第4章
カリキュラム評価
1.学校評価から
本校の教育課程について,保護者および生徒は実
際にどのような感想を持っているのか。平成21年
10月に実施した学校評価におけるカリキュラムに
関する部分について考察する。
(1)学校評価について
,
,
学校評価は 従来の教員のみが行う評価ではなく
保護者および生徒による質問紙の回答を教員が分析
し,その資料を学校評議委員会,
PTA
総会に提示
し,助言を得て,今後の学校運営や教育を充実させ
ることに資するものである。また,集計結果を保護
者,生徒に,学校通信等で公表する。学校評議委員
は,本校の元教員や卒業生等,本校をよく知ってい
る方,地元の事情に明るい方で構成されている。以
上のような学校評価を平成18年度から4年間継続
している。
(2)質問紙の内容と実施方法
①質問紙の内容
質問紙は,生徒,保護者を対象に 「強くそう思
,
う 「そう思う 「あまり思わない 「思わない」の
」
」
」
,
。
4段階の質問項目のほか 自由記述欄を設けている
項目は,以下の3つのコンセプトで設計している。
ア.保護者質問紙と生徒質問紙の関連性を持たせる
保護者が回答する内容と生徒が回答する内容に,
関連性を持たせ,保護者の思いと生徒の思いを一緒
に考察できるようにしている。
イ.教員組織と関連させる
本校教員は,教務部,学習活動研究部,生活指導
部のグループ(企画部)のどれかに属し,他に施設
。
,
管理などを行う校務部もおかれている 目標と成果
課題と対策について,企画部ごとに話し合う。従来
の教員のみが行う評価と,この学校評価の両方を使
用して考察できるように,質問項目に企画部ごとの
まとまりをつくっている。
ウ.単年度の評価にしない
年次ごとの変容を調査することができるように,
数年間,おもな質問項目は同じ内容にしている。
②実施方法
保護者質問紙,生徒質問紙ともに, 4版の再生
A
紙に,質問と回答が連続するように20の質問項目を
マークシートで印刷している。保護者質問紙は,回
答が生徒の目に触れないように別に茶封筒を配付
,
。
し 一週間以上の回答期間を設けるようにしている
③集計処理
Scan
集計は,富士通のシートフィードスキャナ(
)とコンピュータで行う。シートフィードスキ
snap
ャナは多少折り曲がっていたり,シワがあっても,
連続して読み取ることができ,コンピュータの自動
集計ソフトによって,即座に項目ごとに合計を出す
ことができる。
④質問紙の内容
<保護者質問紙> <生徒質問紙> 学校に関して 質問について ①学校行事の見学や授業参観 ①来校者に礼儀正しくし に気軽に行きやすい。 ている。 ②学校通信,学年通信などに ②学校通信,学年通信を より,学校の様子や雰囲気が 楽しみにしている。 うかがえる。 ③子どもの悩みや保護者の相 ③悩みや相談に教師は誠 談に対して,教師は誠実に対 実に対応してくれる。 応している。 ④新しい教材の開発や機器活 ④授業を楽しみにしてい 用など,工夫された授業が実 る。 施されている。 ⑤子どもの学習状況が見える ⑤前期末,学期末の評価 評価がなされている。 をみて,自分の学習状況 を 振 り 返 る こ と が で き た。 ⑥本年度より項目を削除 ⑥自分で,健康管理をし っかりとしている。 ⑦本年度より項目を削除 ⑦施設管理や避難訓練な どの安全対策が講じられ ていると思う。 ⑧支援を要する子どものため に,今後も学校カウンセラー の果たす役割が重要である。 ⑧⑨楽しく,残さずに給 ⑨このアンケートをはじめ, 食を食べている。 保護者の声が学校に届いてい る。子どもの様子に関して 自分自身について ⑩早寝早起きをしている。 ⑩ 早 寝 早 起 き を し て い る。 ⑪思いやりを持って周囲の人 ⑪思いやりを持って周囲 に接している。 の人に接している。 ⑫毎日楽しく学校に通ってい ⑫毎日楽しく学校に通っ る。 ている。 ⑬登下校のマナーを守り,社 ⑬ 登 下 校 の マ ナ ー を 守 会の目を意識して行動してい り,社会の目を意識して る。 行動している。 ⑭いじめはどんな理由があっ ⑭いじめはどんな理由が てもいけないことだと考えて あってもいけないことだ いる。 と考えている。 ⑮学校生活の規則を守り,挨 ⑮ 学 校 生 活 の 規 則 を 守 拶,服装,言葉遣いなど基本 り,挨拶,服装,言葉遣 的な生活習慣が身についてい いなど基本的な生活習慣 る。 が身についている。 ⑯自主的に家庭学習をする習 ⑯自主的に家庭学習をす 慣が身についてきている。 る習慣が身についてきて いる。 ⑰読書の習慣を身につけてい ⑰読書の習慣を身につけ る。 ている。 ⑱家の手伝いなど,家族の一 ⑱家の手伝いなど,家族 員としての役割を果たしてい の一員としての役割を果 る。 たしている。 ⑲福祉やボランティア活動な ⑲福祉やボランティア活 どに関心を持っている。 動などに関心を持ってい 学校の取り組みに関して る。 教科の指導の充実を図り, 教科の学習によって, A A 確かな基礎・基本を身につけ 確かな基礎・基本が身に させたい。 ついている。 情報の学習を通して,イン 情報の学習を通して, B B ターネットなどの情報モラル 情報モラルとマナーが身 と マ ナ ー を 身 に つ け さ せ た についた。 い。 ビワコタイムを通して,自 ビ ワ コ タ イ ム を 通 し C C ら学ぶ実行力を身につけさせ て,自ら学ぶ実行力が身 たい。 についた。 ビワコタイムを通して,郷 ビ ワ コ タ イ ム を 通 し D D 土を愛する心を育ませたい。 て,郷土を大切に思うよ うになった。 韓国の中学校との交流や国 韓国の中学校との交流 E E 際理解学習により,国際的な や国際理解学習を通し, 視野を広げさせたい。 国 際 的 な 視 野 が 広 が っ た。 職業調べや職業体験,進路 職業調べや職業体験, F F 学習により,将来の生き方に 進路学習により,将来の 関心を持たせたい。 生き方に関心を持った。 選択学習 教科 を通じて 選択学習(教科)を通 G ( ) , G 応用・発展的な力を身につけ じて,応用・発展的な力 させたい。 が身についている。 エネルギーや環境問題に関 エネルギーや環境問題 H H 心を持たせたい。 に関心を持っている。 , , ⑳学級活動,生徒会活動,班 ⑳学級活動 生徒会活動 活動等を通して,仲間と協力 班活動等を通して,仲間 す る 姿 勢 を 身 に つ け さ せ た と協力する姿勢が身につ い。 いた。