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ロコモチャレンジ!推進協議会のロコモ啓発活動の取り組みと理学療法士への期待

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Academic year: 2021

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(1)理学療法学 第 42 巻第 8ロコモ チャレンジ!推進協議会のロコモ啓発活動の取り組みと理学療法士への期待 号 639 ~ 640 頁(2015 年). 639. 合同シンポジウム 1(日本整形外科学会). ロコモ チャレンジ! 推進協議会のロコモ啓発活動の * 取り組みと理学療法士への期待 大 江 隆 史**. ロコモ チャレンジ!推進協議会の紹介とロコモ関連 事業 筆者が 2014(平成 26)年から代表を務めるロコモ チャレン ジ! 推進協議会(以下,協議会)は日本整形外科学会がロコ モ関連事業を委託するために 2010(平成 22)年 8 月に発足さ せたものである。ロコモティブシンドロームの啓蒙啓発には学 会だけの活動では限界があるため,学術団体という枠を離れ一 般企業とも関係がもてる組織として活動を行ってきた。協議会 の基本方針は,1)運動器の研究や診療を担う日本整形外科学 会という学術団体と乖離せずに,ロコモが絶えず学問的裏づけ をもって進んでいくこと,2)学問的正当性,企業の社会貢献, 企業利益が矛盾することのないように調整できること,3)担. 図1. 当する人が変わっても持続して同一の目標に向かって活動でき る仕組みをもつことである。初代委員長には当時の日本整形外 科学会広報・渉外委員会委員長であった泉田良一先生が就任さ れた。その活動内容は日本整形外科学会の広報・渉外委員会を 通じて理事会へ逐一報告され,内容が点検され,承認されてい る。2013(平成 25)年からはじまる第 2 次「健康日本 21」の 中で運動器の重要性が認識され,ロコモの認知度を 10 年後に 80%にあげることを目標とすることが決まると,協議会では自 治体が第 2 次「健康日本 21」に沿って行う活動を支援するた めのロコモパンフレットを作製し,2013 年 8 月には全国へ配 布した。その活動は HP(www.locomo-joa.jp)で公表されてい る。. 2014 年度の協議会の活動. 図2. て 1)ロコモに関する講義,2)ロコモ度テストの実演と解説,. 協議会では 2014 年度はその計画の中心を地域,自治体活動. 3)みんなでロコトレ,4)ロコモ対策ワークショップを約 2 時. の支援とした。自治体向けにロコモ認知向上・理解促進プログ. 間で行うものである。参加者は自らのロコモ対策に関する想い. ラム(ロコモメイトプログラム)と,ロコモ予防・改善に資す. をロコモ チャレンジ! 宣言として発表し,終了後ロコモの認. る運動指導プログラム(ロコモコールプログラム)を作成した。. 知と理解の達成の証しとしてロコモメイト認定証を授与するこ. ロコモメイトプログラムは小学生から高齢者までを対象とし. ととしており(図 1),そのためのロゴを作成した(図 2)。. *. How to Educate the Public about Locomotive Syndrome: Roles of Physical Therapists in the Programs by Locomotive Challenge! Council ** NTT 東日本関東病院 手術部長,整形外科主任医長 (〒 141–8625 東京都品川区東五反田 5–9–22) Takashi Ohe, Physician-in-chief: Department of Orthopaeic Surgery NTT Medical Center Tokyo キーワード:ロコモ チャレンジ!,ロコモメイト,ロコモコール. ロコモコールプログラムは,二次予防対象者や要支援者など 運動機能改善が必要な人を対象に 3 ヵ月のロコトレによる介入 を行い,その前後でロコモ度テストを中心とした運動機能検査 を行い,介入の効果を判定する。プログラムは 1)初回の運動 機能評価とロコトレ指導,2)週 2 回の運動チェックと励まし のための電話連絡,3)3 ヵ月後の再評価,4)修了証の授与か.

(2) 640. 理学療法学 第 42 巻第 8 号 先生(日本整形外科学会理事長 当時),高杉伸一郎先生,協 議会から石橋英明・岸田俊二・石島旨章・筆者の 4 委員が講演 を行い,小平は石橋委員,京都は山田恵子委員が行った。参加 者の募集は各自治体が行ったが,受付をはじめとする当日の運 営,ロコトレやロコモ度テストの実演,ワークショップなどの 司会は協議会で行った。特にワークショップの司会には各種イ ベントなどで活躍しているプロフェッショナルがトライアルの 期間を通してあたった。 このトライアルでわかった課題は次の 3 点であった。1 つ目 は日常業務が忙しい医師との時間調整が必要なこと,2 つ目は 募集,広報,当日の運営などの業務のどの部分を自治体で行え るかが自治体の規模,担当できる職員の数や熱意によるであろ 図3. うこと,3 つ目は受講者を少人数に分けて行うワークショップ が順調に進むかどうかは司会者の技量によるであろうことであ る。1 つ目の点は協議会が全国的に募集しているロコモの啓発 に参加してくれる整形外科専門医であるロコモアドバイスド クター制度が充実すれば解決するであろう。2 つ目の解決には 自治体が企画を予算化することが必要であろう。3 つ目はプロ フェッショナルが担当すると費用が高額になるので,理学療法 士,保健師など医師以外の専門職のなかで才能のある人材を探 すのもひとつの解決法になるであろう。. ロコモコールプログラムの実績と課題 2014 年 12 月 2 日から福岡市で行い,21 名の参加者を得た。 講師を石橋委員が担当し,運動の実技指導,動機能測定などは 福岡市の整形外科の先生にお願いして,懇意の理学療法士の方 を派遣していただいた。自宅でのロコトレのチェックと励まし 図4. の電話は専用のコールセンターを設置して,専任の担当者が期 間を通して行った。ロコモコールの担当者は講演,ロコモ度テ スト,ロコトレ指導の場面にも参加して参加者と面識をもち,. らなる(図 3)。初回は医師 1 名と理学療法士 2 名が集団指導,. 自らの知識も向上させたうえで業務を行った。. 検査を行い,電話連絡はコールセンターを設置して行った(図. このトライアルによる運動介入はすでに報告されているもの. 4)。プログラム実行には講演する医師,パンフレット・ロコモ. と同様にロコモコールが運動継続に有用であることを示し,2. 度テストツールなど資材,参加者募集のための広報,会の進行,. ステップ値の増加と立ち上がりテストでの改善傾向が明らかと. コールセンターの設置と電話連絡などの他に実技指導や運動機. なった。課題としてはロコモメイトと同様な課題の他に,1 つ. 能測定のための理学療法士の協力が必須である。. 目として運動機能測定には理学療法士の助けが必須であるこ. ロコモメイトプログラムの実績と課題. と,2 つ目として専用コールセンターの設置にきわめて高い費 用を要することであった。1 つ目の課題は今後ロコモの啓発運. 福岡県と協同で県内の 8 ヵ所で行い,福岡市 160 人,北九州. 動に理学療法士との連携を高めれば解決するであろう。2 つ目. 市 194 人,飯塚市 67 人,久留米市 137 人,田川市 128 人,福. の課題である電話連絡法は,離れて住んでいても身内やそれに. 岡市 200 人,行橋市 62 人,筑後市 133 人の参加者を得た。そ. 近い人に行ってもらえればプライバシーの問題も含めその役割. の他,東京都小平市 120 人,京都市 97 人で合計約 1,300 人を. を果たせるかも知れない。. ロコモメイトとして認定した。福岡県では九州大学の岩本幸英.

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