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JAIST Repository: シナリオ作成を中心とする科学技術領域の将来像探索手法 (II) : 発展シナリオに見る学際的研究の必要性((ホットイシュー) 次の学際・融合研究に向けて (4), 第20回年次学術大会講演要旨集II)

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/ Title シナリオ作成を中心とする科学技術領域の将来像探索 手法 (II) : 発展シナリオに見る学際的研究の必要性 ((ホットイシュー) 次の学際・融合研究に向けて (4), 第20回年次学術大会講演要旨集II) Author(s) 奥和田, 久美; 伊藤, 裕子; 藤井, 章博 Citation 年次学術大会講演要旨集, 20: 688-691 Issue Date 2005-10-22

Type Conference Paper Text version publisher

URL http://hdl.handle.net/10119/6194

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す るものです。This material is posted here with permission of the Japan Society for Science Policy and Research Management.

(2)

2F04

シナリオ作成を 中心とする科学技術領域の 将来像探索手法

(II)

一発展シナリカ ,見る学際的研究の 必要, 性一 0 奥 和田久美,伊藤裕子,藤井草 博 ( 文科 省 ・科学技術政策研 ) 1 、 はじめに 現在、 第 3 期科学技術基本計画

(2006

年度∼ ) 策定に向けての 議論が盛んに 行な

われている。 前回

( 第

19

回 )

研究・技術計画学会において、 この議論への

準備資料

のひとっとして

試みた、 分析 づ シナリオ づ 戦略という 3

段階を経るシナリオ

作成 による科学技術領域の 将来像探索手法について 発表した, , 。 本 探索は、 過去およ び現在の状況分析をもとに、 まず、 将来の発展的なシナリオを 描き、 その発展 シ ナリオに向けて 日本の採るべきアクションを 引き出そうという 新しい試みであ る。 また、 各分野において、 分野を傭敵できる 力量のあ る人材をできるかぎり 透 明

性の高い参加型手法により 選び出す手法

- も 検討した。 ここでは、 本

探査手法を

実施した調査の

経過および結果

2) を報告する。 この調査は平成 15 ∼ 16

年度科学

技術振興調整

事業「科学技術の

中長期発展に

係る

破約予測調査」回を

構成す 6 4 調査のひとっとして 実施されたものであ る。 2 、

調査の経過

( 1 ) シナリオ調査分科会を 設置し、 本調査の具体的な 実施方針を検討した。 ( 2 ) シナリオ調査分科会は、 今後 10 ∼ 30 年程度を見通して、

社会・経済的な

貢献の大きい 科学技術領域あ るいは革新的な 知識を生み出す 可能性を持っ 領域 などを、 他の調査分科会からの 提供情報等を 参考にしながら、 4 8 テーマ抽出し た ( 図表 1

)0

1 歩Ⅰ 1 テーマ 頑接

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図表Ⅰ 発展シナリオテーマ ( テーマ領域は 作業分類上のもので 特に意味は無く 、

(3)

を、 ンナリ ォ ラ イタ 一には提示されない。 )

テーマの選定では、 基礎科学から 社会的課題までの 幅広い範囲が 意識され、

ま た 、 分野や数のバランスをとることよりも、 むしろ従来には 無い新しい切り 口か ら テーマを設定していくことが 意識された。 テーマの選定は 実際には 2 回に分け て 行なわれ、 2 回目の選定の 際には 1 回目の選定テーマを 提示する形で 追加候補

を募った。 なお、 各ライターへの 該当テーマの 提供は、 シナリオ調査分科会から

の 「問いかけ」 の記述と関連キーワードを 付帯する形で 行なわれた。 ( 3 )

各テーマについて、 発展的なシナリオの 執筆にふさわしいシナリオ 作成者

( シナリオライタ 一 ) を関連する学協会あ るいは業界団体等からの 推薦、 多くの 参加者による 投票という 2 段階のプロセスで 選び出し、 シナリオ調査分科会が 依 頼

順位を作成した。 この依頼順位にしたがって、 シナリオの.執筆を

依頼し、 受諾

者 2 名ずっを決定し た 。 この推薦および 投票というプロセスは 時間と労力を 必要

とするものであ ったが、 ライターはできる 限り参加型プロセスによって 選ばれる

べきであ るというプロセス 重視の考えに 立って実行され、 結果的に多くの 方々の

協力を得ることができた ( 図表 2 および 3 ) 。 また、 各テーマの執筆依頼者 2 名 という数字は 、 1 つめ

テーマに対して 複数のシナリオが 書かれることが

望ましい とする考え方において、 現実的に実行できる 最小限の数であ った。 なお、 ライタ 一選出過程もテーマの 選定時期に合わせて 2 回に分けて行なわれた。 推薦時期 発送致 回答数 推薦された候補者 ( 団体 数 ) ( 重複者を除く ) 第 1 次テーマ (29 テーマ ) 平成 16 年 6 月 254 Ⅰ O5 391 名 図表 2 第 2 次テーマ (19 テーマ ) 平成 16 年 9 月 242 78 211 名 ライター候補の 推薦 投票時期 発送 致 回答数 投票テーマ 平均投票数 第 1 次テーマ (29 テーマ ) 平成 16 年 7 ∼ 8 月 501 団体 180 701 3. 89 図表 3 第 2 次テーマ (19 テーマ ) 平成 16 年 10 ∼ 11 月 472 団体 124 418 3. 25 推薦者への投票 ( 4 ) 受諾されたシナリオライタ 一の方々は 、 1 つめ テーマに対して、 提示され た シナリオ仕様書, ) にしたがって、 過去・現在の 状況分析、 発展シナリオ ( 将来 イメージ )

日本のとるべきアクション

、 0 3 項目から成る

構成にて執筆を

行な

った。 この仕様書とは、 パイロット的にシナリオを 作成してみるという 作業を

2 段階繰り返すことによって 改善を試みたものであ る、 , 。 仕様書のなかでは、 将来 の時間的概念 ( 特に 2015 年頃 ) に関する記述を 必須とし、 それらをできる 限り

図表によってイメージ 化することをお 願いした。 これらはテーマによっては 非常

に難しい課題であ るが、 結果的に、 この仕様は幅広いテーマにおいて 共通に使用 できることが 実証された。

3

調査結果の公表

2) 2 章 ( 4 ) のプロセスを 経て

48

テーマに対して 2 名ずつの作成受諾者を 決定

(4)

した。 しかし、 実際には受諾されながら 提出 い ただけなかった 受諾者もあ り、 最 終的に

47

のシナリオテーマに 対して計 85 編の発展シナリオが 提出された。 結果 として得られた 総数

85

編については 報告書に全編掲載し、 公表している。 なお、 シナリオに書かれた 将来イメージあ るいは日本のとるべきアクション 提案の イ メージを掴みやすいように、 テーマ ご

とに概要をまとめ、 この概要も報告書に

載した。 執筆された発展シナリオはいずれも 執筆者のメッセージが 満載された

貴 重 なものであ るが、 量的に膨大なものになっているために、 全編を読みくだき 理 解していただくことは 決して容易ではない。 テーマごとの 概要は各執筆者の メッ セージの 一 部

にはすぎないが、 各発展シナリオを 読む際の手引きとして 有効であ

る 。 各概要では、 関連する他のテーマも 紹介している。 4 、

結果全体から 得られた知見

執筆された各発展シナリオから、 以下のような 共通する認識や 提案等が抽出さ

れた。 これらは、 今後の日本の 科学技術政策において、 分野間の壁を 越えて共有

すべき認識であ ろうと考えられる。 本調査全体を 見渡して、 最も強調されたこと

のひとつは、 学際的研究の 必要性であ った。 ( 1 ) 分野を問わず 多くのテーマにおいて、 他 分野との融合・ 学際的研究・ 組織間障壁 打 破などの必要性が 指摘されている。 ( 2 ) 分野を問わず 多くのテーマにおいて、 国 レベルでの戦略的計画の 必要性が訴えられ ている。 また、 特定の目的を 持った研究拠点を 設立し、 複数分野の人材を 集合させるべき との提案が多い。 ( 3 ) 科学技術の社会とのつががり、 特に、 国民的理解を 得る努力の必要性が 指摘されて いる。 ・社会環境変化に 対応するように、 制度面での改善が 提案されているテーマも 数多い。 ( 4 ) 推進される各政策の 迅速な評価を 行かうために、 評価データを 整備し、 逐次評価が 行なえるような 体制作りが望まれている。 ( 5 ) 本調査では日本のとるべきアクションを 問うているため、 欧米追従ではない 日本の 独自性を打ち 出した研究開発の 必要性 ( 必然性 ) が訴えられている 一方で、 モデルや成功 例としては欧米のケースが 数多く挙げられている。 ( 6 ) 本調査では発展的な 将来像を描くことを 要請したが、 いく っか のテーマにおいては、 ネガティブな 方向性を考えざるを 得ないとの記述が 見られる。 ( 7 ) 数学のような 基盤的学問領域、 あ るいは実現困難度が 高い研究分野においては、 人 的資源の確保、 特に分野固有の 教育体制確立が 提案されている。 ( 8 ) ライフサイェンス 分野に関連する 9 テーマに共通に 挙げられている 今後の キ 一% 一 ドは 「計算機科学あ るいは情報科学の 利用」 およびその 「システム構築」 であ り、 ライフ サ イェンス分野ではこれらに 関して不足感があ るものと考えられる。 ( 9 ) 情報通信分野の 各テーマでは ュビキ タス社会の実現が 前提になっており、 2015 年頃 を境として社会全体が 知識活用の時代を 迎えるとされている。 来たるべき社会の 状況を表 現するため、 ュビキ タス以外にも 新しい概念用語を 作り出す試みが 始まっている。

(5)

( 1 0 ) エネルギー・ 社会基盤などの 分野では、 自然科学的アプローチに 先立って 特に 、 社会的問題の 解決あ るいは社会的目標設定の 明確化の必要性が 提案されている。 ( 1 1 ) 産業発展に関わるテーマにおいて、 情報通信技術に 対する的確な 投資や施策が、 安心な社会や 産業競争力の 維持に結びつくという 指摘がなされている。 特に、 ハードウェ アた 比べてソフトウェアの 技術開発の遅れが 指摘されてい る 5 、

調査活動の発展

( 1 ) ワークショップ 開催による議論の 進展 2 章 ( 3 ) に記したよ う に、 今回の試みでは 1 テーマについて 2 人のシナリオ ライタ一による 執筆を目指したが、 これらをさらに 深い議論に発展させることに は 大きな意味があ る。 いく っか

のテーマについて

執筆者を中心としたワークショ ップを開催することとし、 すでに以下の 2 つが 実施された。 「数学の将来シナリオを 考 2005.5.10 開催 関連シナ 数学の研究発展と 数学教育 「学際的研究をど う 進めていくか - 生活支援ロボティク ス をめぐる ヒトと ロボ ティク ス の関係 - 」 5) 2005.7.21 開催 関連シナリオテーマ 生活支援ロボティクス 他 ( 2 ) その他の調査活動の 発展 1 章に記した よう に、 この試みは「科学技術の 中長期発展に 係る 傭倣的 予測調 査」, ) を 構成する 4 調査のひとっとして 実施されたものであ る。 現在、 他の 3 調 査の結果との 比較検討その

他を通じて、 調査間の補完性や 調査全体の傭敵性につ

いて議論を進めている。 このような議論によって、 各発展シナリオで 求められて いる学際的発展の 必要分野や方策がより 明確になっていくと 思われる。

謝辞

:

シナリオ執筆ならびに 選定プロセスに 関わっていただいた 多くの方々のご

協力に感謝申し 上げます。 また、 本調査を強力に 推進していただいたシナリオ

調 査

分科会各委員ならびに

( 財 )

未来工学研究所に 深謝申し上げます。

参考文献 1 ) 奥 和田、 佐 脇 、 桑原、 「シナリオ作成を 中心とする科学技術領域の 将来像探索手法」、 第 19 回研究・技術計画学会、 2H07 (2004)

2)

「注目科学技術領域の 発展シナリオ 調査」報告書、 科学技術政策研究所調査資料

(NISTEP REPORT) No.96 (2005.5)

3)

「科学技術の 中長期発展に 係る 傭 取的予測調査」報告書、 科学技術政策研究所調査 資料 (NISTEP REPORT) No.94 ∼ 97 (2005.5)

4) 伊藤、 「数学の将来シナリオを 考える」開催報告、 科学技術動向、 No.51 、 p.31(2005.6)

5 ) 奥 和田、 「学際的研究をど う 進めていくか - 生活支援ロボティク ス をめぐる ヒトと

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