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振子型結合度試験機による研削砥石結合度の測定 第一報 : 合金工具鋼及び超硬板バイトによる, A砥粒ピトリファイドボンド砥石の系列的な結合度表示について

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(1)

141

振子型結合度試験機による研削砥石結合度の測定

中 立 十

合金工具鋼及び、超硬板バイトによる,

A

砥粒ピトリ

ファイドボンド砥石の系列的な結合度表示について

藤 井 義 信 , 大 島 貴 充

Measurment of the Grade of Grinding Wheels by Swing A r m Type Grade Tester

(1st Report)

一一一TheIndication of the Grade of A-Grain Vitrified Wheels by Plate Cutting Tool of Alloy Tool Steel and Cemented Carbide Alloy.一 一

Yoshinobu FUJII

Takamitsu OSHIMA

In this report, the grade of grinding wheels by swing arm type grade tester are shown. This test巴ris constructed of the mechanism to swing down the pendulum hammer with a

plate cutting tool about an axis from a definite height, to scratch the surface of a grinding wheel by a cutting tool edge, and to measure the scratching energy

The grade of grinding wheels are indicated by this scratching energy

When the cutting tool is made of cem巴nt巴dcarbide alloy, the grade of A-grain vitrified

wheels are wholly indicated from牲24to牲120without in宜uenc巴ofthe abrasion of cutting

tool edge.

Then, this scratching energy can be converted into the hardness numbers or grading letters of the alphabet, by using an experimental equation.

The equation is as follows;

EニC.(H1.")・(1.12

.

(GO.925),

W h巴re E=scratching energy being measured, kg-m.

百 二depthof cut from the sufac巴ofgrinding wheels, mm.

G =grain size of grinding wheel being indicated by standard screen number

C =constant being varied by the shape and the hardness of cutting tool edge, and, in this case, equals to 1.42 X 10-4

Z =The order number of grad巴 ofthe wheel bond

1. 緒 呈ム 開 問 研削砥石の結合度測定 lとは,二つの方向がある.一つ はB 結合度とは,砥石の減り難さを表わす等級である. または,砥石の損耗 l乙対する破壊強度を表わす等級であ る1).従ってボンド自体の強度・砥粒の保持力と砥粒の 摩耗・破砕強度の両方を含めたものを測定して結合度と する.他方は,この綜合的な結合度をさらに細分して, これを支配していると考えられる各要素, (1)結合橋の破 壊強度, (2)ボンドと砥粒との接着強度, (3)砥粒の破砕強 度, (4流

E

粒の摩耗強度, (5)ボンドの摩耗強度2)3)4)などを 測定しようとする方向である. この後者の方向は,研削機構の解析など,理論面にお いて重要視3れるであろう.しかしながら,実際に現場 で,砥石を使用するという立場を考えると,砥石全体の 破砕強度を考えるべきである.この観点に立って,現在 大越式ビット法が

JIS

ζ規定されている.しかしなが! ら,砥石の組織は非常に不均 なものであるから,絶対 的な判別方法は現在の段階ではなしいろいろの判別方

(2)

充 切刃の摩耗と形状5) a. 合金工具鋼.SKS-7,刃厚tニ1.25仰 を バ イ ト に 使用した場合. バイトの形状は,逃げ角a(第 2 図)が 150~250 の範 囲では,掬い角βの大小にかか わらず9 振り越し角。がほぼ一 定とえ

r

る(第3図).掬い角は振 り越し角 lとあまり影響を与えな 責 島 3. {言,大 図 刃先の摩耗量は,逃げ角が大 きくなるにつれて増す傾向であ る(第4図).掬い角を大きくす ると,摩耗量は多少増すがいちじるしくない. 同一刃を再研摩せずに繰返し使用 第 2 した場合は,かなり急激に振り越し角が減じてゆく (第 バイト SKS-7 刃 巾 1.251llm バイト回転半径 O.5m 試験機能力

o

.42kg喝田 (8=90' ) 式の並用がのぞましいと考える. 筆者は,比較的簡単に結合度が測定で、きるという目的 で,振子型結合度試験機5)を用い,

A

砥粒@ビドリファ イドボンド砥石の系列的な結合度表示を試みた. 2. 試 験 機 試験機は,シャルピ一式衝撃試験機の原理を用いて, 第1図のごとくである.切れ刃をもった振子をふらせ, 砥石表面を引掻き,そのときについやしたエネパノギを測 定して,その吸収エネルギで結合度を表示する. 吸収エネルギEは

E =Q(Ho -H) -e=QL{cos(e-BB) -coS(Bo -BA)} Tこfごし E 砥石表面の引掻きに吸収されたエネルギ (kc"

m)

:振子先端部の重量 (kq). Q =2.5kc, 3 kc, 5 kq 回転中心から,パイト刃先までの距離(バイト 回転半径)(m)圃 L =0.3m e 試験機自体の摩擦損失エネルギ (k

c

;

.

m). Ho :

i

辰子の設定高さ (111). 。o 振子の設定角度(振り上げ角度) (度) 。A 設定角度より,最下点まで振子が回転するあい だに,摩擦によって損失する角度固 H 引掻後9 振子が振り上がる高さ (111) ー引掻後.振子が振り上がる角度(振り越し角) (度). 義 藤 142 β

。=

0"' 2+ 40 6X 8ム 10マ 5図) 相 帆 ﹂ 剖 哨 岳 州 特 Q L BB 最下点より ,Bまで回転するあいだに,摩擦に よって損失する角度.

25 5 10 15 20 一一-- 逃げ角何度) 第3図 逃 げ 角 と 振 り 越 し 角 バイト SKS-7 刃 巾 1. 251llm バイト回転半径 0.5m 試験機能力0.42kg.m (8=90" )

i

J

-+

@ 。耳目 Y 翠 β=: 0 2 4 6 810 十O Xム マ 宮 5 10 15 一 一 伊 逃 げ 角 ( ロ ) 第4図 逃 げ 角 と バ イ ト 摩 耗 量

@ お ( 冨 岡 田 司 ) 酬 総 動 一 色 11i A H V

¥

第1図 振 子 型 結 合 度 試 験 機 子 腕 2 振 子 頭 3:バ イ ト 石

5

:テープ、ノレ(高さ調節可能) 針 7:目 盛 板 8:振子保持金具

1:援 4:砥 6 :

:

t

(3)

振子型結合度試験機による研削砥石結合度の測定(第1報) n U A H v n υ ︽ H U n w u n メ U 噌l 砕 日 マ 8 ム 6 X 40 2 十 。 戸 、 υ 。 司 自A n 川 U 一 一 一 一 α n y

¥

可 ム ¥ 、

x

バイト SKS-7 ι 刃 巾 1.25mm バイト回転半径O.5m 試験機能力O.42kg守田 (8 =90') 府帆 J 判明︹{ 持 10 0 0 第5図 使用回数とバイトの摩耗 以上の結果から,バイト刃先は, Oが一定となり,摩耗量も著しくな いα=150をとり, 掬い角は明瞭な 傾向を示さないから, β=00 (第6 図)とする. 1回試験ごとにバイト を交換する. b. 超硬バイト6) バイトの形状は,第6図と同様に して,他の条件を変えて実験した結 第6B] 果を,第7, 8, 9図 l乙示す. バイト形状 切込み深さとバイトの寿命については,切込みが深い ほど使用回数によるバイトの摩耗は増大する(第7図). 今 第1回目の振り越し角を

e

,第四回目の振り越し角を 第 1表

¥

l

L

L

1

1

2

A

i

1

00

F

0.25

捌│竺!」

0.75 101

6

8

32.0

u

v

m

一 × 幻 一 6.4 4園9

e

'

として,

{

(

e

一 的}/ex100~とより摩耗の程度を百分 143 率で表わし表にした(第1表).表によれば切込み0.25mm のとき 4.5~仰と対して,切込み 0.75mm では 32% となって摩 耗のはなはだしいζとを示している. 130 120 切込h=O.25mm 130 120

1

1

0

100

9

0

唱 と J 試 料 砥 石 主要 三〉 バイト G3 1

刃 巾 2.mm 振 り 上 げ 角 。,=140' 振 子 頭 2.5kg バイト回転半径 O.3m 40 第7図 切 込 と バ イ ト 寿 命 ①②③ ① 刃 巾

1

mm ② 刃 巾 2mm ① 刃 巾 3 mm 試料砥石 A-46-L-V 切 込 h=O.25mm バイト GR, 振り上

i

f

角 。'=140' 振子頭 2.5kg パイト回転半径 O.3m 50 第8図 バイトの巾と寿命

(4)

充 さ10mmx 15仰の鋼片を砥石表面lこのせ9 引掻部分の平均 高さを測定して,その高さを基準にして切込み深さを設 定した.一方p件60以上では,引掻後の条痕の長さ1と, 条痕の最深部の深d hを測定して9持36では,条痕の長さ と振り越し角の頻度で,特24では,振り越し角の頻度で, それぞれ設定どおりの切込み深さがあることを確認し 貴 信,大 義 井 藤

)

)

)

)

﹃ uponL 角

1

9

8

8

ノ n u d n k u n メ u n x u 町 ﹁ ﹁ ﹁ ﹁

URRRR

i ( ( ( ( ゴ 足 3

i

7

2

1

3

R

.

ロ μ 円 UFU 円 U ・ム V A G r i -イ l11L T ﹁ P 寸 品 、 、 , J 144 130 120 Q fこ 第10図参照. 試 料 砥 石 A-60-V バイト

2 刃 門 2mm 振子頭

3

k

g

振 り 上 げ 角 1400 バイト回転半径0.3m ( 5

2

7

4

K

ム ヘ ,

I

g

n

a

-u

試 料 砥 石 A-46-L-V

切 込

h=0.25mm 刃 巾 2mm 振 り 上 げ 角 140" 振子頭

2

.

5

k

g

バイト回転半淫 0.3m 収 ﹂ 剖 哨 P

単品

ll

7 2 3 4 5 6 一 一 一 帯 使 用 回 数 1 50 刃先硬度とバイト寿命 バイトの巾とバイト寿命については,刃巾が大きいほ ど寿命が短くなる傾向であり (第8図〕ノ¥イトの摩耗 第9図

の程度は第2表 iζ示す. 刃先硬度とバイトの寿命については,刃巾2mmを採用 切込みと吸収エネルギ 最適切込み深さ 第11図 5. し9 切込みh=0.25仰 に 設 定 し て9 バイト4種について 実験を行った結果,硬度の高いものほど寿=命については 良好であることがわかった(第9図). 粒 度lこ対するバイトの摩耗状態は,粒度が訂

u

かくなる 切込み深さは,結合度の相違による吸収エネルギのち さ らに,バイトの摩耗と,砥石表面にきずをつけることを 考えると,条痕はできるだけ浅いほうがのぞましい 第11図l,乙 A砥

t

立,非60,結合度H,1+, K, Mの4個 の砥石について,切込み深さと吸収エネノレキ、の関係につ いて実験を行った結果在示す. 図より, 切込み深さが がいを,十分に判別できる深さでなければならない. ほど摩耗は増す. 砥石表面高さと切込み深さの確認 砥石表面の高さが一様でないため,一定の切込み深さ を得る乙とはむつかしい.本実験では,厚さ 1mm,ブてき 4. 0.5祝日くらいあれば判別可能なことがわかる. 実際i乙0.5mmで実験してみると,牲60,幹80,非120は表 面にきれいな条痕がのこり判別も十分できる. 非36の条 砥粒が粗であるた カ〉なりはっきりしているカら め,振り越し角のばらつきがやや大きい.持24になると, 表面

K

条痕がほとんどのこらず,刃先が大きく破損する 痕は, 場合が生じ,摂り越し角のばらつきの範囲が非常に大き くなった.したがって,牲24を0.5mmの切込み深さで判別 ' :;.:.で円升千民平ナ~:.-.:.ー砥石 するには,多数回の実験が必要になり,あまり実用的で 完全な条痕 1 :条痕の長さ 第四図 h:条痕の深さ

(5)

振子型結合度試験機による研削砥石結合度の測定(第1報) 145 ないことがわかった.非24を判別するために, 切込み深 さを1慨にして実験を行ってみた.その結果,非24から 非120まで, 同一刃巾

2

m

m

で判別が可能になった (第12 図)~しかし,柿Oの結合度大なるものや, 非120では条痕 の縁がかけて正確な吸収エネルギを表示しない傾向がで てきた. 以上の実験により,超硬H2' 厚さ 2仰のバイトiとお いては,最小切込み深さ 0.5仰,最大切込み深さ

1m

m

, その中閣の切込み深さならば,神24から非120までの系列 的な結合度表示ができるζとがわかった.

6

.

振り上げ角度と吸収エネルキ、 振り上げ角1400と 900の 2通りについて ,A砥粒, 非60の砥石を試験した結果を第3表 iζ, 結合度Hにおけ る粒度別の試験結果を第4表に示す. 表から明らかなように,結合度Hにおいては,振り上 第 S表

ぷ瓦哩竺~11400(E)

I

900(E')1 E-E' 非60

H

0

.

2

1

k

c

.

m

0.22 -0.01 I

E

j

j

0.29 0.26 0.03 K 0

.

4

0 0.34 0.06 M 0.54 0

.

4

7 0.07

0.70 0.60 0.10 Q 0.85 0.68 0.17 第 4表

記旨1竺~I 町 (E)

I

900(E')

I

E-E'

I

日 36

0

.

1

3

k

c

.

m

0.13

60 0.23 0.22 80 0.28 0.28

120 0.35 0.35 げ角の影響はほとんどない.結合度が増加するにしたが い,振り上げ角大なるほうがエネルギが大きし両者の 差は,結合度の増加と共に増している. バイトの寧耗は,振り上げ角大なるほうがやや大き く,そのぷんだけエネルギの増加になると考えられる. 振り上げ角900の場合は,振り越し角が小さくなり, 切り粉の飛散がわるし刃先を大きく破損する場合が生 ずる. バイトの再研摩を考慮すれば,刃先の破損のない,振 り上げ角 1400のほうがよい. また,振り越し角の使用範囲をひろげる意味からも振 り上げ角は 1400がのぞましい.

7

.

振子重さと吸収エネルギ 理論的には,振子の重さは,吸収エネルギl乙影響を与 えないはずである.しかしながら,振子重さの相違によ る初期エネルギの違いが,引掻バイトの摩詫量K影響す るζとは当然考えられる.したがって,バイトの摩耗に より吸収エネルギ、が変化する心配がある. 超硬H2' 厚さ

2

m

m

のバイトを用いて,振子重さ

5kc

3

k

c

の二つの場合について実験した結果を第5表に示 す. 表よりあきらかなように,結合度Hにおいては,エネ ルギ変化はむしと考えてよい.結合度が大きい Oにおい ては,牲80,牲120で若干摩耗の影響がでるようである.

SKS-7

を使用した場合は, 結合度 H~K あたりまで は摩耗の影響がほとんどないが,それ以上の結合度にな ると,影響がいちじるしい. 全体的にみた場合,超硬H2バイトなら,振子の重さ の変化による吸収エネルギの変化は微小であり,測定に おいて問題にならない. したがって,結合度小さく,砥粒組なる砥石は軽い振 子で,結合度大で砥粒の細い砥石では重い振子を使用し て,資料砥石の振り越し角を正確によみとるζとができ る. 第 5 表

J

4

H 5 ED(E) 3

E

j

j

(E') 36 0.013ED'm 0.012 60 0.026 0.024 80 0.035 0.036 120 0.034 0.034 8. 資 料 砥 石 本実験lζ使用した砥石は, N社製・ A砥材・ピトリフ ァイドボンド・組織mで、ある(第6表).

E-E' 5

E

j

j

(E) 3

E

j

j

CE') E-E' 0.001 O.11

E

j

j

'm 0.11 0.00 0.002 0.18 0.19 -0.01 -0.001 0.28 0.26 0.02 -0.002 0.33 0.31 0.02 表中のO印が使用砥石であり,右肩の数値は大越式結 合度数値である.いずれも,それぞれの結合度範囲の中 間値に近い値いのものを使用した.

(6)

第 6 表

五台竺│

24 30 36 46 54 60 70 80 90 120 H 0123

057 H

(

f

)

I

I

E

B

0146 072 04~

J

J

E

B

K

0121 086 059 055 041

KEB

L L

(

f

)

M

094 049 031

M

(

f

)

N N

E

8

076 057 041

OEB

P

PEB

Q 060 027

H

(

f

)

I

E

8

J

E

8

K

E

8

L

(

f

)

M

E

8

N

E

8

o

(

f

)

P

E

B

は, JIS K規定されてなく,特 lζ実験用 K 定めた結合 度である. 9. 結 合 度 表 示 今までの実験において.最適と考えられる下記条件で 結合度表示を試みた. 切込み深さ 使用振子荷重 バイト回転半径 バイト材質およ び形状

0

.

5

m

m

, 1 ml加 3 k(j O.3m 1.超硬イゲタロイ H2'逃げ角 150, 掬い角O。,刃巾

2

m

m

.

2.金鋸刃・SKS-7,逃げ角 150, 掬い角 00,刃厚1.25仰 . 1回 1400 A砥料,ピトリファイドボンド, 組織m 第12図,第13図は H2バイトで切込み深さ 1

m

m

O

.

5

m

m

の場合,第14図はSKS-7のバイトで切込み深さ

O

.

5

m

m

の バイト使用回数 振り上げ角度 資料砥石 1.

0

.

.

.

.

.

.

-

--

--,戸'

-

-

-~120 』 〆 " ,戸' 1.- -:1:180

/

-

-

-

~

:1:160

い /

t

戸1.--戸 戸1.--戸 '

~

い /

-

-

-

-非36

レ /

.-〆/ :1:124 ー 試料草野百パイト

A-V

H. 刃 巾 2mm 切込み深さ 1.0mm 振子頭 3kg 振り上げ角 140・ バイト回転半径 O.3m I I I I I J I I I I I 日 ( 国 ・

2

)

l

h

市 ム ヘ t T - H 出 ﹃

M E

a

-日 目 ﹃

P

O

N

M

L

u

k 結 第 山 一 H A H V 白 υ

(7)

振子型結合度試験機による研削砥石結合度の測定(第1報) 0.0

-

-

-レ/

トラ

-

-

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.

.

.

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.

.

.

.

-

L

竺竺

#60

-

-.

.

.

.

.

.

.

.

-#36 試料砥右

A-V

振子頭 3kg ノ〈イト

H

2 振り上げ角 140

刃 巾 2m!立 バイト回転半径0.3m 切込み深さ 0.5mm 1 O.連

o

0.30 0.20

自 主

)

A

l

i

- K

ム ヘ 骨 片 岡 オ ぎ

H 1

I

f

f

i

J

K L M N 0 P

Q 8 9

W

II U s

U

~ ~

u

一一一酔結合皮及ぴ結合度順位数 第 四 図 0.50 0.40 0.30 試 料 砥 石

A-V

ノ〈イト SKSー7 刃 巾 1.25mm 切込み深さ O.5mm ~~子頭 3kg 振り上げ角 140' バイト回転半径0.3m 0.01 H 1 IEIlJ K L M N 0 P Q 一 一 + 結 合 度 第 14図 場合の,吸収エネルギと結合度との関係を片対数グラフ にあらわしたものである. 非24,幹36では砥粒があらいためばらつきがあるが,他 は一直線上にある.しかも 3図とも,非30,#46, #54, 非70,幹90,非100の吸収エネルギを表示するだけの余はく をもっているので,砥石の系列的な結合度を十分表示し うる. 直線の勾配は

3

図とも同一であり,大越式ピット法 の標準値を,結合度11頁位を逆にならべた場合に得られる 直線の勾配と一致する(第15図).このことは,振子型 結合度試験機が,大越式とまったく反対の機構であるこ とを示している. 第16図ζl,結合度Hにおける,粒度別の切込み深さに 対する吸収エネルギの関係を示す。切込み深さと吸収エ ネルギの聞には,次式のような関係がある. 147 200 'i¥J

E

ご也生

10 第15図 ビトリファイド結合度換算図

0

.

5

0

0

.

4

0

0

.

3

0

0.20 g b.O .-"i

l

k

ム ヘ 時

H

冨 同

A-H-V

H

2 2mm 3 kg

0

.

0

1

3 4

5 6

- 7 8 9 10Xlσ1

一 帯 切 込 み 深 さ

(mm) 第16図 結合度目における粒度別吸収エネルギ

E=C

H

1.83・ ・目回 ・(1 ) たTごし E:それぞれの切込み深さにおける吸収エネルギ H:切込み深さ C

:粒度により異なる度数 粒 度 :36 60 80 120 C

, :

1.7 2.5 3.7 4.9x 10-' 12図と13図は,第一式の関係をほぼ満足している.い まこの式を使って,第15図の大越式数値に対応する,切 込み深さを算出すると

0

.

3

1

m

m

となる. 12図において,神120のHとIののエネルギが小さいの は,持120Hが非常にやわらかく,砥粒が細いために, H2

(8)

バイトの刃先が研摩され吸収エネルギが小さくなったと 考えられる. 1 E9のエネルギの減少が少ないのは, Hよ りも結合度が大きいからである.また13図の牲120Hのエ ネルギ減少の少ないのは, 切込み深さが0.5祝日であるの で,刃先の研摩霊が少ないからと考えられる.このこと は, 16図においてもあらわれている.持120Hでは,I;JJ込 みが深いほどエネルギの減少が大きくなっている. 第14図と第15図においては,

SKS-7

のほうが,いくぶ ん吸収エネルギが大きい. ζのことは, 刃厚の差より も,刃先の硬度の影響のほうが大きく,

SKS-7

のバイト では,摩耗による吸収エネルギの噌加が意外 l乙大きいこ とがわかった. したがって,

A

砥粒, ビトリファイドボンド砥石を系 列的に結合度表示をするには, H2バイトで, 切 込 み 深 さが 0.5mm~0.7仰でもっともよい結果をうることがわか った. さて,吸収エネルギと結合度の関係式を求めるため に,一般に用いられている結合度記号のアルファベッド の代りに,順位数をあてはめ7)5),これを Z とする. 吸収エネルギを

E

とおけば

E

c

2・(1.12)z …・・

(2)

c

2 粒度によって異なる係数 粒度 :36 60 80 120 C

, :

1.9 2.8 4.2 5.5

x

10-2 第一式と第二式より次式を得る. Eニ

c

・,(1.12)z .H1.83... ... ( 3)

z

順位数 H:切込み深さ

C

, :粒度によって異なる係数 粒度 36 60 80 120

C

, :

5.4

7

.

7

11.8 15.5

x

10-3 この第三式によって9 任意の切込み深さにおける,粒 度別の吸収エネルギと結合度との関係が求まる また,粒度をGで表わしs吸収エネルギEとの関係を 求めると

E

ニC4 • C9.25XIO ...…

(4)

C. :結合度によって異なる数値 結合度:H K M 0

Q

C. : 1.61 2.32 2.92 3.68 4.64

x

10-3 第一式,第二式,第三式より次式をうる圃 E =C5 (Hl.83)・(l.l2')・(GO.925)・…(5) C.ニ1.42X 10-4 第五式より,粒度G,結合度順位数Zの砥石において, 任意の切込み深さにおける吸収エネルギが求まる. さらに大越式ビット法との関係を求めると E=C

/h...( 6) h :ピットのくい込み深さ

C

, :切込み深さによって異なる数値 切込み :

0

.

5

m

m

C

, :

7.0 10. 結 論 (1)振子型結合度試験機により, A砥粒, ビトリファイ ドボンド砥石の牲24~非 120 までの系列的な結合度は, 次のような条件で, ト分 iこ表示し得る. 切込み深き O園5mm~0.7mm 刃,

J

I

2

m

m

使用パイト 硬度の大きい超硬 (2) バイトは刃先硬度の大きいものほど,系列的な結合 度表示が完全なものになる. (3) 振子は,振越し角があまり小さくならない程度に軽 いものがよい.イゲタロイ

H

2以上の硬度の刃先であ れば,振子の重さが吸収エネJレギに影響を与えない.

(

4

)

イゲ安ロイ H2'刃厚

2

m

m

のバイトによる,粒度別 の結合度表示限界は,神24~非120である.

(

5

)

振子型結合度試験機の吸収エネルギ

E

と,大越式ピ ット法のピットのくい込み深さ hとは,逆比例の関係 にある. 以上により,振子型結合度試験で,実用的範囲内の砥 石の,系列的な結合度表示ができるζとがわかった. 乙の実験のために, 試料砥石の標準シリーズを製造 し,提供せられた日本陶器株式会社に深甚の謝意を表し ます. 引 用 文 献 1)大 越 語 研 削 砥 石 に お け る Gradeの意義とその現 場;[司検査法について. 2)渡辺半ト:研削砥石の結合度についての考え方.機 械と工具 Vol.6, NO. 6, P. 27, 3)砥粒加工研究会:砥粒加工技術便覧, P.941, 4)

J

.

Peklenik : Industrie Anzeiger, 28 (1960) 笠原英志訳:機械と工具6,5 (1962), 5)藤井義信:研削砥石の振子型結合度試験法につい て,静岡大学工学部研究報告第6号 (1955) 6)藤井義信,宮原忠干・研削砥石の振子型結合度試験 法(続報),日本機械学会前刷集 NO.58 ('61-11, 第39期全国大会), 7)大越誇,渡辺半十 研削砥石の結合度について,日 本機械学会東京臨時大会話刷,昭和25.10・26

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