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2016/4/5 日本の二輪車メーカー動向 : 日本メーカー世界シェアは 5 割弱 マークラインズ自動車産業ポータル 日本の二輪車メーカー動向 : 日本メーカー世界シェアは 5 割弱 ヤマハ発動機が 2010 年 9 月に ホンダが同年 12 月に電動二輪車を発売 世界市場は5,000 万台水準 日

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日本の二輪車メーカー動向:日本メーカー世界シェアは5割弱 ヤマハ発動機が2010年9月に、ホンダが同年12月に電動二輪車を発売 2010.7.30 No.900 世界市場は5,000万台水準、日本メーカー世界シェアは5割弱 ホンダ:2010年は1743.5万台の販売見込、アジアでの生産拠点拡大、電動化も推進 ヤマハ発動機:2012年の営業利益率5%を目標、2010年9月電動二輪車EC-03発売 スズキ:二輪事業で2年連続営業赤字 川崎重工業:2009年度、二輪事業は316億円の営業赤字、黒字化が中期計画の最重要課題に 世界市場は5,000万台水準、日本メーカー世界シェアは5割弱   二輪車の世界市場は2009年には4,938万台と、景気の悪化により2008年に比べ若干減少したものの4,900万台の 水準を維持し、引き続き5,000万台の水準を狙う位置にいる。特に、アジア・中国市場での伸びは大きく、2005年から 比べると、2009年のアジア地域は21.8%増の2,202万台、中国は37.3%増の1,742万台の市場規模となっている。 先進諸国では、二輪車市場の規模は経済危機以降の落ち込みが激しい。北米では2007年の129万台から、2009年 には58.5万台と半減した。欧州では、同じく、2007年の271万台から、2009年の211.6万台と21.9%減少した。日本 は、経済危機前より二輪車市場は縮小を続けており、2009年の市場規模は43.4万台である。 二輪車の各国需要と日本メーカーの世界販売(単位:千台)   2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 需要 日本 740 740 720 567 434 北米 1,090 1,100 1,290 1,224 585 欧州 1,870 1,970 2,710 2,683 2,116 アジア 18,080 18,530 19,600 21,479 22,020 中国 12,690 13,620 16,120 16,215 17,420 その他 3,630 5,570 6,160 7,341 6,359 世界需要 38,100 41,530 46,600 49,509 49,384 日本 メーカーの 販売 ホンダ 12,284 12,620 13,476 15,124 15,042 スズキ 3,060 3,066 3,344 3,350 3,017 ヤマハ 3,849 4,419 4,997 5,865 5,841 川崎 528 502 519 523 397 合計 19,721 20,607 22,336 24,862 24,297 注 1:世界需要はヤマハの調べによる。 2:2009年の地域別の合計と世界需要には不突合が存在するが原資料のまま。

3:ホンダ、スズキ、川崎の販売台数にはATV(All Terrain Vehicle 四輪バギー)なども含む。ヤマハは二輪車の み。

 

ホンダ:2010年は1743.5万台の販売見込、アジアでの生産拠点拡大、電動化も推進  

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台を維持した。特にアジア地域での販売拡大は大きく、2005年から2009年にかけて、アジア・大洋州では30.3%増の 1,170.2万台、中国では40.6%増の130.3万台へ増加している。2010年の販売台数の見通しは、ホンダブランド車(C KDを含む)全体で1,743.5万台と12.6%の大きな増加を見込んでいる。 ホンダの二輪車の生産はそのほとんどを日本国外で行っており、2009年の生産台数1,482.3万台の内、日本国内で は全体の1.3%の19.5万台、海外拠点では98.7%の1,462.7万台を生産している。今後、ベトナム、インドネシア、イン ドの生産拠点を強化し、アジア全体での生産を年産1,800万台の体制を構築する。 ホンダは2010年7月に発表の「次の10年の方向性」において、電動化でも二輪車のマーケットリーダーを目指すこと を宣言。日本国内では2010年12月にビジネスユース向けにEV-neoのリース販売を開始する。 ホンダの二輪車販売・生産台数 (単位万台)   2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 販売 全世界販売 1,228.4 1,262.0 1,347.6 1,512.4 1,504.2 国内販売 36.9 35.1 33.1 24.8 18.2 海外販売 1,191.4 1,226.9 1,314.5 1,487.6 1,485.9 北米 63.3 54.4 47.0 39.1 20.4 南米 96.2 122.4 153.4 172.1 138.7 欧州・中近東・アフリカ 40.9 39.6 37.7 35.4 26.1 アジア・大洋州 898.2 919.7 959.6 1,105.4 1,170.2 中国 92.7 90.6 116.6 135.4 130.3 生産 全世界生産 1,251.9 1,285.2 1,365.8 1,539.2 1,482.3 国内生産 62.3 57.4 48.2 35.4 19.5 海外生産 1,189.6 1,227.7 1,317.6 1,503.8 1,462.7 資料: 「Hondaの二輪車・四輪車・汎用製品 実績」 注:1二輪車にはATVを含む。 2.北米にはメキシコを含む。 3.国内生産:自工会報告ベース(CBU+CKD) 4.海外生産:ラインオフベース(CKD除く) ホンダの二輪事業の比率 (単位:十億円)     2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 売上高 全事業 9,908.0 11,087.1 12,002.8 10,011.2 8,579.2 二輪事業 1,225.8 1,370.6 1,558.7 1,411.5 1,140.3 二輪比率 12.4% 12.4% 13.0% 14.1% 13.3% 営業利益 全事業 868.9 851.9 953.1 189.6 363.8 二輪事業 114.0 100.6 151.3 99.9 58.8 二輪比率 13.1% 11.8% 15.9% 52.7% 16.2% 営業利益率 全事業 8.8% 7.7% 7.9% 1.9% 4.2% 二輪事業 9.3% 7.3% 9.7% 7.1% 5.2% 資料: ホンダの決算資料 注 二輪事業には、二輪車、ATV、パーソナルウォータークラフト(水上バイク)、関連部品が含まれる。   「次の10年の方向性」:電動化でも二輪車のマーケットリーダー、中国で新商品投入 ホンダは2010年7月に発表の「次の10年の方向性」において、電動化でも二輪車のマーケットリーダーを目指すこ とを宣言。2010年時点でのバッテリー性能を考慮すると、バッテリーEVとして電動二輪車は顧客のニーズに合うと

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した。先進国・新興国で電動二輪車の発売を目指し、日本国内では2010年12月にビジネスユース向けにEV-neo のリース販売を開始する。また電動自転車とも言うべき中国特有の商品市場向けにも、2011年に新商品を投入す る予定。 資料:ホンダプレスリリース2010/7/20   電動二輪車EV-neoを2010年12月からリース販売予定 ホンダは、電動二輪車EV-neoを、配送業務などを行う法人/個人事業主向けに2010年12月からリース販売する予 定。2010年4月にはその試作車を公開した。EV-neoは東芝製のリチウムイオン電池を採用し、ブラシレスモーター を搭載。航続距離は30km以上(30km/h定地走行時)。200Vの急速充電器を用いれば20分で80%充電が可能。 100V電源の普通充電器を用いた場合は、約4時間で100%充電。 資料:ホンダプレスリリース2010/4/13   日米欧の二輪車生産体制を再編 ホンダは日米欧5拠点あった二輪車生産体制を2拠点に再編する。日本では2008年に浜松製作所の二輪生産ライ ンを熊本製作所へ移した。アメリカでは二輪工場(Ohio州)を2009年春に生産撤退した。欧州ではスペイン工場 (Barcelona)での二輪生産を2010年3月に終了し、イタリア工場(Atessa)に集約した。 集約した熊本製作所、イタリア工場での生産機種も次のモデルチェンジに向け整理する見通し。熊本では日本国 内向けと欧州向けの大型車種を生産しているが、2009年は50万台の生産能力に対して19.6万台にとどまってい る。イタリア工場より大型車種の生産を移管して、熊本の効率を高める。イタリア工場ではスペイン工場からの生産 移管で生産車種が増えているため、大型車種の生産を移し、スクーターに特化して生産効率を高める。 資料:日刊工業新聞2010/3/6   中型二輪世界戦略車をインドで生産 ホンダは、現行より価格を30%程度下げた250ccクラスの二輪世界戦略車を2011年にも発売する。日欧の先進国だ けでなく、ブラジル/中国などでの販売も目指す。生産はインドの子会社Honda Motorcycle & Scooter India Pvt. Ltd.(Haryana州)を活用し、現地のホンダ系サプライヤーから部品を調達し、生産コストの低減を図る。

資料:日刊工業新聞2010/2/24  

小型スクーターをタイより輸入して販売

ホンダは、タイで製造した125ccの小型スクーターPCXを2010年3月に発売した。ホンダが二輪完成車をタイから輸 入して販売するのは15年ぶり。生産したのはタイの子会社Thai Honda Manufacturing Co., Ltd.。 PCXは(ホン ダによると)同型車で初めてアイドリングストップ機能を搭載した。消費税抜き価格は28.5万円。日本での年間販売 目標は8,000台。ASEAN諸国、欧州、北米でも販売する計画。 資料:ホンダプレスリリース2010/3/16   ベトナム、インドネシア、インドでの工場拡大を続け、アジアでの生産を2011年に1,800万台規模へ ベ ト ナ ム

ホンダは、ベトナムの二輪車・四輪車の生産・販売合弁会社Honda Vietnam Co., Ltd.(以下、HVN:Vinh Phuc省)の、二輪車の生産能力を年産50万台拡大し、200万台体制とする。2008年7月より稼働している第二 工場で建屋を拡張して行う予定。投資額は7,000万米ドル、稼働時期は2011年後半の予定。 同第一工場で は、Super Dream, Wave 110, Futureを、第二工場ではClick, Air Blade, Leadの生産を行っている。 イ

ン ド ネ

ホンダは、インドネシアの二輪車生産・販売合弁会社 PT Astra Honda Motor(以下AHJ:Jakarta市) の生産 能力を年間400万台へ拡大する。2009年末には300万台であった年間生産能力を、2010年5月に第三工場に 新ラインを設けて、330万台に拡大させた。2010年末までに既存工場の生産能力を強化して350万台体制とす る。 さらに、第三工場の敷地内に生産能力50万台の新工場を建設し、2011年後半にも稼働させる予定。新 工場建設にかかる投資額は約7,600億ルピア。 AHJの2010年のインドネシア国内における販売計画は約321

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シ ア

万台(2009年実績は270.1万台)。生産機種は以下の通り:SupraX-125, Revo, Mega Pro, Tige, Vario. Vario Techno. BeAT, CS1, Scoopy。

イ ン ド

ホンダは、インド二輪車生産・販売子会社Honda Motorcycle & Scooter India Pvt. Ltd.(Haryana州)に年産 60万台の第二工場を建設する。既存工場から40km離れたRajasthan州のTapukara工場地区に建設し、2011 年後半に稼働開始予定。モーターサイクルを生産する予定。 既存の第一工場も生産能力の拡大を続けてお り、2010年3月に125万台から155万台へ年産能力を拡大し、2011年には160万台に拡大する。2工場合わせ た投資額は約47億ルピー。 第一工場の生産機種は以下の通り:スクーター:Activa, Dio, Aviator、モーター サイクル:Unicorn, Shine, CBF Stunner, CB Twister。

資料:ホンダプレスリリース2010/3/9、6/29、7/20 注1:ホンダによれば、ベトナムの二輪車の売上台数は2009年には約226万台、世界第4位。 同社は63%のシェアを握る。 2:ホンダによれば、インドネシアの二輪車の売上台数は2009年には約585万台、 2010年には約680万台と過去最高を更新する見通し(世界第3位)。 3:ホンダによれば、 インドの、2009年の二輪車販売台数は 前年比119%の878.1万台(中国に続く世界第2位)。   ヤマハ発動機:2012年の営業利益率5%を目標、2010年9月電動二輪車EC-03発売   ヤマハ発動機の2009年の二輪車の販売台数は584.1万台と前年から微減にとどまった。日米欧の先進国事業では 販売台数を減少させたものの、アジア・中国での販売増に支えられた。しかし、2009年の二輪事業の売上高は前年 比20.6%減の8,171億円で、42億円の営業赤字となった。 このような状況の下、ヤマハ発は2010年2月に2012年までの中期経営計画を発表し、2010年の営業利益の黒字 化、2012年の営業利益率5%の目標を掲げた。その手段として、先進国事業の収益構造改革、事業規模800万台と 営業利益率10%を目指す新興国事業の量的・質的拡大、超低燃費エンジン開発・電動二輪車の発売などによる成 長シナリオの実現を提示した。 この戦略の一環として、ヤマハ発は電動二輪車EC-03を2010年9月に発売する。EC-03は三洋電機製のリチウムイ オンバッテリーを採用し、独自の超薄型パワーユニットと組み合わせた。一充電当たりの走行距離は43km(30km/h 定地)。 ヤマハ発動機の二輪車出荷台数(単位:千台)   2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 見通し 2009年 1-3月 2010年 1-3月 日本 167 161 163 122 108 110 28 24 北米 223 207 197 167 92 56 40 17 欧州 421 407 410 366 275 262 76 54 アジア 2,503 2,964 3,293 4,144 4,385 5,689 1,034 1,414 中国 224 308 477 572 608 その他 311 373 457 494 373 433 91 96 合計 3,849 4,419 4,997 5,865 5,841 6,549 1,269 1,605 ヤマハ発動機の二輪事業の比率 (単位:十億円)     2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 売上高 全事業 1,375.2 1,582.0 1,756.7 1,603.9 1,153.6 二輪事業 759.8 914.8 1,056.2 1,028.8 817.1

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二輪比率 55.2% 57.8% 60.1% 64.1% 70.8% 営業利益 全事業 103.3 123.5 127.0 48.4 (62.6) 二輪事業 33.2 54.6 63.0 33.6 (4.2) 二輪比率 32.1% 44.2% 49.6% 69.5% -営業利益率 全事業 7.5% 7.8% 7.2% 3.0% -5.4% 二輪事業 4.4% 6.0% 6.0% 3.3% -0.5% 資料: ヤマハの決算資料 注 二輪事業にはバギー車などは含まない。   ヤマハ発動機:新中期経営計画(2010-2012年) 2010年:黒字化(売上12,500億円、営業利益100億円) 2012年:営業利益率5%達成(売上14,000億円、営業利益700億円) 1.先進国事業の収益 構造改革 損益分岐点台数を50万台から20万台へ引き下げ(日米合算)。 構造改革規模を拡大・国内12工場→7工場、海外9工場→7工場・コストダウンを2012 年までに600億円(2009年比) 2.新興国事業の量的・ 質的拡大 (事業規模800万台、 営業利益率10%) ASEAN:商品力+収益力の両立 ・低燃費モデルの積極投入 ・2012年に500万台程度の販売 中国・インド:市場プレゼンスの向上 ・低価格モデルの積極投入 ・輸出拡大(インド、中国から世界へ) ・2012年に中国100万台、インド50万台程度の販売 3.将来成長シナリオ実現 (3年間で620億円投資) グローバル戦略 モデルの投入 ・新興国低価格モデルの投入によって、中国・インドでのプレゼンス の向上(低価格モデル比率を2012年に60%(2009年、20%) ・新興国二輪車事業の更なる収益力アップ(共通化・部品補完) 商品力+収益力 の両立 ・電子制御燃料噴射装置(FI)搭載比率の拡大 (2009年=3%、2012年=50%、2015年=80%) ・FIシステムコストダウンと規模効果による収益性向上 超低燃費エンジ ン 開発の加速 二輪車の燃費を2012年30%、2015年50%向上 (2008年モデル比) スマートパワー 技術開発の加速 2010年:日本で電動二輪車EC-03 の投入 2011年まで:技術進化、需要開拓、欧州・台湾市場導入 2012年以降:普及、事業拡大(市場規模30-50万台を想定) 2010年代中頃まで:3-4機種を発表 2020年まで:電池/モーター/制御技術を進化強化させて、高出力 モデル、高機能モデル、低価格モデルなどのモデルラインアップを 拡充 資料:ヤマハプレゼンテーション資料2010/2/12、ヤマハプレスリリース2010/7/14   電動二輪車EC-03を日本で2010年9月に発売 ヤマハ発は、電動二輪車EC-03を、2010年9月1日より首都圏で、10月1日より全国で発売。EC-03は三洋電機製 の50Vリチウムイオンバッテリーを採用し、独自の超薄型パワーユニット(Yamaha Integrated Power Unit:YIPU)と 組み合わせた。一充電当たりの走行距離は43km(30km/h定地)。家庭用100V電源で充電時間は6時間。本体価 格は24万円(消費税抜き)。

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資料:ヤマハプレスリリース2010/7/14   スズキ:二輪事業で2年連続営業赤字   スズキの二輪車事業は、近年低迷傾向にある。二輪車の世界需要は2005年の3,810万台から2009年には4,938.4 万台に拡大した。しかし、スズキの販売台数は2005年度の306.0万台から、2009年度には301.7万台と逆に減少して いる。 このことは業績面からも明らかで売上高に二輪事業が占める割合は、2005年度には20.4%であったものが、2009年 度には10.6%までに減少している。また営業利益率を見ても、二輪事業の営業利益率は2005年度に8.2%と全事業の 2倍を記録していた。しかし、2008年度には二輪事業は営業赤字に転落し、2009年度には営業赤字の売上高に占 める割合は8.0%を記録した。 こうした不振が続く二輪事業のてこ入れを図るため、スズキは、タイの二輪事業の生産と販売の一体化を行い、業績 改善への一歩を踏み出した。 スズキの二輪車生産・販売台数 (単位:千台)   2005年度 実績 2006年度 実績 2007年度 実績 2008年度 実績 2009年度 実績 2010年度 見通し 生産台数 国内生産 国内 148 131 133 80 50 39 輸出 444 489 417 232 112 162 合計 605 621 549 312 162 201 海外生産 欧州 41 39 35 32 20 20 北米 23 22 18 11 3 4 アジア 2,323 2,210 2,435 2,571 2,542 2,512 その他 147 291 353 379 175 252 合計 2,533 2,562 2,841 2,993 2,740 2,788 総計 3,138 3,183 3,391 3,305 2,902 2,989 販売台数 国内販売 155 163 165 128 78 78 海外販売 2,905 2,903 3,179 3,222 2,938 3,059 総計 3,060 3,066 3,344 3,350 3,017 3,137 資料: スズキの決算資料  注:2005年度の国内生産合計にはOEM供給分1.4万台を含む。   スズキの二輪事業の比率 (単位:十億円)   2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 売上高 全事業 2,746.5 3,163.7 3,502.4 3,004.9 2,469.1 二輪事業 561.3 588.2 592.0 454.3 262.9 二輪比率 20.4% 18.6% 16.9% 15.1% 10.6% 営業利益 全事業 113.9 132.9 149.4 76.9 79.4 二輪事業 45.9 45.4 22.5 (6.4) (21.1) 二輪比率 40.3% 34.1% 15.1% - -営業利益率 全事業 4.1% 4.2% 4.3% 2.6% 3.2% 二輪事業 8.2% 7.7% 3.8% -1.4% -8.0% 資料: スズキの決算資料 注:二輪事業には、二輪車、バギーが含まれる

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タイの二輪事業を再編:生産・販売一体体制へ

スズキは、タイの二輪事業の生産と販売の一体化を図り、不振が続く二輪事業のてこ入れを図る。タイの二輪事業 は生産を製造子会社Thai Suzuki Motor Co., Ltd. (タイスズキ社)で行い、販売をタイ資本の2社の代理店が行 っていた。このうち、SPスズキ社の代理店権を返上させ、同社などが保有するタイスズキ社の株式42.38%をスズキ が買い取る。これにより、タイスズキ社が直接販売を行うことになる。 スズキはタイで2004年には約25万台を発売しシェア12.4%を握っていた。しかし、2009年度は約6万台でシェア4% までに落ち込んでいる。 資料:スズキプレスリリース2010/7/20、日経産業新聞2010/7/21   川崎重工業:2009年度、二輪事業は316億円の営業赤字、黒字化が中期計画の最重要課題に   川崎重工業の二輪車事業は経済危機の影響を受け、2008,09年度と2年連続で営業赤字を計上した。特に2009年 度は販売台数(ATVを含む)が39.7万台と前年比24.1%減少し、二輪車事業の売上は2170億円、営業赤字は316億 円となった。川崎重工業の全事業中唯一の営業赤字で、22期ぶりの全社通算での営業赤字の要因となった。 これを受け、2012年度までの中期計画で同事業の黒字化を最重要課題として捉え、2012年度に売上高2,900億 円、営業利益80億円を目標としている。そのため、タイへの生産移管、ブラジルでの生産と拡販、インドなどの新市 場開拓を行っていくとする。 川崎重工業の二輪車の売上台数(単位:千台)   2005年度 実績 2006年度 実績 2007年度 実績 2008年度 実績 2009年度 実績 2010年度 見通し 日本 26 21 20 19 17 16 北米 240 254 230 197 80 126 内二輪車 120 140 124 118 49 66 欧州 88 97 118 97 72 72 その他 174 130 151 210 228 296 合計 528 502 519 523 397 510 資料: 川崎重工業の決算資料  注:二輪車、ATV、多用途四輪車、ウォータークラフトを含む。 川崎重工業の二輪事業の比率 (単位:十億円)     2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 売上高 全事業 1,322.5 1,438.6 1,501.1 1,338.6 1,173.5 二輪事業 367.0 403.7 434.0 336.5 217.0 二輪比率 27.7% 28.1% 28.9% 25.1% 18.5% 営業利益 全事業 41.8 69.1 76.9 28.7 (1.3) 二輪事業 19.9 27.6 19.7 (10.1) (31.6) 二輪比率 47.6% 39.9% 25.6% - -営業利益率 全事業 3.2% 4.8% 5.1% 2.1% -0.1% 二輪事業 5.4% 6.8% 4.5% -3.0% -14.6%   資料: 川崎重工業の決算資料 注1.二輪事業は川崎重工業の分類の「汎用機事業」を採用。

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2.汎用機事業には、二輪車、ウォータークラフト、ATV、産業用ロボットなどを含む。 3.2010年度より、汎用機事業の内、産業用ロボット部門は、油圧機器部門と統合され精密機械カンパニーとなっ た。残る二輪車部門などはモーターサイクル&エンジンカンパニーと名称を変更した。 (参考)モーターサイクル&エンジンカンパニー業績見通し(十億円)   2008年度 実績 2009年度 実績 2010年度 見通し 2012年度 見通し 売上高 303.7 203.0 260.0 290.0 営業利益 -10.4 -27.0 0.0 8.0     川崎重工業:中期計画 2012年度までに収益の安定化を目指す 川崎重工業は、中期経営計画(2010年~2012年度)の中で、最重要課題としてモーターサイクル事業の早期黒字 化を掲げた。同事業は2009年度に全事業中唯一の赤字事業となり、全社で営業赤字となる要因となった。数値目 標として2012年度には売上高2,900億円、営業利益80億円を目指す。そのために、収益性の向上、先進国市場で の生産・卸売の回復、新興国向けの売上拡大を図る。 さらに長期的に、2020年までには売上高3,000億円を目指す。販売台数が伸びないと見込まれる先進国向け機種 では、海外での生産拡大、CO2規制に対応した電動車などの開発などに取り組む。需要拡大が見込まれる新興国 向けでは、プレミアムブランドの確立、東南アジア、ブラジルでの拡販、インドなどの新市場開拓に取り組む。 資料:川崎重工業プレスリリース2010/4/27 川崎重工業:国内の生産を2010年度は前期比25%増、一部車種をタイへ移管 川崎重工業は、明石工場で行っている二輪車の生産を、2010年度は前期比25%増の9.4万台へ引き上げる。販売 の低迷による在庫増のため2009年度は7.5万台(CKDキットを除く)まで削減していたが、在庫調整が進んだため 増産する。 一方、明石工場で生産している大型二輪車の入門モデルER6LEの生産を、タイの生産拠点Kawasaki Motors Enterprise (Thailand) Co., Ltd. に移管する。既に同タイ拠点には、他のER6シリーズや、中型のNinja250R の 生産を移管している。

資料:日経産業新聞2010/4/6  

川崎重工業:ブラジルで生産開始

川崎重工業は、ブラジルの完全子会社Kawasaki Motors do Brasil Ltda.(KMB:Amazonas州)で二輪車の生産を 2009年10月より開始した。投資金額は1,700万レアルで、年産能力は2.5万台。当初の生産機種はZ750、

Ninja250R の2機種。KMBは輸入車も合わせて2010年に7,000台の販売を見込んでいる。 資料:川崎重工業プレスリリース2009/10/8

 

川崎重工業:インドで輸入・販売の現地法人設立

川崎重工業は、インドで輸入・販売の現地法人India Kawasaki Motors Pvt. Ltd.(IKM:Maharashtra州)を2010 年4月に設立した。現地の協力会社Bajaj Auto Ltd. のChakan工場に CKD生産を委託し、完成車輸入と合わせ て販売する。主に250cc以上のスーパースポーツ、スポーツ、クルーザーなどのモデルを数機種導入し、2010年は 約1000台の販売を見込む。

参照

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