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正規妊娠に合併せる喇叭管妊娠の一例

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Academic year: 2021

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庄司H正規妊娠﹁に^曾併せる刻肌答一妊娠の一例 第三巻  三六六 98

臨床實験

正規妊娠に合併ゼる嘱夙管妊娠の 例

蔓北醤學專門學校産婦入科教室︵主任早田教授︶

        庄  司

♂じ6、  ︵本例は昭和七年十月墓潜醤學會例會席上にて報告せるものなり︶  子宮内外妊娠の合併は左程稀有なるものには非ざるべく、其報告例の如きも泰西に於ては時々散見する所 なり。今本症報告に幽するOξ曇臼,乞鋳8の記載︵寓8婆9・hΩ。ぴ≧・O醤●や窪.卜。トっ・ω.課伽●這8︶を観るに、  子宮外妊娠五〇〇例中内外妊娠を合併せるもの二二例即ゴトっP転属鶏蔓︶・  子宮外妊娠六一〇例中内外妊娠を合併せるもの四例邸げδトっ・α︵。Q。貯窪導︶・  子宮外妊娠一四〇嚢中内外妊娠を合併せるもの一例帥ゴ鼠。︵bづ葺営卑の賦沖§σq。・心碧眼・u写影窪︶の如し。然る に本邦に於ては之れに關する平冠殆んど無く.余は僅かに高田︵日本婦人科學會雑誌、第二十七巻、第二號、 昭和七年︶及井獅︵皇溝讐學會、第二十⊥ハ組総會.昭和六年︶爾氏の報告を蒐集し得だるに過ぎす。余は最 近本症の一例に遭遇し、親しく其経過を観察するを得しかば舷に記して以て後日の集録に資せん。  寳験鯛 患者 藤○ト〇 三十五歳 二回経産婦  家族歴 父は患者の幼時四十一歳にて何か睾丸の病にて死亡せり。母は欝健在︵六十五歳︶、同胞九人申男

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99 子三人は既に死亡し、女子六人健存、父母爾系に多胎妊娠を経過せるものな一、又遺言的疾患の徴すべきも のなし。  既往症患者生來張健にして著患を知らす。十八歳の夏︵結婚後二箇月目︶月経來脅し、爾來整調、持績 三−四日、量は精々少量、月輕困難症等なし。十入歳の六月以前淋疾を経過せしことある男子と結婚せり。 分娩同藪二同、第一同分娩は十九歳の十月にして、娩出せる心見は不幸三歳の西門頭部腫物の爲に死亡せ り。本分娩後よク患者は富谷の子宮實質内膜炎に罹り、時々醤治を受け居りしも久しく妊娠せざりしかば遽 に二十八歳の夏、画院産婦人科に於て子宮内膜の掻爬手術を受けπり。手術後問も無く妊娠し翌二十九歳の 八月女子を分娩せり。而して第一同、第二置土ハ妊娠、分娩及産褥等の経過に異常なかりき︵但し第二同目の 妊娠中第三箇月の頃三日間月経様の小出血ありしと︶。  現症 最終月経  昭和七年⊥ハ月十五日よう↓二日間、  七月十日頃より時々輕き下腹痛,頭痛、官営軍を畳え且つ極めて少量の血性帯下を來せしかば同月二十二日 當面外來を訪ひ子宮實質内膜炎の診断を受け惣り。其後も引融き同様なる症藁葺績せしも患者は別に意に介 することなく︵悪心、嘔吐等の如き悪阻症状もなかウしかば患者は全然妊娠に就ては考へざうき︶、自動車等 にも度々乗り温泉等に’も赴けウ。然るに八月六贅喜入浴後突然右腹部に激痛を話し、潜いて悪心、嘔吐、冷汗、 眩最を冠し患者は一時益く失神せり。されど生殖器ようの出血は今迄と憂りなかりき。次で翌七日朝八時頃 再び下腹痛を登せり。此度の下腹痛は陣痛藻にして腰部に放散せむ。併し其痛みは左程激しからざりしも生 殖器よりの出血は蝶々面々にして大小の凝血塊を排出し最後に胎嚢様のものを排出せりと︵之は翌日患者自 ら當科外來に持塗せり︶。半月八日患者の蚕繭せる排出物を観るに小鵯卵大、暗赤色,球形の嚢歌物にして外    庄司口正規妊娠に合併せる嘲臥管妊娠の一例       第三巻 三六七

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100    山圧司H正規妊娠に合併せる嘲帆露官妊娠の一例      第三巻 三山ハ八 面粗密なる甚だ厚き脱落膜下締内の胎芽は既に吸牧され把るもの、如く露見し得ざりしも自色無血液を臓す る完全なる胎嚢の二なb。︵後の組織學的槍査の結果脈絡膜絨毛を讃明せb。︵附圖第六並に第七︶  臨画所見︵八月八日︶ 謄賂榮養共に申等度、顔面及眼瞼結膜梢々貧血性なり、国σ引馬︵ザーり一︶。胸部臓 器に著凝なく、賑搏、腱温尋常、乳量の著色は濃厚ならす。左右乳房は弛綾懸垂し、現汁の分泌を肥す。  内診露見 外陰部の登記尋常、輕度の會陰裂傷疲痕あり。尿道に異常を認めす。膣腔正常、子宮は前傾前 屈し梢々大、右側醐細管並々腫大せるも兼帯の爲精査不充分。左側面繋器は詳知せす。子宮膣部面膣粘膜紫 藍色にして柔軟、子宮口は僅かに開大し、分泌物は血性なり。  赤血球沈降速度︵芝①。・罵σqほu法︶蕩々充進し︵第三表︶、ツォンデック、アツシ、ハイム妊娠反鷹陽性︵第一表︶、 尿は透明にして酸性、糖、黒歯なし、﹁ウロビリノーゲン反慮陽性︵第二表︶なり。 爲H藩 N● ︾ 国w 孤婦藩 灘尋河磯 段\<HHH お\く目H 騙   ・醇 醐   ・国 初¢Q澱 尉●Qり.9 卜。<H目 鰐   ・解 ミく崔H 編   欝 HO\<HHH HH\<踏H 弼   蕪 弼  醇

三三て罐蟹舞猴簿産?︶

 直ちに入院せしめ安静を命じ下腹部に氷嚢を饗し暫く経過を観察せり。入院後衣落に下腹痛は輕快せり。 注意して内診するに明かに右側剛肌管の腫大を認め謬り。共大難は小婦人手拳大なり。今や嘲夙管流産の診

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IOI 黒黒實となりしかば患者に手鑓の必要を聴きしも患者は入院以來蒸熱、疹痛罵短籍なく子宮よりの血性分泌 亦頗る減少し一般歌態良好なウしかば一時手術を謄躇せしも遽に其同意を後で八月二十七日開腹手術を施行 せり。  争術 自線上約八糎の縦切開により腹腔を開くに右側隠隠管は小婦人手拳大に腫大し︵長三六糎、最大周園 樫は峡部なり、其直痙三下を算す︶、暗赤色を呈せり︵劇眠管血腫︶。而して大網膜、腸管及子宮と総々廣く癒 着し居りしも手指を以て容易に剥離することを得沈参。依って法に從ひ之を為出せり。腹下内の遊離血液は 極めて少量なうき。  左側嘲夙管は慢性の炎症を呈し少しく腫大し卵菓と共に深く骨盤内に進入し、腸管と租々親密なる癒着を 螢めり。子宮謄は前傾前屈し稽々紫藍色を呈せり。大さ及硬度は既に尋常となれり。翔出せる心急管腫瘍は 卵集と密に癒着し二者を分離すること能はす。而して最も膨大せる部は劇説話峡部なb。何庭にも破裂箇所 を見ず。内容は陳奮なる凝血塊のみにして胎晃を螢見せざりき。  緯織學的櫨査 を行ふに  圃、嘲蝋管所見 粘膜一帯壊銘に照ら所々多量の赤血球を見る、出血の痕なり。繊維素の門出あり。粘膜 組織の一部断裂せる所願粘膜下組織の安く表暦に近く出血と混じて大なる楕圓形、誌面形又は類扇形の脱落 膜細胞様の散在せる細胞群を認む。併し何れも少しく壊死に傾き大多藪核消失す。核を認むるものに於ても 何れも翫に﹁ピクノーぜ﹂を呈し或は核崩壊せう。粘膜下組織一帯に小言形細胞浸潤著明にして血管壁は肥 厚せり。筋層にも所々小圓形細胞の浸潤あり。  ﹃聖句既昆切片の一端に於て大なる一箇の黄塵あ参。黄膿周園は幼易なる結締織の形成著明にして結    庄司聴正規妊娠に含併せる噺夙管妊娠の一例       第三巷 三六九

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102    庄司騒正規妊娠に合併せる剛肌管妊娠の一例      第三岱三七〇 締織内には多難の血管及毛細血管を認め而も小血管壁は肥厚著明なう。毛細血管は欝血の像を示し管腔獲大 せり。部分によりては結締織内に小出血ありて赤血球・繊維素の沈着存せり。黄膿内には﹁〆テイン細胞を充 し開園結締織は黄膿丙に車軸歌に侵入し長大せる毛細血管を俘ふ。黄腱内部.には幼弱結締織細胞の増殖を示 す部あり。黄膿中心部に近接すれば幼弱結締織細胞の増殖著明にして遽には殆んど黄騰細胞を認め得ざるに 至る。黄膿中心部は﹁エオヂン﹂に淡翻せる大なる硝子様礎性物質を盈す。從って本黄巾は黒々陳奮性のもの なり。︵開腹手術日は劇三管流産後既に二十一日を経過し居れり︶。  卵集黄牛に号し捌出せる右側卵集のみの所見を記載し、他の幕明を平すと豫想さる、左側卵集のそれに就 て槍査するを得ざbしは遺械なり。  手術後の脛過順調にして手術後十八日帥ち九月十四日退院せり。         考   塗  以上の所見により本例は子宮内外妊娠の合併ありて而も右側劇呪管峡部妊娠流産の翌日子宮内妊娠の申絶 を家せしものと謂ふべし。  抑々子宮内外妊娠合併症の成立機韓は二卵性讐胎の一鍵能心にして二卵の着床部.位を異にせし爲起るものな ることは諸家の論略解一致する所なり。焦り而して本例に於て余は子宮内外妊娠共に胎芽を磯見する能はざ りしも其臨床的並に組織的所見よりして腐者の存在を噺署し得べく、筒胎嚢の大さ、子宮の歌態及最絡月経 等よりして妊娠ニケ月なりしことをも圭張し得べし。  唯遺憾なるは左側卵集の組織的学業を聡き、從て妓に断定を下すを熱るも恐らく子宮内に着床しπる輿子 は左側卵集より俳出されπるものなるべく、子宮内妊娠を惹起したる卵子は右側卵集よりのものなウと解す

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庄司論文附圖

第  一  圖 第 二 圖 第 三 圖 うt ρ 穣,

 f

 熱.

  圖、

  四郷内

,第

痢  講舞

μ 病 ﹁“

  一署

哩轡←+藷

第 五  圖 .聾

欝欝

為難

 囁

 冨

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圖 」. ノ、 第 圖 七 第 ”’ mtsNit,t・一 K T ’﹃ 、

(8)

るは蓋し誤りなからんか。  欄筆に當り恩師早田教授の御指導と御校閲を謝す..        附 圖 設 瞬  第一圖 卵集黄膿  第二圖  同  ︵張獲大︶  第三圖械右−刎出輸卵管及卵集     ︷左−胎嚢  第四圖 輸卵管壁の一部︵劇夙管妊娠︶

 第五圖同 

︵強籏大︶  焼弟山ハ圖  絨毛膜︵正常妊娠︶  第七圖 同︵強援大︶ 103 庄司聾正規妊娠に合併せる嘱夙管妊娠の一例 第三強︼ 三七一

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Ein Fall von Tubenschwangerschaft zugleich

mit normaler Schwangerschaft.

von

T. Shoji.

Aus der Gynaeko-Tokologischen Klinik der .Medizinischen

Schule in Taihoku (unter Leitung von Prof. Dr. Soda).

Eine 3sjährige Frau, 3-para, ihre zwei früheren Geburten normal. Obwohl der

Verfasser bei diesem Fall von intra-und extrauteriner Schwangerschaft Embryonen

nicht finden konnte, so lässt sich doch auf Grund der klinischen und histologischen

Befunde konstatieren, dass beiderlei SChwangerschaften bestanden hatten.

Die Diagnose wurde auf "Abortus bei normaler Schwangerschaft und

Tuben-schwangerschaft" gestellt und die Patientin in die Klinik aufgenommen. Nach

notwendiger Ruhe und Beobachtung ihres Zustandes wurde Laparatomie vorgenommen,

und die angeschwollene Tuba nebst dem Eierstock exstirpiert. Die Grösse des

Fruchtsackes, der Zustand des Uterus und der Zeitpunkt der letzten Menstruation

lassen schIiessen, dass beide Schwangerschaften in ihrem zweiten Monat standen.

Es scheint, dass der Abort der intrauterinen Embryos am nächsten Tage nach dem

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