は,不 透 過. 壁 の沖 側 に あ っ た大 部 分 の 砂 が 背 後 へ と運 ば れ た結 果, 砂 嘴 の規 模 が さ らに増 大 して い る.砂 嘴 の 発 達 と と も に. 5.. 霞 ヶ浦 浮 島 周 辺 の 湖 底 地 形 と の 比 較. 宇 多 ら(2007)は,霞. ヶ浦 南 東 部 に あ る浮 島 砂 嘴 の 地. 形 特 性 を調 べ た.図‑5は. 浮 島 砂 嘴 の2002年 測 量 の深 浅 図.

(5) BGモ. デル を応 用 した砂 嘴 の発達予 測. 6.. 495. ま とめ. 芹 沢 ら(2006)のBGモ 1991)の. デ ル を 基 本 と し,宇 多 ・山 本. 複 合 砂 嘴 の 形 成 に 関 す る移 動 床 模 型 実 験 結 (果. を 検 証 デ ー タ と して,複 合 砂 嘴 の3次 元 的 地 形 変 化 の 予 測 が 可 能 な モ デ ル を構築 した.砂. 嘴 の 形 状 予 測 は,両 端. を固 定 壁 で 区 切 られ た 一 般 的 境 界 条 件 を 持 っ 海 岸 に お け る海 浜 変 形 よ り も高 度 な 技 術 を要 す るが,こ 能 に な っ た こ とで,BGモ. れが予測可. デ ル の適 用 範 囲 が 広 が った と. 筆 者 らは考 え て い る.今 後,こ. の モ デ ル を 河 口砂 州 の 変. 形 予 測 な ど に適 用 して い き た い と考 え て い る. 図‑4. 汀線変 化 参. 図‑5. 浮 島砂嘴 の深浅 図(2002年 測 量). 図‑6. 砂 嘴 の変形 の模 式図. で あ る.砂 嘴 先 端 部 の 汀 線 は大 き く屈 曲 し,そ の 先 端 に は砂 が堆 積 して 鳥 の 嘴 の よ う な尖 りが あ る.砂 嘴 沖 の 湖. て お り,ち. ょ うど砂 嘴 の 外 縁 を縁 取 って い る.こ れ と対. 照 的 に,こ. の急 斜 面 の 陸 側 に は‑0.2mか. ら‑0.4mの. 緩. や か な 勾 配 の 平 坦 面 が 存 在 して い る.砂 嗜 先 端 の 地 形 は 東 向 きの 沿 岸 漂 砂 が 堆 積 して で きた もの で あ るが,そ. の. 際現 況 汀 線 に沿 って 沿 岸 漂 砂 が運 ば れ た の で は な く,図 ‑6の 模 式 図 に示 す よ う に変 形 前 の 汀 線 は現 況 汀 線 と大 き. 化 の 限 界 水 深(hc)よ. 面 下 の波 に よ る地 形 変. り深 い場 所 に は急 斜 面 が,ま. たhc. 付 近 に は侵食 平 坦 面 が 残 され た た め この よ うな地 形 とな っ た と考 え られ る と した.以 上 の 結 果 は,本 研 究 で の予 測 結 果 と非 常 に よ く一 致 して い る.. 文. 献. Ashuton, A., A.B. Murray and O. Arnault (2001): Formation of coastline features by large-scale instabilities induced by high angle waves, Nature, 414, pp.296-300. Bagnold, R.A. (1963): Mechanics of Marine The Sea, M.N. Wiley.. 底 地 形 に注 目 す る と,砂 嘴 の 汀 線 と や や 斜 行 しつ つ ‑0.4mか ら‑3.0mの 間 に勾 配 が1/5と急 な湖 底斜 面 が走 っ. く交 差 し,砂 嘴 が 変 形 す る際,湖. 考. 宇多 高明 ・山本 幸次(1991): 複合 砂嘴 の形成過程 に関す る実 験 的研 究, 地形, Vol.12, pp.357‑365. 宇多 高明 ・河野 茂樹(1996): 海浜 変形予 測の ための等深線 変 化 モ デル の開発, 土 木学会 論文 集, No.539/II‑35, pp.121 139, 宇多 高明 ・木 暮陽一 ・平野一 彦 ・大 内香織 ・三波俊 郎 ・熊 田貴 之(2007): 霞 ヶ浦浮 島地 区にお ける湖浜再生 に関 す る検 討, 水工学論文集, 第51巻, pp.1325‑1330. 合 田 良 實(1990): 港 湾 構 造 物 の耐 破 設 計, 鹿 島 出 版 会, pp.303. 芹沢真澄 ・宇多高明 ・三波俊郎 ・古池 鋼 ・熊 田貴之(2002): 海 浜縦 断形の安 定化機構 を組 み込ん だ等深線変 化 モデル, 海 岸工学論文集, 第49巻, pp.496‑500. 芹沢 真澄 ・宇 多高 明 ・三波俊 郎 ・古池 鋼(2003):等 深 線変 化モ デルの拡張 によ るx‑yメ ッシュ上 の水 深変化 の計算法, 海岸工学論文 集, 第50巻, pp.476‑480. 芹 沢真 澄 ・宇 多高 明 ・三波俊 郎 ・古池 鋼(2006): Bagnold 概念 に基 づ く海 浜変形 モデ ル, 土木学 会論文集B, Vol.62, No.4,pp.330‑347. 間瀬 肇 ・高山知 司 ・国富将 嗣 ・三 島豊秋(1999): 波 の回折 を考慮 した多方 向不規 則波 の変 形計算 モ デルに関 す る研究, 土木学会論文 集, No.628/II48, pp.177‑187. 渡 辺宗介 ・芹沢真澄 ・宇多 高明 ・小 河正基(2002): 著 しく大 きな海 岸線 曲率 を持 っ海岸 にお ける地 形変化予 測手 法の開 発, 海岸工学 論文集, 第49巻, pp.501‑505.. Hill (editor),. Vol.3,. Sedimentation,. pp.507-528,. in. New York,. Bailard, J. A. and D.L. Inman (1981): An energetics bedload model for a plane sloping beach: Local transport, J. Geophys. Res., Dally,. Vol.86, C3, pp.2035-2043, W.R., R.G., Dean and R.A. Dalrymple (1984):. breaker decay Dronkers, J (2005):. on beaches, Dynamics. Publishing, Singapore, Inman, D.L. and Bagnold, Sea, M.N. Wiley. Karlsson,T (1969): Proc. ASCE,. Hill, (editor),. A model. for. Proc. 19th ICCE, pp.82-97. of coastal systems, World Scientific. pp.519. R.A. (1963): Vol.3,. Littoral. Processes,. pp.529-533,. Refraction of continuous ocean Vol.95, No.WW4, pp.471-490.. New wave. in The York, spectra,.

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