エンタテインメント研究発表の評価とそのシステム運用
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(2) Vol.2017-EC-45 No.3 2017/8/21. 情報処理学会研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 4月から翌年3月までに開催される研究会・シンポジウム. 1月から12月までに開催される研究会. 学 生 筆 頭 ・ 学 生 発 表. 上 記 以 外 の 発 表. 研究会 1. 研究会 2. 研究会 3. シンポジウム. 研究会1. 全ての発表を採点する. 全ての発表を採点する. 全ての発表を採点する. 全ての発表を採点する (学生発表を区別しない). 全ての発表を採点する. 採点者. 採点者. 採点者. 採点者. 採点者. …. 高得点の学生発表を投票対象. リストアップされた発表の論文を 参考資料とし,投票を行う. S賞. 数件を選出. 高得点のものを投票対象. …. としてリストアップ. としてリストアップ. リストアップされた発表の論文を 参考資料とし,投票を行う. 研究会会員. 最大2件を選出. Y賞. 図 1 EC 研究会の現採点・投票システムの概要. Fig. 1 Overview of current scoring-voting system in SIG-EC.. 2.2 Y 賞の採点・投票の流れ. 一方で,投票段階では著しく低い投票数が問題となり得. Y 賞は,年度単位で賞を定めることから,4 月から翌年. る.投票では,候補者となっている研究発表を評価すると. の 3 月までに開催される 3 回の研究会と年一回 EC 研究会. いうタスク(負荷)が投票者に課せられることとなる.こ. 主催で行われるシンポジウムを対象とし,そこで行われた. の投票によって,EC 研究会などの組織は恩恵を被ること. 研究発表の中から優秀なものを選出する手順を経る.S 賞. になるが,投票者個人にとっては明確な見返りは期待でき. とは異なり,学生発表に限定することはない.選出方法は. ないことは容易に想像できる.社会的ジレンマの一種とも. S 賞と同様,採点と投票の二段階がある.. 考えられるこの問題を解く方法を見出すことは難しいと考. 研究会に関する採点は S 賞と同様であり,研究会毎のば. えられる.一つの実用的な解としては,投票自体を取りや. らつきを考慮して候補者を選出する.また,シンポジウム. め, 「選定委員」を設置することが考えられるが,エンタテ. に関する採点は開催年によって異なるが,シンポジウム担. インメント研究発表の評価に妥当であるのか疑問が残る.. 当者から順位づけされたデータを受け取り,上位の研究発 表を候補として選出する.. 3. 改善策の案. 投票は,研究会からの候補者とシンポジウムからの候補. 投票に協力的でないのにはいくつかの理由があると推測. 者を対象に,原則研究会会員によって行われる.S 賞と同. できる.一つは既に述べているように,発表論文の評価と. 様に,発表論文を参考に評価してもらうことを期待してい. いう負荷を避けることが考えられるが,このような消極的. る.投票の結果から,受賞者としての条件を確認のうえ,. な理由だけではない可能性は十分にあり得る.例えば,投. 上位 2 件を選出する.. 票はしたいがエンタテインメント研究をどのように評価す べきかが判断できないと考える会員がいてもおかしくはな. 2.3 現行システムの問題点 採点段階において,異なる採点者や異なる回の研究会に. い.そのためには,研究会会員の中で事前に投票時の評価 点についてある程度の共有は必要であると考えられる.. よってその採点基準は一つに定まらないが,投票の候補者. その他,時期の問題も生じるが,選定をメタ研で実施す. として選出する段階においてそのばらつきを考慮している. ることも考えられる.具体例をもってエンタテインメント. ため,大きな問題ではない.一定の基準を設けるとなると,. 研究の評価方法についても議論でき,また表彰対象となり. 採点者だけでなく,多くの関係者に負担を与えかねないた. 得る質の高いエンタテインメント研究について考えること. め,この点を問題と捉えて解法を求めるのは不要と考える.. で研究会自体に貢献できる可能性がある.. ⓒ 2017 Information Processing Society of Japan. 2.
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