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当基金の今後の方向性について 当基金では 昨年 6 月に厚生年金基金制度の見直し法が成立したことから 今後の当厚生年金基金のあり方について検討を重ねてまいりました 改正法は 厚生年金基金に対しこれまでより高い積立水準を課し 達成できなければ短期間での不足の解消または解散を促すという大変に厳しいもので

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Academic year: 2021

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(1)

平成26 年 7 月 年金受給者・待期者 様 全国住宅地開発厚生年金基金 厚生年金基金の解散について 重要なお知らせ 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 年金受給者並びに受給待期者の皆様には、日頃より基金の事業運営にご理解 をいただき厚くお礼申し上げます。 さて当基金では、昨年6 月に通常国会で基金制度の廃止を内容とする法律が 可決成立し、本年4 月に施行となったことから、今後の当基金のあり方につい て検討を重ねてまいりました。 その結果、本年2 月の代議員会で基金を解散する方向で準備を進めることが 議決されました。 解散時期は記録整備の必要があることから、平成27 年度になる予定ですが、 これにより基金は、昭和58 年 7 月の設立以降、約 31 年の歴史に幕を閉じるこ とになります。これまで業界で働いた方々の老後の所得保障の一助を担ってき ましたが、時代を経るにしたがって厚生年金基金制度を取り巻く環境も大きく 変わり、制度運営そのものが企業や従業員にとって小さくないリスクとなって います。国においては厚生年金基金制度の廃止を目指しており、当基金として は苦渋の決断ではありますが、基金解散の決定に至りました。 法律改正の内容や、これまでの経緯、また皆様の年金の多くを占める代行部 分は国に返還され国から支給されることなど、パンフレットとしてまとめまし たので、ご高覧いただきたく存じます。 年金受給者・受給待期者の皆様には、大変なご心配とご迷惑をおかけいたし ますが、何卒事情ご賢察のうえ、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 なお、解散後の年金の取り扱い、受取り方法等については、解散に向けた作 業の進捗状況を見て、別途、改めてお知らせする予定としております。 敬具

(2)

 改正法では、基金を財政状況に応じ下図のようにグループ分けします。当基金は平成24年度決算基準で見ると “代行割れ予備軍”にあたりますので、5年間は存続できます。5年経過後は、厚生年金基金の存続基準がさらに厳し くなるため、大幅に掛金を引き上げない限り、基金の存続はできなくなります。また仮に厚生年金基金を存続させ、 不足が生じた場合は、翌々年度までに不足を掛金拠出しなければなりません。  そこで当基金では、法改正を踏まえ、存続できる5年間においても運用リスクが生じること、最低責任準備金に不 足すると皆様への分配金もなくなることなどを考慮し、5年経過を待たず財政状態が比較的良いうちに、早期の解 散をする方向性を決定しました。 ・「代行」とは  厚生年金基金は、厚生年金保険料の一部を国に代わって徴収・運用し、基金独自の上乗せ(基 本プラスアルファ部分)を加えて基本年金を支給しています。このしくみを「代行」といい、この 部分を「代行部分」といいます。  これに対して「加算部分」は、基金が独自に設計した部分で、主に事業主から厚生年金とは別 に掛金を徴収し、加算年金等を給付する部分です。 ・「最低責任準備金」「代行割れ」とは  基金が代行部分の給付のために積み立てておくべき額を「最低責任準備金」といいます。基 金が代行返上、または解散した場合は、最低責任準備金相当額を国に返還する必要があります。基金の積み立て資産が、最低責任準備金を下回 ることを「代行割れ」といいます。 ・「最低積立基準額」とは  最低責任準備金が代行部分の債務であるのに対し、最低積立基準額は、代行部分に基本プラスアルファ部分、加算部分も加えた給付全体に 必要な額のことです。 代行部分 に 対 す る 積立状況 代行割れしていない基金 純資産÷最低責任準備金≧1.0 ・存続 ・他制度への移行 ・解散(通常解散) 健全基金 純資産÷最低責任準備金≧1.5 または 純資産÷最低積立基準額≧1.0 ・存続 ・他制度への移行 代行割れ予備軍 1.0≦純資産÷最低責任準備金<1.5 かつ 純資産÷最低積立基準額<1.0 ・他制度への移行 ・解散(通常解散) 代行割れ基金 純資産÷最低責任準備金<1.0 ・5年以内に特例解散制度等による解散 1.0 1.5 施行日 (平成26年4月1日) 施行日から5年後 施行日から10年後 代行割 れ 用語解説

法改正によって厚生年金基金の存続は

厳しい状況に

〈国の年金〉 〈基金の年金〉 加算部分 基本プラスアルファ部分 厚生年金 代行 代行部分 国民年金  当基金では、昨年6月に厚生年金基金制度の見直し法が成立したことから、今後の当厚生年金基金のあり方に ついて検討を重ねてまいりました。  改正法は、厚生年金基金に対しこれまでより高い積立水準を課し、達成できなければ短期間での不足の解消 または解散を促すという大変に厳しいものです。改正法による積立水準を永続的に達成することは、その分、運 用面での負担が大きくなり、リスクの観点から難しい判断となります。また、不足が発生した場合に短期で解消す ることは、加入企業の事業主の皆様への負担を過重なものとし、企業の存続や雇用そのものに影響することが 懸念されます。  これらのことを踏まえ、当基金では検討を重ね、苦渋の決断ではありますが、去る2月7日に開催された代議員 会において、基金を解散する方向で準備を進めることが議決されました。

当 基 金 の 今 後 の 方 向 性 に つ い て

当 基 金 の 今 後 の 方 向 性 に つ い て

〜基金を解散する方向で準備を進めます〜

(3)

 解散に先立ち、将来部分の代行返上をします。将来部分の代行返上とは、認可日以降の代行を停止することで す。実施後は基金に振り替えていた掛金(免除保険料)を国に納めることになりますが、既に退職している方はこ れによる変更点はありません。  将来部分の代行返上をすることで国への年金資産の返還を前倒しすることができます。  当基金は昭和58年7月1日に社団法人全国住宅建 設産業協会連合会(前身:全国住宅宅地協会連合 会)加盟事業所を母体として、宅地開発及び住宅建 設産業に働く人々の老後生活の安定と福祉の向上を 目的に設立されました。  平成24年度末現在で加入事業所306事業所、加 入員数8,500人超、年金資産270億円、年金受給者 10,000人以上に発展し、昨年設立30周年を迎えま した。  この間、設立当初は順調に推移していた運用環境 は、アメリカのITバブル崩壊等による平成12年度か らの3年連続のマイナス運用、平成19年度のサブプラ イムローン問題とその後のリーマンショックなど、苦 しい局面がありました。一昨年からお願いしておりま した給付水準の引き下げを昨年4月から実施しまし た。 当基金の歴史 早期解散の決定  基金が解散すると、国の厚生年金を代行している部 分の債務である「最低責任準備金」相当額を国に返還 することになります。仮に解散時に資産が最低責任準 備金に不足する場合には、一括または分割で事業所が 追加負担することになります。  一方、最低責任準備金には国の厚生年金の運用利 回りが付利されます。そのため、代行を維持する期間は 国の運用利回りを意識し、それを上回る運用を目指し ていく必要があり、下回ることは資産の目減りに繋がり ます。  このようなことから、当基金では制度検討委員会で 法改正を踏まえた検討を慎重に重ねた結果、「国に返 還する資産を保有しているうちに基金を早期に解散、 また将来部分の代行返上をし、国への返還を前倒しす る」という結論に至りました。 ■将来期間分の代行返上後の年金イメージ 基金 か ら 支給 加算部分 基本プラスアルファ 代行部分 老齢厚生年金(再評価・物価スライド部分) 老齢基礎年金 国 か ら 支給 将来期間分の代行停止の認可日 基金加入 ←代行停止 基本 年金 老齢厚生年金(報酬比例部分) 将来期間分の代行返上以降の掛金 対応分について、代行部分は老齢厚 生年金として国から支給されます。 既に基金を脱退している皆様はこの期間の 年金を受けているため、影響はありません。

当基金の現状と

法改正後の対応

将来部分の

代行返上を予定しています

(4)

 基金が解散した後は、事業主が掛金を負担していた加算部分および基本プラスアルファ部分の支給は終了とな ります。基金の給付の中で大きなウエイトを占めている代行部分については、国に給付原資が返還され、国から 老齢厚生年金として支給されます。  なお、国に年金資産を返還後、残余財産がある場合には、規約に基づいて加入員・受給者・待期者の皆様に分 配されます。  既に当基金のホームページ等でお知らせしておりますが、加算年金の対象者が年金に代えて一括で受け取る「選択一時金」の制 度を平成26年2月末で終了しました。この取り扱いは、現有資産を保持するための方策として、一時的な資産流出を防ぐために実 施するもので、2月7日の代議員会で審議し、決定、規約変更したものです。これにより一時金選択はできなくなりましたが、加算 年金は基金解散まで変わらず受給を続けていただけます。  皆様のご理解をよろしくお願い申し上げます。 加算部分 約12万円

現 行

基本プラスアルファ 約1万円 代行部分 (老齢厚生年金相当) 約81万円 老齢基礎年金 約58万円 ※当基金に30年以上加入した人が50歳で退職し、65歳から年金を受けるモデル額。 基金 か ら 支給 廃止

解 散 後

老齢 厚生年金 老齢 基礎年金

モデル年金額

現 行

解 散 後

モデル年金額

約81万円 約58万円 国 か ら 支給 廃 止 国へ返還 国 か ら 支給 国から支給 基金解散で 終了 (残余財産があれば分配) 事業主 掛金拠出 部分 ※基本年金額のほと んど(代行部分)は 解散後、国から支 給されます。 ※ 選択一時金を終了しました (注)解散後の年金額が変更となるケースについて 基金解散後は、これまで基金が国の年金よりも有利に給付していた部分については支給されなくなります。このため、一部のケース では、老齢厚生年金が支給停止され、結果としてこれまでよりも年金額が減額となる場合があります。 ■年金が減額となる主なケース  ①遺族厚生年金をうけている ②障害厚生年金をうけている ③基金の年金受給者で、国の年金の受給資格期間を満たしていない

解 散 後 の 年 金 等 の 給 付 に つ い て

解 散 後 の 年 金 等 の 給 付 に つ い て

(5)

厚生年金基金が代行制度を維持したまま存続する場合には、厳しい積立水準をクリアすることを求め ます。一方、解散に関しては様々な緩和策を設け、基金の解散をしやすくしています。代行割れ基金と 代行割れ予備軍を合わせると、9割の基金が該当すると言われています。改正法の施行日は平成26 年4月です。

厚生労働省が厚生年金基金制度の改正を行い、

法案が成立したそうですが、どのような内容でしょうか。

Q

A

法改正後は、基金が財政基準をクリアできなかった場合、短期に資産が回復するよう「大幅な掛金引き 上げ」をすることが求められます。本来、基金制度は長期の視点で運営するものですが、短期での不足 に対しても早急な対応が必要となるのです。 大幅な掛金引き上げは加入企業の存続や雇用にも関わる厳しい対応であり、また、不足が生じてから の基金解散は、当基金の財政状況が悪い状態での解散となるため、国に返還する資産を保有してい るうちに基金を早期に解散することが決議されました。

何故、厚生年金基金を解散しなければならないのでしょうか。

Q

A

厚生年金基金の給付は加算部分(事業主負担)と代行部分(事業主と加入員の折半負担)、代行 についた基本プラスアルファ(掛金負担なし)で構成されています。給付の多くを占める代行部分に関 しては、解散後は国から支給されることになります。加算部分や基本プラスアルファは、基金解散に伴 い終了となります。 代行部分に関しては、国に支給義務が移転され、国の厚生年金から支給されます。

基金が解散すると、現在受給中の年金はどうなりますか。

お問い合わせは

全国住宅地開発厚生年金基金

〒160-0022 東京都新宿区新宿1-26-6 新宿加藤ビルディング4階 電話 03(3341)9091(代表)  FAX 03(3341)9096

Q

A

●国に代行資産を返還 時 期 平成26年 2月 5月 ~ 9月 ~10月頃 10月 ~11月頃 平成27年度~(予定) 解 散 ●解散方針決議 ●事業主・加入員宛説明、同意取得 ●解散計画書の提出  ●将来部分の停止 ●解散認可  今後、国への代行部分の資産返還に向け、国への記録返還の準備(国との記 録の突合)を開始いたします。突合が完了次第、最終的な解散認可申請及び新 制度の設立認可申請を速やかに行ってまいります。今後のスケジュールの概要 は以下の通り予定しております。

今後の

スケジュール

について

今後の

スケジュール

について

Q

A

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