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図画工作科表現領域におけるインクルーシブ教育の実践と考察:発達障害のある児童を含む通常学級を対象として

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Academic year: 2021

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(1)図画工作科表現領域におけるインクルーシブ教育の実践と考察   一発達障害のある児童を含む通常学級を対象として一 専 攻. 教育内容・方法開発. コース. 文化表現系コース. 学籍番号. M11193D. 氏 名. チョウ スジン. 1.研究の動機と目的. 論文の構成.  筆者は発達障害のある児童が含まれている通. 第1章はじめに. 常学級の担任として勤務していた時,この分野. 第2章 インクルーシブ教育の現状と課題. の実践に関する研究は韓国でも日本でもまだま.  第1節 インクルーシブ教育について. だ不足していることに気が付いた。日本は特別.  第2節 特別支援教育について. 支援教育からインクルーシブ教育に移行する始.  第3節 発達障害について. まりの段階にあり,様々なイングルーシブシブ.  第4節 学習内容並びに実践方法等について. 教育に関する研究を必要としている。2012年,.  第5節 学校のシステムについて. 文部科学省によるr共生社会の形成に向けたイ. 第3章 インクルーシブ教育における課題解. ンクルーシブ教育システム構築のための特別支.     決に向けて. 援教育の推進」報告でも,インクルーシブ教育. 第1飾. 特別支援教育の見直しから. の実現のための特別支援教育を推進するために. 第2節. 小等教育・学級担任制の観点から. は、これから様々な研究や各教科における研究. 第3節. 発達障害への理解についての観点から. が必要となることが示されている。しかし、通. 第4節. 個別支援についての観点から. 常学級での図画工作科・美術科におけるインク. 第5節. 学校のシステムについての観点から. ルーシブ教育の実践研究は皆無と言ってもよい. 第6節. 特別支援教育の見直しからインク. ルーシブ教育の課題解決に向けて. 状況である。.  本研究は,インクルーシブ教育の実現のため. 第4章 図画工作科の表現領域におけるイン. の現状と課題を取り上げ,その解決を探ったも.      クルーシブ教育の実践について. のである。発達障害のある児童を含む通常学級.  第1節 図画工作科教育とインクルーシブ. を対象とした理由は,通常学級で特別支援を必.      教育の関係から. 要とする障害の中で最も多いのは発達障害であ.  第2節 図画工作科の表現領域におけるイ. るからである。そして,本研究は特別支援の見.      シクルーシブ教育の実践方法から. 直しと,インクルーシブ教育と図画工作科の関. 第5章 図画工作科表現領域におけるイングル. 係から図画工作科の表現活動におけるインクル.     ーシブ教育の実践と考察(実践). ーシブ教育の実践方法を反映した実践を通して. 第6章 本研究のまとめと今後の課題. ,その方法の有効性を確認するものである。. 1.

(2) 3.研究の概要. ある。さらに,発達障害を有する児童の中で学.  本研究は図画工作科インクルーシブ教育の実. 年のレベルを超える得意な能力を持つ児童や独. 現のために通常学級で行われる特別支援のあり. 特な習慣等を持つ児童はその特徴を考慮した学. 方を提案し,実践でその提案の活用を試みたも. 習機会を与えることにも注目する必要がある。. のである。.  第4章では、図画工作科の教育目標や特性か.  授業の中でインクルーシブ教育を図る時、考. らインクルーシブ教育の実現を図った。図画工. 慮されるべきいくつかの視点の中で、その理念. 作科教育のキーワードである感性や個性、非言. と関わる視点が二つある。一つは全ての児童が. 語的コミュニケーション等がインクルーシブ教. 個別の必要に応じた学習の機会を持つことであ. 育の実現に非常に有効な視点を与えることが見. る。もう一つは,障害を要因で差別されず,児. え取れた。そして、図画工作科とインクルーシ. 童同士交流しながら共に生きることを学ぶ機会. ブ教育の関係を押える上で、図画工作科の表現. を作ることである。そのためには,インクルー. 領域におけるインクルーシブ教育の授業の実践. シブ教育と特別支援の関係を明確にすることと. 方法を見出した。このような内容に基づいて、. ,各教科の特徴に合わせた実践方法を研究する. 第5章では、図画工作科の表現領域でインクル. ことが必要とされる。. ーシブ教育の実践とその考察を行った。ここで.  こうした視点に立ち,発達障害の児童を含む. は、提案した図画工作科の表現領域におけるイ. 小学校通常学級で行われるインクルーシブ教育. ンクルーシブ教育のための授業のあり方と実践. の実現のために,第2章ではインクルーシブ教. 方法の有効性を確認することができた。. 育に関わる様々な課題を取り上げ,第3章で問.  今後の研究では、これからの通常学級におけ. 題解決のための課題別方法を整理した。. る図画工作科の可能性を更に深く考察すること.  その中で解決の中心にある問題が、インクル. 、ピア・ラーニングや複数教員の協力などを考. ーシブ教育と特別支援をどのように認識するか. 慮した授業提案を考えること、鑑賞領域におけ. というものであることが見えてきた。これまで. る実践方法を考えることやインクルーシブな図. の特別支援のあり方では、障害児と健常児の間. 画工作科の授業構想に関わる諸視点を明確にす. に隔たりが生じることがあり、インクルーシブ. ることなどが課題である。. 教育の実現に限界があった。従って、インクル. 4.主要参考文献. ーシブ教育のための実践方法を考える以前に,. ・r共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システ. 現在の特別支援に対する見直しが必要である。. ム構築のための特別支援教育の推進」文部科学省,2012. インクルーシブ教育の理念を基に,特別支援の. ・「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とす. 目的を見直すことでr特別」な対象はr障害の. る児童生徒に関する全国実態調査」,文部科学省,20ユ2. ある児童」ではなく, 「特別支援を要する状況. ・渡邊健治r特別支援教育からインクルーシブ教育への. 」であること,そしてr特別支援」はr障害と. 展望」クリエイツかもがわ,2012. 関わる支援」だけではなく, 「特別な状況にい. ・r小学校学習指導要領解説 図画工作料編」文部科学省、20!2. る全ての児童に必要とする支援」であることが. ・「教師用指導書 美術」,教育科学技術部,2010. 明らかになった。ここでr特別な状況」とは、. ・上野一彦・花熊 曉, 「経度発達障害の教育」日本文. 障害からくる困難,事件や出来事による心身的. 化科学杜,2006. 不安,苦手な分野の学習,発達過程上の一時的.          主任指導教員  福本 謹一. つまずきや,学校生活の不適応等を含むもので.          ◎指導教員   前芝 武史.

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