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「外壁仕上材料の汚染の促進試験方法-建築物外壁仕上材料の汚染の評価方法に関する研究(その3)」に対する討論(橘高義典著 日本建築学会構造系論文報告集, 第404号, 1989年10月掲載)

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(1)

Architectural Institute of Japan

NII-Electronic Library Service Arohiteotural エnstitute  of  Japan

尉    謝    Journat日本建築 学 会 構 造 系 論 文報 告 集 第414号

1990年 8月  of Struct

 Constr

 Engngt AIJ

 No

414

 Aug

1990

上材 料

促 進 試 験 方 法

一 建 築物 外

仕 上材 料

      

方 法

関 す

研 究

そ の

3

対 す

討論

橘 高義 典

 

建築学 会構 造系

論文報告

404

1989

10

月掲 載

  冨 板  崇

Takashi

 

TOMIITA

 

連の

建 築 外 壁 仕 上 材料の汚染に関する御 研究は 建築 材 料の研 究の新しい

分 野を開 拓した もの とし て

大いに敬意 を表します

建築材 料の耐 久 性に関する研 究 を行っ て い る者と して 回の論 文を大 変興 味 深く拝見 い たしまし た

し か し な が ら試 験 方 法 や デ

タのいに 対して

い さ さ か疑 問のが ござい ますので, お尋ねい たしま す

 今 後, さら に研究を継続さ れ

ま す ます発 展さ れ ま す こと を期 待してお り ま す

1.

促 進 試 験の前 提 となる屋 外 暴 露 試 験につ い て

1.1

 屋 外 暴 露 試 験の期 間

 

屋 外 暴 露 試 験は あ る程 度 長い試 験 時間を要す るもの と理 解さ れ ている。 屋外 暴 露 環 境は気 象など季節的な要 因で動 する た め

最も短く と も春 夏 秋 冬を含む 1年は 必要であろ う

最近 は

セル フ ク リ

機構が あ る よ うな塗料も開発さ れてお り

ごく初 期 段階の汚れ特性 が

直 ちに長 期の 汚れ特性に代 替で き る もの では ない と 考える

 

今 回の論 文の屋外暴 露試験の期 間は

初冬の わずか 24週 間の み で あ り

冬と春に暴 露が行わ れて い ない。 24週 間の結果 を もっ て 「汚れは降 雨水に よっ て 運 ばれ る」 と

般 化す ること は

説 得 力に欠け る

まず 最初に

5年 間の同 種の 試料の屋 外 暴 露 試 験の結 果

著者より発 表され てい る (著 者の 引 用 文 献】 りの で

こ れ と今 回の 24週 間の屋外暴 露 試 験 場 結 果 と比較検討す るべ である。

1.

2 暴 露 試 験 架 台の材質

 

暴 露 架 台その ものは, 十 分 耐 久 性が あ る材料で構 成さ れ てい る 必要が ある

屋 外 暴 露 試 験 方 法が著 者の いう 前 報1 )と 同じ な ら ば

暴 露 架 台の上部に あ る

汚 染 物 質が 堆 積す る傾斜 板が塩 化ビニ ル製であるこ と に懸 念があ る。

 

般に市 販 さ れてい る塩 化 ビニ ル樹 脂 板は

多か れ少 な か れ

可 塑 材が含 まれでい る。 塩化ビニ ル樹 脂 製の傾 斜板も 屋外 暴 露さ れ る こ と にな り

日射 な どによ り加熱 さ れ

あ るい は水 分が作 用す ることに より

表 面に可 塑 材がブ リ

ジン グす る

塩 化 ビニ ル樹脂 自体も劣化 す る。 可 塑 材や樹 脂の分解物が降雨 水によっ て運 ばれさ れた試 料 面 を 汚 染す る可 能 性が あ りうる。 これ ら は汚染 物 質とも接 触し うる

建築 外壁 仕上材 料で は 可 塑材 成 分が関 与すると, 著し く汚れ や す く なる ことは, よ く知 ら れて い る。

 

著 者と同 様の暴 露 試 験架台を採 用し て い た, あ る 塗料 メ

で は 近, こ の 傾 斜 板 をステン レス板に変 更 しており

や は り な ん ら か の問題があっ もの と推察さ れ る

傾 斜 板に塩化ビニル樹 脂 を 採 用し た 段階で

耐 久 性をい か に検討し た かにつ い て

明ら か に さ れ たい。 前 報i }の 5 年間の試験を傾斜 板の屋 外 暴 露 試験と考えて

も しな んら かの劣 化 を生じて い た の なら, そ れにつ い て も触れ て ほしい 1

3 貴報告での風要素の扱い

 

著 者 も述べてい る2, よ うに

,一

度 付 着 し た 汚染 物 質は 大きな外 力に よ り

部が除 去さ れ る

外 力と して風 を 伴っ た雨の作 用が あ る。 長期的な耐 久 性 能 を期待さ れ る 外 壁 仕 上 材 料であ れば

風 雨に よる洗 浄 作 用影 響 も考 慮するべ き で あ る

 

「横な ぐ りの降雨に よ る洗 浄 効 果につ い ては

壁 面雨 量 強 度 が 最 大で も 17周の 1

 0 mm

h

さ く

,……

, 無 視で きる もの と考え る。」 という記述が あ る が

もし 24週 間の屋外暴 露 期 間 内に

台 風などに よ る強い風 雨 が作 用し た場合は

洗浄 効 果によ り 汚 染 物 質 が除 去さ れ る だ ろう

屋 外暴 露試験の途 中

試 料が洗 浄さ れて

イニ シャ ルとの色 差が

時回復することは 質 問 度々経 験して いる

1

1で述べ こ と と も関 連するが

今回の

24

週 だ けの試 験 期 間は た ま た ま洗 浄 作 用が無 . 財 )先端 建 設 技

ンタ

 主 任 研 究員

工博 Advanced  Constfuction Technology  Center

 Dr

Eng

89

(2)

Architectural Institute of Japan

NII-Electronic Library Service Arohiteotural エnstitute  of  Japan

視で き る よ うな気 象 条 件で あっ たに過 ぎ ないの では ない か

 

一3

の壁 面 雨 量 強 度や風 向風速は

降雨 時の露 期 間内の平 均 的なもの で あ ろ う と 推 察 す る

これ を毎 時 値, あ るいは よ り 短い時間 間隔の値で整 理したな ら ば

今 回 の報告よりも大き な壁 面 雨 量 強 度 や風 速と な る場 合が あ ろう。 ま た

北面に暴露した な らば, そ の方 向か ら風雨 が作 用し た場合のみを抽 出する こと も考え ら れ る。 これ につ い て も再度 解 析 を行い その結 果に基づ き考 察して ほ しい 。

2.

汚染促進試 験装置につ い て 2

1 試 験 条 件の  風を伴う横な ぐ りの雨に よ る洗 浄 作 用に触 れ られて い な い ことに不満が あ る

著者は

既に降 雨 試 験 装 置3〕 考 案 して いる が

今 回は送 風 側の ファ ンが除去され, 風 要 素の影 響が考慮さ れ てい ない

壁 面 雨 量 強 度や風 速が 大と な れば

洗 浄効 果も大と な ろ うが

その関係 をこ の 「汚 染 促 進試験装置」を使っ た実験に よ り明ら か にす る こと に意 義が あ る。  塵 埃を作 用さ せ る段 階で

排風口 の風 速 を

定に設 定 して い るが

次の降 雨のみ を作 用さ せ る段階では こ の 排 風 条 件は どうなっ て いる の か。 試料面での壁 面 雨 量 強 度の測 定 値 も示されて いない し

試料に あ た る 風の強さ も 分か ら ない。 表

3の環 境 因子の項 目と 「汚染促 進 試 験 装 置 」の試 験 条 件を比 較す ることで本試 験装 置の意 味 が明確になろ う

建 築 外 壁 仕上材料の用年数の ご く初 期 段 階の 降 雨 時の

24

週 間の みの屋 外 暴 露 試験結 果で 「風 雨の影 響は ない」とい う結論が得ら れ た た め, 促 進 試 験 装 置で こ の風雨の要因を無 視し たとす れ ば

現 実 性 がない もの と評 価せ ざる を え ない    

2

2 促 進 試 験 結 果と屋 外 暴 露 試 験結果の比較  建 築 外 壁 仕上材料の 24週間での 雨 時 暴 露 試 験 結 果 と, 1

3サ イク ル の 「汚 染 促 進試 験装置」による試 験 結 果 を比 較 して

「試 験 条 件と汚染因 子の付加量の 係 が

らか に な っ た」とい う結論は

ご く初 期 段 階の 風 雨を考慮 しない という限ら れた条 件の に言え ること で あ る

仕上 材料の耐 用 年 数の長さ を考え る と

この結論 を

般 化する こ と に は問 題が あるの では ない か

。、

  9週 間の降 雨 時 暴 露 試 験結果と1サイクルの促 進 試 験 結果, ある い は 20週と2サ イ クル を比 較する の で は な く

,5

年 間の常 時 暴 露 試 験1 〕のと何サ イクル か の促 進 汚染 試 験 結果と比 較す る ことの 方が意 味 が あると考え る

 

著 者

i

よ汚 染の負 荷 量と し て, 積算塵埃量に着 目して解 析を試み て い るが

これ は 「色 差と積 算 塵 埃 量が比 例 関 係に あ ること が前 提と な る

屋外暴露 試 験

汚 染 促 進 試 験 と も初 期 段 階では

色 差変化は直線 的で, こ の関 係 は成り立つ と思う

し か し

著者の報告し た5年 間の常 時暴露試 験 結 果 (文 献1 ]の 図

2 を参照)の y 値の変 化 で ば

数 年 経 過した後は色 差変化 速度が小さ く なっ た り, 逆 に 回復す る もの もあっ た り

ほ ぼ

定 速 度で増 加 する で あろう積 算 塵 埃量 と

Y

値や 色 差 が 比例す る と は 認 め ら れ ない。 色 差 変 化 速 度が低 下す る の は, 試料に汚染物 質が付 着する量が多くな ると

汚染物質その ものの色に 近づ くため, また回 復す る要因 と して

風 雨に よ る洗 浄 効 果

外 壁 仕 上 材 料の 白亜 化な ど が関連 す る と考え ら れ る

前 報の 5年 間の屋外暴露試 験

な らびに汚 染 促 進 試 験に おける 「色 差と

積 算塵埃量 や そのの因 子の関 係 を明 示し」今

度 検 討さ れ た い。   5年間の屋 外 暴 露 試 験と

風 雨を制 御す る 「汚染促進 試験装置」に よ る試 験 結 果の 比較を し

どの程度の再現 性が ある の かが

こ の分 野の研 究者に とっ て

もっ と も 関心のあ ることである

参 考 文 1)橘高義 典

上 村 克 郎

小 西 敏正 :屋外 暴 露に よ る 外 壁材   料の汚染,

建 築 物 外 壁 仕上材料の 汚染の評価 方 法に関    する研 究 (その 2}

一,

日本建 築 学 会 構 造 系 論 文 報告 集

  第3

93号

pp

11

17

昭 和63年11 月 2)橘 高義 典 :建 築 物 外 壁 面の汚染の調 査お よび 基 礎的考察

   

建築 物 外 壁 仕上材料の汚染の評価 方法に関する研 究 (そ    の 1)

一,

日本建築学 会 構 造 系 論 文 報 告 集

第370号

   pp

11

−一

18

昭 和61年12月

3) 橘 高 義 典 :降 雨 試 験 装 置め試 作

,一

建 築 材 料の劣化 試 験

  

方 法に関す る研 究

一,

日本 建 築学会 構 造 系 論 文 報 告 集

   第388号

pp

1

8

昭 和63年 6月 (1990年5月2日原 稿 受 理 )

一 90 一

N工 工

Eleotronio  Library  

参照

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