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小 3 風やゴムで動かそう ( 第 2 3 時実験室 実習室 ) 新編新しい理科 3 年 ( 東京書籍 ) pp.94~98 1 本時の目標 風の力で物が動く現象に興味をもち, 進んで風で動く車を作製することができる 自然事象への関心 意欲 態度 風の強さによる走行距離の違いを調べ, その結果を記録

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出雲科学館理科学習指導案 - 6 -

小3 風やゴムで動かそう(第1時 サイエンスホール)

1 本時の目標 ・風やゴムが物を動かす現象を見て,風やゴムの働きについて興味や関心をもつことができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 30 分 教材・教具など ○科学館学習の流れの説明を聞く。 ○本時の学習内容を知る。 ・初めての科学館理科学習のため,科学館での学習についての説明をする。 ・風やゴムの働きについて学習することを伝える。 3 ○ゴムの働きについて知る。 ・輪ゴムを使ってゴムの伸縮を観察する。 ・輪ゴムセットを使って,児童一人一人にゴムの伸縮する様子を観察するように伝える。 10 ・輪ゴムセット ・バンジージャンプ用ゴム ・大型ゴム動力車 ・スカイスクリュー ・保護眼鏡 ・三角コーン ・強力なゴムの使用例を知る。 ・強力なゴムの例として,バンジージャンプに使われているゴムの紹介をする。 ・伸びたゴムが元に戻ろうとする力で物が動 く様子を観察する。 ・ねじれたゴムが元に戻ろうとする力で物が 動く様子を観察する。 ★代表児童を指名する。(大型ゴム動力車に乗る) ・ゴムの力で大型ゴム動力車が走る様子を演示する。 ・輪ゴムセットを使って,児童一人一人にゴムのねじれる様子を観察するように伝える。 ★代表児童を指名する。(スカイスクリューを飛ばす) ・ゴムの力でプロペラが回り,真上に飛ぶおもちゃ(スカイスクリュー)を飛ばす。 ○風の働きについて知る。 ・空気砲で空気が動く様子を観察する。 ・大型バケツ製空気砲から出る空気のかたまりがよく分かるように,スモークを入れ,演示 する。 ・バケツ製空気砲から出てくる空気の勢いを,児童が体感できるようにする。 15 ・うちわ ・吹き流し ・空気砲 (大型バケツ製,バケツ製) ・スモークマシーン ・ドライヤー ・ブロワ ・発泡ポリスチレンカップ ・スチロール球 ・連結風船 ・大型送風機 ・ヘルメット ・ライフジャケット ・新聞紙 ・大型風動力車 ・ミニ風力発電装置 ・風力発電所写真 ・風の力で物が浮かぶ現象を観察する。 ・ドライヤーやブロワを使って発泡ポリスチレンカップや球,風船を浮かす様子を演示する。 ・強風によって起こる現象を観察する。 ★代表児童を指名する。(大型送風機の風を体感する) ・大型送風機を使って風速 20m/秒の風を発生させ,強風によって物が飛ばされる様子や,人 が歩きにくくなる様子を演示する。 (参考) 平均風速 10~15m/秒,瞬間風速 20m/秒 (風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。) 平均風速 20~25m/秒,瞬間風速 30m/秒 (何かにつかまっていないと立っていられない。) 気象庁 予報用語「風の強さと吹き方」より ・風の力で物が動く様子を観察する。 ★代表児童を指名する。(大型風動力車に乗る) ・帆に受けた風の力で大型風動力車が走る様子を演示する。 ・風の利用例を知る。 ・ミニ風力発電装置で発電の様子を演示する。 ・風が物を動かすことを利用して,風力発電装置の羽根を回転させ,電気エネルギーを得て いることを伝える。 ・強い風は災害にもつながるが,上手に使えば便利なものであることを伝える。 ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,風で動く車を作り,風の強さと車の動く距離について調べていくことを伝え る。 2 新編 新しい理科3年(東京書籍) pp.94~103

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- 7 - 1 本時の目標 ・風の力で物が動く現象に興味をもち,進んで風で動く車を作製することができる。【 自然事象への関心・意欲・態度 】 ・風の強さによる走行距離の違いを調べ,その結果を記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・風が物を動かす働きは,風の強さと関係することを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 90 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○本時の学習課題を知る。 ・風で動く車を見せ,車を作製することを 伝える。 3 ・見本の車 ○風で動く車を作製する。 ・作製方法について説明する。 ・竹ひごの折り方について説明する。※1 15 ・プラスチック段ボー ル板 ・竹ひご ・ストロー ・ゴムタイヤ ・発泡ポリスチレント レー ・面ファスナー ・はさみ ○作製した車を試走させる。 ・帆に風を当てて車を走らせながら,車輪のゆがみなど を直すことを伝える。 5 ・風で動く車 ○風の強さを変えると車の動く様子はどのよ うに変化するか予想する。 ・車の動く距離に注目し,距離がどのように 変化するか予想する。 ○実験方法について知る。 ・送風機を使って実験することを伝え,風 の強さを変えると車の動く様子はどの ように変化するか問いかける。 車の動く速さが速くなる 車の動く距離が長くなる 車の動く時間が長くなる など ・車の動く距離について調べることを伝え,課題を確認 する。 ・実験の方法について説明する。 ・3 人組で係を交代しながら行うことを伝える。 (スタート係・送風機係・記録係) ・3 人の車それぞれについて,風の強さが弱・中・強のとき に車が到達した距離を 50cm 単位で記録することなどを 説明する。 ・より正確な実験データを得るために,同じ条件で繰り 返し実験することの必要性と,実験データには誤差が あることを伝える。 17 ・送風機 ○風の強さを変えると,車の動く距離がどのよ うに変化するかを調べる実験を行う。 ・車が風を受けて動く距離について,風の強 さを変えて調べる。 ・実験結果を記録する。 ・早く終わった班には課題例を提示し,実験するように 促す。 25 ・ストッパー ・距離テープ ・送風機 ・記録用バインダー 移動 休憩 5 ○風の強さと動いた距離の関係についてまと める。 ・実験結果から分かったことを記入し,発表 する。 ・児童の指名を行う。 ・それぞれの風の強さごとに測定結果の最高記録に赤鉛 筆で印をつけることを伝える。※1 ・学級全員の結果をホワイトボードにまとめ,風の強さ と走行距離の関係を視覚的に分かりやすく示す。 ・風の強さが強くなれば,車の動く距離が長くなること を確認する。 15 ・マグネット ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習を 終えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 各自,13 ㎝を測ることができる定規と赤鉛筆が必要です。 ※2 実験を行う班は,できるだけ 1 班 3 人になるようにしてください。

小3 風やゴムで動かそう(第2・3時 実験室・実習室)

新編 新しい理科3年(東京書籍) pp.94~98 ◆風の強さによる走行距離の違いを調べ,その結果を記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・今日の学習について肯定的な評価をする。 ・作製に困っている児童への支援,安全面の指導を行う。 ・走行させることに困っている児童への支援を行う。 ◆風が物を動かす働きは,風の強さと関係することを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解 】〈行動・記録分析〉 ・実験に困っている班への支援,安全面の指導を行う。 ※2 できるだけ 3 人 構成の班で実験 を行う。4人以上 不可。12 班まで 対応可能。 ◆進んで風で動く車を作製することができる。 【 自然事象への関心・意欲・態度 】〈行動・記録分析〉

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出雲科学館理科学習指導案 - 8 - 1 本時の目標 ・三日月や半月(上弦の月)の動きの画像の観察を通して,「月の動き方」や「月の形が変わる順序」について興味や関心をもつことができる。 ・太陽系の惑星の特徴を知るとともに,月面の映像の観察を通して,月や星(太陽系の惑星)についての興味や関心をもつことができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 35 分 教材・教具など ○本時の学習内容を知る。 ・太陽の動きの復習をする。 ・月や星の動き方や太陽系の惑星について学習することを伝える。 ・小 3 で学習した太陽の動きについて,東の方から南の空を通って西の方に動いているよう に見えることを復習する。 3 ・スポットライト ○月の動きを考える。 ・30 分ごとに観察した三日月の観察画像から 考える。 ・1 日ごとに観察した三日月の観察画像から 考える。 ・三日月を同じ場所から 30 分毎に観察した写真を示し,三日月の位置を確認する。 ・「位置」を「方位(方角)」と「高さ(角度)」により表していることを伝える。 ・観察から月の見える位置は,時間によって変化することが意識できるよう助言し,次の点 を導く。 「月は,時間の経過とともに,西の空の低い所に向かって動いているように見える」 ・太陽の動きを提示することにより,月の動きと関連付けできるようにする。 ・月を同じ場所から同時刻で 1 日毎に数日間観察した連続画像を使い,三日月から上弦の月 までを提示する。 ・観察から月の見える位置は,時間によって変化することを意識付け,次の点を導く。 「同じ時刻の月を観察すると,1 日ごとに見える位置は変化する」 ・時間(日)によって月の見える位置が変化するだけでなく,月の形が変わって見えること (月の満ち欠け)にも気付けるように言葉がけをする。 8 ・30 分毎の三日月の観察画像 (定点観察) ・午後 10 時頃撮影した三日月 ~上弦の月(定点・定時観察) ○月の見え方がなぜ変わるのかを知る。 ・月の写真を見る。 ・月の満ち欠け実験器で見え方を確認する。 ※1 ・三日月,上弦の月,満月,下弦の月,新月の画像を提示することにより,月はいろいろな 形で見えることを示す。 ・月が約 1 か月で地球の周囲を 1 回転することが,月の形が変わって見えることに関係して いると知らせる。 ★代表児童を指名する。(月の満ち欠け実験器を回転させる) ・太陽はスポットライト,月は白球で例えていることを説明する。また,地球模型には小型 カメラを設置して,地球から月を観察していることを伝える。 ・月が地球の周囲を 1 回転するとき,月の見える形が新月から下弦の月へと変化する様子を 連続的に示す。 ・太陽と地球と月の位置関係によって,月の形の見え方が変化することを説明する。 5 ・月の画像(三瓶自然館提供) ・スポットライト ・月の満ち欠け実験器 ・太陽の表示 ○太陽系の惑星について知る。 ・毛利宇宙飛行士のメッセージを聞く。 ・太陽系の主な惑星を知る。 ・惑星や月への旅行を擬似探検する。 木星 土星 月 ・惑星や月について興味や関心が広げられるように,毛利宇宙飛行士の「宇宙は不思議がい っぱい」というメッセージを流す。 ・実際に撮影した映像を示しながら惑星の名前を紹介する。 ・惑星の特徴(大きさ,色)や地球から惑星までの距離を知らせる。 ・Mitaka を使い,太陽系の惑星への旅を疑似体験することを伝える。※2 ・惑星の特徴を説明する。 ・月に着陸し,地表の様子が観察できるよう操作する。 ・月周回衛星「かぐや」が捉えた実際の月表面の映像を流す。※3 ・科学館スタッフが宇宙服で登場し,服の特徴などについて伝える。 ・太陽系の惑星で発見された水,生命の存在について伝える。 12 ・毛利衛宇宙飛行士によるメッ セージ映像 (JAXA・日本科学未来館提供) ・惑星の画像(国立天文台他) ・太陽,惑星の模型 ・Mitaka ・宇宙服(JAXA より借用) ・スポットライト ・衛星かぐや撮影の映像 (JAXA より提供) ○山崎宇宙飛行士のメッセージを聞く。 ○水素-酸素ロケットの実験を見る。 ・山崎直子宇宙飛行士の国際宇宙ステーションでの活動の様子やメッセージの映像を流す。 ★代表児童を指名する。(水素-酸素ロケットの発射実験をする) ・ロケットの推進力を得る方法と同じように,水素と酸素の混合気体を用いて実験する。 ・保護眼鏡と防音用イヤーマフを着用させ,安全上の配慮をする。 6 ・山崎直子宇宙飛行士のメッセ ージ映像 ・水素-酸素ロケット装置 ・保護眼鏡 ・防音用イヤーマフ ・国際宇宙ステーション (模型) ・ロケットの模型 (H-Ⅱロケット) ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では望遠鏡作りをし,プラネタリウム学習では夏に見られる星座や星座早見の使い 方について学ぶことを伝える。 1 備考 ※1 太陽と月の位置や月の見え方との関係については,小 6「B(5)月と太陽」で詳細に扱う内容です。出雲科学館では,スポットライトや月の満ち欠け実験器を用いて効果的に 演示できることから,本時の学習に含めています。なお,地球の外から月や太陽をみる見方については,中学校第 2 分野「(6)地球と宇宙」で扱います。 ※2 Mitaka は,国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発している, 天文学の様々な観測データや理論的モデルを見るためのフリーソフトウェアです。 ※3 月の表面の様子については,小 6「B(5)月と太陽」で扱う内容です。そのため,月を調査するために日本が打ち上げた人工衛星「かぐや」の撮影した月の表面の様子が、新 編 新しい理科 6(東京書籍)で紹介されています。出雲科学館では「かぐや」で撮影された映像資料を所有していることから,本時の学習に含めています。 ※4 第 3 時にサイエンスホール学習を行う場合,「学習を終えて」の記入は,望遠鏡作りの部屋に戻ってから実施します。

小4 月や星の動き(サイエンスホール)

新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.60~63, 68~73 新編 新しい理科6年(東京書籍) pp.84~85, 88~90, 91~96

(4)

- 9 - 1 本時の目標 ・月や星を観察することに関心をもち,進んで簡易望遠鏡を作製することができる。【 自然事象への関心・意欲・態度 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 45 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2 ○本時の学習課題を知る。 ・月や星を観察するための望遠鏡を作製す ることを知らせる。 2 ○ガリレオ式望遠鏡を作製する。 ・凸レンズと凹レンズの特徴を知る。 ・望遠鏡を組み立てる。 ・各レンズの形や見え方などの特徴を紹介する。 ・凸レンズと凹レンズを組み合わせると望遠鏡を作製す ることができることを伝える。 ・作業を演示しながら,手順を説明する。 ・レンズに接着剤が付かないよう注意を促す。 20 ・凸レンズ ・凹レンズ ・紙筒(大・中・小) ・ドーナツ型厚紙 ・接着剤 ・名前シール,台紙 ○月を観察する方法を知る。 ・月の表面の模擬観察をする。 ・月の位置を調べる。 ・望遠鏡の基本的な操作について説明する。 (持ち方・使い方) ・月や星の位置は「方位と高さ」で表すことができるこ とを伝え,にぎりこぶし法で月などの高さを調べるこ とができることを説明する。 ・実際の月の動きを調べられるように,模擬月を使って 観察の仕方を説明する。 10 ・模擬月 ・方位磁針シート 移動 ※1 5 ○望遠鏡の使い方の注意を聞く。 ・望遠鏡の使い方の諸注意をする。特に,太陽を見ては いけないこととその理由を確認する。 ・望遠鏡の保管について説明する。特に,直射日光の当 たらない場所に保管することとその理由を確認する。 3 ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習 を終えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 第 3 時にプラネタリウム学習を行う場合,注意事項の説明や「学習を終えて」の記入は,望遠鏡作りの部屋に戻ってから実施します。

小4 月や星の動き(実験室・実習室)

新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.70~72 ・今日の学習について,肯定的な評価をする。 ◆進んで簡易望遠鏡を作製することができる。 【 自然事象への関心・意欲・態度 】〈行動・記録分析〉 ・工作について支援をする。 ・望遠鏡の操作について説明する。 ・観察方法について説明する。

(5)

出雲科学館理科学習指導案 - 10 - 1 本時の目標 ・夏に見られる星座(夏の大三角,さそり座など)についてプラネタリウムを利用して調べ,空に見られる月や星に興味や関心をもつことができる。【 自然事象への関心・意欲・態度 】 ・星にはいろいろな明るさや色があること,星の位置は時間とともに変わるが,星の並び方は変わらないことを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 40 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2 ○本時の学習課題を知る。 ・プラネタリウムを使って星について学習することを伝 える。 ・視聴上のマナーを伝える。 2 ・プラネタリウム ○今夜の星空を観察する。 ○星座早見を利用して調べる。 ・授業実施日の現在時刻の空をプラネタリウムで映し, 時間経過とともに,太陽が西にしずんでいくことを確 認する。 ・おおぐま座の星座線を映し出し,星々をつないだもの を星座とよぶことを伝える。 ・星座早見によって星や星座の位置が確認できることを 伝え,使い方を説明する。 月日や時刻,方位の合わせ方 見方(さそり座,カシオペヤ座など) 10 ・プラネタリウム ・レーザーポインター ・星座早見 (1 人 1 枚)※1 ○夏に見られる星や星座について知る。 ・さそり座について知る。 ・夏の大三角について知る。 ○星の動きを見る。 ・北極星について知る。 ○冬に見られる星や星座について知る。 ・さそり座は,南の空に見られることを確認する。 ・S 字に結べる星の並びから星座の形を説明する。 ・赤い星(アンタレス)が,さそりの胸付近にあること を説明する。※2 ・夏の大三角は,天の川に見られることを確認する。 ・こと座のベガ,わし座のアルタイル,はくちょう座の デネブを結び夏の大三角ができることを説明する。 ・夏の大三角を構成する星座を例に,一等星のほかに明 るさの違う星があることを説明する。 ・星は時間がたつと見える位置は変化するが,星の並び 方は変わらないことを,実際より時間を速く進めるこ とで気付くことができるよう支援する。 ・光跡を残して星の動きを映し出し,東の空,南の空, 西の空について星の動きの特徴を確認する。 ・北の空についても同様に星の動きを映し出し,星は北 極星を中心に反時計回りに動いているように見える ことを確認する。 ・おおぐま座の北斗七星やカシオペヤ座を手がかりにし て北極星を見つける方法を説明する。 ・冬の星座などについて簡単に紹介し,季節によって見 える星座が異なることなどを伝える。 18 ・プラネタリウム ・レーザーポインター ○本時のまとめをする。 ・野外観察(夜間)時の注意を聞く。 ・隕石標本を観察する。 ・安全上の留意点とともに,大人と観察するよう伝える。 5 ・隕石標本 移動 ※3 5 備考 ※1 学校で児童に配布された星座早見を携行されることを推奨します。携行されない場合は,出雲科学館で所有している星座早見を用います。 ※2 プラネタリウムでの星の色や見え方には個人差があります。 ※3 第 3 校時にプラネタリウム学習を行う場合,「学習を終えて」の記入は望遠鏡作りの部屋に戻ってから実施します。

小4 月や星の動き(プラネタリウム)

新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.60~64, 74~79 ◆月や星に興味や関心をもち,進んで探したり,観察したりしようとする。 【 自然事象への関心・意欲・態度 】〈行動分析〉 ・児童の様子に応じて,視聴上のマナーに関する説明をする。 ◆星にはいろいろな明るさや色があること,星の位置は時間とともに変わるが,星の並び方は 変わらないことを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】〈行動分析〉

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- 11 - 1 本時の目標 ・水を熱したときや冷やしたときの現象を見て,水の状態変化について進んで調べていこうとする意欲を高めることができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 30 分 教材・教具など ○本時の学習内容を知る。 ・物を熱したときに,その様子や温度がどのように変化していくのか学習することを伝える。 1 ○水を熱したときの温度変化や様子を調べる。 ・蒸気機関車が走る様子を観察する。 ・水が沸騰しているときの様子を観察する。 ・水が沸騰しているときの温度を測る。 ★代表児童を指名する。(蒸気機関車を走らせる) ・児童が火を付けた固形燃料を蒸気機関車に挿入する。 ・蒸気機関車が走る仕組みに,水の沸騰や水蒸気の力が関係していることを伝える。 ・日常生活の中で,水蒸気の力を感じられる場面を確認する。 ・水が沸騰しているときは,水の中から盛んに泡が出ていることを確認する。 ・白く見えているものは「湯気」で,「水蒸気」は見えないことを伝える。 ・沸騰石は,素焼きの植木鉢のかけらでもよいことを伝える。 ・突沸の映像を見て,沸騰石の役割を確認する。 ・棒温度計の正しい読み方を問い,温度計と目を直角にして読むことを確認する。 ★代表児童を指名する。(温度を測る) ・水が沸騰しているときの温度を測定する。 ・沸騰中は,温度が一定になることを確認する。 ・棒温度計には,±1℃の誤差があることを,画像を使って確認する。 12 ・蒸気機関車 ・蒸気機関車用レール ・固形燃料 ・ガスライター ・プラスドライバー ・シリンジ ・るつぼばさみ ・電気ポット ・丸底フラスコ ・沸騰石 ・ガラス管つきゴム栓 ・ガスバーナー ・セラミック付金網 ・素焼きの植木鉢 ・突沸の映像 ・ガスコンロ ・セラミック付金網 ・沸騰石 ・棒温度計 ・丸底フラスコ ○いろいろな物の 3 つの姿(固体・液体・気体) を知る。 ・水の 3 つの姿を知る。 ・水を例に固体・液体・気体の定義を知る。 ・ろうの 3 つの姿を観察する。 ・固体の金属が液体になる様子を観察する。 ・水は,熱せられると「水蒸気」になり,冷やされると「氷」になることを確認する。 ・水のような状態を「液体」,水蒸気のような状態を「気体」,氷のような状態を「固体」と いうことを伝え,それぞれの特徴を粒子モデルで確認する。 ・湯気は,固体・液体・気体のどれであるか問う。 ・湯気は,水の小さいつぶ(液体)であることを伝える。 ・ろうが熱せられると,固体から液体に状態変化することを確認する。 ・ろうそくは気体のろうが燃えていることを確認し,ろうも固体・液体・気体と変化するこ とを伝える。 ・鉄は 1500℃ぐらいの高温で固体から液体に変化することを伝える。 (参考)鉄の融点 1536℃,沸点 2863℃ ・水以外の物質も固体・液体・気体と変化することを伝える。 ★代表児童を指名する。(低融点金属にお湯をかける)※2 ・低融点金属の全体にお湯をかけるように促し,固体から液体に変化する様子がよく分かる ようにする。 13 ・湯気をマクロ撮影した映像 ・ろうそく ・ガスコンロ ・セラミック付金網 ・ビーカー ・沸騰石 ・試験管 ・ガスライター ・ろうそくの炎消し ・金属トレー ・鉄が溶解している映像 ※1 ・低融点金属(ウッド合金) ・やかん ・ガスコンロ ・ほうろうトレー ・ガラス棒 ・軍手 ○水が液体から固体に変化する様子を観察す る。 ・水が一瞬で凍る様子を観察する。 ★代表児童を指名する。(ペットボトルから水を注ぐ) ・過冷却水をゆっくり注ぐよう促し,液体から固体へ変化する様子がよく分かるようにする。 3 ・冷蔵庫 ・ペットボトル ・プラスチックトレー ・ゴムマット ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,水を冷やしたときの様子や温度変化を調べることを伝える。 1 備考 ※1 渡部製鋼所(出雲市大津町)の協力により,鉄を熱している映像を使い,鉄の状態変化や融点について説明します。 ※2 低融点金属(ウッド合金:ビスマス,錫,鉛,カドミウムの合金)の融点は 70℃です。

小4 水のすがたと温度(第1時 サイエンスホール)

新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.108~121

(7)

出雲科学館理科学習指導案 - 12 - 1 本時の目標 ・実験器具を正しく扱い,水が氷になるときの体積や温度の変化を調べ,その結果を記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・水が冷やされて氷になると体積が増えることを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解 】 ・水は,冷やされると 0℃で凍り始め,全て凍るまで 0℃のままであることを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 90 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○前時の学習内容を復習する。 ・水を例に物の 3 つの姿を復習する。 ・水を熱したときの温度変化や様子を復習す る。 ・第 1 時の学習等から,水を例に固体・液 体・気体のそれぞれの状態を確認する。 ・水を熱したときの温度変化や様子を確認 する。 5 ○本時の学習課題を知る。 ・水を冷やす実験を行い,水が氷になると きの様子や温度を調べることを伝える。 1 ○水を冷やし,氷になるときの様子や体積変化 を予想する。 ・氷と食塩水を使って冷やすことを知る。 ・凍るときの様子や温度変化を予想する。 ・予想を確認する。 ・水を冷やすために寒剤として氷と食塩水を使うことを説 明する。 ・寒剤の温度を測定し,温度が下がっていることやマイナ ス(零下)の読み方を確認する。 ・試験管に入った水を冷やし,氷になるときの様子や体積 変化の予想を確認する。 12 ・ビーカー ・断熱材 ・氷 ・食塩 ・スプーン ・デジタル温度計 ○水を冷やし,氷になるときの様子と体積変化 を観察する。【実験 1】 ・寒剤を使って試験管に入った水を冷やし, 様子を観察する。※1 ・観察結果を記録する。 ・観察結果を確認する。 ・試験管内の水を冷やし,水の様子を調べる方法を説明す る。 ・実験結果から,「水は氷になると体積が大きくなる」こと を確認する。 ・水の体積は,冷やすと小さくなるが,氷になると大きく なることを伝える。 ・この実験では試験管が割れる場合があることを伝え,そ の理由について,実験結果をふまえて考えるよう伝える。 29 ・ビーカー ・断熱材 ・ゴムマット ・プラスチック板 ・印付き試験管 ・氷 ・食塩 ・スプーン ○身近な現象と実験結果が関係していること を知る。 ・ペットボトル飲料の「凍らせないでください」の注意書 きの意味について,実験結果をふまえて考えるよう伝え る。 3 休憩 5 ○水を冷やし,氷になるときの温度変化を調べ る。【実験 2】 ・水を冷やしたときの温度変化を予想する。 ・予想を発表する。 ・寒剤を使って試験管に入った水を冷やし, 温度を測る。※1 ・実験結果を記録する。 ・実験結果を折れ線グラフにする。 ・実験結果を確認する。 ・実験 1 の結果をふまえ,水を冷やし,氷になるときの温 度変化の予想を確認する。 ・試験管内の水を冷やし,温度を測る方法を説明する。 ・グラフの書き方を説明する。 ・各班の実験データをグラフで示し,確認する。 ・実験結果から,「水を冷やすと 0℃で凍り始め,全て凍る まで 0℃のままである」ことや「全て凍ると 0℃よりも温 度が下がる」ことを確認する。 ・「氷の温度が,零下から 0℃になると氷が溶け始め,全て 溶け終わるまで 0℃のままである」ことを確認する。 30 ・ビーカー ・断熱材 ・ゴムマット ・プラスチック板 ・試験管 ・棒温度計 ・氷 ・食塩 ・スプーン ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習を終 えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 水は凍ると体積が大きくなるため,試験管が割れる場合があります。

小4 水のすがたと温度(第2・3時 実験室・実習室)

・実験に困っている班の支援,安全面の指導等,個別の指導をする。 ・実験に困っている班の支援,安全面の指導等,個別の指導をする。 ◆実験器具を正しく扱い,水が氷になるときの温度を調べ,その結果を記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ◆実験結果から,水が氷になると体積が増えることを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解】〈行動・記録分析〉 新編 新しい理科4年(東京書籍) pp.118~120 ◆実験結果から,水が氷になるときの温度変化を理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解】〈行動・記録分析〉 ・グラフの作成に困っている児童を支援する。 ◆実験器具を正しく扱い,水が氷になるときの体積の変化を調べ,その結果を記録することが できる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・今日の学習について肯定的な評価をする。

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- 13 - 1 本時の目標 ・ヒメダカの卵を観察し,日が経つにつれて卵の中が変化する様子をとらえて,絵や文で記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・水中の小さな生き物を進んで顕微鏡で観察し,それらに興味や関心をもつことができる。【 自然事象への関心・意欲・態度 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 135 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○本時の学習課題を知る。 ・メダカの卵について学習することを伝え る。 ・受精について復習し,メダカの卵の変化 について予想を聞く。 ・小さな卵一つ一つに命があることを伝える。 5 ・教科書 p.41 図 ○ヒメダカの卵の変化を調べる。 ・顕微鏡の使い方について知る。 ・4 種類の卵の様子を観察し,受精してから の日数を予想する。 ・観察した卵の様子を発表する。 ・判断理由とともに,各卵の受精してからの 日数の予想を発表する。 ・各段階の卵の特徴を観察し,確認する。 ・1 つの卵の中の様子をスケッチする。 ・児童を指名する。 ・顕微鏡の使い方について説明する。 ・受精してから 1 日目,2 日目,3 日目,6 日目の卵を各 班に配付していることを伝える。 ・メダカの卵の観察の仕方を説明する。 ・卵の様子を観察し,記録するとともに,各卵の受精し てからの日数を予想するように伝える。 ・児童の発表を板書し,観察の着眼点を整理する。 ・観察記録や発表をもとに,観察した卵の受精してから の日数を考えるように伝える。 ・各段階の卵の受精してからの日数と特徴を知らせる。 ・発生の各段階による卵の様子の違いを顕微鏡で観察す るように伝える。 ・スケッチの仕方を説明する。 60 ・双眼顕微鏡 ・スライドガラス ・メダカの受精卵 (受精 1 日目・2 日目・ 3 日目・6 日目) ・チャック付ビニル袋 ・デジタル生物顕微鏡 休憩 10 ○水中の小さな生き物について調べる。 ・プレパラートを作る。 ・顕微鏡で観察する。 ・使用した器具を片付ける。 ・水中の小さな生き物がえさとなる様子を観 察する。 ・水槽や池の水を観察して,メダカの食べ 物を調べることを伝える。 ・水中の小さな生き物を観察するためのプレパラートの 作り方を説明する。 ・代表的な水中の小さな生き物を紹介する。 ・見つけた生き物についてプリントに記録するように伝 える。 ・使用した器具の片付け方を説明する。 ・メダカが水中の小さな生き物を捕食する様子を観察す るように伝える。 ・生き物の間には,食べる・食べられるという関係があ ることを伝える。※2 ・食物連鎖や世代交代を例に,生命の連続性について伝 える。 55 ・双眼顕微鏡 ・水槽や池などの水 ・スライドガラス ・カバーガラス ・ピンセット ・スポイト ・ガーゼ ・水生生物資料 ・デジタル生物顕微鏡 ・水槽 ・メダカ ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習 を終えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 1 つの実験机に 4 段階の受精卵を配付するため,できるだけ 4 人の班で観察を行うようにしてください。 ※2 生き物どうしの「食べる」「食べられる」という関係については,小 6「B(3)生物と環境」で詳細に扱う内容です。出雲科学館では,メダカと水中の小さな生き物を用いて 効果的に演示できることから,本時の学習に含めています。

小5 魚のたんじょう(第1・2・3時 実験室・実習室)

新編 新しい理科5年(東京書籍) pp.41~49 新編 新しい理科6年(東京書籍) pp.68~71 ・今日の学習について肯定的な評価をする。 ◆4 種類の卵の成長の目立った変化を,受精してからの経過時間に着目して記録することがで きる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ◆水中の小さな生き物に興味をもち,進んでいろいろな生き物の観察に取り組むことができる。 【 自然事象への関心・意欲・態度 】〈行動・記録分析〉 ◆1 つの卵の中の様子を観察し,絵や文で記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・ピント調節など観察に困っている児童を支援する。また,目的のものが顕微鏡ではっきりと 見えているか確認する。 ・ピント調節など観察に困っている児童を支援する。また,目的のものが顕微鏡ではっきりと 見えているか確認する。 ※1 できるだけ 4 人 構成の班で観察 を行う。

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出雲科学館理科学習指導案 - 14 - 1 本時の目標 ・斐伊川の様子を観察したり,流れる水の力の大きさを実験により体感したりすることを通して,流れる水の働きについて調べようとする意欲を高めることができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 35 分 教材・教具など ○本時の学習内容について知る。 ・斐伊川の様子を上流・中流・下流の順に Google Earth を利用した上空写真やビデオ映像を 用いて提示し,川幅や川の形,石の大きさ,流れる水の速さや量が異なることに着目する ように伝える。 ・観察した上流・中流・下流地点の高度を知らせ,各地点の土地の傾きについて確認する。 ・本時は,「土地の傾き(流れる水の速さ)に関すること」「水の量(重さ)に関すること」 の 2 つに視点をあてて学習を進めていくことを確認する。 7 ・Google Earth(斐伊川源流か ら下流・中海までの上空写 真) ・源流,上流,中流,下流の写 真とビデオ映像※1 ○土地の傾きの違いと流れる水の力の関係を 調べる。 ・土地の傾きの違いによる流れる水の速さの 違いを調べる。 ・水の速さが変わると,流れる水の力の大き さが変わることを実験で確かめる。 ★代表児童を指名する。(アクリル筒の傾きを変え,水を流す) ・1 つの条件について調べるときには,調べる条件だけを変えて,それ以外の条件はすべて 同じにすることを確認する。 ・傾きの異なるアクリル筒の中に同量の水を流し,羽根車の動く様子から,アクリル筒の傾 きを大きくすることによって流れる水の速さが速くなることを実感できるようにする。 ・水の流れる速さのエネルギーを水力発電に生かしていることを説明する。 ★代表児童を指名する。(高圧洗浄機の操作) ・高圧洗浄機の水を板や植木鉢に当てたときに,板が割れたり植木鉢に穴があいたりする様 子を観察し,水の流れが速くなることによって力が大きくなることを実感できるようにす る。 8 ・アクリル筒 ・羽根車 ・水力発電所(写真) ・高圧洗浄機 ・保護眼鏡 ・バルサ板 ・植木鉢 ○水の量(重さ)と流れる水の力の関係を調べる。 ・水が入ったウォーターマットを,児童数名 で持ち上げる。 ・水の量が変わると,流れる水の力の大きさ が変わることを実験で確かめる。 ★代表児童を指名する。(ウォーターマットを持ち上げる) ・水の量(重さ)を実感するために,ウォーターマット(水 200L 入り)を 4~12 人の児童で 持ち上げる。 ・200L の水は,200kg の重さがあることを知らせ,水をたくさん集めるとかなりの重さにな ることを説明する。 ・0.2 ㎏と 2.0 ㎏の水をおもりを設置したアクリル筒に流したときに,おもりの動く様子を 観察し,水の量を増やすことによって力が大きくなることを実感できるようにする。 8 ・ウォーターマット ・斐伊川(写真) ・円柱形大型容器 ・水槽 ・アクリル筒 ・おもり ・2L ビーカー ・牛乳パック ○水の速さと量が両方増したときに,流れる水 の力の大きさがどうなるのか洪水の映像を 見る。※2 ・これまでの実験の結果をもとに,速いスピードで大量の水が流れている様子を想像するよ うに促す。 ・雨が短時間に多量に降ったり,長時間降り続いたりしたときは水の量や速さが増し,建造 物さえも押し流すほどの大きな力が生まれることを確認する。 ・濁流の色に着目するように伝え,流れる水の働きによって土砂が上流から運ばれることや 下流には大量の土砂が堆積することに気付けるように説明する。 ・流れる水の働きによって土地や地面の様子が,短時間で大きく変化する場合があることを 説明する。 ・水による災害から生命を守るために,学んだ内容を活用するように伝える。 8 ・洪水の映像 ・大水の後に運ばれて積もった 土砂(写真) ○流れる水の「けずる」「運ぶ」「積もらせる」 の 3 つの働きを観察する。 ・大型流水実験装置に水を流し,流れる水には地面を削ったり,土砂を運んだり,積もらせ たりする働きがあることを確認する。 ・「けずる:侵食」「運ぶ:運搬」「積もらせる:堆積」という用語について説明する。 3 ・大型流水実験装置 ・表示板 (けずる・運ぶ・積もらせる) ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,流れる水の働きについて詳しく調べていくことを伝える。 1 ※1 サイエンスホールでは,宍道湖へ注ぐ河口の部分を便宜上斐伊川の下流と表現しています。斐伊川は,宍道湖・大橋川・中海・境水道を経て日本海までつながっています。 ※2 防災教育の一環として,川の増水によって起きた災害の写真や映像を扱います。配慮の必要な児童が在籍している場合には,事前打合せ会のときにお知らせください。

小5 流れる水のはたらき(第1時 サイエンスホール)

新編pp.70~87 新しい理科5年(東京書籍)

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出雲科学館理科学習指導案 - 15 - 1 本時の目標 ・土地の傾きや流れる水の量の条件を変え,水の流れが速くなると,流れる水の侵食する働きが大きくなることを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 ・流れの曲がっている川の外側と内側で水の流れの速さの違いを観察し,記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・流れの曲がっている川の外側と内側では水の流れの速さが異なり,水の侵食する働きに違いが生じることを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 90 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○本時の学習内容を知る。 ・流れる水の 3 つの働き(けずる:侵食, 運ぶ:運搬,積もらせる:堆積)につい て第 1 時の学習を振り返る。 2 ○流れる水の侵食する働きが大きくなるのは どのような条件のときかを調べる。(実験 1) ・自分の予想をプリントに記入する。 ・変える(調べる)条件とそろえる条件を整 理する。 ・変える(調べる)条件とそろえる条件を意 識してまっすぐな川を 2 本作り,実験を行 う。※2 ≪前側・後側の班で実験≫ ・実験結果を発表する。 ・わかったことをプリントに記入する。 ・児童を指名し,予想を発表するように伝 える。 ・児童を指名し,実験結果を発表するよう に伝える。 ・流れる水の 3 つの働きのうち,侵食する働きに注目し て考えることを伝える。 ・発表したことをホワイトボードに記録する。 ・変える条件として,土地の傾きと水の量に限定するこ とを確認する。 ・発芽の実験を参考に,条件制御について確認する。 ・比較実験を行うため,1 つの装置の中に川を 2 つ作っ て確かめることを伝える。 ・「土地の傾きが大きくなったり流れる水の量が多くなっ たりとすると,水の流れが速くなる。さらに,水の流 れが速くなると,流れる水の侵食する働きが大きくな る」ことを導き出す。 ・必要に応じて,映像を用いて水の量の違いによる水の 流れる速さの違いを説明する。 40 ・流水実験装置※1 (傾き可変式) ・バケツ ・川作り用具 (川の型,プラスチッ ク容器) ・調べる条件を示す カード ・水量調節用ペットボ トル ・タイマー ・水量の違いによる流 れの速さの映像 休憩 ○流れの曲がっている川では,流れる水の速さ や侵食のされ方はどうなるか調べる。(実験 2) ・流れの曲がっている川を作る。 ・流れの曲がっている川で,水の流れが速い ところやゆるやかなところはどこかを予 想してプリントに記入する。 ・予想したことを発表する。 ・流水実験装置に水を流して実験する。 ≪前側の班で実験≫ ・実験結果をプリントに記録する。 ・すべての班の実験結果を発表する。 ・流れの速さと侵食の関係について実験す る。 ≪後側の班で実験≫ ・実際の川の写真と実験の結果を比べ,自然 の中でも同じ結果になることを知る。 ・児童を指名し,予想を発表するように伝 える。 ・児童を指名し,結果を発表するように伝 える。 ・川の形や作り方を示し,川を作るように伝える。 ・水の流れが速いところ(長い矢印),ゆるやかなところ(短 い矢印)の記入の仕方を伝え,自分の予想をプリントに記 入するよう伝える。 ・児童が記入したプリントを書画カメラで提示し,予想 をホワイトボードに記録する。 ・実験方法について説明する。 ・カーブの外側と内側に注目して観察するように助言し,結 果を記号や言葉で記入するよう伝える。 ・カーブの外側は流れが速く,内側は流れがゆるやかな ことに気付くことができるよう支援する。 ・記録の仕方を伝え,プリントに記入するよう伝える。 ・必要に応じて,映像を用いて外側と内側の流れの速さ の違いを説明する。 ・実験方法について説明する。 ・「流れの速いところは,侵食する働きがより大きい」「流 れのゆるやかなところは,土や砂が堆積する」ことを 導き出す。※3 ・実験で得られた知識をもとに,実際の川の流れの曲がっ ているところの外側や内側の様子を観察することによっ て,流れる水の速さや川の深さなどを推測できることを説 明する。 40 ・流水実験装置 (傾き可変式) ・川作り用具 (川の型,プラスチッ ク容器) ・水量調節用ペットボ トル ・外側と内側の流れの 速さの映像 ・斐伊川中流(写真) ○川と人とのかかわりについて考える。 ・水害を防ぐための工夫について知る。 ・河川の増水や氾濫等の災害を防ぐ目的で,川の周辺に は様々な防災設備が備えてあることに気付くことがで きるように写真資料を提示する。 3 ・防災設備(写真) ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習 を終えて」を記入するよう伝える。 5 備考 ※1 流水実験装置は,各教室に 6 台設置してあります。1 班の人数は 3~7 人とし,最大 6 班までの偶数班を編成してください。(実験 1・2 ともに,2 班がペアになり行います。) ※2 川の形は,削られる様子の観察しやすいまっすぐな川を基本案としています。 ※3 出雲科学館所有の流水実験装置を使うと,流れの曲がっているところの様子を効果的に観察できるため,侵食・堆積の違いに着目した学習活動を取り入れています。

小5 流れる水のはたらき(第2・3時 実験室・実習室)

新編 新しい理科5年(東京書籍) pp.77~87 ◆流れの曲がっている川の内側と外側で水の流れの速さの違いを観察し,記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・実験方法や記録の取り方について支援する。 ・今日の学習について肯定的な評価をする。 ◆流れの曲がっている川の内側と外側では水の流れの速さが異なり,水の侵食する働きに違い が生じることを理解する。 【 自然事象についての知識・理解 】〈発言・記録分析〉 ※1 3~7 人の班で 6 班 まで実験できる。 ・目的に沿った実験ができるよう,T1,T2,T3 で分担して支援する。 ・役割を分担したり協力したりしながら,川作りや実験ができるよう支援する。 ◆水の流れが速くなると,流れる水の侵食する働きが大きくなることを理解する。 【 自然事象についての知識・理解 】〈発言・記録分析〉

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出雲科学館理科学習指導案 - 16 - 1 本時の目標 ・振り子の動きに興味や関心をもち,振り子の 1 往復する時間を変える条件について進んで調べていこうとする意欲を高めることができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 30 分 教材・教具など ○本時の学習内容を知る。 ・振り子や振り子を利用したものを紹介し,振り子について調べていくことを伝える。 ★代表児童を指名する。(共振ブランコに乗る) 5 ・共振ブランコ ○振り子とはどのようなものなのか知る。 ・振り子とはどのようなものか知る。 ・振り子の動きに関わる 3 つの条件を知る。 ・振り子にもいろいろな種類や振れ方がある ことを知る。 ・振り子は「糸や棒などにおもりがつけてあり,左右にふれるようにしたもの」であること を知らせる。 ・振り子の動きに関わる条件として,おもりの重さ,振れ幅(振り出す時の角度の 2 倍),振 り子の長さ(ひもや棒がついている支点から,おもりの中心まで)を知らせる。 ・振り子に対する興味や関心が高まるように,物理振り子(実体振り子),二重振り子,ブラ ックバーン振り子を紹介する。 ★代表児童を指名する。(ブラックバーン振り子により砂絵のリサージュ図形を描く) 10 ・振り子(単振り子) ・物理振り子(実体振り子) ・二重振り子 ・ブラックバーン振り子 ○身の回りにある振り子を知る。 ・身の回りに振り子があることを知らせるために,振り子時計やメトロノームなど,振り子 が利用されている道具を紹介する。 ・ビルのモデルを示し,振り子を使った制振装置が実用化されていることを紹介する。 5 ・振り子時計 ・メトロノーム ・制振実験装置 ○同じ振り子であれば,振り子の 1 往復する時 間がいつも同じであることを知る。 ・リズム振り子の音を聞く。 ・おもりが真下に来た時に音が鳴る仕組みの振り子を使い,振り子の等時性を体感的にとら えられるようにする。 2 ・リズム振り子 ○振り子によって1 往復する時間が異なること を知る。 ・異なるブランコの 1 往復する時間を計り,振り子によって,1 往復する時間が異なることを 確認する。 ★代表児童を指名する。(長いブランコに乗る) 5 ・ブランコ ・共振ブランコ ○振り子の1 往復する時間を長くするには何を どうしたらよいか予想する。 ・予想を発表する。 ・「ブランコに長く乗りたい」という願いを提示し,「振り子の 1 往復する時間を長くするに は何をどうしたらよいか」という課題について予想できるようにする。 ・いろいろな種類の振り子の 1 往復する時間を調べる。 ・何人かの児童に予想を聞く。 2 ・ターザンロープ ・分度器付き振り子 ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,振り子の 1 往復する時間を長くするには何をどうしたらよいか調べることを 伝える。 1

小5 ふりこのきまり(第1時 サイエンスホール)

新編pp.140~150 新しい理科5年(東京書籍)

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- 17 - 1 本時の目標 ・振り子の 1 往復する時間には何が関係しているのかを条件を変えて調べ,その結果を記録することができる。【 観察・実験の技能 】 ・振り子の 1 往復する時間は,おもりの重さや振れ幅に関係なく,振り子の長さによって変わることを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 90 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○本時の学習課題を知る。 ・振り子の動きに関わる条件について確認 する。 ・振り子の 1 往復する時間を長くするに は,何をどうしたらよいのか調べること を伝える。 2 ○振り子の 1 往復する時間を変えるには,何を どうしたらよいか調べる。 ・予想を発表する。 ・実験方法について考える。 【1 往復する時間の計り方について】 【条件の制御について】 ・実験をする。※1 振れ幅を変えて調べる。 おもりの重さを変えて調べる。 振り子の長さを変えて調べる。 ・サイエンスホールの様子を参考に予想するように伝え る。 ・児童の予想を聞く。 ・同じ振り子の1往復の時間を計ることで,1 往復では 誤差が大きいことに気付くようにする。 ・往復させる回数を増やしたり,複数回の実験を行った りして平均を出すなど,誤差の影響を減らすための工 夫について説明する。 ・振れ幅,おもりの重さ,振り子の長さについて調べる とき,条件を整えることが大切であることを伝える。 ・実験の方法について説明する。 ・主体的な活動になるように,振り子の長さやおもりの 重さは,子どもたちが選べるようにする。 ・早く実験を終えた班に,発展課題に取り組むように促 す。 55 ・ストップウォッチ ・振り子実験器 ・実験用おもり ・電卓 ・実験用定規 ・実験用分度器 ・爪楊枝 休憩 5 ○実験結果から振り子の1 往復する時間を変え る条件について考える。 ・実験結果をグラフに表す。 ・分かったことをプリントに書く。 ・分かったことを発表する。 ・変化の様子をわかりやすくするため,実験結果をグラ フに表し,視覚化する。 ・実験結果には,誤差が含まれていることを伝える。 ・クラス全体の結果から,考察するように伝える。 ・振り子の 1 往復する時間と振れ幅,おもりの重さ,振 り子の長さとの関係をまとめる。 13 ・掲示用グラフ ・マグネット ○演示用振り子を使い,振り子の性質を確認す る。 ○振り子のきまりを発見した人を知る。 ・振り子の演示実験により,「振り子の長さ」だけが「振 り子の 1 往復する時間」を変える条件であることを確 認する。 ・振り子の等時性を発見したガリレオの紹介をする。 10 ・演示用振り子実験器 ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,学習プリントの「学習 を終えて」を記入するように伝える。 5 備考 ※1 実験は 2 人 1 組で行います。できるだけ各テーブルが 2 名か 4 名になるようにしてください。

小5 ふりこのきまり(第2・3時 実験室・実習室)

新編 新しい理科5年(東京書籍) pp.140~150 ・今日の学習について肯定的な評価をする。 ◆振り子の 1 往復する時間は,おもりの重さや振れ幅に関係なく,振り子の長さによって変わ ることを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】〈行動・記録分析〉 ◆振り子の 1 往復する時間を変える条件は何かを条件制御して調べることができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ◆調べた結果を適切に処理し記録することができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・正しく条件制御し,正確に時間を測定できるように支援する。 ・実験結果を適切に処理するように支援する。

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出雲科学館理科学習指導案 - 18 - 1 本時の目標 ・物が燃えるときに必要な 3 条件を実験によって確かめるとともに,物を燃やす働きのある気体について興味や関心をもつことができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 40 分 教材・教具など ○本時の学習内容を知る。 ・いろいろな物に炎を近づけ,燃える様子を 観察する。 ・キャンプファイヤーの薪は,なぜ井桁に組んであるのか問いかける。 ・本時の学習では,物質から炎が出た状態を「燃えた」と判断するよう説明する。 ・固体,液体,気体の物質に炎を近づけて,「燃えるかどうか」を調べる実験を行う。 ・「物が燃えるときに必要な条件は何か」を問い,それを調べていくことを伝える。 ・「燃える物」が必要なことを確認する。 10 ・薪 ・バルサ材,エタノール,ブタ ンガス ・シャボン液 ・ガスライター ・濡れ雑巾 ○物が燃える時に必要な条件を考える。 ・炎のない状態から物を燃やす方法を考え る。 ・「熱」は必要かどうかを調べる。 ・「空気」が必要かどうかを調べる。 ・小学3年生の学習で行った,太陽の光を虫めがねで集めて紙を燃やした経験から,炎がなく ても物が燃えることを確認する。 ★代表児童を指名する。(パラボラ集光器を使い,集めた光でマッチを燃やす) ・安全に実験を行えるようにするため,代表児童に保護眼鏡を用意する。 ・実験結果から,「物が燃えるときに炎は必要ない」ことを確かめる。 ・集光すると「高温」になることを確認し,熱(発火温度)が必要かどうかを調べることを 伝える。 ・電気コンロで加熱した金属板と加熱していない金属板上に紙を置き,紙が燃えるかどうか を調べる実験を行う。 ・実験結果から,「物が燃えるときには,熱(発火温度)が必要である」ことを導く。 ・空気のある状態と空気のない状態(真空)でそれぞれ紙が燃えるかどうかを調べる実験を 行う。 ・実験結果から,「物が燃えるとき,空気が必要である」ことを導く。 ・物が燃える場合に必要な 3 条件を整理する。条件が 1 つでも欠ければ,燃焼を継続できな い(消火できる)ことを説明する。 ・授業の最初に紹介した薪の組み方が,新鮮な空気の流入に関係していることに気付くこと ができるようにする。 12 ・虫めがね ・光源装置 ・パラボラ集光器 ・マッチ ・温度計 ・保護眼鏡 ・電気コンロ,金属板 ・大型ピンセット ・紙 ・ステンレス製スタンド ・丸型フラスコ,発熱装置 ・スライダック ・真空ポンプ ○空気中のどの気体に物を燃やす働きがある かを考える。 ・二酸化炭素について調べる。 ・空気の組成について確認し,物を燃やす働きのある気体について調べることを説明する。 ・塩酸と石灰石の化学変化により二酸化炭素を発生させ,水上置換で捕集し,調べていくこ とを伝える。 ・捕集した気体を石灰水中に通すと白濁する現象を提示し,発生した気体は二酸化炭素であ ることを説明する。 ★代表児童を指名する。(空気中と二酸化炭素中での燃焼実験をする) ・空気中と二酸化炭素中でろうそくを燃やす実験を支援する。 ・実験結果から,「二酸化炭素には物を燃やす働きがない」ことを確かめる。 12 ・塩酸,石灰石 ・三角フラスコ ・活栓付ろうと ・丸型水槽 ・集気びん ・石灰水 ・ろうそく ・燃焼さじ ・ふた(ガラス,木) ・ガスライター ○エネルギー利用について知る。 ・物が燃えることを利用してエネルギーを得ている事例を紹介する。 ★代表児童を指名する。(ロケット発射の点火スイッチを押す) ・安全に実験を行えるようにするため,代表児童に保護眼鏡と防音用イヤーマフを用意する。 5 ・水素‐酸素ロケット装置 ・酸素ボンベ ・水素ボンベ ・点火装置 ・保護眼鏡 ・防音用イヤーマフ ○次時の学習内容を知る。 ・実験室では,「空気中の窒素と酸素について,物を燃やす働きのある気体は何か」を実験し て調べることを伝える。 1

小6 物の燃え方と空気(第1時 サイエンスホール)

新編 新しい理科6年(東京書籍) pp.12~18

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- 19 - 1 本時の目標 ・安全な方法で,酸素を発生させ集めたり,酸素中で物を燃やしたりすることができる。【 観察・実験の技能 】 ・実験結果から,酸素には物を燃やす働きがあり,窒素には物を燃やす働きがないことを理解することができる。【 自然事象についての知識・理解 】 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援と評価 時間 85 分 教材・教具など T1(担任または理科担当) T2・T3 ○本時の学習課題を知る。 ・物を燃やす働きのある気体は何かを調べ ることを伝える。 2 ○空気中の気体の体積の割合を確認する。 ○窒素及び酸素には,物を燃やす働きがあるか 調べる。 ・窒素 100%と酸素 100%の中でろうそくを燃 やし,燃え方を比較する。 ・実験結果をプリントに書く。 ・発表する。 ・空気中の気体の組成を質問する。 ・窒素 100%と酸素 100%の中でろうそくを 燃やす実験をすることを説明する。 ・結果を発表するように伝える。 ・ろうそくは酸素 100%の中でしばらくの 間燃えているが,窒素 100%の中では一瞬 で消えるという結果から,「酸素には物 を燃やす働きがある」及び「窒素には物 を燃やす働きがない」ことを導く。 ・空気中の気体の体積の割合を提示する。 空気のおよそ 4/5:窒素 空気のおよそ 1/5:酸素 ・集気びんの中でろうそくを燃やす方法を説明する。 ・窒素及び酸素入りの集気びんを各班に配付する。 ・サイエンスホールの演示実験(水素‐酸素ロケットに 注入した気体)について説明する。 15 ・窒素ボンベ ・酸素ボンベ ・集気びん ・ふた(ガラス,木) ・燃焼さじ ・ガスライター ・ろうそく ・燃えかす入れ ・ピンセット(大型) ・濡れ雑巾 ○酸素 100%の中で,いろいろな物を燃やして, 燃える様子や燃えた後の様子を調べる。 ・酸素を発生させ,水上置換で集気びんに酸 素を集める。 ・ろうそくを酸素 100%の中で燃やし,空気中 での燃え方と比較する。 ・実験結果をプリントに書く。 ・発表する。 ・酸素の割合が異なる集気びんの中で,ろう そくが燃える様子を観察する。 ・木,木綿,スチールウールをそれぞれ酸素 の中で燃やす。 ・実験結果をプリントに書く。 ・結果を発表するように伝える。 ・酸素の発生方法と水上置換法について演示する。 ・過酸化水素水の扱いについて注意を促す。 ・集気びんの中でろうそくを燃やす方法を説明する。 ・観察のポイント(炎の明るさ,ろうの溶ける速さ等) を説明する。 ・酸素 100%の中で,ろうそくが激しく燃えたことについ て,説明する。 ・物の燃え方と酸素の割合が関係していることを実感で きるように,異なる酸素濃度(10%と 50%)の集気び んの中でろうそくを燃やす。 ・集気びんの中で,物を燃やす方法を説明する。 ・観察のポイント(炎の明るさ,大きさ,音等)を説明 する。 ・実験の結果から,「酸素 100%の中では,物は激しく燃 えること」「金属の燃え方の特徴」について説明する。 58 ・集気びん ・三角フラスコ ・活栓付ろうと ・過酸化水素水 ・二酸化マンガン ・丸型水槽 ・ふた(ガラス,木) ・燃焼さじ ・ガスライター ・ろうそく ・木,木綿, スチールウール ・燃えかす入れ ・棒磁石 ・酸素入り集気びん ・ふた ・窒素スプレー缶 ・ピンセット(大型) ・濡れ雑巾 ○演示実験を観察する。 ・火を消したマッチの軸を酸素 100%にした 集気びんに入れると,再び燃える様子を見 る。 ・酸素の入ったシャボン玉に火を近づける実 験を見る。 ・完全に消火するためには何に気をつけるとよいのか, 燃焼の 3 条件をもとに説明することができるか問いか ける。 ・酸素自体は燃えないことを実験で演示する。 5 ・長軸マッチ ・シャボン液 ・酸素スプレー缶 ・ブタンガス ・ガスライター ・濡れ雑巾 ○本時の振り返りをする。 ・「学習を終えて」を記入する。 ・今日の学習について振り返り,「学習を終えて」を記入 するよう伝える。 5

小6 物の燃え方と空気(第2・3時 実験室・実習室)

新編 新しい理科6年(東京書籍) pp.17~18 ・安全な方法で実験を行うことができるように支援する。 ・安全な方法で実験を行うことができるように支援する。 ・安全な方法で実験を行うことができるように支援する。 ◆安全な方法で,酸素を発生させたり,酸素中で物を燃やしたりすることができる。 【 観察・実験の技能 】〈行動・記録分析〉 ・今日の学習について肯定的な評価をする。 2~4 人の班で 10 班 まで実験できる。 ◆酸素には物を燃やす働きがあり,窒素には物を燃やす働きがないことを理解することができ る。 【 自然事象についての知識・理解 】〈発言・記録分析〉 ◆酸素には物を燃やす働きがあることを理解することができる。 【 自然事象についての知識・理解 】〈発言・記録分析〉 ・安全な方法で実験を行うことができるように支援する。

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出雲科学館理科学習指導案 - 20 - 1 本時の目標 ・電気の利用の仕方や発電の様子などを知ることによって,電気の性質や働きについて興味や関心を高めることができる。 2 展 開 学 習 活 動 内容および支援(または留意点)(★ 担任または理科担当) 時間 30 分 教材・教具など ○電気は,運動・光・熱・音などに変換できる ことを知る。 ・電気が,運動・光・熱・音などに変えられている例を提示する。 ★代表児童を指名する。(電気製品のプラグをコンセントに差し込み作動させる)  運動に変えられている例として,モーターを提示する。  光に変えられている例として,LEDイルミネーションを提示する。  熱に変えられている例として,冷蔵庫(ペルチェ素子)を提示する。  音に変えられている例として,スピーカーを提示する。 5 ・モーター ・LEDイルミネーション ・冷蔵庫(ペルチェ素子) ・スピーカー ○発電について考える。 ・家庭で使用している電気はどこから来るの か,どのように発電されているのか考え る。 ・自分で電気を作る方法を考える。 ・電気は発電所で作られていることを確認し,風力・水力・火力・原子力・太陽光・バイオ マス・地熱など発電所の種類も様々あることを紹介する。 ・発電している様子を,三隅発電所(石炭火力)の発電機の映像で紹介する。 ・発電機は,磁石とコイルによってできていて,磁石を回すことによって電気を作っている ことを説明する。 ・電気が届かなくなったら不便になることを想像できるように,サイエンスホールの照明を 消して,身の回りにあるものを使って自分で電気を作りだすことができないか問いかける。 ・モーターの中には磁石とコイルがあり,モーターを使って発電できることを紹介する。 ・もっとたくさんの電気を発電するために,モーターと同じような仕組みを使った自転車発 電を紹介する。 ★代表児童を指名する。(自転車発電をする) ・自転車発電によって電気製品を動かすことはできるが,ペダルをこぐための運動が必要な 様子から,「電気を無駄にせず,限りある資源を大切に」と節電・省資源を推奨する。 15 ・発電所の映像 ・磁石とコイルの発電機の模型 ・モーター発電機 ・懐中電灯 ・自転車発電機 ・ラジカセ ・扇風機 ・テレビ ○様々なエネルギーが電気に変わることを知る。 ・LED付き圧電スピーカーに向かって音を響か せることによって発電を体験する。 ・様々なエネルギーが電気に変わることを次の例を提示することによって伝える。  モーターを動かすことにより,運動エネルギーが電気に変わることを確認する。  LEDに光を当てることにより,光エネルギーが電気に変わることを確認する。  ペルチェ素子を冷やすことにより,熱エネルギーが電気に変わることを確認する。  スピーカーに向かって音を響かせることにより,振動エネルギー(音)が電気に変わる ことを調べられるように,児童に LED 付き圧電スピーカーの使い方を伝える。 ・加熱によって発電する発電鍋(ペルチェ素子利用)が,実用化されていることを紹介する。 7 ・モーター発電機 ・発電用LED ・電子メロディ ・ペルチェ素子発電実験装置 ・氷 ・LED付き圧電スピーカー ・発電鍋 ○電熱線を紹介する。 ・ホットプレートなどの家電製品は,電気を熱に変えるために電熱線が使われていることを 紹介する。 ・電気ストーブやドライヤーなどに使われている電熱線を提示し,電熱線には太さや長さが いろいろとあることを紹介する。 ・発泡スチロールカッターを紹介する。 2 ・ホットプレート ・電気ストーブ ・ドライヤー ・発泡スチロールカッター ○次時の学習内容を知る。 ・発泡スチロールカッターについて,詳細は実験室で説明することを伝える。 1

小6 電気と私たちのくらし(第1時 サイエンスホール)

新編 新しい理科6年(東京書籍) pp.166~170, 176, 181, 184~185

参照

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