地球温暖化対策の動向について
環境省 中国四国地方環境事務所
環境対策課
再生可能エネルギー及び省エネルギーに 関する新たな県計画策定検討委員会資料平成26年9月
資料21 地球温暖化対策の国際交渉の
状況について
EU27 EU27 中国 中国 米国 米国 ブラジル ブラジル ブラジル ロシア ロシア ロシア インド インド インドネシア インドネシア インドネシア 日本 日本 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 1990年 2000年 2005年 2010年 各 国 の 温 室 効果 ガス (GHG) 排出量 ( 百 万 ト ン CO 2 換算)
各国の温室効果ガス(GHG)排出量の推移
(百万トン CO2換算) EU27 中国 米国 ブラジル ロシア インド インドネシア 日本 #REF!出典: European Commission, Joint Research Centre (JRC)/Netherlands Environmental Assessment Agency (PBL). Emission Database for Global Atmospheric Research (EDGAR), release version 4.2. http://edgar.jrc.ec.europe.eu, 2013. accessed Dec. 2013
世界の温室効果ガス排出量 ①
出典: World Resources Institute, Climate Analysis Indicators Tool
http://cait.wri.org/cait.php?page=cumul&mode=view Accessed Apr. 2012
世界の温室効果ガス排出量 ②
C
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P
1
9
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P
2
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2
1
カンクン合意の実施
(日本は現時点の目標として2005年度比3.8%減を登録)
2012
年
2020年
2015
年
第2約束期間(2013年~2020年) (日本は不参加。)将来枠組みの議論(ADP)
各国による批
准、締結
2020
年
ま
で
の
取
組
み
2020 年 以降 の 取組 み カ ン ク ン 合 意 京 都 議 定 書 第1約束期間 (~2012年)全
て
の
国
が
参
加
す
る
法
的
枠
組
み
発
効
・
実
施
2013
年
2014
年
COP21で採
択
すべての国は、2015年のCOP21に 十分先立って約束草案を提示 ペルー フランス ポーラ ンド気候サミット
(2014年9月)
国際交渉の流れ
4• 2013年11月11日(月)~23日(土) 於:ポーランド・ワルシャワ • 我が国からは、石原環境大臣及び各省関係者が出席。 • 1992年に、国連の下、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極的な目的とする「国 連気候変動枠組条約」を採択。同条約に基づき、1995年から毎年、国連気候変動枠組条約締約国 会議(COP)を開催。 • 1997年に、同条約の下に京都議定書が成立し、先進国の温室効果ガス排出量の削減義務が課さ れた(削減期間は2008~2012年、2013~2020年。日本は2013年以降は参加せず) • 2010年のカンクン合意の下で、先進国・途上国ともに2020年の目標・行動を示し、取組を進めてい る。 • 現在は2020年以降の新たな国際枠組みに2015年に合意すべく、交渉が進められている。
経緯
開催概要
(1)締約国会議(COP)は、すべての国に対し、2020年以降の約束について、各国が自主的に決定す る約束のための国内準備を開始して、2015年12月のCOP21に十分先立ち(準備ができる国は 2015年第1四半期までに)、約束草案を示すことを招請することを決定。また、2014年12月のCOP 20までに各国の約束草案を示す際に提供する情報を特定することも合わせて決定。 (2)気候変動に脆弱な島嶼国等が従来から主張していた、気候変動の悪影響に関する損失・被害(ロ ス&ダメージ)について、「ワルシャワ国際メカニズム」を設立することに合意。主要な成果
COP19の概要
5各国が自主的に決定する約束(contributions)について
全ての国が、COP21に十分先立ち(準備ができる国は2015年
第一四半期までに)、約束草案を示すことを招請。
各国が約束草案を示す際に提供する「情報」をCOP20までに
特定。
COP19での決定事項
(2020年以降の新たな枠組み)
6 3月 ADP※ 6月 ADP 9月23日 気候サミット 10月ADP 交渉文書案の要素の検討 (2014年3月より) ・各国が約束案提示(COP21に十分先立ち、 準備できる国は2015年3月までに) ・交渉文書案を提示(2015年5月まで) ・各国の約束案を提出する 際に必要な情報を特定 ・交渉文書案の要素を検討 (COP20まで)2014年12月
COP20(ペルー、リマ)
2015年11-12月
COP21(フランス、パリ)
※ADP(ダーバン・プラットフォーム 特別作業部会):2020年以降の新 たな枠組み等について議論する場11月20日のハイレベルセグメント(閣僚級会合)において、日本 政府代表として、 ①京都議定書第一約束期間の6%削減目標を達成する見 込みであること, ②2020年の削減目標を2005年比3.8%減とすること ③技術の革新・普及および1兆6千億円(約160億ドル)の 支援を含む「Actions for Cool Earth: ACE(エース)」
を表明し、各国から一定の評価・理解を得た。
(1)ハイレベルセグメントにおける日本政府ステートメント
(2)二国間クレジット制度(JCM)署名国会合開催
11月21日に、二国間クレジット制度(JCM)に署名し た8カ国(当時)すべての署名国代表が一堂に会した会 合では、各国代表から我が国への謝意とJCMへの大き な期待が表明されるとともに、JCMプロジェクト形成を 精力的に推進していくことが確認された。(3)バイ会談等
・石原環境大臣は、会期期間中にポーランド(COP19議長国)、ペルー(COP20 議長国)、英国、ニュージーランド等とバイ会談を行い、日本の目標等に関して 説明し、理解を求めた。 ・日本政府として初めてイベントスペースを設置し、国、各種機関・組織、研究者 等の取組の紹介や議論を行うイベントが多数開催され、盛況だった。 ポーランド・コロレツ環境大臣とのバイ会談COP19における我が国の対応
7
ACE(エース):「Actions for Cool Earth(美しい星への行動)」
攻めの地球温暖化外交戦略(概要)
官民合わせた途上国支援で2013年からの3年間に計1兆6000億円 (約160億ドル。公的資金は約130億ドルで,先進国に期待される3年計約350億ドルの1/3を日本が担う) 脆弱国への防災支援の重点化(災害復旧スタンドバイ借款,優先条件等,円借款の新制度も活用)。 公的金融手段を活用し,気候変動分野への民間資金の大幅な増大を促す。 国際枠組みの構築に向けた議論を日本がリード 技術の創造(革新的な技術開発の促進) 2020年度までの国地方の基礎的財政収支黒字化を前提としつつ,官民併せ5年で1100億ドルの投資を目指す。 改訂された環境エネルギー技術革新計画を着実に実行し,これらの技術が世界中で開発・普及されることにより, 2050年世界半減に必要な量の約8割の削減が可能。 (CCS(CO2回収・貯留技術),革新的構造材料,人工光合成,途上国ニーズに応える技術開発) イノベーション加速のため世界の産学官トップによる,いわば「エネルギー・環境技術版ダボス会議」を毎年開催。 理念 気候システムの温暖化については,疑う余地がない。(IPCC 第5次評価報告書) クールアース50から6年。日本は,「美しい星」実現のため,東日本大震災及び原発事故を乗り越えつつ技 術革新及び普及の先頭に立ち,国際的なパートナーシップを強化し,国際社会をリードする。 「2050年世界半減,先進国80%削減」の目標実現に向け,今こそ具体的なアクションが必要。日本は「エー ス」として,その努力の先頭に立つ。 イノベーション:革新的な技術開発は,この目標実現に不可欠。日本は技術のブレークス ルーの先頭に立つ。 パートナーシップ:脆弱国を支援し,日本と途上国のWin-Win関係を構築,技術展開と 技術革新の基礎を作る。さらに,気候変動における国際議論に積極的に関与する。 技術の普及 → 直ちに確実な排出削減を実現 3年間で二国間オフセット・クレジット制度(JCM)の署名国倍増を目指し,協議を加速するとともに,JBICやNEXIと連携 したJCM特別金融スキーム(JSF)の創設,JICA等の支援プロジェクトと連携しつつ排出削減を行うプロジェクトを支援 するための基金の設置等によりプロジェクト形成を支援する。 技術の国際普及に向けた基盤づくり(例:LEDや遮熱窓等のエネルギー効率性の評価手法を戦略的に国際標準化) 世界最先端の温室効果ガス観測の新衛星の2017年度打ち上げを目指す。 アジアを中心に国別・大都市別の排出量を測定し,削減対策案を提案。対策効果の検証・評価を行う。 中国 米国 E U ロ シ ア イ ン ド 日 本 その他 年間排出量を 半減 現状 2050年 美しい星(Cool Earth) の実現に技術で貢献 アプリケーション:日本の誇る低炭素技術を展開し,温暖化対策と経済成長を同時実現。 イノベーション パートナーシップ アプリケーション 82 我が国の地球温暖化対策について
(
L
2
-Tech・JAPANイニシアティブ)
○ 2012年度の我が国の総排出量(確定値)は、13億4,300万トン(基準年比+6.5%、前年度比+2.8%) ○ 総排出量に森林等吸収源※1及び京都メカニズムクレジット※2 を加味すると、5カ年平均で基準年 比 -8.4%※3 となり、京都議定書の目標(基準年比 -6%)を達成
13
10
9
排出量
(億トンCO2換算)11
12
12億6,100万トン 13億4,300万トン (基準年比 +6.5%) <前年比 +2.8%> 基準年 2005 2008 2009 2010 2011 2012 (原則1990) ※1 森林等吸収源: 目標達成に向けて算入可能な森林等吸収源(森林吸収源対策及び都市緑化等)による吸収量。森林吸収源対策による吸収量については、 5カ年の森林吸収量が我が国に設定されている算入上限値(5カ年で2億3,830万トン)を上回ったため、算入上限値の年平均値。 ※2 京都メカニズムクレジット: 政府取得 平成25年度末時点での京都メカニズムクレジット取得事業によるクレジットの総取得量(9,749.3万トン) 民間取得 電気事業連合会のクレジット量(「電気事業における環境行動計画(2013年度版)」より) ※3 最終的な排出量・吸収量は、2014年度に実施される国連気候変動枠組条約及び京都議定書下での審査の結果を踏まえ確定する。 また、京都メカニズムクレジットも、第一約束期間の調整期間終了後に確定する(2015年後半以降の見通し)。 12億5,600万トン (基準年比 -0.4%) 13億700万トン (基準年比 +3.6%)①
-
②
-
③
5カ年平均
基準年比-8.4%
2008~2012 5カ年平均 5カ年平均 12億7,800万トン (基準年比+1.4%) 12億8,100万トン (基準年比 +1.6%) 京都議定書 第一約束期間 目標:基準年比-6% (11億8,600万トン) 12億600万トン (基準年比 -4.4%) 13億5,000万トン ③京都メカニズム クレジット※2 (基準年比 5.9%) ①実際の総排出量 ②森林等吸収源※1 (基準年比 3.9%)我が国の温室効果ガス排出量と京都議定書の達成状況
10<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録 (基準年比)[前年度比]
エネルギー起源CO
2の部門別排出量(電気・熱配分後)の推移
11 ○ 産業部門(工場等)は、製造業の生産量の減少等に伴い減少傾向。 ○ 運輸部門(自動車等)は、輸送効率の改善等により減少傾向。 ○ 業務その他部門(商業・サービス・事業所等)は、延床面積の増加等に伴い1990年度に比べエネルギー 消費量が増加したことに加え、震災を契機とした火力発電の増加による電力排出原単位の悪化等により、 増加傾向。 ○ 家庭部門は、世帯数の増加等に伴い基準年に比べエネルギー消費量が増加したことに加え、震災を契 機とした火力発電の増加による電力排出原単位の悪化等により増加傾向。 ○ エネルギー転換部門(発電所等)は、電力等のエネルギー需要が増加したこと等により増加傾向。 エネ起CO2 12億800万トン (+14.0%)[+2.9%] 産業部門: 4億1,800万トン (▲13.4%) [+0.1%] 業務その他部門: 2億7,200万トン (+65.8%) [+8.9%] 運輸部門: 2億2,600万トン (+4.1%) [▲1.4%] 家庭部門: 2億0,300万トン (+59.7%) [+7.8%] エネルギー転換部門: 8,800万トン (+29.4%) [+0.2%] 0 100 200 300 400 500 基準年 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 ( 単位 百万 t- CO 2 ) (年度)12
環境・生命文明社会の創造に向けた施策のグランド・デザイン
「低炭素社会・循環型社会・自然共生社会」の3つの社会コンセプトを同時に実現する環境・生命文明 社会の創造に向け、平成26年度におけるエネ特予算を全体で1,116億円計上。ライフスタイルデザインの発信・共有・実践
未来のあるべき社会・ライフスタイルを実現する技術の導入
日
本
発
で
世
界
を
リ
ー
ド
地
域
の
活
性
化
で
日
本
を
再
生
アジア太平洋地域における日 本のリーダーシップの発揮 環境・生命文明創出支援ファ ンドを通じた日本技術の展開 途上国の環境汚染と低炭素 化を同時解決するコベネ フィットアプローチの展開 民間資本の動員を促す 環境ファイナンス・スキームの 構築 低炭素・循環・自然共生 の実現を通じた活力と魅 力あふれる地域づくり低炭素社会実行計画
の政府フォローアップ
環境影響評価
を通じたチェック
L
2
-Tech
導入支援
(エネ特)
エ ル テ ッ ク ジ ャ パ ン
L
2
-Tech・JAPAN イニシアティブ
技術開発・
実証支援
(エネ特)
の
策定・発信
※ L
2-Tech・・・低炭素社会を支える
先導技術
高効率 ガスタービン 高効率ターボ 冷凍機実用化された技術を
リストに反映
活用
1.情 報 発 信
2.実 効 性 確 保
3.支 援 強 化
普及を促進
など
L
eading &
L
ow-Carbon
L
2-Techの開発・導入・普及を
国内外で強力に推進するための
フィードバック・メカニズム
の創設
イメージ
等
13L
2-Tech(先導的低炭素技術)展開の有効性と重要性
産業界は「BAT最大限導入」を宣言 (昨年1月の経団連低炭素社会実行計画) L2-Techの考え方に基づく温対法の「排出抑制等指針」が産業部門でも策定(昨年4月) 産業界のPDCA(自己評価スキーム)への環境省による関与が可能 (厳格なレビューによる実効性の確保) L2-Techによる日本型低炭素戦略の世界への発信が国際社会のリードと日本の成長戦略の双方を実現 2020年東京オリンピックでの環境技術の発信L
eading
×
L
ow-carbon
Tech
nology
L
2-Techとは... 先導的低炭素技術
「 基準(数値型)規制を超えた、次世代型規制アプローチの展開 」規制行政を原点とする 環境省ならではの施策強化を狙う
広範・多分野にわたる温暖化対策
技術の進歩に応じた柔軟な見直しが必要
現時点で直ちに達成可能な技術水準を超える、
より野心的な取組が求められる
規制される側が具体的に
取り組むべき内容が明確にされることが効果的
野心的な取組が高く評価され、
支援が得られる基盤づくりが重要
温暖化規制では...
L
2-Tech・JAPANイニシアティブ
~大胆な省エネの実現に向けて ~ ※環境影響評価には、BATの考え方が適用されているBAT…Best Available Technologies (導入可能な最善・先進技術)
温室効果ガス
排出抑
制等指針
の拡充によ
る制度基盤強化(エネ
転部門(ex 発電所)等
で新たに策定)
「
L
2-Techリスト
」の策
定による情報基盤整
備(
従来概念の省エネ技術 のみならず、低炭素化につな がる広範な技術を対象)
国際社会へのL
2-Techリストの発信
によ
る市場展開に向けた
基盤整備
低炭素社会実行計画
の政府フォローアップと同
時に、
環境省による
厳
格チェック
環境影響評価
を通じた
BATの確保
中小規模事業者に至る
まで、
自治体と連携
し
て導入を確保
削減ポテンシャル調査
でCO2削減余地を
チェック
エネルギー特会
を活用
した、効果的な
L
2-Tech
導入支援
(併せて支援事 業による評価・検証に係る 方法論の確立)
二国間クレジット制度
(JCM)
を通じたL
2-Tech
の強力な推進
新たなL
2-Techの発掘・
実用化に向けた
技術開
発・実証
先進的取組への
表彰制
度
の導入
< 情 報 発 信 >
< 実 効 性 確 保 >
< 支 援 強 化 >
1
2
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L
2-Tech・JAPANイニシアティブ
~大胆な省エネの実現に向けて ~ 15事業目的・概要等 背景・目的 事業スキーム 委託対象:民間団体等/実施期間:平成27~31年度 エネルギー消費量を抜本的に削減する大胆な省エネを進める ため、平成26年3月「L2-Tech JAPANイニシアティブ」を発 表。先導的(Leading)な低炭素技術(Low-carbon Technology)=L2-Techをリスト化し、開発・普及を強力に推 進。 イニシアティブ推進の基盤整備のため、「L2-Techリスト」の 更新・拡充・情報発信、対策導入に必要な技術開発・実証の 特定、次世代素材活用の実現可能性調査を実施。 期待される効果 「L2-Tech JAPANイニシアティブ」による大胆な省エネの推進 平成25年度予算 ○○百万円