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地域特性に応じた次世代育成支援計画の在り方に関する研究-西宮市の行動計画及びその策定過程に着目して-

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Academic year: 2021

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(1)地域特性に応じた次世代育成支援計画の在り方に関する研究      一面官市の行動計画及びその策定過程に着目して一                                 学校教育学専攻                                 幼年教育コース.                                    M07020F                                   鍬塚 朋美. あった。本研究で研究対象とした西宮市の特徴. 【第1章】.  第1章では、次世代育成支援の展開と市町村. としては、乳幼児をもつ家庭に対する事業が多. の役割について確認してきた。少子化対策の経. く計画されている点や唯一幼稚園の定員数整備. 緯においては、いわゆる「子育て支援」から「次. の事業計画が盛り込まれていたことが挙げられ. 世代育成支援」への転換が見られた。具体的に. る。これまでは次世代育成支援一般について望. は、主に共働き世帯を対象とした保育サービス. ましい在り方が間われてきたが、この知見より、. の充実に重心が置かれた支援から、すべての子. r地域特性」の観点の重要性を見出すことがで. 育て世帯を対象とし、社会全体で支え総合的に. きた。. 【第3章】. 推進していこうとする方向性への転換であった。. そして、そのr次世代育成支援」において、地.  第3章では行動計画の策定過程に着目し、r支. 域に密着した支援を行うために、概念としても、. 援ネットワーク」r手続き」r基本理念の設定、. 制度としても市町村という単位が支援の拠点で. 重点課題の検討、施策・事業の検討」の3つの. あることが明らかになった。. 部分において主たる役割を担う協力者ペインタ. 【第2章】. ビュー調査を行うことで、計画策定の過程全体.  第2章では地方自治体の次世代育成支援が全. の現状と課題を把握した。西宮市の行動計画策. 体としてどのように進められているのかという. 定過程の現状としては、支援者が計画策定に参. 支援の内容を確認することと、先進地域である. 画するといったことは見られなかった。これは. 西宮市の行動計画の特徴を明らかにすることを. 先行研究においては重要視されてきた視点であ. 目的とし、3都市の市町村行動計画を比較を行. り、今後課題となるだろう。しかし事業を実践. った。その共通性から、次世代育成支援が多岐. していく中で行政と支援ネットワークは共通し. の課題に取り組み、総合的に推進されているこ. た課題意識を持ち合わせており、それに積極的. とが分かった。その中でも核になるのは「地域. に取り組んでいこうとする試みが見られた。ま. における子育ての支援」と「教育環境の整備」. た西宮市の行動計画策定委員会の実態としては、. であった。また3都市の行動計画を比較するこ. 事務局主導のトップダウン型であるという印象. とにより、地域によって様々な次世代育成支援. をもった。国の指針が主となり、それを市町村. の特色が見られた。その多くは各都市が抱える. の実態に応じて市町村の行動計画が策定されて. 課題や土地柄、時代背景が関連しているもので. いるという現実が明らかになったと言ってよい. 一70一.

(2) だろう。後期計画への課題として、一貫してみ.  本研究における、次世代育成支援計画とは、. られたのは前期行動計画に基づいて行われる支. 「計画策定体制の構築」「計画策定の過程」「計. 援に対して評価を行い、それを組み込んで後期. 画の決定・公表」r計画の実施状況の点検及び推. 行動計画策定へと繋げるという過程であった。. 進体制」の4つの段階を経て、また「計画策定.  以上のように、本研究を通して、次世代育成. 体制の構築」へと循環する一連の流れそのもの. 支援が幅広い支援を掲げるr総合性」と、地域. を指す。この一連の流れをもとに、地域特性に. 特性に応じたr選択性」という両面を持ち合わ. 応じた次世代育成支援計画を推進するための観. せており、両者とも同様に重要であることが明. 点整理した(表1)。. 確になったと言える。また同時にその中でも両.  表1次世代育成支援計画を推進するための観点 「1.計画   山の構. 者のバランスをいかに取っていくかという課題.    ・支援者の参画    ・利用者の参画. が明確になった。. 「2.計画策定の過. 【第4章】.   援ツトワークとの’携.    ・支援ネットワークの充実    ・地域の資源の把握    ・二一ズに応じた支援の実行.  第4章では、「地域特性」とは何かを検討し、. その上で地域特性に応じた次世代育成支援計画.  手続き.    ・地域特性の把握    ・実態に応じたアンケートの作成. を推進するための観点を抽出した。.  基本理念の設定、重点課題の検討、施策・事業の検討    ・重点施策や優先順位の検討    ・「総合性」と「選択性」のバランス    ・ボトムアップ型の合意形成.  本研究では地域特性という概念を用いて、西 宮市の次世代育成支援計画の在り方を検討して. 「3.計画の決定・公表. きた。地域特性を再検討したとき、そこにはい.    ・地 の実 にいじた 合 な内容を否む行動計画の    ・広報の充実. くつかの質の異なる内容が含まれていたと言え. 「4.計画の実施 祝の点 及び推進体制 ・ 援 主導の 進 制. る。いくつかのレベルが想定でき、それらを階. ・評システムの槽. 層的かつ総体的に捉えたものが地域特性なのだ と言える(図1)。.  今後の課題として、本研究で取り扱った次. 国の法律及ぴ指針. 世代育成支援行動計画は2005年にスタート. ↓↑. したばかりであり、西宮市も含め、どの市町 の条例及び. レベル4. ↓↑ 地域の行政及び行政機麗. 村も良い計画の在り方を模索している段階で ある。今回提案した、次世代育成支援計画を. レベル3. 推進するための観点等も今後の方向性からす ると変更を余儀なくされる可能性があり、結. ↓↑. 果の一般化については、今後さらなる検討が 地域の支蟹及びネットワー. レベル2. 必要であろう。. ↓↑ 地域の実態. レベル1. 主任指導教員  横川和章教授. 図1地域特性のモデル. 指導教員    石野秀明准教授. 一71一.

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参照

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