配偶者への役割期待の変化に関する調査研究 : 女子大学生を対象として

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(1)配偶者への役割期待の変化に関する調査研究 ―女子大学生を対象として― .

(2) . . . .

(3) . . . 原崎聖子＊・篠原しのぶ＊・彌永和美＊＊・渡邉晴美＊・・・ ! 【目的】. 対％､アメリカ賛成％・反対％､韓国賛成％・反対

(4) ％､日本賛成％・反対

(5) ％. 昨年､子ども発達学科が基礎カリキュラムとして位. というように､性により家庭の役割を決定することに. 置付けている生活基礎技能の内容を検討するにあたり､. は､国によってかなり意識の差があることが分かった｡. 我々はまず日常の衣食住に対する現状を把握するため. また､欧米が性による役割の分担に対して反対意見を. に､自宅から通学している女子大学生に対して､日頃､. 明確に打ち出しているのに比べて､アジア圏では性差. 食事や掃除などの家事を行うかどうかを聞いてみた｡. に応じた役割の存在を比較的受け入れていると言える｡. その結果｢朝食の準備を全くしない｣％､｢朝食. さらに､日本の特徴として､無回答が

(6) ％と他国. 後片付けを全くしない｣％､｢住まいのトイレ掃. に比べ全回答の分のを占めている｡これは第に. 除を全くしない｣％など､いわゆる家事に関して. は､純粋に賛成・反対のどちらとも言えないという回. ｢全くしない｣という数がかなりあることが分かった｡. 答が考えられるが､第には､交換価値を生み出さな. 戦後､年から年以降の自由と平等を求める. い役割を女性が担うべきであるという日本の社会的な. 世界的な運動は日本においても女性の地位の変化へと. 好ましさを意識し､性役割分担に反対という明確な意. 繋がり､女性の資本主義的競争社会への参加を推進す. 志を表出することを躊躇したということも考えられる. ることとなった｡その過程において､社会は交換価値. のではないだろうか｡. を生み出すものに価値を認めるようになり､男子も女. われわれは､年より数年間に渡り当時の若者が. 子も交換価値を生み出す存在として社会に貢献するこ. 家庭内役割に関して配偶者にどのような期待を持って. とを勉学の目的としてきた｡その結果､家庭における. いるのかを､家事を中心とした具体的項目をあげて大. 炊事・洗濯・買いもの・育児や介護などの労働を家族. 学生を中心に調査してきた｡その結果､夫婦を単位と. の一員が家族のために行うなど交換価値を生み出さな. した相互コミュニケーションや協力体制を重視してお. い労働は､価値が低いものと考える風潮が定着してき. り､戦前の家父長制度から想像される男性的役割､女. た｡この考え方は家事そのものや家事のみをおこなう. 性的役割項目への期待は薄れていることがわかった｡. 者に対して社会的価値を低く見積もることとなってい. しかしながらその年当時においても炊事・洗濯な. ると言えよう｡. どの｢家事｣については､男子学生は配偶者に期待し､. また､年の総務庁青少年対策本部｢世界青少年意識調査｣の｢男は外で働き女は家庭を守るべきだ｣という問への賛否では､スウェーデン賛成％・反＊. 福岡女学院大学＊＊活水女子大学. 女子学生は配偶者に期待しないという配偶者への期待に性差が認められる結果が得られている｡時代は世紀に入り生活はさらに大きく変化を遂げ､レトルト食品､コンビニエンスストアや外食産業の発展により食事作りにさほど時間がかからなくなった｡. .

(7) 原. 崎. 聖. 子・篠. 原. しのぶ・彌. また､電化製品の進化は家事一般から荷重労働をさら. 永. 和. 美・渡. 邉. 晴. 美. 調査内容 ① 家庭内役割等の配偶者への期待. 内容の肉体的・精神的男女差を必要としないものとな. ② 家庭内役割等の配偶者からの期待. 項目. に減少させ､機械化・電子化は労働の質を変え､仕事. りつつある｡そのような中､近年､男性向けの家事・. (内容). 育児に関する書物や雑誌も増加し､家庭内の育児や家. ・家庭管理項目. 事に関して過大な負担感を覚えず自然体で従事する男. ・家事労働項目. 性が増えている｡. ・人間関係項目. 前回､配偶者に対する役割期待を調査して年以上が過ぎ､これらの状況を踏まえた上で､改めて若者が. 項目. ・夫婦協調項目各項目に. 合計項目. 非常にあてはまる・・・ . 家庭内での役割分担についてどのような意識を持って. かなりあてはまる・・・ . いるのかを調べることには今後の夫婦のあり方がどの. どちらともいえない・・ . ような方向性をたどるのかを考える上でも意味がある. あまりあてはまらない・ . と考える｡. 全くあてはまらない・・ . 本研究においては､年に使用した質問紙を用い. の段階評定. て調査することで年前の資料と比較しながら現代の女子大学生の性役割意識について捉えてみたいと思う｡. 【結果と考察】 . 家庭内役割の配偶者への期待. 【調査手続き】. . 年の平均より調査対象者. 大学年生. 調査期日. 年月. 比較対象者. 大学年生. 調査期日. 年月. 女子. 名. 配偶者に期待する各項目の平均値を高い順に並べたものを表に示す｡これによると､まず､位に｢あ. 女子. 名. なたの親を大切にしてもらいたい｣ . ､位に｢家族の団欒を大切にしてもらいたい｣ . ､位に｢私. 表１家庭内役割の配偶者への期待 (2013年) ⴫䋱䋮ኅᐸౝᓎഀ䈱㈩஧⠪䈻䈱ᦼᓙ䇭䋨㪉㪇㪈㪊ᐕ䋩 ౝኈ 䌎䌏㗅૏ 㗄⋡ౝኈ ᐔဋ ᮡḰ஍Ꮕ ੱᢙ 㪚㪈㪈㪈䈅䈭䈢䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪘㪉㪈 ↢ᵴ⾌䉕䈐䈤䉖䈫䈇䉏䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪘㪈㪊㪊 ኅᐸ䈱࿅ᰬ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪍㪊 ⥄ಽ䈱ஜᐽ䈮᳇䉕䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪚㪈㪇㪌 ⑳䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪘㪈㪍 ⡯ോ䈮ᔘታ䈪䈅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪈㪉㪎 ⑳䈱⡯ᬺ䉇ᵴേ䉕ℂ⸃䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪌㪏 ⑳䈱⹤䉕⡞䈇䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪈㪍㪐 ⑳䈮䉋䈒⹤䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪘㪉㪈㪈㪇 ኅ⸘䈮㑐ᔃ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪈㪋㪈㪈 ᄦᇚ䈪৻✜䈮ㆆ䈹ᯏળ䉕૞䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪈㪌㪈㪉 ⑳䈱੤㓙ળว಴Ꮸ䉕⥄↱䈮䈘䈞䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪎㪈㪊 ᢎ㙃䉕り䈮䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪘㪏㪈㪊 ⸘↹ᕈ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪚㪋㪈㪌 ␠ળ䈮㑐ᔃ䉕ᜬ䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪚㪉㪇㪈㪌ㄭᚲ䈨䈐䈅䈇䉕䈉䉁䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪙㪉㪉㪈㪎䈐䈤䉖䈫ᢛℂᢛ㗐䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪙㪐㪈㪏 უ䉏䈢䉅䈱䈱ୃℂ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪘㪈㪎㪈㪐 ࿷ቛᤨ㑆䉕ᄙ䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪈㪏㪉㪇 ᕈ↢ᵴ䈮⺞๺䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪙㪉㪋㪉㪈 ᝹㒰䊶ᵞữ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪙㪉㪊㪉㪉 Ἲ੐䊶ᓟ ઃ䈔䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪘㪊㪉㪊 ኅᐸ䈱ਛ䈱㊀ᄢ໧㗴䉕᳿䉄䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪛㪈㪐㪉㪋 ⿰๧䉇ᇅᭉ䈪৻⥌䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪙㪉㪌㪉㪌㘩ᢱ䈱⾈಴䈚䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⴫ਛ䇭䌁䋺ኅᐸ▤ℂ䇭䇭䌂䋺ኅ੐ഭ௛䇭䌃䋺ੱ㑆㑐ଥ䇭䌄䋺ᄦᇚද⺞䋨㪈㪐㪐㪈ᐕ䈱ಽ㘃䈮䉋䉎䋩. .

(8) ୯. 配偶者への役割期待の変化に関する調査研究. の親を大切にしてもらいたい｣が挙げられており､. 下位の項目としては｢掃除・洗濯をしてもらいたい｣. 配偶者には､まず家族を中心に考え､特に親を大事に. ､｢炊事・後片付けをしてもらいたい｣､｢食. する気持ちを求めている｡. 料の買い出しをしてもらいたい｣などのいわゆる. 次に同率位に｢生活費をきちんと入れてもらいた. 家事への期待がきている｡また｢家庭の中の重大問題. い｣､同率位に｢健康に気をつけてもらいたい｣. を決めてもらいたい｣､｢趣味や娯楽で一致する. ､位に｢職務に忠実であってもらいたい｣ . ､. ようにしてもらいたい｣ . は家事と同程度に低い値. など配偶者に家庭の経済的な基盤を求めていることが. となっている｡. わかる｡ ∼ 位には｢私の職業や活動を理解しても. このように見ていくと､配偶者に期待するものの順. らいたい｣､｢私の話を聞いてもらいたい｣､. 番としては､｢親・家族の重視｣ → ｢経済的基盤｣ →. ｢私によく話をしてもらいたい｣などの項目があ. ｢私の理解｣ → ｢あなたの人格向上｣ → ｢社会・家庭. り､夫婦対話をしながら自分に対する理解を深めてほ. への関心｣ → ｢家事｣となっており､その特徴として. しいと求めている姿が見える｡. 次のようなことが挙げられる｡ ①親に対する尊敬や感. 位から. 位には､｢教養を身に付けてほしい｣､. 謝の気持ちが現代においても最重要視されている②. ｢計画性を持ってほしい｣､などの項目がきてお. ｢私への理解｣が｢あなたの人格向上｣よりも上位に. り配偶者の人格向上を期待している｡. あり愛他性より自己愛が高い③ ｢経済的基盤｣を配偶. 中位にあるのは｢社会に関心を持ってほしい｣､｢近所付き合いをうまくしてほしい｣､など社会. 者に求めて｢家事｣を配偶者に求めず､夫 (男性)・妻 (女性) の役割意識が感じられる｡. への意識と､｢きちんと整理整頓をしてもらいたい｣

(9) ､｢壊れたものの修理をしてもらいたい｣､. . 年と年の平均値比較より. ｢在宅時間を多くしてもらいたい｣など家庭への. 配偶者に期待する

(10) 年の平均値と年当時の平均値の比較を図に､また､期待の平均で

(11) 年が高. 関心となっている｡㪉㪇㪈㪊ᐕᐲ. 㪈㪐㪐㪈ᐕᐲ ஍Ꮕ ੱᢙ ᐔဋ ᮡḰ஍Ꮕ ੱᢙ 㘩ᢱ䈱⾈಴䈚䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪈㪇㪅㪍㪋㪉㪎㪇㪋㪅㪍㪌㪅㪌㪉㪉㪎㪇 ᝹㒰䊶ᵞữ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪇㪉㪅㪎㪌㪉㪎㪇 Ἲ੐䊶ᓟ ઃ䈔䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪊㪌㪅㪌㪍㪉㪎㪇䈐䈤䉖䈫ᢛℂᢛ㗐䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪍㪌㪅㪌㪋㪉㪎㪇㪋㪅㪏㪈㪅㪋㪉㪉㪎㪇 ኅ⸘䈮㑐ᔃ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪈㪏㪅㪎㪇㪉㪎㪇ㄭᚲ䈨䈐䈅䈇䉕䈉䉁䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪉㪈㪅㪎㪈㪉㪎㪇㪊㪅㪏㪊㪅㪏㪋㪉㪎㪇 ⿰๧䉇ᇅᭉ䈪৻⥌䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪋㪍㪅㪍㪍㪉㪎㪇 ᕈ↢ᵴ䈮⺞๺䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪌㪉㪅㪍㪊㪉㪎㪇 ࿷ቛᤨ㑆䉕ᄙ䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪋㪇㪅㪍㪈㪉㪎㪇 ⑳䈮䉋䈒⹤䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪍㪐㪅㪌㪇㪉㪎㪇㪋㪅㪋㪉㪅㪍㪏㪉㪎㪇 ⑳䈱੤㓙ળว಴Ꮸ䉕⥄↱䈮䈘䈞䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪈㪌㪅㪎㪉㪉㪎㪇 ᄦᇚ䈪৻✜䈮ㆆ䈹ᯏળ䉕૞䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪋㪅㪋㪏㪅㪍㪉㪉㪎㪇㪊㪅㪏㪌㪅㪎㪍㪉㪎㪇 ኅᐸ䈱࿅ᰬ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪊㪅㪏㪈㪅㪏㪊㪉㪎㪇 ⑳䈱⡯ᬺ䉇ᵴേ䉕ℂ⸃䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪊㪅㪍㪊㪅㪏㪊㪉㪎㪇䈅䈭䈢䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪊㪅㪏㪎㪅㪎㪈㪉㪎㪇㪊㪅㪍㪎㪅㪏㪏㪉㪎㪇 ⑳䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪊㪅㪋㪉㪅㪏㪌㪉㪎㪇 უ䉏䈢䉅䈱䈱ୃℂ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪉㪅㪏㪍㪈㪅㪇㪊㪉㪎㪇 ⸘↹ᕈ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪉㪅㪎㪉㪅㪐㪏㪉㪎㪇㪉㪅㪎㪊㪅㪐㪏㪉㪎㪇 ᢎ㙃䉕り䈮䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪐㪐㪈ᐕ 㪉㪇㪈㪊ᐕ. ⥄ಽ䈱ஜᐽ䈮᳇䉕䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇. ஍Ꮕ ੱᢙ. ⑳䈱⹤䉕⡞䈇䈩䉅䉌䈇䈢䈇. ␠ળ䈮㑐ᔃ䉕ᜬ䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱ਛ䈱㊀ᄢ໧㗴䉕᳿䉄䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ↢ᵴ⾌䉕䈐䈤䉖䈫䈇䉏䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⡯ോ䈮ᔘታ䈪䈅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪅㪇㪇 . 図１. 㪈㪅㪇㪇. 㪉㪅㪇㪇. 㪊㪅㪇㪇. 㪋㪅㪇㪇. 㪌㪅㪇㪇. 配偶者への期待値比較. .

(12) 原. 崎. 聖. 子・篠. 原. しのぶ・彌. 永. 和. 美・渡. 邉. 晴. 表２配偶者への期待平均値の年次比較 ⴫䋲䋮㈩஧⠪䈻䈱ᦼᓙᐔဋ୯䈱ᐕᰴᲧセ㪥㪦㗄⋡ ౝኈ 㪉㪇㪈㪊ᐕᐲ㩿㪥㪔㪈㪈㪇㪀㪈㪐㪐㪈ᐕᐲ㩿㪥㪔㪉㪎㪇㪀㪉㪈㪉㪉㪈㪉㪋㪈㪈㪉㪊㪉㪇㪉㪌㪉㪈㪇㪈㪊㪈㪌㪈㪉㪎㪏㪍㪐㪈㪍㪈㪋㪋㪈㪎㪌㪈㪏㪈㪐㪊. ኅ⸘䈮㑐ᔃ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇䈐䈤䉖䈫ᢛℂᢛ㗐䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⡯ോ䈮ᔘታ䈪䈅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᝹㒰䊶ᵞữ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇䈅䈭䈢䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 Ἲ੐䊶ᓟ ઃ䈔䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇ㄭᚲ䈨䈐䈅䈇䉕䈉䉁䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㘩ᢱ䈱⾈಴䈚䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ↢ᵴ⾌䉕䈐䈤䉖䈫䈇䉏䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱࿅ᰬ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱੤㓙ળว಴Ꮸ䉕⥄↱䈮䈘䈞䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱⡯ᬺ䉇ᵴേ䉕ℂ⸃䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᢎ㙃䉕り䈮䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⸘↹ᕈ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⥄ಽ䈱ஜᐽ䈮᳇䉕䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇 უ䉏䈢䉅䈱䈱ୃℂ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈮䉋䈒⹤䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᄦᇚ䈪৻✜䈮ㆆ䈹ᯏળ䉕૞䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ␠ળ䈮㑐ᔃ䉕ᜬ䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ࿷ቛᤨ㑆䉕ᄙ䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱⹤䉕⡞䈇䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᕈ↢ᵴ䈮⺞๺䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⿰๧䉇ᇅᭉ䈪৻⥌䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱ਛ䈱㊀ᄢ໧㗴䉕᳿䉄䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪘㪙㪚㪙㪚㪙㪚㪙㪘㪚㪘㪛㪛㪛㪘㪛㪙㪛㪛㪚㪘㪛㪛㪛㪘. ᐔဋ 㪋㪅㪊㪋㪋㪅㪇㪋㪋㪅㪌㪊㪊㪅㪊㪐㪋㪅㪏㪊㪊㪅㪊㪎㪋㪅㪈㪐㪊㪅㪈㪋㪋㪅㪏㪊㪋㪅㪍㪎㪋㪅㪎㪐㪋㪅㪉㪋㪋㪅㪋㪎㪋㪅㪉㪉㪋㪅㪉㪉㪋㪅㪎㪐㪊㪅㪎㪎㪋㪅㪋㪊㪋㪅㪉㪍㪋㪅㪈㪐㪊㪅㪍㪉㪋㪅㪋㪍㪊㪅㪋㪐㪊㪅㪉㪌㪊㪅㪊㪍. ᮡḰ஍Ꮕ 㪅㪍㪏㪉㪅㪎㪎㪋㪅㪌㪐㪊㪅㪐㪌㪐㪅㪋㪋㪐㪅㪐㪈㪊㪅㪎㪏㪋㪅㪐㪏㪇㪅㪋㪇㪉㪅㪎㪎㪍㪅㪋㪌㪋㪅㪎㪌㪇㪅㪎㪉㪐㪅㪎㪏㪉㪅㪎㪍㪐㪅㪋㪎㪍㪅㪐㪍㪏㪅㪍㪍㪐㪅㪏㪊㪊㪅㪍㪏㪐㪅㪐㪊㪍㪅㪍㪌㪍㪅㪎㪐㪌㪅㪐㪌㪊㪅㪏㪌㪌. ᐔဋ 㪊㪅㪍㪎㪊㪅㪋㪉㪋㪅㪈㪇㪉㪅㪎㪉㪋㪅㪌㪉㪉㪅㪏㪍㪊㪅㪏㪎㪉㪅㪎㪊㪋㪅㪍㪌㪋㪅㪋㪍㪋㪅㪍㪐㪋㪅㪈㪌㪋㪅㪋㪇㪋㪅㪈㪏㪋㪅㪉㪈㪋㪅㪏㪈㪊㪅㪏㪊㪋㪅㪋㪏㪋㪅㪋㪉㪋㪅㪊㪌㪊㪅㪏㪌㪋㪅㪍㪌㪊㪅㪏㪈㪊㪅㪍㪊㪋㪅㪇㪉. 美. ᮡḰ஍Ꮕ 㪅㪏㪏㪇㪅㪏㪌㪇㪅㪍㪋㪇㪅㪐㪏㪇㪅㪍㪊㪇㪈㪅㪇㪊㪇㪅㪎㪈㪇㪅㪐㪏㪇㪅㪌㪉㪇㪅㪍㪍㪇㪅㪌㪇㪇㪅㪎㪉㪇㪅㪍㪈㪇㪅㪎㪇㪇㪅㪎㪈㪇㪅㪋㪉㪇㪅㪏㪋㪇㪅㪍㪉㪇㪅㪍㪏㪇㪅㪌㪍㪇㪅㪎㪍㪇㪅㪌㪋㪇㪅㪏㪊㪇㪅㪏㪊㪇㪅㪎㪌㪇. 䌴୯. ᬌቯ. 㪎㪅㪈㪇㪍㪅㪌㪐㪍㪅㪈㪉㪍㪅㪇㪊㪋㪅㪎㪈㪋㪅㪋㪎㪊㪅㪏㪊㪊㪅㪍㪏㪊㪅㪉㪏㪉㪅㪎㪇㪈㪅㪏㪌㪈㪅㪇㪍㪇㪅㪏㪐㪇㪅㪋㪍㪇㪅㪇㪐㪄㪇㪅㪊㪍㪄㪇㪅㪌㪏㪄㪇㪅㪎㪌㪄㪈㪅㪐㪎㪄㪉㪅㪊㪏㪄㪉㪅㪋㪌㪄㪉㪅㪐㪏㪄㪊㪅㪋㪐㪄㪊㪅㪏㪐㪄㪎㪅㪋㪏. 㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁. ⴫ਛ䇭㪁㪁㪁䊶䊶㪇㪅㪈䋦㪃㩷㩷㪁㪁䊶䊶㪈䋦㪃㩷㩷㪁䊶䊶㪌䋦䇭᳓Ḱ䈱᦭ᗧᏅ䉕␜䈜䇯. い項目から年が高い項目へと有意差順に並べたものが表である｡これによると年が有意に高い項目として｢家計. ( ＝

(13) ＝＜ ) となっている｡これらの比較から言えることは､年当時は現在に比べ､配偶者に対して夫婦間でのコミュニケーショ. に関心を持ってほしい｣ ( ＝

(14) ＝＜ )､. ンや夫婦間で過ごす時間などを期待している一方で､. ｢整理整頓をしてほしい｣ ( ＝.

(15) ＝＜ )､. 家事は配偶者に期待せず､重要問題の解決は配偶者に. ｢職務に忠実であってほしい｣ ( ＝

(16) ＝＜. 求めるなど家庭内で役割を分担しながら協力体制を取. ) ､｢掃除・洗濯をしてもらいたい｣ ( ＝ . ることを期待していたと考えられる｡.

(17) ＝＜ )､｢あなたの親を大切にしてほしい｣. これに対して､年に期待する項目は役割を分担.

(18) ＝＜ )､｢炊事・後片付けをし ( ＝. するというだけでなく経済面に関しても､家事､人間. てもらいたい｣ ( ＝

(19) ＝＜ )､｢近所. 関係に関しても個人対個人として自立した生活ができ. づきあいをうまくしてもらいたい｣ ( ＝

(20) ＝. ることを配偶者に期待している姿が見えてくる｡. ＜ ) ｢食料の買い出しをしてもらいたい｣. また､年から年にかけての順位変動を表 . ( ＝

(21) ＝＜ ) など､家事を中心とし. に表すとランク以上順位を上げている項目は｢職務. た項目がきている｡. に忠実であってほしい｣｢きちんと整理整頓をしても. 逆に年が有意に高い項目は､｢家庭の中の重大. らいたい｣｢あなたの親を大切にしてほしい｣｢掃除・. 問題を決めてもらいたい｣ ( ＝

(22) ＝＜. 洗濯をしてもらいたい｣であり､ランク以上順位を. )､｢趣味や娯楽で一致するようにしてもらいたい｣. 下げているものが｢家庭内の重大問題を決めてもらい. ( ＝

(23) ＝＜ )､｢性生活に調和するよ. たい｣｢社会に関心を持ってもらいたい｣となっている｡. うしてもらいたい｣ ( ＝ .

(24) ＝. ＜ )､｢私. この変化からも､年の女子大学生は､配偶者に. の話を聞いてもらいたい｣ ( ＝

(25) ＝＜. 家庭内外での自立を期待するということと同時に､家. )､｢在宅時間を多くしてもらいたい｣ ( ＝ . 父長制度より引き継がれてきた｢家庭内での重要な決.

(26) ＝＜ )､｢社会に関心を持ってもらいたい｣. め事は先ず父親に決定権がある｣という感覚がかなり. .

(27) 配偶者への役割期待の変化に関する調査研究. 表３配偶者への期待順位と変動 ⴫䋳䋮㈩஧⠪䈻䈱ᦼᓙ㗅૏䈫ᄌേ䇭㪉㪇㪈㪊ᐕ 㪈㪐㪐㪈ᐕ 䌎䌏㗄⋡ 㗅૏ 㗅૏ 㪍㪈㪋㪈 ⡯ോ䈮ᔘታ䈪䈅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 薄れて､配偶者と共に家庭を守っていく同士としての㗅૏Ꮕ 㪏. 㪉. 㪊. 㪈. ኅᐸ䈱ਛ䈱㊀ᄢ໧㗴䉕᳿䉄䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪉㪊. 㪈㪌. 㪄㪏. 㪋. ␠ળ䈮㑐ᔃ䉕ᜬ䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪌. 㪈㪇. 㪄㪌. 㪉. ↢ᵴ⾌䉕䈐䈤䉖䈫䈇䉏䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪊. 役割を期待している様相が伺える｡. . 家庭内役割の配偶者からの期待 . 年の平均より. 㪌. ⑳䈱⹤䉕⡞䈇䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪏. 㪋. 㪄㪋. 配偶者にどのような家庭内役割をどの程度期待され. 㪍. ⥄ಽ䈱ஜᐽ䈮᳇䉕䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪋. 㪈. 㪄㪊. ていると思うかという問に対する各項目の平均値を高. 㪎. ᢎ㙃䉕り䈮䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪊. 㪈㪉. 㪄㪈. 㪏. ⸘↹ᕈ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪋. 㪈㪈. 㪄㪊. いものから並べたものが表である｡これによると. 㪐. უ䉏䈢䉅䈱䈱ୃℂ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪏. 㪈㪏. 㪇. ｢私 (配偶者) の親を大切にしてもらいたい｣､. 㪈㪇. ⑳䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪌. 㪎. 㪉. ｢家計に関心を持ってもらいたい｣､｢炊事・後片. 㪈㪈. 䈅䈭䈢䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈. 㪌. 㪋. 付けをしてもらいたい｣､｢掃除・洗濯をしても. 㪈㪉. ⑳䈱⡯ᬺ䉇ᵴേ䉕ℂ⸃䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪎. 㪐. 㪉. 㪈㪊. ኅᐸ䈱࿅ᰬ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪊. 㪉. 㪄㪈. 㪈㪋. ᄦᇚ䈪৻✜䈮ㆆ䈹ᯏળ䉕૞䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪈. 㪏. 㪄㪊. い｣､｢あなた (回答者) の親を大切にしてもら. 㪈㪉. 㪈㪊. 㪈. いたい｣と続いている｡これらの項目をみると家. 㪐. 㪍. 㪄㪊. 庭内での家事は自分 (女性) に大きく期待されている. らいたい｣がで高く､. ｢整理整頓をしてもらいた. 㪈㪌. ⑳䈱੤㓙ળว಴Ꮸ䉕⥄↱䈮䈘䈞䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪍. ⑳䈮䉋䈒⹤䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪎. ࿷ቛᤨ㑆䉕ᄙ䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪐. 㪈㪎. 㪄㪉. 㪈㪏. ᕈ↢ᵴ䈮⺞๺䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪉㪇. 㪈㪐. 㪄㪈. 㪈㪐. ⿰๧䉇ᇅᭉ䈪৻⥌䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪉㪋. 㪉㪈. 㪄㪊. 㪉㪇. ㄭᚲ䈨䈐䈅䈇䉕䈉䉁䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪍. 㪈㪍. 㪇. 㪉㪈. ኅ⸘䈮㑐ᔃ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪇. 㪉㪇. 㪈㪇. 㪉㪉. 䈐䈤䉖䈫ᢛℂᢛ㗐䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪈㪎. 㪉㪉. 㪌. 㪉㪊. Ἲ੐䊶ᓟ ઃ䈔䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪉㪉. 㪉㪊. 㪈. 㪉㪋. ᝹㒰䊶ᵞữ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪉㪈. 㪉㪌. 㪋. いうことと同時に､結婚後の将来的な親の介護等に関. 㪉㪌. 㘩ᢱ䈱⾈಴䈚䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. 㪉㪌. 㪉㪋. 㪄㪈. しても自分に期待されていると考えていることの表れ. と感じていることがわかる｡また､｢親を大切にする｣という項目の平均値は配偶者に期待する場合と同様に高い値を示しているが､｢配偶者の親を大切にしてほしい｣という値が高くなっていることには､日常の中で親を尊敬し大切にすると. であると考える｡. 表４家庭内役割の配偶者からの期待 (2013年) ⴫䋴䋮ኅᐸౝᓎഀ䈱㈩஧⠪䈎䉌䈱ᦼᓙ䇭䋨㪉㪇㪈㪊ᐕ䋩䌎䌏㗅૏ 㗄⋡ౝኈ ᐔဋ ᮡḰ஍Ꮕ 㪈㪇㪉㪈㪉㪊㪉㪋㪉㪉㪈㪈㪉㪌㪈㪉㪍㪈㪊㪉㪇㪈㪌㪌㪏㪎㪈㪍㪈㪎㪈㪈㪋㪋㪈㪏㪉㪈㪐㪊㪐. 㪈㪉㪉㪉㪌㪍㪎㪏㪐㪈㪇㪈㪈㪈㪉㪈㪊㪈㪋㪈㪌㪈㪍㪈㪎㪈㪏㪈㪐㪉㪇㪉㪈㪉㪉㪉㪊㪉㪋㪉㪌. ⑳䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅ⸘䈮㑐ᔃ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 Ἲ੐䊶ᓟ ઃ䈔䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᝹㒰䊶ᵞữ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇䈐䈤䉖䈫ᢛℂᢛ㗐䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇䈅䈭䈢䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㘩ᢱ䈱⾈಴䈚䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱⡯ᬺ䉇ᵴേ䉕ℂ⸃䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⥄ಽ䈱ஜᐽ䈮᳇䉕䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱࿅ᰬ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇ㄭᚲ䈨䈐䈅䈇䉕䈉䉁䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱੤㓙ળว಴Ꮸ䉕⥄↱䈮䈘䈞䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱⹤䉕⡞䈇䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⸘↹ᕈ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᢎ㙃䉕り䈮䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈮䉋䈒⹤䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ࿷ቛᤨ㑆䉕ᄙ䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⡯ോ䈮ᔘታ䈪䈅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᄦᇚ䈪৻✜䈮ㆆ䈹ᯏળ䉕૞䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ␠ળ䈮㑐ᔃ䉕ᜬ䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᕈ↢ᵴ䈮⺞๺䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ↢ᵴ⾌䉕䈐䈤䉖䈫䈇䉏䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⿰๧䉇ᇅᭉ䈪৻⥌䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱ਛ䈱㊀ᄢ໧㗴䉕᳿䉄䈩䉅䉌䈇䈢䈇 უ䉏䈢䉅䈱䈱ୃℂ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. . . ੱᢙ 㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇㪈㪈㪇. .

(28) 原. 崎. 聖. 子・篠. 原. しのぶ・彌. 永. 和. 美・渡. 邉. 晴. 美. . 配偶者への期待と配偶者からの期待値比較. 平均値が低い項目は｢性生活に調和するようにしてもらいたい｣､｢生活費をきちんと入れてもらい. 家庭内役割の配偶者への期待と配偶者からの期待の. たい｣､｢趣味や娯楽で一致するようにしてもら. 平均値比較を表したものが図､また､期待する項目. いたい｣､｢家庭の中の重大問題を決めてもらい. から期待される項目の平均値の有意差を表したものが. たい｣となっている｡これらの項目に含まれる内. 表である｡. 容からいえることは､夫婦で共に楽しむこと､家庭の. 項目中項目に有意差が見られ､期待する値が期. 中で経済的に中心になることや決定権を持つことに関. 待される値を上回っている項目は｢生活費をきちんと. しては比較的期待されてはいないと感じていることが. いれてもらいたい｣ (

(29) ＝＝＜ )､. わかる｡. ｢壊れたものの修理をしてもらいたい｣ (

(30) ＝ . このように見ていくと､配偶者に期待されていると. ＝＜ )､｢職務に忠実であってもらいたい｣. いう順番としては､｢親 (特に配偶者の親) 重視｣ →. )､｢家庭の団欒を大切に (

(31) ＝＝＜. ｢家事｣ → ｢家庭と近所付き合い｣ → ｢配偶者への理. してもらいたい｣ (

(32) ＝＝＜ )､｢自分. 解｣ → ｢回答者の人格向上｣ → ｢経済的基盤｣となっ. の健康に気をつけてもらいたい｣ (

(33) ＝＝. ており､これらの特徴として考えられる点は､ ① ｢親. ＜ ) であり､期待される値が上回っているものは. (特に配偶者の親) 重視｣の期待が高いと感じている. ｢食料の買い出しをしてもらいたい｣ (

(34) ＝＝. ② ｢家事｣を中心とした従前の妻像を期待されている. ＜ )､｢炊事・後片付けをしてもらいたい｣. と感じている③ ｢家事｣を求められ｢経済的基盤｣を. (

(35) ＝＝＜ )､｢掃除・洗濯をしても. 求められていないなど性 (夫婦) 役割を意識している. )､｢きちんとらいたい｣ (

(36) ＝＝＜. ことなどが考えられる｡. 整理整頓をしてもらいたい (

(37) ＝＝＜ )､｢家計に関心をもってもらいたい｣ (

(38) ＝ . ＝＜ )､｢在宅時間を多くしてもらいたい｣. 㘩ᢱ䈱⾈಴䈚䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᝹㒰䊶ᵞữ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 Ἲ੐䊶ᓟ ઃ䈔䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇䈐䈤䉖䈫ᢛℂᢛ㗐䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅ⸘䈮㑐ᔃ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇ㄭᚲ䈨䈐䈅䈇䉕䈉䉁䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⿰๧䉇ᇅᭉ䈪৻⥌䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᕈ↢ᵴ䈮⺞๺䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ࿷ቛᤨ㑆䉕ᄙ䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈮䉋䈒⹤䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱੤㓙ળว಴Ꮸ䉕⥄↱䈮䈘䈞䈩䉅䉌䈇䈢䈇. ㈩஧⠪䈎䉌䈱ᦼᓙ. ᄦᇚ䈪৻✜䈮ㆆ䈹ᯏળ䉕૞䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱࿅ᰬ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. ㈩஧⠪䈻䈱ᦼᓙ. ⑳䈱⡯ᬺ䉇ᵴേ䉕ℂ⸃䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇䈅䈭䈢䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 უ䉏䈢䉅䈱䈱ୃℂ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⸘↹ᕈ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᢎ㙃䉕り䈮䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⥄ಽ䈱ஜᐽ䈮᳇䉕䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱⹤䉕⡞䈇䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ␠ળ䈮㑐ᔃ䉕ᜬ䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱ਛ䈱㊀ᄢ໧㗴䉕᳿䉄䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ↢ᵴ⾌䉕䈐䈤䉖䈫䈇䉏䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⡯ോ䈮ᔘታ䈪䈅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇㪅㪇㪇. 図２. . 㪈㪅㪇㪇. 㪉㪅㪇㪇. 㪊㪅㪇㪇. 㪋㪅㪇㪇. 配偶者への期待と配偶者からの期待値比較. 㪌㪅㪇㪇.

(39) 配偶者への役割期待の変化に関する調査研究. 表５配偶者への期待と配偶者からの期待の平均値比較 ⴫䋵䋮㈩஧⠪䈻䈱ᦼᓙ䈫㈩஧⠪䈎䉌䈱ᐔဋ୯䈱ᐔဋ୯Ყセ ᦼᓙ䈜䉎㩿㪥㪔㪈㪈㪇㪀 ᦼᓙ䈘䉏䉎㩿㪥㪔㪈㪈㪇㪀㪥㪦㗄⋡ 㪉㪐㪈㪈㪊㪍㪋㪈㪋㪊㪈㪍㪈㪈㪌㪎㪏㪈㪐㪈㪏㪈㪇㪈㪉㪈㪌㪉㪇㪈㪎㪉㪈㪉㪉㪉㪋㪉㪊㪉㪌. ᐔဋ 㪋㪅㪏㪊㪊㪅㪎㪎㪋㪅㪌㪊㪋㪅㪎㪐㪋㪅㪎㪐㪋㪅㪈㪐㪋㪅㪉㪍㪊㪅㪊㪍㪋㪅㪋㪊㪋㪅㪏㪊㪋㪅㪋㪍㪋㪅㪉㪉㪋㪅㪉㪉㪊㪅㪉㪌㪊㪅㪋㪐㪋㪅㪍㪎㪋㪅㪋㪎㪋㪅㪉㪋㪋㪅㪈㪐㪊㪅㪍㪉㪋㪅㪊㪋㪋㪅㪇㪋㪊㪅㪊㪐㪊㪅㪊㪎㪊㪅㪈㪋. ↢ᵴ⾌䉕䈐䈤䉖䈫䈇䉏䈩䉅䉌䈇䈢䈇 უ䉏䈢䉅䈱䈱ୃℂ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⡯ോ䈮ᔘታ䈪䈅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱࿅ᰬ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⥄ಽ䈱ஜᐽ䈮᳇䉕䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ␠ળ䈮㑐ᔃ䉕ᜬ䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᄦᇚ䈪৻✜䈮ㆆ䈹ᯏળ䉕૞䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅᐸ䈱ਛ䈱㊀ᄢ໧㗴䉕᳿䉄䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈮䉋䈒⹤䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇䈅䈭䈢䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱⹤䉕⡞䈇䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᢎ㙃䉕り䈮䈧䈔䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⸘↹ᕈ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⿰๧䉇ᇅᭉ䈪৻⥌䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᕈ↢ᵴ䈮⺞๺䈜䉎䉋䈉䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱ⷫ䉕ᄢಾ䈮䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱⡯ᬺ䉇ᵴേ䉕ℂ⸃䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ⑳䈱੤㓙ળว಴Ꮸ䉕⥄↱䈮䈘䈞䈩䉅䉌䈇䈢䈇ㄭᚲ䈨䈐䈅䈇䉕䈉䉁䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ࿷ቛᤨ㑆䉕ᄙ䈒䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ኅ⸘䈮㑐ᔃ䉕䉅䈦䈩䉅䉌䈇䈢䈇䈐䈤䉖䈫ᢛℂᢛ㗐䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 ᝹㒰䊶ᵞữ䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇 Ἲ੐䊶ᓟ ઃ䈔䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇㘩ᢱ䈱⾈಴䈚䉕䈚䈩䉅䉌䈇䈢䈇. ᮡḰ஍Ꮕ 㪅㪋㪇㪉㪅㪐㪍㪏㪅㪌㪐㪊㪅㪋㪌㪋㪅㪋㪎㪍㪅㪍㪏㪐㪅㪏㪊㪊㪅㪏㪌㪌㪅㪍㪍㪐㪅㪋㪋㪐㪅㪍㪌㪍㪅㪎㪏㪉㪅㪎㪍㪐㪅㪐㪌㪊㪅㪎㪐㪌㪅㪎㪎㪍㪅㪎㪉㪐㪅㪎㪌㪇㪅㪎㪏㪋㪅㪐㪊㪍㪅㪍㪏㪉㪅㪎㪎㪋㪅㪐㪌㪐㪅㪐㪈㪊㪅㪐㪏㪇. ᐔဋ . ᮡḰ஍Ꮕ . 䌴୯ 㪈㪈㪅㪏㪎㪇㪈㪇㪅㪇㪏㪇㪊㪅㪐㪈㪍㪉㪅㪉㪋㪐㪉㪅㪇㪈㪍㪈㪅㪐㪎㪎㪈㪅㪎㪋㪐㪈㪅㪎㪋㪊㪈㪅㪋㪐㪐㪇㪅㪎㪍㪏㪇㪅㪊㪊㪈㪄㪈㪅㪌㪊㪇㪄㪈㪅㪍㪋㪍㪄㪈㪅㪎㪎㪉㪄㪉㪅㪇㪎㪇㪄㪉㪅㪈㪉㪈㪄㪉㪅㪈㪏㪊㪄㪉㪅㪌㪍㪌㪄㪋㪅㪊㪌㪈㪄㪋㪅㪐㪐㪊㪄㪍㪅㪍㪊㪋㪄㪏㪅㪎㪌㪎㪄㪈㪋㪅㪊㪎㪋㪄㪈㪌㪅㪊㪊㪈㪄㪈㪌㪅㪋㪌㪋. ᬌቯ 㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪂㪂㪂㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㫅㪅㫊㪅㪂㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁㪁. ⴫ਛ䇭㪁㪁㪁䊶䊶㪇㪅㪈䋦㪃㩷㩷㪁㪁䊶䊶㪈䋦㪃㩷㩷㪁䊶䊶㪌䋦㪃㩷㪂䊶䊶㪈㪇䋦᳓Ḱ䈱᦭ᗧᏅ䈅䉎䈇䈲௑ะ䉕␜䈜䇯. ( ＝＝＜. )､｢近所付き合いをうま. に､配偶者に対して依存関係よりも､互いの自立を重. くしてもらいたい｣ ( ＝

(40) ＝＜. ) な. 要視している結果となった｡これらは､夫婦のあり方. どとなっている｡. のイメージが家父長制度下における､いわゆる男性が. これら期待している項目と期待されていると感じて. 主､女性が従という関係から､男性性あるいは女性性. いる項目をみると､経済的に家族を支えるのは男性で. を活かした協力体制へ ( 年)､そして性差を越え. あり､家庭において家族の生活を守るのは女性という. て個々人の自立へ (

(41) 年) と変化しつつある様子を. 明らかな性役割意識が見られる｡. 捉えている｡因みに今回の対象学生に後日追加で｢男は外で働き. 【まとめ】. 女は家庭を守るべきだ｣の賛否を問うたところ賛成

(42) ％､反対％､その他. ％であり､前出の . 今回の女子大学生の調査に於いても､配偶者に期待する項目あるいは期待される項目について男性性､女性性を意識しているという結果が得られた｡. 年の値から大きく変化し､当時のアメリカとほぼ同じ値であったことも興味深い結果であった｡また､一方､

(43) 年度｢性生活｣｢趣味・娯楽｣｢在. しかしながら配偶者に期待するものは年度の調. 宅時間｣｢会話｣など夫婦間の時間を楽しむという期. 査結果とは様子が異なっていた｡年と

(44) 年の配. 待は低くなり､両者の｢親を大切に｣という期待が増. 偶者への期待差からみると年当時は｢家事｣は私. している｡このことは､親孝行精神が重要視されてい. (女性)､｢家庭の重大事決定｣は配偶者 (男性) そし. るという道徳的な好ましさを感じる一方で､少子化時. て､夫婦婦間の｢理解｣｢会話｣｢趣味・娯楽｣などコ. 代における親子関係の濃厚さ､親子分離の難しさなど. ミュニケーションを重要視していた｡これが

(45) 年度. を漂わせているものではないかと考える｡さらに､夫. は､配偶者に対して｢家計への関心｣｢整理整頓｣｢職. 婦の時間を大切にするという期待の減少は､夫婦の時. 務に忠実｣｢掃除・洗濯｣｢炊事・後片付け｣などの期. 間はすでに充足されているためにあえて期待する必要. 待が高まり｢重大問題の決定｣は低くなるというよう. が無くなったとも考えられるが､夫婦間の時間に魅力. .

(46) 原. 崎. 聖. 子・篠. 原. しのぶ・彌. を欠いているということも考えられる｡この現象の拡大は今後の少子化現象にも影響を及ぼすものとなることが考えられる｡今後､男性の意識がどのような変化を遂げていくか､また､現代の若者が配偶者に期待している新たなものは何なのか､などをさらに対象者を拡大して調査しながら夫婦の関係性について検討を進めたいと思う｡. . 永. 和. 美・渡. 邉. 晴. 美. 【参考文献・資料】 . ｢自宅から通う女子大生の生活基礎技能に関する調査｣渡邉晴美原崎聖子福岡女学院大学紀要人間関係学部編第号年月 . 布施晶子：｢結婚と家族｣岩波書店年 . ｢男女の性役割に関する調査研究Ⅰ｣篠原しのぶ福岡女学院大学紀要第号年月 . ｢配偶者への役割期待に関する調査研究Ⅰ｣原崎聖子篠原しのぶ九州心理学会第回大会発表論文集年 . 岩原信九郎：｢教育と心理のための推計学｣日本文化科学者年｢夫は外､妻は家庭｣なぜ増加朝日新聞年月日・月日.

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