大学キャンパスの施設維持管理とエネルギー消費管
理に関する研究
著者
永峯 章
学位授与大学
東洋大学
取得学位
博士
学位の分野
工学
報告番号
乙第194号
学位授与年月日
2011-02-25
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00003939/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja.t ◆
大学キャンパスの施設維持管理と
エネルギー消費管理に関する研究
Study on Maintenance and Man、agement of Facilities andManagement of Energy Consumption in University Campus
2011年2月
永峯 章
【目次】 第1章 既往研究と論文の位置付け 1.1.研究の背景と目的 1.2. 本論文の構成 L3. 既7主研F究 1.3.1.大学キャンパスの施設維持管理に関する研究(国公立大学の施没・維持管理の総合的 実態調査) 1.3.2 大学キャンパスの艦栴寺管理に関する研究(私立大学の施設・維持管理の総合的 実態調査) .3.3 建物運用時の施設運営費等の管理に関する研究 .3.4 建物運淵時のエネルギー消費量の管理に関する研究 .3.5 大規模事務所ビルにおける保全記録デ…タにもとつく空調・衛牛設備の故障・不具合に 関する研究 1.4結論
35∩δ
8 9 10 11 12 14 1 第2章 国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 2.1.概要 2.2. 調査概要 2. 2.1.調査対象・調査期間 2. 2.2.分析データのカテゴリー区分 2. 2.3.調査対象キャンパス 2.3.物的環境と施設維持管理 2,3.1.キャンパスの物的環境 2.3.2.施設担当職員と施設維持管理の関係 2.3.3.設備管理 2.4.資産管理に関する施設担当職員による記述意見 2.5.結論 2.6. 注 17 P9 P9 P9 Q0 Q3 Q3 Q5 Q9 R2 R3 R5 15 第3章 私立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 3.1.概要 3.2.調査概要 3.2.1.調査対象・調査期間 3.・2.2.分析データのカテゴリー区分 3.2.3.調査対象キャンパス 3.3. 物的環境と施設維持管理 3.3.1. キャンパスの物的環境 3.3.2. 施設担当職員と施設維持管理の関係 3.3.3. 設備管理911225572344444445
373.4. 資産管理に関する施設担当職員による記述意見 3. 5.ブリガム・ヤング大学の施設維持管理事例 3.5.1.キャンパスの概要 3.5.2. FM糸田哉の体制と業i務概要 3.5.3.システム検討の背景 3.5. 4.新しいビジョン 3.5.5.CNAのしくみ 3.6.結論 3.7. 注
577788134555555666
第4章 私立大学の施設運営費管理に関する調査研究 4.1.概要 4、2.調査概要 4.2.1.調査xk豫・調査期間 4.2.2.分析データのカテゴリー区分 4.3. キャンパスの施設運営費管理 4.3.1.施設運営費 4.3.2. 光熱水費 4.3.3. 清掃費・修繕費 4.3.4.施設担当職員 4. 3。5. 品質 4.4. キャンパス間の施設運営費・光熱水費の比較 4.4.1.延床面積あたり施設運営費・光熱水費の比較 4.4.2.学生数あたりの施設運営費・光熱水費の比較 4.5.施設管理者の立場からみた問題度・重要度 4.5.1.問題度・重要度の因子のネーミング 4.・5.2.カテゴリー別における問題度・重要度の因子分析 4.6.結論 4,7. 注900233588900023367677777777788888888
67 第5章 東洋大学の4箇所のキャンパスにおけるFMの観点からのエネルギー消費量に関する調査研究 89 5.1.概要 91 5,2.調査概要 93 5.2.1.調査文豫・調査期間 g3 5.2.2.東洋大学の4箇所のキャンパスの学部構成 95 5.・3.エネルギー消費量の分析 97 5.3.1.分析の方針と説明変数 g7 5. 3.2.エネルギー消費量 98 5.3.・3.月間エネルギー消費量の重回帰分析 100 5.3.4.冬期、夏期エネルギー消費量の重回帰分析 1045.4. キャンパス間のエネルギー消費量比較 5.4.1.延床面積あたり1次エネルギー消費量での比較 5.4.2.学生数あたり1次エネルギー消費量での比較 5.5.結論 5.6. 注 108 108 108 111 113 第6章 大規模事務所ビルにおける保全記録データにもとつく空調・衛生設備の故障・不具合に関する研究 115 6.1.概要 117 6.2.調査概要 119 6. 2.1調査対象・調査機関 119 6.2.2空調・衛生設備の故障・不具合発生の特徴 120 6.2.2.1.故障・不具合発生件数の原単位 120 6.2.2.2.故障・不具合発生の通報 121 6.2.2.3.故障・不具合の原因と現象 122 6. 2.2.4.故障・不具合の場所と時間 123 6.3. イ三諌頁’h生角靱「 126 6.3.1.信頼性理論と解析デLタ 126 6.3.・2. ワイブル分析 126 6.3.3.初期故障期の分析 130 6. 3.4.修復に要する日数の解析 132 6.4. 糸吉言命 134
6.5.注
135 第7章 総括結論と展望 7.1. 糸念‡舌糸吉言命 7.2.展望 139 145 137 参考・引用文献 論文要旨(和文、英文) 研究業績一覧 1、本論文に関係する研究業績 2.その他の研究業績 147 153 163 165 謝辞 175第1章 既往研究と論文の位置付け
第1章
既往研究と論文の位置付け
第1章 既往研究と論文の位置付け ¶1り乙りO 1.4. 研究の背景と目的 本論文の構成 既往研究 1.3.1. 大学キャンパスの施設維持管理に関する研究(国公立大学の施設・維持管理 の総合的実態調査) 1.3.2. 大学キャンパスの施設維持管理に関する研究(私立大学の施設・維持管理の 総合的実態調査) .3.3. 建物運用時の施設運営費等の管理に関する研究 .3.4. 建物運用時のエネルギー消費量の管理に関する研究 .3.5. 大規模事務所ビルにおける保全記録データに基づく空調・衛生設備の故障・ 不具合に関する研究 結論 ・2’
第1章既往研究と論文の位置付け 1.1. 研究の背景と目的 環境問題への関心の高まりに伴い、広範な地球環境問題を対象とした低炭素化環境保全 のために、建築物にも建設・改修・除却までの、総合的管理が求められるようになり、民 間オフィスや一部の官公庁施設では専門的な調査研究に基づく戦略的なストックマネジメ ントが始まっている。 地域環境や都市設備に大きく関わりある団地、工場、大学など同一敷地内に多くの建物 が建っ大規模施設は、環境保護への取り組みや環境低炭素化への対応が問われ、環境管理 の高度化が要請されている。大規模施設を社会資本として位置付け、建築の長寿命化の推 進、建物の省エネルギー、省資源化、管理制御システムの導入など環境負荷の少ない良好 な社会ストックとして維持管理することがファシリティマネジメントの重要な課題の’っ である。 最近の大学キャンパスでは、快適性、信頼性、品格性、利便性、適合性の要求水準が高 まり、高等教育機関の施設を活かす総合戦略としてのファシリティマネジメント川(以下 FMと略す)の対象として関心がもたれるようになってきている。マネジメントとは、組 織がその理念を具現化するために、その組織が所有する施設環境また整備しようとする施 設環境を、統括的に管理しようとする経営手法である。 大学におけるFMをキャンパスFM[2]とし、教育研究理念の具現化を目的とした施設環 境=ファシリティ(土地・建物・設備・実験設備等)の整備から運営維持を含む解体・廃 棄までの統括的なマネジメントである。大学において教育研究の理念を具現化するには施 設環境と経営活動に裏打ちされたマネジメントが必要である。特に、施設管理者による建 物運営・維持管理の経営的視点のキャンパスFMにっいては、その業務範囲は非常に広範 にわたり、未だその実態が十分に把握されているとは言い難い。今後、その業務の効果を 定量的に把握し、施設運営・維持が良好に行われるようなファシリティマネジメントの在 り方について、実証的に研究してゆく必要がある。 大学キャンパスの施設利用者(学生、教職員)、および施設を経営資源とする大学法人 の満足度に係わる主な研究主題としては、 ①運営コストの管理に関する課題 ②エネルギー消費量の管理に関する課題 ③経年を異にする建物の混在と劣化の問題、これに対処する保全体制と管理情報に関
わる課題
が挙げられる。 大学施設に関わる利用者、経営者の満足度を高めるためには、これらの実態を把握し、 施設管理者(ファシリティマネジャー)が大学キャンパスを合理的に、かつ高品質に運営・ 一3・第]章 既往研究と論文の位置付け 維持することが必要である。そのための管理方法を実証的に示すことが求められている。 これを本研究は主な目的としている。 このような研究目的に対し、大学キャンパスにおける建物運営・維持管理に関して、先 ず、総合的な実態調査研究を行ったうえで、施設運用におけるコスト管理、エネルギー消 費量管理について、アンケート調査や保全記録の調査等によりデータを得て、その分析を 行い、キャンパスFMの高度化のための基礎資料を得た。また、大学キャンパスの現場か らはト分な実態データが得られないが、管理品質において先進的な大規模事務所ビルの保 全記録から建築設備に発生する不具合について分析し、今後のキャンパスFM発展に向け た参考資料とした。 ・4・
第1章既往研究と論文の位置付け 1.2. 本論文の構成 以下に本論文の全体構成を示す。本論文は全7章で構成されている。 第1章では、「既往研究と論文の位置付け」と題し、研究の背景と目的を述べた上で、 文献による既往研究を行った。その結果、大学キャンパスの施設管理の実態と、維持管理 業務を行う上で必要となる管理方法の在り方に関して、既往研究が不足していることを指 摘し、この分野における研究の必要性と本研究の位置付けを示している。 第2章、第3章は、大学キャンパスの施設維持管理の総合的実態の把握を日的とした研 究である。 第2章は、「国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査」と題して、国公立大123 キャンパスの施設維持管理実態調査から、施設管理・維持管理の実態と施設管理者が問題 点として捉え得る事象を調査・分析した。その結果、国公立大学キャンパスにおける施設 管理者が、維持管理上対応すべき問題点の実態を明らかにしている。 第3章は、「私立大学の施設・維持管理の総合的実態調査」と題して、第2章で調査対 象とした国公立大学キャンパスの調査内容と同様の調査を行い、私立大学243キャンパス の施設管理・維持管理の実態と施設管理者が問題点として捉え得る事象を調査・分析した。 その結果、私立大学キャンパスにおける施設維持管理上対応すべき問題点の実態を明らか にしている。 第4章は、建物運用時の施設運営費等の管理手法確立に向けた基礎資料の提供を[1的と した研究である。 大学キャンパスにおいて、資産の有効な活用と効果的な施設運営費の削減、施設整備 の効果的な運用は重要な課題である。私学においては帰属収入に対して、施設運営費は人 件費に次ぐ支出項目である。大学施設の利用者(学生・教職員)、および経営者の満足度を 高めるためには、これらの課題に関わる実態を把握し、施設管理者が大学キャンパスを合 理的に、かつ高品質に運営・維持するための管理方法を実証的に示すことが求められてい る。 このような認識の下、第4章では、「私立大学の施設運営費管理に関する調査研究」と 題して、私立大学95キャンパスの財務、品質等について調査・分析した。大学キャンパス の施設運営費や光熱水費の実態データにより、管理基準を探ることなどを目的に回帰分析 ・5一
第1章 既往研究と論文の位置付け を行った。また、キャンパス間での施設運営費[31や光熱水費13]についての比較を加え、施 設運営費{31管理への有用な管理基準値として明らかにしている。 この成果は、大学キャンパスでの施設管理や維持管理保全計画において応用できると考 える。 第5章は、キャンパス施設運用時のエネルギー消費量の管理に供する基礎資料提供を目 的とした研究である。 エネルギーが過剰消費される問題は、施設利用者・経営者ともに不満の主たる要素とな る。施設運川時に、施設管理者が適切にエネルギー消費量を把握して対応することが、良 質なファシリティマネジメントの基本と考えられる。 第5章では、「東洋大学の4箇所のキャンパスにおけるFMの観点からのエネルギー消 費量に関する調査研究」と題して、東洋大学の4箇所のキャンパスのエネルギー消費量に 関する長期の記録を調査し分析した。 エネルギー管理の基本は、エネルギー使用量が妥当かどうかの診断である。これを簡単 にそJう方法は管理基準値との対照である。保全現場でエネルギー消費量の実績を評価する 簡易な方法として、当該施設の前年同.月実績との比較と、他の多くの同種の建物の平均値 (/京単位)との比較が採用されていることが多いが、エネルギー使用量には様々な変動要 因があり、これらの有効性は薄い。 エネルギー消費量実態データに基づき、電気、ガス、重油、灯油消費量の変動要因を挙 げ、これらに対応する説明変数を検討し、電気、ガス、重油、灯油およびこれらを合計し た1次エネルギー消費量を目的変数として重回帰により、それぞれの変動要因の影響の程 度を分析するとともに、過去の実績から簡易に管理基準値(当該施設の諸事情、諸特性に 対して標準的なエネルギー使用量)を求める方法を示している。 この成果は、エネルギー消費管理への有用な基礎資料となると考えられる。 第6章は大学キャンパス運用時に建築設備に発生する故障・不具合に関する実態把握を 目的とした研究である。 大学キャンパスの保全記録からは、劣化などにより発生する様々な不具合の発生とこれ に対する修理などに関し分析を行うに足る十分な情報は得られていない。このような情報 が詳細に記録されているのは、ごく一部の大規模事務所ビルなどである。 入手し得た大規模事務所ビルの保全記録データにより、大学キャンパス施設運用時の建 築設備の管理に関する調査研究を補完的に行った。 ・6・
第1章既往研究と論文の位置付け 第6章では、「大規模事務所ビルにおける保全記録データにもとつく空調・衛生設備の 故障・不具合に関する研究」と題して、大学キャンパスの延床面積にも匹敵する、大規模 事務所建物2件の保全記録データから、空調設備と給排水衛生設備に発生した故障・不具 合のデータだけを抜き出し、これに基づき、故障・不具合の発生の特徴として、発生件数 の原単位をまとめ、ビル管理担当への居住者からの通報、原因と現象、発生の場所と時間 について基礎的分析を行った。信頼性解析手法により故障・不具合の発生間隔と修復時間 にっいて分布を求め、大規模施設の維持管理のための基礎資料となることを明らかにした。 この成果は、大学キャンパスでの施設管理や維持管理保全計画において応用できると考 えられる。また、今後のキャンパスFMにおける保全記録とそのデータの分析の必要性を 指摘した。 第7章は、「総括結論と展望」と題して、各章の結論を要約したkで、今後の施設・維持 管理、施設運営費管理、エネルギー消費管理のあり方について展望している。 本論文で示した三つの研究主題は、現在までほとんど整備されてこなかった重要課題と いえる。本研究の成果は、今後、施設管理者が大学キャンパスを良好に運営・維持する上 で重要な基礎資料となり、大学キャンパスを良好な社会資産とするための助を担うもの と考えている。 一7’
第1章 既往研究と論文の位置付け 1.3. 既往研究 本論文の中心になるのは、大学キャンパスにおける施設維持管理に関して、キャンパス FMの観点から調査・分析し、施設管理者が建物を良好に運営・維持するための管理方法 を実証的に示すことである。本論文に関連する既往研究を示しつつ、本研究の位置付けと 意義を整理する。 1.3.1. 大学キャンパスの施設維持管理に関する研究 我が国の大学等の高等教育機関は、膨大な量の施設を保有しており、それぞれが多様で 高度な機能をイ1’してしている。2004年に法人化した国立大学では、大学運営における経営 的視点が重視され始めている。施設においても施設の有効活用が求められるようになって いる。 大学キャンパスが開設して長い年月が経過すると、設備機器の故障や修繕・改修、建て 替えどの様々な不具合が発生する。これらが施設管理者により速やかに解消されることは、 施設の利川者にとっての快適性を維持するための要件の一一つである。これまで、建築意匠 や建築計画などの様々な評価の観点から大学キャンパス施設の研究がされてきた。しかし、 大学キャンパスの物的環境と施設・維持管理に関して、総合的実態の把握を目論んだ研究 は少ない。 山口ら14],固・16]は、幾つかの国立大学の施設管理者に対するヒヤリングより工科系学部 施設の環境を評価する項目を収集し、これらの項目から満足度・重要度評価と現状の問題 点を抽出し、さらに国立大学施設の関係者へのヒヤリングなどによって得られた問題発生 の要因を加え、KJ法を用いて問題項目の選定を行っている。これらは計画策定に関する 問題項目と施設・環境に関する問題項目から構成されている。その構造を明らかにするこ とによって複雑な問題複合体を形成している国立大学のキャンパス計画と施設・環境に関 する問題全体の構造を、各大学の施設担当者の認識を通して明確にし、長期計画策定時の 基礎的資料を得ることを試みている。 しかし工科系学部施設に限定した事例であり、施設の維持管理実態を把握するためには、 別途、国公立大学の全系別施設の調査が必要である。 丸茂ら[7】は、大学キャンパスの立て詰まりを取り上げて、大学キャンパスにおける土地 利用が高度化されていない要因として、低層施設の存在、施設整備単位の小規模性、組織 の独立指向性を指摘している。 藍澤ら181は、大学キャンパスの維持管理実態に関するアンケート調査、及び国内外の大 学の大学運営・施設管理に関する先進事例調査を実施し、大学施設の管理運用の新たな方 法について、既存の建物と新規の建物との複合利用を建物機能向上維持と再構築という新 ・8・
第1章既往研究と論文の位置付け たな概念、また、学科、専攻、群という建築物と周辺環境との調和をキャンパス全体の環 境向上という概念との双方から求め、今後の大学施設の管理方法・手法を提案している。 櫻木ら[9▲は、国立大学の建設後の経過年数、及び利用頻度の高さにより建物性能が劣化 するという前提の中で、国立大学内の全建物を対象とし、如何に建物を管理して、費用負 担を軽減していくかという立場から、今後の大学施設の新しい管理方法の構築に関する空 間構成(空間性能の維持)と使われ方(利用者側からみた性能維持)という2つの側面か ら管理方法を考慮することが重要であるとまとめている。維持管理における主要な検討課 題として以下の状況が得られた。 第1に、建設後経過年数につれ費用負担が急速に増大するということ。 第2に、修理修繕箇所は、部位により、建設直後から高い割合で発生し、どの年度帯にお いても発生がみられるものと、何十年が毎に高い割合で発生するものがあること。 第3に、空間・利用用途だけでなく利用頻度等も費用負担に反映していることである。 従 って、累積した建物劣化の進行を防ぎ、現状の建物性能を維持するため、i’i記の3っの課 題を取り入れた計画的な維持管理が重要であることを明らかにしている。 大学キャンパスの物的環境からみた施設維持管理の総合的実態の把握を探索したりす るような目論みは少ないことがわかった。 本論文では、国公立大学の全キャンパスを対象として、施設維持管理の実態調査を実施 し、施設マネジメントに大きく係わる、キャンパスFM研究の足がかりとすることに主眼 をおく。 1.3.2. 大学キャンパスの施設維持管理に関する研究 私立大学においては、少子化が進行する中で、今後ますます大学間の競争は厳しくなり、 キャンパス施設の充実は学生を獲得するための欠かせない重要な課題の1つとなってきて いる。施設の利用者が接するのは、運営維持されている建物施設と運営維持に関わる施設 管理者である。利用者の立場やニーズは多様で、その満足度を高めることが、施設管理者 の重要な役割といえる。そのために、施設管理者に求められるのは、利用者に対するサー ビス精神や、個々の建物の実態に即した適切な施設維持管理への取り組みである。 しかし、今までに大学キャンパスの物的環境からみた施設維持管理の総合的実態を把握 しようと目論んだ研究は少ないことがわかった 田島ら[lo]は、大学の施設管理は経営的視点に立って、建物・設備・什器・備品等を適切 に運営していくことが必要であるとして、施設をシステマチックに管理する手段として FMが提案されている。ストック施設の管理は、施設の現場を知っている管理者自身がシ ステムを構築し、施設管理の各機能は施設情報を把握し、見直しと更新をすることによっ て将来へ役立たせ、施設管理基準を設定し、その基準のもとでライフサイクルを考慮しな ・9一
第1章 既往研究と論文の位置付け がらロングスパンで適切な資産運営を行うことが重要になる。 この研究ではT大学施設の例をもとに、ストソク施設の実態を把握し、FM導入への前段階 として、経営に役立つ新しい施設管理手法の考え方を明らかにしている。 ①従来の施設管理の基となる学校会計基準を軸にした計数管理の仕組みを整理し、戦略的 施設管理では、収益的支出(修繕費)と資本的支出(改良費)を容易に区分できる「施設 管理台帳」を従来の固定資産管理に取り入れることにより、計数的資産管理と実態的施設 管理を明確にし、学校会計基準に基づく資産管理を支援することができる。②減価償却台 帳、固定資産台帳、資産管理台帳を、簡易化を図るためにコンピュータで一元管理するべ きである,、③データ入力段階で、将来のデータ活用しやすい形で入力する必要がある。T 大学では修繕一一’[[ilにつき「年度」「修繕価格」「受注日」「受注会社名」「地区名」「棟名」「階」 [場所」「部品、部材4d「修繕形態(改修・更新等)」を入力することに決めた。④データ を経営資源として活州するためには施設取得時の情報(企画・設計・施工等の竣工図書類 等)と、施設取得後の情報(運用管理コストおよび帳票・図書類)を相互連動できるよう に、施設管理台帳として1つのコンピュータで管理するべきであると提言している。 大学キャンパスの物的環境からみた施設維持管理の総合的実態の把握を探索したりす るような目論みは少ないことがわかった。 本論文では、私立大学の全キャンパスを対象として、施設維持管理の実態調査を実施し、 施設マネジメントに大きく係わる、キャンパスFM研究の足がかりとすることに主眼をお く。 1.3.3. 建物運用時の施設運営費等の管理に関する研究 教育研究の元となるキャンパス施設を教育的資産として、適正なコストで品質を維持す ることや、キャンパスFMを行うことは経営戦略上も重要な課題である。今まで大学キャン パスFMに関わる上でいくつかの研究成果があるが、大学の建物運用時の施設運営費等の管 理手法確立に向けた基礎資料の提供を目的とした研究の目論みは少ないことがわかった。 竹下ら【11L【12]は、キャンパスFM業務モデル関する研究で学生・教員・施設管理者によ る大学施設整備項目の総合重要度算定手法を提案している。更に、参加主体を階層的に捉 え、主体間ウエイトを設定することにより、多主体に適用可能な整備項目の総合重要度算 定手法を明らかにしている。 田島ら[13】は、大学施設における修繕執行プロセス及び修繕費の分析を、竣工後21年を 経過したT私立大学の施設を対象として、修繕が行われているプロセス及び、修繕費を分 析、施設運用していく上での基礎資料とすることを目的としている。 1)T私立大学では学校法人会計基準による計数管理を目的としているため、修繕は執行 にいたるまで、いくつかの部課に業務が分散されていて、ひとつの部課では発注から執行 一10・
第1章既往研究と論文の位置付け までの修繕データを把握していない。現状では施設管理のための修繕執行プロセスとして 機能しておらず、効率的な修繕計画の策定は困難である実態が明らかになった。 2)事務系、体育系、エネルギー供給系等、施設の用途により修繕傾向は異なっており、 同じ系統の施設では大まかではあるが、ほぼ…定の修繕傾向があることが明らかになった。 恒川ら[14]は光熱水料費と施設維持管理からなる施設運営費に着目し、設置主体や規模・ 研究分野等との関係を明らかにし、FMを行うLiでの大学キャンパス施設の特性を把握す ることによりFMに関わる経費の実態を把握し大学経営における目標管理に利用すること とした実態に基づく研究がおこなわれている。 キャンパスFMの物的環境とファシリティコストの関係を定量的に把握し、キャンパス の施設維持管理が良好に行われるようなファシリティマネジメントの在り方にっいて、実 証したりするような試みは少ないことが分かった。 本論文では、施設マネジメントに大きく係わる私立大学95キャンパスの施設運営費と 光熱水費等のデータを調査・分析し、キャンパスFM研究の足がかりとすることに1三眼を おく。 1.3.4. 建物運用時のエネルギー消費量の管理に関する研究 地球環境問題の悪化により、キャンパス運用時におけるエネルギー消費量の管理の重要 性は広く社会に認識されるところである。キャンパスFMの観点からも施設運用における 省エネルギー推進のためには、個々の施設でのエネルギー消費量の実態を把握し評価する ことが極めて重要である。光熱水原単位を利用する業務は、エネルギー管理である。しか し、月間あるいは年間のエネルギー消費実績値を評価するための基準値としては原単位で は不足している。 高草木[15]は、エネルギー源が電気だけの中小規模賃貸事務所建物の保全記録より入手し た、長期的な月々の電気使用量、水使用量等のデータに基づき、各々の建物に関し電気使 用量を従属変数に重回帰分析し、既存建物において過去の実績から簡易に管理基準値を求 める方法を提案している。 小松ら{16]は、中規模賃貸事務所ビル(外壁熱特性や空調システム等において特殊性がな く、それ故にそのデータから得られる知見の凡用性が高いと考えられる)における、14年 余りにわたる月々の冷水熱使用量と蒸気熱使用量、電気使用量、および月平均気温データ を使用し、これらの関係を回帰分析して、建物の熱エネルギー消費に関る要因の説明変数 としての重要度を明らかにし、エネルギー管理への基礎資料を提供している。 中原ら回は、エネルギー使用の実態の分析を行い、建物運用の最適化の観点から問題点 を明確に把握する管理手法としてBOFDを提案している。このような高水準な手法を導入す れば、多数の計測器装置を前提とし時間単位以上の運転データを論じることとなる。しか ・11・
第1章既往研究と論文の位置付け し、保全現場の実態をみるとこのような水準の管理の普及はなお遠いことが感じられる。 詳細な分析を伴う管理方法の研究とは別に、現実を前提に、エネルギー管理の改善を目指 す努力も必要と思われる。 早稲田大学尾島研究室[18]では、日本に冷暖房が普及し始めた1960年代から継続的に、 各種建築の用途別エネルギー消費量を研究している。これらは、管理基準値としても意義 あるものであった。 藤井ら119]は、九州大学筑紫キャンパス内の建物を対象に、電力消費量の実態把握による 省エネルギー対策への寄与、建物設計時の基礎データとして活用されることを目的として 電力消費量の原単位を示している。 沖ら120L[21jは、神戸大学におけるエネルギー消費実態に調査を行い外気気象変動と消費 匿の関係について、また、原単位についても考察を行っている。 保全現場の実情をみると、当該建物の前年実績との対比や、他の多くの類似用途の建物に おける年間エネルギー使用量の原単位との対比により、消費量の増減管理が行われている。 多くの建物でエネルギー使用量の実態を調査し、原単位を提示している既往の調査は少な くないf、 最近、情報化の進展とともに、パソコンやサーバ等の室内機器発熱が空調の熱使用量に 影響を与えている。建物の利用方法によってエネルギー使用量には変動要因が発生し、個々 の建物でのエネルギー消費量の管理には、原単位は基準値としての有効性が薄れつっある。 大学キャンパスにおいて過去のエネルギー運用実績から、簡易な方法で月次、年次のエ ネルギー消費の管理基準を求めたり、エネルギーの過剰消費に繋がるような運用上の不具 合を探索したりするような試みは少ないことが分かった。 本論文では、東洋大学の4箇所のキャンパスにおけるエネルギー消費に関する長期のデ ータを調査し、これに影響を与える要因を検討して重回帰分析し、説明変数とした要因そ れぞれの、目的変数であるエネルギー消費量への影響の大きさを明らかにし、またキャン パス間でのエネルギー消費についての比較をエネルギー管理の基準値として示すことに主 眼をおく。 1.3.5. 大規模事務所ビルにおける保全記録データにもとつく空調・衛生設備の故障・不 具合に関する研究 建物で発生する故障・トラブル等の不具合への対応に関する研究にあっては、主に建築 設備機器単位を対象とした信頼性評価や合理的な予防保全の方法に目が向けられてきてお り、保全記録データから故障・不具合の発生の特徴として、発生件数の原単位をまとめ、 ビル管理担当への居住者からの通報、原因と現象、発生の場所と時間についての基礎的な 研究はみられない。また、信頼性解析手法により故障・不具合の発生間隔と修復時間につ ・12・
第1章既往研究と論文の位置付け いて分布を試みた事例はない。 小松と高草木は、大規模建物1例IL’T]と中小規模事務所建物3例[28」における不具合発生と 建物管理者による対応の実態について保全記録に基づく調査分析を報告している。 高草木ら[2glは某大規模事務所建物(Aビル)の保全記録データから、保全現場における 繁忙状況の故障・不具合修復に要する時間への影響を明らかにした。また、別の某大規模 事務所建物(Bビル)の竣一1二以来約11年の長期に亘る保全記録データにより、故障・不 具合の発生状況を概括するとともに、保全体制の計画上重要な知見として備えるべき故 障・不具合の修復業務の外注状況を把握する研究を報告している130】、、 高草木ら[311は、一ヒ記AビルとBビルの故障・不具合データから電気設備に関わるもの だけを抜き出し、故障・不具合発生の特徴を示すとともに、信頼性解析をそ」った結果を報 告している。本研究は、これと同じように、空調設備と給排水衛生設備(以降、衛生設備) に発生した故障・不具合のデータにもとづき、その発生の特徴を分析し、信頼性解析手法 により故障・不具合の発生間隔と修復時間について分布を求めた。これらによって、例え ば、モンテカルロ法による故障・不具合の発生と修復をシミュレーションすることなどが 可能となり、保全計画などに有用な基礎資料が得られると考えられる。また、Bビルのデ ータは竣工以来のものであり、初期故障期の状況が定量的に捉えられた。 本論文では、これと同じように、空調設備と給排水衛生設備(以降、衛生設備)に発生 した故障・不具合のデータにもとづき、その発生の特徴を分析し、信頼性解析手法により 故障・不具合の発生間隔と修復時間にっいて研究することに主眼をおく。 ・13・
第|章 既往研究と論文の位置付け 1.4.結論 「既往研究と論文の位置付け」と題し、研究の背景と目的を述べた上で、①:「大学キャ ンパスの施設維持管理に関する研究」、②「建物運用時の施設運営費等の管理に関する研究」、 及び③「建物運用時のエネルギー消費量の管理に関する研究」④「大規模事務所ビルにお ける保全記録データにもとつく空調・衛生設備の故障・不具合に関する研究」について文 献調査を行った。 文献による既往研究から次のような知見が得られた。 (1) 大学キャンパスにおいて施設管理者が施設維持管理上の問題点の発生実態を定量的 に把握する試みが不足していること。特に、大学キャンパス(国公立・私立大学)に おいての物的環境と施設維持管理との総合的実態の把握の試みは少ないこと。 (2) キャンパスFMに関する分野では、幾つかの理論研究と実態に基づく調査研究が行 われているが、建物の経年的分析、専攻などの専門学部構成別キャンパスにおける 施設運営費等が過剰支出されたりする不具合に対し、適切な施設の効率的運用管理 に必要な費用を分析し、管理基準値を求めたりする試みは少ないこと。 (3) 施設管理現場のリソース(人手、技術)の制約を前提に、大学キャンパスにおいて 過去の実績から、簡易な方法で月次、年次のエネルギー消費量の管理基準値を求め たり、エネルギーの過剰消費に繋がるような運用上の不具合を探索したりするよう な試みは少ないこと。 (4) 建物で発生する故障・トラブル等の不具合への対応に関する研究にあっては、主に 建築設備機器単位を対象とした信頼性評価や合理的な予防保全の方法に目が向けら れてきており、保全記録データから故障・不具合の発生の特徴として、発生件数の 原単位をまとめた研究はみられない。 以上、大学キャンパスの施設維持管理上の問題点の発生実態と維持管理を行うで必 要となる管理方法の在り方や管理基準値に関して、既往研究が不足していることを指 摘し、この分野における研究の必要性と本研究の位置付けを明らかにした。 一14・
第2章 国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査
第2章
国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査
第2章国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 2.1 概要 2.2 調査概要 2、2. 1. 調査対象・調査期間 2.2.2. 分析データのカテゴリー区分 2.2.3.調査対象キャンパス 2.3. 物的環境と施設維持管理 2.3.1. キャンパスの物的環境 2.3.2. 施設維持管理業務の情報処理化 2.3.3. 設備管理 2.4. 資産管理に関する施設担当職員による記述意見 2.5.結論 2.5. 注 ・16・
第2章国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 2.1. 概要 環境問題の関心の高まりに伴い、広範な地球環境問題を対象とした環境への負荷の少な い環境保全のために、建築物にも建設・改修・除去までの、総合的管理が求められるよう になり、民間オフィイスや一部の官公庁施設では専門的な調査研究に基づく戦略的なスト ックマネジメントが始まっている。地域環境や都市設備に大きくかかわりある大規模な開 発や、団地、工場、病院、大学s’ }・ L)3)などの同…敷地内に多くの建物が建つ大規模施設は、 環境管理への積極的な取り組みが要請されている。大規模施設を社会資本として位置付け、 建物の省エネルギー設計、建築の長寿命化の推進、省資源化、エネルギー消費量の抑制、 監視制御の導入など環境負荷の少ない良好な社会ストックとして維持管理していくことが 環境管理の重要なテーマである。 第2章は、 「国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査」と題して、国公立大学123 キャンパスの施設維持管理の実態調査{431から、施設維持管理の実態と施設管理者が不具合 として捉え得る事象を明らかにする事を試みた。その結果、次の知見を得た。 1)キャンパス内棟数は、開設時期や学部構成、規模によって異なり、開設時期が占い(1869 ∼1918年)キャンパスでは高経年化している建築物が1キャンパス当たり46.7棟にも及ぶ。 学部構1成別では複合系キャンパスの密度が高く8.7棟、総延床面積別では10万r㎡以上二のキ ャンパスが12.2棟であった。 築後30年以上を経過し高経年化している建築物が多数存在している。更新時期に到達 しているものが多くあり、また経年の異なる建物が混在することが明らかになった。 2)建蔽率、容積率については、開設時期別では伝統的な大学のキャンパスが、 番高 い値を示している。学部構成別では医歯薬系キャンパスが建蔽率18%、容積率62%等で 最も高い密度である。また、大規模キャンパスでは建蔽率、容積率とも大きい。 3)エネルギー消費管理については、施設担当職員の最も重要な業務の一つであるが、キ ャンパスへの省エネルギー策導入の事例は少ない。照明の省エネルギー策導入が77キャン パスで実施されていた。 4)施設担当職員数(y)と延床面積(x)の関係はy=8,5×10一5x+4.5である。また、大学 の歴史が浅いほど施設担当職員数は少ない。多くのキャンパスで、維持管理業務の清掃・ 警備・運転保守・廃棄物処理を業務委託している。 5)国公立大学の大規模なキャンパスでは、施設の企画から設計、維持管理まで学内部局 で実施している。小規模のキャンパスは、各地域の工事事務所に主要な企画や設計等の業 務を委託しており、中・長期維持管理計画に沿って維持管理しているキャンパスは少ない。 6)電算機利用に関して、100, OOO㎡以上のキャンパスが施設維持管理業務への電算化率 28%、CAD化率44%であった。全キャンパスで、建物情報管理によるデータベースの構築 は遅れている。 ・17・
第2章 国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査
以上の調査研究から、国公立大学における施設の高経年化、狭隆化、施設長期計画の欠 如、施設情報管理の未整備等の施設管理や維持管理上の問題点が明らかになった。
第2章国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 2.2. 調査概要 平成4年度予算から新たに国立学校特別会計に高経年化、狭隆化が著しいとされる国立 学校の施設整備事業をスタートとさせ、良好な教育研究環境に努めているところである。 調査内容は、表2.1に示すように2つに大別される.基本事項は回答者の属性、キャンパス の概要である。キャンパスの概要は、大学の名称、所在地及び分析の要囚として用いられる 開設時期、学部構成氾S)、延床面積氾9)などの調査項目が含まれる。施設管理の状況は、施 設概要、管理概要の範囲にわたって調査した。今まで、大学キャンパスの施設・維持管理 の実態把握を目論んだ調査研究はほとんど報告されていない。 第2章では、国公立大学キャンパス注23)の施設・維持管理口7)の現状について、表2.1 の調査を通して、物的環境と施設維持管理の実態調査と施設管理者の立場からみた問題点 を調査・分析する。 表2.1. 調査項目 言周査対象 国 公 立 大 学 調査圓寺間
1995年11月∼1996年1月
調査状況
配布数192 回収数123 回収率64%
調査内容
事 項 調 査 項 目基本事項
回答者の属’卜生 Lャンハ゜スの概要p途地域,防火地域建蔽率,容積率,
氏名,大学名,所在地,属性w生数,教職員数,開設時期,学部構
ャ,延床面積
施設管理
フ状況
施設概要
ヌ理概要
敷地面積,建築面積,竣r:後経年によ
骭囃z物の棟数内訳、共同溝、省エ
lルギー利用、中央監視制御,電算
サとCAD化施設管理業務施設管
搶繧フ問題点施設担当職員による
L述意見,
2. 2.1. 調査対象・調査期間 調査は現地調査(施設担当部課にヒヤリング調査一平成5年3月、8月、7年6月)を実 施した上でアンケートの調査内容を作成、全国の国公立大学192キャンパスの施設担当部局 へ調査用紙を配付し、施設管理に関する回答の記入を求めた。その結果、全国の123キャン パスについてアンケートが回収された。回収率は64%であった。調査期間は1995年11月か ら1996年1月までである。 2.2. 2.分析データのカテゴリー区分 キャンパスの施設管理に大きな影響を与えるものとして、第1にキャンパスの計画管理 氾5)や維持管理注27)に深くかかわる開設時期、第2に使用管理注26)と密接な関係があるキ ャンパスの学部構成、第3に資産管理注24)に大きな影響を与える延床面積の3要因を取り ・19・第2章 国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 上げ、以下に分析データのカテゴリー区分について述べる。 開設時期:開設時期は施設・設備の老朽化、狭隆化等の関係で計画管理や維持管理に大 きくかかわるもので、次の5つに区分132]する。 1869年∼1918年 :日本の大学の創設期である。 1919年∼1948年 1大学キャンパスが首都圏と近畿圏に集中的に設置される。 1949年∼1964年 :キャンパス激増期一大学キャンパスの数が激増し、分布も比較的 全国一一様である。 1965年∼1972年 :首都圏より地方の大学の増加の割合が高い時期である。 1973年∼1996年 :キャンパスの増加が他の地域の2倍以上である。 学部構成:学部構成は施設・設備の使用方法が異なり、使用管理に深くかかわるもので、 次の5つに区分lt28)する。 複 合 系 :ド記の1つ以上の系にわたる総合的キャンパス。 人文社会系 :主として「文科系学部」と「社会系学部」で構成されるキャンパス。 理 11農系:−1三として「理科・農科系学部1、「工科系学部」及び「畜水産系学部」 で構成されるキャンパス。 医歯薬系:医歯薬系学部および看護系学部で構成されるキャンパス。 その他の系 :li記以外の学部で構成されるキャンパス。 延床面積:施設規模の大小は、資産管理のデータ量に大きくかかわるもので、次の5つ に区分lv・2・9)する。 1万㎡未満:1学部程度から成る極小規模のキャンパス。 1万㎡∼3万㎡未満:2学部程度から成る小規模のキャンパス。 3万㎡∼6万㎡未満:3学部程度又は系が異なる学部で構成される中規模のキャンパス。 6万㎡∼10万㎡未満:4∼5学部又は系が異なる総合的学部で構1成される大規模キャンパ ス。 10万㎡以一L :5∼6学部を超えるか又は医歯薬系で附属病院を併設している巨大 な規模のキャンパス。 2.2.3. 調査対象キャンパス 国公立大学123キャンパスの概要を表2.2に、表2.3及び表2.4に基本的な調査項目に対す る回答を統計値としてまとめた。 表2.2に調査対象キャンパスの基本データを示す。開設時期の平均値は約1963年で、 延床面積は75,763㎡である。なお、表中に標準偏差が平均値を上回るばらつきのある項目 がみられるが規模別分析が行われていないため、大小のキャンパスを含めて表示した結果、 生じたものである。 表2.3にキャンパスのカテゴリー別回答数を示す。開設時期別では、1869∼1918年代の ・20・
第2章 国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 回答数が6校、1919∼1948年が8校と他の時期に比較して少ない。学部構成別では、人文 社会系が16校である.延床面積別では、10,000nf以ドが2校、10,000 nf以ヒの区分では 25∼34キャンパスになっている。アンケート調査の単純集計に基づき、開設時期・学部構 成・延床面積別のカテゴリーを基本としたと回帰分析、クロス集計を主に調査・分析した。 表2.2. 調査対象キャンパスの基本データ
調査項 目
回答数平均値
最小値 最大値敷地面積
123 271560.9 12790 2485766 350576.6延床面積
123 75763.0 4285 648666 87573.4開設 時期
123 1963.5 1869 1996 2小2 棟 数 123 37.0 1 235 37パ 学 生 数 123 2712.8 63 19804 3265.1 職 員 数 123 245.1 11 2189 381.2 教 員 数 123 272.2 6 2456 355.9施設管理者
123 9.2 0 42 9.2 (単位:rn2、年、人) 表2.3.カテゴリー別回答数開設時期
回答数
学部構成
回答数 延 床 面 積 回答数 1869∼1918年 6 複 合 系 46 1万nf 2 1919∼1948年 8人文社会系
16 1万1細卜3加了㌦、 28 1949∼1964年 42理工農系
22 3万nf川6加㎡儲 34 1965∼1972年 18医歯薬系
18 ’万1㎡当10万・f㌦ 31 1973∼1996年 47その他の系
20 10加㎡当 25 未 記 入 2 未 記 入 1 未 記 入 3合 計
123 (単位:キャンパス数) ・21・第2章国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 写真2.1. 講義棟 1945年以前開設のキャンパスは、建物の 高経年化が進行している、t 写真2.2. 設備機械室 設備機器の維持・保全業務を専任から業務 委託に変更しているキャンパスが多い。 写真2.3. 植栽管理
開設して30年以ヒ経過したキャンパスは
樹木も大きくなり植栽管理を委託している、, 写真2.4. 中央監視制御室 エネルギー管理を多くのキャンパスでは 行っているがデータの収集で終わるケース が多い。 写真2.5.キャンパス内の廃棄物集積所 大学キャンパスでも大量の廃棄物が排出 されている。 写真2.6. 共同溝 共同溝の敷設によって、エネルギー管理 を実施しているキャンパスは多い。 ・22・第2章 国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 2.3. 物的環境と施設維持管理 施設維持管理を環境管理の観点から円滑に行うために、物的環境、省エネルギ…化、省 資源化、建築の長寿命化、中央監視制御システムによるエネルギー…消費の抑制や高度情 報化に対応した施設デー々の電算化やCAD化、施設管理上のll}1題点等の調査を実施した、 2.3.1. キャンパスの物的環境 表2.・1に分析データのカテゴリー区分と竣|1後糸王年別1} :,1°)による物的環境として建築物の 棟数’;」Ivとの関係を示す。開設時期が1869∼1918年のキャンバスに30年以ヒを経i』){した建 物が46.3棟と、建築・設備等の高経年化した建物が多く存在し、維持管理を行うヒで問題 点も多いものと考えられる。学部構成別では、複合系キャンパスは、10年、20年、30年を 経過した建築物が各15∼17棟ある。30年以ヒを経過した建物は8棟に達している。理L農系 キャンパスも複合系キャンパスと同様、20年∼30年以1iを経過した建物が12∼13棟と、開 設時期が占いキャンパスに次いで多くの維持管理liの問題が発生しているものと考えられ る,人文社会系のキャンパスは、各年代とも棟数は少なく築後10年以内の建物の割合が多 い,延床面積別では、10,000nf未満のキャンパスが竣L後経年による建築物の棟数が各年 代とも0,5∼2棟と少ない。60, OOO m2以ヒ∼100, OOO n52未満と100, OOOni2以Iiのキャンパスで は各竣工後10年,20年,30年以ヒを経過した建物が10棟以ヒ建てられてあるv’63年以前に 建てられた建物は5棟を超えており、現在、校舎・研究施設および建築・設備等の老1;ij化で 更新時期に到達しているものが多くなっていることが明らかになった、, 表2.4. カテゴリー区分と竣工後経年による建築物の棟数内訳 (単位棟数) 年 竣工後経 1963年
ネ前
’64∼’ V3(30 ’74∼’ W3(20 ’84以降 i10 ) 回答数 1869∼1918年 46.3 28.5 15.0 17.7 3 開 1919∼1948年 15.4 25.0 160 9.6 7 設 1949∼1964年 6.5 16.9 1輻9 6.7 39 時 1965∼1972年 08 12.4 9.7 4.7 18 期 1973∼1996年 0.0 0.8 9.5 17.5 46 未 記 入 10 複 合 系 8.7 16.3 15£ 17.7 42 学 人 文 社 会 系 1.9 2.6 2.7 4.9 15 部 理 工 農 系 43 13.7 12」 82 20 構 医 歯 薬 系 1」 3.7 ”.7 6.9 18 成 そ の 他 系 1.1 6.8 6B 9戊 18 未 記 入 10 1万rrf未漣 0.0 2.0 0.5 1.5 2 延 1万㎡以,3万㎡㌔ 1.0 3.3 3.1 3.3 27 床 3万㎡以上6万㎡未邉 1.6 5.3 5.0 9.0 32 面積 6万㎡以,10万㎡㌔ P0万㎡以上 5.2 P22 16.1 Q1.1 16.8 Q1.1 10.6 Q4.4 29 Q4 未 記 入 9 合 計 7.1牢 1t5* *P0.4 10.1* 123 網掛け部分.棟数が5棟以上*平均 ・23一第2章国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 表2.5に分析デー一タのカテゴリー区分の建築密度の関係を示す。開設時期別では、1869 ∼1919年代のキャンパスが建蔽率、容積率、および棟数密度で一番高い値を示し、近年 になる程、低い値になっている。開設時期の古いキャンパスに大都市の中心に建てられ、 建築密度の高い傾向がある。学部構成別では、医歯薬系キャンパスが建蔽率、容積率な どで一番高い値を示している。延床面積別では、複合系のキャンパスが高い値を示して いるが、医歯薬系のキャンパスの建築密度が一一番高い。延床面積別では、100,0001㎡以一ヒ のキャンパスが敷地面積と建蔽率で最大値を示し、10,000㎡未満のキャンパスが棟数密 度では高い値を示している。 表2.6にカテゴリー別の省エネルギー策への取り組み事例を示す。開設時期別では1918 年以前のキャンパスには、省エネルギ…建築への取り組みが少ないが1973年以降のキャン パスでは、他に比較すると多く取り入れている。学部構成別では、複合系のキャンパスや 理Il農系のキャンパスに取り組み事例が多く、人文社会系や10,000㎡以下の小規模なキャ ンパスでは省エネルギー建築が少ない。又、大学キャンパス全体に省エネルギー建築への 取り細みは遅れており、多くのエネルギー消費を必要とする大学キャンパスでは、省エネ ルギ…化に積極的に取り組む必要があることが明らかになった。 表2.5. カテゴリー区分と建築密度 搬項‖
離醐
︵la︶ 延床醸 ︵㎡︶ 建蔽率 ︵%︶ 容積率 ︵%︸ 徽鍍 欄10000㎡) カテゴ/一 1瀦 平均値雑鮭 平均値 最樋顯鮭平均値 §小値 最大‖酵鮭平均値 最小値最嫡ξ鞠差 平均鰻小薩 最大『標準鮭 1869・1911年 6 ll.13 66.9 ス「ェ1
15651 18[916 21ζ 15 12 u.7 81 29 211 82 1.D’ 2.69 3.93 lll9 開閲孔1919・1948年 8 16.ll lL5 ulll/ 14il6 日3iil
Il il 12 411 41 16 ll 19.1 1.ll 正田 1.1 1.ll ︽ ︸↓‖ ‖ 1919・1964年 41 ll.ll 30.1
lm
46Ul 4細 口 2 ll 6.1 16 4 141 1;.8 2.ll OI25 6.68 lll/ 期 ig65・1僻 ll ll.Gl 21.6 lll26 i!lll 11131 ︷4 4 li 15 ll ︷1 87 ll.1 1.18 閲 ll ll Lll 1973・1996年 41 ll.65 19.1 64911 4181 lllO5 |1 3 41 618 ll 5 144 2111 LOl llo2 ll.32 ll 66 複合系 ll Σ「、 ?P109 41 12正141 {4116 llilll 14 4 13 1.1 19 ll 141 21.1 2101 α49 1.61 L41 当 ㎡,〉 † 人文社会系 31 |2114 [2,1 28|41 68[4 15|13 |1 3 40 10,i 12 5 144 ll.1 1.61 1.G2 1.l! |‘2 部 ’, 構 理噺 22 14.1 19.1 ll{ll ll114 lllll ll 2 !l 1.5 38 4 li 18.1 澱Fτ︳、 1.ll 1.1 1.ll 成 医鹸系 ll llll了 9.1 14995‘ 1 ll494 11099 藩il:{ 9 12 1.1 sご埣 16 21日 10.1 1.16 0.ll 3.91 [o} その他の系 ︷1 lLl6 Il.i llli81iOi63 胸 [! 4 ll 1.1 21 8 1川 21.7 2.ll 1.1 {1.1 1./l 1万㎡鯖 2 10.1 o.9 55101 !!15 1了88 14 6 22 ‖.1 ll 16 ll l ll.1撫
‖.ll ].1]延床
耐肚硫繍 !l ll.1 1.1 !胴 }1日] llli 目 3 19 ll /l 5 目1} 21.1 1.1 1.Gl ll.6‘‘ @ | 2.ll デ瓢総慣 1万泓上硫未満 P万〔顕i硫縮llll
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13 繍・、 / llllll llOlll 4 ll 1.3 ll ︸1 ilo l ll9 lLl5i 1.ll 1P.o] 1.3! 齢紗平藩畷樋 一24・第2章 国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 表2.6. キャンパスの省エネルギー策への取り組み 項目 @ 、、〉 @ 一、 Jテゴリー 回答数 建築 照明 人 ル陽 ギー1ニネ1 雨水 中水 そσ︶他 開設時期 1869∼1918年 P919∼19・18年 n949∼196−1年 P965∼1972年 P973∼1994年
56321140
3211621
54281124
01118
OlO16
105316
01501
合計 97 43 77 14 8 25 10 学部構成 複 合 系 l 文 社 会 系 掾@ 工 農 系 縺@ 歯 薬 系 サ の 他 系 40X]91611
22P965
28W171212
90113
40211
11O464
32222
合計 98 43 77 14 8 25 11 延床面積 1万・f㌦、 P万・f以13万m2㌦、 R万・f以16万ln2㌦、 U万n了以}10万m2㌔1 @ 10万1㎡以117282625
00121615
11424i1920
01445
00413
021075
03214
合計 97 43 78 14 8 24 10 (単位 キヤンパス数) 網掛け部分 キャンパス数が10以一ヒ 強調部分ニキャンパス数が2以F 2.3.2. 施設担当職員と施設・維持管理業務の関係 図2.1に施設担当職員数it’212)と延床面積の関係を示す。117キャンパス全体での相関係 数は0.6,回帰式はY=8.5×10−5X十4.5となり、99%の有意差で認められる。カテゴリ ー毎の相関係数を求め、表2. 7に示した。 開設時期別では、1919∼1948年代で相関係数は0.40と低いが、99%の有意差で相関が認 められている。開設時期が近年になる程、施設担当職員数は少ない傾向になっている。学 部構成別では、複合系キャンパスや理工農系キャンパスで施設担当職員数は多い。人文社 会系キャンパスは小規模ということもあり施設担当職員数は少ない。延床面積別では、 10,000〔㎡以下と100,000㎡以上で有意差が認められない。全体的に相関係数も低くなってい る。 国立大学の大規模なキャンパスでは、施設管理を企画から設計、または維持管理まで部 局[33]で行うが、小規模のキャンパスは、各地域の工事事務所に主要な企画や設計等の業務 を委託している。施設担当部局の職員2807人が国立学校の施設整備事務に従事している。 尚、文部省の文教施設(指導課・管理課・計画課・整備計画室・工事事務所)の業務は国立文 教施設の整備と公立学校施設への指導、助言に分けることができ、職員は160人となってい る。 一25・第2章 国公立大学の施設・維持管理の総合的実態調査 50
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0 0 100 200 300 400 500 600 延べ床面1積[千㎡1 r @,エu1.ヨ 〆 一1一 ,.戸 @ ◇r φ档s▲
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◇ 戸㎡ z ▲ ム tv 国公立大学 A 私立大学 回帰式 Y=85*10’SX+4.56 相関係数 R=0.61 X軸平均値 M=68387.39(■1) 10.4(人) Y軸標準偏差SD= 94(人) サンプル数 N= 117 有意差 図2.1. 施設担当職員数と延床面積との関係 表2.7 カテゴリーと施設担当職員数との相関 カテゴリー 相関係数 回帰式 有意差 回答数 1869∼ユ918年 0,777 Y・6.5×10−5X・6.73 一 5 開 1919∼1948年 0,401 ’x=3.3×10つX+9.49 一 7 ∼ル n)ζ 1949∼1964年 0,510 Y−1.1×10−4X・4.85 ** 41 期 1965∼1972年 0,795 Y・1.7×10r4X−0.14 ** 18 197:ト1994年 0,730 Y=1.6×104X−0.89 ** 45 複 合 系 0,635 ’x=7.0×10DX+5.66 ** 43 学部構 人 文 社 会 系 0,523 Y−1.4×10一XX−0.15 * 15 理 L 農 系 0,233 Y−6.6×10−5X+4.53 一 22 成 医 歯 薬 系 0,686 Y・2」×10’IX+0.30 ** 17 そ の 他 の 系 0,479 Y−1.6×10−4X+2.48 * 19 1万・f未満 一 一 一 2 延床面 1加f以13万m2未満 R加1以16加巴満 0.34ユ O,394 Y−32×10−IX−2.90 x=3.0×104X−4.87 ** 磨 28 R4 積 6加↑以lIO万m2未満 0,413 Y・2.8×101X−9.00 ** 31 10万n↑当 0,379 Y・3.5×105X・15.1 一 22 網掛け部分:相関係数がO.5以上 表2.8に施設担当職員の定常業務を示す。施設部局は施設・維持管理業務の施設整備事 務を担当している。開設時期別では1919∼1948年代に使用管理と維持管理を業務として回 答数が少ない。特に、使用管理の点検履歴、障害履歴や維持管理のエネルギー管理は業務 委託が考えられる。学部構成別では、人文社会系キャンパスが計画管理業務を担当する場 合が少ない。延床面積別では、小規模キャンパスの場合は、計画・使用・維持管理の業務を 1二事事務所tl’z・1:s)に、委託している。施設部ll2・1’t)が置かれる様な100,000㎡を越えるキャン パスは、計画管理まで実施していることが明らかになった。 図2.2は施設担当職員の定常業務を示す。資産管理の施設台帳や設備台帳の管理と、使 用管理の備品管理や設備機器管理が主な業務としている。また、維持管理の運転・保守や 光熱水量の記録等も行っている。延床面積が10万nf超える大規模なキャンパスでは、計 ・26一第2章 国公立大学の施設・一維持管理の総合的実態調査 画管理を行っている。人文社会系キャンパスでは企画や建築・設備設計は行っていない。 施設担当職員によるキャンパスの中・長期計画や維持管理刮一画等キャンパスFMへの取り組 みが求められる, 表2.8. 施設担当職員の定常業務 項 日 計画管理 資産管理 使 用 管 理 維 持 管 理 施 連 逮 ]二 垣 中 施 設 契 備 空 設 仕 雷 ・1・ 消 、・、1・、 障. 1追 水 r 内 清 保 廃 設 築 築 事 期 設 備 約 品 間 備 器 力 規 刺,検 害 転 道 ネ 外 掃 守 棄 ・昔 ・ 計 管 計 長 台 台 台 へ 管 機 昔 ’盲 模 品 ぷ 経 ,し 』」畏 ・ ・ 物 理 設 画 理 画 期 帳 帳 帳 消 理. 器 理 最 摸 台 歴 保 光, ギ ・ 働 瞥 処 畜 備 計 管 管 管 耗 管畠 管 様 帳 w w 守 熱 1 外 七 備 理 c萎 設 画 、理 理 理 } 理 理 替 管 哩 理 の 駄− 嘗’構 内 計 管 ーく 理 記 記 理 保 容 理 録 妹 守 回 答 数 60 60 63 49 54 77 65 67 6s 49 63 15 61 50 51 43 30 63 69 57 43 17 48 4㊦ % 62 62 65 51 56 79 67 69 70 51 65 16 63 52 53 41 31 f∼5 71 59 44 49 50 50 リ ラ1 ゴ リ ー 回答数 18b9∼1918年 4 75 75 75 50 50 50 50 50 50 25 50 25 50 50 5025 25 50 50 25 25 25 25 25 開 19]9∼19コ8年 4 75 75100100 75 75 75 75 100 75 一 ’轤 75 50 50 50 0 0 50 一 P ォD 0 25 50 50 25 ≡「し oi又 19’19∼1964年 38 74 76 71 53 61 87 76 76 68 53 68 58 68 61 55 50 ・15 63 66 61 47 55 58 50 期 19h5へ1972年 13 46 46 62 39 46 85 85 77 92 69 92 39 62 54 69 46 [5 69 77 69 62 39 4日 ・茎6 1973∼199・1年 37 54 51 57 49 54 73 51 62 62 43 5・1 38 62 43 43 46 27 70 7s 65 41 ・19 43 57 複 合 系 3」 77 79 74 59 65 74 65 74 59 38 47 38 56 ・「1] ・1・1 3 27 68 (15 47 3S 50 59 50 ど:: ゴ部構 人理 之 紐 会 系 秩@農 系 ll 撃X 18 182727 18 V4 68 74 53 53 82 73 64 X0 79 74 73 X5 55 U8 64 U0 46 U8 36 36 W4 74 46 36 U8 68 27 S7 戸 ’ 〕D U8 64 X0 55 36 36 ・「16 U8 58 63 68 18 U8 成 医 歯 薬 系 ]5 74 68 74 53 60 60 47 53 67 47 67 47 67 60 60 53 33 73 67 73 60 40 27 47 そ の 他 の 系 17 47 43 59 47 65 94 77 77 65 53 77 35 71 53 53 35 24 59 71 5り 35 41 35 53 1万nf㌦ 2 0 0 0 0 0 100 50 50 LOO 50 50 50 0 0 50 0 0 0 50 50 0 50 0 0 延. 1床而積 1・L川3万。f㌦ Rσ・fリト6万・f㌦ U万。f‘噛llloσ。[㌔蔭 18 R1 Q5 1117 17 6 22 T2 52 58 42 42 X2 84 88 68 68 89 72 67 V7 65 6/ U8 68 68 78 V1 U4 56 U5 R6 78 V1 T6 50 S5 S4 56 44 V4 55 U4 56 6] 33 S8 6] T2 44 28 S5 Q4 56 V〕 U8 67 W4 U8 56 44 50 50 V1 52 55 65 T6 ⑱0 48 44 33 U1 T6 lo万Ilf当 19 95 95 95 84 95 82 68 84 63 42 58 47 58 53 53 37 26 68 63 53 寸2 32 32 37 罐拶け部分 定常業務割合が80%以上u強調部分 定常業務割合が30%以下, (%) 複合系 人文社会系 理工農系 医歯薬系