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北海道農業・農村の現状と課題

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(1)

北海道農業・農村の現状と課題

令和元(2019)年6月

北海道農政部

(2)

北海道農業・農村の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P1

北海道農業・農村を取り巻く情勢と展開方向・・・P9

北海道農業・農村の振興に向けた

具体的な取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P18

目 次

(3)

1 北海道農業の特徴

■ 北海道農業の全国シェア ■ 本道と都府県の農家の比較 ■ 全製造業に占める食料品製造業の出荷額のシェア 1

北海道農業・農村の概要

単位 北海道 全国 シェア 年次 耕地面積 千ha 1,145 4,420 25.9% H30年 販売農家 36 1,164 3.1% 専業農家 25 375 6.7% 兼業農家(1種) 9 182 4.9% 兼業農家(2種) 3 608 0.5% 農業就業人口 千人 89 1,753 5.1% H30年 農業産出額 12,762 93,787 13.6% 耕 種 5,483 59,950 9.1% 畜 産 7,279 33,223 21.9% 区  分 千戸 億円 H30年 H29年 単位 北海道 (a) 都府県 (b) a/b 年次 ha 28.9 2.2 13.1 H30年 % 91.0 44.1 2.1 H30年 % 58.8 30.0 2.0 H30年 % 72.9 20.0 3.6 H30年 乳用牛飼養頭数 128.8 56.3 2.3 H30年 乳用種肉用牛飼養頭数 725.4 203.0 3.6 肉専用種肉用牛飼養頭数 103.6 35.9 2.9 農業粗収益 34,524 5,370 6.4 農業所得 11,187 1,622 6.9 農外所得 652 1,441 0.5 % 94.5 52.8 1.8 1農業経営体当たり経営耕 地面積 65歳未満比率(基幹的農業 従事者) 区  分 一戸当たり 1経営体当たり 主業農家率 担い手への農地集積率 農業依存度 頭 千円 H29年 H30年 区 分 全 国 北海道 シェア(H29年) 9.1% 35.4% ○ 本道では全国の1/4の耕地面積を活かし、稲作、畑作、酪農などの土地利用型農業を中心 とした農業を展開 ○ 1農業経営体当たりの経営耕地面積は28.9haと都府県の13.1倍、主業農家の割合は72.9%と 都府県の3.6倍であり、大規模で専業的な経営を展開 資料:農水省「耕地面積調査」、「農業構造動態調査」、「生産農業所得統計」、「畜産統計」、「農業経営統計調査」、経産省「工業統計調査」(産業編)等 注 1:「農業産出額」の全国の数値は都道府県合計。全国を推計単位とした「農業総産出額」は9兆2,025億円。 2:主業農家とは、農業所得が主で、1年間に60日以上農業に従事している65歳未満の者がいる農家 3:農業依存度とは、総所得(農業所得+農業生産関連事業所得+農外所得)に占める農業所得の割合 4:「担い手への農地集積率」における都府県の数値は、平成29年度の全国集計値を基に、道で試算 「担い手」には、認定農業者(特定農業法人含む)のほか、基本構想水準到達者、特定農業団体、集落内の営農を一括管理・運営する集落営農を含む (速報値)

(4)

■ 北海道と主な都道府県の食料自給率 (平成28(2016)年度)

2 北海道の食料自給率

2 ○ 本道のカロリーベースの食料自給率は185%。100%を超えているのは東北を中心とした5県のみ ○ 本道の生産額ベースの食料自給率は207%。本道よりも高い宮崎県などは、収益性の高い品目 の生産が多い ○ 本道の農林水産業は、国産供給熱量の約2割を占め、我が国における食料の安定供給に大きく 貢献 総供給熱量 国産供給熱量 A 全国 B 北海道 C 寄与率 (B/A)

2,430kcal 923kcal 189kcal 20%

■ 北海道の国産供給熱量への寄与率(平成28(2016)年度) (国民1人・1日当たり) 資料:農林水産省「食料需給表」 国産供給熱量及び寄与率は、道農政部による推計値 国産供給熱量 全 国 A =総供給熱量×全国の食料自給率 北海道 B =①北海道産熱量×②北海道総人口÷③全国総人口 ① :総供給熱量×北海道の食料自給率 ②、③:総務省「人口推計」(10月1日現在) 資料:農林水産省「食料需給表」 ※ 全国の( )は29年度(概算値) 食料自給率 カロリー 生産額 全国 38 (38) 66 (67) 北海道 185 207 青森 120 257 岩手 103 184 秋田 192 133 山形 139 168 新潟 112 104 宮崎 66 287 鹿児島 89 260 (単位:%)

(5)

3 農業産出額の推移及び構成

資料:農林水産省「生産農業所得統計」 資料:農林水産省「生産農業所得統計」 3 注: 平成19年より、水田・畑作経営所得安定対策の導入等による集計方法の変更があり、それ以前の数値と連動はない。 ○ 本道の農業産出額は、平成29(2017)年で1兆2,762億円と全国の13.6%を占め、昭和59 (1984)年以降1兆円を超え、29年は過去最高を更新 ○ 全道の農業産出額の構成比では、乳用牛、野菜、畑作物が高い ■ 本道の農業産出額と全国シェア 19 10 10 10 11 11 18 31 40 6 15 13 15 15 25 23 19 32 26 17 18 19 20 15 14 11 6 14 2 2 2 2 2 2 2 2 10 39 39 36 37 32 27 22 19 26 19 19 19 15 15 15 15 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全国29 29 28 27 22 17 H2 50 道S35 米 畑作物 野菜 その他耕種 乳用牛 その他畜産 加工農産物 ■ 農業産出額の構成比 12,762 (13.6) 0 5 10 15 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 S45年 50年 55年 60年 H2年 7年 12年 17年 22年 27年 28年 29年 (%) (億円) 農業産出額 全国シェア

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スイート コーン 40.7% 9.4万トン(0.8万ha) てん菜 100% 390.1万トン (5.8万ha) ■ 生産量で北海道が全国一の主な農畜産物 (平成 29(2017)年) ※カッコ内は作付面積又は飼養頭数 資料:農林水産省「作物統計」、「牛乳乳製品統計」、「畜産統計」、「食肉流通統計」、(公社)日本軽種馬協会「軽種馬統計」 9.8万トン(0.7万ha) かぼちゃ 48.5% 小麦 67.0% 60.8万トン(12.2万ha) 10.1万トン(4.1万ha) 大豆 39.7% 小豆 93.3% 5.0万トン(1.8万ha) いんげん 97.0% 1.6万トン(0.8万ha) 馬鈴しょ (春植え) 80.0% 188.3万トン(5.1万ha) にんじん 32.4% 19.3万トン(0.5万ha) 生乳 53.5% 389.3万トン(79.1万頭) 牛肉 19.4% 9.1万トン(51.7万頭) たまねぎ 64.9% 79.7万トン(1.5万ha)

4 北海道の農畜産物の全国的な位置づけ

軽種馬 97.5% (0.7万頭) アスパラ ガス 13.2% 0.3万トン(0.1万ha) そば 53.2% 1.8万トン(2.3万ha) ○ 本道は、我が国有数の食料供給地域であり、多くの農畜産物で全国1位の生産量と なっている 4 注:米の全国に占める割合は7.4%(58.2万トン)で、新潟県に次ぎ、第2位

(7)

■ 国(道)内総生産に占める農業総生産の割合 5

5 北海道農業と関連産業の関係

資料:農林水産省「農業・食料関連産業の経済計算」、北海道経済部「道民経済計算」 注:1)国内総生産は暦年、道内総生産は年度の統計数字、 2)道内総生産の26年度の数値は確報値 ■ 産業別製造品出荷額等の構成比(平成28(2016)年) 資料:経済産業省「平成28年経済センサス」(従業員4人以上の事業所) 38.7% 9.4 34.5 3.5 4.2 0.9 2.3 2.4 7.1 9.8 4.0 6.1 24.2 2.4 2.5 5.8 6.5 4.1 3.4 4.8 3.2 19.1 6.0 33.0 9.0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全 国 北海道 食料品 飲料・たばこ・飼料 木材・木製品 パルプ・紙・紙加工 化学工業製品 石油・石炭製品 窯業・土石製品 鉄鋼 金属製品 電子部品・デバイス・電子回路 輸送用機械器具製造 その他製造業 ○ 道内総生産に占める農業総生産の割合は、平成27(2015)年で3.2%となっており、国内総 生産に占める農業総生産の0.9%に比べ2.3ポイント高い ○ 道内産業別製造品出荷額等における食品工業(※)の構成比は、28年で38.7%となっており、 全国の12.9%に比べ25.8ポイント高い ※ 食料品製造業及び飲料・たばこ・飼料製造業 12.9% (単位:%) 3.6 3.0 2.4 2.8 2.7 2.7 2.9 2.9 2.9 3.2 1.8 1.4 1.1 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 0.9 1.0 0.0 2.0 4.0 平成2 7 12 17 22 23 24 25 26 27 28 北海道(年度) 全 国(年)

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6 農業構造の動向(耕地面積・農家戸数等)

資料:農林水産省 「世界農林業センサス」、「農林業センサス」、 「農業構造動態調査」 資料:農林水産省 「世界農林業センサス」、「農林業センサス」、「耕地面積調査」 6 資料:農林水産省 「荒廃農地の発生・解消状況に関する調査」 256,370 261,011 269,867 279,491 278,093 279,872 8,521 3,497 3,587 3,628 3,126 3,050 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 235,000 240,000 245,000 250,000 255,000 260,000 265,000 270,000 275,000 280,000 285,000 H22 H25 H26 H27 H28 H29 (ha) (ha) 都府県 北海道 資料:農林水産省 「農林業センサス」、「農業構造動態調査」 ( ha ) ○ 本道の耕地面積は平成2(1990)年をピークに、近年横ばいで推移しており、29年は114万 5千ha。また、荒廃農地面積は減少し、29年で3,050ha ○ 農家戸数は年々減少傾向にある中、65歳以上の比率は30年で41%まで上昇 ○ 1農業経営体あたりの経営耕地面積は年々増加しており、30年度で28.9ha ■ 耕地面積の推移 ■ 荒廃農地の推移(実測値) ■ 農家戸数と65歳以上比率(農業就業人口) ■ 1農業経営体あたりの経営耕地面積 380 462 496 523 540 534 525 514 505 503 502 413 406 426 439 418 414 412 414 416 416 417 276 267 258 243 240 236 228 225 223 222 222 1,076 1,140 1,185 1,209 1,201 1,185 1,169 1,156 1,146 1,145 1,145 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H28 H29 H30 (千ha) 牧草地 畑 田 19.6 23.5 26.5 27.1 28.2 28.9 10 15 20 25 30 H17 22 27 28 29 30 46 41 33 29 27 27 27 26 26 25 35 31 28 24 18 12 8 8 8 9 19 15 12 10 6 5 4 3 3 3 100 87 74 63 52 44 38 37 36 36 18 21 25 31 34 34 36 38 39 41 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 0 20 40 60 80 100 120 S60 H2 7 12 17 22 27 28 29 30 (千戸) 専業 1種兼業 2種兼業 販売農家 65歳以上比率 (%

(9)

331 302 309 223 230 204 189 181 193 267 337 290 312 285 283 274 268 251 55 61 79 91 88 125 126 117 125 0 200 400 600 800 新規参入者 Uターン就農者 新規学卒就農者 589 612 H17 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

7 農業の担い手の動向

■ 農業経営体数と認定農業者数の推移 ■ 企業等の農業への参入状況の推移 ■ 農地所有適格法人数の推移 資料:道農政部調べ 資料:北海道「農地調整年報」、農林水産省「農地法の施行状況に関する調査」 ■ 新規就農者数の推移 資料:道農政部調べ (人) (法人) 653 700 678 626 566 1,318 1,559 1,794 2,182 2,642 3,045 3,181 3,302 3,472 0 1000 2000 3000 4000 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H28 H29 H30 64,731 54,616 46,549 40,714 39,700 38,800 38,400 13,593 25,551 32,823 31,286 31,056 30,497 30,146 0 20,000 40,000 60,000 80,000 H12 H17 H22 H27 H28 H29 H30 農業経営体数 (経営体) 認定農業者数 65 119 182 196 206 30 72 78 92 91 0 50 100 150 200 H17 H22 H27 H28 H29 H30 (経営体) ■ 一般法人参入件数(農地の賃借) ○ 農業経営体数は年々減少し、平成30(2018)年2月現在では3万8,400経営体。効率的で安定 的な農業経営を目指す認定農業者は、30年3月現在で3万146経営体と近年は減少傾向 ○ 農地所有適格法人(※)は年々増加し、30年1月現在では3,472法人 ○ 29年の新規就農者総数は569人。農外からの新規参入者は、近年120人程度で推移 ○ 農外企業等の農業への参入は増加傾向にあり、30年の農地所有適格法人による参入は 211経営体、農地賃借による参入は91経営体 ※ 28年4月の農地法改正により、「農業生産法人」から名称変更 7 ■ 企業等が設立・一部出資した農地所有適格法人数 603 569 資料:農林水産省「農業構造動態調査」、道農政部調べ 211

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この地帯では、冷涼な気候 を活かした EU諸国に匹敵 する大規模な草地型酪農 が展開されています。 道東 (酪農)・道北地帯 農業産出額 2,433億円(H29) 乳用牛 90.1% その他畜 産 2.0% 畑作物 0.7% 野菜 1.1% その他耕 種 0.6% 8

8 北海道農業の地域別特色

資料:農林水産省 「市町村別農業産出額」を基に道で推計 この地帯では、稲作を 中心に、野菜や軽種馬、 肉用牛など地域の特色 を生かした農業が行わ れています。 道央地帯 その他畜 産 21.5% 米 26.2% 野菜 22.3% 乳用牛 12.4% 畑作物 7.8% その他耕 種 3.4% 農業産出額 4,336億円(H29) [空知・石狩・胆振・日高・上川・留萌] [宗谷・釧路・根室] 道南地帯 この地帯では、稲 作や施設園芸、畑 作、果樹など集約 的な農業が行われ ています。 野菜 31.6% その他畜 産 12.5% 乳用牛 16.5% 米 13.8% 畑作物 13.2% その他耕 種 5.8% 農業産出額 947億円(H29) [後志・渡島・檜山] 肉用牛 6.7% 肉用牛 6.3% この地帯では、麦類、豆類、 てん菜、馬鈴しょを中心とした 大規模で機械化された畑作や 酪農畜産が行われています。 道東(畑作)地帯 畑作物 27.2% 乳用牛 40.3% その他畜 産 5.1% 野菜 16.2% その他耕 種 0.3% 農業産出額 5,045億円(H29) [オホーツク・十勝] 米 0.2% 肉用牛 10.6% 肉用牛 5.3% ○ 北海道は地形的に大きな広がりを持ち、気象や立地条件などが地域によって異なることから、 それぞれの地域において特色ある農業が展開

(11)

(1)我が国の経済連携協定等の状況

■ 日本のEPA/FTAの状況 *TPP11協定参加国:オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、 メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナム *GCC(湾岸協力理事会)加盟国:バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サ ウジアラビア、アラブ首長国連邦 *RCEP(東アジア地域包括的経済連携):ASEAN10カ国+日中韓印豪NZ6カ国が 交渉に参加する広域経済連携

北海道農業・農村を取り巻く情勢と展開方向

1 農産物の貿易ルールを巡る動き

○ 全加盟国の合意を必要とするWTOの多角的貿易体制を補完するものとして、特定の国や 地域間同士で貿易等のルールを取り決めるFTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)の 締結が増加 ○ 我が国では、これまで21か国・地域と18のEPAが発効・署名済 ○ 平成30(2018)年12月30日にTPP11協定、 31年2月1日に日EU・EPAが発効 ○ 30年9月、日米物品貿易協定交渉開始を合意。31年4月15・16日にワシントンで行われた 第1回交渉において、農産品・自動車を含む物品貿易の議論を開始 9 区分 相手国等 発効済・ 署名済 (18) シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシ ア、ブルネイ、ASEAN全体、フィリピン、スイス、ベトナム、イ ンド、ペルー、オーストラリア、モンゴル、TPP12(署名済)、 TPP11、日EU・EPA 交渉妥結・ 実質合意(1) 日ASEAN・EPAの投資サービス交渉(実質合意) 交渉中(4) コロンビア、日中韓、RCEP、トルコ 交渉延期中 又は中断(3) GCC、韓国、カナダ ■ 世界のEPA・FTA締結件数の推移(累積) 2 5 12 21 77 203 301 0 100 200 300 (件) 資料:(独)日本貿易振興機構「ジェトロ世界貿易投資報 告2018」 (2018年6月現在) (2019年2月現在)

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○ 平成30(2018)年2月、道では、国の算出方法に即し、合意内容の最終年における農林水産物の生産 額への影響を算出。農畜産物において、TPP11で最大470億円、日EU・EPAで最大299億円減少すると 試算 ○ 関税削減等の影響で価格低下による生産額の減少が生じるものの、体質強化対策による生産コス トの低減・品質向上や経営安定対策などの国内対策により、引き続き生産や農林漁業者の所得が確 保され、国内生産量が維持されるものと見込んでいる 10

(2)TPP11協定及び日EU・EPAによる本道農業への影響

TPP11 日EU・EPA 全国 北海道 割合 全国 北海道 割合 農林水産物合計 905~1,469 312~495 34% 626~1,143 214~329 29~34% 農畜産物 616~1,103 293~470 43~48% 397~686 198~299 44~50% 牛肉 200~399 47~94 24% 94~188 32~65 34~35% 豚肉 124~248 9~17 7% 118~236 8~16 7% 牛乳乳製品 199~314 182~280 89~91% 134~203 124~184 91~93% (単位:億円) ■ TPP11及び日EU・EPAによる農林水産物の生産額への影響(生産減少額) 資料:北海道「TPP11及び日EU・EPAによる北海道への影響について」(平成30年2月) ■ TPP11協定、日EU・EPAによる主な品目の関税率 発効前 1年目(H30年度※) 2年目(R元年度) 最終年 備考 TPP11 協定 牛 肉 38.5% 冷蔵27.5% 冷凍26.9% 26.6% 9%(16年目) 豚 肉 従量税(最大)[安い部位] 482円/㎏ 125円/㎏ 125円/㎏ 50円/㎏(10年目) 従価税[高い部位] 4.3% 2.2% 1.9% 0%(10年目) 日EU ・EPA ソフト系チーズ (低関税枠内のみ) 29.8% 27.9% [3,333t] 26.0% [20,600t] 0%(16年目) [31,000t] [ ]は低関税 枠数量 ハード系チーズ 29.8% 27.9% 26.0% 0%(16年目) ※ 1年目は、TPP11協定はH30.12.30~H31.3.31、日EU・EPAはH31.2.1~H31.3.31

(13)

(3)TPP等関連対策

○ 本道農業が、安全・安心で良質な農畜産物の安定供給や、地域の基幹産業としての役割を一層 発揮していくためには、いかなる国際環境下においても、生産者が将来に希望を持ち、安心して経営 に取り組んでいくことが何よりも重要 ○ 平成29(2017)年11月、国では、「総合的なTPP等関連政策大綱」を決定し、農業の体質強化などに ついて取り組むこととし、29年度補正及び30年度補正で予算措置 ○ 道としては、TPP等の本道農業への影響について継続的に把握していくとともに、国の施策などを 活用し、生産基盤の整備、米や牛肉等の国内外の販路拡大など、本道農業の競争力強化に向けた 取組を推進 11 ○ 米 ・国別枠の輸入量に相当する国産米を政府が備蓄米として買入れ ○ 麦 ・国産麦の安定供給を図るため、引き続き、経営所得安定対策を 着実に実施 ・パスタ・菓子等の原料となる小麦のマークアップの実質的撤廃・ 引下げ ○ 牛肉・豚肉 ・牛・豚マルキンの法制化と補塡率の引上げ(8割→9割)、豚マル キンの国庫負担水準の引上げ(国1:生産者1→国3:生産者1) ・肉用子牛保証基準価格を現在の経営の実情に即したものに見 直し ○ 乳製品 ・液状乳製品を追加し、補給金単価を一本化した新たな加工原料 乳生産者補給金制度を着実に実施 〇 甘味資源作物 ・加糖調製品を調整金の対象に追加 ■ 総合的なTPP等関連政策大綱の概要(農業分野抜粋) ○ 次世代を担う経営感覚に優れた担い手の育成 ・担い手に対する農業用機械・施設の導入支援、農地の大区画 化等の整備推進 など ○ 国際競争力のある産地イノベーションの促進 ・高収益作物・栽培体系への転換支援、水田の畑地化、畑地・樹 園地の高機能化等推進 など ○ 畜産・酪農収益力強化総合プロジェクトの推進 ・地域の収益性向上等に必要な機械導入、施設整備等の支援、 収穫作業等の受託等に対応した草地整備の推進、酪農家による チーズ向け原料乳の高品質化等の取組支援 など ○ 高品質な我が国農林水産物の輸出等需要フロンティアの開拓 ・輸出事業者のグローバルな産地づくり、食肉処理施設等の産地 基幹施設等の整備 など 資料:農林水産省「総合的なTPP等関連政策大綱に基づく農林水産分野の対策」(平成31年2月)抜粋 1 強い農林水産業の構築(体質強化対策) 2 経営安定・安定供給のための備え(重要5品目関連)

(14)

2 国の農政の主な動き

(1)食料・農業・農村基本計画

施策推進の基本的な視点 ◯ 農業や食品産業の成長産業化を促進する「産業政策」と、 多面的機能の維持・発揮を促進する「地域政策」とを車の両 輪として食料・農業・農村施策の改革を着実に推進 ・ 基本法の理念の実現に向けた施策の安定性の確保 ・ 食料の安定供給の確保に向けた国民的議論の深化 ・ 需要や消費者視点に立脚した施策の展開 ・ 農業の担い手が活躍できる環境の整備 ・ 持続可能な農業・農村の実現に向けた施策展開 ・ 新たな可能性を切り拓く技術革新 ・ 農業者の所得の向上と農村のにぎわいの創出 [食料自給率の目標、食料自給力の指標の設定] [食料の安定供給の確保] [農村の振興] [農業の持続的な発展] ・高齢化や人口減少の進行 ・世界の食料需給をめぐる環境変化、グローバル化の進展 ・社会構造等の変化と消費者ニーズの多様化 ・農地集積など農業・農村の構造変化 ・多様な可能性(国内外の新たな市場、ロボット技術等) ・東日本大震災からの復旧・復興 中長期的な情勢の変化の見通し 食料・農業・農村をめぐる情勢 12 ○ 食料・農業・農村基本計画は、食料・農業・農村基本法に基づき、食料・農業・農村に関し、 国が中長期的に取り組むべき方針を定めたものであり、情勢変化等を踏まえ、概ね5年ごと に変更 ○ 平成27(2015)年3月24日の食料・農業・農村政策審議会で新たな食料・農業・農村基本計画 が答申され、27年3月31日に閣議決定 ■ 食料・農業・農村基本計画の主なポイント(平成27(2015)年3月31日決定) 平成37年度での実現可能性を考慮し、供給熱量ベースで45%に引き下げるとともに、 生産額ベースでは73%まで引き上げることを明記  食料の潜在生産能力を評価する食料自給力指標を初めて提示し、食料安全保障に 関する国民的議論を深め、食料の安定供給の確保に向けた取組を促進  食品の安全確保と、食品に対する消費者の信頼の確保に向けた取組の推進  食育の推進と国産農産物の消費拡大、「和食」の保護・継承の推進  農業や食品産業が、消費者ニーズへの的確な対応や新たな需要の取り込み等を通 じて健全に発展するため、6次産業化、農林水産物・食品の輸出、食品産業の海外展 開等を促進  食料の安定供給に係る様々なリスクに対応するため、総合的な食料安全保障を確立  多面的機能支払制度、中山間地域等直接支払制度の着実な推進や鳥獣被害への 対応強化  高齢化や人口減少の進行を踏まえ、「集約とネットワーク化」など地方創生に向けた 取組の強化  都市農村交流、多様な人材の都市から農村への移住・定住等の促進  力強く持続可能な農業構造の実現に向けた担い手の育成・確保、経営所得安定対策 の着実な推進  女性農業者が能力を最大限発揮できる環境の整備  農地中間管理機構のフル稼働による担い手への農地集積・集約化と農地の確保  構造改革の加速化や国土強靱化に資する農業生産基盤の整備  米政策改革の着実な推進、飼料用米等の戦略作物の生産拡大、農業の生産・流通 現場の技術革新等の実現  気候変動への対応等の推進

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(2)農林水産業・地域の活力創造プランの策定等

■ 「農林水産業・地域の活力創造プラン」の概要 (平成30(2018)年11月改訂:下線が追加部分) 13 ○ 平成25(2013)年12月、政府(農林水産業・地域の活力創造本部)は、①需要フロンティアの拡大、 ②需要と供給をつなぐバリューチェーンの構築、③多面的機能の維持・発揮、④生産現場の強化を 4つの柱として、「農林水産業・地域の活力創造プラン」を策定 ○ 30年11月、農林水産物の食品の輸出促進やスマート農業、農地中間管理事業の5年後見直しの 検討結果などが活力創造プランに追加 1.国内外の需要を取り込むための輸出促進、 地産地消、食育等の推進 (農林水産物・食品の輸出促進について追加) 2.6次産業化等の推進 (スマート農業について追加) 3.農地中間管理機構の活用等による農業構造の 改革と生産コストの削減 (農地中間管理事業の5年後見直しの検討結果 について追加) 4.経営所得安定対策の見直し及び日本型直接支払 制度の創設 5.農業の成長産業化に向けた農協・農業委員会等 に関する改革の推進 6.更なる農業の競争力強化のための改革 7.人口減少社会における農山漁村の活性化 8.林業の成長産業化と森林資源の適切な管理 (森林・林業政策改革について追加) 9.水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化 10.東日本大震災からの復旧・復興 ○ 農林水産業の輸出力の強化 ・ 輸出に取り組もうとする産地・事業者の登録を受け、それらの 産地・事業者に対する情報提供・支援を強化していく取組(GFP) を推進 ○ 先端技術の現場実装の推進 ・ スマート農業新技術の開発、実証、普及を加速させるための 「農業新技術の現場実装推進プログラム」(仮称)を2019年夏ま でに策定 ○ 農地中間管理機構法施行後5年見直し ・ 地域内での話し合いの再活性化に向けた人・農地プランの実質化 ・ 農地バンク事業の手続きの簡素化 ・ 農地集積・集約化の支援体制を農地バンク事業に統合一体化 等 ■ 活力創造プランに追加された内容

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3 農政の新たな動き

(農業分野における外国人材の受入/主要農作物種子法廃止に伴う種子生産への対応)

14 ○ 国は、平成30(2018)年12月、出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する 法律を制定し、特定産業分野において、一定の専門性・技能を有する外国人材を受け入れる新たな 在留資格「特定技能」を創設。「農業」も特定産業分野となり、31年4月から本制度が開始 ○ 国は、28年11月、「農業競争力強化プログラム」において、主要農作物種子法を廃止するための 法整備を進めることとし、30年4月に種子法を廃止。道では、主要農作物等の安定的な供給や品質 の確保を図るため、31年4月に「北海道主要農作物等の種子の生産に関する条例」を制定 ■ 農業分野における特定技能による受入れの概要 ○ 在留資格: 「特定技能1号」 >> 就労目的 ○ 在留期間: 通算で最長5年 ○ 従事可能な業務の範囲: 耕種農業全般、畜産農業全般 ○ 技能水準: 「受入れ分野で相当程度の知識又は経験を必要 とする技能」 (一定の専門性・技能が必要) ※ 試験等により確認。技能実習2号修了者は免除。 ○ 日本語能力の水準: 「 あ る 程 度 に 日 常 会 話 が で き 、 生 活 に 支 障 がない程度の能力を有することを基本」 ※ 試験等により確認。技能実習2号修了者は免除。 ○ 外国人材の受入れ主体(雇用主): 農業者等 派遣事業者(農協、農協出資法人、特区事業を実 施している事業者等を想定) ■ 北海道主要農作物等の種子の生産に関する条例の概要

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◎ 農業の健全な発展 ◎ 豊かで住みよい農村の確立 農業・農村を支える基盤の形成 収益性の高い地域農業の確立 多様でゆとりある農業経営の促進 農業の担い手の育成及び確保 環境と調和した農業の促進 豊かさと活力のある農村の構築 ■ 施策の基本方針

(1) 北海道農業・農村振興条例

4 北海道農業・農村の振興

15 目 的 施 策 の 基 本 方 針 ○ 北海道農業の健全な発展と豊かで住み良い農村の確立を目指して、平成9(1997)年4月、 道では全国初の「北海道農業・農村振興条例」を制定 ○ 北海道の農業・農村を貴重な財産として育み、次世代に引き継いでいくことが基本理念 ○ 条例では「道としての取組姿勢」や「道農政の基本的な枠組」などを定め、地域重視の考え方 に立って、国の施策と合わせて道独自の施策を総合的かつ計画的に推進 ○ この条例に基づき「北海道農業・農村ふれあい促進基金」を設け、同基金を活用して、道民が 農業や農村を身近に感じ、広く理解してもらうための取組を促進

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【策定趣旨】 本道の農業・農村を取り巻く情勢の変化や課題に的確に対応し、将来に向けて持続的に発展する本道農業・農村づくりをめざして、農業・農村の振 興に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、「北海道農業・農村振興条例」に基づき策定 【計画期間】 平成28年度~令和2(2016~2020)年度

(2) 第5期北海道農業・農村振興推進計画

○ 道では、北海道農業・農村振興条例に基づき、将来に向けて持続的に発展する本道農業・ 農村づくりを目指して、農業・農村の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、 28(2016)年3月に第5期北海道農業・農村振興推進計画(平成28~令和2(2016~2020)年度: 5か年間)を策定 ○ 本計画は、第4期計画を点検・検証し、北海道農業・農村振興審議会への諮問・答申及び 意見聴取、道民からの意見聴取を行い、農業・農村の振興に向けた取組を進めることとし、新 たな推進方針として、「農業・農村の役割・機能に対する道民意識の共有」と「国内外の食市場 を取り込む高付加価値農業の推進」を追加 ■ 第5期北海道農業・農村振興推進計画の概要 16 本道農業 ・ 農村の役割 ● 食を支える チャレンジ精神旺盛な専業的な農業者を主体 に我が国有数の食料供給地域として、国民全 体の食を持続的に支える役割 ● 地域と所得を支える 食品加工、流通・販売、観光などと結び付き雇 用の場の確保など道民の生活や地域経済を 支える基幹産業としての役割 ● 公益的機能を発揮する 環境にやさしい持続的な農業の展開と洪水防 止など国土・環境の保全や景観形成など公益 的機能の発揮 ● 教育の場、食を楽しむ場となる 人々の憩いや癒やしの場とともに、子どもの教 育の場、地域の食を楽しみ、文化に親しむ場と しての役割 (1)生産努力目標の設定 ○ 米、豆麦類、てん菜、馬鈴しょ、野菜、 果樹、生乳、肉類等について、生産、 消費の両面における課題と取り組むべ き施策と併せて、作付面積、飼養頭数、 生産量等の目標を設定 目標面積等の水準を多くの品目で維持 しつつ、10a当たり収量や1頭当たり乳 量の向上により生産を拡大 (2)自給率試算 ○ 生産努力目標の設定を踏まえ試算 【カロリーベース】 197%(H25) ⇒258%(H37) 【生産額ベース】 201%(H25) ⇒ 267%(H37) 〔参考:国の目標〕 【カロリーベース】 39%(H25) ⇒ 45%(H37) 【生産額ベース】 65%(H25) ⇒ 73%(H37) 農業・農村の振興に関する施策の推進方針と展開方向 1 農業・農村の役割・機能に対 する道民意識の共有 2 需要に応じた安全・安心な食 料の安定供給とこれを支える持 続可能な農業の推進 3 国内外の食市場を取り込む高 付加価値農業の推進 4 農業・農村を支える多様な担 い手の育成・確保 5 農業生産を支える基盤づくりと 戦略的な技術開発・導入 6 活力に満ち、心豊かに暮らし ていける農村づくり 本道の農業・農村を貴重な財産として育 み、将来に引き継いでいくために必要な 道民理解の促進 消費者の期待と信頼に応える食料の生 産・供給に向けた取組の推進 国内外の食市場の変化への対応や成長 が見込まれる世界の食関連市場の取り 込みに向けた取組の推進 地域農業を将来にわたり支えていく多様 な担い手の育成・確保と活躍できる環境 づくり 生産力を最大限に引き出す基盤整備や ICTなど新技術のフル発揮、農地の集 積・集約化の推進 地域資源を活かした農村づくりと多面的 機能の発揮、快適で安心して暮らせる場 の確保

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■ 「北海道食の安全・安心条例」の概要 17

5 食の安全・安心の確保

目  的 食の安全・安心に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって 道民の健康を保護し、消費者に信頼される安全で安心な食品の生産 及び供給に資する。 基本理念 ① 道民の安全で安心な食品の選択の機会の確保 ② 道民の健康の保護が最も重要であるという認識の下での取組 ③ 道民の要望及び意見の反映、生産者等その他道民との   協働による取組 ④ 食品の生産から消費に至る各段階における取組 施策等の体系 食 の 安 全 ・ 安 心 の た め の 施 策 基本的施策等 安全で安心な 食品の生産及 び供給 道民から信頼 される表示及 び認証の推進 情報及び意見 の交換、相互 理解の促進等 情報の提供、食品等の検査及び監視、 人材の育成、研究開発の推進、緊急 事態への対処等に関する体制の整 備等 食品の衛生管理の推進、農産物等の 安全及び安心の確保、水産物の安全 及び安心の確保、生産資材の適正な 使用等、生産に係る環境の保全 適正な食品表示の促進等、道産食品 の認証制度の推進 情報及び意見の交換等、食育の推進、 道民からの申出、財政上の措置 北海道食の安全・安心委員会 一般的な附属機関の設置規定 ■ 「北海道遺伝子組換え作物の栽培等による交雑等 の防止に関する条例」の概要 目  的 ○ 交雑及び混入の防止、生産上及び流通上の混乱の防止 ○ 遺伝子組換え作物の開発等に係る産業活動と一般作物に係る    農業生産活動との調整 ○ 道民の健康の保護並びに本道の産業の振興 目  的 区   分 開放系一般栽培 開放系試験栽培 概      要 ① 栽培者は、地域説明会を開催した後、  知事に許可を申請 ② 知事は、食の安全・安心委員会の意見を  聴取し、許可・不許可を決定   上記の委員会の中に研究者からなる専門  部会を設置し、ここで科学的見地に立って  調査審議 ③ 知事は、栽培許可者に対し、必要に応じ  て勧告、栽培中止命令、必要な措置命令、  許可の取消しを行う。 ① 試験研究機関は、地域説明会を開催した  後、知事に届出 ② 知事は、食の安全・安心委員会の意見を  聴取   上記の委員会の中に研究者からなる専門部 会を設置し、ここで科学的見地に立って調査 審議 ③ 知事は、届出のあった試験研究機関に対し、  必要に応じて勧告、栽培中止命令、  必要な措置を命令 許可制 試験研究機関に よる研究ほ場に おける試験研究 目的の栽培 届出制 ○ 道では、平成17(2005)年3月に「北海道食の安全・安心条例」を制定し、生産から消費に 至る各段階での取組を推進 ○ また、同年同月に「北海道遺伝子組換え作物の栽培等による交雑等の防止に関する 条例」を制定し、遺伝子組換え作物と一般作物との交雑及び混入を防止

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北海道農業・農村の振興に向けた具体的な取組

1 農業・農村の役割・機能に対する道民意識の共有

農業・農村コンセンサス形成に向けた取組 ○ 「ふれあいファーム」の登録推進 ・登録数:892農場 (31(2019)年3月末現在) ○ 農業・農村情報誌 『confa(コンファ)』の発行 ・発行部数:40,000部 (年2回発行) ・電子ブックへの登録(北海道ebooks) ○ 参加・体験による都市と農村の交流促進 ・ふれあいファームが共同で実施する農作業、加工体験の取 組等に対する助成 ・農業者と農業関係以外の団体や教育関係機関等が連携し て取り組む協働活動に対する助成 など 【主な活動内容】(平成30(2018)年度実績) ◇ 総合情報発信事業 ・消費者(都市)と生産者(農村)がつながり、相互理解を図る ためのラジオ番組の制作・放送 ・広報誌等を活用した情報発信、意識啓発ポスター作成 等 ◇異業種等対話促進事業 ・農業・農村理解促進に係るフォーラムの開催 ○ 農業・農村は、食料の供給や就業の場の提供といった役割をはじめ、国土・環境の保全や美しい 農村景観の形成、自然体験・農業体験などの教育の場の提供などの多面的な機能を発揮 ○ 道では、農業・農村の役割や機能について広く道民の理解と支援の輪を拡大するため、「農業・農 村ふれあいネットワーク」との連携や、ふれあいファームの登録推進、農業・農村情報誌 『confa (コンファ)』の発行などの取組を実施 18 【会員】 ・北海道経済連合会 ・北海道消費者協会 ・北海道農業公社 ・北海道農業会議 ・北海道土地改良事業団体連合会 ・北海道農業協同組合中央会 (事務局) ・北海道信用農業協同組合連合会 ・ホクレン農業協同組合連合会 ・北海道厚生農業協同組合連合会 ・全国共済農業協同組合連合会北海道本部 ・北海道 農業・農村ふれあいネットワーク 2018秋号 2019春号 ※北海道ebooksのブックをスマートフォン等でご覧いただくためには専用アプリ(無料)が必要で す。

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2 需要に応じた安全・安心な食料の安定供給と

これを支える持続可能な農業の推進

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(1)米チェン、麦チェンの取組

■ 北海道米プロモーションの展開 ■ 麦チェンシンボルロゴ 麦チェンのPRシンボルとして 地域や団体等において広く使用 (PR資料、イベント等に活用) ■ 麦チェンサポーター制度 【制度の概要】 ○ 対象店 ・ 消費者に直接小麦製品を提供する店舗 (ベーカリー、飲食店(ラーメン)等 (認定数 31(2019)年3月末現在 422店) ○ 認定要件 ・ 店舗総体で道産小麦使用率30%以上 又は ・ 道産小麦100%商品が1アイテム以上 かつ ・ 将来的に道産小麦50%以上使用をめざす ■ 北海道米の道内食率の推移 ○ 米については、農業団体や流通団体等とともに構成する「北海道米食率向上戦略会議」を 中心に、地域のイベントと連携したPR活動や、幅広い年齢層に向けた食育講座の開催、量販店 との連携によるプロモーション活動など、北海道米の道内食率向上を図る取組(米チェン)を実施 ○ 小麦については、輸入から道産への利用転換を図るため、生産から流通・加工、消費に至る 関係者が連携し、需要に応じた小麦の生産や消費・流通対策に取り組む「麦チェン」運動を実施 資料:北海道農政部調べ

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愛食運動の推進

○ 地産地消が道民の購買活動 に直接結びつくように、毎月第3 土曜日・日曜日を「愛食の日」と し、普及啓発活動を実施 ○ 道内の食品ロス削減に向け、 「おいしく残さず食べきろう!」を スローガンに、平成28(2016)年か ら実施している運動 ○ 道民一人一人にそれぞれの立 場で具体的な行動を取ってもらう ため、市町村、企業・団体、学校等 と連携しながら取組を実施 ○ 道では、官民一体となって「地産地消」、「食育」などを総合的に推進する「愛食運動」を展開し、 様々な取組を実施 ○ 道民の道産品の購買に直接結びつく仕組みづくりとして、「愛食の日」を制定するとともに、道 産食材のこだわり料理を提供する外食店等を「北のめぐみ愛食レストラン」として認定 ○ 本道の食育を総合的に推進するため、「食育推進優良活動表彰」の実施や、食品ロス削減に 向けた「どさんこ愛食食べきり運動」を展開 「愛食の日」の制定 どさんこ愛食食べきり運動 ○ 道民の食育への関心を高めるた め、食育活動を積極的に行い、道 内の食育の推進に貢献している個 人・団体を表彰する制度 31(2019)年3月末現在 17団体・個人が受賞 北海道農政部食の安全推進局食品政策課 電話011-204―5427 北海道環境生活部環境局循環型社会推進課 電話011-204-5197 ※食品政策課のホームページから、宴会などで使用できる三角柱をダウンロードできます。 詳しくはこちら → どさんこ食育 食べ残し対策 検索 宴会五箇条 まずは、適量注文 幹事さんから 「おいしく食べきろう!」の声かけ 席を立たずにしっかり食べる 「食べきりタイム!」をつくろう 食べきれない料理は仲間で分け合おう 目指すは完食!!でも食べ過ぎ注意。 ゴミと身体のダイエットを心がけよう! 其の一 其の二 其の三 其の四 其の五 食べきろう! 全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会 全国共同キャンペーン どさんこ愛食食べきり運動! 忘年会・新年会は 問合せ先 北海道農政部食の安全推進局食品政策課 電話011-204―5427 北海道環境生活部環境局循環型社会推進課 電話011-204-5197 くわしくはこちら↓ どさんこ食育 食べ残し対策 買い物は「計画的に」! 「食べきれる分だけ」調理しよう! 「適量注文」で好き嫌いなく完食! 幹事さんの「食べきろうの声がけ」と 「食べきりタイム」で完食! 感謝を 込めて 問合せ先 食べきろう! どさんこ愛食食べきり運動実施中! 外食の時は… 宴会の時は… 家庭では… 食品ロスを減らすために [食べきり運動ポスター〕 表彰式 ○ 道内の宿泊施設・外食店のうち、 北海道産食材を使用したこだわり 料理の提供を通じて、道産食材の 積極的な利用や素晴らしさをお客 様に伝える地産地消に取り組むお 店を認定する制度 北のめぐみ愛食レストラン 31(2019)年3月末現在 370店舗 北海道食育推進優良活動表彰

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(3) 道産食品の表示に係る取組と環境と調和した農業の推進 【登録基準等】 ・道内で製造・加工 ・主原材料に道産品を使用 ・道産原材料は北海道産等と表示 ・最終出荷形態と消費者の入手形態 が同一 【登録状況】 ・31(2019)年3月末 現在、135社377商品 (登録種類) 農産物、畜産物、水産物、 林産物、その他 21 ○ 有機物の施用などにより健全な土づくりを基本に化学肥料 や化学合成農薬の使用を必要最小限にとどめる農業 【YES!clean表示制度】 クリーン農業技術を使い、化学肥料や化学合成農薬の使用量 を減らすなど、一定の基準をクリアした道産農産物 <対象農産物の要件> ・道内で生産、登録基準に適合 ・栽培基準に基づき生産 ・他の農産物と分別収集、保管、出荷等 ■ YES!clean登録集団、作付面積の推移 資料:北海道クリーン農業推進協議会調べ 区 分 H24 H25 H26 H27 15,625 16,643 17,027 実 集 団 数 作 付 面 積 (ha) 345 349 337 17,141 17,600 H29 276 18,390 334 321 H28 有機JAS マーク (国の規格) 331 331 355 341 317 299 274 271 0.6 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.7 0.7 -0.1 0.1 0.3 0.5 0.7 0.9 250 270 290 310 330 350 17 22 23 24 25 26 27 28年度 有機JAS認定農家戸数 販売農家に占める割合 戸 数 割合(%) 資料:農林水産省「県別有機認定事業者一覧」 ○ 化学肥料や化学合成農薬を使用しないことを基本として、 環境への負荷をできる限り低減した生産方法による農業 【有機農産物の 検査・認証制度】 <有機JAS規格> ・たい肥等による土づくり ・播種・植付け前2年以上 及び栽培期間中に化学肥 料、農薬を不使用 ・遺伝子組換え技術を不 使用 ・慣行農法の農産物と仕 分け ・化学肥料・農薬の飛来、 流入防止 ○ 道産食品に対する消費者の信頼確保と北海道ブランドの向上を図るため、道産食品独自認証制度 (きらりっぷ)や道産食品登録制度による取組の実施 ○ 持続可能な農業生産を推進するため、環境との調和に配慮したクリーン農業・有機農業の展開や、 食品安全、環境保全、労働安全等の取組であるGAPの導入を促進 道産食品独自認証制度(きらりっぷ) 道産食品登録制度 クリーン農業 有機農業 【制度の特徴】 ・道内で生産される農畜水産品を使用し、道内で製造・加工された食品 ・産地名や製造方法などの情報提供 ・高度な衛生管理 ・特別な原材料、生産方法など優れた商品特性 ・官能(食味)検査を実施 ・第三者機関が厳格にチェック 【認証状況】 ・31(2019)年3月末現在、24社に対し14品目52商品を認証 (認証している品目) ①ハム類、②ベーコン類、③ナチュラルチーズ、④アイスクリーム、⑤日本酒、⑥そば、 ⑦みそ、⑧納豆、⑨豆腐、⑩しょうゆ、⑪熟成塩蔵さけ、⑫いくら、⑬醤油いくら、⑭魚醤 安全・安心・おいしさの証 きらりっぷマーク GAPの導入促進 ○ 産地や農家が安定した経営を続ける ためには、信頼性の確保、環境への配 慮、事故防止等の対策が重要であり、 GAP(農業生産工程管理)の取組が必要 ○ 産地へのGAPの円滑な普及促進を 図るため、セミナーによる普及啓発や、 研修会の開催などによる地域指導者の 育成の取組を推進 H29.3 H30.3 H31.3 件数 91 126 153 農場数 175 230 336 資料:日本GAP協会、道農政部調べ ※1:JGAP、ASIAGAPは、穀物と青果物の重複を調整 ※2:件数、農場数ともに、学校等の教育機関を含む ■ GAP認証件数、農場数の推移 (JGAP,ASIAGAP,GLOBALG.A.P)

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3 国内外の食市場を取り込む高付加価値農業の推進

22 ■ 道内における農業生産関連事業体数(平成29(2017)年度) ■ 6次産業化事業計画の認定件数(平成31年3月末現在) ・ 仲野農園(空知管内長沼町) 果樹農家 ファームレストランの経営やリンゴジュースなどを製造 ・ 北海道夢民村(旭川市) 農業生産法人 米や野菜の産直などに取組 ・ 10RWINERY ~トアールワイナリー~(岩見沢市) ぶどう生産からワイン製造まで取組 ワインの受託製造も実施 ・ JA中札内村(十勝) 枝豆の生産、加工、 販売や輸出 ・ JA士幌町(十勝) 馬鈴しょの加工(ポテトチップ、コロッケ等) ■ 農業生産関連事業販売額 資料:農林水産省「6次産業化総合調査」 区 分 事業体数 農産物の加工 1,350 農産物直売所 1,320 観光農園 370 農家民宿 300 農家レストラン 130 合 計 3,470

(1) 6次産業化等の推進

区分 総合化事業計画の認定件数 研究開発 成果利用 事業計画 農産物 林産物 水産物 北海道 152 143 3 6 1 全国 2460 2176 101 183 25 ○ 本道の農林水産物は、「原料生産-研究開発-製造加工-販売輸出」といったバリューチェ ーンの強化により、その価値は更に高まる可能性を有しており、6次産業化は重要な取組 ○ 本道における農業生産関連事業体数は、平成29(2017)年度で3,470事業体で販売額は1,553億 円となる一方、六次産業化法・地産地消法に基づく「6次産業化事業計画」の総合化事業計画の 認定を受けた農業者等は、31年3月末で152件 ■ 6次産業化の取組事例 資料:農林水産省「6次産業化総合調査」 区 分 25年度 26年度 27年度 29年度 18,175 18,672 19,680 北 海 道 全 国 1,400 1,455 1,506 20,275 29年度 1,553 21,044 1,517 (億円)

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(2) 農畜産物等の輸出の現状と取組

○ 道では、平成30(2018)年12月に、令和5(2023)年までに道内食品の輸出額1500億円を目指す 「北 海道食の輸出拡大戦略<第Ⅱ期>」を策定。農畜産物等では、輸出額を125億円に拡大する目標を 揚げ、米及び青果物、牛肉等を重点品目とした取組を強化 ○ 道とホクレン、ぎょれんなどで構成する「北海道農畜産物・水産物海外市場開拓推進協議会」では、 平成27(2015)年以降アジア地域を中心に、現地調査や現地での物産展開催等の販売促進、道内へ の現地バイヤー招へいなど、道産農畜産物と水産物のプロモーション活動等を実施 ○ 30年の輸出額は35億円で、ながいも、ミルク等、たまねぎ、米の4品目で8割以上を占める ○ 30年5月には、石狩湾新港が中国への輸出に必要な精米工場等に指定され、10月に同港から中 国へ北海道米を初出荷。令和元(2019)年5月には、(株)北海道畜産公社が設置する十勝総合食肉 センターが、牛肉の対米輸出が可能な施設として認定 23 ■ 北海道からの主な輸出実績 (単 位: トン、百万 円) 品 名 H27 H28 H29 H30 主な 輸出先 数量 金額 数量 金額 数量 金額 数量 金額 ながいも 5,186 1,852 4,555 1,834 2,918 1,524 4,353 1,543 台湾、米国 ミルク等 2,947 633 3,323 721 3,819 880 4,036 930 香港 たまねぎ 10,913 566 20,546 880 10,851 412 1,905 111 台湾、韓国 米 668 156 962 254 1,001 297 889 305 香港、米国 合 計 20,869 3,794 30,407 4,153 19,833 3,671 11,866 3,500 資料:財務省貿易統計(道内港分) 注1 米は、政府援助米(推定)を除く 注2 合計には、その他の輸出品も含む ■ 「北海道農畜産物・水産物海外市場開拓推進協議会」の取組 年 度 プロモーション対象国(地域) 27 など)等タイ(北海道食品フェア)、北京(トップセールスによる農水産物プロモーション 28 タイ(試食販売、トップセールスによる農水産物プロモーションなど)等 29 など)等タイ(試食販売、商談会、トップセールスによる農水産物プロモーション 30 台湾(常設販売棚の設置、物産展の開催)等 ■ 北海道食の輸出拡大戦略<第Ⅱ期>の輸出額の目標 道産食品輸出額 1,500億円 (推進期間 2019~2023年) 品目 道内港 道外港 合計 農畜産物・農畜産加工品 (日本酒含む) 100億円 25億円 125億円

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4 農業・農村を支える多様な担い手の育成・確保

農業後継者等を対象に養成及び研究課程の教育を実施するとともに、Uターン 就農者や新規参入者に対する基礎研修等を実施。 ○教育内容 ・養成課程(畜産経営学科、畑作園芸経営学科) ・研修部門(稲作経営専攻コース) ・研究課程(農業経営研究科) (北海道農業公社) 本道農業を担う青年農業者を育成・確保するため、道をはじめ、道内の市町村 や関係機関・団体が会員となり、新規就農者に対し、総合的な支援を実施。 ○主な事業内容 ・就農相談活動など就農促進支援活動 ・就農支援資金の償還免除 ・無料職業紹介所の開設 ●青年等就農資金 [平成26年度~] 農業経営を開始するために必要な資金を長期、無利子で貸し付ける 資金 ●担い手育成センター各種助成事業 就農研修者家賃助成事業、大型特殊免許取得支援事業、傷害保険 掛金助成 等 ●農地中間管理事業 [平成26年度~] 機構が農地を借り入れて、担い手に集約化して貸し付ける事業 ●農地売買支援事業 [平成26年度~] 機構が離農地等を買い入れて、貸付後に売り渡す事業 ●農場リース事業 公社が離農農家の施設を整備し、貸付後に譲渡する事業

(1) 多様な担い手の育成・確保

●農業次世代人材投資事業(準備型) 就農前の研修(2年以内)を後押しする資金(150万円/年)を交付 ●農業次世代人材投資事業(経営開始型) 就農直後(5年以内)の経営確立を支援する資金(最大150万円/年)を交付 ●農の雇用事業 法人等が行う実践的研修の経費支援(年間最大120万円) ○ 本道農業が持続的に発展するためには、新規就農者の育成・確保が重要であることから、道で は、北海道農業担い手育成センター(北海道農業公社)による就農相談会の開催や農業改良普及 センターによる技術・経営指導など、幅広い取組を推進 ○ 農業次世代人材投資事業(旧 青年就農給付金事業)や農の雇用事業など、国の制度を積極的 に活用するとともに、日本政策金融公庫の経営開始に必要な資金の貸付けなど、関係機関・団体 と連携し、新規就農者の育成・確保を促進 ■ 新規就農者支援の仕組み 農家 子弟 ・ 非農家 出身者 新規 就農 ・ 農業 法人 就業 研修教育 ・ 実践研修 経営開始 ・ 法人就業 実践研修 の実施 農地中間 管理事業 スーパーL 資金等 研修斡旋 就農相談 農業次世代 人材投資事業 (準備型) 農業次世代 人材投資事業 (経営開始型) 技術・ 経営指導 農の雇用 事業 技術・ 経営指導 研修教育 の実施 農業改良普及センター 全国農業会議所 農業高校・農業大学校 市町村 北海道農業担い手育成センター(北海道農業公社) 先進農家・農業法人 農場 リース 事業 農地中間管理機構(北海道農業公社) 青年等 就農資金 日本政策金融公庫 各種助成 事業 JAグループ 担い手 確保育成 支援事業 24

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(2) 地域営農支援組織の取組

( 組織 ) 資料: 北海道農政部 「コントラクター実態調査」 ■ コントラクター数の推移 ■ TMRセンターの推移 ■ 酪農ヘルパーの利用状況の状況 25 資料:(一社)酪農ヘルパー全国協会「酪農ヘルパー利用実態調査」(各年8月1日)、 農林水産省「畜産統計」(各年2月1日) 注:農家1戸当たり利用日数は組合活動区域における実数 ○ 担い手の減少や高齢化が進行する中、地域の営農を支える重要な役割を果たすコントラクター、 TMRセンターなど地域営農支援組織の育成を推進 ○ 平成30(2018)年3月末現在のコントラクター数は、326組織。TMRセンター組織数は77組織、構成 員は713戸となっており、道内酪農家戸数に占める割合は11.3%。30年8月現在の全道のヘルパー 利用組合数は86組合、利用組合の加入農家戸数は5,117戸であり、利用組合への参加率は91.3% 区 分 利 用 組合数 乳用牛 飼 養 戸 数 (戸) 利用組合 活 動 範 囲 内 戸 数 (戸) (A) 利用組合 参加戸数 (戸) (B) 利用組合 参 加 率 (%) (B/A) 延 べ 利 用 日 数 (日) 利用農家 1 戸 当 た り 利用日数 (日) 12年度 94 9,950 8,377 6,926 82.7 74,007 12.3 17年度 102 8,790 7,978 6,954 87.2 98,303 16.2 22年度 96 7,358 7,026 6,271 89.3 99,750 18.2 27年度 90 6,680 6,081 5,507 90.6 105,900 22.2 28年度 88 6,490 5,913 5,333 90.2 102,932 22.8 29年度 86 6,310 5,797 5,260 90.7 99,576 22.8 30年度 86 6,140 5,606 5,117 91.3 - - 94 229 311 330 324 326 0 100 200 300 400 H12 H17 H22 H27 H28 H29 区 分 12年度 17 22 27 28 29 TMRセンター組織数 3 15 39 65 71 77 構成員(戸) - 137 - 654 708 713 酪農家戸数に占める割合(%) - 1.6 - 9.8 10.9 11.3 給与頭数(頭) - 11,566 - 75,573 95,725 99,291 乳牛給与頭数に占める割合(%) - 1.3 - 9.5 12.2 12.7 資料:北海道農政部「コントラクター実態調査」

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(3) 企業連携・農業法人化に向けた取組

○ 本道農業を支える多様な担い手の育成・確保を図るため、企業と地域との連携促進や法人化の 推進に向けた相談窓口として、平成28(2016)年4月に「企業連携・農業法人化サポートデスク」を設 置 ○ サポートデスクでは、情報の一元管理と共有化、フォローアップに努め、相互理解のもと企業と 地域農業とのマッチングを実施 ○ 経済部とも連携し、企業情報等の収集や管理・活用方法に関するノウハウを蓄積するとともに、 企業訪問を実施するなど、北海道農業の魅力を積極的にPR 26

企業

農業との連携を希望!

地域

(市町村) 地域農業の活性化に資する 企業との連携を期待!

経済部

(企業情報の活用ノウハウ等) 連携 ◆ 「相談カード」による内容整理、情報を一元管理

農政部農業経営課

「サポートデスク」の設置 ☎011-206-7364 ◆ 企業情報の収集や管理・活用ノウハウを蓄積 ◆ 取組事例紹介やセミナーの開催、マッチングを実施 -北海道農業法人化等支援協議会- ◯ 構成員:18機関・団体 (農業団体、経済団体、士業団体、金融機関、北海道(農政)) ◯ 目 的:法人化の推進に向けた取組、農業経営に関する相談等 《 成果》 ◯ マッチング件数の累計 15社 63件 ☆トヨタとの連携協定 ☆ドメーヌ・ド・モンティーユ (仏)の函館参入 など 地域と企業の 連携を推進 多 様 な 農 業 の 担 い 手 を 育 成 ・ 確 保 《設置後の相談実績》 (H31年3月末) 相談件数の累計381件 〔内訳〕 企業からの参入相談:169件 (実企業数は115社) 生産者の法人化相談 :73件 その他(制度照会等) :139件

(29)

○ これらの整備を計画的に推進するため、農地や農業水利施 設等の過去の整備履歴などを地図情報と一体的に蓄積。 その情報を地域の将来構想 づくりのため、関係者に積極 的に提供するとともに、農地 や農業水利施設等の補修・ 更新時期の判断や工法の選 定などに活用 ○ これまでに造成された農業水利施設の老朽化が進み、耐用 年数を超過した施設が増加する中、 ストックマネジメント手法を用いて、 機能診断に基づく劣化状況等に応 じた補修・更新などを計画的に行う 戦略的な保全管理を推進 ○ 近年の異常気象などに伴う農作物被害の多発により、地域 では排水対策を中心に整備要望が高まっており、これらに対 応するため、暗渠排水や排水路 整備など総合的な排水対策を推 進 ■ 畑地・草地排水整備率 単位:% 資料:農林水産省「農業基盤情報基礎調査」による道推計値 ○ 農家戸数の減少に伴い、一戸当たり経営規模が拡大してお り、より効率的な営農に向けて、ICTの導入や地下かんがいを 利用した乾田直播栽培などの省 力化技術に対応できる大区画化 の整備を推進 ■ 水田整備率(1ha以上) 単位:% 資料:農林水産省「農業基盤情報基礎調査」による道推計値

5 農業生産を支える基盤づくりと戦略的な技術開発・導入

27

(1) 農業生産基盤整備の計画的な推進

H24 H25 H26 H27 H28 9.6 10.6 11.6 12.6 13.7 H24 H25 H26 H27 H28 60.9 61.3 61.5 61.9 62.2 ○ 農家戸数の減少に伴う経営規模の拡大や営農条件の改善に対応するため、ほ場の大区画化 水田)、起伏修正や排水整備(畑地・草地)などの生産基盤の整備を実施し、農地の生産機能 の維持を推進 ICTを導入した大区画化ほ場 農作物被害の多発 農業水利施設の老朽化 整備履歴などの地図情報を活用した取組

(30)

(2) 農業生産基盤整備の効果

① 農業生産基盤整備(暗きょ排水)による収量確保の効果 ② 農業生産基盤整備(暗きょ排水)による品質確保の効果 ■ 暗きょ排水に対する農家からの評価 ③ 農業生産基盤整備(区画整理)による作業性向上の効果 ■ 暗きょ排水の機能 28 【整備前】 【整備後】 適期の作業(防除・収穫) 生育促進 機械がぬかり作業がで きない 根腐れ等生育不良発生 降雨後に作業が可能 余剰水排除により 順調に生育 降雨による滞水 余剰水を排除 未整備ほ場 整備済みほ場 5% UP 8% UP 28%UP 12% UP 17% UP 21% UP (%) (kg/10a) (時間/ha) どちらも秋まき小麦の収穫前の状況。整備前は、排水不良により融 雪水や雨水が適切に排除されず、生育被害が発生していたが、 整備後は、排水不良が解消され被害の発生は見られなくなった。 (渡島総合振興局管内) 資料:北海道農政部「経済効果検討調査」(H14~24年度) 資料:北海道農政部「基盤整備の有効性に関する調査」(H21年度) 資料:北海道農政部「経済効果検討調査」(H14~24年度) 資料:北海道農政部「基盤整備の有効性調査に関する調査」(H24年度) 33%削減 27%削減 22%削減 14ポイント UP 19ポイント UP 18ポイント UP 35ポイント UP 12ポイント UP 品質低下が見られなかったほ場の比率 ○ 農業生産基盤整備を行うことにより、暗きょ排水では、ほ場の透排水性が改善され、 水田における中干し作業の適切な実施や畑地における適期作業が可能となり、収量や品 質が向上し、農作物の安定的な生産量確保に寄与 ○ 区画整理については、ほ場の大区画化や傾斜緩和により、大型機械の効率的な利用が 図られ、農業の省力化・大規模化の促進に寄与

(31)

[H26] 111.3万ha 内訳 [農地面積のすう勢(荒廃農地等)] 内訳 [農地面積のすう勢(荒廃農地等)] △ 5千ha [各種施策効果] [各種施策効果] + 5千ha ○ 荒廃農地の発生抑制等 ○ 荒廃農地の発生抑制等 (+ 2千ha) ○ 編入促進及び除外抑制等 ○ 編入促進及び除外抑制等 (+ 3千ha) 差し引き +0千ha 農用地確保のための各種施策を市町村農業振興地域整備計画へ反映 [H37] 111.3万ha 資料:北海道農業振興地域整備基本方針(平成28年4月改正)

(3) 優良農地の適切な利用の推進

■ 本道における農用地等の面積の目標 29 現 状 目 標 ○ 道では、農地法などに基づき、優良農地を確保し、その有効利用を推進するとともに、市町村 農業委員会、北海道農業会議等と連携しながら、農用地区域への編入促進・除外の抑制や、荒 廃農地の発生抑制及び解消・再生、担い手への農地の集積など計画的な土地利用を推進 ○ 農業者の将来の経営規模や農用地の利用に関する意向等を踏まえた「人・農地プラン」の作 成や見直しを通じて、農用地の集積・集約化に向けた合意形成を図るとともに、本プランと連動 し、農地中間管理機構などを効果的に活用した担い手への農地の流動化を促進 ○ 農業委員会や農地利用円滑化団体等による農地法、農業経営基盤強化促進法、土地改良 法等による農地の利用調整や農地保有の合理化に向けた取組を推進

(32)

○ 水 稲 ゆめぴりか(H20)~特Aを獲得した極良食味米 きたくりん(H24) ~いもち病抵抗性の(減農薬栽培向き)良食味米 そらゆき(H26) ~多収の業務用米 そらゆたか(H28)~多収の飼料用米 えみまる(H30)~直播向けの良食味米 ○ 大 豆 スズマルR(H27)~ダイズシストセンチュウに強い納豆用大豆 とよまどか(H30)~耐倒伏性が強く、豆腐加工適性が高い大豆 ○ 小 豆 ・ いんげんまめ ちはやひめ(H28)~病気に強く、作りやすい早生小豆 エリモ167(H29)~アズキ落葉病に強い小豆 きたロッソ(H29)~国内初のサラダ用いんげんまめ ○ いちご ゆきララ(H28)~規格内収量が多く、果実が大きいいちご ○ たまねぎ すらりっぷ(H28)~一球重が重く加工適性に優れた長形たまねぎ ○ 種畜 勝早桜5(H26)~産肉能力が高く、産子発育能力が高い黒毛和種雄牛 北海地鶏Ⅲ(H31)~種鶏の産卵性の向上、育成期間の短縮 ○ 生産力・競争力の強化に向け、多様なニーズに応じた新品種・ 新技術の開発や植物工場など 高度な栽培技術による施設園芸の普及・展開を進めるとともに、ロボット、AI、IoT等の先端技術を 効果的に活用したスマート農業の導入を推進

(4) 新技術の開発・普及

施設園芸の一環として、生育環境(光、温度、湿度、二酸化炭素、養分など)を高 度に制御し、養液で栽培する植物工場の取組を推進 作物の周年・計画生産、土壌障害や連作障害の回避、耕起、うね立てなどの 重労働の省略化 ICTやロボット技術を活用したスマート農業技術の開 発・導入が進展 ○ 実用化された農業機械 ・ GPSガイダンスシステムや、進路保持の自動化な ど走行支援装置 ・ 高精度に散布量や散布範囲を制御する作業機械 ・ 葉色センサのデータに基づいた可変施肥システム ○ ICT農業機械の導入効果 ・ 作業時間・資材等の効率化・軽労化 ・ 生育ムラの解消 など ○ 販売が開始された農業機械 ・ 無人で自動走行できる ロボットトラクタ- など ○ 国による支援 ・ 内閣府はスマート一次産業に関する実証について、 近未来技術等社会実装事業の対象として選定 (道、岩見沢市、更別村の3者による共同提案) ・ スマート農業加速化実証プロジェクト(全道5地区) ■ 農業用GPSガイダンスシステム等の出荷台数 ■北海道農政部調べ 30 消費者などのニーズに対応した新品種の開発 植物工場 スマート農業の推進 ○ 現状:145箇所に点在(平成29年) ○ 課題:①イニシャルコストの低減、②暖房コストの低減 など ○ 道内の小豆の作付面積19,100ha(平成30年)を令和元年産では 22,000haを目途に拡大(農業団体による作付指標面積) 密植栽培技術の導入により小豆の生産拡大を推進 小豆の生産拡大 ○ 道産小豆の高まる需要に対応

(33)

6 活力に満ち、心豊かに暮らしていける農村づくり

農業・農村の多面的機能を発揮する 取組の推進 ○ 農地や水路など、地域資源の適切 な保全管理に係る地域の共同活動を 支援 ○ 生産条件が不利な中山間地域等の 生産活動を支援 ○ コミュニティの活性化を図るため、住 民主体の将来構想づくりや農村の多 様な資源を活かした地域住民活動等 を支援 多様な担い手が活き活きと活躍し、地域の個性が輝く農業・農村の実現に向けて 快適で安心して暮らせる生活の場づくり ○ 飲雑用水施設や農道、生活雑排水の処 理施設など、快適な暮らしをささえる生活環 境基盤の整備を支援 ○ 農村環境を良好に保全していくため、生 態系保全や景観などに配慮して整備を実施 ○ ハザードマップなど減災対策の検討や災 害を未然に防止する施設整備を支援 農道 浄水場 31 ○ 農村地域の多様な資源を発掘し、その資源を活かした農村づくりを推進するとともに、農業・農 村の持つ多面的機能の実現に向けた共同活動支援のほか、グリーン・ツーリズムなど、都市と農 村の交流、移住・定住の促進、地域コミュニティの維持向上などの取組を推進 都市と農村の交流の促進 ○ 都市と農村の交流を更に拡大するため、 農山漁村の豊かな資源を活用し、農業や 観光業など多様な主体が地域ぐるみで農 泊や教育旅行などに取り組む「農村ツーリ ズム」を推進 農道の草刈り 水路の泥上げ ○ 担い手の減少や農業就業者の高齢化の進行 ○ 集落機能や多面的機能が低下する懸念 ・北海道の農業・農村の有する多面的機能の評価額(洪水防止、水資源かん養、景観保全等) 12,581億円 ○ 価値観やライフスタイルが多様化 ・食の安全安心、環境保全、スローライフなどへの関心の高まり 現 状

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