第1学年2組 技術・家庭科学習指導案
平成26年10月15日(木)第5校時 戸田市立笹目中学校 1年2組 在籍生徒 男子19名 女子20名 指導者 教諭 小松 祥子 1 題材名 これからの食生活 ~理想的な食事の献立を考えよう~ 家庭分野 B 食生活と自立 (1)アイ(2)アイウ(3)アイウ 2 題材について (1)指導観 栄養に関する学習は、関心をもって取り組みにくい傾向がある。しかし、理想的な食生活の習 慣を生涯に渡って身に付けるためには、成長期にある中学生の時期に、よりよい食生活を送るこ とのできる重要性に気付くことは大切である。 そこで本題材では、常に相手にふさわしい食生活を考慮しながら学習を進め、視覚に訴える教 材を工夫することで学習意欲を喚起したい。また、食材と栄養等について、より理解しやすいよ うにしたい。これまで学習してきた栄養に関する内容をもとに、自分の食生活の課題を解決する ための手だてを考え、それを家庭において実践することができる生徒の育成をねらい、本題材を 設定した。 (2)題材観 健康な日常生活を営むためには、栄養・運動・休養の調和のとれた生活が大切である。なか でも、食事は生命と健康を維持し、成長を促す等の大切なはたらきをし、毎日の活動に大きな 影響を与えている。特に中学生の時期は活動量が多く、成長も著しい。この時期の食生活は、 生涯の健康を支える身体をつくるためにもきわめて重要である。しかし、今日の食を取り巻く 状況を見ると、いつでもどこでも簡単に食べられる食品が多く出回り、それらを食欲にまかせ て食べることによる過食、肥満、偏食、また一方では過度のダイエットや拒食症等見逃すこと のできない様々な問題がある。このような食を巡る問題の中で、中学生が適切な食生活のあり 方を学び、身に付けることは、生活の自立のためにはもちろん、生涯にわたり健康な生活を送 るためにも大切なことであると考える。 (3)生徒観 本学級の生徒は全体的に落ち着きがあり、食生活に対する考え方や学習態度は真面目であり、 どの生徒も前向きにがんばろうとする意欲にあふれている。しかし、学習が必要と感じてはい るものの受け身の姿勢である生徒が多い。また、学習で学んだことを生活に生かしたり、発展 させて広げていこうという感覚は乏しい。そこで、食に関する知識や概念などを用いて課題を 解決する方法を考えたり、生活の中の様々な情報を言葉や図表等にまとめて分析し、根拠に基 づいて説明したりするなどの学習活動を充実させ、よりよい食生活を実践する力を育みたい。 3 題材の目標及び評価規準 (1)題材の目標 日常食の献立作成や調理などに関する実践的・体験的な学習活動を通して、中学生の栄養と調 理についての基礎的・基本的な知識及び技術を習得するとともに、地域の食文化について関心と 理解を深め、これからの生活を展望して、課題をもって食生活をよりよくしようとする能力と態 度を育てる。(2)題材の評価規準 生活や技術への 関心・意欲・態度 生活を工夫し 創造する能力 生活の技能 生活や技術についての 知識・理解 ・ 食事の役割や健康と のかかわりについて 関心をもっている。 ・ 栄養素や中学生の時 期の栄養の特徴、食 品の栄養的特質につ いて関心をもち、意 欲的に献立を検討し ている。 ・ 自分の食生活につい て課題を見つけ、そ の解決を目指して食 事のとり方などにつ いて考え、工夫して いる。 ・ 中学生に必要な栄養 量を満たす1日分の 献 立 を 工 夫 し て い る。 ・ 自分の食事を点検す ることができる。 ・ 栄養素の種類と働き や食品の栄養的特質 について、調べたり まとめたりすること ができる。 ・ 食品群別摂取量の目 安を用いて中学生の 1日分の献立を考え ることができる。 ・ 食事の役割や健康と 食事とのかかわりに つ い て 理 解 し て い る。 ・ 五大栄養素の種類と 働きや中学生の時期 の栄養の特徴、食品 の栄養的特質を理解 している。 ・ 食品を食品群に分類 し、1日に必要な食 品の概量が分かる。 4 題材の指導計画(本時 24/25) 題 材 小 題 材 時 間 学習計画 ○ねらい ・学習活動 評価規準 【評価観点】 健 康 的 な 体 を つ く る 食 生 活 健 康 と 食 生 活 1 ~ 10 ○自分の食生活を振 り返ろう ・食事の役割や、栄 養を考えた食事に 関する基礎的・基 本的な知識と技術 を基盤にして、自 分の食生活につい て 主 体 的 に 考 え る。 【関心・意欲・態度】 自分の食生活を見つめ、栄養の特徴について関心をもち、問題解 決に取り組んでいる。 【工夫・創造】 中学生に必要な栄養素を満たす一日分の献立について学んだ知 識と技術を活用して自分なりの方法を考えている。 【生活の技能】 栄養素の種類と働きや食品の栄養的特質について調べることが できる。 【知識・理解】 中学生の時期と特徴、一日に必要な食品の概量について理解して いる。 食 品 の 選 択 と 調 理 11 ~ 23 ○日常食の調理をし よう ・食品の品質を見分 け、用途に応じた 選択と日常食の調 理ができる。 【関心・意欲・態度】 身近な食品の栄養的特質に関心をもち、食品の品質や良否を鑑 み、適切に選択しようとしている。 【工夫・創造】 料理に使われる食品の組み合わせを工夫し、栄養のバランスがよ い献立を考えている。 【生活の技能】 食品をその栄養的な特徴によって食品群に分類することができ る。 【知識・理解】 食品群別摂取量の目安について理解している。
こ れ か ら の 食 生 活 24 本 時 ~ 25 ○理想的な食事の献 立を考えよう ・相手を設定し、ふ さわしい食事の献 立を計画たてる。 【関心・意欲・態度】 さまざまな食生活について関心をもち、問題解決をしようとして いる。 【工夫・創造】 課題実践にあたって、食材を生かした調理を行う工夫をしてい る。 【生活の技能】 調理についての基礎的・基本的な知識及び技術を習得し、実践し ている。 【知識・理解】 地域の食文化について理解している。 5 本時の展開 →CoREF「知識構成型ジグソー法を用いた協調学習授業 授業案」に記載
東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)