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Tspan15は口腔癌転移に関して重要な役割を担う

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Academic year: 2021

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【要約】

Tspan15 plays a crucial role in metastasis in oral squamous cell carcinoma (Tspan15 は口腔癌転移に関して重要な役割を担う)

千葉大学大学院医学薬学府 先端医学薬学専攻 (主任:丹沢秀樹教授)

(2)

【目的】 Tetraspanin15(Tspan15) は4つのドメインをもつスーパーファミ リーの一種であり細胞外基質や細胞膜, 細胞質など広く存在し, ADAM10 の成熟および細胞膜への定着に関与している. Tspan15 の過剰発現は,未だ口腔扁平上皮癌(OSCC)での報告や詳 細なメカニズムの解析はなされていないため, 本研究では, Tspan15 の OSCC における様々な役割を解明することを目的とした. 【方法】 OSCC 由来細胞株 10 種, 臨床検体 100 例における Tspan15 の発現状 態を RT-qPCR 法, Western Blot 法, 免疫組織化学染色にて評価し た. さらに, OSCC 由来細胞株 HSC-3, Sa3 に遺伝子導入して Tspan15 発現抑制株を樹立し, 細胞増殖能試験、細胞浸潤能試験、 細胞遊走能試験, ELISA, 蛍光免疫細胞染色などの機能解析を行っ た。

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【結果・考察】 すべての OSCC 由来細胞株において Tspan15 の有意な発現増強を認 めた(p<0.05) .臨床検体における解析では, 腫瘍径, リンパ節転 移, ステージ分類の大きいものほど Tspan15 の発現増強が顕著であ ることが示された(p<0.05) . また, Tspan15 発現抑制株では, 細 胞浸潤能, 遊走能が有意に低下しており(p<0.05), さらに ADAM10 の発現低下, cadherin の細胞外ドメインである Soluble N-cadherin の発現低下を認めた. 蛍光免疫細胞染色では Tspan15 発現 抑制株では β-catenin の核内移行が抑制される結果となった. 【結論】 口腔癌の進展には Tspan15 発現の増強が関与しており, 特に ADAM10 の発現に関与し, N-cadherin の切断およびβ-catenin の核内移行 を調節することによって癌細胞の転移能を制御していることが想定 された. これより, Tspan15 は OSCC における有用なバイオマーカー および治療標的分子であることが示唆された.

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