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さて 私は理学療法士の資格取得後 介護病棟のある病院で勤務していました そこは超慢性期で寝たきりの対象者が多く 全身的に拘縮も強くガチガチの方がほとんどでした 1 年目は対象者に触れることすら怖くて 知識や技術のなさにびくびくしながら治療をしていたのを覚えています その次に勤めたのは肩関節が専門であ

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Academic year: 2021

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第 101 号

~PTjin~

今回は北海道外出身の先生に執筆していただくことができ、いつもとまた違った視点でのお話が聞けました。

旭川医科大学病院 リハビリテーション部

小橋 恵子 先生

こんにちは。初めまして。旭川医科大学病院(以下、旭川医大病院)で勤務しています小橋恵子と申します。 私は平成 26 年の 5 月に兵庫県士会から北海道士会に異動してまいりました。北海道に来て半年が過ぎましたが、 家と職場の往復しかしていないため、まだまだ旭川市の街も把握できていない状況です。旭川医大の患者さんは さまざまな地域から来られている方がいらっしゃいますが、出身地を教えて頂いてもどのあたりの地域なのかほ とんどわかりません。これから北海道を勉強していきたいなぁと思っています。理学療法士のネットワークもほ とんどなく、旭川の理学療法士が道北支部ということも最近になって知りました。「なぜ、真ん中に近いところ なのに道北支部の所属なんやろ…」と不思議に思っています。今回の「PT 人」ももちろん知りませんでした。 過去の記事を見せて頂き、「私にできるんかな…?」と不安でいっぱいです。どうか暖かい心で最後まで読んで 頂けると嬉しいです。

PT dohoku No.101 November 2014 <Index> ・PT 人 ~旭川医科大学病院リハビリテーション部 小橋恵子先生~ ・道北支部の活動報告 ① 「高齢者のリハビリテーション栄養」に参加して ② 旭川ハーフマラソンサポート活動報告 ③ はじめてのスポーツ支援活動を経験して ・道北支部掲示板 ・平成 26 年度第 4 回北海道理学療法士会道北支部役員会議議事録

第 80 号

発行人 木村 和久 編集人 酒井 安弘

北海道理学療法士会

道北支部ニュース

(2)

さて、私は理学療法士の資格取得後、介護病棟のある病院で勤務していました。そこは超慢性期で寝たきりの 対象者が多く、全身的に拘縮も強くガチガチの方がほとんどでした。1 年目は対象者に触れることすら怖くて、 知識や技術のなさにびくびくしながら治療をしていたのを覚えています。その次に勤めたのは肩関節が専門であ る整形外科病院でした。ここでは術直後の症例が多く、プロスポーツ選手も通う病院でした。そのため、それま での理学療法士としての経験とは全く違う環境での仕事でした。ここではゴール設定やその時期設定の難しさ、 またわずかな触察場所の違いや力加減が大きく治療結果に影響が出ることを経験しました。その後は、専門学校 の教員をしながら、訪問リハビリテーションや、整形外科クリニックで臨床を行っていました。学校では主に、 機能解剖学の授業を担当していました。正確な体表の触察が治療の結果に大きく影響することを整形外科病院で の経験で実感していたので、学生にも骨や筋、組織を正確に触察してほしいという思いで授業をしてきました。 教員として機能解剖学を指導するため、体表解剖研究会が主催している勉強会に通いました。体表解剖研究会で は、筋・骨・神経等の運動器系の詳細な構造を 3 次元的に解明し、かつこれらを体表から正確に触察する方法を 研究しています。理学療法士にとって体表から筋や骨の位置を正確に把握できることが、EBM の原点の一つで あると考えている研究会です。ここで学びながら、各地の大学へお邪魔して解剖実習を見学させて頂き、基礎系 の勉強に力を入れていました。そのほかには、兵庫県士会には「スポーツ活動支援部」という組織があり、ここ の部員としてスポーツ活動のサポートをさせて頂いていました。県内の小学生・中学生・高校生のスポーツをし ている学生のサポートや、障害者スポーツのサポートを行うだけでなく、サポートするために必要な知識を向上 するために勉強会を開催して、理学療法士のサポートスタッフを増やす活動も行っていました。 現在、旭川医大病院での臨床は、大学病院ならではの今までに経験したことがない疾患の対象者と超急性期の 中で関わることが多く、毎日が勉強です。また、旭川医大病院リハビリテーション科(以下、リハビリ科)は臨 床以外にも教育・研究にも力を入れています。教育分野では、リハビリ科内での勉強会では、症例カンファレン スや文献抄読会を日替わりで行い、また他部署と合同での勉強会なども積極的に行っています。研究分野ではま だ私自身はあまり関われていませんが、BCI(Brain machine Interface)、IVES(Integrated Volitional control Electrical Stimulator)、APAs(Anticipatory Postural Adjustments)、ボツリヌス療法、大腿骨頸部骨 折と認知機能の個体差など、いくつかの研究をそれぞれのチームに分かれて担当し、リハビリテーション科の医 師とともに研究しています。 私は小学生の子供がいるのですが、家庭内での「主婦業」と仕事上での「理学療法士業」、この 2 つの両立に は、家族の支えだけでなく、職場のスタッフの支えがあってこそできることだと感じています。旭川医大病院リ ハビリ科では、女性・主婦が臨床・教育・研究に積極的に参加することができる環境づくりを進めています。そ の中で、なんとか家庭と仕事の両立ができています。今後は臨床だけでなく教育・研究などに取り組むことで、 リハビリ医療の幅を広げていきたいと思います。 これから旭川市でどんどん輪を広げ、たくさんの方と交流できたらと思います。これからもどうぞよろしくお 願いいたします。

(3)

道北支部の活動報告

ここでは道北支部会員の様々な取り組みを紹介します 平成26年11月1日に開催された、平成26年度道北支部第1回講習会に参加された報告を、旭川ペインクリニック 病院の沓村英美先生にお願いしました!

● 「高齢者のリハビリテーション栄養」に参加して

旭川ペインクリニック病院 沓村 英美

この度、11 月 1 日に旭川厚生病院にて済生会小樽病院の澤田篤史先生の講演を聞かせていただきました。テ ーマは、「高齢者のリハビリテーション栄養」についてです。 現在、日本では高齢化が進み、理学療法を実施している患者様にも高齢の方は多いです。実際、私が担当して いる患者様の中にも高齢者の方は多いです。高齢者のリハビリとはいっても栄養はなかなか取り組みにくい項目 です。理学療法を行うにあたり、漠然と栄養が大切であるということは知っているつもりでした。しかし栄養に 関する知識も未熟で、PT がどのように栄養と関わればよいか疑問でした。 今回、この講習会に参加させて頂いたことで、私にも出来ることはあるのだと感じました。現在、理学療法実 施患者の多くが低栄養状態にあるそうです。そのような患者様に対し、ただ運動療法を行うだけでは意味がない どころか、悪影響となる可能性もあると知りました。また、栄養の管理まで関わることは難しい場合であっても、 運動量・負荷の調節に加え、筋力トレーニングの効果を高めるために、食後 2 時間に行うといった時間の調節で あれば、私にも実践していけるのではないかと感じました。 また、リハビリテーション栄養には、他職種との連携が欠かせないとあらためて感じました。医師、看護師、 管理栄養士などとともに取り組んでいけたらと考えます。まだまだわからないこともたくさんありますし、実践 していくことが難しいことも多くあると思います。しかし、今の自分の力で出来ることから少しずつ日々のリハ ビリの中に取り入れていきたいと考えています。 ↑講習会の様子

(4)

近年道北地区でも盛んになってきたスポーツ支援活動ですが、今回は旭川ハーフマラソン及びスイートガール ランのサポート活動報告をお願いしました!

●旭川ハーフマラソンサポート活動報告

道北勤医協一条通病院 佐藤 淳平

9 月 28 日(日)旭川市花咲スポーツ公園陸上競技場で第 6 回旭 川ハーフマラソンが開催されました。今年は17 名の理学療法士が 選手のサポート活動に参加し、競技者のメディカルチェック、競技 前後のストレッチや競技後のアイシング、マッサージ、運動に関す るアドバイスや指導などを行いました。今年は、昨年より少ないも のの 3437 人のランナーが競技に参加しました。理学療法サポー トを受けた人数は 97 人と去年よりも 26 人減少しました。要因と しては理学療法ブースの場所が変更となり、競技者の集まる体育館 からやや離れた場所に設置されたこと、一時的な降雨により早々に 帰宅した競技者が多かったことが考えられます。その反面、競技前 のサポートを受けた人数が 24 人と過去最高となり、理学療法の認知度は年々高まっていると感じました。 【実施記録・アンケート結果】 理学療法サポートを受けた方のうち、延べ 73 名の方にアンケートにご協力いただきました。記載漏れなどの 不備のあったアンケートを除外した 65 件を有効回答としました。 昨年まではウォーミングアップとクールダウンの重要性を伝えることが中心でしたが、今年から新たにメディ カルチェックとして、middle finger-middle finger distance test(MMD,図 1)・finger floor distance test (FFD,図 2)・しゃがみ込みテスト・トーマステスト・エリーテストを実施しました。目的としては、評価をす る事でアプローチするポイントを絞る事、競技者個々の身体的特徴を掴み身体ケアや怪我予防へと発展させてい く事、理学療法の啓蒙が挙げられます。今回は競技後の選手に対して実施しましたが、「競技前にメディカルチ ェックを希望しますか?」という質問に対し、86%の人が希望すると答え、そのうち 73%の人が理由として「怪 我予防」と回答しました。競技前のサポートを受けた人数が増加した事も含め、理学療法士への期待の高さがう かがえます。今後も競技前のサポートを受ける方が増えていくことが予想されるため、対応方法の検討が必要と 考えます。 「理学療法士に期待する事は?」と言う質問に対して 94%の人が「ストレッチ・マッサージ」と回答、53% の人が「セルフケア指導」、46%の人が「体操指導」と回答しました。徒手対応以外に身体ケアや怪我予防、運 動指導に対する期待が高まれば、“理学療法”を地域の方に理解して頂いているといえるひとつの指標になると 考えます。 昨年までの活動内容にメディカルチェックを加えました。競技者一人ひとりに自身の身体状態を知って頂くこ とでそれぞれに適した身体ケアを提供する事が出来たと感じました。また、理学療法が「マッサージする人」で はなく、「身体の動きのスペシャリスト」として認知して頂く一歩になればと考えます。 今後医療の現場から地域へと活動の幅を広げていかなければならない中で、普段の臨床での取り組みと違い、 スポーツ支援を通して地域の方々と関わることは、セラピストにとって貴重な経験となります。 来年の活動も丁寧な対応を心掛け、「旭川ハーフマラソンでは理学療法サポートが受けられる」と、また喜ん で来て頂けるような活動にしていきたいと考えています。

(5)

図 1.MMD 図 2.FFD

● はじめてのスポーツ支援活動を経験して

かわむら整形外科 石崎 渉

かわむら整形外科に勤めています理学療法士 1 年目の石崎です。スポーツ分野や院外での活動に興味があり参 加させていただきました。臨床経験も浅く、スポーツ支援活動をするのは初めてなので迷惑をかけるのではない かと心配でした。しかし、事前に勉強会があり、評価や治療方法について学ぶことができました。また、当日も 円滑に支援活動が進むようにフォローしていただけたので、安心して活動することができました。 普段の仕事では患者様の疾患が診断されているためアプローチするポイントを絞ることができていました。し かし、今回は診断されていません。そのため、選手の訴えを聞き、自分で評価・情報収集し原因の仮説を立てな ければいけませんでした。選手の訴えは多種多様であり、効果が出るようにアプローチするポイント絞ることが とても難しかったです。特に一人の選手に対して 20 分程しか時間がなかったため、短時間の間に評価し仮説を 立て治療を行うことに加え、最後にアンケートの記入や選手へアドバイスをしなければいけなかったことが大変 でした。 上手くできないことばかりで悔しい思いもありましたが、このことが選手のためになれるようもっと勉強しよ うというモチベーションの向上にもつながりました。また、治療後楽になったと言っていただけた時はとても嬉 しかったです。患者様や選手に喜んでいただけた時が一番理学療法士としてのやりがいを感じるのですが、その ことを改めて実感することのできる活動でした。

(6)

■理学療法士会会員証について

平成 26 年度第 4 回 北海道理学療法士会道北支部役員会議

開催日付:平成 26 年 10 月 9 日(木) 場所:旭川市市民活動交流センターCoCoDe 出席者(8 名):木村・石川・千葉・佐伯・齋藤・酒井・宇佐美・佐藤 議題:支部長報告 内容: (1)支部長活動予定 平成 26 年 11 月 15 日(土) 北海道理学療法士会平成 26 年度第 4 回理事会(カミヤマビル会議室) (2)次年度事業計画の確認 (3)次年度事業予算書の作成について (4)次期役員について (5)北海道理学療法士会道北支部平成 26 年度全体集会について 結果:承認

まだまだ不携帯の会員様が

いらっしゃいます!!

(7)

議題:事務部報告 内容: (1)平成 27 年度事業計画案報告 (2)PT 道北支部ニュース第 100 号発行について 結果:承認 議題:学術教育部報告 内容: (1)平成 27 年度事業計画案報告 (2)学術教育部活動報告 平成 26 年 10 月 1 日に中枢部門症例検討会を開催.参加者は 66 名. 結果:承認 議題:会計部報告 内容:会計状況報告 結果:承認 議題:地区幹事報告 内容:平成 27 年度事業計画案報告 結果:承認

≪次号の予定≫

・PT 人 ・道北支部活動報告(内容はまだ未定) ・平成 26 年度第 5 回道北支部役員会議議事録

など

~広報より~

すっかり日が落ちるのが早くなり、いよいよ本格的な寒さがやってまいりました。道北支部

会員の皆様はいかがお過ごしでしょうか。早いもので、あと 1 ヶ月で 1 年が終わろうとしてい

ます。道北支部会員の皆様はそれぞれに 1 年を過ごされたかと思いますが、個人的には目まぐ

るしく様々なことが動き変化し、また考えさせられる 1 年であったように思います。先日に帯

広で開催された全道学術大会にて、次年度の全道学術大会 in 旭川の概要も一部発表され、準備

も本格的に動き出しました。来年に向けて残り 1 ヶ月、体調に気を付けながら共に乗り切って

いきましょう。

問い合わせ:老人保健施設さくら館 酒井安弘

Mail:day-sakura@keiyukai-group.com

参照

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