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高知県労連の平和運動方針 ( 案 ) 2010 年 6 月 3 日 はじめに 被爆 65 年 安保 50 年の節目の今年 人々の声と行動が 核兵器の廃絶 反戦平和 地球環境の保全 世界的規模の貧困と格差に対するたたかいなど人類の死活に関わる諸課題で大きな変化をつくり出しています とりわけ 核兵器完全

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高知県労連の平和運動方針(案)

2010年6月3日

はじめに

被爆65 年、安保 50 年の節目の今年、人々の声と行動が、核兵器の廃絶、反戦平和、地球環境 の保全、世界的規模の貧困と格差に対するたたかいなど人類の死活に関わる諸課題で大きな変化 をつくり出しています。 とりわけ、「核兵器完全廃絶」の課題では09年4月の米オバマ大統領のプラハ発言(「核兵器 のない世界」の実現)、10年4月の米ロの新核軍縮条約(新START:7年以内に米ロは戦略 核弾頭の配備数を各1550発以下に削減)、NPT核不拡散条約再検討会議での前進(別紙資料 参照)などの積極面を作り出してきています。 一方国内では、沖縄の普天間基地の移設問題をめぐり、鳩山民主党が迷走、逆送を繰り広げ、 国民世論は普天間基地の無条件撤去の声を強くしています。更に米海兵隊の「抑止力」論への疑 問、核密約問題ともかかわって日米安保条約の見直しにまで高まろうとしています。 この問題は社会民主党の政権離脱を生み出し、平和問題が7月の参議院選挙の争点になろうと しています。

1.なぜ、労働組合は平和問題に取り組むのか?

「労働組合がなぜ平和や核兵器廃絶などの運動をするの?」「賃金や労働条件などの要求実現が労 働組合の役割ではないの?」などの声も出されます。 しかし、「平和は生活の礎」です。労働者が安心して働き、将来不安をなくし、更に豊かな生活を 送るための大前提が平和です。 生活と雇用を守ることが労働組合の役割です。だからこそ、その「大前提」である平和を脅かす ものと闘い、「戦争への道」に警鐘を鳴らすのです。 また、戦争と豊かなくらしとは両立しません。「戦争かバターか」は、戦前とは違うにしろ今にも 通用する言葉です。私たちは、「軍事費を削ってくらし福祉・教育の充実を」の国民大運動を進め ていますが、豊かどころか普通の生活を送るためにも、軍事力強化に反対します。軍事の抑止力 と軍事同盟による「平和の維持」路線は、軍事費の拡大、国民生活関連予算の削減を生むからで す。 更に、戦争と民主主義は両立しないからです。そのことは、戦前の言論弾圧、労働組合の解散・ 国民総動員の体制を見れば明らかです。労働組合や国民の運動が強い現在にあっては、露骨には 出来ないにしろ、「国公法ビラ弾圧事件」や「日の丸・君が代の押し付け」など危険な表れはいく つもあります。 第二次世界大戦の苦い経験から、教職員組合は「教え子を再び戦場に送らない」、自治体労働組合 は「二度と赤紙は配らない」、医療労働者は「二度と白衣を戦争の血で汚さない」をスローガンに 掲げ運動を進めてきました。

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- 2 - 「平和なくして労働運動はない」「平和があるからこそ雇用もくらしも労働運動もある」と考え、 核兵器廃絶と平和で公正な社会を求める取り組みをすすめて行きましょう。

2.県労連の基本姿勢

高知県労連は、全労連の提起に従い「憲法をくらしと職場にいかす運動」を活動の中心に据え ています。それが「憲法闘争の3つの柱」=「県労連運動の3つの柱」です。 具体的には、①最低賃金引き上げや正規雇用の拡大、労働時間短縮や要員確保などの「働くル ール確立運動」と社会保障制度拡充を重点課題とする「なくせ貧困運動」(「働くものに憲法を」)、② 地域での教育、医療、福祉など国民生活を支える諸制度の後退を許さず、地域経済活性化を求め るなどの「住み続けたい・住み続けられる地域運動」(「くらしに憲法を」-「こんな地域運動」の継 続・発展)、③在日米軍基地の縮小を求め自衛隊増強に反対し、平和憲法の遵守を求める「戦争を しない、させない」運動の3つです。 この3つの運動の柱の一つとして平和運動を位置づけ、全体的な視野の中で平和運動に取り組 みます。 各(産別)組織の要求闘争では「軍事費を削って、・・・・」の運動を前提として意識し、各組 織間の横の連携を「軍事費」を中心点に築きます(また、「地域」をキーワードに横につながりま す)。

3.具体的な取り組み

(1)要求課題 ①自衛隊の海外派兵反対。憲法9条改悪反対。改憲手続法の始動阻止。 ②普天間基地の無条件撤去。日米地位協定の見直し。在日米軍基地の再編強化反対。 ③米軍基地の撤去・日米安保条約廃棄。 ④核兵器の完全廃絶。非核三原則の遵守。 ⑤「日の丸・君が代」・「愛国心」教育の押し付け、侵略戦争の「歴史改ざん」反対。 ⑥宿毛湾の軍港化、米艦船の県内寄港反対。県内の自衛隊基地の強化反対。自衛隊の市街地行 軍反対。県内での米軍低空飛行訓練の中止。 (2)「憲法署名」と「核廃絶署名」 各職場で2つの署名に取り組みます。また、地域原水協、署名のための実行委員会に結集し て署名、宣伝行動に取り組みます。 2010年9月の第23回大会を目途に組合員、家族、職場全員署名の達成をめざします。 (3)平和行進、原水禁四国大会、世界大会への参加 高知市を中心とした網の目行進への参加、地元自治体での平和行進への参加、徳島、愛媛へ の引継ぎ行進への代表派遣などに取り組みます。 原水禁四国大会、世界大会への代表派遣に取り組みます。

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- 3 - (4)平和学習の開催、平和講演会への参加 職場、地域段階の「網の目」学習や集会を具体化し、すべての組合員の参加を組織する運動 として成功をめざします。 県労連として平和集会を開催し、情勢学習、運動の意思統一を図ります。 憲法会議、9条の会、県革新懇などが主催する「平和」講演会に積極的に参加します(5月 3日の憲法集会等)。

4.今後の予定

1.県原水協総会(6/5、10:00~12:00、民商会館) 2.原水協四国大会(6/19~20) 高知開催。 3.原水禁世界大会 広島8/4~6 長崎8/8~9

【資料】

①非核三原則:「(核兵器を)持たず、作らず、持ち込ませず」

②核密約を含む4つの密約

年 時 期 内 容 1960 年 1 月 安保条約改定時 核持ち込みに関する「密約」 1960 年 1 月 安保条約改定時 朝鮮半島有事の際の戦闘作戦行動に関する「密約」 1972 年 沖縄返還時 有事の際の核持ち込みに関する「密約」 1972 年 沖縄返還時 原状回復補償費の肩代わりに関する「密約」

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③NPT再検討会議最終文書の要旨

(核拡散防止条約(NPT)再検討会議が28日採択した最終文書の要旨は以下の通り) 【行動計画】 ▽核軍縮 一、すべての国は「核兵器なき世界」を達成するという目標と完全に一致する政策を追求することを約 束。 一、すべての国は核軍縮の方法が不可逆的、検証可能、透明である原則を採用することを約束。 一、ロシアと米国は新たな核軍縮条約「新START」の早期発効および完全実施追求を約束。一層の 核兵器削減を達成するための引き続きの措置について協議を継続することを両国に促す。 一、核保有国は、核軍縮につながる具体的進展の加速を約束。2014年の再検討会議準備委員会に 進展状況を報告し、15年の再検討会議で次の措置を検討。 一、すべての加盟国は、ジュネーブ軍縮会議が核軍縮に関する補助機関を直ちに設置することで合 意。 一、すべての核保有国は消極的安全保障に関する既存の取り決めを完全に尊重。 一、一層の非核地帯の創設を促進。関係国に対し、非核地帯に関する条約と関連議定書の批准を促 す。 一、すべての核保有国は包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准に取り組む。 一、CTBT発効までの間、すべての国は核兵器爆発実験やいかなる核爆発も控え、CTBTの目的や 趣旨を無効にするような行動も控える。既存の核兵器実験モラトリアム(一時停止)は維持される。 一、すべての国はジュネーブ軍縮会議が核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉を直ちに開始 することで合意。 一、核保有国に軍事目的での必要がなくなったことが示されたすべての核分裂物質を国際原子力機関 (IAEA)に申告することを促す。 一、加盟国はこの行動計画の実施状況について定期的な報告を行う。 一、すべての国に、核軍縮・不拡散教育についての国連事務総長の報告における勧告を実施すること を促す。 ▽核不拡散 一、事実上の抜き打ち査察を可能にするIAEA追加議定書の締結や発効に至っていないすべての加 盟国に対し、できるだけ早くこれらを履行するよう促す。 一、核物質や核施設の安全、防護水準を最高度に維持するようすべての加盟国に促す。 一、各国領内における核物質の不法取引を発見、阻止する能力を向上させるようすべての加盟国に要 請。また核兵器の拡散を防ぐため、効果的な管理(体制や措置)を確立、施行するよう求める。 一、核テロ防止条約に署名していないすべての加盟国にできるだけ早く締結するよう促す。 ▽平和利用 一、国際協定を危険にさらさないとの前提で、原子力の平和利用の分野における各国の選択、決定を 尊重。 一、発展途上国支援のための技術協力計画を強化。

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【地域問題】 ▽中東地域 一、イスラエルのNPT加盟と同国の核関連施設すべてを、IAEAの包括的な保障措置(査察)下に置く ことの重要性を再確認した00年の決議を想起。中東地域におけるすべての国家に対し、非核国としてN PT参加を求める。 一、95年決議の完全履行に向けて、国連事務総長と95年決議提案国は、核兵器など大量破壊兵器 が存在しない中東地域をつくりだすため、地域のすべての国家が参加する会議を12年に開催。 ▽その他の地域 一、北朝鮮に対し、05年9月の6カ国協議共同声明に沿って、すべての核兵器の完全かつ検証可能な 形での、廃棄や既存の核計画放棄を含む合意事項の履行を強く要請。(03年に脱退宣言した)NPTへ の早期復帰や、IAEA保障措置協定順守も求める。 北朝鮮とすべての加盟国に対し、関連する核不拡散・軍縮義務を完全履行するよう要求。再検討会議 は6カ国協議を断固支持し、外交手段により満足のいく形で核問題の包括解決を達成する決意を保持し 続ける。 【議長総括】 一、95年会議で採択された中東非核地帯決議、00年会議で採択された核保有国による「核廃絶への 明確な約束」など13項目の核軍縮措置の実施を再確認。 一、北朝鮮が06年と09年に実施した核実験を最も強い言葉で非難。 一、奪い得ない権利としての原子力エネルギーの平和利用を再確認。 一、核兵器削減の進展を歓迎する一方、いまだ推定数千発が配備または貯蔵されていることを懸念。 人類への危機継続に深い憂慮。 一、核兵器なき世界の実現に向けた(オバマ米政権など)政府や市民社会の新しい提案に留意。 一、核軍縮の最終局面は合意された法的枠組み内で行われ、大半の加盟国は具体的期限が必要だと 考えていると確認。 一、米ロ新核軍縮条約の調印を歓迎。 一、インド、パキスタンにNPT加盟を要求。 一、核なき世界の実現を決意、核使用による人類への破滅的結果に深刻な懸念。 (2010.5.29 共同)

参照

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