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「数A:二項定理」からの解答・解説

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Academic year: 2021

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(1)

1  数学科の横山です.みなさん,今回の問題はいか がだったでしょうか.今回の問題は,具体的に実験 を行ってもなかなか方針が見つからず,手が止まっ た人もいるかと思います.式をうまく変形していく ことがポイントとなります.では,早速<方針>か ら見ていきましょう.  n を自然数とする.次の和を計算せよ. n + n - + n - + + n n + 1 1!(2 )! 1 2!(2 1)! 1 3!(2 2)! 1 !( 1)! ºº < 方針 >  問題文を見てもらえれば,規則を持った数列の和 であることは分かると思います.そこで,第 k 項を 抜き出すと k n + - k 1 !(2 1 )! となります.ここで,この分数は C( コンビネーショ ン ) の形,つまり n r n - r = ! !( )! nCr の形に近いと思いませんか ? そこで k n + - k = n + n + k n + - k = n + 1 !(2 1 )! 1 (2 1)! (2 1)! !(2 1 )! 1 (2 1)! 2n+1Ck ∑ ∑ と変形します .  あとは,これの和を取ればよいのですが Σと C ( コンビネーション ) の計算 とくれば ºº 「二項定理」ですね .  ここまでくることができれば解けたようなもので す . あとは,「二項定理」を利用して,計算していき ましょう .  では,< 解答 > です . < 解答 > = n + n - + n -+ + n n + = k n + - k = P 1 1!(2 )! 1 2!(2 1)! 1 3!(2 2)! 1 !( 1)! 1 !(2 1 )! k n 1

S

ºº とする . k n + - k = n + n + k n + - k 1 !(2 1 )! 1 (2 1)! (2 1)! !(2 1 )! ∑ であるから = = P = n + n + k n + - k = n + 1 (2 1)! (2 1)! !(2 1 )! 1 (2 1)! C k n k n n+ k 1 12 1

S

S

である . ここで,二項定理より = = = + = + + + + + + + = + + + + + + + = + + + = + = + = -(1 1) C C C C C C 2 C C C C C C 2 2 ( C C C ) 2 1 C 2 1 C C 2 1 n + n + n + n + n n + n + n + n + n + n + n + n + n + n + n n + n n + n - n + n + n + n + n + n k n n + k n k n n + k k n n + k n 2 1 2 1 0 2 1 1 2 1 2 1 1 2 1 2 2 1 2 1 2 1 2 1 0 2 1 1 2 1 2 1 2 1 1 2 1 0 2 1 2 1 0 2 1 1 2 1 12 1 2 12 1 12 1 2

ª

S

º

S

S

ºº ºº ºº ºº ºº \ である . よって P = n + -= -n + 1 (2 1)! (2 1) 2 1 (2 1)! n n 2 2 ∑ である . < 考察 >  今回のテーマは「二項定理」でしたが,1 番のポ イントはΣと C ( コンビネーション ) から「二項定理」 を導き出せるかということでしたね .

(2)

2  今回はこの考え方に慣れてもらうために,Σと C( コンビネーション ),Σと! ( 階乗 ) の練習問題を 用意しましたので,確認してみましょう .  < 練習問題 >   次の和を計算せよ .  (1)  = C 2 k n n k k 0

S

(2)  = C k n n k 02 2

S

 (3)  = k C k n n k 0

S

(4)  = k -k 1 ! k n 1

S

 (5)  = k k! k n 1

S

 いかがだったでしょうか . 方針を確認しておきま す . (1) (1 + a)n = nC0 + nC1 a1 + nC2 a2 + ºº + nCn an  に a = 2 を代入すれば解けますね . (2) バラバラにすると 2nC0 + 2nC2 + 2nC4 + ºº + 2nC2n  となります.これは 2nC0 + 2nC1 + 2nC2 + ºº + 2nC2n  の奇数番目だけを取り出したものだと分かります  ね.ここで,二項定理から 2nC0 + 2nC1 + 2nC2 + ºº + 2nC2n = (1 + 1)2n 2nC0 - 2nC1 + 2nC2 - ºº + 2nC2n = (1 - 1)2n  の二式を用意して,これらの和を計算します. (3) 初めに,k nCk を変形します.C ( コンビネーショ  ン ) の前の k を n の形にしてから,二項定理を用  いて計算します . (4),(5) 部分分数分解のように,差分の形に変形し  て考えていきます .  では,それぞれの解答を見ていきましょう . (1) = = + + + = + = C 2 C C 2 C 2 (1 2) 3 k n n k k n n n n n n n 0 0 1 1

S

ºº    である . (2) + + + + + = + - + -- + = -C C C C C (1 1) C C C C C (1 1) n n n n n- n n n n n n n n- n n n 2 0 2 1 2 2 2 2 1 2 2 2 2 0 2 1 2 2 2 2 1 2 2 2 1 2 ºº ºº ºº ºº  であるので,1 + 2 より = + + + = + + + = = 2 ( C C C ) 2 C C C 2 C 2 n n n n n n n n n n-k n n k n-2 0 2 2 2 2 2 2 0 2 2 2 2 2 1 02 2 2 1

S

ºº ºº \  である . (3) k ≥ 1 において

{

}

k = k n k n - k = n n -k - n k -= n C ! !( )! ( 1)! ( 1)! ( 1) ( 1) ! C n k n-1 k-1 ∑ ∑ ∑  である . よって = = = k = + n = n = n + = n C 0 C C C (1 1) 2 k n n k n k n n- k-k n n- k- n-0 0 1 1 1 1 1 1 1 1

S

S

S

∑ ∑  である . (4)       = = k -k = k - -k = - + - + + n - -n = -n 1 ! 1 ( 1)! 1 ! 1 0! 1 1! 1 1! 1 2! 1 ( 1)! 1 ! 1 1 ! k n k n 1 1

ª º ª º

ª

º

S

S

ºº  である .

(3)

3 (5)

{

}

{

}

= = k k = k + - k = - + - + + n + - n = n + -! ( 1)! ! (2! 1!) (3! 2!) ( 1)! ! ( 1)! 1 k n k n 1 1

S

S

∑ ºº  である .  この < 練習問題 > のレベルの問題なら,見た瞬間 に解法が浮かぶようにしておきたいですね . < 終わりに >  今回は二項定理やΣと C ( コンビネーション ) な どについて見ていきました . 数学では,しっかり思 考することが最も大切なことであるとは思います が,今回の問題からも分かる通り,ある程度の「定石」 は頭に入れておくことも大切です . 今回の Σと C ( コンビネーション ) → 二項定理 も難関大を目指す皆さんにとって必要な「定石」だ と思いますので,しっかり頭の中に入れておくよう にしましょう .  では,今回はここまでにしたいと思います.お疲 れ様でした. ( 横山 )

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