蓄積転送型通信を用いた広域災害時通信システム利用における性能評価
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(2) 情報処理学会第 74 回全国大会. ている。そのうち、情報伝播を担当する協力者 を少なめに 100 人とする。他の 9,900 人は協力 者に自身の安否を伝えるが、伝播には協力しな い。協力者 1 人は自身の情報も含めて、100 人分 の安否情報を伝播する。図3は実験トポロジで ある。協力者の移動速度は 0.5〜1.5m/sec、拠点 に到着すると 3〜5 分停止して、次の移動先拠点 をランダムに選択して移動する。 . 触回数、接触時間が支配的な影響を与えている と推測される。ノード間の平均接触時間は 1.57 秒となった、このとき転送可能なデータサイズ は最大 1.96M バイトとなる。ノードは 7669 秒の 接触時間にてデータを伝播している。その結果、 6 日間での最大データ伝播量は 9586M バイトとな る。しかし、データ重複を考えると、実効デー タ伝播量はこれを下回る。 今回の結果はひとつの例であるが、メガバイ トクラスのデータ伝播拡散には困難が伴うこと がわかる。ボトルネックは近接時間内の転送量 である。そこで、より高速な近接通信の実現が 望まれる。また、データ共有ではなく、一対一 の通信形式での利用モデルの採用も考えられる。 . 表1 実験結果 図3 実験トポロジ . . . 安否情報のサイズは、写真や音声などのマル チメディアデータを想定して、1M バイト/人とす る。1 人の協力者が運搬するデータは 1M バイト *100 人で 100M バイトとなる。端末間の近接時に データ転送して、離れると保留、再び近接する と途中から再開する。端末の通信インターフェ イスは、実効通信速度は低く見積もって、10M bit/sec、通信範囲は 10m とする。 安否情報の被災地外への伝達には、協力者を 経由してインターネット側へのデータ中継が必 要になる。ところが、どの協力者が将来にイン ターネット接続可能になるのかを予め予測する ことは困難である。そこで、全協力者が中継可 能性を持つように、全ての情報を全ての協力者 が保有することを目標として実験する。 6 . 実 験 結 果 6 日間(259,200 秒)の情報伝播をシミュレー ションした。表 1 は実験結果である。実験終了 時に全ノードが保持するデータは 677,079 個と なった。10,000 人分のデータを 100 人の協力者 が保持した場合の伝播率を 1 とすると、伝播率 は約 0.68 となった。接触に関する結果は 1 ノー ドあたりの数値である。今回の不利な状況設定 では、6日間では完全な情報共有には至らなか った。 図 4 はデータの伝播過程である。参考に、デ ータサイズを 100K バイトの場合の伝播結果を記 す。1M バイトのデータは線形に伝播している。 データ伝播量の線形性は行動モデルとノード配 置が一様であったためと考えられる。また、こ の増加量には、各ノードの単位時間あたりの接. 3-42. 図4 実験結果 . . 7 . ま と め 災害時の安否確認サービスの実現をシミュレ ーションによって検証した。データサイズが大 きいと、単純なデータ伝播拡散には時間が非常 にかかることがわかった。今後のサービス設計 では、高速な通信インターフェイスへの対応や 通信モデルの変更などを考慮する。 参 考 文 献 [1] 平成 23 年 情報通信白書, http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepa per/, 2012/1/13 [2] C. De Silva et al., "Sahana: Overview of a Disaster Management System," In proc. of the IEEE International Conference on Information and Automation (ICIA), 2006. [3] K. Fall et al., “A delay-tolerant network architecture for challenged internets”, In proc. of the 2003 conference on Applications, technologies, architectures, and protocols for computer communications, August 25-29, 2003. [4] 避 難 所 ・ 安 否 確 認 情 報 , http://www.egov.go.jp/link/shelter.html, 2012/1/13 . Copyright 2012 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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