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吉村文男先生退任記念特集号によせて

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Academic year: 2021

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吉村文男先生退任記念特集号によせて

 吉村文男先生は、平成 15 年に京都教育大学から本学へ着任されて以来、8 年間にわたり在職され、今年(平成 23 年) の 3 月に退任されました。その間、情報学部における高等学校教員資格「情報」の教職課程を完成され、現在既に 80 人以上の卒業生が情報の教員資格を持つに至っております。また、平成 19 年 4 月に開設したビジネス学部にお いても、「公民」、「商業」の教職課程設置に御尽力を頂き、その後は 2 学部の「教職科目」を、ほぼお一人で受け 持って頂きました。ビジネス学部においては、昨年度、第 1 期生の中からすでに教職資格を有する卒業生を出して おります。先生には現在も非常勤講師としてそれらの科目を担当して頂いております。  専門の教育哲学関係においては、本学在職中の平成 18 年に『学び住むものとしての人間』を出版されました。 そこでは、人間にとって「学ぶ」ことはその存在の意味に関わる最も重要な行いであることを「住む」という概念 を使い見事に解説されています。今年の 3 月には、『ヤスパース−人間存在の哲学−』を出版されました。こ れは、教育哲学というよりも、哲学そのもの、まさに哲学することの本源的意味を問う論考で、五百頁を超す大著 であります。先生からお聞きしたところによると、すでにヤスパースについて 10 本以上の論文を著されていますが、 それらとは全く別の「書き下ろし」であるというお話でした。退職一月前の畢生の大著の出版はお見事としか言い ようがありません。  紀要一巻すべてが『特集号』にならなかったことは誠に残念ではありますが、同学の花岡永子先生、板倉代志彦 先生、そして先生と共に今も読書会を持つ竹山理先生、日下耕三先生の方々に、それぞれ教育学関係、哲学関係の 論文と研究ノートを寄稿して頂きました。それらを捧げることによって先生への感謝の念の一端とさせて頂きます。  最後になりましたが、今年三月の退職記念講演会では、日常に埋没している私達にとって、久しぶりにアカデミ ックなお話を拝聴させて頂き感激致しました事を付記させて頂きます。  先生の益々のご活躍とご健康を祈念し、「吉村文男先生御退任記念特集号」へのご挨拶と致します。

奈良産業大学学長 

藤 原   昇

参照

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