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高瀬紘一氏の紹介

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Academic year: 2021

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【平成 17年度日本光学会奨励賞受賞者紹介】

高瀬紘一氏の紹介

千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター 三宅 洋一 高瀬紘一氏は 2001年千葉大学工学部情報画像工学科を 卒業,2003年千葉大学大学院自然科学研究科知能情報工 学専攻修了,同年情報工学専攻(博士後期課程)に進学し 現在 2年次に在学中である.高瀬氏は学部,修士,博士課 程を通してディジタルアーカイブ,インターネットショッ ピングなどを目的とした物体の 光反射率,質感,三次元 形状,テクスチャーなどの情報を正確に計測,記録,再現 する研究を行っている.すなわち,物体の BRDF(双方 向反射特性)に関する研究を精力的に推進している.修士 課程では,Debevecらが提案しているような巨大な測定 装置を必要とせずに BRDF を測定するため,ミラーボー ルとピンホールカメラを用いてすべての方向での照明の配 光 布測定を簡 に精度よく計測する手法 を提案した. この手法は,Goeseleや Ungerらによる手法と比較して S/N が高く,また全方位で配光 布が計測できる点に特 色がある.一方,物体の反射 布関数を計測するためには 光線の入射角を変化させ,測定したデータから反射率を算 出し,離散的に得られた反射率データから Wardなどの 反射モデル式を用いて非線形最適化手法により連続的な反 射 布関数を推定することが必要である.しかしながら, 物体のすべての点において非線形最適化手法を用いて反射 布関数を推定するためには,膨大な時間を要し,実用的 ではない.そこで,今回受賞の対象となった論文で,高瀬 氏はウィーナー推定法 を用いて,物体の反射 布関数 を高速に推定する手法を提案した.すなわち,物体への入 射光線,反射 布関数,測定データを線形化しその内積か ら測定データを算出し,多数のサンプルデータの反射 布 関数とその推定反射 布関数の誤差を最小化するように推 定行列を決定した.本手法では 1回の線形演算のみから物 体の反射 布関数を推定するため,従来手法に比べ,約 10 倍高速に,また高精度で物体の反射 布関数を推定 することが可能となった.高瀬氏は,このような手法を CG,VR 技術とも融合させながら電子化粧,遠隔医療な どへ応用すべく研究を進めている. われわれの研究室は,津村徳道助教授,中口俊哉助手, 香取由美子秘書のほか 5名の博士課程,17名の修士課程, 10名の学部学生と複数企業からの研究員で構成されてお り,色彩画像情報の計測,処理,記録,評価,医用画像に 関連する問題を 合的に研究している.高瀬氏は,このよ うなさまざまな 野で研究を進めている多数の後輩に対し ても適切な研究アドバイスを与えている.また昨年度は, 共同研究のためスウェーデンリンショッピング大学へ留学 し Kruse教授,Lenz 博士の下で画像計測に関する研究を 行ったほか,工業英語検定では文部大臣奨励賞を受賞,米 国,スペインなどの国際会議でも講演するなど研究者とし てのキャリアを着実に積み上げている.今後,現在の研究 テーマを深く掘り下げることはもちろん,画像情報,応用 光学の幅広い 野で柔軟な発想で活躍できる研究者として 育ってほしいと願っている. 文 献

1) K. Takase, N. Tsumura, T. Nakaguchi and Y. Miyake: Measuring bidirectional reflectance distribution function out of the laboratory:Modeling a light source, Proc. 13th Color Imaging Conference(Scottsdale,November 2005)pp. 109-113.

2) K. Takase, N. Tsumura, T. Nakaguchi and Y. Miyake: Fast estimation algorithm for calculation of reflectance map based on Wiener estimation technique, Opt. Rev., 12 (2005)20-24.

3) K.Takase,N.Tsumura,T.Nakaguchi,Y.Miyake: Rapid BRDF estimation method from measured radiances based on Wiener estimation technique, Proc. 2004 ICO (Tokyo, 2004)pp. 315-316.

4) K. Takase, N. Tsumura, T. Nakaguchi and Y. Miyake: Evaluation of fast estimation algorithm for calculation of reflectance map based on Wiener estimation technique, Proc. AIC 05 (Granada, May 2005) pp. 495-498.

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