２０１５年版
パチンコ機・部品及び周辺機器の
現状と将来性
Ⅰ．総括編 ···（ １） １．総括···（ １） ２．パチンコ産業概要···（ ２） ３．機械台，パチンコ機用電子部品，周辺機器の市場規模推移···（ ３） ４．機械台、パチンコ機用電子部品、周辺機器の今後の方向性···（ ７） Ⅱ．パチンコ産業概要 ···（ １１） １．パチンコ・パチスロ（貸玉料・貸メダル料）市場及び参加人口推移···（ １１） ２．娯楽市場におけるパチンコ･パチスロ（貸玉料･貸メダル料）市場の位置付け····（ １２） ３．遊技機設置店舗数の状況···（ １３） ４．パチンコ機設置台数の状況···（ １７） ５．パチスロ機設置台数の状況···（ １９） Ⅲ．パチンコ機編 ···（ ２１） １．パチンコ機参入メーカー一覧表···（ ２１） ２．上位メーカー１０社の売上，利益比較···（ ２３） ３．パチンコ機市場規模推移（ゲージ盤含む）···（ ２４） ４．パチンコ機メーカーシェア動向（２０１３年度，２０１４年度）···（ ２５） ５．主要メーカーの主要外注先及び部品・部材購入先···（ ２８） ６．パチンコ機業界の流通形態···（ ３７） １）業界全体の販売ルートの動向···（ ３７） ２）主要メーカーの販売ルートの動向···（ ３８） ７．今後の方向性···（ ４４） Ⅳ．パチスロ機編 ···（ ４５） １．パチスロ機参入メーカー一覧表···（ ４５） ２．パチスロ機市場規模推移···（ ４７） ３．パチスロ機メーカーシェア動向（２０１３年度，２０１４年度）···（ ４８） ４．今後の方向性···（ ５０） Ⅴ．パチンコ機用電子部品編 ···（ ５１） １．モーター···（ ５１） １）市場概要···（ ５１） ２）参入メーカー一覧表···（ ５１） ３）各参入メーカーにおける取り扱いモーター一覧表···（ ５１） ４）市場規模推移···（ ５２） ５）メーカーシェア動向（２０１３年度，２０１４年度）···（ ５３） 目 次
６）納入マトリクス···（ ５３） ７）販売ルート···（ ５４） ８）価格動向···（ ５４） ９）今後の方向性···（ ５４） ２．プリント配線板（実装板）···（ ５５） ３．ＬＣＤ（液晶表示装置）···（ ６０） ４．ワンチップＩＣ···（ ６４） ５．ソレノイド···（ ６７） ６．ＬＥＤ···（ ７３） ７．近接センサ···（ ７６） ８．音声合成装置···（ ７７） ９．ＩＣ，ＬＳＩ···（ ７８） １０．ＩＰＤ（インテリジェントパワーデバイス）···（ ７９） Ⅵ．周辺機器編 ···（ ８２） １．補給装置···（ ８２） １）市場概要···（ ８２） ２）参入メーカー一覧表···（ ８２） ３）市場規模推移···（ ８３） ４）メーカーシェア動向（２０１３年度，２０１４年度）···（ ８４） ５）今後の方向性···（ ８４） ２．台間玉貸機（ｉクリア玉貸機含む）···（ ８５） ３．ＣＲユニット···（ ８８） ４．景品管理システム···（ ９７） ５．景品自動払出機···（１０１） ６．ホールコンピューター···（１０５） ７．呼び出しランプ···（１１１） ８．監視カメラ···（１１５） ９．吸殻自動回収装置···（１１８） １０．台間メダル貸機···（１２１） １１．台間型空気清浄機···（１２３） Ⅶ．企業・組合リスト ···（１２６） 全国遊技機組合連合会加盟団体···（１２６） 日本遊技機工業組合···（１２７） 日本電動式遊技機工業協同組合···（１２９） 遊技場自動補給装置工業組合···（１３１） 一般社団法人 遊技場自動サービス機工業会···（１３３） 遊技場メダル自動補給装置工業会···（１３５）
Ⅰ．総括編 10 周辺機器 2015 年度（見込） 2018 年度（予測） 今後の方向性 数量 (台) 金額 (百万円) 数量 (台) 金額 (百万円) 呼び出しランプ 570,000 8,320 630,000 10,080 ・製品的には、多様化の方向であり、１０ ～１２インチの大型液晶搭載のデータ表 示タイプの呼び出しランプに加え、ハイ ブリッド表示呼び出しランプ（７セグと ５インチ液晶のＷ表示）、中間クラスの呼 び出しランプ、エコノミーモデルなど、 各店舗のニーズに対応した製品展開がな されていく方向と予測される。 監視カメラ 24,900 2,860 24,300 2,430 ・台の市場の伸び悩みや設備投資との兼ね 合いにより、今後も伸び悩みの傾向と予 測される。 ・大手チェーン店を中心に新店がどこまで 増えるかが今後の市場拡大のキーポイン ト。 ・製品的には今後も高画質化の方向となっ ている。３６０度全方位監視カメラシス テムの導入も進んでいる。 吸殻自動回収 装置 190,000 1,420 189,000 1,340 ・新規出店数、改装店数の減少というマイ ナス要因はあるものの、500 台を超える 大型店舗は増加傾向にあり、2016 年度以 降も大型店を中心に市場が形成されてい く方向。 ・製品的には、高機能、環境対応の方向で あり、水を全く使用しない吸殻自動回収 装置を各社投入している。 ・また、サービス、メンテナンス体制も充 実させていく方向となっている。 台間メダル貸機 115,000 6,620 141,000 7,900 ・高額で払い出す計数機能付きのメダル貸 機のニーズが高まっていく方向。 ・ｉクリアメダル貸機も、消費税対応，ラ ンニングコストの点で装着が拡大してい く方向。 台間型空気 清浄機 16,000 400 13,000 310 ・パチンコ店向け台間型空気清浄機の需要 に関して、減少傾向となっており、主な 要因としては、島の上に設置する空気清 浄機の普及が挙げられる。 ・島の上に設置する空気清浄機の特徴とし ては、台間型空気清浄機と比較して、設 置台数が少なくて済むこと、ランニング コストの低減などが挙げられる。
Ⅱ．パチンコ産業概要 11 （単位：億円，万人，％） 2009 2010 2011 2012 2013 2014 282,420 259,830 254,890 256,720 250,050 245,040 対 前 年 比 ― 92.0 98.1 100.7 97.4 98.0 1,720 1,670 1,260 1,110 970 1,150 対 前 年 比 ― 97.1 75.4 88.1 87.4 118.6 [レジャー白書2015] （公益財団法人日本生産性本部） 区分 ﾊﾟﾁﾝｺ・ﾊﾟﾁｽﾛ (貸玉料･貸ﾒﾀﾞﾙ料) 参 加 人 口 0 1,000 2,000 0 10 20 30 2009 2010 2011 2012 2013 2014 （ 万人） （兆円） （年） ﾊﾟﾁﾝｺ・ ﾊﾟﾁｽﾛ(貸玉 料 ･貸 ﾒﾀﾞﾙ料) 参 加人 口 年 Ⅱ．パチンコ産業概要 １．パチンコ・パチスロ（貸玉料・貸メダル料）市場及び参加人口推移 ・公益財団法人日本生産性本部のレジャー白書２０１５によると、２０１４年のパチンコ・パチ スロ（貸玉料・貸メダル料）は、２４兆５,０４０億円となっており、前年比２.０％の減少と なっている。また、参加人口は前年比プラス１８.６％の１,１５０万人となっている。
Ⅱ．パチンコ産業概要 18 ２）各都道府県別パチンコ機設置台数の推移 （単位：台） 2013年 2014年 2013年 2014年 12月末現在 12月末現在 12月末現在 12月末現在 北 海 道 145,008 143,586 滋 賀 県 34,278 33,764 青 森 県 40,269 40,386 京 都 府 52,865 52,992 岩 手 県 35,734 34,841 大 阪 府 248,202 242,742 宮 城 県 62,101 62,194 兵 庫 県 103,166 103,041 秋 田 県 30,359 29,598 奈 良 県 24,832 23,924 山 形 県 25,164 24,367 和 歌 山 県 27,646 27,685 福 島 県 50,854 51,244 鳥 取 県 14,163 14,200 東 京 都 217,673 213,828 島 根 県 16,137 15,910 茨 城 県 74,340 74,545 岡 山 県 35,629 33,709 栃 木 県 56,297 54,851 広 島 県 58,489 56,269 群 馬 県 60,894 57,284 山 口 県 39,526 38,189 埼 玉 県 154,428 149,311 徳 島 県 19,788 19,356 千 葉 県 123,823 120,774 香 川 県 23,868 23,383 神 奈 川 県 148,836 148,798 愛 媛 県 31,718 32,373 新 潟 県 56,496 54,545 高 知 県 23,656 23,128 山 梨 県 21,236 20,752 福 岡 県 129,775 126,179 長 野 県 53,410 53,425 佐 賀 県 24,871 23,260 静 岡 県 93,481 91,285 長 崎 県 40,732 40,016 富 山 県 26,346 24,912 熊 本 県 56,526 53,508 石 川 県 31,152 31,384 大 分 県 39,186 38,691 福 井 県 24,210 23,891 宮 崎 県 45,050 44,058 岐 阜 県 57,318 57,709 鹿 児 島 県 65,488 65,985 愛 知 県 201,182 197,201 沖 縄 県 12,972 12,934 三 重 県 50,140 48,278 合 計 3,009,314 2,954,285 （警察庁より） 項 目 都 都道府県名 パチンコ機設置台数 項 目 都 都道府県名 パチンコ機設置台数
Ⅲ．パチンコ機編 24 （単位：千台，億円，％） 2013 2014 2015 （見込） 2016 (予測) 2017 (予測) 2018 (予測) 2,250 1,980 1,950 2,040 2,140 2,200 対 前 年 比 ― 88.0 98.5 104.6 104.9 102.8 6,980 6,240 6,240 6,630 7,060 7,370 対 前 年 比 ― 89.4 100.0 106.3 106.5 104.4 年度 項目 数 量 金 額 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 0 100 200 300 400 500 2013 2014 2015 （見込） 2016 (予測) 2017 (予測) 2018 (予測) （億円） （万台） （年度） 数量 金額 ３．パチンコ機市場規模推移（ゲージ盤含む） （２０１３年度、２０１４年度の数量は、各台メーカーへのヒアリングにより算出。他は弊社推 定。） ・２０１４年度におけるパチンコ機の市場規模は、数量が１９８万台、金額が６,２４０億円と なっている。 ・２０１５年度も各社横ばいもしくは若干の減少を見込んでおり、主な要因としては、パーラー でのパチンコの稼働状況に改善が見られないこと、２０１５年１１月以降の内規変更の影響を 挙げている。 ・低貸玉営業の設置比率上昇により、ホールにおける収益面では厳しい状況が続いており、安定 稼働が見込める実績のある機種に需要が集中する傾向が続いており、今後もパチンコ機の市場 は厳しい状況が継続していくことが予測される。 ・少子化，若者の余暇の多様化，消費増税など、パチンコ業界を取り巻く環境は厳しいものの、 ファン人口の回復には、手軽に安く遊べる遊技環境の整備が必須条件となっており、休眠層や 未経験者の潜在需要を喚起することなどにより、ファン人口が拡大すれば再び市場は拡大して いく可能性があるものと予測される。
Ⅵ．周辺機器編（ＣＲユニット） 88 ３．ＣＲユニット １）商品概要 ・ＣＲユニットは、遊技機の左側に設置され、遊技機１台に対してＣＲユニット１台が設置さ れることが一般的である。 ・ＣＲユニットでは、挿入されたプリペイドカード（もしくは入金金額）の情報を識別し、バ ックヤードに設置されるターミナルボックス（ホスト）との通信が行われる。 ・ホスト側の情報と挿入されたプリペイドカードの情報が照合され、情報が正しいと判断され た場合、遊技機の玉貸しボタンで玉貸しが行われる。 ・最近ではプリペイドカードよりＩＣカードが主流となっている。 ・グローリーナスカのＰＡＰＩＭＯ対応各台計数ユニットＪＣＰ－２１０（搬送タイプ）の特 徴、仕様は以下のとおりとなっている。 特徴 ・ＬＣＤタッチパネル搭載で操作性向上。 ・会員用カードに加え、ＰＡＰＩＭＯ対応のケータイでの再プレイが可能。 ・ケータイにタッチするだけで、遊技者が情報を手軽に閲覧。 ・両替の手間がいらず、遊技に集中できる高額紙幣対応。 ・低玉貸対応。 ・ＩＣカード最大１０枚収容可能。 仕様 使用電源 ＡＣ１００Ｖ±１０Ｖ ５０／６０Ｈｚ 消費電力 定格 １９.９／２０.３Ｗ 待機時 ８.１／８.０Ｗ（５０／６０Ｈｚ） 外形寸法 ４２８(Ｗ)×４３５(Ｄ)×８１０(Ｈ)ｍｍ（ユニット枠部含む） 質量 ８.０ｋｇ ※ジョイント部、付属品は含まない （グローリーナスカ製品カタログより） ２）参入メーカー一覧表 メ ー カ ー 名 本 社 所 在 地 資本金 （百万円） 従業員 （名） 売上高 （百万円） ㈱ゲームカード・ジョイ コホールディングス 東京都千代田区一番町 16 共同ビル 5,500 297 25,741 (15/3) グローリーナスカ㈱ 東京都墨田区押上 1-1-2東京スカイツリーイーストタワー16Ｆ 2,000 314 24,467 (14/3) ㈱マースエンジニアリング 東京都新宿区新宿 1-10-7 7,934 749 27,767 (15/3) ㈱ﾕﾆﾊﾞｰｻﾙｴﾝﾀｰﾃｲﾝﾒﾝﾄ 東京都江東区有明 3-7-26有明フロンティアビルＡ棟 98 1,097 88,085 (15/3) ダイコク電機㈱ 名古屋市中村区那古野 1-43-5 674 615 54,043 (15/3) ㈱オーイズミ 神奈川県厚木市中町 2-7-10 1,006 400 15,971 (15/3)
Ⅵ．周辺機器編（ＣＲユニット） 90 （単位：店，％） シェア シェア シェア 日本ゲームカード 4,238 44.4 4,205 44.6 3,993 43.4 Ｇナスカ 2,195 23.0 2,148 22.8 2,123 23.1 マースエンジニアリング 2,075 21.7 2,071 22.0 2,061 22.4 ジョイコシステムズ 679 7.1 567 6.0 450 4.9 ダイコク電機 95 1.0 218 2.3 390 4.2 ユニバーサル 259 2.7 213 2.3 171 1.9 オーイズミ 1 0.01 7 0.1 14 0.2 合計 9,542 100.0 9,429 100.0 9,202 100.0 年月 カード会社 ２０１４年３月末現在２０１５年３月末現在 ２０１３年３月末現在 ４）カード会社別プリペイドシステム導入店舗数推移 ・上記は、カード会社別プリペイドシステム導入店舗数推移であり、２０１５年３月末現在で は、日本ゲームカードが３,９９３店で全体の４３.４％を占め最も多く、以下、Ｇナスカが ２,１２３店で２３.１％、マースエンジニアリングが２,０６１店で２２.４％と続いている。 ・日本ゲームカードのＩＣカードシステム，Ｂ∞ＬＥＸシリーズは、シンプルタイプからフル 機能タイプまで、機能アップに容易に対応しており、ユニット本体を買い換えることなく、 必要機能を後付けしていくことが可能となっている。主なタイプは、シンプルタイプ，テン キータイプ，有機ＥＬパネルタイプ，各台計数対応，電子マネー対応などである。 ・マースエンジニアリングでは、プリペイドシステム事業として、パーソナルＰＣシステム（パ ーソナル）を中心に展開している。玉積み・玉運び業務の省力化を図るシステムとしている。 ・新商品としては、２０１３年１０月にパーソナル５、メダルパーソナルを市場投入している。 ・マースエンジニアリングの２０１５年３月期におけるパーソナルの売上実績は１９２店舗、 年度末時点における累計導入店は１,４５２店舗、１５.８％のシェアとなっている。 ・また、パーソナルを含めたプリペイドカードシステムの売上実績は２０３店舗、導入（実稼 働）店舗数は累計２,０６１店舗、シェア２２.４％となっている。 ・今後の販売方針として、マースエンジニアリングでは、パーソナルを中心にトータルシステ ムでの販売を推進すると同時に、従来の内税方式に加え、外税方式に対応した製品も取り揃 え、設備の更新需要の掘り起こしを図っていく方向としている。 ・ダイコク電機では、プリペイドシステム事業に２０１２年２月頃から新規参入している。ホ ールコンピューターＣⅡと連動するＣＲユニット「ＶＥＧＡＳＩＡ（ベガシア）」の発売を 開始している。主な特徴は、「安心ロック」，「入金残高取出」，「楽々台移動」，「ちょっと貸 し」などである。２０１５年３月末現在におけるダイコク電機のプリペイドシステムの累計 導入店舗数は３９０店舗に達している。 ・オーイズミでは、２０１３年からプリペイドシステム事業に新規参入している。オーイズミ のＩＣカードユニット「ＣＲＰ－１１００ＫＺ」（各台計数機付き）の特徴としては、持ち 玉サーバ機能，タッチパネルフルカラー液晶の搭載などが挙げられる。
２０１５年版 パチンコ機・部品及び周辺機器 の現状と将来性 価 格：90,000 円（消費税別） 発刊日：2015 年 8 月 21 日 発刊者：総合技研株式会社 本 社：〒450-0003 名古屋市中村区名駅南一丁目28 番 19 号 名南クリヤマビル TEL （０５２）５６５－０９３５㈹ E-MAIL aam53300@nyc.odn.ne.jp 禁 無 断 転 載
