生活をデザインする:生活機能構成学のアプローチ:0. 編集にあたって
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(2) 学 のアプローチ サや情報処理技術が浸透しつつあり,これまで困難. ことが可能となる.4. データに基づく生活機能構. であったような生活に関する大規模なデータが取得. 造の理解と分析では,日常生活を構造的に理解する. 可能になっている.本特集では,人の日々の生活の. 試みや,生活データベースを用いたモデリングやそ. 中で発生する心身機能,活動,参加に関するデータ. の応用事例を紹介する.生活機能構成学を進めるに. を広く,生活データと呼んでいる.この生活データ. は,情報処理技術の開発だけでなく,情報共有の仕. をデータベース化した生活データベースの活用によ. 組みづくりも重要となる.社会全体に散らばった生. って,遺伝子・細胞の階層から積み上げるという方. 活データの収集,多様な生活行動によって生じる現. 法ではなく,直接的に生活を扱う科学的階層を開発. 象の解明やモデルの開発は,特定企業や特定機関だ. することが可能になってきた.本特集では,生活を. けで実施するには困難であり,多くの機関との連携. 科学的に扱う階層の開発のために ICF を活用する試. やオープンイノベーションを促進する仕組みを構築. みを紹介する.以下で ICF の歴史的背景や,ICF を. することも重要である.5. 日常生活理解のための正. 生活機能構成学やその基盤技術に活用する試みを解. 準化表現による生活データベースの構築と活用では,. 説する.. 住宅メーカとともに進めている試みとして,生活空. 1. 生活を科学的にデザインするでは,生活機能. 間の情報を含めて日常生活で生じるさまざまな活動. 構成学の情報基盤の構想について説明する.ICF. や事象(事故やヒヤリハットを含む)を蓄積・検索. に基づく生活に関するデータベースと,このデー. 可能にする試みを紹介する.6. 国際生活機能分類. タベースに基づいた生活の情報処理技術の可能性. を用いた生活支援ロボットの開発では,これまで生. や,産業基盤としての活用の可能性について議論. 活支援ロボットの実用化・事業化が進まなかったこ. する.2.「生活機能構成学」への臨床医学からの示. とにおける課題を整理し,ICF を活用することでニ. 唆:その「三位一体」の取り組みからでは,人のた. ーズに基づいた生活支援ロボットを開発し導入を促. めの科学としての生活機能構成学を作る上で不可欠. 進するための方法論を解説する.7. 国際生活機能. となる現場・研究・教育の三位一体の事例をリハビ. 分類を用いた社会参加支援では,社会参加に不可欠. リテーション医学の歴史に求め,医学分野におい. な人・モノ・サービスの統合的支援の必要性と課題. て Quality of Life と社会参加が重視されるように至. を整理する.. った経緯を説明し,生活機能構成学を進める上での. この特集が,生活者である読者にとって,生活支. 留意点を探る.ICF の詳細は,3. 生活機能構成学確. 援技術のあり方や方法論を考えるきっかけとなるこ. 立のためのストラテジーで解説する.この ICF に基. とで,当事者・研究者・技術者などの連携が広がり,. づくことで,日常生活を再利用可能なデータとして. あらゆる人にとって,高い水準の社会参加が可能な. 記述し,この生活データを用いて人の心身機能・活. 社会構築の一助となれば幸いである.. 動・社会参加の間の構造的な関係を詳細に分析する. (2013 年 5 月 26 日). 情報処理 Vol.54 No.8 Aug. 2013. 771.
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