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血清中性脂肪値の減少は食事バランスの改善と相関する

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(1)

血清中性脂肪値の減少は食事バランスの改善と相関する

松岡いづみ,松井朋美,武田陽,梅崎絹恵,

鈴木秋子,尾崎悦子,増村美佐子,牛尾有希,

三浦あゆみ,小西すず,鈴木一永

緒言

肥満に併発する脂質異常の中で、高中陛脂肪血症(以下、高TG血症という)

は、冠動脈疾患を発症させる要因のーつである上'わ。高TG血症は体重減少に

より改善することが多いといわれており、その改善のためには体重減少につな

がるように生活習慣を是正することが必要であるD昂田。

本学栄養クリニックが中高年肥満女性を対象に開催している「いきいき栄養 学講座」(以下、講座という)では、バランス型紙(以下、型紙という)(図 1)

を用いた食事指導により、参加者の乃%が5 %以上の減量を達成してきたト゜)。

1会5点(4部顎C君露、3窒t15点{1之閥誕Ca" 食勇バランス型紙 む参井弁y '驫、ノ

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(2)

同時に減量成功者ではTG値が改善された者も存在したことが報告されてぃ フ)10)]D る 講座で用いている型紙とは、 80kca1を 1点とし、中高年女性が減量中でも 最低限食べる必要があり、かつ十分な栄養素が摂取できるように、食品を組み 合わせて、誰でも簡単に献立作成ができるようにわかりゃすく作られている(図

1)②劇

栄養クリニックにおける先行研究(図2)では、講座への参加による体重改

善と TG値の改善には正の相関があることが報告されてぃる川Ⅱ)。しかしなが

らこれらの級告では、体重減少と TG値との関係については述べられているが、 型紙を用いた食事バランスの改善とTG値の改善との関連性については証明さ れていない。また、講座受講生の食事バランスの改善が良好な体重減少につな

がるという報告も存在するが射W伺詞、やはり食事バランスが改善した者の

TG値が改善したか否かについての関連性は明らかにされていない。すなわち、 これまでの報告では、 TG値の改善と講座での食事指導による食事バランスの 改善との直接的な関連については不明確のままとなっている。 0 10) 1 1 ) 体重減少 TG改善

本研究では、講座受講前にTG値が150mg/d1以上であった者のTG値の改

善と、型紙を用いた食事指導における食事バランスの改善が相関してぃるか、 図2 研究の目的(図中の番号は引用文献を示す)

ーーーー0-ーーー

9)14)15)16) 食事バランス改善 27

(3)

その直接的関連性(図2)について検討することとした。

対象と方法

2005年 2008年の講座受講生のうち、講座初回(受講前の状態)と6 力月後

の第5回(イ1参了時)に対して生化学検査を行ない、講座初回に測定したTG値

が150mg/d1以上であった名32名を研究の対象とした。誠座初回には年齢の聞

き取り、および身長測定を行った。また、講座各回にはポディーコンポジシヨ

ナナライザー 1nBody3.2 (株式会社バイオスペース/東京)により体重を測

定し、 BM1および6ケ河問の体重減少率を算出した。これまでの研究では、

食事療法による TG値の改善は平均20%であることが分かっているお。そこで

本研究では、講座初回と第5回に測定した生化学検査値を用いて、対象者32名

の講座期間(6ケ月間)の血清中性脂肪減少率(以下、 TG減少率という)を

算出し、その値により32名を A ・ B の2群に分類した。 A群: TG値が20%以上減少していた者 B群:TG値が20%未満の減少または講座初回よりもかえって増加し ていた者 両群の講座初回の年齢、体格(身体測定値)に差がないか確認するため、 A B群間の講座初回の年齢・体重・BM1の同等性を検定した。

講座では、受講生が型紙の趣旨に基づいた献立作成ができるようになったか

どうか判断するため、講座初回には受講前の食事記録2日分を、第2回以降に

は講座と講座の間の任意の3日分の献立・食材・分量を食事記録用紙に記載し て提出させ、著者および講座スタッフがそれらの内容を過不足チェック

法御功Wを用いて評価した。この評価方法を用い、提出された食事記鍔Wこ記載

されてぃた食事内容を上記5つの食品群につき、1日3食で、のべ15項目の「不

足」「適呈」「過剰」の判定を行った。過不足チェック法により「不足」と判定

された食品群の数を3食分(1日分)合計した数を「不足数」、同様にして「適

量」と判定された食品群の数を3食分(1日分)合計した数を「適量数」、「過剰」

(4)

と判定された食品群の数を3食分(1日分)合計した数を「過剰数」とした。 本研究では、 TG値の改善に、型紙を用いた食事・指導による食事バランスの

改善が関連していたか検討するため、受講生が型紙の説明を受けておらず型紙

に沿った食事をまだ行っていなかった頃の食事内容が反映されている初回に提

出された受講前の食事内容が記載されている2日分の食事記録を用いて「受講

前の1日平均不足数Ⅱ受講前の1日平均適量数Ⅱ受講前の1日平均過剰数」

(下記)を求めた。同様の方法で、型紙の使用法を学びバランスの良い食事が

できるようになったと考えられる受講後(第2回から第5回まで)に提出され

た食事記録合わせて12日分を用いて「受講後の 1日平均不足数」「受講後の 1

日平均適量委剣「受講後の 1日平均過剰数」(下記)を求めた。

「受講前の1日平均不足数」(個/田=初回提出の受講前の食事記録に基

づく不足数の2日分の計/2

「受講後の1日平均不足姿剣(個/田=(第2回提出の食事記録に基づく

不足数3日分の計 +第3回提出の食事・記録に基づく不足数3日分の計 +第4回提出の食事記録に基づく不足数3日分の計 十第5回提出の食事記録に基づく不足数3日分の計)/12

また、講座各回に提出された3日分の食事記録を用いて、「(誠座各回の)第

0回の1日平均不足委剣を以下の式により求めた。

「(講座各回の)第0回の IH平均不足数」(個/印=第2 回から第5回の

講座各回提出の食事記録に基づく1日当たりの不足数3日分の司ソ 3

次に、「受講前の 1日平均不足委剣と「第5 回の 1日平均不足委剣から、「1

日平均不足数減少率」を以下の式により求めた。

n 日平均不足数減少率」(%)=(受講前の1日平均不足数一第5回の1日

平均不足数)/受講前の 1日平均不足数XI00

以上の測定・判定・算出を行った後、次の① ④について検討を行った。

①第5回(6ケ月後=修了時)の体重、および6ケ月問の体重減少率に

ついて、 A ・B群間の差異を検討した。 29

(5)

受講前および受講後の1日平均不足数・1日平均適量数・1日平均過剰

数のそれぞれについて、 A・B群問の差異の検討を行った。

A・B群それぞれの1日平均不足数減少率とTG減少率との相関関係の

有無を検討した。

誠座各回の 1日平均不足数について、 A ・B群間の差異と、それぞれの

群内の経時的変化について検討した。 ③ ④ 表1 たんぱく系食品 項目 過不足チェック法の判定基準(1 果4勿・いも 野菜 穀類 不足 1.0未満 油 0.3未満

結果

判定基準(点) 1.0未満 0 1.0以上3.0未満

生化学検査の結果、本研究の対象となった者は32名であった。初回(受講前)

の対象者全体の年齢は認.1士24.9歳、体重は71.6土28,7kg、 BM1は29.7土

フ.2kg/ niであった。

表2 に示したように、 TG値が20%以上減少していたA群、 TG値が20%未

満の減少または初回よりもかえって増加していたB群に分類した場合、 TG減

少率は、 A君羊では44.6士25.フ%、 B群では7.6土12.0%であった。両群の初回(受

講前)の年齢は同等であった。また、初回に測定した体重は A群70.9士

29.4kg、 B 群73.9士15.4kgで両群同等であり、初回に測定した体重と身長か

ら求めたBM1も両群同等であった。

表2 に示したように、講座を受講して 6 ケ月後の体重は、 A群では64.5土

24.7kg、 B 群では71.2土15.2kgであり、 A群では初回に比べて有意な体重減

適量 0 0.3以上 1.0以上2.0以下 1.0以下 =80kcaD 1.0以下 過剰 3.0以上 1.0より大きい 2.0より大きい 型紙の基準 (点) 1,0より大きい 2,0 0.5 0.5 1.5 0.5 点

(6)

少を認めた(P く0.OD。なお、 B群では6ケ月問で有意な体重減少を認めて

おらず、 A群の体重減少率はB群に比べて有意に大きかった(P く0.05)。

表2 A・B群分類のための初回、第5回のTG値とTG減少率、および初回(受 講前)から第5回(6ケ月後)にかけての各種測定値の変化 初回(受剤灯朔のTG値(mg/dD 第5 回の TG値(mg/dD TG減少率(%) 初回(受誰前)の年齢(歳) 初回(受講前)の体重(kg) 初回(受誠市D の BMI(kg/金) 第5 回の体重(kg) (6 ケ月問の)体埀減少率四6) A 群(n=24) A ・B群それぞれの受講前および受講後の 1日平均不足数を表3 に示した。 両群の受講前の1日平均不足数は同等であったが、受講後の1日平均不足数は

A群がB群に比べて有意に少なかった(P く0.05)。また、両群ともに、受講

後の 1日平均不足数は受講前に比べて有意に減少した(P く0.05)。

A ・B群それぞれの受講前および受講後の 1日平均適量数を表4に示した。 両群の受講前の1日平均適量数は同等であったが、受講後の1日平均適量数は

A群がB群に比べて有意に多かった(P く0.05)。また、両群ともに、受講後

の 1日平均適量数は受講前に比べて有意に増加した(P く0.05)。

A ・B群それぞれの受講前および受講後の 1日平均過剰数を表5に示した。 両群の受誠前の 1日平均過剰数は同等であった。受講後の 1日平均過剰数は A群がB群に比べて少ない傾向にあったが有意差は認められなかった

(P=0.065)。また、両群ともに受講後の 1日平均過剰数は受講前に比べて有意

に減少した(P く0.05)。

199.9士94.1 107.7士60.フ゜b 44.6士25.7b 56.9士20.9 70.9士29.4 29.3士7,6 64.5士24,ア 9.0士H.ob B 群(n= 8) 202.5土81.4 184.4士54.6゜ フ.6土12.0 a.5士21.5 73.9士15.4 30,9士4.フ 71.2土15.2 3.8土4.4 VS 初回の TG 値P く0.05 VS A 群 P く0.05 VS 初回の体重P く0.01 飢 a b c

(7)

表4 A ・ B群の受講前および受講後の 1日平均適量数(※ Pく0.05、※※Pく0.05)

受講前の 1日平均辿量数(恨1/日) 受講後の IH平均適量数(佃/日)

表3 A ・ B群の受講前および受講後の 1日平均不足数(※ Pく0,05、※※ Pく0,05)

受誥前の1日平均不足数(佃/勵 受誠後の 11ヨ平均不足数(個/1ヨ) A 群(n=24) B 群(n= 8 ) 表5

A ・ B群の受講前および受講後の 1日平均過剰数(※ P く0'05)

※※ 受誘前の 1Π平均過剰数(侶1/日) 受講後の1Π平均過剰数(佃/勵 A 群(n=24) 5.4士4.3 0.6土1.3 これまでの結果より、型紙を用いた食事指導により、 A群では、受講前に 不足していた食品の摂取をB群に比べてより大きく増仂"させ、かつ、過剰に摂っ ていた食品を減らしたことにより、各種の食品を適最食べることが可能となっ たため、 6ケ月間にB群より有意な体重減少を来したことが硫認された。特に、 受講前および受講後の1日平均不足数に注目すると、受講前には有意差こそ見 られなかったもののA群はB群に比べて摂取の不足していた食品が多く、逆 B 群(n= 8) ※※ A 1界(n=24) B 群(n=8) P=0.065 フ.2士 .1士4.4 7 士 2. 3,8土2. ,5士3.0 .5土0.9 ※

士 8 0 + 6 2 1 1 1 ※

E

※ 1 4 1 ※

]

E

(8)

に受誠後にはB群に比べて有意に少なくなっていたという特記すべき変化が 認められた。 図3 にA群の IH平均不足数減少率と TG減少率の相関を、図4にB群の 1日平均不足数減少率と TG減少率の相関を示した。 A群では、 1日平均不足委延咸少率と TG減少率との間に、正の相関関係が認

められた(r'=0.479, P く0.05)。 B 群では、 1日平均不足数減少率と TG 減

少率との問に、相関関係は認められなかった(r'=0.141, P=0.739)。

100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 ◆● r2=0.479 10.020.030.040.050.060.070.080.0 TG減少率(%) A群の1日平均不足数減少率と TG 減少率の相関(n=24) 図3 ◆ . ◆ . ◆ ◆◆ 表2 から表5 までに示した結果、および図3 と図4 に示した結果より、 A 群のように講座期問(6ケ月開)のTG値の改善が20%以上であった集団では、 TG値の改善が大きかった者ほど、受詔鋪祝こ不足していた食品の摂取を、より 確実にこの期問内に改善できたため、B群に比べて体重の改善も大きかったこ とが耐藷忍された。 1日平均不足数は、 A群では、講座初回(受講前) 5.4土4.6個/日、第 2 匝10.8土1.9個/日、第3回0.6土2.1個/日、第4回0,5土1.6個/日、第5 回0.4 士2.3個/日であり、 B群では、講座初回(受講前) 4,1土3.4個/日、第 2 回1.フ 士1.6個/日、第3 匝12.0土3.3個/日、第4回1.6土2.7個/日、第5 回1.7士2.0 個/日であった(図 5)。 80.0 60.0 40.0 20.0 0.0 r?=0.141 -10.0-5.00,0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 TG減少率(%) B群の1日平均不足数減少率と TG減少率の相関(n= 8) 図4 ◆ ◆ . ◆ ◆ 33 0 0 (。\0)糾金語斥雲肝皿一 .゛ ◆ ◆ (。\0)糾金蝋圓際雲叶妥 .◆

(9)

11 英 ※※ 「「 図5 初回第2回第3回第4回 講座各回の 1日平均不足数(※Pく0 ※※ 「、ユ 両群ともに、誹座初回から第2回にかけて1日平均不足数は有意に減少した

(P く0.OD。また、講座初回(受講前の食事バランスを反映しているもの)の

1日平均不足数は両群同等であったが、第2回の 1日平均不足数は、 A群がB

群より有意に少なかった(P く0.05)。同様に、第 3 回、第 4 回、第 5 回すべ

てにおいてA群のそれぞれの回の1日平均不足数はB群より有意に少なかっ

た(P く0.05)。

このように、初回で型紙の使い方と過不足チェック法を学んだ後、 A群で は不足していた食品の摂取を速やかに改善し、第2回W、降受講期問を通して常 に、 B群より不足数の少ない食事を継続できていたこと力拓寉認された。 これら全ての結果から、 TG値が20%以上減少していた者(A群)は、 TG 値が20%未満の減少またはかえって増加していた者田群)に比べて、食事バ ランスの改善が速やかであり、食事バランスの改善が良好であった者ほどTG 値は大きく減少して、講座期問中(6ケ月間)の体重減少%率が5 %%を上 回るほどの肥満改善効果がみられたことが明らかとなった。 -A 群(n=24) ◆ B 群(n=8) 第5回

01、※※ P く0.05)

誉1

..

09876543210

1 (田\軍)熱叫斥駆叶巴

(10)

考察

脂質異常症における食事指導の基本は、摂取エネルギー・栄養素配分の適正

化を行うことである励。さらに、高TG血症の食事指導は、前述の2つのに加

えて、禁酒・炭水化物制限・単糖類制限を中心とする食事指導を厳しく行うの

が基本である6)。しかしながら実際には、栄養計算や食事制限は専門的知識が

必要であり、当事・者への負担が大きく、食事指導通りに食生活を改善すること

や改善した食生活の継続は難しいDお功矧罰。

本研究では、 TG値が20%以上減少していた者(A群)は、 TG値が20%未 満の減少またはかえって増加していた者山群)に比べ、型紙を用いて、受講 早期から食事バランスを改善し、講座期問中継続していたことが確認された。 型紙を用いた食事指導で注目すべきことは、この方法力明巴満改善を目的にした

単純な食事1旨導(過不足チェック法併用)に過ぎずW獅卿、高TG血症の食亊

指導である摂取エネルギー創'算・栄養素配分の適正化・禁酒・炭水化物制限

単糖類制限のような詳細で専門的な指導動ではなかったことである。特に本研

究では、動脈硬化性疾患ガイドラインに記載されている禁酒・炭水化物制限 単糖類制限を中心とする高TG血症向けの食事指導は受けていないにも関わら ず、 A群では型紙を用いたことにより速やかに食事バランスを改善でき、食 事指導による平均的なTG減少率である20%を上回ってぃた刀。 先行研究では、 5%以上の体重減少成功者は、受講中の「過和ぱ剣だけでな く「不足委剣も有意に減少していたこと、つまり体重減少のためには、食べな いだけでなく足りないものはしっかり食べることも重要であること力洋及告され

ている訟。これは、食事中のたんは゜く質不足が、体たんぱく質崩壊を引き起こ

すことや、ビタミン・ミネラルの不足により代謝の維持が難しくなることで、

脂肪を燃焼しにくい体をつくってしまうことを意味してぃる器、加。本研究のA

群はB群に比べて不足数が少なくかつ体重減少が大きかったことは、前述、

あるいは他の先行研究9)M、16)21)で報告された不足数の栃戈少が体重減少にっなが

るという報告と一致するものであった。一方、体重減少により TG値が改善す 35

(11)

るという報告が存在するが1゜加、これは、体重減少に伴う体脂肪の減少により

体脂肪から放出される中性脂肪合成基質の遊雜脂肪酸が減少し、その結果、血

清中の中性脂肪が減少するためである幻罰。本研究のA群の体重減少率がB

群に比べて大きかったことは、このような報告と一致するものであった。 さらに本研究では、 TG値が20%以上減少していた者(A群)は、 TG値が 20%未満の減少またはかえって増加していた者(B群)に比べ、誠座期問を通 しての食事バランスが良好に推移していたこと、またA群においては、不足

数の減少と TG値の減少に正の相関があったことより、 TG値を良好な値に改

善するためには、食事バランスの改善、特に不足している食品を必要十分に摂 取して適量に近づけることが必要であることが示唆された。

以上より、図2において不明確であったTGの改善と型紙を用いた食事バラ

ンス改善には、直接的な相関関係があると考えられた。 参考文献 D 増田利隆,松枝秀二,平田圭,松本義偏,長尾光城,長尾愆樹:庁常生活指導が中 高年女性の体脂肪及び血中脂質にぢ・える茶分詳.川崎医療祝市b学会誌 H,341-348, 2001 2)山本直史,萩補美子:中年女性における正常体重者と肥満者の身体活動レベル,お よび身体活動パターンの比!校.肥満研究15,75-79,2009 3)日本肥満学会肥満症治療ガイドライン作成委員会:2.脂質代謝異常,肥満研究12(臨 時増刊号),53-55,2006 4)日本動脈硬化学会動脈硬化治療疫学委員会:5.診断基準と疾患の考え方.動脈 硬化性疾患予防のための脂質異伴N歪治療ガイド2008年版,日本動脈硬化学会編,株 式会社恊和企画(東京), PP15-19,2008 5)日木動脈硬化学会動脈硬化治療疫学委貝会:8.食亊療法.動脈硬化性疾忠予 防のための脂質異常症治療ガイド2008年版,日本動脈硬化学会編,株式会社協和企 画叫じ輔, PP32-34,2008 6)山田信博:1メ戻患概念 1.歴史と疾患"托念.[_1本1勾チ*学会剥儲志93,3-9,2004

(12)

フ)後藤和久子.田小上京子,鈴木耿子,小西すず,楠智一:主婦の体重コントロールに 関する食那指導の研究(第3机)一減量にともなう血清脂質量の変化についてー 丘U豆川女子大学紀要岫然科学) 42,31-35,1994 8)小西すず:受誠による成果.栄養クリニックレポート8,巻頭ページ.2006 9)尾崎悦子,鈴木秋子,小西すず,増村美佐子,梅1啼絹恵,鈴木一永:中高年肥満女 性のための食事指導一「バランス型紙」の右用性一.肥満と糖尿病6 σ刈冊6),14-19,2007 10)小西すず,小西11_1起,鈴木耿子,枡リ配一:主婦の体重コントロールに関する食司i指 導の研究(第5報)血清脂質像の改善例に見られる食事内容の動きについて.武庫 川女子大学紀要(自然科'肖 45,79-85,1997 Ⅱ)三浦あゆみ:いきいき栄養学誹座受講者の体重改善状況とⅡ川夜・生化学検査データ の関連について一靭斗こ中性脂肪に注目してー.丘U車川女子大学生活'環境学部食物 栄養学科卒業論文,78-90,2008 12)増村美佐子:バランス型紙を用いた食司科旨導とは?.肥満と机i尿病6,906-908, 2007 13)鈴木一永,尾峅悦子:食小・の組み立て方一献立を考えるにあた0てー.肥満と株尿 病8,5剖一583,2009 14)鈴木一永,小西すず,増村美佐子,尾111竒悦子,針材呼火子,1毎11噺絹恵島袋陽:バラ ンス型紙力訓践荷者の体重改善に及ぼす効果.柳蛎と病51,47-52,2008 15)後藤和久子,馬場'絹恵,田村京子,鈴木秋子,小西すず,椎j智一:主蛎}の体重コン トロールに関する食事指導の研究(第2瓢b 一食耶形態の改善と減量経過との関係 武庫川女子大学紀要納然利・学り如,13-20,19兜 16)水谷祝:バランス配野氏を用いた過不足チェック法一減量効果から見た中高'団巴満 女性の食亊バランス変化の特徴一.栄養クリニックレポートフ,39-54,2006 17)増村美佐子,小西すず,鈴木秋子,尾1畴'1免子,1加啼絹恵,鈴木一永:中高年肥満女 性のための食事指導一過不足チェックによるアセスメントの有用性一ー.j1曾荷と柚尿 病6 賜ⅢⅢ田,1-26,2007 18)小西すず:'過不足チェック法"考案の意図一栄養計算から"過不足チェック法" 37

(13)

への発想の転換一.栄養クリニックレポートフ,1-13,2006 19)日本動脈硬化学会動脈硬化治療疫学委員会い冶療法一生活習慢の改善一.動脈硬 化性疾患予防ガイドライン2007年版,日本重刎脈硬化学会編,株式会社協和企画(東京), PP33-37,2007 20)宮下洋,白IN早治:Ⅲ日常診療の進め方 9.食小男で法のやり方と効果,日本内 科学会雑誌船,101-107,2004 2D喜始麻衣子:過不足チェック法による食小清平価と減雌効果の関連.クリニツクレポー トフ,25-38,2006 22)山之内国男,齋藤康:Ⅲ肥満症の治療ケアフ.食写珂寮法のすすめ方.肥満・肥 満症の指導マニュアル<第2版>.口本肥満学会編染委員会編,医歯薬出版株式会社(束 京), PP68-91,1997 23)白井厚治:肥満症の食事療法の実際.日本懐師会判匪志130,59-64,2003 24)小西すず:りバウンドを招くダイエット、防ぐダイエット.食生活96.25-31,2002 25)及川眞・ー,齋藤卦工Ⅳ肥満合併症のケア 13.醜削旨血症と肥満.肥満・肥満症の 指導マニュアル<第2版>,日オ朝巴満学会編架委貝会編,医歯薬出版株式会社(東京), PP141-144,1997

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