鉄の輪を使った体操 : 指導による動きの変化
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(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第3 2巻 第1号. lofHokka i do Un i i Jou t i rna t Se i r s ve t l on( yofEduca IC )Vo c onl .32 .I ,No. 昭和56年9月 Sep t embe r ,1981. 鉄の輪 を使 っ た体操 -- 指導による動きの変化 --. 古. 善. 川. 夫. 北海道教育大学旭川分校体育学研究室. Gymnast ics wi th an lron Ring , - -the Change of Movement - - Yoshio FURUKAWA LaboratoryofPhys i IEducat ion l l ca i do Un iver i ty ofEducat i ege s on ,Asashikawa Co ,Hokka , Asash ikawa070. Abstract. The purpose of thi tudy i i t ss s to inves i gate the changes brought about in gymnat c th an iron r ing as a result ofteaching movement h s wi T i b i e asc exercses aretaughtto two , f ferentteaching methods;onei groups by mean softwo di fersthe mode l sthe methodthatof s andadvi ceabout movements,andtheothertheonethatof fersnotonl l sandadvi cebut y mode. l so employs acoustic teaching aids a ing t ime wi ththe hand ion sounds, and tat .e . ,i ,beat ,imi Th b i i musi t c l mo t i eme n h v ‐ e helas com na ons nt e ear y andt tstage ofteaching are anal . yzed by us ing a 16mm f i lm motion analyzer. Af terthe comparison ofthe movementa l changes betweentwo groups t ts may besumma i l lows r sed asfo : , he resul. 1. Theindividualdi f f ime becomessmal erenceofthe movement t l ‐ er as a result ofteaching , dt h i i b l i f an ere s a suta e t me or each movement i ids has t i ten th c teaching a s . The acous. tendency pr i betherepet i ionofexercises,and smooththe movement…combination t scr , e , T h i t 2, e movemen.space n gymnasticsusing anironringis widenedby meansofteaching and , i nthi ds are moreef srespectthe acousticteaching ai f i ect ve .. 3, Asteaching pro玉presses,thei ingi ronr shandl ed notonlyby arms butal sobythe.egs ,the t ly t he whol runk, and so on; eventual k d b i t t h t t e o y comes o a e par n e movements The ict idsintens acoust i fytheimprovementofohe movement‐pattern eaching a .. 1. 緒. .. 言. 体操の運動内容においては, 手具を使う運動と使わない運動とに大別さ れる 手具には ボール . , , (9).
(3) . 古. 川. 善. 夫. 縄, 輪, 棒, 混棒, 鉄亜鈴, 鉄球, 砲丸, メディ シンボール…等々, 様々 なものが作られ, それら を利用した指導書も豊富に出まわっ ている.8 , 。 ” 9 ) )手具を利用 して運動する場合にはその特 性を生 ) ) 「 手具体操 重要 」 で性差によ っても手具の利用を考慮すべ であり, 板垣了平は彼の著書 かすことが きであるとし, 次のように述べている.「男子は重量物を持っ た運動をしてまずか らだをつくり, こ の運動を通して, リズミカ ルな動きを体得すること をねらい, 女子に対しては, あまり重くない手 具を利用して, 前述のリ ズミカルな美しい動きを作ることを目指し, これらの 運動を行ないつつ女 子に適したから だづくりをすることをねらっている.」5 }このよう な, 対象となる性, 年令に応じて 手具を選択し, なおかつ必要に応じては開発する必要がある. h は体操用手具と して鉄の輪を作成し, その指 t t 西 ドイ ツ, ザールラン ド大学の Dr o ,Hanebu ,ot. ing)」を 1967 に 公 表 した 4 k mi tdem Bi i t senr s 導書 「鉄の輪を使 っ た体操(Gymna . )鉄 の 輪 を 使 っ 祭に お いて ドイ ツ 体 操 連盟 ドイ 操 エ ツ体 ガルト 1 9 6 3 セン での た体操は1 961 , ッ . , ス トユッ ト (Deut sche Turnerbund)に よ っ て 発 表 さ れ, 男 子用 の 手 具 と して 5 kg の鉄の輪が使用された. そ. の後, 1975 , 西ベ ルリンでの世界体操供覧大会で鉄の輪を使 っ た体操は, コンディ ションボールと h によっ て再び発表され, 男子の体操の教材, およ びその構造と構成原理が公表さ t 並んで Hanebu れ た.3 ). 著者の所属する北海道教育大学,旭川分校では,体操実技の中で合計8時間の単元で鉄の輪を使っ. た体操を指導している. 鉄の輪を使 っ た体操によって, 筋力, 筋持久力, そして全身持久力がより 早く増大するばかり でなく, リ ズミカルな動きの訓練に 大きな効果がみられるとされている. しか し, 具体的に どのように動きが変化するのか, 指導するときに, どのように動きを指導すればよい. のか動きに関する論評を常に 発展していかなくてはならない. 体操の動きに関しては, 全身性, 律 動性, 運動流動, 運動の大きさ…等々に関して一般的論評6 . 2 } }が行なわれている. 本研究の目的は,. 振り, 回旋…等, 鉄の輪を使 っ た代表的な基本連動が指導によ ってどのように変化したかを分析し, 指導の手がかりを得るところにある.. 1 1 研究方法 研究方法の概略は 一連の運動を設定し, 二つの異なる指導法を二つの異なる グループに指導し,. その動きの変化を動作分析し, 比較検討した. 1. 一連の運動. 基本的な振りと回旋による1 0分節からなる一連の運動を指導した. なお, 一連の運動としたのは. 運動結合をも考察するためであっ た. (図1). 2. 指導 1)指導期間. 昭和5 4年11月18 日 ~11月 30 日 2)被験者. 本学体育専攻男子学生で鉄の輪を使 っ た体操を経験したことのない者8名.(A群4名,B群4名). 3)指導方法 A群には動きを示範し, それを模倣させ, 助言するだけの指導, B群にはそれに加えて, リ ズミ カルな動きを誘い出すための聴覚的補助手段, すなわち, リ ズミカルなかけ声, 手拍子, 一連の運 動に適した音楽を利用 して指導した., }なお, 練習時間, 回数を両群とも同 一に した. ) ( 1 0.
(4) . 鉄の輪を使った体操. ‐ 分節 1. L. 1分師. 1. 両手ての左右振 2回. 5分砧 手をもちかえての 前後編 2回. ‐ 1. 2分筋. 面子での左回旋 ・国. I. 6分節 手をもちかえての βの字回旋 2回・. I. 3分節. i. 4分節. 両手ての左右撮 2回. 両手ての右回旋 f回. 7分節 手をもちかえての 前後振 2回. 8分節 手をもちぬ ・えての βの字回旋 2回. -. 久島 卵《永尾 -分 -節 ” ? 右手ての斜め振り 2回. ー I .. 10分節 右手での回旋とび 2回. 」. 図1 一連の運動. 4)指導内容 指導は6日間にわたり, 内容は次のようなもの であっ た 1日目はオリエンテーショ ン 2日目 . , は一連の運動を覚える, 3日目は個々の動きを高める, 4日目は運動結合をスムースにする 5日 , 目は一連の運動をより高める総合練習, 6 日 目 は, VTR を 利 用 し て フ ィ ー ド バ ッ ク さ せ 5 日目 , , の学習をさらに高め る目的で構成した 詳しくは資料1の指導内容を参照されたい . , 3. 動作分析. 2 日 目, 6 日目の指導後,1 6m m撮影機で一連の運動を 24 コマ/秒で撮影し,ナ ック社のダイナミ ッ クフレームで次の項目について動作を分 析した .. 1)運動時間. 1~1 0分節に要した時間をフィ ルムのコマ数により求めた .. 2)運動空間. 左右振 (3分節) 1 0分節) での鉄の輪の移動 , 左回旋 (4分節) , 斜め振り (9分節) , 回旋と び ( 軌跡図を描き, 運動の大きさを高さと幅に分け, 計測した (図2) ,. 3)運動形態図. 左右振 (3分節) 1 0分節) における運動形態 , 左回旋 (4分節) 斜め振り (9分節) , 回旋とび ( 図を描き全身の動かし方を観察した.. ) ( 11.
(5) . 古 川. 善. 夫. 左右振. 左回旋 ・ - ・・ 「 .. : ;. ’ .. 幅. ・ ;. ・ . i i 幅” .. 斜め振り. 1 . - ・ ・ ・・ 幅. ‐ . --. 回旋とび. - - ;. - -- -「 ・. 高 さ. 高さ. 1 1. = 1. 図2 リン グの 軌跡. m. 研究結果およ び考察. 1÷ 指導による運動時間の 変化 運動にはそれぞれの種目に応 じて最適の運動時間が存在 し, それが グルー プリズムを生み出す前 こ着 目し, 聴覚的リ ズムを与える 指導法を行なって い 提にもなっている. 体操の分野 ではこの点る ズムを与える指導と与えない示範, 助 ならびに個人差を聴覚的リ る.2 〉そこで, 各運動時間の変化, 言だけの指導とによ っ て比較, 検討することは興味のあることである.. 表1は各分節に要した時間の平均と標準偏差である. 2日目においては 4分節で, A群とB群に ) がみられ, A群はB群より長い時間を要した, 4分節は鉄の輪の 運 05 統計的に有意な差 (P<0. 動方向が側方か ら後方に 変わるところ である が, A群は回旋の終末局 面 で運動方向を変化させず. に右への回旋を続け, 次に後方に鉄の輪を振りあげる動作が大きくみられたか らである. それに対 しB群は音楽を使うことで時間経過が最初から認 識されていたのでその動 きが小さかっ たり, 回旋 の終末局面で運動方 向を除々にかえ前後振にスム ースにつなげる, いわゆる局面 融合が生まれたり. した. なお, 5分節と9分節で両群の差が大きくみられるの であるが, これはA群の 一人が反復回 数を多く したため であり, したがってA群の標準偏 差値も異常に大きくなっている. 図3は, 各分 節 での平均値を プロ ッ トしたものであり, 下は個人差をみつけるために標準偏差値 を表わしたものである. 1分 節と3分 節, 2分節と4分 節, 5分 節と7分節, 6分 節と8分節は同 じ運動 である. A群の6 日 目, B 群 の 2 日 目, 6 日目の運動は同じ運動に要した時間がほぼ同 じで ( ) 12.
(6) . 鉄の輪を使った体操 各分 節での運動時間. 表1 分 節. 2 A. B. 群. s .D 5,3 0,51 3,9 0,33 x. l 2 3 4 5 6 7 8 9 lo. 日. 5,3 0.52 5,3 0.30 5.6 2.34. 5.5 0.56 4,2 0,56 6.0 0.88. 4.8 1.93 4, 3 0,08. 目 A. 群. s. D 5.0 0,48 3.9 0,24 x. 5.0 0.43 4,5 0.33 4,3 0.28. t. *. 5,6 0,68 4,1 0,33 5.7 0.32. 4.0 0,17 4.3 0,25. 目. 日. 6. B. 群. 群. D s . 5,8 0.43 4,3 0,09. D s , 5.3 0.24 4.5 0.06. 3.9 0,13 5.0 0.14 3.9 0.13. 4,0 0.15 5.1 0,27 4.1 0,09. x. 5,9 0,42 4.2 0.22 4.5 0.24 5.0 0.15. 4.2 0,12. ト L. x. 5,4 0.20 4,5 0.22 4,4 0.17 5.0 0,12. 4.4 0.25. *5%水準 各運動の大きさ. 表2 2. 左 右 振 左 回 旋 斜め振り 回旋とび. 幅. B. S .D 102 15,4 72 5,5. 102. 幅 111 10.8 高 118 3,2 幅 17 13,5 高 86 幅. 日. A 群. 83 113. 8,5 5.I 9.O. 目. 6. 群. A 群. S .D 7・0. 88 7,7 * 108 12,2 117 3.O. 43 11 9 * 箭 .. 8,9 98 27.9 112 6.5. 日. D S . 123 15.I 82 7・l. 114. 119. 124. 133 16.I 2.6 38 11.6 97 3.I. 96 14.5 122 6.4. 目. B 群 S .D 5,O. 93 9.8 132 16.3 59 102. 3.5 * 3,0 * 1・7 *. 115 23,8 117. 2,8. * 5%水準. あり, 安定していた. 一方, A群の2日目の運動は, 2分節と4分節, 5分節と7分節, 6分節と 8分節で同じ運動 であるのに運動時間が異なっ た. また, A群での2日目の運動 での標準偏差値は. 各分 節とも大きく個人差が大きかっ た. 指導により運動時間の個人差が小さくなるのは両群とも同 じであるが, B群は時間経過を認知させる指導により, その傾向がより早く現われた. 以上のことを整理すると, 指導により, それぞれの運動に要する時間の個人差は小さくなり, 適. した運動時間がある. 最初から時間経過を認知させる聴覚的補助手段を利用した指導では, その傾 向が早まり, 反復回数の規定ができたり, 運動結合がスムースになる. 2. 指導による運動空間の変化. ザイ ルボルト, 2 )は運動の大きさは, 全身運動, リ ズミカ ルな緊張, 解緊, 運動流動, 上拍性に並 んで体操の動きに重要 であり, 大きな動きは正確, 理解のあらわれであり大きな動きは動きをうま. く実施していることを示すとしている.一方,マイネル7 )は運動課題に応じて動作半径を区別しなけ ればならないとして最適な動作半径があるとしている. そして, 投や突の動作のように比較的大き. な全体的イ ンパ ルスを必要とする場合は, 最適値は運動空間の最大値に近くなると指摘している. 鉄の輪を使った体操での運動は重い手具を全身で操作し, 内容も投げる, 転がすに発展するのであ り, 大きな運動が価値あるものになっ てくる. そこで, 鉄の輪の軌跡を高さと幅に分けて指導によ る変化を考察した. ) ( 1 3.
(7) . 古 川. 善. 夫. 表2は指導2 日 目, 6 日目の運動の大きさ である. 未経験者を2群に分け, 運動のレベルが同一 であると仮定した場合, 指導2日目では左右振の高さ, 斜め振りの幅においてB群はA群よりも統 計的に有意な差 (P<0.05 ) で運動が大きく, 指導6日後では, 左 回旋の高さ, 斜め振りの高さと. 幅においてB群はA群よりも統 計的に有意な差 (P<0 ) で運動が大きかっ た. 5 .0 指導による運動の大きさの変化をみ ると図4のようになり, 両群とも増加したのであるが, 統計 的に有意な増加をみたのは, B群の左右振の幅, 回旋の幅, 斜め振りの高さと幅 であっ た (P<0, .. ) 05. 以上のことを整理すると, 鉄の輪を使 っ た運動 では, 指導することにより運動空間が広がる 聴 ,. ヰ学割直 Aグループ. . 3. ブ. - Bグループ -. 一 【 秒、. 標準偏差値. A靴百ブ. (秒). ノ. 0. Aグループ O 6日目 l. Bグループ ○ 2日 目. l. Bグ ル ー プ O 6日目. 分節. L I 1. 2. ー. 1. 1. -. ー. 1 1. 一. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 10. 図3 指導による運動時間の変化 ) ( 1 4. 9.
(8) . . 6 白 日. 2 日 目. 6 巳 目. 2 日 目. 目. 目. 目. 目. 回方庭と び. 余斗め 振 り. . 高さ. 幅. 2 日 目. 6 B 目. 2 B 目. 6 日 目. 2 日 目. る運動空間の変化. 6 目 目. 2 日 目. 日 目.
(9) . . 古 川. 善. 夫. 覚的補手段を利用 した指導は運動を大きくするのにも有効である.. 3. 指導による運動パターンの変化 鉄の輪の軌跡, およ び身体の使い方を表わす運動形態図より, いくつかの運動 パターンに分類さ. れる. 全身をいかに有機的に運動に関与させているか, すなわち, 全体性の原理からみてレベルの 低い順序から運動パターンを分類すると次のようになる.. -左右振-. 1型:振り子運動に似た軌跡を描くもの で, 膝のまげのばし, 体重移動がみられるが, 腰の先行 がみられない運動 パターン.. 1 1型:振りおろしよりも振りあげが大きな軌跡を描くもので, 膝のまげのばし, 体重移動に加え て腰の先行がみられる運動 パターン.. (図5参照). -回旋‐. 1型:肩中心に腕を回旋する運動パターン. 1 1型:1型と同 じ運動パターンであるが, 頭上で鉄の輪の動きをゆるやかにし, 交差歩きを一歩 多く 歩 く 運 動 パ タ ー ン.. m型:肩中心ではなく, 膝, 腰も回旋に加わるようになり, 大きな軌跡を描く運動パターン, IV型:m型と運動 パターンは同じであるが, 終末局面に次の前後振にスムースに結合する予備動 作が融合している運動 パターン,. (図6参照). - 斜め振り - 1型:フォ アハン ドでの斜め上方への振りが正確でなく, 開脚姿勢, およ び体重移動が小さい運 動 パ タ ー ン.. 1 1型: バッ クハン ドでの斜め上方への振りが正確でない運動 パターン. 鉄の輪の 軌跡. U . 1型 1. 左右振. 形態図 0. 尾鷲鳶島象象訳歌 ・. h肺‘. 決議談灸魚島歯索 図5 左右振の運動パターン ( 1 ) 6.
(10) . . 鉄の輪を使った体操. m型:鉄の輪の軌跡が左右対象に描かれており, フォ アハン ド, バックハン ドでの斜め上方 への 振りが正確に行なわれており, 開脚姿勢を広くとり, 脚のまげのばしによる体重移動が正 しく行なわれている運動パターン.. (図7参照). - 回旋とび-. 1型:踏み切り前の準備動作が斜めに振りあげるのでなく, 下から上に振りあげた為, 身体のひ ねりが遅れる運動 パ ターン. 回旋. 1型. 灯機 嫌 減ぜ脇 0. ハ n ㈱-. 偽. 殉. ,. □型. TV 型. 図6 左回旋の運動 パ ターン ( 17 ). 9 6. ..
(11) . 古. 川. 善 夫. 1 1型:斜めに振りあげるが重い鉄の輪に振りまわされ,身体のひねり動作が遅れる運動 パターン. 1 1 1型:斜めに振りあげ空中で鉄の輪を動揺させ ずにぶら下がるようにして, 身体のひねりを先行 さ せ る 運 動 パ タ ー ン.. (図8参照). 指導によるそれぞれの運動 パターンの被験者数の変化は図9の通りである. 黒丸の数が指導2日. 目の被験者数, 白丸の数が6日目の被験者数である. 指導により, A群, B群とも1型からm型ま たはIV型に移行しており, しかもB群はその傾向が強い. 以上のことを整理すると, 指導により腕 だけ で鉄の輪を操作するの ではなく, 脚, 胴体…等, 全身が有機的に運動に関与するようになる. 聴覚的補助手段を利用するとその傾向が強く なる.. 斜め振り. 1型. TT 型 t. 図7 斜め振りの運動 パター ン. ( 1 ) 8.
(12) . 鉄の輪を使った体操 回旋とび. T型. 口 型. 111 型. 図8 回旋とびの運動 パ ターン. A .群. 1≧塾. 2日目. ,11型. も. 左右振 左回旋. 斜め振り. ◎◎ …. 回 旋 とじ. ◎. 闘 斜め振り. ◎◎. B 群 左石振. 左回旋. 回 旋 とじ. ◎◎. 111型. ◎ ◎◎. IV ≧ 型 1型一. ◎. 8。 00. ◎. :. 憲一 憲. 8. i日 6E 111型 11≧ 翌. 00〇. 8 00〇 00. 図9 各運動パターンの被験者数. ( 19 ). IV型. 00. 00〇 ○. 8 o 8. 00.
(13) . 古 川 善 夫 1. 資料 指導目標. 運. 動. 内. 指. 容. 宿. の. 活. 学習者の活動. 動. ・説明を聞き、 VT R. (反復練習時にリ ズミカルなかけ声 をかけ、 手拍子を打つ). ,示範. ・左右振. 目. 者. ” 男 ぎについて謝 ! ・実扇 桑の紹介 ・鉄の槍を使った体才 ・一連の運動課題をVT Rでみせる. 日【 [ 日. 日. 導. . ″ 2回. ・回旋 連 ・左右根と回旋 ・前後娠 の運 .8の字回旋 動 ・前後振と8の字 を覚 回旋 ・斜め“辰り え ・回旋とび 舛め振りと回旋 る ・余 . とび ・一連の運動. ). を音楽の7′ ズを流す). ・示範 2回 , “ ・示範 2回. (リズミカルなかけ声をかけ手拍子 を打つ ) ′ ′ ( ≦のフレーズを流す) (音楽. ・′ 総範 2回. (リズミカルなかけ声をかけ手拍子 を打つ) ) ( (音楽のフレー ズを流す). ・反復練習. 4回. ・. 3回. ・VTRをみせる (音楽を流す) フィ ルム撮影 ・示範 動手 子 を 濁る 磨 呈露影義繕 雛 ≦ 神 ≧ . vTR〃 .. ・左右振. 日 目. を; ; ;. ・示範 そぎ薯轟讐呈へののび( .vTRを 遁煽る [稼号 大きな軌跡. 個 ・回旋 々 の ・前後振 運 動 ・8の字回旋 を 高 め ・斜め振り る ・回旋とび. ー示範. ・VTRを. .示範. .vTRを ・示範. 日 目. .示範. 五 臼 目. ‐示範. ・左右根 一るV 連の ・回旋 ・前後振 T .8の字回旋 運Rを使 日 【動 ・斜め振り ・回旋とび を ・一連の運動 日 高 ] っ めて. 煽り辱葵輔鼻蝿も ≦ ;; ≧ 暇 じ,. 助言 [ 墓菱麓暴言. (音楽を流す) ″ 〉 (. 純 子) 助言 [ 害毒夢樵蓋塾鞠 続零. ・VTRをみせる. ・前後振と8の字 ム 回旋の運動結合 ー ズ ・8の字回旋ま での 一連の運動 に ・8の字回旋と斜め する 振の運動結合. ・左右振 る ・回旋 一 を高め 連の ・前後援 毎 .8のぬ ÷回影 浸り }め1 ・斜 運 ・回旋 動 ・一連の運動. 煽 辱姿蒙曇』 .附≦ ;;け; る[. ・VTRをみせる ″ .. 辰と回旋の ・左右i 運動結合 運 動 での一連 結 ・回旋ま の運動 合をス ・回旋と前後損の 運動結合. ・斜め振りと回旋 とびの運動結合 ・一連の運動. “ 〉. る 堺 巽勢 熟 .vTRを濯覆 “徽 暇. ・一連の運動. 四. 〃. .示範. 助言. ‐示範. 助言. (音楽のプレーズを流 Lす). (手拍子) [副 馨 裂 錆 雛謄写. ( 手拍子) 糟藁匙 鷲喜怒 認率. ・反復練習. 3回. .. ″. ・. 〃. 9回. ・. 〃. 3回. (音楽のフレー ズを流す). 電 二 ; ニ聯警護器盟重 ニ : ニニ ・VTRをみせる. (音楽を流す). ・VTRをみせる ・示範. 1 1. 助言. 2日目の助言を再確認. ・1人ずつ練習させる ・目を閉じさせて練習させる ・2人一緒に練習させる ・1人ずつ練習させる. (手拍子). ・反復練習. 11. (音楽を流す) (音楽を流 しす) (音楽を流す). 1 0回. ・指示により練習. ・個人で反復練習 0回 1. ・ 十-= 調を使わないで練習 十 する ・輪を使 って練習する ・一迎の運動を6回反復練習させ VTRを1ずつ録画、 再生して 腸 ’言する フィノ レム撮影. ) ( 20. ii. (音楽を流す) ) (. ・指示により練習 ″ ’ ・全員 で反復緩籍習 6回. 時間 {州.
(14) . 鉄の輪を使った体操. IV. 要. 約. 鉄の輪を使 っ た体操での基本的運動を示範 助言だけの指導と聴覚的な補助手段を利用した指導 , によって, 二つの異なる グルー プに指導した, 学習初期 (指導2日目) 学習指導後 (指導6日目) , によって行なわれた運動を 16m mフィ ルムで動作分析し,二つの グループの運動の変化を比較検 討し た結果, 次のようなことが得られた.. 1, 指導により, それぞれの運動に要する時間の個人差は小さくなり 適した運動時間がある 最 , . 初から時間経過を認知させる聴覚的補助手段 を利用した指導 ではその傾向が早まり 反復回数の規 , 定ができたり, 運動結合がスムースになる, 2, 鉄の輪を使った運動 では指導することにより運動空間が広がる 聴覚的補助手段を利用した指 . 導は運動を大きくするのにも有効 である. 3. 指導により, 腕だけで鉄の輪を操作するの でなく, 脚, 胴体…等 全身が有機的に運動に関与 , するようになる. 聴覚的補助手段を利用するとその傾向が強まる .. 文. 献. t Igeme ine N 1. Fe [ ikde thod z i bes bungen e t i i i desver lagf rLe t t i rBu t i e I Te ch s che .AI l l r Unt ,F, ,1964 er r cht . os , Wi tund Ku s sens chaf t ns. 阿部和雄 (訳) 9 77 1 7頁~12 7頁. ,1 , 体育の一般方法学. プレスギムナスチカ. 1 t 2. Fe l z i be ehrederLe ubungen L impe ≦犯ngs t 金子明友・朝岡正雄 (共訳) 1 s . . .Bewe r ,F ,1972 97 9 体育. . . 運動学. 不味堂, 3 30頁~3 4 1頁, 3. 古川善夫, 1 97 6 2一6 2 4 . 新しい男子の体操, 体育の科学, 26:66 4, Hanebuth ik mi t tdem Ei ing t s enr . Gymnas ,0,1967 . Limper .. 5, 板垣了平, 1 96 4 . 手具体操. ベースボールマガジン社, 1頁~2頁. 6. 板垣了平, 1 9 75 , 体操. ポプラ社. 54頁 ~68頁. ,. ,. P. 9 ~16 ,. ine l l 7, Me l lkse igner ehre .1977 ,K,・Schnabe . Bewegungs ,G, , Vo , 萩 原仁・ 綿引 勝 美 (共 訳). 1980 . マイ. ネル 「動作学」 4頁~2 18頁, . 新体育社, 21. l d 8. Seybo l tdem Ba l l impe e en mi t r 96 . UbenundSpi 5 ,A,1958 . L . 板垣了平 (訳) .1 , ポールを使った運. 動と遊び. ベールボールマガジン社.. l d 9. Seybo i l i l impe tdemSe e enmi t r 5 . UbenundSp 7 ,A,1970 . L . 板垣了平 (訳) , 19 . なわを使った運動と. 遊び, ベースボールマガジン社,. l d 10 i l i tdem Re f impe e enmi t en . UbenundSp r ,A,1971 . Seybo . L .. と遊び. ベースボールマガジン社.. 板垣了平 (訳) 9 75 ,1 . 輪を使った運動. l d 1975 11 lgymnas ik2 mi l l t i lund Re tBa i f t en , Schu ,A, , Seybo , Limper ,Se , S l,A,1976 12 lgymnas ikI Lauf t H f S i L t i i en e t n r n e n p m e r p . Schu g p . eybod , . , . p, 14~ p, 17. 1 ) ( 2.
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