岡山大学構内追跡調査研究年報 13
1995年 度
1996年 10月
岡山大学埋蔵文化財調査研究センター
岡山大学構内追跡調査研究年報 13 1995年 度
岡山大学埋蔵文化財調査研究センター
序
ここ数年
,本
学 キ ャンパ スではやや規模 の大 きい発掘調査がつづいています。1995年度 にお いては,前
年度 か らの継続 であ った福利厚 生施設北棟予定地 (津 島岡大第13次 調査)の
ほか,福利厚生施設南棟予定地 (同14次 調査
)と
サ テ ライ トベ ンチ ャービジネスラボラ トリー予定地 (同15次 調査)の
発掘 を行 い,全
体 で2300平 方 メー トル あま りの調査面積 とな りま した。福利厚生施設北棟 。南棟予定地 では
,弥
生時代か ら古墳時代にかけての水 田や濤 の遺構 な ど を,サ
テ ライ トベ ンチ ャー ビジネス ラボラ トリー予定地では縄文時代 の ドング リ貯蔵施設な ど をそれぞれ調査 し,低
湿地部分におけ る従来の成果にあ らた な知 見 を加 え る こ とが で きま し た。 とくに後者 の貯蔵穴か らは,穴
の底 に敷 いていたか,あ
るいは ドング リを直接包 んでいた と思われ る編み物 が良好 な状態で出土 しま した。軟弱にな った植物繊維を取 り上げ るのに調査 員一 同たいへ ん苦心 いた しま したが,さいわい96年度予算で この貴重な編み物 を専門業者に委 託 して恒久 的な保存処置 をす る ことが可能 とな りま した。緊急 な対応に ご理解 くだ さった各位 にあ らためてお礼 申 し上げ ます。サテ ライ トベ ンチ ャー ビジネスラボラ トリーの発掘地 は
,1986‑1987年
度 の第3次調査 です でに一部調査を終 えていま した。その後建設計画に変更があ り,面
積 を拡大 して再発掘す るに いた った ものです。やむをえない経緯があったわけですが,こ
うした変更 は遺跡 の保護や発掘 調査実施 の観点か らすれ ばや は り好 ま しい もの とはいえず,建
設計画 と事前の発掘調査 とのか かわ りに課題 を残 した一面 もあった ように思われ ます。本年度 も発掘調査や室 内作業 の進行 にあた っては
,当
セ ンター管理委員会 ,運営委員会 をは じめ とす る本学 内外 の関係機関,関
係各位 の ご指導 とご援助を賜 りま した。厚 くお礼 申 し上げ る次第です。岡山大学埋蔵文化財調査研究セ ンター長
稲 田 孝 司
口
1
本報告 は岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンターが岡山大学構 内において1995年4月 1日 か ら1996年 3月31日 までに実施 した埋蔵文化財 の調査 と保存,お
よび活動成果をまとめた も のである。2
大学構 内の埋蔵文化財の調査に際 しては,設
定基準を次 の よ うに定 めた。1)津
島地 区では,国
土座標第V座
標系(X=‑144,500m Y=‑37,000m)を
起点 とし, 真北 を基軸 とした構 内座標 を設定 した。一辺50mの
方形 区画 である。 また,同
地 区では 調査 の便宜上,大
き く津 島北地区 と同南地区に三分す る (図25)。2)鹿
田地 区では,国
土座標第V座
標系(X=‑149,800m Y=‑37,400m)を
起点 とし,座標軸 をN15°
Eに
振 った ものを基軸 とした構 内座標を設定 した。地 区割は一辺5mの
方形 を用 いてい る (図27)。
3)本
文 中で用 い る方位 は,津
島地 区 。鹿 田地 区は真北 を,他
は磁北を用いている。3
岡山大学構 内の遺跡 の名称 は,周
知 の遺跡 の場合はそのまま踏襲す る。津 島地区構 内につ 'いては,全
域 を 「津 島岡大遺跡」 と総称す る。他地 区は任意 の名称で仮称す る。4
調査名称 は,「発掘調査」に分類 した ものにつ いては,各遺跡毎 に調査順 に従 って次数番号 で呼称 し,「試掘調査」「立会調査」 に分類 した ものは,任
意 の名称 を用 い る。発掘調査 のうち
,小
規模 で,試
掘調査 か ら連続 して調査 した ものは,「試掘調査」 に分類す る。5
「発掘調査」 についての記述 は現段階におけ る概要 であ り,詳
細 は正式報告 に依 って頂 き たい。「試掘調査」 については,本
年報 での記述 を正式報告 にか え る。6
表 に記載 した所属部 は,原
則 として各学部 の頭文字を略号 として用 いている。7
本文 。目次・挿 図・写真 な どで使用 の調査番号 は表 1と 一致す る。8
本文 は岩崎志保・光石 鳴 巳・ 山本悦世・横 田美香 が 分担 執 筆 し,執
筆 者 名 を末尾 に記 した 。
9
津 島地 区 出土種子 の分析 を沖陽子氏 (岡山大学環境理工学部)に
依頼 し,そ
の成果 を附編 として掲載 した。10
編集 は稲 田孝 司 セ ンター長 の指導 の もとに,光
石 。岩崎が担当 した。11 本年報に掲載の津島地区の地形図は岡山発行の
1/25000の地図を複製したものである。
12
調査・ 整理 において以下 の方 々に ご援助・教示 を頂 いた。記 して感謝 申 し上げ る。山本信夫,真鍋篤行,鈴木康之,扇崎由,高安真智子(順不同)
例
岡山大学構内遺跡調査研究年報13 1995年 度
第1章 1995年度 岡山大学構 内遺跡調査報告
第1節
調査 の概要
中………
第2節
発掘調査
………
1 1 1
6
1
津島岡大遺跡第13次調査 く福利厚生施設北棟予定地〉2
津島岡大遺跡第14次調査 〈福利厚生施設南棟予定地〉3
津島岡大遺跡第15次調査くサテ ライ トベ ンチ ャー ビジネス ラボラ トリー予定地〉
……
12
第3節
試掘調査
………
21
1
国際交流会館予定地………
21
2
環境理工学部校舎予定地………。………
22
3
ボ クシング部 ボ ックス移設地………
24
第4節
立会調査
………
25
(1)津
島地 区………
25
(2)鹿
田地 区………
26
1
医学部 アイ ソ トープ総合セ ンター焼却実験施設予定地………
26
2
附属病 院液酸 タンク予定地………
28
第2章 1995年度普及・研究 。資料整理活動
………
34
1
資料整理¨………Ⅲ………
34
2
分析依頼………
34
3
刊行物………Ⅲ………
34
4
調査員 の活動………
34
5
日誌抄¨………・ 36
6 1995年
度 までの遺物保管状況………
37
7
遺物 の保存処理…………Ⅲ………
39
8
資料 の貸 出………・………
41
第3章
1995年
度活動 の ま とめ………
42
附
表
………Ⅲ…… …Ⅲ……… ……… … … ………
43
岡山大学構 内埋蔵文化財保護対策要頂
………
57
1
岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンター規程・………
57
2
岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンター管理委員会規程………
58
3
岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンター運営委員会規程………
59
4
岡山大学埋蔵文化財調査研究 セ ンター自己評価委員会規程………
60
1995年 度埋蔵文化財調査研究 セ ンター組織
・………
61
1
セ ンター組織一覧………
61
2
管理委員会………
61
3
運営委員会………
62
附
編
……… …Ⅲ……… ……… ………
63
次
挿 図 目 次
図
1
津 島岡大遺跡 第 13次 調査地点位置 図………
図
2
津 島岡大遺跡第 13次 調査土層 断面 図………
図
3
津 島岡大遺跡 第 13次 調査弥生〜古墳時代遺構全体 図………
図
4
津 島岡大遺跡第 14次 調査地点位置 図………Ⅲ………
図
5
津 島岡大遺跡第 14次 調査土層柱状 図………
図
6
津 島岡大遺跡 第 14次 調査14・ 15層 検 出遺構平面 図………
図
7
津 島岡大遺跡第 14次 調査 11〜 13層 検 出遺構平面 図………
図
8
津 島岡大遺跡 第 14次 調査9・ 10層 検 出遺構平面 図………
図
9
津 島岡大遺跡第 15次 調査地点位置 図………
図
10
津 島岡大遺跡第 15次 調査土層 断面 図………
図
11
津 島岡大遺跡 第 15次 調査縄文時代後期・突帯文段 階遺構全体 図………
図
12
津 島岡大遺跡第 15次 調査弥生時代遺構(5層 )全
体 図………
図
13
津 島岡大遺跡 第 15次 調査弥生時代遺構(3層 )全
体 図(2)…
………図
14
国際交流会館予定地調査地点位置 図………
図
15
国際交流会館予定地調査土層柱状 図………
図
16
環境理工学部予定地調査地点位置図………
図
17
環境理工学部予定地調査土層 断面 図………
図
18
ボ クシ ング部 ボ ックス移設地点位置 図………
図
19
ボ クシング部 ボ ックス移設地点土層断面図………
図
20
調査⑬調査地点位置図………Ⅲ………
図
21
調査⑩土層 断面 と出土遺物実測 図………
図
22
調査⑭調査地点位置図………Ⅲ…………
図
23
調査⑭調査地点………
図
24
調査⑭土層 断面 図………
図
25
津 島地 区全体 図………
図
26
今年度 の調査 【1】 津 島地 区………
図
27
今年度 の調査 【2】 鹿 田地 区………
図28 1995年度 までの調査地点 【1】 津 島地 区
………
図29 1995年度 までの調査地点 【2】 鹿 田地 区
………
1
2 4 6 7 8 9 10 12 14 17 19 19 21 21 22 23 24 25 26 27 28 28 29 31 32 33 55 56
写 真 目 次
写真
1
津島岡大遺跡第13次調査土層断面
………
2
写真
2
津 島岡大遺跡第13次 調査縄文時代 ピッ ト群 (北か ら) 写真
3
津 島岡大遺跡第13次 調査弥生〜古墳時代前期遺構 (西か ら) 写真
4
津 島岡大遺跡第14次 調査14層
上面水 田畦畔 (西か ら) 写真5
津 島岡大遺跡第14次 調査12層
上面溝群 (西か ら)
……… 写真6
津 島岡大遺跡第14次 調査溝
1(西
か ら) i。………・ 写真7
津 島岡大遺跡第15次 調査徴高地上土層断面 (南か ら
)
……… 写真8
津 島岡大遺跡第15次 調査谷部 (10ライ ン
)土
層 断面 (西か ら)
……… 写真9
津 島岡大遺跡第15次 調査縄文 時代遺構全景 (西半
)
……… 写真10
津 島岡大遺跡第15次 調査サ ヌカイ ト集積土坑 (西か ら
)
……… 写真11
津 島岡大遺跡第15次 調査ア ンペ ラ出土状況 (南か ら
)
……… 写真12
津 島岡大遺跡第15次 調査貯蔵穴土層断面 (東か ら
)
……… 写真13
津 島岡大遺跡第15次 調査3層
上面溝・畦畔 (南か ら)
……・……… 写真14
調査⑭東壁土層 (西か ら
)
……… 写真15
保存処理作業の経過………Ⅲ……… 写真
16
津 島岡大遺跡第6次
調査 出土種子(1)…
……… 写真17
津 島岡大遺跡第6次調査 出土種子121 ……… 3 4 9 10 10 14 15 16 18 18 18 19 29 41 65 66 表 目 次 表1 1995年
度調査一覧………Ⅲ…………Ⅲ………・……
30
表
2
埋蔵文化財調査研究センター収蔵遺物一覧………Ⅲ…Ⅲ………・―・ 37
附表
1 1982年
度以前の構内主要調査 (1980〜 1982年度)
………43
附表
2 1994年
度以前の構内主要調査 (1983〜 1994年度)
…………Ⅲ………44
附表
2‑(1)発
掘調査………・………。………・………
44
附表
2‑121
試掘調査など………・…………・…・………・……
45
附表
2‑(0
立会調査………Ⅲ………Ⅲ……
47
附表
3
埋蔵文化財調査室刊行物………・………Ⅲ…・………・……
53
附表